JP6025026B2 - Led用リードフレームまたは基板およびその製造方法、ならびに半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

Led用リードフレームまたは基板およびその製造方法、ならびに半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、LED素子を載置するLED用リードフレームまたは基板およびその製造方法、ならびにこのようなLED用リードフレームまたは基板を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
従来より、LED(発光ダイオード)素子を光源として用いる照明装置が、各種家電、OA機器、車両機器の表示灯、一般照明、車載照明、およびディスプレイ等に用いられている。このような照明装置の中には、LED用基板とLED素子とを有する半導体装置を含むものがある。
このような半導体装置として、例えば特許文献1には、Cu基板製リードフレームの一面側に凹部を形成して、LED素子をこの凹部に搭載し、該凹部側に配設された絶縁層上に接続用のCu配線層を形成し、LEDの端子部とCu配線層とをワイヤボンディング接続し、樹脂封止したものが記載されている。また特許文献1において、Cu配線層表面にはAgめっきが施されている。
特開2006−245032号公報
ところで、上述のようにリードフレーム上には反射特性を有するAgめっき層(反射用金属層)が施されているが、このような半導体装置に熱を加えた場合、基板(本体部)に含まれる銅がAgめっき層表面へ拡散し、その結果半田濡れ性やボンディング性を劣化させるおそれがあり、また、リードフレーム表面のAgめっき層が変色してAgめっき層の反射率を著しく低下させてしまう。
この場合、Agめっき層の下方に銅の拡散を抑えるバリア層を設けたり、Agめっき層の膜厚を大きくすることが検討されているが、いずれも製造コストが増加してしまう問題がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、基板本体に含まれる銅が反射用金属層に拡散することを防止することが可能で、かつ製造コスト低減を図ることができる、LED用リードフレームまたは基板およびその製造方法、ならびに半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、LED素子を載置するLED用リードフレームまたは基板において、LED素子を載置する載置面を有する本体部と、本体部の載置面を含む表面および裏面に設けられた反射用金属層とを備え、反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、反射用金属層の表面であって反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる多数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とするLED用リードフレームまたは基板である。
本発明は、金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板である。
本発明は、各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板である。
本発明は、各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5umであることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板である。
本発明は、反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板である。
本発明は、LED素子を載置する載置面を含む本体部を有するLED用リードフレームまたは基板と、リードフレームまたは基板の本体部の載置面上に載置されたLED素子と、リードフレームまたは基板とLED素子とを電気的に接続する導電部と、LED素子と導電部とを封止する封止樹脂部とを備え、LED用リードフレームまたは基板の本体部の載置面を含む表面および裏面に、反射用金属層を設け、反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、反射用金属層の表面であって反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる多数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とする半導体装置である。
本発明は、金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とする半導体装置である。
本発明は、各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とする半導体装置である。
本発明は、各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5umであることを特徴とする半導体装置である。
本発明は、反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とする半導体装置である。
本発明は、LED素子を載置するLED用リードフレームまたは基板を製造するLED用リードフレームまたは基板の製造方法において、LED素子を載置する載置面を有する本体部を準備する工程と、本体部の載置面を含む表面および裏面に反射用金属層を形成する工程とを備え、反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、反射用金属層の表面であって反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる多数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とするLED用リードフレームまたは基板の製造方法である。
本発明は、金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板の製造方法である。
本発明は、各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板の製造方法である。
本発明は、各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5umであることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板の製造方法である。
本発明は、反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とするLED用リードフレームまたは基板の製造方法である。
本発明は、半導体装置の製造方法において、LED素子を載置する載置面を有する本体部を準備する工程と、本体部の載置面を含む表面および裏面に反射用金属層を形成する工程と、本体部の載置面上にLED素子を載置し、LED素子と本体部とを導電部によって接続する工程と、LED素子と導電部とを透光性の封止樹脂部で封止する工程とを備え、反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、本体部の載置面上にLED素子を載置する前に、反射用金属層の表面であって反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる多数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明は、金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明は、各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明は、各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5umであることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明は、反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明によれば、本体部の載置面を含む表面および裏面に反射用金属層が設けられ、反射用金属層の表面であって反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる多数の耐食性金属蓋片が設けられている。このため本体部の表面において、外気中の成分と銀とが反応して反射率が低下することはなく、本体部の裏面において導電性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるリードフレームまたは基板を示す断面図。 図2は、リードフレームまたは基板の変形例を示す断面図。 図3は、本発明の一実施の形態による半導体装置を示す断面図(図4のIII−III線断面図)。 図4は、本発明の一実施の形態による半導体装置を示す平面図。 図5(a)(b)(c)(d)(e)は、本発明の一実施の形態によるリードフレームの製造方法を示す図。 図6(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は、本発明の一実施の形態による半導体装置の製造方法を示す図。 図7は、本発明による反射用金属層内に形成された金属蓋片を示す図。 図8は、比較例による反射用金属層と中間介在層を示す図。 図9は、中間介在層からの銅の拡散作用を示す図。 図10(a)(b)は、反射用金属層の表面近傍の状態を示す図。 図11は、半導体装置の変形例(変形例1)を示す断面図。 図12は、半導体装置の変形例(変形例2)を示す断面図。 図13は、半導体装置の変形例(変形例3)を示す断面図。 図14は、半導体装置の変形例(変形例4)を示す断面図。 図15は、半導体装置の変形例(変形例5)を示す断面図。 図16は、半導体装置の変形例(変形例6)を示す断面図。 図17(a)(b)は、金属蓋片を通過する光の挙動を示す図。 図18(a)(b)は、硫化試験前後における銀めっき層の反射率を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図18を参照して説明する。
LED用リードフレームまたは基板の構成
まず、図1および図2により、LED用リードフレームまたは基板の概略について説明する。なお図1および図2においては、LED用リードフレームまたは基板の層構成を説明するため、便宜上、LED用リードフレームまたは基板の断面を矩形形状として表示している。
図1に示すように、LED用リードフレームまたは基板10(以下、リードフレーム10、あるいは基板10ともいう)は、LED素子21(後述)を載置するために用いられるものであり、LED素子21を載置する載置面11aを含む表面11Aおよび裏面11Bを有する本体部11と、本体部11の表面11Aおよび裏面11Bに後述する中間介在層15を介して設けられた反射用金属層12とを備えている。
このうち本体部11は金属板からなっており、その材料は銅または銅合金からなっている。この本体部11の厚みは、半導体装置の構成にもよるが、リードフレーム10の場合で0.05mm〜0.5mm、基板10の場合で0.005mm〜0.03mmとすることが好ましい。
反射用金属層12は、本体部11の表面11A側においてLED素子21からの光を反射するための反射層として機能するものであり、本体部11の裏面11B側において外部の導電体との間で導通性を向上させるよう機能し、LED用リードフレームまたは基板10の最表面側に位置している。この反射用金属層12は銀または銀の合金、例えば銀めっき層(Agめっき層)からなり、可視光の反射率が高く、かつ酸素および硫化水素ガスに対する高い耐腐食性を有している。
また反射用金属層12として、銀と金との合金、銀と白金との合金、銀とインジウムとの合金、銀とパラジウムとの合金、銀とスズとの合金を用いることもできる。
反射用金属層(以下、銀めっき層ともいう)12は、その厚みは0.5μm〜4μmとなっている。
また、本体部11と反射用金属層12との間には、上述のように中間介在層15が設けられている。中間介在層15は、銅または銅合金、例えば銅めっき層(Cuめっき層)からなっている。
中間介在層(以下、銅めっき層ともいう)15は、銀層12のための下地層として用いられるものであり、この銅めっき層15は、例えば電解めっきにより形成することができる。この銅めっき層15の厚みは、0.005μm〜2.0μmとすることが好ましい。
また、図2に示すように、銅めっき層15を設けない構成も可能である。この場合、リードフレーム10は、銅または銅の合金からなる本体部11と、本体部11上に設けられた銀または銀の合金、例えば銀めっき層からなる反射用金属層12とを有している。
半導体装置の構成
次に、図3および図4により、図1に示すLED用リードフレームまたは基板を用いた半導体装置の一実施の形態について説明する。図3は、本発明の一実施の形態による半導体装置(SONタイプ)を示す断面図であり、図4は、本発明の一実施の形態による半導体装置を示す平面図である。
図3および図4に示すように、半導体装置20は、LED用リードフレーム10と、リードフレーム10の本体部11の載置面11a上に載置されたLED素子21と、リードフレーム10とLED素子21とを電気的に接続するボンディングワイヤ(導電部)22とを備えている。
また、LED素子21を取り囲むように、凹部23aを有する外側樹脂部23が設けられている。この外側樹脂部23は、リードフレーム10と一体化されている。さらに、LED素子21とボンディングワイヤ22とは、透光性の封止樹脂部24によって封止されている。封止樹脂部24は、外側樹脂部23の凹部23a内に充填されている。以下、このような半導体装置20を構成する各構成部材について、順次説明する。
リードフレーム10は、載置面11aを有する本体部11と、本体部11の載置面11aを含む表面11Aおよび裏面11Bに設けられた中間介在層15と、中間介在層15上に設けられ、LED素子21からの光を反射するための反射層として機能する銀または銀の合金、例えば銀めっき層からなる反射用金属層12とを有している。中間介在層15は、銅めっき層からなり、また、リードフレーム10の表面(上面)には、リードフレーム10と外側樹脂部23との密着性を高めるための溝19が形成されている。
このリードフレーム10の層構成については、図1を用いて既に説明した構成と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
リードフレーム10の層構成としては、図2に示すものを用いても良い。
本実施の形態において、リードフレーム10の本体部11は、LED素子21側の第1の部分25(ダイパッド)と、第1の部分25から離間した第2の部分26(リード部)とを有している。これら第1の部分25と第2の部分26との間には、外側樹脂部23が充填されており、第1の部分25と第2の部分26とは互いに電気的に絶縁されている。
また第1の部分25の底面に第1のアウターリード部27が形成され、第2の部分26の底面に第2のアウターリード部28が形成されている。第1のアウターリード部27および第2のアウターリード部28は、それぞれ外側樹脂部23から外方に露出している。
LED素子21は、発光層として例えばGaP、GaAs、GaAlAs、GaAsP、AlInGaP、またはInGaN等の化合物半導体単結晶からなる材料を適宜選ぶことにより、紫外光から赤外光に渡る発光波長を選択することができる。このようなLED素子21としては、従来一般に用いられているものを使用することができる。
またLED素子21は、はんだまたはダイボンディングペーストにより、外側樹脂部23の凹部23a内において本体部11の載置面11a上(厳密には反射用金属層12上)に固定されている。なお、ダイボンディングペーストを用いる場合、耐光性のあるエポキシ樹脂やシリコーン樹脂からなるダイボンディングペーストを選択することが可能である。
ボンディングワイヤ22は、例えば金等の導電性の良い材料からなり、その一端がLED素子21の端子部21aに接続されるとともに、その他端がリードフレーム10の本体部11の第2の部分26表面上に接続されている。
外側樹脂部23は、例えばリードフレーム10上に熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を射出成形またはトランスファ成形することにより形成されたものである。外側樹脂部23の形状は、射出成形またはトランスファ成形に使用する金型の設計により、様々に実現することが可能である。例えば、外側樹脂部23の全体形状を直方体、円筒形および錐形等の形状とすることが可能である。凹部23aの底面は、円形、楕円形または多角形等とすることができる。凹部23aの側壁の断面形状は、図3のように直線から構成されていても良いし、あるいは曲線から構成されていてもよい。
外側樹脂部23に使用される熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂については、特に耐熱性、耐候性および機械的強度の優れたものを選ぶことが望ましい。熱可塑性樹脂の種類としては、ポリアミド、ポリフタルアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリエーテルサルホン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド等、熱硬化性樹脂の種類としてはシリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、およびポリウレタン等、を使用することができる。さらにまた、これらの樹脂中に光反射剤として、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、窒化アルミニウムおよび窒化ホウ素のうちいずれかを添加することによって、凹部23aの底面及び側面において、LED素子21からの光の反射率を増大させ、半導体装置20全体の光取り出し効率を増大させることが可能となる。
封止樹脂部24としては、光の取り出し効率を向上させるために、半導体装置20の発光波長において光透過率が高く、また屈折率が高い材料を選択するのが望ましい。したがって耐熱性、耐候性、及び機械的強度が高い特性を満たす樹脂として、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂を選択することが可能である。特に、LED素子21として高輝度LEDを用いる場合、封止樹脂部24が強い光にさらされるため、封止樹脂部24は高い耐候性を有するシリコーン樹脂からなることが好ましい。
ところで、リードフレーム10は図1に示すように、LED素子21を載置する載置面11aを有する銅または銅合金からなる本体部11と、本体部11の載置面11aを含む表面11Aおよび裏面11Bに設けられた銀または銀の合金、例えば銀めっき層からなる反射用金属層12とを有し、本体部11と反射用金属層12との間に、銅めっき層からなる中間介在層15が介在されている。
この場合、反射用金属層12と中間介在層15との間の界面L近傍であって、反射用金属層12の結晶粒界12aに対応する位置に、多数の酸化銅片12Aが形成されている(図7参照)。
このように反射用金属層12と中間介在層15との間の界面L近傍であって、反射用金属層12の結晶粒界12aに対応する位置に、酸化銅片12Aが形成されているため、リードフレーム10が加熱されても銅めっき層15からの銅原子が銀めっき層12側へ拡散することが防止される。
すなわち、後述のように、リードフレーム10に対して後工程において、ダイボンディング工程、あるいはワイヤボンディング工程が施され、このようなダイボンディング工程あるいはワイヤボンディング工程においてリードフレーム10は加熱される。
このような場合、リードフレーム10の加熱時に、銅めっき層15中の銅原子が銀めっき層12側へ拡散して銀めっき層12表面に現われることも考えられる。
ここで図8および図9により、銅めっき層15中の銅原子の加熱時の挙動を示す。図8に示す比較例のように、銀めっき層12と銅めっき層15との界面L近傍において、何らの酸化銅片が形成されていない場合、加熱時において銅めっき層15中の銅原子は結晶粒界を伝って界面Lに達する。その後銅原子は、銀めっき層12の結晶粒界を通って拡散し、銀めっき層12の表面に現れる(図9)。
これに対して本発明によれば、反射用金属層12と中間介在層15との界面L近傍であって、反射用金属層12の結晶粒界12aに対応する位置に、多数の酸化銅片12Aが形成されている(図7)。図7に示す本発明において、銀めっき層12の厚みは2.5μm、銀めっき層12のうち結晶粒界12aで囲まれる結晶の平均結晶粒径は0.7〜1.5μmとなっている。
また反射用金属層12に形成された酸化銅片12Aの平均粒径は、0.2〜0.7μmとなっている。
他方、図8に示す比較例において、銀めっき層12の厚みは2〜4μm、銀めっき層12の平均結晶粒径は0.05〜0.9μmとなっている。
本発明によれば、銀めっき層12と銅めっき層15との界面L近傍に形成された酸化銅片12Aが銀めっき層12の結晶粒界12aを塞ぐキャップとして機能する。このためリードフレーム10の加熱時に、銅めっき層15中の銅原子は結晶粒界を伝って界面Lに達するが、界面L近傍において銀めっき層12の結晶粒界12aに対応する位置に形成された多数の酸化銅片12Aが結晶粒界12aを塞ぐキャップとして機能するため、その後銅原子が銀めっき層12中へ拡散することが防止される。
このように、本発明によれば、使用環境下での結晶状態変化や半導体装置組立およびLED発光時のリードフレーム10の加熱時に、銅めっき層15中の銅原子が銀めっき層12中へ拡散して銀めっき層12表面に現われることはない。このように銀めっき層12表面に銅が折出することはないので、銀めっき層12の反射特性(反射率)が低下することはなく、また銀めっき層12表面のはんだ濡れ性の低下およびボンディングワイヤ性の低下を防止することができる。
また図7に示すように、反射用金属層(銀めっき層)12の表面12sであって反射用金属層12の結晶粒界12aに対応する位置に、多数の耐食性金属蓋片12Bが設けられている。
この金属蓋片12Bは外気中の成分、例えばイオウ成分と銀めっき層12中の銀とが反応して硫化銀が生成することを防止するものである。
すなわち、外気中にイオウ成分が含まれていると、銀めっき層12中の銀がイオウ成分と反応して硫化銀を生成することがあり、この場合は生成された硫化銀によって銀めっき層12の反射率が低下してしまう。
このような外気中のイオウ成分と、銀めっき層12中の銀との反応は、後述のようにとりわけ銀めっき層12の結晶粒界12a近傍で生じることになる。
本発明によれば、上述のように銀めっき層12の表面12sであって銀めっき層12の結晶粒界12aに対応する位置に、多数の耐食性金属蓋片12Bが設けられているため、銀めっき層12中の銀と外気中のイオウ成分とが反応して硫化銀を生成することはなく、銀めっき層12の反射率低下を防ぐことができる。
ところで銀めっき層12の表面12sに設けられた金属蓋片12Bは、銀めっき層12の表面12s上において互いに離間して点在している。
また金属蓋片12Bの厚みは、20nm以下、好ましくは15nm〜3nmとなっており、各金属蓋片12Bの平均面積は1umとなっている。
さらに銀めっき層12上に占める金属蓋片12Bの占有面積は、1%〜50%となっている。
また、金属蓋片12Bは酸化銅片12Aによっても、なお銅めっき層15から銀めっき層12側へ銅原子が移行してきた場合、この銅原子が銀めっき層12の表面12sへ拡散することを防止することができ、かつ銀めっき層12の表面12sを平滑化させて銀めっき層12の反射率を高めることができる。さらにまた、銀めっき層12の表面12sを平滑化させて、銀めっき層12の導通性を向上させることができる。
このような金属蓋片12Bは、金、銀、白金、イリジウム、ニッケル、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、あるいはインジウムの酸化物、パラジウムの酸化物、ロジウムの酸化物またはスズの酸化物からなり、金属蓋片12Bは銀めっき層12の表面12s上にめっきを施すことにより形成することができる。
ここで図10(a)(b)は、反射用金属層の表面近傍の状態を示す図である。
図10(a)(b)に示すように、銀めっき層12には結晶粒界12aが形成され、銀めっき層12の結晶粒界12a近傍には多数の結晶欠陥12fが集中している。
このように結晶粒界12a近傍には、多数の結晶欠陥12fが集中し、かつ外界に対して不安定となっている。このため上述のように、外気中のイオウ成分が結晶粒界12a近傍において、銀めっき層12中の銀と反応して硫化銀を生成することがあり、この場合は生成された硫化銀により、銀めっき層12の反射率が低下してしまう。また、リードフレーム10を加熱した場合、この結晶粒界12aを伝って銅めっき層15からの銅原子が銀めっき層12の表面12s側へ移行しようとする(図10(b)参照)。
本発明によれば、銀めっき層12の表面12sのうち結晶粒界12aに対応する位置に耐食性金属蓋片12Bが形成されているため、この金属蓋片12Bが結晶粒界12aを覆うことになる。このため銀めっき層12の結晶粒界12a近傍において、銀めっき層12中の銀と外気中のイオウ成分とが反応して硫化銀を生成することはなく、銀めっき層12の反射率低下を防ぐことができる。また、銀めっき層12の表面12s側へ銅原子が拡散することはない(図10(a)参照)。
ところで、図7に示すように、銀めっき層12と銅めっき層15との間の界面L近傍であって銀めっき層12の結晶粒界12aに対応する位置に酸化銅片12Aを形成した例を示したが、銀めっき層12のうち界面Lから離れた結晶粒界12aに対応する位置に酸化銅片12Aを形成しても良く、この場合でも銅めっき層15側から結晶粒界12aを伝って銀めっき層12の表面12s側へ移動する銅原子の拡散を防止することができる。
いずれにしても、各酸化銅片12Aは銀めっき層12内のうち結晶粒界12aに対応する位置に点在しており、例えば銀めっき層12と銅めっき層15との間の界面Lに膜状に形成されることはない。
このように界面Lに膜状に酸化銅を形成した場合、銅めっき層15に対する銀めっき層12の密着性に問題が生じるが、酸化銅片12Aを銀めっき層12内に点在させることにより、銅めっき層15に対する銀めっき層12の密着性に影響を及ぼすことはない。
また、リードフレーム10が図2に示すように、銅または銅合金からなる本体部11と、本体部11上の銀または銀の合金、例えば銀めっき層からなる反射金属層12とを有する場合も、本体部11と反射金属層12との界面近傍において、反射金属層12の銀めっき層の結晶粒界12aに対応する位置に多数の酸化銅12Aが形成されている。
このため上述と同様に、リードフレーム10が加熱されても本体部11の銅または銅合金中の銅原子が銀めっき層12側へ拡散することはない。
なお、銀めっき層12の表面12sに耐食性金属蓋片12Bを設けている限り、酸化銅片12Aは必ずしも設ける必要はない。
ここで本明細書における「平均結晶粒径」とは、粒子を擬似的に球とみなした場合の平均結晶粒径であり、以下のように算出した。
まず、ミクロトーム(Leica EM UC6)により切り出されたリードフレームの切断面をSEM(日本電子社製,製品名:JSM−7001F)を用いて観察し、またEBSP検出器(TSL社製,条件:傾斜70度,加速電圧15kV,印加電流10nA)を用いて結晶方位を判別し、粒子の境界を判別した。
次に、SEM像によって観察された粒子の断面に結晶粒子の中心が現われているものとみなし、当該断面を画像処理することにより、擬似的な球を定義した。そしてこの擬似的な球の大きさを基に、平均結晶粒径を測定した。
次に図17(a)(b)により、リードフレーム10の銀めっき層12の表面12sに金属蓋片12Bを設けた場合の光の挙動について述べる。
銀めっき層12上の金属蓋片12Bは、400〜800nmの波長において、銀めっき層12の反射率(約0.9)よりかなり小さな反射率(約0.7〜0.4)をもつ。また、銀めっき層12上の金属蓋片12Bは、350nmの波長において、銀めっき層12の反射率(約0.7)より小さな反射率(0.5)をもつ。また金属蓋片12Bは上述のように20nm、好ましくは5nm〜15nmの厚みを有する。
このように金属蓋片12Bの厚みが薄い場合、外方から金属蓋片12Bに到達した光は金属蓋片12B内で大きく吸収されることなく透過し、銀めっき層12表面で反射した後、再度金属蓋片12B内を透過して外方へ放出される(図17(a))。このため銀めっき層12上に金属蓋片12Bを設けても、銀めっき層12B全体としての反射率が低下することはない。
また、上述のように、銀めっき層12上の金属蓋片12Bは、互いに離間して点在し、かつ金属蓋片12Bの占有面積は1%〜50%となっている。このため、銀めっき層12上の全域(専有面積100%)に金属蓋片12Bと同様の金属からなる金属蓋層を設ける場合に比べて、反射率の低下を確実に抑えることができる。
また、金属蓋片の占有面積が1%〜50%であるため、金属蓋片にワイヤーボンディングのワイヤーが結合しにくい場合でも、表面の多くは銀が占めているため、ワイヤーの接続が可能である。また、各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5umであるため、例えば20um径のワイヤーを使用した場合、300um程度の接合面積であり、確実に銀と接触する領域が得られる。
特に、金属蓋片がスズ、ワイヤーが銅の場合、ボンディング界面においては、部分的にワイヤーとスズ、銀が存在することになるが、ワイヤーボンディング後の樹脂封止などの加熱、またはLED点灯による熱、あるいは経時により、ワイヤー、スズ、銀が合金となり、安定な接合とすることができる。このため、光沢度Dが0.8を超えるような高い光沢度の銀に対するワイヤーボンディングで一般的に行われているセキュリティーボンドやセキュリティーループを不要とできる。
特に、金属蓋片がスズでボンディングワイヤーが金の場合、ボンディング界面においては、部分的に金、スズ、銀が存在することになるが、ワイヤーボンディング後の樹脂封止などの加熱、またはLED点灯による熱、あるいは経時により、金とスズが合金となり、この金スズ合金がさらに銀と合金をつくり、安定な接合とすることができる。このため、光沢度Dが0.8を超えるような高い光沢度の銀に対するワイヤーボンディングで一般的に行われているセキュリティーボンドやセキュリティーループを不要とできる。
また、特に金属蓋片がパラジウムでボンディングワイヤーが金の場合、ボンディング界面においては、部分的に金、パラジウム、銀が存在することになるが、ワイヤーボンディング後の樹脂封止などの加熱、またはLED点灯による熱、あるいは経時により、パラジウムが金と銀に相互に拡散し、合金となるが、これは、単に銀と金の場合よりも、融点が高く安定的な接合となる方向に反応が進む。
ここで光沢度Dとは、次式に示されるものであり、測定には日本電色工業株式会社製の微小面積色差計VSR 400を用いてその値を検出するものである(ブラックモード)。実施例についても同様である。微少領域(面積)、例えば反射部(カップ)の底部などについても、日本電色工業株式会社製の微小面積色差計VSR 400を用いて、測定される。
D=BLk
BLk=2−LogY
(但し、45度方向への反射で得られたY値で、Y値はXYZ表色系の色の表示方法により定められる値であり、JIS Z 8701に準拠する。)
LED用リードフレームの製造方法
次に、図3および図4に示す半導体装置20に用いられるLED用リードフレーム10の製造方法について、図5(a)−(f)により説明する。
まず図5(a)に示すように、金属基板からなる本体部11を準備する。この本体部11としては、上述のように銅または銅合金からなる金属基板を使用することができる。なお本体部11は、その両面に対して脱脂等を行い洗浄処理を施したものを使用することが好ましい。
次に、本体部11の表面11Aおよび裏面11Bに感光性レジストを塗布、乾燥し、これを所望のフォトマスクを介して露光した後、現像してエッチング用レジスト層32、33を形成する(図5(b))。なお感光性レジストとしては、従来公知のものを使用することができる。
次に、エッチング用レジスト層32、33を耐腐蝕膜として本体部11に腐蝕液でエッチングを施す(図5(c))。腐蝕液は、使用する本体部11の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、本体部11として銅を用いる場合、通常、塩化第二鉄水溶液を使用し、本体部11の表面11Aおよび裏面11Bからスプレーエッチングにて行うことができる。
次いで、エッチング用レジスト層32、33を剥離して除去する。このようにして、第1の部分(ダイパッド)25と、第1の部分25から離間した第2の部分(リード部)26とを有する本体部11が得られる(図5(d))。またこの際、ハーフエッチングにより本体部11の表面(上面)11Aに溝19が形成される。
次に、本体部11の表面11A側、裏面11B側および側面を含む表面全域に、中間介在層15および反射用金属層12を順次形成する(図5(e))。
この際、本体部11の表面11A側、裏面11B側および側面を含む表面全域に電解めっきを施す。これにより本体部11上に金属(銅)を析出させて、本体部11上に銅めっき層15を形成する。銅めっき層15を形成する電解めっき用めっき液としては、シアン化銅およびシアン化カリウムを主成分とした銅めっき液を用いることができる。
この銅めっき層15により、中間介在層が構成される。
さらに中間介在層15上に銀めっき層12を形成することにより、反射用金属層12を得る(図5(e))。
次に本体部11と、中間介在層15と、反射金属層12とからなるリードフレーム10に熱して熱処理を施す(図5(f))。
この熱処理において、まずリードフレーム10を急速に加熱する。例えばリードフレーム10を炉F内の空気中(酸素含有雰囲気中)でホットプレートHにより30秒〜10分程度加熱し、リードフレーム10の温度を室温から300℃〜500℃まで上昇させる。
このように、リードフレーム10を空気中でホットプレートHにより急速に300℃〜500℃まで加熱することにより、空気中の酸素が銀めっき層12の結晶粒界12aを通って銀めっき層12内部まで達する。次に銀めっき層12内部へ進入した酸素は銀めっき層12と銅めっき層15との界面L近傍において、銅めっき層15からの銅と反応して多数の酸化銅片12Aを生成する。この結果として、銀めっき層12と銅めっき層15との界面L近傍の銀めっき層12内であって、銀めっき層12の結晶粒界12aに対応する位置に酸化銅片12Aが形成される。
その後、リードフレーム10を炉F内で焼鈍する。このことにより銀めっき層12中の銀を再結晶させ、このことにより銀めっき層中の平均結晶粒径を大きくすることができる。
その後リードフレーム10の銀めっき層12の表面12sであって銀めっき層12の結晶粒界12aに対応する位置に、ニッケル、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、あるいはこれらの金属の酸化物からなる金属蓋片12Bがめっき処理により形成される。このように銀めっき層12の表面12sであって銀めっき層12の結晶粒界12aに対応する位置に金属蓋片12Bを形成することにより、銀めっき層12の結晶粒界12a近傍において、銀めっき層12中の銀と外気中のイオウ成分とが反応して硫化銀を生成することはなく、銀めっき層12の反射率低下を防ぐことができる。また、銅が銀めっき層12の表面12sに拡散することを防止することができ、かつ銀めっき層12の表面12sを平滑に仕上げることができる。
また、焼鈍により銀めっきの再結晶を行っているため、半導体の組立工程や、半導体装置を使用することによる発熱で、銀の結晶が再び移動し、再結晶することが少なく、金属蓋片が表面にわずかな量しか形成されていなくても、結晶中に取り込まれるなどして、効果がなくなることを防ぐことができる。
上述したように、反射用金属層12は、銀または銀の合金、例えば銀めっき層からなるが、反射用金属層12をスパッタ、イオンプレーティングまたは蒸着などにより形成することができる。また反射用金属層12として、銀と金との合金、銀と白金との合金、銀とインジウムとの合金、銀とパラジウムとの合金、銀とスズとの合金を用いてもよい。
なお、図5(a)−(e)において、エッチングを施すことにより本体部11を所定形状とした後(図5(a)−(d))、本体部11上に中間介在層15、および反射用金属層12を形成している(図5(e))。しかしながら、これに限らず、まず本体部11上に中間介在層15、および反射用金属層12を形成し、その後、エッチングにより本体部11を所定の形状に加工してもよい。
半導体装置の製造方法
次に、図3および図4に示す半導体装置20の製造方法について、図6(a)−(g)により説明する。
まず、上述した工程により(図5(a)−(g))、載置面11aを有する本体部11と、LED素子21からの光を反射するための反射層として機能する反射用金属層12と、反射用金属層12と本体部11との間に設けられた中間介在層15とを備えたリードフレーム10を作製する(図6(a))。
次に、このリードフレーム10に対して熱可塑性樹脂を射出成形またはトランスファ成形することにより、外側樹脂部23を形成する(図6(b))。これにより、外側樹脂部23とリードフレーム10とが一体に形成される。またこのとき、射出成形またはトランスファ成形に使用する金型を適宜設計することにより、外側樹脂部23に凹部23aを形成するとともに、この凹部23a底面において反射用金属層12が外方に露出するようにする。
次に、リードフレーム10の本体部11の載置面11a上に、LED素子21を搭載する。この場合、はんだまたはダイボンディングペーストを用いて、LED素子21を本体部11の載置面11a上(反射用金属層12上)に載置して固定する(ダイアタッチ工程)(図6(c))。
次に、LED素子21の端子部21aと、本体部11の第2の部分26表面とを、ボンディングワイヤ22によって互いに電気的に接続する(ワイヤボンディング工程)(図6(d))。
その後、外側樹脂部23の凹部23a内に封止樹脂部24を充填し、封止樹脂部24によりLED素子21とボンディングワイヤ22とを封止する(図6(e))。
次に、各LED素子21間の外側樹脂部23をダイシングすることにより、リードフレーム10を各LED素子21毎に分離する(図6(f))。この際、まずリードフレーム10をダイシングテープ37上に載置して固定し、その後、例えばダイヤモンド砥石等からなるブレード38によって、各LED素子21間の外側樹脂部23を垂直方向に切断する。
このようにして、図3および図4に示す半導体装置20を得ることができる(図6(g))。
本実施の形態の作用効果
次に、本実施の形態による作用効果について説明する。本実施の形態による半導体装置20においては、上述したように、銀めっき層からなる反射用金属層12と銅または銅合金からなる本体部11との間に銅めっき層からなる中間介在層15を設けている。そして反射用金属層12の表面12sのうち結晶粒界12aに対応する位置に、耐食性金属蓋片12Bが形成されている。また反射用金属層12と中間介在層15との間の界面L近傍の反射用金属層12内であって反射用金属層12の結晶粒界12aに対応する位置に、多数の酸化銅片12Aが形成されている。このことにより、以下のような作用効果が得られる。
まず、反射用金属層12の表面12sのうち結晶粒界12aに対応する位置に、耐食性金属蓋片12Bが形成されているため、この金属蓋片12Bが結晶粒界12aを覆う。このため反射用金属層12の結晶粒界12a近傍において、反射用金属層12中の銀と外気中のイオウ成分とが反応して硫化銀を生成することはなく、反射用金属層12の反射率低下を防ぐことができる。
さらにまた、半導体装置20を製造する際、例えばダイボンディング時(図6(c))、あるいはワイヤボンディング時(図6(d))に、リードフレーム10に対して熱が加えられる場合がある。具体的には、ダイボンディング時には、例えばはんだ接合の場合に300℃〜400℃程度の熱が加えられる場合があり、例えばペースト接続の場合に150℃〜200℃程度の熱が加えられる場合があり、ワイヤボンディング時には、例えば150℃〜250℃程度の熱が加えられる場合がある。
このようにリードフレーム10に対して加熱されても、上述のように銀めっき層からなる反射用金属層12と銅めっき層からなる中間介在層15との間の界面L近傍の反射用金属層12内であって、反射用金属層12の結晶粒界12aに対応する位置に、多数の酸化銅片12Aが形成されている。このため、酸化銅片12Aが結晶粒界12aを塞ぐキャップとして機能するので、中間介在層15からの銅原子が反射用金属層12中へ拡散してその表面に現われることはない。さらに、銅原子が反射用金属層12中へ結晶粒用12aを伝って拡散してきても、金属蓋片12Bによって反射用金属層12の表面に現れることが防止される。
このため銀めっき層からなる反射用金属層12の反射特性(反射率)の低下をより確実に防止することができる。
また、中間介在層15からの銅(Cu)が、反射用金属層12の表面へ拡散することが防止されるので、銅(Cu)の拡散によって反射用金属層12の表面のはんだ濡れ性やボンディング性が低下することを防止することができる。
変形例
以下、本実施の形態による半導体装置の各変形例について、図11乃至図16を参照して説明する。図11乃至図16において、図3および図4に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図11は、半導体装置の変形例1(SONタイプ)を示す断面図である。図11に示す実施の形態は、導電部としてはんだボールまたは金バンプ41a、41bを用いる点が異なるものであり、他の構成は上述した図3および図4に示す実施の形態と略同一である。
図11に示す半導体装置40(変形例1)において、リードフレーム10の本体部11の載置面11a(反射用金属層12)上に、LED素子21が載置されている。この場合、LED素子21は、本体部11の第1の部分25(ダイパッド)と第2の部分26(リード部)とに跨って載置されている。
またLED素子21は、ボンディングワイヤ22に代えて、はんだボールまたは金バンプ(導電部)41a、41bによってリードフレーム10の反射用金属層12に接続されている(フリップチップ方式)。なお、図11に示すように、はんだボールまたは金バンプ41a、41bのうち、一方のはんだボールまたは金バンプ41aは第1の部分25に接続され、他方のはんだボールまたは金バンプ41bは第2の部分26に接続されている。
(変形例2)
図12は、半導体装置の変形例2(LGAタイプ)を示す断面図である。図12に示す実施の形態は、基板10の構成等が図3および図4に示す実施の形態と異なるものである。
図12に示す半導体装置50(変形例2)において、基板10は、LED素子21を載置する載置面11aを有する本体部11と、本体部11の載置面11aを含む全面に設けられLED素子21からの光を反射するための反射層として機能する反射用金属層12とを有している。
反射用金属層12と本体部11との間には、中間介在層15が設けられている。
本体部11は、LED素子21が載置される第1の部分(ダイパッド)51と、第1の部分51から離間した第2の部分(端子部)52とを有している。これら第1の部分51と第2の部分52との間には封止樹脂部24が充填されており、第1の部分51と第2の部分52とは互いに電気的に絶縁されている。
また第1の部分51の底面に第1の外部端子53が設けられ、第2の部分52の底面に第2の外部端子54が設けられている。第1の外部端子53および第2の外部端子54は、それぞれ封止樹脂部24から外方に露出している。なお図12において、本体部11は、1つのめっき層または複数のめっき層を積層した構成からなっていても良い。
この場合、LED素子21は、第1の部分51において本体部11の載置面11a上に載置されている。また基板10の第2の部分52とLED素子21とは、ボンディングワイヤ(導電部)22によって電気的に接続されている。すなわちボンディングワイヤ22の一端がLED素子21の端子部21aに接続され、ボンディングワイヤ22の他端が第2の部分52の表面上に接続されている。
他方、透光性の封止樹脂部24は、基板10の上側部分、LED素子21、およびボンディングワイヤ22を封止している。
なお図12において外側樹脂部23は設けられていないが、これに限られるものではなく、図3および図4と同様にLED素子21を取り囲むように外側樹脂部23を設けても良い。
(変形例3)
図13は、半導体装置の変形例3(PLCCタイプ)を示す断面図である。図13に示す実施の形態は、リードフレーム10の構成が図3および図4に示す実施の形態と異なるものである。
図13に示す半導体装置60(変形例3)において、リードフレーム10は、LED素子21を載置する載置面11aを有する本体部11と、本体部11の載置面11aを含む全面に設けられ、LED素子21からの光を反射するための反射層として機能する反射用金属層12とを有している。
反射用金属層12と本体部11との間には、中間介在層15が設けられている。
本体部11は、LED素子21が載置される第1の部分(ダイパッド)61と、第1の部分61から離間した第2の部分(端子部)62および第3の部分(端子部)63とを有している。これら第1の部分61と第2の部分62の間、および第1の部分61と第3の部分63の間には、それぞれ外側樹脂部23が充填されている。これにより、第1の部分61と第2の部分62とは互いに電気的に絶縁され、かつ第1の部分61と第3の部分63とは互いに電気的に絶縁されている。
また第2の部分62および第3の部分63は、それぞれ断面略J字状に湾曲されている。さらに第2の部分62の端部には第1のアウターリード部64が形成され、第3の部分63の端部には第2のアウターリード部65が形成されている。これら第1のアウターリード部64および第2のアウターリード部65は、それぞれ外側樹脂部23から外方に露出している。
この場合、LED素子21は、第1の部分61において本体部11の載置面11a上に載置されている。またLED素子21は、リードフレーム10の本体部11の第2の部分62および第3の部分63に、それぞれボンディングワイヤ(導電部)22を介して電気的に接続されている。
(変形例4)
図14は、半導体装置の変形例4(基板タイプ)を示す断面図である。図14に示す実施の形態は、基板10が非導電性基板74上に配置されている点等が図3および図4に示す実施の形態と異なるものである。
図14に示す半導体装置70(変形例4)において、基板10は、LED素子21を載置する載置面11aを有する本体部11と、本体部11の載置面11aを含む全面に設けられ、LED素子21からの光を反射するための反射層として機能する反射用金属層12とを有している。
反射用金属層12と本体部11との間には、中間介在層15が設けられている。
本体部11は、第1の部分71と、この第1の部分71から離間した第2の部分72とを有している。これら第1の部分71と第2の部分72との間には封止樹脂部24が充填されており、第1の部分71と第2の部分72とは互いに電気的に絶縁されている。
この場合、LED素子21は、第1の部分71と第2の部分72とに跨って載置されている。またLED素子21は、ボンディングワイヤ22に代えて、はんだボール(導電部)73a、73bによって基板10の反射用金属層12に接続されている(フリップチップ方式)。
なお図14に示すように、はんだボール73a、73bのうち、はんだボール73aは第1の部分71に接続され、はんだボール73bは第2の部分72に接続されている。
ところで図14において、基板10は非導電性基板74上に配置されている。非導電性基板74は、有機基板であっても無機基板であってもよい。有機基板としては、例えば、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリノルボルネン系樹脂、ポリサルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、又は熱可塑性ポリイミド等からなる有機基板、又はそれらの複合基板を挙げることができる。また、無機基板としては、例えば、ガラス基板、シリコン基板、セラミックス基板等を挙げることができる。
非導電性基板74には複数のスルーホール75が形成されている。また各スルーホール75内にはそれぞれ導電性物質76が充填されている。そして本体部11の第1の部分71および第2の部分72は、それぞれ各スルーホール75内の導電性物質76を介して、第1の外部端子77および第2の外部端子78に電気的に接続されている。なお、導電性物質76としては、めっきによりスルーホール75内に形成された銅等の導電性金属、あるいは銅粒子、銀粒子等の導電性粒子を含有した導電性ペースト等が挙げられる。
なお図14において外側樹脂部23は設けられていないが、これに限られるものではなく、図3および図4に示す実施の形態と同様に、LED素子21を取り囲むように外側樹脂部23を設けても良い。
(変形例5)
図15は、半導体装置の変形例5(モジュールタイプ)を示す断面図である。図15に示す実施の形態は、1つの非導電性基板74上に複数の基板10を配置した点が異なるものであり、他の構成は上述した図15に示す実施の形態(変形例4)と略同一である。
図15に示す半導体装置80(変形例5)において、1つの非導電性基板74上に複数の基板10が配置されている。各基板10は、LED素子21を載置する載置面11aを有する本体部11と、本体部11の載置面11aを含む全面に設けられ、LED素子21からの光を反射するための反射層として機能する反射用金属層12とを有している。
このほか、図15において、図14に示す実施の形態(変形例4)と同一部分には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
(変形例6)
図16は、半導体装置の変形例6(SONタイプ)を示す断面図である。図16に示す実施の形態は、本体部11の第1の部分(ダイパッド)91の周囲に、2つのリード部(第2の部分92および第3の部分93)が設けられている点が異なるものであり、他の構成は上述した図3および図4に示す実施の形態と略同一である。
すなわち図16に示す半導体装置90(変形例6)において、本体部11は、LED素子21を載置する第1の部分(ダイパッド)91と、第1の部分(ダイパッド)91の周囲であって、第1の部分91を挟んで互いに対向する位置に設けられた、一対のリード部(第2の部分92および第3の部分93)とを有している。
図16において、LED素子21は一対の端子部21aを有しており、この一対の端子部21aは、それぞれボンディングワイヤ22を介して、第2の部分92および第3の部分93に接続されている。
以上説明した変形例1乃至6による半導体装置40、50、60、70、80、90(図11乃至図16)においても、図3および図4に示す半導体装置20と略同一の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の具体的な実施例について図17(a)(b)により説明する。
図17(a)(b)に示す具体例は、本発明によるLED用リードフレーム10に対して硫化試験を実施し、硫化試験前後のリードフレーム10の反射率を求めたものである。
すなわち、まずLED用リードフレームとして、図7に示す構造のリードフレーム10を準備し、このリードフレーム10に対して硫化試験を行なった。
リードフレーム10に対しては、ガスと水溶液を用いた2種類の硫化試験を以下の条件の下で行なった。
(1)ガス試験
リードフレーム10に対する硫化ガスの供給
ガス濃度:HS 3ppm
温度:40℃
湿度:80%
試験時間:2時間
(2)水溶液試験
リードフレーム10を硫化アンモニウム水溶液へ浸漬
温度:室温
試験時間:5分
硫化試験後に、リードフレーム10の反射率を測定した。
その結果を、図18(a)に示す。図18(a)に示すように、硫化試験の結果、初期状態に対して(1)ガス試験の場合、(2)水溶液試験の場合、いずれの場合もリードフレーム10表面にわずかに硫化銀が生成するため、リードフレーム10の反射率は低下するが、低下の幅は全波長領域において小さく抑えられている。
次に比較例としてのLED用リードフレームとして図8に示す構造のリードフレームを準備し、このリードフレームに対して硫化試験を行なった。
リードフレーム10に対しては、本発明の場合と同様に、ガスと水溶液を用いた2種類の硫化試験を行なった。
硫化試験の条件は、上述した本発明の硫化試験と全く同一とした。
硫化試験後に、比較例としてのリードフレームの反射率を測定した。
その結果を図18(b)に示す。図18(b)に示すように、硫化試験の結果、初期状態に対して、(1)ガス試験の場合、(2)水溶液試験の場合、いずれの場合もリードフレーム表面に多量の硫化銀が生成するためリードフレームの反射率は全波長領域において大幅に低下した。
10 LED用リードフレームまたは基板
11 本体部
12 反射用金属層
12A 酸化銅片
12B 金属蓋片
12a 結晶粒界
15 中間介在層
20、40、50、60、70、80、90 半導体装置
21 LED素子
22 ボンディングワイヤ(導電部)
23 外側樹脂部
24 封止樹脂部
L 界面
H ホットプレート
F 炉

Claims (20)

  1. LED素子を載置するLED用リードフレームまたは基板において、
    LED素子を載置する載置面を有する本体部と、
    本体部の載置面を含む表面および裏面に設けられた反射用金属層とを備え、
    反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、
    反射用金属層の表面であって少なくとも反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる複数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とするLED用リードフレームまたは基板。
  2. 金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とする請求項1記載のLED用リードフレームまたは基板。
  3. 各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載のLED用リードフレームまたは基板。
  4. 各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5um2であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のLED用リードフレームまたは基板。
  5. 反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のLED用リードフレームまたは基板。
  6. LED素子を載置する載置面を含む本体部を有するLED用リードフレームまたは基板と、
    リードフレームまたは基板の本体部の載置面上に載置されたLED素子と、
    リードフレームまたは基板とLED素子とを電気的に接続する導電部と、
    LED素子と導電部とを封止する封止樹脂部とを備え、
    LED用リードフレームまたは基板の本体部の載置面を含む表面および裏面に、反射用金属層を設け、
    反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、
    反射用金属層の表面であって少なくとも反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる複数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とする半導体装置。
  7. 金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とする請求項6または7記載の半導体装置。
  9. 各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5um2であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか記載の半導体装置。
  10. 反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか記載の半導体装置。
  11. LED素子を載置するLED用リードフレームまたは基板を製造するLED用リードフレームまたは基板の製造方法において、
    LED素子を載置する載置面を有する本体部を準備する工程と、
    本体部の載置面を含む表面および裏面に反射用金属層を形成する工程とを備え、
    反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、
    反射用金属層の表面であって少なくとも反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる複数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とするLED用リードフレームまたは基板の製造方法。
  12. 金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とする請求項11記載のLED用リードフレームまたは基板の製造方法。
  13. 各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とする請求項11または12記載のLED用リードフレームまたは基板の製造方法。
  14. 各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5um2であることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか記載のLED用リードフレームまたは基板の製造方法。
  15. 反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか記載のLED用リードフレームまたは基板の製造方法。
  16. 半導体装置の製造方法において、
    LED素子を載置する載置面を有する本体部を準備する工程と、
    本体部の載置面を含む表面および裏面に反射用金属層を形成する工程と、
    本体部の載置面上にLED素子を載置し、LED素子と本体部とを導電部によって接続する工程と、
    LED素子と導電部とを透光性の封止樹脂部で封止する工程とを備え、
    反射用金属層は、銀または銀の合金を含み、
    本体部の載置面上にLED素子を載置する前に、反射用金属層の表面であって少なくとも反射用金属層の結晶粒界に対応する位置に、外気中の成分と銀とが反応することを防止するとともに反射用金属層の表面を平滑化させる複数の耐食性金属蓋片を設け、各金属蓋片は反射用金属層の表面に互いに離間して点在することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 金属蓋片は、インジウム、パラジウム、ロジウムまたはスズ、またはこれらの金属の酸化物からなることを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方法。
  18. 各金属蓋片の厚みは20nm以下であることを特徴とする請求項16または17記載の半導体装置の製造方法。
  19. 各金属蓋片の平均面積は、0.25〜5um2であることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか記載の半導体装置の製造方法。
  20. 反射用金属層上に占める金属蓋片の専有面積は、1%〜50%であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか記載の半導体装置の製造方法。
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