JP6025528B2 - タッチパネル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネル装置に関し、特に、静電容量式のタッチパネル装置に関する。
静電容量方式のタッチパネル装置では、指などの検出対象物がタッチパネルに接触(タッチ)していない時の計測値(静電容量値)をベースラインとして予め保持しておき、検出対象物の検出処理の際は、検出時に計測した計測値とベースラインとの差分値を用いる。当該差分値は、タッチパネルに対して検出対象物の接触がなければ0に近い値となり、接触した時は正の大きな値となるため、計測値とベースラインとの差分値に基づいて、タッチパネルに対する検出対象物のタッチ検出が可能となる。しかし、タッチした状態における計測値をベースラインにしてしまうなど、ベースラインが適正に生成されていない場合は、正しくタッチを検出することができない。従って、ベースラインが適正でない異常状態であることを検知し、ベースラインの是正を行う必要がある。
例えば、上記の差分値が予め定めた異常判定閾値(負値)以下となる状態が一定時間以上継続した場合にベースラインが異常状態であると判定し、異常状態であると判定された場合はベースラインを更新して正常状態にする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、例えば、ベースライン作成時に物体が接触していて、その後物体が消失する(接触しない状態となる)場合を異常状態であるものとし、この場合、ベースライン作成時よりも物体が消失した時の方が静電容量が低下するため、上記の差分値がマイナスの値となって現れることを利用している。
また、タッチパネル装置のノイズ耐性を向上させることを目的としたものとしては、差動型の検出方式がある(例えば、特許文献2,3参照)。当該検出方式は、タッチパネルに配置された複数のセンサ間の静電容量差を計測するものであり、多点(複数のタッチ位置)検出のために隣接センサの静電容量差が用いられている。
特開2012−150747号公報 特開2010−282539号公報 特開2012−69083号公報
特許文献2,3に開示されるノイズ耐性の高い差動型の容量検出方式を用いたタッチパネル装置では、特許文献1のような異常状態判定およびベースラインの是正が行えないという問題があった。これは、差動型の容量検出方式では、絶対的な容量値を計測することができず、センサの静電容量低下を捉えることができないことに起因する。例えば、センサ間の容量差の計測値が変化した場合に、計測対象である一方のセンサの静電容量値が増加したのか、あるいは他方のセンサの静電容量値が減少したのかを区別することが難しい。特に、隣接センサ間の容量差を計測する場合など、近距離に配置されたセンサの組み合わせを用いる場合は、一方のセンサにタッチした指が他方のセンサにも影響するため、上記の区別はより困難になる。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、差動型の容量検出方式を用いた場合であっても、高精度な異常状態の判定を行うことによってベースラインの是正を適正に行うことが可能なタッチパネル装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明によるタッチパネル装置は、静電容量を計測する複数のセンサを有するタッチパネルと、複数のセンサのうち隣接するセンサ間の静電容量の差分値を第1の差分情報として抽出する第1の差分情報抽出部と、検出対象物がタッチパネルに近接または接触しない場合における、第1の差分情報抽出部にて抽出された第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する第1のベースライン格納部と、第1の差分情報抽出部にて抽出された第1の差分情報と、第1のベースライン格納部に格納された第1のベースラインとに基づいて、タッチパネルに対する検出対象物の近接または接触を検出する検出部と、複数のセンサのうち所定のセンサを基準センサとし、当該基準センサと、複数のセンサのうち基準センサとは異なる他のセンサとの静電容量の差分値を第2の差分情報として抽出する第2の差分情報抽出部と、検出対象物がタッチパネルに近接または接触しない場合における、第2の差分情報抽出部にて抽出された第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する第2のベースライン格納部と、第2の差分情報抽出部にて抽出された第2の差分情報と、第2のベースライン格納部に格納された第2のベースラインとに基づいて、異常状態であるか否かを判定する異常状態判定部と、異常状態判定部にて異常状態であると判定した場合において、第1のベースライン格納部に格納された第1のベースラインと、第2のベースライン格納部に格納された第2のベースラインとの更新を行うよう制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によると、静電容量を計測する複数のセンサを有するタッチパネルと、複数のセンサのうち隣接するセンサ間の静電容量の差分値を第1の差分情報として抽出する第1の差分情報抽出部と、検出対象物がタッチパネルに近接または接触しない場合における、第1の差分情報抽出部にて抽出された第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する第1のベースライン格納部と、第1の差分情報抽出部にて抽出された第1の差分情報と、第1のベースライン格納部に格納された第1のベースラインとに基づいて、タッチパネルに対する検出対象物の近接または接触を検出する検出部と、複数のセンサのうち所定のセンサを基準センサとし、当該基準センサと、複数のセンサのうち基準センサとは異なる他のセンサとの静電容量の差分値を第2の差分情報として抽出する第2の差分情報抽出部と、検出対象物がタッチパネルに近接または接触しない場合における、第2の差分情報抽出部にて抽出された第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する第2のベースライン格納部と、第2の差分情報抽出部にて抽出された第2の差分情報と、第2のベースライン格納部に格納された第2のベースラインとに基づいて、異常状態であるか否かを判定する異常状態判定部と、異常状態判定部にて異常状態であると判定した場合において、第1のベースライン格納部に格納された第1のベースラインと、第2のベースライン格納部に格納された第2のベースラインとの更新を行うよう制御する制御部とを備えることを特徴とするため、差動型の容量検出方式を用いた場合であっても、異常状態の判定およびベースラインの是正を正しく行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1によるタッチパネル装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1によるタッチパネルの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1によるタッチパネル装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1によるタッチしない時の第1の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるタッチしない時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるタッチ時の第1の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による第1の差分情報抽出部で計測された計測値から第1のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるタッチ時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による第2の差分情報抽出部で計測された計測値から第2のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるタッチ時の計測値を第1のベースラインとした場合における第1の差分情報抽出部で計測された計測値から第1のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるタッチ時の計測値を第2のベースラインとした場合における第2の差分情報抽出部で計測された計測値から第2のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるタッチパネル装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2によるタッチパネルの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2によるタッチパネル装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2によるタッチしない時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるタッチ時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるタッチ時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値から第2のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるダミーセンサをタッチした時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるダミーセンサをタッチした時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値から第2のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるダミーセンサをタッチした時の第2の差分情報抽出部で計測された計測値から第2のベースラインを減算した結果の他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3によるタッチパネルの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態3によるタッチパネル装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による第2の差分情報抽出部がダミーセンサを基準センサとしてセンサXについて計測した計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による第2の差分情報抽出部がセンサX5を基準センサとして他のセンサXについて計測した計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による第2の差分情報抽出部がダミーセンサを基準センサとしてセンサYについて計測した計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による第2の差分情報抽出部がセンサY4を基準センサとして他のセンサYについて計測した計測値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による第2の差分情報抽出部がセンサXについて計測した計測値から第2のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による第2の差分情報抽出部がセンサYについて計測した計測値から第2のベースラインを減算した結果の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態1>
まず、本発明の実施の形態1によるタッチパネル装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態1によるタッチパネル装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、タッチパネル装置は、タッチパネル1と、第1の差分情報抽出部2と、第1のベースライン格納部3と、検出部4と、第2の差分情報抽出部5と、第2のベースライン格納部6と、異常状態判定部7と、制御部8とを備えている。
タッチパネル1は、静電容量を計測する複数のセンサ(後述の図2に示すセンサX,Y)を有している。
第1の差分情報抽出部2は、タッチパネル1の複数のセンサのうち隣接するセンサ間の静電容量の差分値を第1の差分情報として抽出する。
第1のベースライン格納部3は、検出対象物がタッチパネル1に近接または接触しない場合における、第1の差分情報抽出部2にて抽出された第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する。なお、本実施の形態1では、検出対象物としてユーザの指を想定している。また、検出対象物の近接または接触とは、ユーザの指がタッチパネル1に近接または接触する状態のことをいい、以下では近接または接触を総称して「タッチ」ともいう。
検出部4は、第1の差分情報抽出部2にて抽出された第1の差分情報と、第1のベースライン格納部3に格納された第1のベースラインとに基づいて、タッチパネル1に対する検出対象物の接近または接触を検出する。
第2の差分情報抽出部5は、タッチパネル1の複数のセンサのうち所定のセンサを基準センサとし、当該基準センサと、複数のセンサのうち基準センサとは異なる他のセンサとの静電容量の差分値を第2の差分情報として抽出する。
第2のベースライン格納部6は、検出対象物がタッチパネル1に近接または接触しない場合における、第2の差分情報抽出部5にて抽出された第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する。
異常状態判定部7は、第2の差分情報抽出部5にて抽出された第2の差分情報と、第2のベースライン格納部6に格納された第2のベースラインとに基づいて、第2のベースラインが異常状態であるか否かを判定する。
制御部8は、異常状態判定部7にて第2のベースラインが異常状態であると判定した場合において、第1のベースライン格納部3に格納された第1のベースラインと、第2のベースライン格納部6に格納された第2のベースラインとの更新を行うよう制御する。
図2は、タッチパネル1の構成を説明するための図である。図2では、投影型静電容量方式のタッチパネル1を示している。
図2に示すように、タッチパネル1は、水平方向の位置情報を取得するために水平方向に配置されたセンサX0〜X5(以下、センサX0〜X5を総称してセンサXともいう)と、垂直方向の位置情報を取得するために垂直方向に配置されたセンサY0〜Y4(以下、センサY0〜Y4を総称して単にセンサYともいう)と、各センサX,Yと外部との信号のやり取りを行うケーブル10とを備えている。
また、各センサX,Yが配置されている領域を検出領域9とする。検出領域9の外側はタッチ入力を受け付けない領域であり、当該領域には各センサX,Yとケーブル10とを接続するための配線が設置されている。
次に、タッチパネル装置の動作について、図3〜11を用いて説明する。
図3は、タッチパネル装置の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3において、ステップS101〜ステップS104はタッチパネル装置の電源投入直後等に行われる初期化動作に対応し、ステップS105以降は定常動作に対応している。
ステップS101において、第1の差分情報抽出部2は、タッチパネル1のセンサXとセンサYとのそれぞれについて隣接するセンサ間の静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第1の差分情報として抽出する。
図4は、接触物がない(タッチしない)状態において、第1の差分情報抽出部2が図2に示すタッチパネル1のセンサXを用いて計測した、隣接するセンサ間の静電容量の差分値(計測値)の一例を示す図である。図4に示すように、Xm−nの計測値は、センサXmとセンサXnとの静電容量の差分値を示す(例えば、図4のX0−1の計測値は、センサX0とセンサX1との静電容量の差分値であり、センサX0の静電容量値からセンサX1の静電容量値を減算した結果に相当する)。接触物がない場合、上記の差分値は理想条件では全て0になるが、実際には、センサと周辺物との位置関係に応じた静電容量分布の偏りがあり、隣接センサ間でも、ある程度の静電容量の差が存在している。なお、図4ではセンサXについてのみ示したが、第1の差分情報抽出部2はセンサYについても同様に第1の差分情報を抽出する。
ステップS102において、第1のベースライン格納部3は、第1の差分情報抽出部2から入力された第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する。例えば、第1の差分情報抽出部2から入力された第1の差分情報をそのまま第1のベースラインとして格納してもよく、あるいは、第1の差分情報抽出部2から第1の差分情報を所定回数入力し、入力した所定回数分の第1の差分情報の平均値をとり、当該平均値を第1のベースラインとして格納してもよい。
ステップS103において、第2の差分情報抽出部5は、タッチパネル1のセンサX,Yのそれぞれに対して、所定の基準センサと他センサとの静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第2の差分情報として抽出する。なお、本実施の形態1では、センサX5を基準センサとした場合について説明する。
図5は、接触物がない状態において、第2の差分情報抽出部5が図2に示すタッチパネル1のセンサXを用いて計測した、基準センサと他センサとの静電容量の差分値(計測値)の一例を示す図である。
図5に示すように、Xm−nの計測値は、センサXmとセンサXnとの静電容量の差分値を示している(例えば、図5のX0−5の計測値は、センサX0とセンサX5との静電容量の差分値であり、センサX0の静電容量値からセンサX5の静電容量値を減算した結果に相当する)。第2の差分情報は、理想条件では、第1の差分情報抽出部2にて抽出された第1の差分情報を積分することによって計算することできる(例えば、(X2−5)=(X2−3)+(X3−4)+(X4−5))が、実際に計算で求めると、誤差が積分されて大きくなってしまい好ましくないため、直接計測して計測値を取得する。なお、図5では、センサXについてのみ示したが、第2の差分情報抽出部5はセンサYについても同様に第2の差分情報を抽出する。
ステップS104において、第2のベースライン格納部6は、第2の差分情報抽出部5から入力された第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する。例えば、第2の差分情報抽出部5から入力された第2の差分情報をそのまま第2のベースラインとして格納してもよく、あるいは、第2の差分情報抽出部5から第2の差分情報を所定回数入力し、入力した所定回数分の第2の差分情報の平均値をとり、当該平均値を第2のベースラインとして格納してもよい。
ステップS105において、第1の差分情報抽出部2は、ステップS101と同様に、隣接するセンサ間の静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第1の差分情報として抽出する。
ステップS106において、検出部4は、ステップS105で計測して抽出された第1の差分情報から、第1のベースライン格納部3に格納された第1のベースラインを減算する。ここで、センサXの第1のベースラインが図4であるとすると、接触物がない場合は、ステップS105で計測されたセンサXの計測値もほぼ図4と同じ値となるため、ステップS106における減算結果は全てほぼ0となる。
一方、指でセンサX3をタッチしている時においてステップS105で計測されたセンサXの計測値が図6であるとすると、ステップS106における減算結果は、図6の値から図4の値を減算した図7に示す値となる。図7では、センサXの計測値から静電容量の偏りを除去した純粋な差分情報を示しており、隣接センサ間の差分値をとっているため、タッチ位置の一方には正の値が、他方には負の値が現れている。
ステップS107において、検出部4は、ステップS106にて得られた減算結果に基づいて、タッチパネル1に対する指によるタッチの有無と、タッチした場合におけるタッチの位置を検出する。ステップS107の処理は、差動型に対応した従来のタッチ検出方法が適用可能であり、例えば、特許文献3に記載の、差分情報を積分して各センサの接触情報を取得する方法を採用することができる。
ステップS108において、第2の差分情報抽出部5は、ステップS103と同様に、基準センサと他センサとの静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第2の差分情報として抽出する。
ステップS109において、異常状態判定部7は、ステップS108で計測して抽出された第2の差分情報から、第2のベースライン格納部6に格納された第2のベースラインを減算する。例えば、センサXの第2のベースラインが図5に示す値であるとすると、接触物がない場合は、ステップS108で計測されたセンサXの計測値も図5に示す値とほぼ同じ値となるため、ステップS109における減算結果はほぼ0となる。一方、指でセンサX3をタッチしている時においてステップS108で計測されたセンサXの計測値が図8に示す値であるとすると、ステップS109における減算結果は、図8に示す値から図5に示す値を減算した図9に示す値となる。図9に示す値は、図7に示す値と同様に、静電容量の偏りが除去されて処理しやすいものになっている。なお、上記のステップS105〜ステップS109では、センサXに対する処理について説明したが、同様の処理をセンサYに対しても行うものとする。
ステップS110およびステップS111において、異常状態判定部7は、ステップS109において求められた減算結果に基づいて、第2のベースラインが異常状態であるか否かの判定を行う。異常状態である条件(以下、異常条件ともいう)としては、例えば、ステップS109における第2のベースラインの減算結果の中に所定の負の閾値を下回る値がある場合が挙げられ、当該条件を満たした場合に異常状態であると判定する。
具体的には、異常条件の閾値を−10とした場合において、図9に示すセンサXの値には閾値を下回る値がない。また、センサYについても、閾値を下回る値がなければ異常状態とは判定せずに、次のデータ入力処理に移行する(すなわち、ステップS105に移行する)。一方、センサXまたはセンサYに閾値を下回る値があれば異常状態であると判定し、制御部8は、第1のベースライン格納部3に格納された第1のベースラインと、第2のベースライン格納部6に格納された第2のベースラインとの更新を行うよう制御する(すなわち、ステップS112に移行する)。
ステップS112において、第1のベースラインおよび第2のベースラインを再度作成(更新)する。更新処理としては、例えば、ステップS101〜ステップS104と同様の処理を行うようにしてもよい。あるいは、ステップS101〜ステップS104で作成した第1のベースライン、第2のベースラインのそれぞれに対して、新たに抽出した第1の差分情報、第2の差分情報とで加重平均を行い、当該結果を新たな第1のベースラインと第2のベースラインとして更新するようにしてもよい。なお、ステップS112における第1のベースラインおよび第2のベースラインの更新は、制御部8が行ってもよく、あるいは、制御部8による制御に基づいて第1のベースラインおよび第2のベースラインを更新する更新部(図示せず)が行うようにしてもよい。
ここで、ステップS101〜S104の処理を実行している間に、指がセンサX3にタッチしていた場合について説明する。この場合、センサXについては、第1のベースライン格納部3には図6に示す差分値が第1のベースラインとして格納され、第2のベースライン格納部6には図8に示す差分値が第2のベースラインとして格納される。
指がタッチしていたセンサX3から離れた直後以降は、ステップS105にて第1の差分情報抽出部2が図4に示す差分値を第1の差分情報として抽出し、ステップS106にて図4に示す値(第1の差分情報)から図6に示す値(ここでは第1のベースライン)を減算した、図10に示す減算結果を得る。また、ステップS108にて第2の差分情報抽出部5が図5に示す差分値を第2の差分情報として抽出し、ステップS109にて図5に示す値(第2の差分情報)から図8に示す値(第2のベースライン)を減算した、図11に示す減算結果を得る。この結果、ステップS110の異常状態の判定で異常状態と判定され、ステップS112のベースライン更新が行われる。
上記より、ベースラインが異常状態である場合は、ステップS109にて得られた第2のベースラインの減算結果(図11)に負の値が発生するため、当該負の値を参照することによって、ベースラインが異常状態であるか否かを正しく判定することができる。なお、同様の条件下において、ステップS106にて得られた第1のベースラインの減算結果(図10)は、センサX3の両側に二つのタッチが発生している時の値(減算結果)に類似しているため、ベースラインが異常状態であると明確に判断することができない。
以上のことから、本実施の形態1によれば、タッチ検出(タッチパネル1に対する検出対象物の近接または接触の検出)は隣接センサ間の差分情報を用いて行い、異常状態の判定は事前(予め)に定めた基準センサと他センサとの差分情報を用いて行っているため、ノイズ耐性の高い差動型の容量検出方式を用いた場合であっても、多点のタッチ検出を行えるとともに、高精度な異常状態の判定行うことによってベースラインの是正を適正に行うことが可能なタッチパネル装置を実現することができる。
なお、本実施の形態1では、隣接センサ間の差分情報を、センサXmとXm+1との静電容量の差分値(センサXmの静電容量値からセンサXm+1の静電容量値を減算した値)とする場合を一例として説明したがこれに限らず、センサXm−2およびXm−1の合計の静電容量と、センサXmおよびXm+1の合計の静電容量との差分値を差分情報とするなど、より多くの隣接するセンサを使用してもよい。
また、基準センサをセンサX5とする場合を一例として説明したがこれに限らず、センサX0など他のセンサXでもよく、あるいはセンサYのいずれかを基準センサとしてもよい。
また、図3のステップS111において、異常状態判定部7が一度でも異常状態であると判定すると、ステップS112にてベースラインの更新を行う場合を一例として説明したがこれに限らず、異常状態判定部7が複数回連続して異常状態であると判定した場合にのみベースラインの更新を行うなど、異なる異常状態の判定条件であってもよい。また、ベースラインの更新は、異常判定時にのみ行うことに限らず、常に加重平均による更新を行うようにし、加重平均の重みを異常判定の結果に基づいて決定するようにしてもよい。この場合、異常状態でないと判定された場合は、温度などの環境変化に追随するために微小値だけベースラインを変更(更新)し、異常状態であると判定された場合はベースラインの値を大きく変更(更新)するといった制御を行うことが可能となる。
<実施の形態2>
まず、本発明の実施の形態2によるタッチパネル装置の構成について説明する。
図12は、本実施の形態2によるタッチパネル装置の構成の一例を示す図である。なお、図1(実施の形態1)と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図12に示すように、本実施の形態2によるタッチパネル装置は、基準センサに対して検出対象物が接触しているか否かを判定する基準センサ接触判定部11を備えることを特徴としている。
図13は、タッチパネル1の構成を説明するための図である。図13に示すように、本実施の形態2によるタッチパネル1は、センサX,Yが配置されている検出領域9外にダミーセンサ12を設けている。
次に、タッチパネル装置の動作について、図14〜20を用いて説明する。
図14は、タッチパネル装置の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図14において、ステップS201〜ステップS204はタッチパネル装置の電源投入直後等に行われる初期化動作に対応し、ステップS205以降は定常動作に対応している。また、図14のステップS201〜ステップS208は、図3のステップS101〜ステップS108と同様の動作を行う。
ステップS201において、第1の差分情報抽出部2は、隣接センサ間の静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第1の差分情報として抽出する。
ステップS202において、第1のベースライン格納部3は、第1の差分情報抽出部2から入力された第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する。
ステップS203において、第2の差分情報抽出部5は、タッチパネル1のセンサX,Yのそれぞれと、基準センサとの静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第2の差分情報として抽出する。なお、本実施の形態2では、ダミーセンサ12を基準センサであるものとして説明する。
図15は、接触物がない状態において、第2の差分情報抽出部5が図13に示すタッチパネル1のセンサXを用いて計測した、各センサXとダミーセンサ12との静電容量の差分値(計測値)の一例を示す図である。
図15に示すように、XmDの計測値は、センサXmとダミーセンサ12との静電容量の差分値を示している(例えば、X0Dの計測値は、センサX0とダミーセンサ12との静電容量の差分値であり、センサX0の静電容量値からダミーセンサ12の静電容量値を減算した結果に相当する)。なお、図15では、センサXについてのみ示したが、第2の差分情報抽出部5はセンサYについても同様に第2の差分情報を抽出する。
ステップS204において、第2のベースライン格納部6は、第2の差分情報抽出部5から入力された第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する。
ステップS205において、第1の差分情報抽出部2は、ステップS201と同様に、隣接するセンサ間の静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第1の差分情報として抽出する。
ステップS206において、検出部4は、ステップS205で計測して抽出された第1の差分情報から、第1のベースライン格納部3に格納された第1のベースラインを減算する。
ステップS207において、検出部4は、ステップS206にて得られた減算結果に基づいて、タッチパネル1に対する指によるタッチの有無と、タッチした場合におけるタッチの位置を検出する。
ステップS208において、第2の差分情報抽出部5は、ステップS203と同様に、センサX,Yのそれぞれとダミーセンサ12との静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第2の差分情報として抽出する。
ステップS209において、基準センサ接触判定部11は、ステップS208で計測して抽出された第2の差分情報から、第2のベースライン格納部6に格納された第2のベースラインを減算する。例えば、センサXの第2のベースラインが図15に示す値であるとし、ステップS208で計測して抽出された第2の差分情報が図16に示す値であるとすると、センサXの減算結果は図17に示す値となる。
ステップS210およびステップS211において、基準センサ接触判定部11は、ステップS209において求められた減算結果に基づいて、基準センサがタッチ(接触)されているか否かの判定を行う。
基準センサがタッチされなければ、実施の形態1のように、減算結果の中に負の値があるか否かによって異常状態を判定することができるが、基準センサがタッチされた場合は、第2のベースラインが適正であるにもかかわらず、図19のX0D〜X3Dに示すような負の値が発生する。従って、異常状態の判定に先立って基準センサの接触判定を行い、正しく異常状態を判定することができる状況か否か(すなわち、基準センサがタッチされているか否か)を確認することがステップS210およびステップS211の処理を行う目的である。
ここで、図19に示す値が生じる状況について説明する。本実施の形態2によるタッチパネル1では、センサX5の右隣(図13における紙面右隣)にダミーセンサ12が設けられているため、ダミーセンサ12の近傍がタッチされている場合において、タッチの影響がセンサX5やセンサX4にも及び、センサX5やセンサX4の静電容量値が増加するが、ダミーセンサ12から遠く離れた位置に設けられたセンサX0〜X3には影響がない。一方、ダミーセンサ12の静電容量値は増加するため、タッチなし状態の計測値(差分値)から、X0D〜X3Dはダミーセンサ12の静電容量増加分だけ減少し、X4D〜X5DはセンサX4,X5の静電容量増加分からダミーセンサ12の静電容量増加分を引いた値だけ増加する。この結果、タッチなし状態のステップS208で計測した差分値が図15に示す値であるとすると、ダミーセンサ12がタッチされた場合において計測した差分値は図18に示す値となり、ステップS209で求められる減算結果は図19に示す値となる。図19に示すように、変化量(減少量)がダミーセンサ12の静電容量増加分だけであるX0D〜X3Dについては、ほぼ同じ値となることが分かる。このように同程度の負の値が多数(複数)発生している場合は、ダミーセンサ12がタッチされている可能性が高い。
また、ダミーセンサ12の近傍がタッチされている場合における減算結果の他の一例として、図20に示す値となる場合もある。これは、ダミーセンサ12とセンサX5との間を指でタッチした場合であり、図19に示す場合よりも指がセンサX5に近くダミーセンサ12から若干離れているため、全体的に図19よりも大きな値となり、特にX5Dの値が大きい。すなわち、ダミーセンサ12に隣接するセンサ(ここではセンサX5)との値が大きい場合も、ダミーセンサ12がタッチされている可能性が高いといえる。
基準センサ接触判定部11は、例えば次の二つの条件(以下、接触条件ともいう)をチェックし、いずれかの接触条件が成立する場合に基準センサがタッチされていると判定する。具体的には、ステップS209にて求められた減算結果に、最小値13以上、かつ最小値13に定数を加えた値14以下(図19参照)となったものが、所定の閾値C1以上存在する場合を接触条件1とする。すなわち、基準センサ接触判定部11は、第2の差分情報抽出部5にて抽出された第2の差分情報と、第2のベースライン格納部6にて格納された第2のベースラインとの差分値が、所定の範囲内に所定のセンサ数以上ある場合において、基準センサに対してタッチされている(基準センサに対して検出対象物が接触している)と判定する。
また、ステップS209にて求められた減算結果における検定用センサの値が、所定の閾値C2以上である場合を接触条件2とする。ここで、検定用センサとは、基準センサに隣接するセンサを含むセンサのことであり、本実施の形態2ではセンサX5(図13参照)が該当する。すなわち、基準センサ接触判定部11は、検定用センサと基準センサとの静電容量の差分値に基づいて、基準センサに対して検出対象物(ここではユーザの指)が接触しているか否かを判定する。
例えば、上記の接触条件1の閾値C1を4、接触条件2の閾値C2を10として図19の場合に適用すると、X0D〜X3Dの4個の値が接触条件1に合致するため、基準センサ接触判定部11は、基準センサに接触あり(タッチされている)と判定する。なお、図20の場合は、X5Dの値が閾値C2(=10)よりも大きければ接触条件2に合致する。
基準センサ接触判定部11がタッチしていると判定した場合はステップS205に移行し、ステップS212以降の処理(異常状態の判定)を行わない。一方、基準センサ接触判定部11がタッチしていないと判定した場合はステップS212に移行する。
ステップS212〜ステップS214では、図3のステップS110〜ステップS112と同様の処理を行う。すなわち、ステップS212にて異常状態判定部7が異常状態の判定を行い、異常状態であると判定されると(ステップS213のYES)、ステップS214にてベースライン(第1のベースラインおよび第2のベースライン)を更新する。
以上のことから、本実施の形態2によれば、検出領域9外に配置したダミーセンサ12を基準センサとすることによって、基準センサがタッチされることによる異常判定の誤りを回避することができる。また、第2の差分情報に基づいて基準センサに対する接触の有無を判定することによって、基準センサがタッチされた場合でも、異常状態との誤判定を抑止することができる。
なお、本実施の形態2では、ダミーセンサ12をセンサX5の隣に配置する場合を一例として説明したがこれに限らず、検出領域9外であればどこにダミーセンサ12を配置してもよく、例えばセンサX0の左側、センサY0の上側、あるいはセンサY4の下側に配置してもよい。
また、ダミーセンサ12が細長い形状である場合を一例として説明したがこれに限らず、ダミーセンサ12は丸い形状など他の形状でもよく、一定の容量を持つコンデンサのような電子部品であってもよい。
また、検定用センサは基準センサに隣接する1つのセンサとする場合について説明したがこれに限らず、複数のセンサ(例えば、センサX4とセンサX5)を検定用センサとしてもよい。
また、基準センサに対する接触を判定する条件の一例として条件1,2を挙げたがこれに限らず、他の条件を用いて接触を判定してもよい。
<実施の形態3>
まず、本発明の実施の形態3によるタッチパネル装置の構成について説明する。
図21は、本実施の形態3によるタッチパネル1の構成を説明するための図である。
図21に示すように、本実施の形態3によるタッチパネル装置は、実施の形態2のタッチパネル1(図13参照)に対してセンサX,Yが配置されている検出領域9外にダミーセンサ15をさらに設けた構成となっている。その他の構成は、実施の形態2における図12,13と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、タッチパネル装置の動作について、図22〜28を用いて説明する。
図22は、タッチパネル装置の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図22において、ステップS301〜ステップS306はタッチパネル装置の電源投入直後等に行われる初期動作に対応し、ステップS307以降は定常動作に対応している。
ステップS301において、異常判定実行フラグを1に初期化する。異常判定実行フラグは、異常判定に関連する処理を実行するか否かを決定するものであり、異常判定実行フラグが0の場合は異常判定に関連する処理を実行しないものとする。
ステップS302において、第1の差分情報抽出部2は、図3のステップS101と同様に、隣接センサ間の静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第1の差分情報として抽出する。
ステップS303において、図3のステップS102と同様に、第1のベースライン格納部3は、第1の差分情報抽出部2から入力された第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する。
ステップS304において、第2の差分情報抽出部5は、基準センサを決定する。
一般に、計測器は計測可能な範囲を有しており、当該範囲を超えた場合は正しく計測することができない。このことは、第2の差分情報抽出部5についても同様であり、ステップS304における処理の目的は、第2の差分情報抽出部5によって抽出される第2の差分情報が計測可能な範囲となるように、適切な基準センサを選択することである。
本実施の形態3では、センサXについてはダミーセンサ12またはセンサX5のいずれかを基準センサとして選択し、センサYについてはダミーセンサ15またはセンサY4のいずれかを基準センサとして選択する場合を一例として説明する。これは、第2の差分情報抽出部5が、複数のセンサのうち、タッチパネル1の水平方向に配置されるセンサ群であるセンサXと、タッチパネル1の垂直方向に配置されるセンサ群であるセンサYとで異なる基準センサを用いて第2の差分情報を抽出する例でもある。
具体的には、ステップS304において、第2の差分情報抽出部5は、対象となるセンサ(基準センサの候補となる候補センサ)をそれぞれ基準センサとして第2の差分情報を抽出し、抽出した第2の差分情報の値が−50〜50の範囲内に収まっている方のセンサを基準センサとして選択し、対象となるセンサのいずれもが範囲内に収まっている場合はダミーセンサを基準センサとして選択するものとする。すなわち、第2の差分情報抽出部5は、複数のセンサから少なくとも2以上のセンサを基準センサの候補である候補センサとして選択し、当該候補センサと、複数のセンサのうち候補センサとは異なる他のセンサとの静電容量の差分値を求め、当該差分値に基づいて候補センサから基準センサを決定する。
例えば、センサXについて、ダミーセンサ12を基準センサとしたときの計測値(第2の差分情報)が図23に示す値であり、センサX5を基準センサとしたときの計測値が図24に示す値である場合、ダミーセンサ12およびセンサX5のいずれもが範囲内に収まっているため、ダミーセンサ12を基準センサとして選択する。一方、センサYについて、ダミーセンサ15を基準センサとしたときの計測値が図25に示す値であり、センサY4を基準センサとしたときの計測値が図26に示す値である場合、範囲内に収まっているのはセンサY4(図26参照)のみであるため、センサY4を基準センサとして選択する。
ステップS305において、第2の差分情報抽出部5は、センサXについてはダミーセンサ12を、センサYについてはセンサY4を基準センサとして、各センサX,Yとの静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第2の差分情報として抽出する。
ステップS306において、第2のベースライン格納部6は、図3のステップS104と同様に、第2の差分情報抽出部5から入力されたセンサXとセンサYについての第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する。
ステップS307において、第1の差分情報抽出部2は、図3のステップS105と同様に、隣接するセンサ間の静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第1の差分情報として抽出する。
ステップS308において、検出部4は、ステップS307で計測して抽出された第1の差分情報から、第1のベースライン格納部3に格納された第1のベースラインを減算する。
ステップS309において、検出部4は、ステップS308にて得られた減算結果に基づいて、タッチパネル1に対する指によるタッチの有無と、タッチした場合におけるタッチの位置を検出する。
ステップS310において、異常判定実行フラグが1であるか否かを判定する。異常判定実行フラグが1である場合はステップS311に移行する。一方、異常判定実行フラグが1でない場合はステップS308に移行する。なお、ステップS310の処理は、制御部8が行うようにしてもよい。
ステップS311およびステップS312において、制御部8は、タッチパネル装置が正常動作状態であるか否かの確認処理(正常動作確認処理)を行う。
タッチパネル装置の異常状態は、タッチパネル装置を起動した直後の初期化時(ステップS301〜ステップS306における第1のベースラインおよび第2のベースライン作成時)に、タッチパネル1に対してタッチされていることに起因する。すなわち、タッチパネル装置が異常状態でないことが確実に分かれば、それ以降に異常判定の処理を行うことは無駄であり、また、誤って第1のベースラインおよび第2のベースラインを更新してしまうなどの可能性もある。
従って、本実施の形態3では、タッチパネル装置の正常動作が確認された場合は(ステップS312のYes)、異常判定実行フラグを0にし(ステップS313)、以後、異常判定の処理を行わないようにしている。一方、タッチパネル装置の正常動作が確認されない場合は(ステップS312のNo)、ステップS314以降の異常判定の処理を実施する。
ここで、ステップS311の正常動作確認処理では、例えば、検出部4が別途保持しているタッチ検出結果の履歴情報を参照し、過去に所定時間以上の1点タッチが発生し、その直後にタッチなし状態が所定時間以上継続していれば、タッチパネル装置が正常動作であると判定する。一方、タッチパネル装置が異常状態の場合は、複数点のタッチを短時間で何度も誤検出したり、誤ったタッチ状態が継続したりという現象になる。従って、1点タッチ状態からタッチなし状態への確実な状態の変化は、タッチパネル装置の正常動作を確認する一手法である。
ステップS314において、第2の差分情報抽出部5は、ステップS305と同様に、センサX,Yのそれぞれと基準センサとの静電容量の差分値を計測し、計測した差分値を第2の差分情報として抽出する。
ステップS315において、基準センサ接触判定部11は、図14のステップS209と同様に、ステップS314で計測して抽出された第2の差分情報から、第2のベースライン格納部6に格納された第2のベースラインを減算する。
ステップS316において、基準センサ接触判定部11は、図14のステップS210と同様に、ステップS315にて求められた減算結果に基づいて、基準センサがタッチ(接触)されているか否かの判定を行う。
なお、本実施の形態3では、センサXの基準センサ(ダミーセンサ12)に最も近いセンサX5をセンサXの検定用センサとし、センサYの基準センサ(センサY4)に最も近いセンサY3をセンサYの検定用センサとする。従って、例えば、ステップS315にて求められたセンサXについての減算結果が図27に示す値、センサYについての減算結果が図28に示す値である場合において、基準センサ接触判定部11による接触判定結果は、センサXについては接触なしと判定され、センサYについてはY3−4の値が大きく上述(実施の形態2)の接触条件2に該当するため接触ありと判定される。
ここで、実施の形態2では、接触判定結果に従って異常状態の判定処理を行うか否かを決定したが(図14のステップS210,ステップS211)、本実施の形態3では、接触判定結果に関わらず異常状態の判定処理を行い(ステップS317)、接触判定結果および異常状態の判定結果に基づいて最終的に異常状態であるか否かを決定する(ステップS318)。
ステップS317において、異常状態判定部7は、センサXとセンサYのそれぞれについて異常状態の判定を行う。例えば、図27に示すセンサXの減算結果については上述(実施の形態1に記載)の異常条件に合致するため異常状態であると判定し、図28に示すセンサYの減算結果については異常状態でないと判定する。
ステップS318において、異常状態判定部7は、ステップS316にて判定された接触判定結果と、ステップS317にて判定された異常判定結果とに基づいて異常状態か否かを決定する。例えば、センサXとセンサYのいずれかが、「接触なし」かつ「異常あり」の判定結果であれば、異常状態であるとみなす。なお、図27および図28の例では、図27に示すセンサXが「接触なし」かつ「異常あり」となるため、異常状態であると決定される。
ステップS319において、ステップS318にて異常状態であると決定された場合は(ステップS318のYes)、図3のステップS112と同様に、第1のベースラインおよび第2のベースラインの更新を行う。
以上のことから、本実施の形態3によれば、初期化動作中の計測値に基づいて最適な基準センサを選択するようにしたので(図22のステップS304)、タッチパネル装置の設置場所が変わるなど、周辺環境の変化に影響されることなく異常状態を判定することができる。また、センサXとセンサYとのそれぞれに対して接触判定および異常判定を行い、両判定結果に基づいて異常状態の有無を決定するため、より高精度な決定が可能となる。さらに、タッチパネル装置が正常動作状態であると判定した後は、異常状態の判定を行わないようにしたので、全体的な処理時間を低減させるととともに、誤判定の可能性を最小限に抑える効果が得られる。
なお、本実施の形態3では、基準センサの選択を初期化動作中に実施する場合(図22のステップS305)を一例として説明したがこれに限らず、タッチパネル装置の調整作業時など、オペレータから実行を指示された時にだけ実施するようにしてもよい。
また、基準センサの選択対象(候補センサ)を、センサXについてはダミーセンサ12およびセンサX5、センサYについてはダミーセンサ15およびセンサY4としたが、さらにセンサX0やセンサY0を加えるなど、選択の幅を広げてもよい。
また、基準センサの選択において、ダミーセンサ12,15と、センサX,Yのうちの1つのセンサとをそれぞれ候補センサとして第2の差分情報を抽出し、抽出した第2の差分情報の値が所定範囲に収まっている方を基準センサとして選択する場合を一例として説明したがこれに限らず、例えば、第2の差分情報の値の「最大値−最小値」の小さい方を基準センサとして選択するなど、他の選択方法であってもよい。
また、タッチパネル装置の正常動作を、過去所定時間以上の1点タッチに続く、所定時間以上のタッチなし状態で判断したがこれに限らず、タッチまたはタッチなしの複数回の遷移など、正常動作と見なせる他の動作としてもよい。
なお、実施の形態1〜3では、タッチパネル1の検出領域9内に、センサXが6個、センサYが5個設けている場合を一例として説明したがこれに限らず、当該個数より多く、あるいは少なくしてもよい。
また、ダミーセンサを、Xセンサに隣接して最大1個、Yセンサに隣接して最大1個を配置する場合を一例として説明したがこれに限らず、より多くのセンサを異なる位置に配置して選ぶようにしてもよく、センサXに隣接するダミーセンサをセンサYの基準センサとし、センサYに隣接するダミーセンサをセンサXの基準センサとしてもよい。
また、異常状態の判定を、センサXとセンサYの両方を使用して実施する場合を一例として説明したがこれに限らず、センサXとセンサYのいずれか一方を使用するようにしてもよい。
また、第1の差分情報抽出部2、検出部4、第2の差分情報抽出部5、異常状態判定部7、制御部8、および基準センサ接触判定部11の各々は、ハードウェア(例えば、電気信号に対し特定の演算あるいは処理を行うように構成された演算処理回路等)として構成されていてもよし、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理を実行することによって実現されるようにしてもよいし、両者を混在させてもよい。
また、第1のベースライン格納部3および第2のベースライン格納部6は、例えば半導体メモリやレジスタなどによって構成されていてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 タッチパネル、2 第1の差分情報抽出部、3 第1のベースライン格納部、4 検出部、5 第2の差分情報抽出部、6 第2のベースライン格納部、7 異常状態判定部、8 制御部、9 検出領域、10 ケーブル、11 基準センサ接触判定部、12 ダミーセンサ、13 最小値、14 最小値13に定数を加えた値、15 ダミーセンサ。

Claims (8)

  1. 静電容量を計測する複数のセンサを有するタッチパネルと、
    前記複数のセンサのうち隣接するセンサ間の前記静電容量の差分値を第1の差分情報として抽出する第1の差分情報抽出部と、
    検出対象物が前記タッチパネルに近接または接触しない場合における、前記第1の差分情報抽出部にて抽出された前記第1の差分情報を第1のベースラインとして格納する第1のベースライン格納部と、
    前記第1の差分情報抽出部にて抽出された前記第1の差分情報と、前記第1のベースライン格納部に格納された前記第1のベースラインとに基づいて、前記タッチパネルに対する前記検出対象物の近接または接触を検出する検出部と、
    前記複数のセンサのうち所定のセンサを基準センサとし、当該基準センサと、前記複数のセンサのうち前記基準センサとは異なる他のセンサとの前記静電容量の差分値を第2の差分情報として抽出する第2の差分情報抽出部と、
    前記検出対象物が前記タッチパネルに近接または接触しない場合における、前記第2の差分情報抽出部にて抽出された前記第2の差分情報を第2のベースラインとして格納する第2のベースライン格納部と、
    前記第2の差分情報抽出部にて抽出された前記第2の差分情報と、前記第2のベースライン格納部に格納された前記第2のベースラインとに基づいて、異常状態であるか否かを判定する異常状態判定部と、
    前記異常状態判定部にて異常状態であると判定した場合において、前記第1のベースライン格納部に格納された前記第1のベースラインと、前記第2のベースライン格納部に格納された前記第2のベースラインとの更新を行うよう制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする、タッチパネル装置。
  2. 前記複数のセンサは、前記検出部が使用するセンサが配置される検出領域の外にも配置される前記センサを含み、
    前記第2の差分情報抽出部は、前記検出領域の外に配置された前記センサを前記基準センサとして用いることを特徴とする、請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記基準センサに対して前記検出対象物が接触しているか否かを判定する基準センサ接触判定部をさらに備え、
    前記異常状態判定部は、前記基準センサ接触判定部にて前記検出対象物が前記基準センサに接触していないと判定されると、前記異常状態であるか否かを判定することを特徴とする、請求項1または2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記複数のセンサのうち少なくとも前記基準センサと隣接するセンサを含むセンサを検定用センサとし、
    前記基準センサ接触判定部は、前記検定用センサと前記基準センサとの前記静電容量の差分値に基づいて、前記基準センサに対して前記検出対象物が接触しているか否かを判定することを特徴とする、請求項3に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記基準センサ接触判定部は、前記第2の差分情報抽出部にて抽出された前記第2の差分情報と、前記第2のベースライン格納部にて格納された前記第2のベースラインとの差分値が、所定の範囲内に所定のセンサ数以上ある場合において、前記基準センサに対して前記検出対象物が接触していると判定することを特徴とする、請求項3に記載のタッチパネル装置。
  6. 前記第2の差分情報抽出部は、前記複数のセンサのうち、前記タッチパネルの水平方向に配置されるセンサ群と、前記タッチパネルの垂直方向に配置されるセンサ群とで異なる前記基準センサを用いて前記第2の差分情報を抽出し、
    前記異常状態判定部は、各前記センサ群に対して前記異常状態の判定を行うことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  7. 前記制御部は、前記タッチパネル装置が正常動作状態であるか否かの判定を行い、
    前記異常状態判定部は、前記制御部が前記正常動作状態であると判定すると、前記異常状態の判定を行わないことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  8. 前記第2の差分情報抽出部は、前記複数のセンサから少なくとも2以上のセンサを前記基準センサの候補である候補センサとして選択し、当該候補センサと、前記複数のセンサのうち前記候補センサとは異なる他のセンサとの前記静電容量の差分値を求め、当該差分値に基づいて前記候補センサから前記基準センサを決定することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のタッチパネル装置。
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