JP2010034010A - 回転型摺動子連結体及び回転式電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】中央の開口の大型化が図れ、例えばこの開口内に他部品をより容易に挿通すること等ができる回転型摺動子連結体及び回転式電子部品を提供する。
【解決手段】連結部75によって3枚の摺動子80をリング状に連結する回転型摺動子連結体70である。各摺動子80はそれぞれ、基部81とこの基部81から同一回転方向を向いて並列に突出する少なくとも一対の摺動冊子83,85とを具備する。連結部75は一対の摺動冊子83,85間に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の摺動子をリング状に連結してなる回転式電子部品用の回転型摺動子連結体、及びこの回転型摺動子連結体を用いて構成される回転式電子部品に関するものである。
従来、回転式電子部品に用いる摺動子の中には、特許文献1に示すように、一対の摺動冊子(ブラシ)(52),(53)を有する摺動子を3組円周状に配置し、各組の摺動子の全ての一方の摺動冊子(52)をスイッチ基板(60)に設けたコモンスイッチ接点(68a)に摺接し、各組の摺動子の全ての他方の摺動冊子(53)をスイッチ基板(60)に設けたオンオフスイッチ接点(63a)に摺接させる構造の回転式スイッチ(1)がある。
この回転式スイッチ(1)は、スイッチ基板(60)に対して複数の摺動子を連結した回転型摺動子連結体(50)を回転することで各オンオフスイッチ接点(63a)に対する3つの摺動冊子(53)のオンオフタイミングを検出し、これらのオンオフタイミングのずれによって回転型摺動子連結体(50)の回転方向を検出するものである。
ところで上記回転式スイッチ(1)において、例えばスイッチ基板(60)の中央に押圧スイッチを設置して押圧スイッチ付きの回転式スイッチを構成しようとした場合、スイッチ基板(60)の底面中央に押圧スイッチ用パターンを形成する他に、回転型摺動子連結体(50)の中央に設けている開口部を大きくしてその内部に押圧スイッチ用の部品を設置するスペースを設ける必要が生じる。
つまり例えば本願図面の図6に示すように、3組の摺動子501を連結部503で連結した回転型摺動子連結体500の中央に設ける開口(以下「他部品挿通部」という)505の内径を大きくしてその他部品挿通部505内に他の部品(例えば押圧スイッチ用の可動接点板)を収納できるスペースを形成する必要がある。
しかしながら上記回転型摺動子連結体500においては、連結部503を各摺動子501の内側にリング状に設けているので、他部品挿通部505の内径の大型化には限界があり、回転型摺動子連結体500全体の外径を大きくしない以上、さらなる他部品挿通部505の内径の大型化の要求には応えられなかった。
特開2005−78844号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、中央の開口の大径化が図れ、例えばこの開口内に他部品をより容易に挿通すること等ができる回転型摺動子連結体及び回転式電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、連結部によって複数の摺動子をリング状に連結する回転型摺動子連結体において、前記各摺動子はそれぞれ、基部とこの基部から同一回転方向を向いて並列に突出する少なくとも一対の摺動冊子とを具備し、前記連結部は前記一対の摺動冊子間に配置されていることを特徴とする回転型摺動子連結体にある。
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転型摺動子連結体と、回転型摺動子連結体の各摺動子の一方の摺動冊子が摺接するリング形状の第1摺接パターンと各摺動子の他方の摺動冊子が摺接するリング形状の第2摺接パターンとを具備し、前記連結部は前記第1,第2摺接パターンの間のスペース上に配置され、前記第1,第2摺接パターンに対して相対的に前記回転型摺動子連結体を回転することで第1,第2摺接パターン間の電気的出力を変化させることを特徴とする回転式電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、各摺動子の一対の摺動冊子の間の隙間スペースを利用してこの隙間スペースに連結部を配置したので、摺動子と連結部を合わせた幅寸法を小さくできる。これによって中央の開口の大径化が図れ、例えばこの開口内へ他部品を容易に挿通(設置)すること等が可能になる。なお開口内には必ずしも他部品を挿通(設置)しなくてもよい。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の回転型摺動子連結体を用いて回転式電子部品を構成したので、第1,第2摺接パターンと回転型摺動子連結体を合わせた全体の幅寸法を小さくすることができる。これによって例えば回転式電子部品中央部分への他部品の設置が容易に行えるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態を用いて構成された回転式電子部品(以下「回転式スイッチ」という)1の分解斜視図、図2は回転式スイッチ1の概略断面図である。両図に示すように回転式スイッチ1は、ケース120に収納部121を設け、この収納部121の底面に露出するようにスイッチ基板100を設置(インサート成形)し、回転型摺動子連結体(以下単に「摺動子連結体」という)70をその下面に取り付けた回転体60とつまみ40の下部とを収納部121内に収納し、その上にクリックバネ部材20とカバー10とを被せ、これら各部材を一体化して構成されている。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明において、「上」とはスイッチ基板100から摺動子連結体70側を向く方向をいい、「下」とはその反対側を向く方向をいうものとする。
カバー10は金属板製であり、中央につまみ40が貫通する貫通部11を設け、貫通部11の周囲に筒状の軸支部13を立設し、またカバー10の上面に下記するケース120の取付部127を貫通する開口からなる2つの挿入取付部15を設け、またカバー10の一対の対向する両側辺の中央部分から下方向に向かって折り曲げられる脚17と、脚17の両側から下方向に向かって折り曲げられる一対の脚19とを設けて構成されている。脚19はケース120を抱え込んで一体に固定するためのものであり、脚17は図示しない基板等に回転式スイッチ1を固定するためのものである。
クリックバネ部材20は弾性金属板製であり、カバー10の外形寸法形状とほぼ同じ外形寸法形状に形成された枠状の固定部21の内部にリング状のクリックバネ23を設置して構成されている。固定部21には下記するケース120の取付部127を貫通する開口からなる挿通部25が設けられている。固定部21とクリックバネ23とは、対向する位置に設けた一対の接続部27によって接続されている。クリックバネ23は接続部27を挟む両側のアーム部29がそれぞれ根元部分で斜め下方向に折り曲げられており、各アーム部29の中央に下方向に突出するように湾曲する弾接部31が設けられている。
つまみ40は合成樹脂を略円柱状に成形して構成されており、その下部外周には外方に張り出すリング形状のつば部41が設けられ、またその下面中央からは小突起状の押圧部43が突出され、さらにつまみ40の下面の押圧部43の左右両側位置には一対の円形の凹部からなるガイド受部45が設けられている。
回転体60は合成樹脂を略円板状に成形して構成されており、その上面中央には円形の凹部からなり前記つまみ40の下部(つば部41の部分)を上下動自在に挿入する内径寸法のつまみ挿入部61が設けられ、またつまみ挿入部61の中央には前記つまみ40の押圧部43を上下動自在に挿入する貫通孔からなる押圧部挿通部63が設けられ、またつまみ挿入部61の内底面の前記つまみ40のガイド受部45に対向する位置には上方向に突出してガイド受部45に上下動自在に挿入される小突起からなるつまみガイド部65が設けられ、さらに回転体60上面のつまみ挿入部61の周囲の面にはリング状の凹凸からなるクリック係合部67が設けられている。また回転体60の下面には、図示はしないが下記する摺動子連結体70の各取付穴87にぴったり挿入される3つの小突起からなる取付突起が設けられている。
図3は摺動子連結体70の拡大平面図である。同図及び図1,図2に示すように摺動子連結体70は弾性金属板製であり、複数(3枚)の摺動子80を複数(3本)の連結部75によってリング状に互いに連結することで構成されている。各摺動子80は同一形状であり、取付穴87を有する基部81と、この基部81から同一回転方向を向いて並列に突出する一対の摺動冊子83,85とを具備して構成されており、この例では内側の摺動冊子83をコモン用摺動冊子、外側の摺動冊子85をオンオフ用摺動冊子としている。各摺動子80は、摺動子連結体70が1つのリングを形成するように、その円弧の一部の形状に形成されている。両摺動冊子83,85の先端近傍には摺接部89,91が設けられ、また両摺動冊子83,85は基部81に接続される根元部分で折り曲げられて全体が下方向に向かって少し傾き、これによって摺接部89,91は基部81の面から下降している。
一方各連結部75は何れも同一形状の細帯状で、前記1つのリングを形成する円弧の一部の形状に形成されている。連結部75は1つの摺動子80の一対の摺動冊子83,85の間の基部81の部分a1と、この摺動子80に回転方向で隣接する別の摺動子80の基部81との間をリング状に連結する構造であり、これによって中央に略円形の開口(以下「他部品挿通部」という)93を形成している。
スイッチ基板100は図1,図2に示すように、可撓性を有する合成樹脂フイルム(この実施形態ではポリエチレンテレフタレートフイルムを用いているが、他の各種合成樹脂フイルムであっても良い)上に、一対の第1,第2摺接パターン101,103と、一対のスイッチ接点用パターン105,107とを設けて構成されている。第1摺接パターン101はスイッチ基板100上面の最も外側に配置されるパターンであり、その外周に設けた円弧状の連結パターン部101aから内側に向けて櫛歯状のオンオフパターン部101bを突出して構成されている。第1摺接パターン101は同一円周上に2本設けられ、各第1摺接パターン101は第1摺接パターン101が形成する円周を3分割した3つの範囲(中心から見て約120°の範囲)の内の2つの範囲に設けられている。一方第2摺接パターン103はコモンパターンであり、円形リング状に形成されている。
第2摺接パターン103の内側には図2に示すようにリング形状のスイッチ接点用パターン105が形成され、さらにスイッチ接点用パターン105の中央には点状のスイッチ接点用パターン107が形成されている。これら一対のスイッチ接点用パターン105,107の上部には弾性金属板を上方向に凸となるようにドーム形状に形成してなる反転板(この例では可動接点板)109が設置され、その際反転板109の外周部分をスイッチ接点用パターン105に当接し、反転板109の下面中央をスイッチ接点用パターン107から所定距離離間して配置し、これによって押圧スイッチを構成している。
そして前記2本の第1摺接パターン101と、1本の第2摺接パターン103は、それらから引き出したパターンの端部に金属製の3本の端子板111の一端をそれぞれ下記するケース120内で当接・接続している。同様に一対のスイッチ接点用パターン105,107もそれらから引き出したパターンの端部に金属製の2本の端子板113の一端をそれぞれ下記するケース120内で当接・接続している。各端子板111,113はケース120の外周側壁から外部に突出している。
ケース120は合成樹脂の成形品であり、その上面中央に前記回転体60を回転自在に収納する円形凹部からなる収納部121を設け、この収納部121の底面に前記スイッチ基板100の上面が露出するようにスイッチ基板100をインサート成形して構成されている。その際同時に前記各端子板111,113もその先端側を外部に突出し且つその根元側をスイッチ基板100の前記した各パターンに当接した状態でスイッチ基板100と共にインサート成形される。収納部121の底面に露出しているスイッチ基板100の第2摺接パターン103とスイッチ接点用パターン105の間の位置には、スイッチ基板100上にリング状に突出する仕切り部123が設けられている。仕切り部123はスイッチ基板100に設けた図示しない小孔を介してスイッチ基板100の下面側のケース120を構成する合成樹脂と一体に成形されている。一方ケース120上面の前記カバー10の各挿入取付部15に対向する位置にはこれら挿入取付部15をぴったり挿入する外形形状の小突起からなる一対の取付部127が設けられている。
次に回転式スイッチ1の組立方法を説明する。図1においてまず予め回転体60の下面に摺動子連結体70を配置し、その際回転体60下面に設けた図示しない取付突起を摺動子連結体70の各取付穴87に挿入し、摺動子連結体70の下面に突出する取付突起の先端を熱かしめして両者を一体に取り付ける。次に回転体60上面のつまみ挿入部61につまみ40の下部(つば部41の部分)を挿入し、その際回転体60の各つまみガイド部65をつまみ40のガイド受部45に上下動自在に挿入する。そしてケース120の仕切り部123の内側に反転板109を収納して押圧スイッチを構成し、次にケース120の収納部121内に前記摺動子連結体70とつまみ40を取り付けた回転体60を回転自在に収納し、その上にクリックバネ部材20とカバー10とを載置する。その際ケース120の取付部127をクリックバネ部材20の挿通部25とカバー10の挿入取付部15に挿入して位置決めし、またつまみ40の上部をカバー10の貫通部11から上方に回動自在に突出する。そしてカバー10の脚19をケース120の下面に折り曲げれば、回転式スイッチ1が完成する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた回転式スイッチ1において、つまみ40を回転するとこれと一体に回転体60及び摺動子連結体70が回転し、各摺動子80の摺接部89が第2摺接パターン103上を摺動すると同時に摺接部91が第1摺接パターン101(オンオフパターン部101b)上を摺動し、第1,第2摺接パターン101,103間で所望のオンオフ出力が得られ、3本の端子板111からこのオンオフ出力が外部に取り出される。同時につまみ40が回転することでクリックバネ部材20の弾接部31が回転体60のクリック係合部67に弾接しながら移動することでクリック感覚を生じる。
一方つまみ40を図2に示す矢印A方向に押圧すると、回転体60に対してつまみ40のみが下降し、つまみ40の押圧部43が反転板109を押圧してこれを反転し、反転板109の下面がスイッチ接点用パターン107に当接し、両スイッチ接点用パターン105,107間がオンすることで2本の端子板113からこのオン出力が外部に取り出される。前記つまみ40への押圧を解除すると、反転板109の弾性復帰力によってつまみ40は元の位置に上昇し、両スイッチ接点用パターン105,107間はオフする。
ところで上記回転式スイッチ1に用いた摺動子連結体70によれば、その外径寸法を大きくすることなく、その中央の他部品挿通部93の内径寸法を、前記図6に示す従来の摺動子連結体500の他部品挿通部505の内径寸法に比べて大きくすることができ、この回転式スイッチ1の中央位置への押圧スイッチ(他部品)の設置を容易に行うことが可能となる。以下その理由を説明する。
図4は本発明に係る摺動子連結体70中の1つの摺動子80と第1,第2摺接パターン101,103との位置関係を示す概略図、図5は前記図6に示す従来の摺動子連結体500中の1つの摺動子501とこの摺動子501を摺接させる第1,第2摺接パターン601,603との位置関係を示す概略図である。
図5に示すように従来の摺動子連結体500の場合、第1,第2摺接パターン601,603にそれぞれ摺接する一対の摺動冊子509,507の内の内側の摺動冊子507のさらに内側に連結部503を設置しているので、摺動子連結体500の幅寸法W2及び第1,第2摺接パターン601,603と摺動子連結体500を合わせた全体の幅寸法L2が何れも大きかった。そこで本願発明者は、第1,第2摺接パターン601,603間の隙間寸法R2がショートさせないために必要とされる寸法だけ離されていることに鑑み、この隙間寸法R2の上部を利用してその位置近傍に連結部を設置する構造とすることで、前記幅寸法W2,L2を小さくすることを発明した。即ち図5では第1,第2摺接パターン601,603の間にショート防止のための隙間寸法R2が必要であり、このため一対の摺動冊子507,509の間の離間距離を大きくしている。これに対して図4に示す摺動子連結体70の場合、一対の摺動冊子83,85の間に連結部75を設置し、第1,第2摺接パターン101,103間の隙間の上部を有効利用し、これによって摺動子連結体70自体の幅寸法W1及び第1,第2摺接パターン101,103と摺動子連結体70を合わせた全体の幅寸法L1の両者をそれぞれ前記図5に示す幅寸法W2,L2よりも小さくした。即ち本実施形態においては一対の摺動冊子83,85の間に連結部75を設置するので、一対の摺動冊子83,85間の間隔は図5に示す従来例よりも大きくなり、同時に第1,第2摺接パターン101,103間の隙間寸法R1も図5に示す隙間寸法R2よりも大きくなるが、図5に示す従来例のように連結部503が第2摺接パターン603の側部から外方に大きくはみ出して設置されることはない。つまり本発明はショート防止のために元々必要な第1,第2摺接パターン101,103間の隙間寸法を利用してその部分の上部に連結部75を設置したので、従来のように第1,第2摺接パターン601,603間の隙間寸法R2を有する上にさらに両摺動冊子507,509の外部に連結部503を設置する場合に比べ、幅寸法W1,L1を何れも小さくできたのである。従って摺動子連結体70の外径寸法を同一にした場合、従来に比べて他部品挿通部93の内径寸法の大径化が図れ、この他部品挿通部93内に他部品をより容易に挿通・設置することができる。逆に他部品挿通部93を大きくしなくても良い場合は外径寸法の小型化が図れ、何れにしても電子部品1の小型化に容易に対応できる。
以上説明したように本実施形態に係る摺動子連結体70は、連結部75によって複数の摺動子80をリング状に連結する構成であって、前記各摺動子80はそれぞれ、基部81とこの基部81から同一回転方向を向いて並列に突出する少なくとも一対の摺動冊子83,85とを具備し、前記連結部75は前記一対の摺動冊子83,85間に配置される構造に構成されている。このように各摺動子80の一対の摺動冊子83,85の間の隙間スペースを利用してこの隙間スペースに連結部75を配置したので、摺動子80と連結部75を合わせた幅寸法W1を小さくできる。これによって中央の開口である他部品挿通部93の大径化が図れ、例えばこの他部品挿通部93内へ他部品を容易に挿通(設置)することが可能になる。
また本実施形態に係る回転式スイッチ1は、前記構成の摺動子連結体70と、摺動子連結体70の各摺動子80の一方の摺動冊子85が摺接するリング形状の第1摺接パターン101と各摺動子80の他方の摺動冊子83が摺接するリング形状の第2摺接パターン103とを具備し、連結部75は第1,第2摺接パターン101,103の間のスペース上に配置され、第1,第2摺接パターン101,103に対して相対的に摺動子連結体70を回転することで第1,第2摺接パターン101,103間の電気的出力を変化させるように構成している。これによって第1,第2摺接パターン101,103と摺動子連結体70とを合わせた全体の幅寸法L1を小さくすることができる。これによって例えば回転式スイッチ1中央部分への他部品の設置が容易に行えるようになる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では連結部75及び摺動子80の数を3つずつとしたが、これらはそれぞれ2以上の複数個であればよい。また摺動冊子83,85の数も3本以上であってもよい。また上記実施形態では連結部75と摺動子80によってエンドレスのリングを形成したが、エンドレスの形状でなく途中が切れていても良い。また上記実施形態では回転式電子部品として回転式スイッチ1を示したが、第1,第2摺接パターンの形状・材質などを変更することで他の各種機能を有する回転式電子部品(例えば回転式可変抵抗器等)としても良い。また他部品挿通部93の内側に挿通(設置)する電子部品は押圧スイッチ以外の各種電子部品(例えば別の回転式スイッチ等)であっても良い。また他部品挿通部93内には電子部品を設置する代わりに、例えばつまみ40を挿通させるだけでも良い。また他部品挿通部93を構成する開口内には必ずしも他部品を設置しなくても良い。また上記実施形態ではフレキシブル回路基板100を用いたが、それに代えて硬質基板を用いても良く、また基板を用いずケース120自体に金属板等からなる摺接パターンをインサート成形等によって収納部121の底面に設置しても良い。
回転式スイッチ1の分解斜視図である。 回転式スイッチ1の概略断面図である。 摺動子連結体70の拡大平面図である。 摺動子80と第1,第2摺接パターン101,103との位置関係を示す概略図である。 従来の摺動子501と第1,第2摺接パターン601,603との位置関係を示す概略図である。 従来の摺動子連結体500の拡大平面図である。
符号の説明
1 回転式スイッチ(回転式電子部品)
10 カバー
20 クリックバネ部材
40 つまみ
60 回転体
70 回転型摺動子連結体(摺動子連結体)
75 連結部
80 摺動子
81 基部
83,85 摺動冊子
89,91 摺接部
93 開口(他部品挿通部)
100 スイッチ基板
101 第1摺接パターン
103 第2摺接パターン
120 ケース
121 収納部

Claims (2)

  1. 連結部によって複数の摺動子をリング状に連結する回転型摺動子連結体において、
    前記各摺動子はそれぞれ、基部とこの基部から同一回転方向を向いて並列に突出する少なくとも一対の摺動冊子とを具備し、
    前記連結部は前記一対の摺動冊子間に配置されていることを特徴とする回転型摺動子連結体。
  2. 請求項1に記載の回転型摺動子連結体と、回転型摺動子連結体の各摺動子の一方の摺動冊子が摺接するリング形状の第1摺接パターンと各摺動子の他方の摺動冊子が摺接するリング形状の第2摺接パターンとを具備し、
    前記連結部は前記第1,第2摺接パターンの間のスペース上に配置され、
    前記第1,第2摺接パターンに対して相対的に前記回転型摺動子連結体を回転することで第1,第2摺接パターン間の電気的出力を変化させることを特徴とする回転式電子部品。
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