JP5904062B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

いくつかの実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC及びスマートフォンなどのタッチパネルを備える機器が広く普及している。それらの機器では、例えばユーザがタッチパネルの表示画面に触れることで、直感的に機器を操作することが可能となっている。
タッチパネルのうち静電容量方式のタッチパネルでは、ユーザが軽く触れた際に起こる表示画面上の静電容量の変化を検出し、指等の検出対象物がタッチパネルの表示画面に触れたか否か及び検出対象物が触れたタッチパネルの表示画面上での位置等が特定される。
これに関し、タッチパネルへの入力を制限することなく、通話時の不用意なタッチパネルへの接触による誤動作を防止する技術が知られている。
また、個人の指の形状の重なりを容易に防止しつつ、比較的低コストで個人認証を行えるようにする技術が知られている。
特開2010−20405号公報 特開2010−268989号公報
しかしながら、ユーザが意図せずに検出対象物をタッチパネルに触れさせてしまい、それによって誤操作を引き起こしてしまうことがある。本発明に係るいくつかの実施形態は、タッチパネルへの検出対象物の意図しない接触による誤操作を防止する技術を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様の情報処理装置は、検出対象物がタッチパネルに近接したことにより生じる静電容量の変化に基づいて、タッチパネルに接触している検出対象物及びタッチパネルから所定の距離以内に近接している検出対象物を検出し、且つ、タッチパネルへの検出対象物の接触により操作指示の入力を受け付ける静電容量方式のタッチパネルと、所定の距離以内に検出対象物が近接しているタッチパネル上の領域を近接領域として特定する特定部と、タッチパネルに表示されているコンテンツの上下左右方向と一致するように、タッチパネルの上下左右方向を定めた場合に、タッチパネルの下方向にある辺に近接領域が接しているか否かを判定する判定部と、タッチパネルの下方向にある辺に近接領域が接している場合に、近接領域のうちで下方向にある辺から所定の範囲の領域において検出対象物の接触により受け付けられた操作指示の入力を無効にする処理部と、を備える。
上述の態様により、本発明に係るいくつかの実施形態は、タッチパネルへの検出対象物の意図しない接触による誤操作を防止することができる。
タッチパネルを介したユーザによる情報処理装置の操作を例示する図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置のタッチパネルへの検出対象物の接触による操作指示の入力を無効化する処理を例示する図である。 いくつかの実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック構成を例示する図である。 タッチパネルと検出対象物との間の距離、及び静電容量の関係を例示する図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の制御部により実行されるタッチパネルへの検出対象物の接触による操作指示の入力を無効化する処理の動作フローを例示する図である。 一実施形態に係る情報処理装置に対する操作指示の入力を無効にする領域の例を説明する図である。 タッチパネルの表示画面の端を選択しようとした際に、第1の実施形態で例示した重心点を境に操作指示の入力を無効化する処理により無効にされる領域を例示する図である。 第2の実施形態に係るタッチパネルへの検出対象物の接触による操作指示の入力を無効化する処理を説明する図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の制御部により実行されるタッチパネルへの検出対象物の接触による操作指示の入力を無効化する処理の動作フローを例示する図である。 いくつかの実施形態に係る情報処理装置を実現するためのコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付した。
図1は、タッチパネル2を介したユーザによる情報処理装置1の操作を例示する図である。なお、下記の説明において、情報処理装置1は例えば静電容量方式(自己キャパシタンス方式)のタッチパネル2を備える機器である。また、静電容量方式のタッチパネル2は、例えば、投影型の静電容量方式のタッチパネル2であってよい。情報処理装置1は、例えば、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)、PDA、電子辞書などの静電容量方式のタッチパネル2を備える機器を含むが、これらに限定されるものではない。なお、PDAは、personal digital assistanceの略称である。
図1に示す例では、情報処理装置1は、ユーザの片方の手3に保持されており、ユーザは例えば親指の指先5でタッチパネル2に触れて情報処理装置1を操作している。例えば、この様に、ユーザが情報処理装置1を操作している際に、ユーザの指先5以外の部位、例えば手の平4などが意図せずに画面に触れてしまうことがある。この場合にも、情報処理装置1は、操作のためにタッチパネル2の表示画面がタッチされたものと判断してしまうため、この接触に起因して誤操作が引き起こされてしまうという問題がある。
特に、図1に示されるように、ユーザが片方の手3で情報処理装置1を保持しながら操作も同じ手3で行なう場合には、ユーザは情報処理装置1を握ったままの状態で親指等の指を伸ばして情報処理装置1の表示画面をタッチする必要がある。この様な状況において、例えば、ユーザが表示画面の上の方をタッチ操作しようとした場合などに、例えば親指の付け根などの手の平4が意図せず表示画面に触れてしまい、誤操作につながってしまう事例が見られる。このようなユーザが意図していない表示画面への接触により、情報処理装置1が操作されてしまうことは、情報処理装置1の操作性を悪くしている。
そこで、いくつかの実施形態に係る情報処理装置1では、タッチパネル2上に非接触に近接して存在するユーザの手3等の検出対象物を検出し、検出対象物が近接して存在するタッチパネル2上の領域を特定する。そして、特定した領域のうちで、ユーザが情報処理装置1の操作に用いている指先5等の領域以外の領域では、検出対象物のタッチパネル2への接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にするように構成している。従って、ユーザが情報処理装置1の操作に用いている部位以外の検出対象物10の部位(例えば手の平4等)が、意図せずタッチパネル2に接触してしまったとしても、その接触による操作指示の入力は無効にされるため、誤操作を防止することができる。
以下、図2から図5を参照して、第1の実施形態を説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置1のタッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理を例示する図である。図2(a)は、ユーザが操作している時の情報処理装置1の状態を例示している。図2(a)に示す例では、ユーザは手3で情報処理装置1を保持しながら、親指の指先5でタッチパネル2に触れて情報処理装置1を操作している。なお、以下の説明では、これらの手3や指先5などの静電容量方式のタッチパネル2により検出される対象となるものを検出対象物10と呼ぶ。検出対象物10は、例えば、手や指先などの人体、及び静電容量方式のタッチパネル2に対応したスタイラスなどの指と同等の静電的な導電性のものである。
図2(a)に例示した状態において、いくつかの実施形態に係る情報処理装置1は、例えば手3などの検出対象物10が静電容量方式のタッチパネル2に近接し、タッチパネル2の表示画面の直上で浮いた状態にある時に生じる静電容量の変化を検出する。そして、検出対象物10によりその直上が覆われているタッチパネル2上の領域を近接領域6として特定する。情報処理装置1は、更に、検出された近接領域6の面の重心位置である重心点7を求める。図2(b)は、静電容量の変化に基づいて検出対象物10がタッチパネル2の直上を被っている領域として特定された近接領域6と、その近接領域6の重心点7とを例示している。
続いて、情報処理装置1は、近接領域6のうちで、検出した重心点7を境に近接領域6を区分し、区分された領域のうちでユーザが操作を行ってはいない側(例えば、手の平4側)の領域では検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効にする。一方、区分された領域のうちで、ユーザが操作を行っている側(例えば指先5側)の領域では、検出対象物10の接触により受け付けられた操作指示の入力を有効とする。図2(c)は、近接領域6のうちで、重心点7を境としてタッチ操作を無効とする領域(無効領域20)を例示している。図示されるように、例えば、ユーザが情報処理装置1の操作中に、誤って例えば親指の付け根の手の平4等の検出対象物10をタッチパネル2に接触させてしまったとしても、その領域での操作指示の入力は無効とされるため、操作されなかったものとして扱われる。従って、誤操作を低減することができる。一方、親指の指先5等の操作を行っている側の領域では操作指示の入力が有効なものとして取り扱われるため、ユーザはいつもの通りに情報処理装置1を操作することが可能である。
図3は、いくつかの実施形態に係る情報処理装置1の機能ブロック構成を例示する図である。情報処理装置1は、例えば、制御部300及び記憶部310を含んでいる。制御部300は、例えば特定部311、判定部312、算出部313、処理部314、及び設定部315などの機能部301を含んでいる。情報処理装置1の記憶部310は、例えば、プログラム320、並びに後述する第1の閾値331及び第2の閾値332などの情報330を記憶している。情報処理装置1の制御部300は、プログラム320を読み出して実行することで例えば特定部311、判定部312、算出部313、処理部314、及び設定部315などの機能部301として機能する。これらの各機能部301の詳細及び記憶部310に格納されている情報330の詳細については後述する。
続いて、図4を参照して、情報処理装置1のタッチパネル2による近接領域6の検出について説明する。図4は、タッチパネル2と検出対象物10との間の距離、及び静電容量の関係を例示する図である。図4において、縦軸は静電容量を表している。静電容量の単位は例えばマイクロファラド(μF)、又はピコファラド(pF)であってよい。また、横軸はタッチパネル2と検出対象物10との間の距離を表している。距離の単位は例えばミリメートル(mm)又はセンチメートル(cm)であってよい。グラフ401は、タッチパネル2と検出対象物10との間の距離に応じた静電容量の変化を表している。
図4に示されるように、タッチパネル2に検出対象物10が近接し、タッチパネル2と検出対象物10と間の距離が短くなると、タッチパネル2において計測される静電容量は増加する。そのため、静電容量の変化から、タッチパネル2と検出対象物10とが接触しているか否かを判定することができる。図4のラインAは、タッチパネル2と検出対象物10とが接触する距離を示す線である。そのため、ラインAと、グラフ401との交点における静電容量の値は、タッチパネル2に検出対象物10が接触しているか否かを判定するための閾値(静電容量の第1の閾値331)として用いることができる。即ち、静電容量を計測し、計測された静電容量の値が第1の閾値331の値以上であれば、検出対象物10がタッチパネル2に接触している状態(図4の(I))であると判定できる。一方、計測した静電容量の値が第1の閾値331を下回っていれば、検出対象物10はタッチパネル2に接触していない状態(図4の(II)及び(III))であると判定できる。
また、第1の実施形態では、上述した検出対象物10がタッチパネル2に近接し、その直上を被っている領域である近接領域6を検出するための第2の閾値332が設定されている。静電容量方式のタッチパネル2では、上述したように手3などの静電的な導電性の検出対象物10がタッチパネル2に近づいた際に生じる静電容量の変化を検出する。そして、検出対象物10がタッチパネル2のセンサ表面に近づいただけで静電結合は起こる。そのため、タッチパネル2上での電界の変化による静電容量の変化は、検出対象物10がタッチパネル2に接触していない状態であっても、近接しただけで生じる。従って、検出対象物10がタッチパネル2に接触していない状態であっても、静電容量の変化から、検出対象物10がタッチパネル2と近接した所定の距離以内にあるか否かを判定することができる。
図4のラインBは、第1の実施形態において、検出対象物10がタッチパネル2に近接して存在していると判定される距離を示す線である。なお、ラインBの距離は、静電容量方式のタッチパネル2の精度に応じて、タッチパネル2に近接する検出対象物10を検出可能な距離の範囲であれば任意の長さに設定されてもよい。一実施形態においては、タッチパネル2の表示画面の直上に近接して存在する手3等の検出対象物10を検出できるように、ラインBの距離は約0.5cmから約5cmの範囲の距離に設定されていてもよい。また、別の実施形態では、例えば、ラインBの距離は、タッチパネル2の表示画面の直上に近接して存在する検出対象物10が誤って接触してしまう可能性の高い距離として、例えば、2から4cm程度の範囲の距離に設定されていてもよい。そして、第1の実施形態では、このラインBと、グラフ401との交点における静電容量の値を、検出対象物10の近接によりその直上が覆われているタッチパネル2上の領域である近接領域6を特定するための閾値(静電容量の第2の閾値332)として用いる。即ち、静電容量を計測し、計測された静電容量の値が第2の閾値332の値以上であれば、タッチパネル2上で検出対象物10が所定の距離以内に近接している状態(図4の(II))であると判定できる。一方、計測した静電容量の値が第2の閾値332を下回っていれば、検出対象物10はタッチパネル2の所定の距離以内に近接してはいない状態(図4の(III))であると判定できる。なお、一実施形態において、第2の閾値332は第1の閾値331よりも低い値を有する。
近年、タッチパネル2上に非接触に存在する検出対象物10を高精度に検出することが可能な静電容量方式のタッチパネル2が開発されてきている。例えば、いくつかの実施形態においては、それらの高精度なタッチパネル2が利用されてもよく、高精度なタッチパネル2を利用することで、検出対象物10をより高い信頼性で、又はより遠い距離で検出することができる。
図5は、第1の実施形態に係る情報処理装置1の制御部300により実行されるタッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理の動作フローを例示する図である。図5の動作フローは、例えば、情報処理装置1の制御部300が記憶部310に格納されているプログラム320を読み出して実行することで実施される。一実施形態においては、情報処理装置1が起動しタッチパネル2の表示画面への描画が開始するとタッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理は開始する。ステップS501において、情報処理装置1の制御部300は、タッチパネル2における静電容量の変化に基づいて、所定の距離以内に検出対象物10が近接している領域がタッチパネル2上にあるか否かを判定する。この判定は、例えば、図4を参照して説明したように、タッチパネル2上の静電容量の変化を検出し、上述した静電容量の第2の閾値332を超える静電容量を有する領域がタッチパネル2上にあるか否かを判定することで行われてもよい。
所定の距離以内に検出対象物10が近接している領域がタッチパネル2上にない場合には(ステップS501がNo)、フローはステップS501に戻り処理を繰り返す。一方、所定の距離以内に検出対象物10が近接している領域がタッチパネル2上にある場合には(ステップS501がYes)、フローはステップS502へと進む。
ステップS502において、制御部300は、所定の距離以内に検出対象物10が近接しているタッチパネル2上の領域を近接領域6として特定する。この処理は、例えば、タッチパネル2上の静電容量の変化を検出し、第2の閾値332を超える静電容量を有するタッチパネル2上の領域を範囲として特定することで行われてもよい。続いて、ステップS503において、制御部300は、タッチパネル2の表示画面の下方向、左方向、及び右方向にある辺のいずれかに特定された近接領域6が接しているか否かを判定する。
なお、タッチパネル2の上下左右の方向は、例えば、タッチパネル2に表示しているコンテンツの上下左右の方向と一致するように定められてもよい。即ち、表示画面上に表示中のコンテンツの天地と一致するように、コンテンツの上側を上方向、コンテンツの下側を下方向、コンテンツの右側を右方向、及びコンテンツの左側を左方向とするようにタッチパネル2の表示画面の上下左右の方向が定められてもよい。また、例えば、表示画面が四角形である場合には、表示画面の上方向、下方向、左方向、及び右方向にある辺はそれぞれ、表示画面の上辺、下辺、左辺、及び右辺にあたるように定められてもよい。
ステップS503において、特定された近接領域6がタッチパネル2の表示画面の下方向、左方向、及び右方向にある辺のいずれかにも接していない場合(ステップS503がNo)、フローはステップS501へと戻る。一方、特定された近接領域6がタッチパネル2の表示画面の下方向、左方向、及び右方向にある辺のいずれかに接している場合(ステップS503がYes)、フローはステップS504へと進む。ステップS504において、制御部300は、近接領域6の面の重心位置である重心点7を算出する。重心点7は、例えば、タッチパネル2上での座標位置として特定されてもよい。
続いて、ステップS505において、制御部300は、近接領域6が接している辺はタッチパネル2の表示画面の下方向にある辺か否かを判定する。近接領域6が接している辺がタッチパネル2の表示画面の下方向にある辺である場合(ステップS505がYes)、フローはステップS506へと進む。ステップS506において、制御部300は、近接領域6のうちで下方向にある辺から所定の範囲の領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする。ステップS506の処理は、例えば、一実施形態においては、下方向にある辺の向きと同じ向きの重心点7を通る直線により、近接領域6を区分する。そして、区分された領域のうちの下方向にある領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1に対する操作指示の入力を無効にすることで実行されてもよい。
図6は、一実施形態に係る情報処理装置1に対する操作指示の入力を無効にする領域(無効領域20)の例を説明する図である。図6(a)には、図5のステップS506で例示した、下方向にある辺の向きと同じ向きの重心点7を通る直線(点線8)により、近接領域6を区分する場合の無効領域20を例示している。図6(a)の例では、親指の指先5側の領域は、検出対象物10の接触による操作指示の入力が無効とされていないため、親指の指先5での操作は可能となっている。一方、指の付け根にある手の平4側では、検出対象物10の接触による操作指示の入力が無効とされている。そのため、ユーザが情報処理装置1の操作のためにタッチパネル2に接触させることを意図していない手の平4などの検出対象物10の部位が、タッチパネル2に誤って接触してしまったとしても、その接触による操作指示の入力は無効とされる。例えば、以上の様にして、図5のステップS506で、検出対象物10の接触により受け付けられる操作指示の入力を無効にすると、フローはステップS501へと戻る。
一方、ステップS505において、近接領域6が接している辺がタッチパネル2の表示画面の下方向にある辺ではない場合(ステップS505がNo)、フローはステップS507へと進む。ステップS507において、制御部300は、近接領域6のうちで、近接領域6が接している辺から所定の範囲の領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする。ステップS507の処理は、例えば、一実施形態においては、近接領域6が接している辺の向きと同じ向きの重心点7を通る直線により、近接領域6を区分する。そして、区分された領域のうちの近接領域6が接している辺の側にある領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1に対する操作指示の入力を無効にすることで実行されてもよい。
図6(b)には、図5のステップS507で例示した、近接領域6が接している辺の向きと同じ向きの重心点7を通る直線(点線9)により、近接領域6を区分する場合の無効領域20を例示している。図6(b)の例では、親指の指先5側の領域は検出対象物10の接触による操作指示の入力が無効とされていないため、親指の指先5での操作は可能となっている。一方、指の付け根にある手の平4側では、検出対象物10の接触による操作指示の入力が無効とされている。従って、ユーザが情報処理装置1の操作のためにタッチパネル2に接触させることを意図していない手の平4などの検出対象物10の部位が、タッチパネル2に誤って接触してしまったとしても、その接触による操作指示の入力は無効とされる。例えば、以上の様にして、図5のステップS507で、検出対象物10の接触により受け付けられる操作指示の入力を無効にすると、フローはステップS501へと戻る。
以上で述べたように、第1の実施形態に係る図5の動作フローでは、所定の距離以内に検出対象物10が近接して存在しているタッチパネル2上の領域である近接領域6を特定する(ステップS501からステップS502)。そして、近接領域6のうちで、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位が存在する可能性の高い領域を特定し、その領域では接触による操作指示の入力を無効にする(ステップS503からステップS507)。従って、例えば、タッチ操作を行なう際に手の平4などのユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位が誤ってタッチパネル2に接触してしまう事などによる誤操作を防止する事ができる。換言すると、例えば、手の平4などの部位がタッチパネル2に近接している場合に、指先5が接触しない限りは、接触による操作指示の入力が無効にされるため、手の平4が誤って接触したとしても、誤動作を防止することが可能となる。そのため、情報処理装置1の操作性が向上する。
なお、ユーザが意図していないタッチパネル2への接触により引き起こされる誤操作を防止する別な方法として、例えば、次のようにして防止することも考えられる。例えば、ユーザが接触させることを意図していない手の平4などの接触では、指先5による接触よりも接触面積が広くなる可能性がある。そのため、このような接触面積の広い接触を無効とすることで、ユーザが意図していないタッチパネル2への接触により引き起こされる誤操作を防止することが考えられる。しかしながら、このように接触面積の広い接触を無効とした場合、その後に指先5が接触したとしても、全体として広い面積が接触されている限りは、指先5の接触も無効と扱われてしまう。第1の実施形態によれば、この様な状況においても、指先5での接触が無効と扱われてしまうことはない。
なお、図5のステップS501からステップS502までの処理において、情報処理装置1の制御部300は、特定部311として機能する。また、ステップS504の処理において、情報処理装置1の制御部300は、算出部313として機能する。ステップS503の処理及びステップS505の処理において、情報処理装置1の制御部300は判定部312として機能する。ステップS506及びステップS507の処理において、情報処理装置1の制御部300は、処理部314として機能する。
続いて、図7から図9を参照して、第2の実施形態を説明する。
図7は、タッチパネル2の表示画面の端を選択しようとした際に、第1の実施形態で例示した重心点7を境にタッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理により無効にされる領域を例示する図である。図示されるように、タッチパネル2の表示画面の端の領域では接触による情報処理装置1への操作指示の入力が無効にされているため、入力することができない。この様な状況で、タッチパネル2の表示画面の端の領域の入力を可能とする一例として、第2の実施形態では、重心点7の周りの所定の周囲領域においてはユーザによる情報処理装置1への操作指示の入力を有効にする。また、更に第2の実施形態では、近接領域6の外側の領域において検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する場合を例示する。
図8は、第2の実施形態に係るタッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理を説明する図である。図8(a)は、第2の実施形態において、有効化される重心点7の周りの所定の周囲領域800を例示する図である。
図8(a)に示されるように、第2の実施形態では、重心点7の周りの所定の周囲領域800において接触による操作指示の入力を有効にするように構成している。そのため、重心点7の周りの所定の周囲領域800においては、タッチパネル2への検出対象物10の接触により情報処理装置1への操作指示を入力することができる。なお、重心点7の周りの周囲領域800の大きさは次のように設定されてもよい。即ち、例えば、人体の指先5がタッチパネル2に接触する際の接触面の大きさが一般に直径約0.7cm程度であるため、この指先5の接触面の大きさでの入力を受け付けられるような値、例えば直径約0.3cm〜1.5cm程度の範囲に定められてもよい。
図8(b)は、第2の実施形態において、タッチパネル2の端を選択しようとした際のタッチパネル2への接触による操作指示の入力が無効にされる領域を例示する図である。図8(b)に示されるように、ユーザがタッチパネル2の端の領域を選択しようとした場合にも、重心点7の周りの所定の周囲領域800では、接触による操作指示の入力を有効にするように構成しているため、操作指示を入力することが可能である。また、第2の実施形態においては、図8(b)に示されるように、近接領域6の外側の領域においても、タッチパネル2への接触による操作指示の入力を無効にするように構成している。これは、例えば、近接領域6以外の領域に他の検出対象物10が誤って接触してしまうことがある。この場合にも、近接領域6として、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図している検出対象物10が特定されていれば、その他の検出対象物10による接触による操作指示の入力を無効にすることができるためである。
図9は、第2の実施形態に係る情報処理装置1の制御部300により実行されるタッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理の動作フローを例示する図である。図9の動作フローは、例えば、情報処理装置1の制御部300が記憶部310に格納されているプログラム320を読み出して実行することで実施される。一実施形態においては、情報処理装置1が起動しタッチパネル2の表示画面への描画が開始すると、タッチパネル2への検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効化する処理は開始する。図9の動作フローは、第1の実施形態に係る図5の動作フローと対応する図であり、例えば、図9のステップS901からステップS905の処理については、図5のステップS501からステップS505の処理と同様に実施されても良い。
ステップS905において、近接領域6が接している辺はタッチパネル2の表示画面の下方向にある辺である場合(ステップS905がYes)、フローはステップS906へと進む。ステップS906において、制御部300は、近接領域6のうちで下方向にある辺から所定の範囲の領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする。この処理は、例えば、一実施形態においては、下方向にある辺の向きと同じ向きの重心点7を通る直線により、近接領域6を区分する。そして、区分された領域のうちの下方向にある領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1に対する操作指示の入力を無効にすることで実行されてもよい。また更に、第2の実施形態においては、制御部300は、近接領域6の外側の領域においても検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする。
一方、ステップS905において、近接領域6が接している辺はタッチパネル2の表示画面の下方向にある辺ではない場合(ステップS905がNo)、フローはステップS907へと進む。ステップS907において、制御部300は、近接領域6のうちで、近接領域6が接している辺から所定の範囲の領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする。この処理は、例えば、一実施形態においては、近接領域6が接している辺の向きと同じ向きの重心点7を通る直線により、近接領域6を区分する。そして、区分された領域のうちの近接領域6が接している辺の側にある領域においては、検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1に対する操作指示の入力を無効にすることで実行されてもよい。また更に、第2の実施形態においては、制御部300は、近接領域6の外側の領域においても検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする。
ステップS906又はステップS907の処理の後、フローはステップS908へと進む。ステップS908において、制御部300は、重心点7の周りの周囲領域800(例えば重心点7を中心とした所定の半径の範囲内の領域)では、検出対象物10の接触による操作指示の入力を有効にし、フローはステップS901へと戻る。
なお、図9のステップS901からステップS902までの処理において、情報処理装置1の制御部300は、特定部311として機能する。また、ステップS904の処理において、情報処理装置1の制御部300は、算出部313として機能する。ステップS903の処理及びステップS905の処理において、情報処理装置1の制御部300は判定部312として機能する。ステップS906及びステップS907の処理において、情報処理装置1の制御部300は、処理部314として機能する。ステップS908の処理において、情報処理装置1の制御部300は、設定部315として機能する。
以上で述べたように、第2の実施形態では、検出対象物10が近接しているタッチパネル2上の近接領域6を検出し、その重心位置である重心点7を算出する(ステップS901からステップS902、及びステップS904)。そして、近接領域6のうちで、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位が存在する可能性の高い領域を特定し、その領域では操作指示の入力を無効にする(ステップS903、ステップS905からステップS907)。従って、例えば、タッチパネル2を介して情報処理装置1を操作する際に指先5では無い部分が誤って画面を触ってしまうなどによる誤操作を防止する事が出来る。また更に、第2に実施形態では、近接領域6の外側の領域においても検出対象物10の接触により受け付けられた情報処理装置1への操作指示の入力を無効にする(ステップS906及びステップS907)。そのため、例えば、近接領域6以外の領域に他の検出対象物10が誤って接触してしまったとする。この場合にも、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図している検出対象物10が近接領域6として特定されていれば、その他の検出対象物10の接触による操作指示の入力を無効にすることができる。また更に、第2の実施形態においては、重心点7の周りの周囲領域800においては、操作指示の入力を有効とし操作指示を入力できるように構成している(ステップS908)。従って、例えば、ユーザがタッチパネル2の端の領域で操作指示を入力しようとした場合にも、操作指示の入力が無効とされることはなく、タッチパネル2に触れることで情報処理装置1を操作することが可能である。
なお、以上で述べた第1及び第2の実施形態では、近接領域6のうちで、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位が存在する可能性の高い領域を、タッチパネル2の下、左、右方向の辺を利用して特定する例を示した。これは例えば、以下に基づいた処理である。
一般に、ユーザが、自身が見やすいようにコンテンツを表示させた状態で、検出対象物10として自身の手3を用い、タッチパネル2を介して情報処理装置1を操作する場合が多く見られる。この様な状況では、手3はタッチパネル2の下方向、左方向、又は右方向のいずれかからタッチパネル2上へとの差し込まれる可能性が高く。従って、この場合、近接領域6のうちで、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図している手3の指先5に当たる領域が、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない手3の手の平4に当たる領域よりも上方に位置する可能性が高い。そのため、近接領域6がタッチパネル2の下方向の辺と接しているかを判定し、接している場合には、手の平4に当たる領域が存在する下方向の辺から所定の範囲において接触による操作指示の入力を無効にするように構成している。また、近接領域6がタッチパネル2の下方向の辺と接していない場合には、近接領域6が接している辺のある側にユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない手3の手の平4に当たる領域が存在する可能性が高い。そのため、下方向の辺と接していない場合には、近接領域6が接している左右のいずれかの方向にある辺から所定の範囲において接触による操作指示の入力を無効にするように構成している。また、上記の状況では、手3がタッチパネル2の上方向からタッチパネル2上へと差し込まれる可能性は低く、手の平4がタッチパネル2の上方向に存在する可能性は低い。そのため、第1及び第2の実施形態では近接領域6の上方向が無効にならないように構成している。
しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。近接領域6のうちでユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位が存在する可能性の高い領域は、例えば、ユーザの好みや、使用環境、その他の要因などの様々な要因の影響を受ける可能性ある。これらの要因に応じて、近接領域6のうちで、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位に対応する領域を特定し無効にする処理であれば、その他の処理が別の実施形態においては用いられてもよい。
例えば、別な実施形態においては、近接領域6の重心点7に最も近いタッチパネル2の辺を特定し、近接領域6のうちで、特定した辺から所定の範囲の領域において検出対象物10の接触により受け付けられた操作指示の入力を無効にするように構成してもよい。また、特定した辺からの所定の範囲の領域として、第1及び第2の実施形態で例示したように、重心点7を通る直線により近接領域6を区分し、区分された領域のうち特定された辺の側にある領域での操作指示の入力を無効にするように構成してもよい。また更に、近接領域6の重心点7に最も近いタッチパネル2の辺として特定される辺に、上方向にある辺が含まれないように構成してもよい。このように構成する理由としては、上述したように、手3がタッチパネル2の上方向からタッチパネル2上へと差し込まれ、手の平4がタッチパネル2の上方向に存在する可能性が低い状況が存在するためである。
また、第1及び第2の実施形態においては、図5のステップS505及び図9のステップS905の判定により、近接領域6が下方向の辺に接している場合には、下方向の辺を優先し、近接領域6のうちで下方向の辺に近い領域を無効化するように構成している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、別な実施形態においては、下方向の辺、左方向の辺、右方向の辺を同等に扱い、近接領域6のうちで、近接領域6が接している辺から所定の範囲の領域を無効化するように構成してもよい。また、この場合に、近接領域6が2つ以上の辺に接している場合には、例えば、近接領域6が接している辺から最も遠い近接領域6内の点までの距離が長い方の辺を優先するように構成してもよい。即ち、例えば、図6(a)を例とすると、近接領域6はタッチパネル2の表示画面の右方向の辺と、タッチパネル2の表示画面の下方向の辺の2辺に接している。この場合、タッチパネル2の表示画面の右方向の辺から最も遠い近接領域6内の点までの距離よりも、タッチパネル2の表示画面の下方向の辺から最も遠い近接領域6内の点までの距離の方が長い。換言すると、右方向の辺からの近接領域6の左右方向の幅よりも、下方向の辺からの近接領域6の上下方向の幅の方が長い。この場合に、辺から最も遠い近接領域6内の点までの距離がより長い下方向の辺を優先し、下方向の辺から所定の範囲の領域を無効化するというように構成してもよい。
また、第1及び第2の実施形態では重心点7を通る直線により近接領域6を区分し、検出対象物10の接触により受け付けられた操作指示の入力を無効にする領域の範囲を決定する例を述べた。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、別の実施形態においては、近接領域6が接している辺から最も遠い近接領域6内の点までの距離の半分の距離で近接領域6を区分し、区分された領域のうちで、近接領域6が接している辺に近い側の領域を無効化するというように構成してもよい。なお、このような他の処理を含む場合には、重心点7は用いられなくてもよく、例えば、図5のステップS504及び図9のステップS904における近接領域6の重心点7の算出は処理に含まれなくてもよい。
また更に、第1及び第2の実施形態では近接領域6がタッチパネル2の下方向、左方向、又は右方向の辺に接していない場合には、接触による操作指示の入力の無効化を行わないように構成している。これは、上述した意図しない検出対象物10の接触による誤操作は、指先5から手の平4まで等の検出対象物10の広い範囲がタッチパネル2上に近接して存在している状況で生じる可能性が高いからである。一方、近接領域6が下方向、左方向、又は右方向の辺に接していない場合には、指先5等のユーザがタッチパネル2に接触させることを意図している検出対象物10の部位のみがタッチパネル2に近接していると考えられる。この様な場合には、意図しない検出対象物10の部位がタッチパネル2に接触してしまう可能性は低いため、接触による操作指示の入力の無効化を行わないように構成している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述したように、近接領域6の重心点7に最も近いタッチパネル2の辺を特定し、近接領域6のうちで、特定した辺から所定の範囲の領域において検出対象物10の接触により受け付けられた操作指示の入力を無効にするように構成してもよい。例えば、この様に構成することで、近接領域6が下方向、左方向、又は右方向の辺に接していない場合にも操作指示の入力の無効化を行うことができる。
また、上記の第2の実施形態では、図7に例示するような状況において、タッチパネル2の表示画面の端の領域で操作指示が入力できなくなってしまうことを防ぐために、重心点7の周りの所定の周囲領域800では操作指示の入力を有効にする例を述べた。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、別の実施形態では、近接領域6が接している辺から最も遠い近接領域6内の点までの距離が短く(即ち、近接領域6が接した辺の近傍にのみ存在する)その距離が所定の距離よりも短い場合には、操作指示の入力の無効化を行わないように構成してもよい。
また、上記の実施形態においては、静電容量方式のタッチパネル2を用いて、近接領域6を特定する例を述べた。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、検出対象物10が近接しているタッチパネル2上の領域を特定可能であれば、その他の手法が近接領域6の特定に用いられても良い。或いは、別の実施形態においては、上述した静電容量方式で近接領域6の特定は行うが、情報処理装置1への操作指示の入力には、例えば抵抗幕方式、光学方式、電磁誘導方式などのその他の方式のタッチパネル2を用いるように構成してもよい。
続いて、情報処理装置1のハードウェア構成例を説明する。図10は、いくつかの実施形態に係る情報処理装置1を実現するためのコンピュータ1000のハードウェア構成を例示する図である。図10の情報処理装置1を実現するためのハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002、記憶装置1003、読取装置1004、通信インタフェース1006を備えている。また更に、図10の情報処理装置1を実現するためのハードウェア構成は、入出力インタフェース1007、表示装置1008、及び静電容量方式タッチパネル1009も備えている。なお、プロセッサ1001、メモリ1002、記憶装置1003、読取装置1004、通信インタフェース1006、入出力インタフェース1007は、例えば、バス1010を介して互いに接続されている。
プロセッサ1001は、メモリ1002を利用して上述の動作フローの手順を記述したプログラム320を実行することにより、上述した各機能部301の一部または全部の機能を提供する。情報処理装置1の制御部300は、例えばプロセッサ1001であり、また、記憶部310は、例えばメモリ1002、記憶装置1003、及び着脱可能記憶媒体1005を含んでいる。コンピュータ1000のプロセッサ1001は、例えば、記憶装置1003に格納されているプログラム320を読み出して実行することで、特定部311、判定部312、算出部313、処理部314、及び設定部315として機能する。コンピュータ1000の記憶装置1003には、例えば、第1の閾値331、及び第2の閾値332が格納されている。
メモリ1002は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んで構成される。記憶装置1003は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記録装置である。読取装置1004は、プロセッサ1001の指示に従って着脱可能記憶媒体1005にアクセスする。着脱可能記憶媒体1005は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。
通信インタフェース1006は、プロセッサ1001の指示に従ってネットワーク1011を介してデータを送受信する。例えば、通信インタフェース1006は、アンテナ(RF)からの信号の帯域処理などの通信処理に関する演算を行うベースバンド部に接続されており、アンテナ(RF)を介してデータを送受信する。入出力インタフェース1007は、例えば表示装置1008、及び静電容量方式タッチパネル1009と接続されている。入出力インタフェース1007は、表示装置1008、及び例えば、マイク、キーボード、マウスなどのその他の入力装置、並びに静電容量方式タッチパネル1009及びスピーカなどのその他の出力装置との間のインタフェースに相当する。入出力インタフェース1007は、例えば、静電容量方式タッチパネル1009から入力された信号をプロセッサ1001に送る。また、入出力インタフェース1007は、例えば、プロセッサ1001から入力される信号を表示装置1008に出力する。
実施形態に係るプログラム320は、例えば、下記の形態で情報処理装置1に提供される。
(1)記憶装置1003に予めインストールされている。
(2)着脱可能記憶媒体1005により提供される。
(3)プログラムサーバなどのサーバ1012から提供される。
以上で述べたように、いくつかの実施形態によれば、ユーザがタッチパネル2に接触させることを意図していない検出対象物10の部位が誤ってタッチパネル2に接触してしまうことで、誤操作が引き起こされてしまうことを防止する事が出来る。従って、情報処理装置1の操作性を向上させることができる。
以上で、いくつかの実施形態について説明してきた。しかしながら、本発明に係る実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、本発明に係る種々の実施形態を成すことができることが理解されよう。或いは、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して本発明に係る種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。
1 情報処理装置
2 タッチパネル
3 手
4 手の平
5 指先
6 近接領域
7 重心点
10 検出対象物
20 無効領域
300 制御部
310 記憶部
311 特定部
312 判定部
313 算出部
314 処理部
315 設定部
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 記憶装置
1004 読取装置
1005 着脱可能記憶媒体
1006 通信インタフェース
1007 入出力インタフェース
1008 表示装置
1009 静電容量方式タッチパネル
1010 バス
1011 ネットワーク
1012 サーバ

Claims (7)

  1. 検出対象物がタッチパネルに近接したことにより生じる静電容量の変化に基づいて、前記タッチパネルに接触している前記検出対象物及び前記タッチパネルから所定の距離以内に近接している前記検出対象物を検出し、且つ、前記タッチパネルへの前記検出対象物の接触により操作指示の入力を受け付ける静電容量方式のタッチパネルと、
    前記所定の距離以内に前記検出対象物が近接している前記タッチパネル上の領域を近接領域として特定する特定部と、
    前記タッチパネルに表示されているコンテンツの上下左右方向と一致するように、前記タッチパネルの上下左右方向を定めた場合に、前記タッチパネルの下方向にある辺に前記近接領域が接しているか否かを判定する判定部と、
    前記タッチパネルの前記下方向にある辺に前記近接領域が接している場合に、前記近接領域のうちで前記下方向にある辺から所定の範囲の領域において前記検出対象物の接触により受け付けられた前記操作指示の入力を無効にする処理部と、
    を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記判定部は、更に、前記タッチパネルの下方向にある辺に前記近接領域が接していない場合に、前記タッチパネルの左方向又は右方向にある辺に前記近接領域が接しているか否かを判定し、
    前記処理部は、更に、前記判定部により前記タッチパネルの前記左方向又は右方向にある辺に前記近接領域が接していると判定された場合に、前記近接領域のうちで、前記近接領域が接している前記左方向又は右方向にある辺から所定の範囲の領域において前記検出対象物の接触により受け付けられた前記操作指示の入力を無効にする、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記近接領域の重心位置を示す重心点を算出する算出部、
    を更に含み、
    前記処理部は、前記タッチパネルの前記下方向にある辺に前記近接領域が接している場合に、前記下方向にある辺の向きと同じ向きの前記重心点を通る直線により、前記近接領域を区分し、該区分された領域のうちで前記下方向にある領域において前記検出対象物の接触により受け付けられた前記操作指示の入力を無効にする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記重心点の周りの所定の周囲領域においては、前記検出対象物の接触により受け付けられた前記操作指示の入力を有効にする設定部、
    を更に含む、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記検出対象物が前記タッチパネルに接触した際の前記タッチパネルにおける静電容量の変化を検出するための静電容量の第1の閾値、及び前記第1の閾値よりも低い値を有し、前記検出対象物が前記タッチパネルから所定の距離以内に近接した際の前記タッチパネルにおける静電容量の変化を検出するための静電容量の第2の閾値を記憶する記憶部を更に備え、
    前記タッチパネルは、静電容量が前記第2の閾値を超える値へと変化したタッチパネル上の領域を、前記近接領域として特定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理部は、更に、前記近接領域の外側にある前記タッチパネル上の領域において前記検出対象物の接触により受け付けられた前記操作指示の入力を無効にする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 検出対象物がタッチパネルに近接したことにより生じる静電容量の変化に基づいて、前記タッチパネルに接触している前記検出対象物及び前記タッチパネルから所定の距離以内に近接している前記検出対象物を検出し、且つ、前記タッチパネルへの前記検出対象物の接触により操作指示の入力を受け付ける静電容量方式のタッチパネルを用いて、前記所定の距離以内に前記検出対象物が近接している前記タッチパネル上の領域を近接領域として特定し、
    前記タッチパネルに表示されているコンテンツの上下左右方向と一致するように、前記タッチパネルの上下左右方向を定めた場合に、前記タッチパネルの下方向にある辺に前記近接領域が接しているか否かを判定し、
    前記タッチパネルの前記下方向にある辺に前記近接領域が接している場合に、前記近接領域のうちで前記下方向にある辺から所定の範囲の領域において前記検出対象物の接触により受け付けられた前記操作指示の入力を無効にする、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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