JP6024826B2 - 積層型インダクタ素子とその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、積層型インダクタ素子に関し、特に、ループ状に延在する導体パターンが形成された主面を各々が有して積層されかつ少なくとも一部のセラミック層が磁性セラミック層である複数のセラミック層を含む積層体と、導体パターンとともにインダクタをなすべく積層体の厚み方向に形成されたビアホール導体とを有する、積層型インダクタ素子に関する。
この発明はまた、このような積層型インダクタ素子を製造する製造方法に関する。
積層セラミックコンデンサは、内部電極が印刷された主面を各々が有する複数のセラミックシートを積層することで作製される。積み増された内部電極の厚みは積層されるセラミックシートの数の増大に伴って増大するため、セラミックシートの積層・圧着時に内部電極の積み倒れが発生するリスクは、積層されるセラミックシートの数に増大に伴って増大する。このような積み倒れは、内部電極の厚みと同じ厚みを有するセラミックペーストを内部電極を回避するようにセラミックシートの主面に塗布し、その後にセラミックシートを積層・圧着することで防止することができる。
コイル内蔵型フェライト多層基板(積層型インダクタ素子)についても、大電流用途向け或いは低直流抵抗成分向けのものが求められ始め、それに伴ってコイル導体の厚みが漸進的に増大する傾向にある。したがって、上述の積層セラミックコンデンサが持つ課題と同じ課題が積層型インダクタ素子についても懸念されている。
特開平11−97272号公報 特開2009−117665号公報 特開2011−23405号公報
しかし、積層セラミックコンデンサで採用されている対策と同じ対策を積層型インダクタ素子においても採用しようとすると、次のような問題が生じてしまう。つまり、積層型インダクタ素子では複数のセラミックシートの各々に形成された導体パターンはループ(螺旋)をなすため、ループの内側の領域にセラミックペーストが十分に塗布されず、積層・圧着時にノンラミネーションやデラミネーションが生じるおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、焼成時の構造欠陥を生じ難くすることができる、積層型インダクタ素子およびその製造方法を提供することである。
この発明に従う積層型インダクタ素子は、ループ状に延在する導体パターンが形成された主面を各々が有して積層されかつ少なくとも一部のセラミック層が磁性セラミック層である複数のセラミック層を含む積層体と、導体パターンとともにインダクタをなすべく積層体の厚み方向に形成されたビアホール導体とを有する積層型インダクタ素子であって、導体パターンは、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす第1延在部と、延在方向に直交する断面が階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす第2延在部とを有し、複数のセラミック層の各々は、導体パターンが印刷されたセラミックグリーンシートと、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるようにセラミックグリーンシートの主面に塗布されたセラミックペーストとを素材とした焼結体である。
好ましくは、複数のセラミック層の各々の主面は矩形をなし、第2延在部は主面をなす1つの辺の長さ方向中央部に沿って延在する。
好ましくは、セラミックペーストはスクリーン印刷によって塗布されたペーストである。
好ましくは、第1延在部は導体パターンの延在方向に間欠的に設けられた複数の部分延在部を含み、第2延在部は複数の部分延在部の間に設けられる。
好ましくは、第2延在部はセラミックペーストを塗布するときに導体パターンをなすループの内側に発生した気泡を排出するための部分に相当する。
好ましくは、積層体は最外層に積層された非磁性セラミック層をさらに含む。
この発明に従う積層型インダクタ素子の製造方法は、少なくとも一部のセラミックグリーンシートが磁性セラミックグリーンシートである複数のセラミックグリーンシートの各々の主面に第1線幅を有する第1導体パターンをループ状に印刷する第1工程と、第1線幅よりも細い第2線幅を有する第2導体パターンを第1導体パターン上に間欠的に印刷する第2工程と、第2導体パターンの幅方向における中央部を回避しかつ第2導体パターンの幅方向における端部に重なるようにセラミックペーストを複数のセラミックグリーンシートの各々の主面に塗布する第3工程と、第1導体パターンとともにインダクタをなすビアホール導体を複数のセラミックグリーンシートの少なくとも一部に形成する第4工程と、第4工程の後に複数のセラミックグリーンシートを積層・圧着して積層体を作製する第5工程と、積層体を焼成する第6工程とを有する。
好ましくは、第3工程はスクリーン印刷によってセラミックペーストを塗布する工程であり、第2導体パターンは印刷方向の終端側に相当する位置で欠落する。
好ましくは、第6工程に先立って非磁性セラミックグリーンシートを最外層に積層・圧着する第7工程がさらに備えられる。
この発明に従う積層型インダクタ素子によれば、セラミックグリーンシートにはループ状に延在する導体パターンが印刷され、導体パターンは第1延在部および第2延在部を有するところ、延在方向に直交する断面は、第1延在部において階段をなし、第2延在部において階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす。セラミックペーストは、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるように、セラミックグリーンシートに塗布される。
したがって、セラミックペーストを塗布するときにループの内側に発生した気泡は第2延在部を経てループの外側に排出され、積層方向に連続する2つのセラミックグリーンシートはセラミックペーストによって強く密着する。これによって、焼成時の構造欠陥が生じ難くなる。
この発明に従う積層型インダクタ素子の製造方法によれば、第1線幅を有する第1導体パターンはセラミックグリーンシートにループ状に印刷され、第1線幅よりも小さい第2線幅を有する第2導体パターンは第1導体パターン上に間欠的に印刷される。セラミックペーストは、第2導体パターンの幅方向における中央部を回避しかつ第2導体パターンの幅方向における端部に重なるように、セラミックグリーンシートに塗布される。
したがって、セラミックペーストを塗布するときにループの内側に発生した気泡は第2導体パターンが欠落した位置からループの外側に排出され、積層方向に連続する2つのセラミックグリーンシートはセラミックペーストによって強く密着する。これによって、焼成時の構造欠陥が生じ難くなる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この実施例の積層型インダクタ素子を分解した状態を示す分解図である。 (A)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH0の一例を示す平面図であり、(B)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH1の一例を示す平面図であり、(C)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH2の一例を示す平面図であり、(D)はセラミック層SH0のA−A断面を示す断面図であり、(E)はセラミック層SH1のB−B断面を示す断面図であり、(F)はセラミック層SH2のC−C断面を示す断面図である。 (A)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH3の一例を示す平面図であり、(B)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH4の一例を示す平面図であり、(C)はセラミック層SH3のD−D断面を示す断面図であり、(D)はセラミック層SH4のE−E断面を示す断面図である。 (A)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH5の一例を示す平面図であり、(B)は積層型インダクタ素子を形成するセラミック層SH6の一例を示す平面図であり、(C)はセラミック層SH5のF−F断面を示す断面図であり、(D)はセラミック層SH6のG−G断面を示す断面図である。 (A)はセラミック層SH1に形成される導体パターンCP1の構造の一例を示す平面図であり、(B)はセラミック層SH2に形成される導体パターンCP2の構造の一例を示す平面図であり、(C)はセラミック層SH3に形成される導体パターンCP3の構造の一例を示す平面図であり、(D)はセラミック層SH4に形成される導体パターンCP4の構造の一例を示す平面図である。 この実施例の積層型インダクタ素子の外観を示す斜視図である。 図6に示す積層型インダクタ素子のH−H断面図である。 (A)はセラミック層SH0に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH0に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH0に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH1に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH1に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH1に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH1に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(E)はセラミック層SH1に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(F)はセラミック層SH1に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH2に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH3に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH4に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH5に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH5に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH5に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミック層SH6に対応する焼成前のシートの製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミック層SH6に対応する焼成前のシートの製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミック層SH6に対応する焼成前のシートの製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミック層SH6に対応する焼成前のシートの製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)は1層目の導体パターンを印刷する工程の一例を示す工程図であり、(B)は2層目の導体パターンを印刷する工程の一例を示す工程図であり、(C)はセラミックペーストを塗布する工程の一例を示す工程図である。 (A)は1層目の導体パターンを印刷する工程の他の一例を示す工程図であり、(B)は2層目の導体パターンを印刷する工程の他の一例を示す工程図であり、(C)はセラミックペーストを塗布する工程の他の一例を示す工程図である。 (A)は積層型インダクタ素子の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)は積層型インダクタ素子の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)は積層型インダクタ素子の製造工程のその他の一部を示す工程図である。
図1を参照して、この実施例の積層型インダクタ素子10は、13.56MHz帯における無線通信用のアンテナ素子として利用され、各々の主面が正方形をなして積層されたセラミック層SH1〜SH6を含む。セラミック層SH1〜SH6の各々の主面のサイズは互いに一致し、この順で積層される。また、セラミック層SH0,SH3およびSH6は非磁性体を有する一方、残りのセラミック層SH1,SH2,SH4およびSH5は磁性体を有する。
積層体12は直方体をなし、セラミック層SH1〜SH2によって磁性体層12aが形成され、セラミック層SH4〜SH5によって磁性体層12bが形成され、セラミック層SH0によって非磁性体層12cが形成され、セラミック層SH3によって非磁性体層12dが形成され、そしてセラミック層SH6によって非磁性体層12eが形成される。
つまり、積層型インダクタ素子10をなす積層体12は、磁性体層12aが非磁性体層12cおよび12dによって挟持されかつ磁性体層12bが非磁性体層12dおよび12eによって挟持された積層構造を有する。積層体12の主面(=上面または下面)をなす正方形の各辺はX軸またはY軸に沿って延び、積層体12の厚みはZ軸に沿って増大する。
図2(A)を参照して、セラミック層SH0の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH0aおよびVH0bが形成される。ビアホール導体VH0aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、ビアホール導体VH0bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられる。セラミック層SH0の下面には、パッド電極14aおよび14bが形成される。パッド電極14aはビアホール導体VH0aを覆う位置に設けられ、パッド電極14bはビアホール導体VH0bを覆う位置に設けられる。なお、セラミック層SH0のA−A断面は図2(D)に示す構造を有する。
図2(B)を参照して、セラミック層SH1の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH1aおよびVH1bとループ状の導体パターンCP1とが形成される。ビアホール導体VH1aは、セラミック層SH1をセラミック層SH0に積層したときにビアホール導体VH0aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH1bは、セラミック層SH1をセラミック層SH0に積層したときにビアホール導体VH0bと重なる位置に設けられる。
導体パターンCP1をなすループは、セラミック層SH1の上面中央位置を始端としかつビアホール導体VH1aの近傍の位置を終端として、セラミック層SH1の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP1はまず、始端からX軸方向の負側に延び、セラミック層SH1の上面端部に達する前にY軸方向における正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP1は、セラミック層SH1の上面端部に達する前にX軸方向の正側にさらに屈曲する。X軸方向の正側に延びた導体パターンCP1はビアホール導体VH1bの近傍でY軸方向の負側に再度屈曲し、さらにセラミック層SH1の上面端部に達する前にX軸方向の負側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP1はその後、終端に達する。
図5(A)に示すように、導体パターンCP1は、1層目の導体パターンCP1aと2層目の導体パターンCP1bとによって形成される。導体パターンCP1aは線幅W1を有する一方、導体パターンCP1bは線幅W1よりも細い線幅W2を有する。また、導体パターンCP1bは、導体パターンCP1a上に重ねて形成され、かつ導体パターンCP1aの延在方向において部分的に欠落する。つまり、導体パターンCP1bは、導体パターンCP1aの上を間欠的に延びる。
したがって、延在方向に直交する導体パターンCP1の断面は、導体パターンCP1bが存在する位置において階段の形状をなし、導体パターンCP1bが存在しない位置において階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす。この結果、導体パターンCP1は、階段形状をなす断面を各々が有する階段形状部RG1aおよびRG1bと、階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす断面を有する切り欠き形状部RG1cとに区分される。
階段形状部RG1aは導体パターンCP1の始端側に設けられ、階段形状部RG1bは導体パターンCP1の終端側に設けられる。また、切り欠き形状部RG1cは、スクリーン印刷(後述)の際の印刷方向の終端側に設けられる。
図2(B)に戻って、導体パターンCP1は、1層目の導体パターンCP1aがセラミック層SH1に埋め込まれ、2層目の導体パターンCP1bがセラミック層SH1の上面に露出する態様で、セラミック層SH1に形成される。したがって、セラミック層SH1のB−B断面は、図2(E)に示す構造を有する。
図2(C)を参照して、セラミック層SH2の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH2a〜VH2dとループ状の導体パターンCP2とが形成される。ビアホール導体VH2aは、セラミック層SH2をセラミック層SH1に積層したときにビアホール導体VH1aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH2bは、セラミック層SH2をセラミック層SH1に積層したときにビアホール導体VH1bと重なる位置に設けられる。さらに、ビアホール導体VH2cは、セラミック層SH2の上面中央位置に設けられる。また、ビアホール導体VH2dは、セラミック層SH2をセラミック層SH1に積層したときに導体パターンCP1の終端と重なる位置に設けられる。
導体パターンCP2をなすループは、ビアホール導体VH2dが形成された位置を始端としかつこの位置よりもX軸方向における正側にややずれた位置を終端として、セラミック層SH2の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP2はまず、始端からY軸方向の正側に延び、セラミック層SH2の上面端部に達する前にX軸方向における正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP2は、ビアホール導体VH2bの近傍でY軸方向の負側に再度屈曲し、さらにセラミック層SH2の上面端部に達する前にX軸方向の負側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP2はその後、終端に達する。
図5(B)に示すように、導体パターンCP2は、1層目の導体パターンCP2aと2層目の導体パターンCP2bとによって形成される。導体パターンCP2aは線幅W1を有する一方、導体パターンCP2bは線幅W1よりも細い線幅W2を有する。また、導体パターンCP2bは、導体パターンCP2a上に重ねて形成され、かつ導体パターンCP2aの延在方向において部分的に欠落する。つまり、導体パターンCP2bは、導体パターンCP2aの上を間欠的に延びる。
したがって、延在方向に直交する導体パターンCP2の断面は、導体パターンCP2bが存在する位置において階段の形状をなし、導体パターンCP2bが存在しない位置において階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす。この結果、導体パターンCP2は、階段形状をなす断面を各々が有する階段形状部RG2aおよびRG2bと、階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす断面を有する切り欠き形状部RG2cとに区分される。
階段形状部RG2aは導体パターンCP2の始端側に設けられ、階段形状部RG2bは導体パターンCP2の終端側に設けられる。また、切り欠き形状部RG2cは、スクリーン印刷の際の印刷方向の終端側に設けられる。
図2(C)に戻って、導体パターンCP2は、1層目の導体パターンCP2aがセラミック層SH2に埋め込まれ、2層目の導体パターンCP2bがセラミック層SH2の上面に露出する態様で、セラミック層SH2に形成される。したがって、セラミック層SH2のC−C断面は、図2(F)に示す構造を有する。
図3(A)を参照して、セラミック層SH3の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH3a〜VH3dとループ状の導体パターンCP3とが形成される。ビアホール導体VH3aは、セラミック層SH3をセラミック層SH2に積層したときにビアホール導体VH2aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH3bは、セラミック層SH3をセラミック層SH2に積層したときにビアホール導体VH2bと重なる位置に設けられる。さらに、ビアホール導体VH3cは、セラミック層SH3の上面中央位置に設けられる。また、ビアホール導体VH3dは、セラミック層SH3をセラミック層SH2に積層したときに導体パターンCP2の終端と重なる位置に設けられる。
導体パターンCP3をなすループは、ビアホール導体VH3dが形成された位置を始端としかつこの位置よりもX軸方向における正側にややずれた位置を終端として、セラミック層SH3の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP3はまず、始端からX軸方向の負側に延び、セラミック層SH3の上面端部に達する前にY軸方向における正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP3は、セラミック層SH3の上面端部に達する前にX軸方向の正側にさらに屈曲する。X軸方向の正側に延びた導体パターンCP3はビアホール導体VH3bの近傍でY軸方向の負側に再度屈曲し、さらにセラミック層SH3の上面端部に達する前にX軸方向の負側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP3はその後、終端に達する。
図5(C)に示すように、導体パターンCP3は、1層目の導体パターンCP3aと2層目の導体パターンCP3bとによって形成される。導体パターンCP3aは線幅W1を有する一方、導体パターンCP3bは線幅W1よりも細い線幅W2を有する。また、導体パターンCP3bは、導体パターンCP3a上に重ねて形成され、かつ導体パターンCP3aの延在方向において部分的に欠落する。つまり、導体パターンCP3bは、導体パターンCP3aの上を間欠的に延びる。
したがって、延在方向に直交する導体パターンCP3の断面は、導体パターンCP3bが存在する位置において階段の形状をなし、導体パターンCP3bが存在しない位置において階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす。この結果、導体パターンCP3は、階段形状をなす断面を各々が有する階段形状部RG3aおよびRG3bと、階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす断面を有する切り欠き形状部RG3cとに区分される。
階段形状部RG3aは導体パターンCP3の始端側に設けられ、階段形状部RG3bは導体パターンCP3の終端側に設けられる。また、切り欠き形状部RG3cは、スクリーン印刷の際の印刷方向の終端側に設けられる。
図3(A)に戻って、導体パターンCP3は、1層目の導体パターンCP3aがセラミック層SH3に埋め込まれ、2層目の導体パターンCP3bがセラミック層SH3の上面に露出する態様で、セラミック層SH3に形成される。したがって、セラミック層SH3のD−D断面は、図3(C)に示す構造を有する。
図3(B)を参照して、セラミック層SH4の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH4a〜VH4dとループ状の導体パターンCP4とが形成される。ビアホール導体VH4aは、セラミック層SH4をセラミック層SH3に積層したときにビアホール導体VH3aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH4bは、セラミック層SH4をセラミック層SH3に積層したときにビアホール導体VH3bと重なる位置に設けられる。さらに、ビアホール導体VH4cは、セラミック層SH4の上面中央位置に設けられる。また、ビアホール導体VH4dは、セラミック層SH4をセラミック層SH3に積層したときに導体パターンCP3の終端と重なる位置に設けられる。
導体パターンCP4をなすループは、ビアホール導体VH4dが形成された位置を始端としかつこの位置よりもX軸方向における正側にややずれた位置を終端として、セラミック層SH4の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP4はまず、始端からX軸方向の負側に延び、ビアホール導体VH4aの近傍でY軸方向における正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP4は、セラミック層SH4の上面端部に達する前にX軸方向の正側にさらに屈曲する。X軸方向の正側に延びた導体パターンCP4はビアホール導体VH4bの近傍でY軸方向の負側に再度屈曲し、その後に終端に達する。
図5(D)に示すように、導体パターンCP4は、1層目の導体パターンCP4aと2層目の導体パターンCP4bとによって形成される。導体パターンCP4aは線幅W1を有する一方、導体パターンCP4bは線幅W1よりも細い線幅W2を有する。また、導体パターンCP4bは、導体パターンCP4a上に重ねて形成され、かつ導体パターンCP4aの延在方向において部分的に欠落する。つまり、導体パターンCP4bは、導体パターンCP4aの上を間欠的に延びる。
したがって、延在方向に直交する導体パターンCP4の断面は、導体パターンCP4bが存在する位置において階段の形状をなし、導体パターンCP4bが存在しない位置において階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす。この結果、導体パターンCP4は、階段形状をなす断面を各々が有する階段形状部RG4aおよびRG4bと、階段の頭頂部が切り欠かれた形状をなす断面を有する切り欠き形状部RG4cとに区分される。
階段形状部RG4aは導体パターンCP4の始端側に設けられ、階段形状部RG4bは導体パターンCP4の終端側に設けられる。また、切り欠き形状部RG4cは、スクリーン印刷の際の印刷方向の終端側に設けられる。
図3(B)に戻って、導体パターンCP4は、1層目の導体パターンCP4aがセラミック層SH4に埋め込まれ、2層目の導体パターンCP4bがセラミック層SH4の上面に露出する態様で、セラミック層SH4に形成される。したがって、セラミック層SH4のE−E断面は、図3(D)に示す構造を有する。
図4(A)を参照して、セラミック層SH5の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH5a〜VH5dが形成される。ビアホール導体VH5aは、セラミック層SH5をセラミック層SH4に積層したときにビアホール導体VH4aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH5bは、セラミック層SH5をセラミック層SH4に積層したときにビアホール導体VH4bと重なる位置に設けられる。さらに、ビアホール導体VH5cは、セラミック層SH5の上面中央位置に設けられる。また、ビアホール導体VH5dは、セラミック層SH5をセラミック層SH4に積層したときに導体パターンCP4の終端と重なる位置に設けられる。なお、セラミック層SH5のF−F断面は図4(C)に示す構造を有する。
図4(B)を参照して、セラミック層SH6の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH6a〜VH6dが形成される。ビアホール導体VH6aは、セラミック層SH6をセラミック層SH5に積層したときにビアホール導体VH5aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH6bは、セラミック層SH6をセラミック層SH5に積層したときにビアホール導体VH5bと重なる位置に設けられる。さらに、ビアホール導体VH6cは、セラミック層SH6の上面中央位置に設けられる。また、ビアホール導体VH6dは、セラミック層SH6をセラミック層SH5に積層したときにビアホール導体VH5dと重なる位置に設けられる。
セラミック層SH6の上面には、パッド電極16aおよび16bが形成される。パッド電極16aはビアホール導体VH6cを覆う位置に設けられ、パッド電極16bはビアホール導体VH6dを覆う位置に設けられる。なお、セラミック層SH6のG−G断面は図4(D)に示す構造を有する。
セラミック層SH1〜SH6が上述のように構成されることから、導体パターンCP1〜CP4,ビアホール導体VH2c〜VH2d,VH3c〜VH3d,VH4c〜VH4d,VH5c〜VH5dはコイル状に接続され、これによってZ軸を巻回軸とする巻回体が積層体12の内部に形成される。巻回体の内側および外側には磁性体が存在するため、巻回体はインダクタとして機能する。また、導体パターンCP1〜CP4のいずれも2層構造となっていることから、インダクタに大電流を流すことができ、或いはインダクタの直流抵抗成分を抑えることができる。
こうして作製された積層体12つまり積層型インダクタ素子10は、図6に示す外観を有する。また、この積層型インダクタ素子10のI−I断面は図7に示す構造を有する。
なお、セラミック層SH0,SH3およびSH6は非磁性(比透磁率:1)のフェライトを材料とし、熱膨張係数は“8.5”〜“9.0”の範囲の値を示す。また、セラミック層SH1,SH2,SH4およびSH5は磁性(比透磁率:100〜120)のフェライトを材料とし、熱膨張係数は“9.0”〜“10.0”の範囲の値を示す。さらに、パッド電極14a〜14b,16a〜16b,導体パターンCP1〜CP4,ビアホール導体VH0a〜VH0b,VH1a〜VH1b,VH2a〜VH2d,VH3a〜VH3d,VH4a〜VH4d,VH5a〜VH5d,VH6a〜VH6dは、銀を材料とし、熱膨張係数は“20”を示す。
セラミック層SH0に対応する焼成前のシートは、図8(A)〜図8(C)に示す要領で作製される。まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS0として用意される(図8(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。この破線によって定義される複数の矩形の各々を“分割ユニット”と定義する。
次に、貫通孔HL0aおよびHL0bが分割ユニット毎にマザーシートBS0に形成される(図8(B)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL0aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL0bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられる。貫通孔HL0aおよびHL0bにはその後、導電ペーストが充填される(図8(C)参照)。貫通孔HL0aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH0aをなし、貫通孔HL0bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH0bをなす。
セラミック層SH1に対応する焼成前のシートは、図9(A)〜図9(F)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS1として用意される(図9(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。
次に、線幅W1を有する導体パターンCP1aが各分割ユニットの上面にループ状に印刷され(図9(B)参照)、さらに線幅W2を有する導体パターンCP1bが導体パターンCP1aの上に間欠的に印刷される(図9(C)参照)。導体パターンCP1aおよびCP1bのいずれも、スクリーン印刷によって形成される。こうして作製された導体パターンCP1は、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす階段形状部RG1aおよびRG1bと、延在方向に直交する断面が階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす切り欠き形状部RG1cとを有する。
導体パターンCP1の印刷が完了すると、磁性のセラミックペーストがスクリーン印刷によってマザーシートBS1の上面に塗布される(図9(D)参照)。セラミックペーストの厚みは図示しないスキージによって調整され、スキージはY軸方向において正側から負側に移動する。
こうして塗布されたセラミックペーストは、導体パターンCP1aを完全に覆い、さらに導体パターンCP1bの幅方向の中央部を回避しかつ導体パターンCP1bの幅方向の端部を覆う。つまり、セラミックペーストは、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるように、マザーシートBS1の上面に塗布される。この結果、導体パターンCP1の厚みの増大に起因する積層不良(積み倒れ)が回避される。
また、導体パターンCP1bは印刷方向の終端側で欠落しているため、セラミックペーストを印刷する際にループの内側に発生した気泡は、欠落部を経てループの外側に排除される。この結果、マザーシートBS1は後述するマザーシートBS2と強く密着する。
塗布されたセラミックペーストが乾燥すると、貫通孔HL1aおよびHL1bが分割ユニット毎にマザーシートBS1に形成される(図9(E)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL1aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL1bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられる。貫通孔HL1aおよびHL1bにはその後、導電ペーストが充填される(図9(F)参照)。貫通孔HL1aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH1aをなし、貫通孔HL1bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH1bをなす。
セラミック層SH2に対応する焼成前のシートは、図10(A)〜図10(D)および図11(A)〜図11(D)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS2として用意される(図10(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。
次に、貫通孔HL2dが分割ユニット毎にマザーシートBS2に形成される(図10(B)参照)。各分割ユニットにおいて、貫通孔HL2dは上述の要領で作製された導体パターンCP1の終端に相当する位置に形成される。形成された貫通孔HL2dには、導電ペーストが充填される(図10(C)参照)。貫通孔HL2dに充填された導電ペーストは、ビアホール導体VH2dをなす。
続いて、線幅W1を有する導体パターンCP2aが各分割ユニットの上面にループ状に印刷され(図10(D)参照)、さらに線幅W2を有する導体パターンCP2bが導体パターンCP2aの上に間欠的に印刷される(図11(A)参照)。導体パターンCP2aおよびCP2bはいずれも、ビアホール導体VH2dが形成された位置を始端とし、スクリーン印刷によって形成される。こうして作製された導体パターンCP2は、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす階段形状部RG2aおよびRG2bと、延在方向に直交する断面が階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす切り欠き形状部RG2cとを有する。
導体パターンCP2の印刷が完了すると、磁性のセラミックペーストがスクリーン印刷によってマザーシートBS2の上面に塗布される(図11(B)参照)。セラミックペーストの厚みは図示しないスキージによって調整され、スキージはY軸方向において正側から負側に移動する。
こうして塗布されたセラミックペーストは、導体パターンCP2aを完全に覆い、さらに導体パターンCP2bの幅方向の中央部を回避しかつ導体パターンCP2bの幅方向の端部を覆う。つまり、セラミックペーストは、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるように、マザーシートBS2の上面に塗布される。この結果、導体パターンCP2の厚みの増大に起因する積層不良(積み倒れ)が回避される。
また、導体パターンCP2bは印刷方向の終端側で欠落しているため、セラミックペーストを印刷する際にループの内側に発生した気泡は、欠落部を経てループの外側に排除される。この結果、マザーシートBS2は後述するマザーシートBS3と強く密着する。
塗布されたセラミックペーストが乾燥すると、貫通孔HL2a〜HL2cが分割ユニット毎にマザーシートBS2に形成される(図11(C)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL2aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL2bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられ、そして貫通孔HL2cは中央位置に設けられる。
貫通孔HL2a〜HL2cにはその後、導電ペーストが充填される(図11(D)参照)。貫通孔HL2aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH2aをなし、貫通孔HL2bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH2bをなし、貫通孔HL2cに充填された導電ペーストはビアホール導体VH2cをなす。
セラミック層SH3に対応する焼成前のシートは、図12(A)〜図12(D)および図13(A)〜図13(D)に示す要領で作製される。まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS3として用意される(図12(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。
次に、貫通孔HL3dが分割ユニット毎にマザーシートBS3に形成される(図12(B)参照)。各分割ユニットにおいて、貫通孔HL3dは上述の要領で作製されたビアホール導体VH2dに相当する位置に形成される。形成された貫通孔HL3dには、導電ペーストが充填される(図12(C)参照)。貫通孔HL3dに充填された導電ペーストは、ビアホール導体VH3dをなす。
続いて、線幅W1を有する導体パターンCP3aが各分割ユニットの上面にループ状に印刷され(図12(D)参照)、さらに線幅W2を有する導体パターンCP3bが導体パターンCP3aの上に間欠的に印刷される(図13(A)参照)。導体パターンCP3aおよびCP3bはいずれも、ビアホール導体VH3dが形成された位置を始端とし、スクリーン印刷によって形成される。こうして作製された導体パターンCP3は、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす階段形状部RG3aおよびRG3bと、延在方向に直交する断面が階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす切り欠き形状部RG3cとを有する。
導体パターンCP3の印刷が完了すると、非磁性のセラミックペーストがスクリーン印刷によってマザーシートBS3の上面に塗布される(図13(B)参照)。セラミックペーストの厚みは図示しないスキージによって調整され、スキージはY軸方向において正側から負側に移動する。
こうして塗布されたセラミックペーストは、導体パターンCP3aを完全に覆い、さらに導体パターンCP3bの幅方向の中央部を回避しかつ導体パターンCP3bの幅方向の端部を覆う。つまり、セラミックペーストは、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるように、マザーシートBS3の上面に塗布される。この結果、導体パターンCP3の厚みの増大に起因する積層不良(積み倒れ)が回避される。
また、導体パターンCP3bは印刷方向の終端側で欠落しているため、セラミックペーストを印刷する際にループの内側に発生した気泡は、欠落部を経てループの外側に排除される。この結果、マザーシートBS3は後述するマザーシートBS4と強く密着する。
塗布されたセラミックペーストが乾燥すると、貫通孔HL3a〜HL3cが分割ユニット毎にマザーシートBS3に形成される(図13(C)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL3aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL3bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられ、そして貫通孔HL3cは中央位置に設けられる。
貫通孔HL3a〜HL3cにはその後、導電ペーストが充填される(図13(D)参照)。貫通孔HL3aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH3aをなし、貫通孔HL3bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH3bをなし、貫通孔HL3cに充填された導電ペーストはビアホール導体VH3cをなす。
セラミック層SH4に対応する焼成前のシートは、図14(A)〜図14(D)および図15(A)〜図15(D)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS4として用意される(図14(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。
次に、貫通孔HL4dが分割ユニット毎にマザーシートBS4に形成される(図14(B)参照)。各分割ユニットにおいて、貫通孔HL4dは上述の要領で作製された導体パターンCP3の終端に相当する位置に形成される。形成された貫通孔HL4dには、導電ペーストが充填される(図14(C)参照)。貫通孔HL4dに充填された導電ペーストは、ビアホール導体VH4dをなす。
続いて、線幅W1を有する導体パターンCP4aが各分割ユニットの上面にループ状に印刷され(図14(D)参照)、さらに線幅W2を有する導体パターンCP4bが導体パターンCP4aの上に間欠的に印刷される(図15(A)参照)。導体パターンCP4aおよびCP4bはいずれも、ビアホール導体VH4dが形成された位置を始端とし、スクリーン印刷によって形成される。こうして作製された導体パターンCP4は、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす階段形状部RG4aおよびRG4bと、延在方向に直交する断面が階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす切り欠き形状部RG4cとを有する。
導体パターンCP4の印刷が完了すると、磁性のセラミックペーストがスクリーン印刷によってマザーシートBS4の上面に塗布される(図15(B)参照)。セラミックペーストの厚みは図示しないスキージによって調整され、スキージはY軸方向において正側から負側に移動する。
こうして塗布されたセラミックペーストは、導体パターンCP4aを完全に覆い、さらに導体パターンCP4bの幅方向の中央部を回避しかつ導体パターンCP4bの幅方向の端部を覆う。つまり、セラミックペーストは、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるように、マザーシートBS4の上面に塗布される。この結果、導体パターンCP4の厚みの増大に起因する積層不良(積み倒れ)が回避される。
また、導体パターンCP4bは印刷方向の終端側で欠落しているため、セラミックペーストを印刷する際にループの内側に発生した気泡は、欠落部を経てループの外側に排除される。この結果、マザーシートBS4は後述するマザーシートBS5と強く密着する。
塗布されたセラミックペーストが乾燥すると、貫通孔HL4a〜HL4cが分割ユニット毎にマザーシートBS4に形成される(図15(C)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL4aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL4bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられ、そして貫通孔HL4cは中央位置に設けられる。
貫通孔HL4a〜HL4cにはその後、導電ペーストが充填される(図15(D)参照)。貫通孔HL4aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH4aをなし、貫通孔HL4bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH4bをなし、貫通孔HL4cに充填された導電ペーストはビアホール導体VH4cをなす。
セラミック層SH5に対応する焼成前のシートは、図16(A)〜図16(C)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS5として用意される(図16(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。
次に、貫通孔HL5a〜HL5dが分割ユニット毎にマザーシートBS5に形成される(図16(B)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL5aはX軸方向の負側端部でかつY軸方向の負側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL5bはX軸方向の正側端部でかつY軸方向の正側端部に相当する位置に設けられ、貫通孔HL5cは中央位置に設けられる。また、貫通孔HL5dは、上述の要領で作製された導体パターンCP4の終端に相当する位置に形成される。
貫通孔HL5a〜HL5dにはその後、導電ペーストが充填される(図16(C)参照)。貫通孔HL5aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH5aをなし、貫通孔HL5bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH5bをなす。また、貫通孔HL5cに充填された導電ペーストはビアホール導体VH5cをなし、貫通孔HL5dに充填された導電ペーストはビアホール導体VH5dをなす。
セラミック層SH6に対応する焼成前のシートは、図17(A)〜図17(D)に示す要領で作製される。まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックグリーンシートがマザーシートBS6として用意される(図17(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線は切り出し位置を示す。
次に、貫通孔HL6a〜HL6dが分割ユニット毎にマザーシートBS6に形成される(図17(B)参照)。各分割ユニットに注目したとき、貫通孔HL6aは上述の要領で形成されたビアホール導体VH5aに相当する位置に設けられ、貫通孔HL6bは上述の要領で形成されたビアホール導体VH5bに相当する位置に設けられ、貫通孔HL6cは上述の要領で形成されたビアホール導体VH5cに相当する位置に設けられ、貫通孔HL6dは上述の要領で形成されたビアホール導体VH5dに相当する位置に設けられる。
貫通孔HL6a〜HL6dにはその後、導電ペーストが充填される(図17(C)参照)。貫通孔HL6aに充填された導電ペーストはビアホール導体VH6aをなし、貫通孔HL6bに充填された導電ペーストはビアホール導体VH6bをなし、貫通孔HL6cに充填された導電ペーストはビアホール導体VH6cをなし、貫通孔HL6dに充填された導電ペーストはビアホール導体VH6dをなす。
こうしてビアホール導体VH6a〜VH6dが形成されると、パッド電極16aおよび16bがマザーシートBS6の上面に印刷される。パッド電極16aはビアホール導体VH6cを覆う位置に形成され、パッド電極16bはビアホール導体VH6dを覆う位置に形成される。
なお、PETフィルムPF上に用意されたマザーシートBS1,BS2またはBS4に図18(A)に示す要領で導体パターンCP1a,CP2aまたはCP4aが印刷され、導体パターンCP1a,CP2aまたはCP4aの上に図18(B)に示す要領で導体パターンCP1b,CP2bまたはCP4bが印刷されたとき、磁性のセラミックペーストは図18(C)に示すようにY軸方向の負側から正側に印刷される。導体パターンCP1,CP2またはCP4がなすループの内側に発生した気泡は、導体パターンCP1b,CP2bまたはCP4bが欠落した部分(切り欠き形状部RG1c,RG2cまたはRG4c)からループの外部に排除される。
また、PETフィルムPF上に用意されたマザーシートBS3に図19(A)に示す要領で導体パターンCP3aが印刷され、導体パターンCP3aの上に図19(B)に示す要領で導体パターンCP3bが印刷されたとき、非磁性のセラミックペーストは図19(C)に示すようにY軸方向の負側から正側に印刷される。導体パターンCP3がなすループの内側に発生した気泡は、導体パターンCP3bが欠落した部分(切り欠き形状部RG3c)からループの外部に排除される。
マザーシートBS0〜BS6をベースとして上述の要領で作成された焼成前のシートは、この順序で積層されかつ圧着される。このとき、各シートの積層位置は、各シートに割り当てられた破線がZ軸方向から眺めて重なるように調整される。これによって、図20(A)に示す積層体基板LB1が作製される。作製された積層体基板LB1は、その後焼成される(図20(B)参照)。これにより、各マザーシート(セラミックグリーンシート)BS0〜BS6、および、各磁性,非磁性のセラミックペーストが焼結し、積層体基板LB1が焼結体SB1となる。
焼成が完了すると、図20(C)に示すように積層体基板LB1が上下方向において反転され、パッド電極14aおよび14bが分割ユニット毎に積層体基板LB1の下面に形成される。図20(C)には現れないが、パッド電極14aおよび14bは、分割ユニット毎に設けられたビアホール導体VH0aおよびVH0bをそれぞれ覆うように形成される。積層体基板LB1は、パッド電極14aおよび14bが形成された後に分割ユニット毎に個片化され、これによって複数の積層型インダクタ素子10,10,…が得られる。
以上の説明から分かるように、少なくとも一部の層が磁性を有するセラミック層SH1〜SH4の主面には、ループ状に延在する導体パターンCP1〜CP4が形成される。積層体12は、セラミック層SH1〜SH5を積層し、かつ非磁性のセラミック層SH0およびSH6を最外層に積層することで得られる。積層体12にはまた、導体パターンCP1〜CP4とともにインダクタをなすべくZ軸方向に延びるビアホール導体VH2c〜VH2d,VH3c〜VH3d,VH4c〜VH4dが形成される。
ここで、導体パターンCP1〜CP4は、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす階段形状部RG1a〜RG4a,RG1b〜RG4bと、延在方向に直交する断面が階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす切り欠き形状部RG1c〜RG4cとを有する。また、セラミック層SH1〜SH4は、導体パターンCP1〜CP4が印刷されたセラミックグリーンシートと、階段の頭頂部の中央を回避しかつ階段の頭頂部の端に重なるようにセラミックグリーンシートの主面に塗布されたセラミックペーストとを素材とする。
したがって、セラミックペーストを塗布するときにループの内側に発生した気泡は切り欠き形状部RG1c〜RG4cを経てループの外側に排出され、積層方向に連続する2つのセラミックグリーンシートはセラミックペーストによって強く密着する。これによって、焼成時の構造欠陥が生じ難くなる。また、導体パターンCP1〜CP4の厚みとほぼ同じ厚みを有するセラミックペーストを導体パターンCP1〜CP4の頭頂部を回避するようにセラミックグリーンシートの主面に塗布することで、導体パターンCP1〜CP4の積み倒れを回避することができる。
なお、この実施例ではセラミック層SH3を非磁性としているが、セラミック層SH3は磁性であってもよい。
また、図1に示すセラミック層SH6の上面には、コンデンサや抵抗素子などの受動素子が実装され、これらの受動素子がパッド電極16a,16bおよびビアホール導体VH5a,VH5bと接続される。
さらに、この実施例では、セラミック層SH0〜SH6の主面の端部よりも内側を貫通するようにビアホール導体VH0a〜VH6a,VH0b〜VH6bを形成するようにしているが、セラミック層SH0〜SH6の側面つまり積層体12の側面に露出するようにビアホール導体を形成するようにしてもよい。
10 …積層型インダクタ素子
SH0〜SH6 …セラミック層
12 …積層体
14a,14b,16a,16b …パッド電極
BS0〜BS6 …マザーシート(セラミックグリーンシート)
CP1〜CP4 …導体パターン
VH0a〜VH0b,VH1a〜VH1b,VH2a〜VH2d,VH3a〜VH3d,VH4a〜VH4d,VH5a〜VH5d,VH6a〜VH6d …ビアホール導体

Claims (9)

  1. ループ状に延在する導体パターンが形成された主面を各々が有して積層されかつ少なくとも一部のセラミック層が磁性セラミック層である複数のセラミック層を含む積層体と、前記導体パターンとともにインダクタをなすべく前記積層体の厚み方向に形成されたビアホール導体とを有する積層型インダクタ素子であって、
    前記導体パターンは、延在方向に直交する断面が階段の形状をなす第1延在部と、前記延在方向に直交する断面が前記階段の頭頂部を切り欠いた形状をなす第2延在部とを有し、
    前記複数のセラミック層の各々は、前記導体パターンが印刷されたセラミックグリーンシートと、前記階段の頭頂部の中央を回避しかつ前記階段の頭頂部の端に重なるように前記セラミックグリーンシートの主面に塗布されたセラミックペーストとを素材とした焼結体である、積層型インダクタ素子。
  2. 前記複数のセラミック層の各々の主面は矩形をなし、
    前記第2延在部は前記主面をなす1つの辺の長さ方向中央部に沿って延在する、請求項1記載の積層型インダクタ素子。
  3. 前記セラミックペーストはスクリーン印刷によって塗布されたペーストである、請求項1または2記載の積層型インダクタ素子。
  4. 前記第1延在部は前記導体パターンの延在方向に間欠的に設けられた複数の部分延在部を含み、
    前記第2延在部は前記複数の部分延在部の間に設けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型インダクタ素子。
  5. 前記第2延在部は前記セラミックペーストを塗布するときに前記導体パターンをなすループの内側に発生した気泡を排出するための部分に相当する、請求項1ないし4のいずれかに記載の積層型インダクタ素子。
  6. 前記積層体は最外層に積層された非磁性セラミック層をさらに含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層型インダクタ素子。
  7. 少なくとも一部のセラミックグリーンシートが磁性セラミックグリーンシートである複数のセラミックグリーンシートの各々の主面に第1線幅を有する第1導体パターンをループ状に印刷する第1工程と、
    前記第1線幅よりも細い第2線幅を有する第2導体パターンを前記第1導体パターン上に間欠的に印刷する第2工程と、
    前記第2導体パターンの幅方向における中央部を回避しかつ前記第2導体パターンの幅方向における端部に重なるようにセラミックペーストを前記複数のセラミックグリーンシートの各々の主面に塗布する第3工程と、
    前記第1導体パターンとともにインダクタをなすビアホール導体を前記複数のセラミックグリーンシートの少なくとも一部に形成する第4工程と、
    前記第4工程の後に前記複数のセラミックグリーンシートを積層・圧着して積層体を作製する第5工程と、
    前記積層体を焼成する第6工程とを有する、積層型インダクタ素子の製造方法。
  8. 前記第3工程はスクリーン印刷によって前記セラミックペーストを塗布する工程であり、
    前記第2導体パターンは印刷方向の終端側に相当する位置で欠落する、請求項7記載の積層型インダクタ素子の製造方法。
  9. 前記第6工程に先立って非磁性セラミックグリーンシートを最外層に積層・圧着する第7工程をさらに備える、請求項7または8記載の積層型インダクタ素子の製造方法。
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