JP6025699B2 - 回転式電子部品の防滴構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転つまみとこの回転つまみを露出させるケースの開口との隙間からケース内に浸入する液体が、ケース内に設置された電気的機能部などに浸入するのを防止する回転式電子部品の防滴構造に関するものである。
従来、回転式電子部品の中には、例えば特許文献1に示すように、回転式電子部品(1)の回転つまみ(30)の外周部分の一部をケース(100,10)に設けた開口(105)から外部に露出し、回転つまみ(30)の前記開口(105)から露出した部分を指などで回転操作することで、ケース(100,10)内の図示しない電気的機能部を駆動し、その検出出力を変化させる構造のものがある。
そして前記開口(105)と回転つまみ(30)の間の隙間から浸入する液体が前記電気的機能部に付着しないように、前記開口(105)と回転つまみ(30)の間の隙間を塞ぐゴム状防滴板(60)を設置している。
特開2011−134573号公報
しかしながら、上記従来の回転式電子部品(1)の防滴構造では、ゴム状防滴板(60)を設置しなければならないので、部品点数が増加して製造コストが増加するばかりか組立工程が煩雑になる。またゴム状防滴板(60)が回転つまみ(30)に当接するので回転つまみ(30)の回転動作に抵抗を生じ、回転つまみ(30)のスムーズな操作が阻害される恐れがある。さらに上記のようなゴム状防滴板(60)を取り付けても、一部の水はこのゴム状防滴板(60)を通り抜けてケース(100)内部に入り込み、一旦水が、ケース(100)内に浸入してしまうと、これを防滴することができず、内部の摺動子、回路パターン、電子部品等の電気的機能部に、水が付着してしまう恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、効果的な防滴を行うことができ、また部品点数の削減が図れて製造コストを低減化できる回転式電子部品の防滴構造を提供することにある。
本発明は、回路基板の一方の面側に回転つまみを配置し、回転つまみと回路基板の間に回転つまみの回転に応じて出力を変化する検出手段を設け、これら回路基板と回転つまみをケース内に収納し、ケースに設けた開口から前記回転つまみの外周のつまみ操作面を露出してなる回転式電子部品の防滴構造であって、前記回転つまみに、前記ケースの開口からケース内部に浸入してきた液体の内、前記回転つまみの前記回路基板側の面を伝ってきた液体を、前記回路基板から離れる方向に導きながら下流に向かわせる液体ガイド部を設けたことを特徴としている。
回転つまみの回路基板側の面を伝ってきた液体を、液体ガイド部によって、回路基板から離れる方向に移動させながら下流側に落としていくので、この液体が回路基板に付着することを防止できる。これによって、回路基板上の検出手段やその他の回路パターン、電子部品等への水の付着を防止でき、効果的な防滴を図ることができる。
また回転つまみに、検出手段の出力を変化させる機能の他に上記防滴機能も併せ持たせたので、部品点数を増加しないで防滴することができる。
また本発明は、前記液体ガイド部が、下流方向に向かって回路基板から離れる方向に傾斜する傾斜面を具備することを特徴としている。
回転つまみに傾斜面を設けるという簡単な構成によって、効果的な防水を図ることができる。
また本発明は、前記液体ガイド部が、前記回転つまみの外周に沿う位置に設けられていることを特徴としている。
また本発明は、前記液体ガイド部が、回転つまみの外周の最も下流の位置側から、左右両側に一対設けられていることを特徴としている。
これによって、回転つまみの左右の何れの側から浸入した液体も液体ガイド部に導くことができ、防滴することができる。
また本発明は、前記液体ガイド部がさらに、前記傾斜面の反対側の面を第2傾斜面とし、この第2傾斜面によって回転つまみのつまみ操作面を伝ってきた液体も、前記回路基板から離れる方向に導きながら下流に向かわせることを特徴としている。
これによって、回転つまみのつまみ操作面を伝ってきた液体も、防滴することができる。
また本発明は、前記液体ガイド部の下流側端部に、流れてきた液体を集めて落とす突起状の液体収集部を設けたことを特徴としている。
これによって、液体ガイド部の下流側端部に流れてきた液体を容易に集めて回転つまみから落下させることができる。
また本発明は、前記回転つまみの前記回路基板側の面に、前記検出手段を設置する検出手段設置部を設け、この検出手段設置部の周囲を囲む位置に、前記回路基板に当接することで検出手段設置部への水の浸入を防止する防水突部を設けたことを特徴としている。
これによって、さらに検出手段への液体の浸入を防止できる。
本発明によれば、効果的な防滴を行うことができる。また部品点数を増加しないで防滴することができ、製造コストを低減化できる。
回転式電子部品1の斜視図である。 回転式電子部品1の概略断面図(図1のA−A概略断面図)である。 回転式電子部品1(その一部の部品)の分解斜視図である。 回転式電子部品1(残りの部品)の分解斜視図である。 別の方向から見た回転式電子部品1(その一部の部品)の分解斜視図である。 別の方向から見た回転式電子部品1(残りの部品)の分解斜視図である。 回転つまみ100の斜視図である。 回転つまみ100の斜視図である。 回転つまみ100の斜視図である。 回転つまみ100を第2ケース50側から見た平面図である。 回転つまみ100周囲の水の流れを示す斜視図である。 一部の部品を取り外して水の流れを示した回転式電子部品1の斜視図である。 回転つまみ100−2の斜視図である。 回転つまみ100−2の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を用いて構成された回転式電子部品1の斜視図、図2は回転式電子部品1の概略断面図(図1のA−A概略断面図)、図3は回転式電子部品1(その一部の部品)の分解斜視図、図4は回転式電子部品1(残りの部品)の分解斜視図、図5は別の方向から見た回転式電子部品1(その一部の部品)の分解斜視図、図6は別の方向から見た回転式電子部品1(残りの部品)の分解斜視図である。これらの図に示すように回転式電子部品1は、第1,第2,第3ケース10,50,250内に回転式電子部品1を構成する各種部品を収納して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは回転つまみ100から第3ケース250の開口251を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。なお、液体が重力によって流れていく方向を「下流」といい、これは「下」と略同一の意味で使用する。
図1〜図6に示すように回転式電子部品1は、第1ケース10と第2ケース50の間に、摺動子140を取り付けた回転つまみ100と、回路基板150と、導光体200とを収納し、さらに第1,第2ケース10,50の上方から第3ケース250を取り付けて構成されている。
第1ケース10は合成樹脂の成形品であり、上方と第2ケース50を向く側が解放された略矩形箱型に形成されている。第1ケース10の中央壁10aの内面の上部には、第2ケース50側に向けて突出する円柱形状の軸部11が設けられ、また軸部11の下側の内面上には円弧状のクリック係合部13が形成されている。軸部11の先端側の中央には、ビス挿通孔17が形成され、軸部11の根元側の中央にはビス挿入穴15が形成され、両者は軸部11内部で連通している。ビス挿通孔17はビス挿入穴15よりも内径寸法が小さく、両者の接続部分には段差が生じている。第1ケース10の下部側壁10bには、複数本の端子21がインサート成形によって取り付けられている。各端子21はL字状に折り曲げられ、一方の端部が下面から下方に向けて一列に突出し、他方の端部が第2ケース50側に向けて一列に突出している。一方第1ケース10の左右両側壁10c,10dの下方の位置には、第2ケース係止孔23が貫通して形成されている。
第1ケース10の中央壁10aの中央より少し下方の位置には、略矩形状の排水口25が貫通して設けられ、また排水口25の側部にも、略矩形状の排水口27が貫通して設けられている。両排水口25,27の内面側には、溝状の導出路29,31が形成されており、それらの下面は、排水口25,27の下辺から第2ケース50側に向かって斜め上方に向かう傾斜面となっている。さらに第1ケース10の両側壁10c,10dの所望の位置にも略矩形状の排水口33が形成されている。
第2ケース50は合成樹脂の成形品であり、上方と第1ケース10を向く側が解放された略矩形箱型に形成されている。第2ケース50の左右両側壁50c,50dの前記第1ケース10の各第2ケース係止孔23に対向する位置には、第1ケース10側に向かって突出する係止爪51が形成されている。第2ケース50の左右両側壁50c,50dの上方の開口に近い位置には、小突起爪状の第3ケース係止部53が形成されている。
図7〜図9は回転つまみ100を夫々別の角度から見た斜視図、図10は回転つまみ100を第2ケース50側から見た平面図である。図2,図3,図5,図7〜図10に示すように、回転つまみ100は合成樹脂を略円板状に成形した成形品であり、その外周面の上側部分(約半周)をつまみ操作面105としている。つまみ操作面105の内側には略円弧状の溝117が形成されており、これによって前記つまみ操作面105を設けた側壁部103と、中央に設けた中央部101とを形成している。
中央部101は前記溝117の底面から第2ケース50側に向けて突出する円形の柱状に形成されており、その中央、即ち回転つまみ100の中央には貫通する軸支孔109が形成されている。軸支孔109内部には内側にリング状に張り出す係止部111が形成されている。中央部101の第2ケース50側の面は検出手段設置部(以下「摺動子取付面」という)113となっており、この摺動子取付面113には3つの小突起状の係止部115が設けられている。この摺動子取付面113の周囲(全周)を囲む位置には、回路基板150に当接することで摺動子取付面113への水の浸入を防止するリング状の防水突部114が設けられている。また回転つまみ100の第1ケース10側の面には、円形の凹部からなるクリック部材挿入穴119が形成されている。また図2に示すように、つまみ操作面105を設けた側壁部103内の所定位置には、透明(又は乳白色等の半透明)な導光体121が例えば二材成形によって取り付けられ、その照明部分123が側壁部103を貫通してつまみ操作面105に露出している。
また回転つまみ100の側壁部103のつまみ操作面105の両端近傍部分から下流側には、一対の液体ガイド部125が設けられている。言い換えれば、回転つまみ100の最も下流の位置側から、左右両側に向けて、一対の液体ガイド部125が設けられている。液体ガイド部125は回転つまみ100の外周に沿う位置(側壁部103の下側部分)に、側壁部103の一部として設けられている。液体ガイド部125は、この例では傾斜面を前後(第1ケース10と第2ケース50側)に階段状に屈曲させながら、全体としては下流方向に向かって回路基板150から離れる方向に傾斜する傾斜面を具備して構成されている。この傾斜面は液体ガイド部125の両面に形成されており、第2ケース50側を向く傾斜面を第1傾斜面(または単に「傾斜面」)127、第1ケース10側を向く傾斜面を第2傾斜面129としている。両液体ガイド部125の上端部同士は、円弧形状の連結部126によって連結されている。連結部126は、側壁部103の外周のつまみ操作面105よりも第2ケース50側で半径方向外方に突出して設けられており、これによってつまみ操作面105と連結部126の間に溝128を形成している。
また液体ガイド部125の下流側端部(図示の中立位置にある回転つまみ100の下端部、又は両液体ガイド部125間の中間位置)には、流れてきた液体を集めて落とす半球面状の突起からなる液体収集部131が設けられている。
さらに中央部101の下部には、この中央部101の外周面に接続して下方に延びる防滴部133が設けられている。防滴部133は溝117の底面から突出する柱状の支持部135と、支持部135の第2ケース50側の先端から左右に略平板状に突出して張り出す一対の防滴板137とを具備して構成されている。
摺動子140は弾性金属板をリング状に形成し、等間隔に複数(3つ)の摺動冊子141を設け、また各摺動冊子141の根元部分に小孔からなる取付部143を設けて構成されている。
回路基板150は硬質基板151の両面に回路パターン(説明に必要なもの以外は記載を省略している)を形成して構成されている。回路基板150の第1ケース10側の面の上部には、円弧状の3本の摺接パターン153をリング状に形成している。摺接パターン153は回転つまみ100の回転中心軸を中心としてこれを囲むリング状に配置される。3本の摺接パターン153は、それぞれコモンパターンとスイッチパターンと抵抗体パターンで構成されている。なお摺接パターン153の種類や形状等に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
回路基板150の第2ケース50側の面の中央付近には、複数の電子部品155(155a,b,c,d,e)が取り付けられている。各電子部品155a〜eはチップ型の電子部品であり、その内の電子部品155aは発光素子である。他の電子部品155b〜eは例えば固定抵抗器やコンデンサやダイオードや半導体素子などである。回路基板150の下辺近傍には、複数1列に並ぶ小孔からなる端子取付孔157が形成されており、第2ケース50側の面の各端子取付孔157の周囲には半田付け用のランド部159が形成されている。
導光体200は透明(又は半透明)な合成樹脂の成形品であり、例えば透明なアクリル樹脂、透明なポリカーボネート樹脂などによって構成されている。導光体200は回路基板150側の面を解放した略箱型に形成され、その外周側壁201の内周面根元部分に、外周側壁201にほぼ沿うように全周にわたって当接部203を設けている。当接部203は、回路基板150の電子部品155を取り付けた側の面の全周を囲む回路基板面に当接する形状に形成されている。このため導光体200に回路基板150を装着した際は、回路基板150は導光体200の当接部203上に当接して支えられ、その外周は外周側壁201に囲まれる。言い換えれば、導光体200は、回路基板150の一方の面上の電子部品155を覆う構造に構成されている。導光体200の上部の外周側壁201からは、照光部205が突出している。照光部205は略円弧板状であり、前記回転つまみ100の溝117に挿入される寸法に形成されている。
第3ケース250は合成樹脂の成形品であり、下方が解放された略矩形箱型に形成されている。第3ケース250の上面の中央付近には横長の略矩形状の開口251が形成されており、また開口251に隣接する位置には、横長の略矩形状の導光孔253が形成されている。また第3ケース250の左右両側壁には、前記第2ケース50の各第3ケース係止部53に係止される小孔からなる係止部255が形成されている。また導光孔253の側部には、所望の形状の表示部257が設けられている。表示部257は透明(又は半透明)であって裏面側を照明することで表面側に照らし出される。表示部257は例えば第3ケース250を透明な合成樹脂で構成し、その表面に不透明な塗料を塗布した後、表示部257の部分の塗料をレーザーなどによって除去して構成したり、いわゆる二材成形によって構成したりすればよい。第3ケース250にはその内部に下方から導光部材260が挿入されて取り付けられる。導光部材260は透明(又は半透明)な合成樹脂を横長の略矩形平板状に成形して構成されており、第3ケース250側を向く面には前記導光孔253に略ぴったり挿入される形状の挿入部261を突設している。
回転式電子部品1を組み立てるには、まず予め、回転つまみ100の摺動子取付面113に摺動子140を当接し、その際回転つまみ100の各係止部115を摺動子140の各取付部143に挿入し、各係止部115の先端を熱カシメすることで取り付けておく。
そして回転つまみ100のクリック部材挿入穴119にコイルばね270とクリック用ボール271とを挿入した状態で、第1ケース10内に回転つまみ100を挿入し、第1ケース10の軸部11を回転つまみ100の軸支部109内に回動自在に挿入する。そして、軸部11の先端及び回転つまみ100の係止部111の上にリング状の抜け止め板280を載せ、一方第1ケース10のビス挿入穴15にその外側からビス290を挿入し、ビス290の頭部291をビス挿入穴15の底面に当接すると同時に、ビス290の先端側部分293をビス挿通孔17に挿入して抜け止め板280中央の挿通孔281に挿通し、その先端をかしめ、これによって回転つまみ100を第1ケース10に回動自在に取り付ける。このときクリック用ボール271は第1ケース10のクリック係合部13に弾接する。
次に第1ケース10内に回路基板150を収納して取り付ける。このとき、回転つまみ100に取り付けた摺動子140の摺動冊子141が、回路基板150の摺接パターン153に弾接する。これら摺動子140と摺接パターン153が検出手段を構成する。同時にこのとき第1ケース10にインサート成形された複数本の端子21の第2ケース50側を向く各端部が回路基板150の各端子取付孔157に挿入されてその反対面側から突出する。そして突出した各端子21の端部とランド部159間を半田300(図2参照)によって半田付けする。
次に第1ケース10内に、導光体200を収納して取り付ける。このとき前述のように、導光体200は回路基板150の全周を覆う。またこのとき、導光体200の照光部205は、回転つまみ100の溝117内に挿入され、つまみ操作面105の背面側に位置する。
次に前記第1ケース10の回路基板150等を取り付けた側に第2ケース50を被せ、第2ケース50の各係止爪51を第1ケース10の各第2ケース係止孔23にスナップイン形式で係合し、これによって第1,第2ケース10,50を一体化する。
次に導光部材260を第3ケース250の下側から挿入して、導光部材260の挿入部261を第3ケース250の導光孔253に挿入した状態で、この第3ケース250を第1,第2ケース10,50の上部に被せて挿入し、第2ケース50の各第3ケース係止部53を第3ケース250の各係止部255にスナップイン形式で係止し、これによって第1,第2,第3ケース10,5,250(これらを合わせて「ケース」という)を一体化する。このとき回転つまみ100のつまみ操作面105の一部は第3ケース250の開口251から露出する。これによって回転式電子部品1が完成する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた回転式電子部品1において、開口251に露出するつまみ操作面105を指等で操作することで回転つまみ100を回転すると、摺動子140の摺動冊子141が回路基板150の摺接パターン153上を摺動し、その検出出力が変化する。同時にクリック用ボール271が第1ケース10のクリック係合部13の凹凸に係合・離脱することでクリック感触を生じる。
一方発光素子155aを点灯すると、その光は導光体200に入射した後、照光部205に導かれ、これによって第3ケース250(その開口251の周囲)と回転つまみ100のつまみ操作面105とをその背面側から照明して、第3ケース250の表示部257と、導光部材260の挿入部261と、回転つまみ100の照明部分123とを明るく照らし出す。
そして第3ケース250の上部から水(液体)がかかった場合(例えばコップが倒れてその中の水全部がこぼれた場合)、図1に示すように、水は、第3ケース250の開口251と回転つまみ100のつまみ操作面105の間の隙間からケース内に浸入する。即ち水は、回転つまみ100のつまみ操作面105の回転方向の両側(図1の矢印a1,a2)と、回転つまみ100の厚み方向の両側(図1の矢印a3,a4)から浸入する。
そして、ケース内に浸入した水の内、つまみ操作面105を伝って流れる水は、図11の矢印A1で示すように、つまみ操作面105の端部から液体ガイド部125の第2傾斜面129上に落ち、第2傾斜面129上を伝って回路基板150から離れながら下降し、回転つまみ100の下端部にある液体収集部131に導かれる。液体収集部131は突起状なので、流れてきた水を容易に集めて水滴とし、回転つまみ100から落下させることができる。回転つまみ100から落下した水は、図12の矢印A8(A9)に示すように、第1ケース10の導出路29(回転つまみ100の回転位置によっては導出路31)に落ち、排水口25(又は排水口27)からケース外部に排出される。
また図11の矢印A2で示すように、つまみ操作面105の外周から第2ケース50側の溝128に落ちる等した水は、溝128内を下流側に移動して行き、液体ガイド部125の第2傾斜面129上を伝って回路基板150から離れながら下降し、液体収集部131に導かれる。
また、図11の矢印A3で示すように、つまみ操作面105の外周から第2ケース50側の溝128に落ち、更にこの溝128を乗り越える等して連結部126の第2ケース50側の面を伝う水は、連結部126の第2ケース50側の面をそのまま伝ってゆき、液体ガイド部125の第1傾斜面127上に移動してこの第1傾斜面127上を伝って回路基板150から離れながら下降し、液体収集部131に導かれる。
また図11の矢印A4で示すように、つまみ操作面105の外周から第2ケース50側の溝128に落ち、更にこの溝128を乗り越える等して連結部126の外周面を伝う水は、連結部126と液体ガイド部125の外周面をそのまま伝ってゆき(またはその後、液体ガイド部125の第1傾斜面127又は第2傾斜面129側に移動してこれらの面を伝ってゆき)、回路基板150から離れながら下降し、液体収集部131に導かれる。
さらに図9の矢印A5で示すように、つまみ操作面105の外周から第2ケース50側の溝128に落ち、更にこの溝128と連結部126を乗り越える等して側壁部103の内周面を下流に向かって伝う水は、第1傾斜面127に至ったところでこの第1傾斜面127上に移動してこの第1傾斜面127上を伝って回路基板150から離れながら下降し、液体収集部131に導かれる。
また図9の矢印A6で示すように、側壁部103の内周面から溝117の底面と中央部101の外周面を伝う等してそれらの面を下降してゆく水が、それらの下部において回路基板150側に移動しようとした場合は、防滴板137が壁となってこれを阻止し、支持部135の外周面から液体収集部131に導かれる。
さらにこの回転式電子部品1においては、回転つまみ100の摺動子取付面113の周囲を囲む位置に設けた防水突部114を、図2に示すように、回路基板150の表面に当接するようにしている。このため、溝117の底面から中央部101の外周面を越えて摺動子取付面113に浸入しようとする水はこの防水突部114によって阻止される。
なお図8の矢印A7で示すように、つまみ操作面105の外周等から第1ケース10側の面に落ちた水は、そのままこの面上を下流側に移動して行き、液体収集部131に導かれる。
なお上記説明では、回転つまみ100が中立位置(回転方向の中間位置)にあるときについて説明したので、左右の両液体ガイド部125は検出手段の左右両側部から下方に位置し、このため検出手段から水を遠ざける効果は少ないように見える。しかし、回転つまみ100は、図3,図5に示す第1ケース10のストッパ用凸部35が、図3に示す回転つまみ100の円弧状のストッパ用凹部139に挿入されることで、所定角度範囲(この例では約60°)の回動が可能となっており、このため例えば中間位置から最も回動した位置では、液体ガイド部125が検出手段の斜め上方に位置し、そのような場合は検出手段を効果的に防滴する。
以上のように、回転つまみ100を伝って下流側に流れていく水は、液体ガイド部125によって回路基板150から離れる方向に移動された後、液体収集部131から下方に落とされる。このため前記水が摺動子140や回路基板150に付着することを防止できる。これによって、検出手段(摺動子140と摺接パターン153)や、回路基板150上の図示しない各種回路パターンや電子備品への水の付着による悪影響を防止できる。さらに言えば、回転つまみ100に、検出手段の出力を変化させる機能の他に上記防滴機能も併せ持たせたので、部品点数を増加しないで防滴することが可能となる。さらにこの防滴機構は、回転つまみ100に第1,第2傾斜面127,129を設けるという簡単な構成によって効果的な防滴を行うことができる。またさらに防水突部114によっても検出手段の防滴が図られる。
特にこの回転式電子部品1では、液体ガイド部125を、中間位置にある回転つまみ100の外周の最も下流の位置側から左右両側に一対設けているので、回転つまみ100の左右何れの側から浸入した水も液体ガイド部125に導くことができる。
なお回路基板150の電子部品155(155a〜e)を搭載した面側に浸入しようとした水は、回路基板150の表面が導光体200によって覆われているので、回路基板150の表面に浸入することはなく、導光体200の外側表面を伝って流れてゆく。
ところで、回路基板150に形成する摺接パターンの形状に応じて、摺動子140を摺動子取付面113に取り付ける代りに、防滴部133の表面に摺動子を取り付ける場合もある。この場合、防滴部133が摺動子取付面(検出手段設置部)となる。その際、前記防水突起114をこの防滴部133の周囲に設けても良い。
図13は本発明の他の実施形態に係る回転つまみ100−2の斜視図(図9と同一方向から見た斜視図)、図14は回転つまみ100−2の平面図(図10と同一方向から見た平面図)である。回転つまみ100−2において、上記回転つまみ100と相違する点は、液体収集部131の他に、それぞれの液体ガイド部125の下流側に別の液体収集部131−2,131−2を設け、さらに左右の液体収集部131−2,131−2と中央の液体収集部131との間(言い換えれば左右の液体ガイド部125と中央の支持部135との間)に下流側に切欠かれたスリット132を設けた点である。
回転つまみ100−2をこのように構成すれば、回転つまみ100−2を伝って流れてきた水が、3つの液体収集部131,131−2,131−2に分散されてそれぞれから排水できるので、排水効率がより高まる。この場合、第1ケース10の両排水口25,27への排水の分散もより効果的に行える。
なお、スリット132は省略しても良い。また液体収集部131−2の半球面状の突起は別の形状でも良く、スリット132を設ける場合はこれを省略しても良い。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記例では摺動子と摺接パターンによって検出手段を構成したが、他の各種構成の電気的機能部であっても良く、さらに例えば光学的検出手段や磁気的検出手段等であってもよく、要は回転つまみの回転に応じて出力を変化する検出手段であれば、どのような構成であっても良い。また上記例では第1,第2,第3ケースの3部品によってケースを構成したが、ケースは3部品以外の複数の部品または1部品で構成しても良い。また上記例では、摺動子取付面の周囲全周を囲むように防水突部を設けたが、必ずしも全周でなくても良い。
また上記例では、液体ガイド部として第1傾斜部(傾斜部)の他に第2傾斜部を設けて、回転つまみの回路基板側だけでなくその反対側の面を流れてきた液体も回路基板から離れる方向に導いたが、場合によっては液体ガイド部を第1傾斜部だけで構成しても良い。即ち液体ガイド部は、少なくとも、ケースの開口からケース内部に浸入してきた液体の内、回転つまみの回路基板側の面を伝ってきた液体を、回路基板から離れる方向に導きながら下流に向かわせる構造であればよい。
また上記例では第1,第2傾斜部を階段状の傾斜面としたが、平面状の滑らかな傾斜面としてもよく、さらに他の形状の傾斜面でも良いし、傾斜面以外の液体ガイド部であっても良い。要は、液体を回路基板から離れる方向に導きながら下流に向かわせる構造であればどのような構造であっても良い。また上記例では液体ガイド部(傾斜面)を、中立位置にある回転つまみの外周の最も下流の位置側から左右両側に一対設けたが、何れか一方の側のみに設けても良い。
また上記例では、回転式電子部品をそのケースの開口が真上方向を向くように設置したが、本発明はこれに限られず、斜め上方を向くように設置するなどしても良い。
1 回転式電子部品
10 第1ケース(ケース)
50 第2ケース(ケース)
100 回転つまみ
103 側壁部
105 つまみ操作面
113 摺動子取付面(検出手段設置部)
114 防水突部
125 液体ガイド部
126 連結部
127 第1傾斜面(傾斜面)
129 第2傾斜面
131 液体収集部
140 摺動子(検出手段)
150 回路基板
153 摺接パターン(検出手段)
200 導光体
250 第3ケース(ケース)
251 開口

Claims (7)

  1. 回路基板の一方の面側に回転つまみを配置し、回転つまみと回路基板の間に回転つまみの回転に応じて出力を変化する検出手段を設け、これら回路基板と回転つまみをケース内に収納し、ケースに設けた開口から前記回転つまみの外周のつまみ操作面を露出してなる回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記回転つまみには、前記ケースの開口からケース内部に浸入してきた液体の内、前記回転つまみの前記回路基板側の面を伝ってきた液体を、前記回路基板から離れる方向に導きながら下流に向かわせる液体ガイド部を設けたことを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
  2. 請求項1に記載の回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記液体ガイド部は、下流方向に向かって回路基板から離れる方向に傾斜する傾斜面を具備することを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
  3. 請求項2に記載の回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記液体ガイド部は、前記回転つまみの外周に沿う位置に設けられていることを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
  4. 請求項3に記載の回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記液体ガイド部は、回転つまみの外周の最も下流の位置側から、左右両側に一対設けられていることを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
  5. 請求項2乃至4の内の何れかに記載の回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記液体ガイド部はさらに、前記傾斜面の反対側の面を第2傾斜面とし、この第2傾斜面によって回転つまみのつまみ操作面を伝ってきた液体も、前記回路基板から離れる方向に導きながら下流に向かわせることを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
  6. 請求項1乃至5の内の何れかに記載の回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記液体ガイド部の下流側端部には、流れてきた液体を集めて落とす突起状の液体収集部を設けたことを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
  7. 請求項1乃至6の内の何れかに記載の回転式電子部品の防滴構造であって、
    前記回転つまみの前記回路基板側の面には、前記検出手段を設置する検出手段設置部を設け、この検出手段設置部の周囲を囲む位置に、前記回路基板に当接することで検出手段設置部への水の浸入を防止する防水突部を設けたことを特徴とする回転式電子部品の防滴構造。
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