JP6024644B2 - 電極一体型セパレータの製造方法 - Google Patents

電極一体型セパレータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は電極一体型セパレータの製造方法に関する。
セパレータの一例は、電極間に重ね合わせるシート状セパレータである。シート状セパレータの一例は、ポリエチレン押出しながら一方向に延伸することにより得られる微多孔膜である。しかし、かかる微多孔膜は電池使用中の温度上昇時に延伸時の残留応力も解放されることがある。
このとき、シート状セパレータではポリエチレンの熱収縮が生じることで大きな空孔が生じることがある。このため、シート状セパレータでは電池内部で短絡が生じ、これに伴って大きな熱が発生してしまう場合がある(特許文献1の段落0005)。
セパレータの他の例は、電極活物質層の上に形成された微粒子層からなる電極一体型セパレータである(特許文献2)。特許文献1に記載の微粒子層は微粒子フィラーとして金属酸化物を用いている。かかるセパレータ中で、微粒子層はさらに50重量%以下の樹脂微粒子を含むことが出来る。
微粒子層によって形成されたセパレータは高温に曝されても、シート状セパレータのように熱収縮しない点で優れている。かかるセパレータは、内部短絡の発生時や電池が高温に曝された時に、短絡の拡大を防ぎ、異常加熱を防止し、二次電池の安全性を高める作用を有する。
特開2013−004336号公報 特開2013−080655号公報
電極一体型セパレータでは、結着材が電極活物質の表面を覆ったり、電極活物質同士の間の隙間を塞いだりしてしまうおそれがある。かかる場合、電池の内部抵抗を高める可能性が認識されていた(特許文献2の段落0005)。
これに対し、特許文献2に記載のセパレータは、微粒子層を構成する微粒子が、所定の官能基を有するポリエチレンからなる。このためかかるセパレータは結着材を含まないという特徴を有する。
しかしながら、かかるセパレータは微粒子間の接着性が官能基のみに依拠している。このため、強い応力が発生した時に微粒子間の結合を保つことが難しいことを、発明者らは見出した。本発明の目的は、微粒子層によって形成されたセパレータにおいて、応力に対する耐性を高めることである。
本発明の一態様にかかる二次電池は、電極活物質層の上に樹脂微粒子層によって形成されたセパレータを有する。前記セパレータは2重量%以上のセルロースナノファイバーを含有する。前記セパレータは、2〜10重量%の前記セルロースナノファイバーを含有することが好ましい。
本発明の他の態様にかかる二次電池は、電極活物質層の上に、懸濁液を塗布してなる絶縁層を備える。前記懸濁液は、粒子及び繊維を含有する。前記粒子は熱可塑性樹脂からなる。前記繊維の繊維径は10nm以上、100nm以下である。前記繊維は未修飾セルロースからなる。前記絶縁層中で前記繊維は分散してなる。前記懸濁液の分散媒以外の組成中、前記繊維は2重量%以上である。
前記繊維径は50nm未満であることが好ましく、25nm以下であることがさらに好ましい。前記熱可塑性樹脂はポリエチレンであることが好ましい。前記懸濁液の分散媒以外の組成中、前記粒子は86.8重量%以上、かつ97.8重量%未満であることが好ましい。
前記電極活物質層は負極集電体の上に負極活物質を塗布してなることが好ましい。二次電池は前記粒子の間に部分的に間隙を有することが好ましい。
本発明により、微粒子層によって形成されたセパレータにおいて、応力に対する耐性を高めることができる。
実施形態にかかるセパレータを備える積層体の断面図である。 実施例にかかるセパレータの備える粒子の観察像である。 実施例にかかるセパレータの備えるナノファイバーの観察像である。 実施例にかかるセパレータの備えるナノファイバーの拡大観察像である。 実施例にかかるセパレータの拡大観察像である。 比較例にかかるセパレータ及び電極の断面像である。 スリット時のセパレータの端面の観察像である。
以下、実施形態及び実施例について、図面を用いて説明する。尚、各図面において、同等の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。下記、実施形態、実施例では、リチウムイオン二次電池を例にして本発明を説明する。
なお本明細書において、「Xの上に」という表現は、Xに対する積層の方向又は任意の方向にかかる位置関係を示すものにすぎない。このため、かかる表現はXと他の部材の鉛直方向上の位置関係を表すものに限定して解釈されない。かかる表現はXと他の部材の密着又は接触を表すものに限定して解釈されない。
[構成要素]
図1に示すように、本実施形態の二次電池は負極10、絶縁層20、正極30を有する。負極10中、負極集電体11の上に負極活物質層12が形成されている。負極活物質層12は負極集電体11の上に、負極活物質13、又は負極活物質13を含有するペーストを塗布してなることが好ましい。
正極30中、正極集電体31の上に、正極活物質33を含有する正極活物質層32が形成されている。正極活物質層32は正極集電体31の上に、正極活物質33、又は正極活物質33を含有するペーストを塗布してなることが好ましい。
絶縁層20はセパレータとして機能する。絶縁層20は負極活物質層12の上に粒子21を備える樹脂微粒子層によって形成されている。絶縁層20は負極活物質層12に対し負極集電体11と反対側に位置している。
粒子21は所定の粒径を有する。このため、絶縁層20と負極活物質層12との界面において粒子21と負極活物質13は点で接触する。このため、粒子21と負極活物質13との接触面積は小さい。
上述の通り、電極一体型セパレータでは結着剤が電極活物質の表面を覆うため、活物質表面の反応面積が減少する。このことは電極、又は電池の内部抵抗の増大をもたらす。本実施形態の態様により、電極活物質の表面は直接覆われることが少なくなるため内部抵抗の増大は抑制される。
上記のよい効果のある一方で、上述の通り粒子21同士の接触面積も小さくなる。この場合、粒子21同士の相互作用も弱まり応力に対する耐性が低くなる。このため、本実施形態では後述する繊維22によりこれを補っている。
粒子21は熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂はポリエチレンである。ポリエチレンの密度は0.900〜0.970g/cmであることが好ましい。粒子21の粒径は0.5〜5μmであることが好ましい。粒子21の平均粒径は2.5μmであることが好ましい。
上記粒子21は、熱可塑性樹脂の表面同士で相互作用し、弱いながらも構造を保っている。かかる構造は後述するとおり繊維22の形成するネットワークにより強固に保持される。
絶縁層20はさらに繊維22を備える。繊維22は未修飾セルロースからなる極細繊維である。以下、未修飾セルロースを単にセルロースという。また、以下、繊維22をセルロースナノファイバーという場合がある。セルロースナノファイバーは絶縁層20全体に対して2〜10重量%を占める。セルロースナノファイバーの繊維径は10nm以上、100nm以下である。
[絶縁層及び電極活物質層の密着]
絶縁層20は負極活物質層12と密着している。これは電極活物質層、すなわち負極活物質層12の上に、懸濁液を塗布し、塗布した懸濁液から分散媒を除去して形成してなることによる。
懸濁液は、上述の粒子21、繊維22及び分散媒を含有する。分散媒としては生産コストの観点から、水又は温水が好ましい。水又は温水からなる分散媒は、調達コストの面で優れるだけでなく、分散媒を乾燥して除去する時に回収設備や防爆設備を要しないことも優れている。
懸濁液はさらに増粘剤を含有してもよい。増粘剤は塗布するのに都合のよい適切な粘性を懸濁液に与えることができる。増粘剤は後述する繊維22のネットワーク化を阻害しないものであれば、いかなる化合物でもよい。増粘剤は例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)であってもよい。
[粒子及び繊維の分散とネットワーク化]
電極活物質層の表面への懸濁液の塗布は、ダイノズル方式、ブレード方式、グラビアロール方式等により行われる。分散媒の除去は、塗布された懸濁液を熱風で乾燥させることにより行う。このため絶縁層20は懸濁液の分散状態を反映する。絶縁層20中で粒子21及び繊維22は分散してなる。
好ましい態様においては、繊維径50nm未満の繊維22が分散していることで繊維径50nm未満の繊維のネットワークが形成されている。繊維22のより好ましい繊維径は20nm以下である。セルロースは繊維同士の絡み合いと分子間で水素結合するため、上記ネットワークを安定させる。
上述の通り、絶縁層20にはさらに繊維22が添加されている。このため、繊維22は粒子21の相互の間の接着力を高める。すなわち粒子21同士の間で繊維22がネットワークを形成することで粒子21の滑落や絶縁層20の膜の割れが抑制される。
絶縁層20は、強い応力が発生した時でも微粒子間の結合を保つことができる。かかる強い応力の発生する例としては、電極の裁断時がある。またセパレータを備える電極の捲回体を作成した場合は、その最内周の曲げ部において強い応力が発生する。
絶縁層20は上記応力に対する耐性が高いため、セパレータとして絶縁性に優れる。また絶縁層20を備える二次電池は信頼性が高い。粒子21は熱可塑性樹脂からなるため、電池温度が高くなった場合、粒子21は軟化しやすい。かかる場合でも上記ネットワークが絶縁層20の構造を保持するので、上記絶縁性と信頼性も保たれる。
また、繊維22はネットワーク化されているため、絶縁層20の空孔率を確保することが出来る。言い換えればセルロースナノファイバーのネットワークはセパレータの多孔性を担保している。
多孔性の担保についてされに詳細に説明する。繊維22は粒子21よりも細かいため、一般論からすると粒子21同士の隙間に入り込みやすい。しかしながら、繊維22は繊維形状を有することから粒子21間の隙間に密に詰まることは容易に回避できる。
上記の特徴は水系バインダー又は結着材として、ナノ粒子を用いた場合と比較すると顕著である。かかるナノ粒子はしばしばポリエチレン粒子間に詰まり、その空隙を埋める。球形のナノ粒子が最密充填した場合には、ナノ粒子の間にさらにナノ粒子の間が詰まる。このため、粒径が小さいほど空孔率が小さくなる。
これに対して、繊維22は長ければ長いほど密に詰まることなく空隙が確保しやすくなる。このため粒子21の径より、繊維径の小さいセルロースナノファイバーを繊維22として用いても、繊維22が粒子21間の隙間に密に詰まることは容易に回避できる。
[絶縁層中の間隙]
粒子21の間に部分的に間隙があることが好ましい。粒子21及び繊維22の間には部分的に間隙があることが好ましい。かかる間隙はリチウムイオン又はその他の二次電池の作動に必要なイオンが、セパレータを通過するために設けられる。かかる間隙は上記の通り分散媒が除去されることで形成される。
繊維の長さ(L)は、ネットワーク化による構造維持の観点から、0.1μm〜3.0μmであることが好ましい。繊維の長さ(L)と繊維径(D)の比(L/D)は、ネットワーク化による構造維持の観点から、1〜300であることが好ましく、5〜100であることがさらに好ましい。
[懸濁液の組成]
上記懸濁液の分散媒以外の組成中、粒子21は86.8重量%以上、かつ99.8重量%未満を占めることが好ましい。粒子21の組成がかかる範囲にあることで、絶縁層20を軽量化することが出来る。
本実施形態において上記分散媒以外の組成は、分散質の組成と読み替えてもよい。かかる分散質は粒子21及び繊維22を含む。分散質は必要な場合において増粘剤を含む。分散媒に塩などを溶解する場合、分散媒以外の組成にはこれを含んでもよく、分散質の組成にはこれを含まなくてもよい。
さらに上記懸濁液の分散媒以外の組成中、繊維22は1重量%以上、13重量%以下であることがより好ましい。絶縁層20による電池の内部抵抗の増加を抑制しつつ、応力に対する耐性を高めることができる。
なお粒子21の体積比率は以下の通りであることが好ましい。参考として、粒子21が86.8重量部、繊維22が13.0重量部とする。またポリエチレンの密度が0.970g/cm、セルロースの密度が1.50g/cmとする。
このとき粒子21と繊維22の全体の合計体積を100%とした場合の粒子21の体積比率は、約91.1%である。したがって本実施形態において、かかる体積比率は90%よりも大きいことが好ましい。
懸濁液の分散媒以外の組成中、粒子21は89.8重量%以上、かつ97.8重量%以下であることがより好ましい。また上記組成中、繊維22は2重量%以上、かつ10重量%以下であることがより好ましい。かかる組成は上述の抵抗の抑制と、応力への耐性獲得とにより良い効果をもたらす。
上記組成中、粒子21は94.8重量%以上、かつ97.8重量%以下であることがさらに好ましい。また上記組成中、繊維22は2重量%以上、かつ5重量%以下であることがさらに好ましい。かかる組成は上述の抵抗の抑制と、応力への耐性獲得とに特に良い効果をもたらす。
[実施形態の変形]
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施形態は、他の様々な二次電池、例えばアルカリ蓄電池にも適用可能である。
上記懸濁液は負極活物質層の上ではなく、正極活物質層の上に塗布してもよい。すなわち正極活物質層の上にセパレータ又は絶縁層を形成しても良い。セパレータ又は絶縁層は正極及び負極の両方の活物質層上に形成してもよい。
電極活物質層は集電体の片面だけに形成されていても、両面に形成されていてもよい。このため絶縁層は、電極の片面だけに形成されていても、両面に形成されていてもよい。すなわち本実施形態は、絶縁層が、正極と負極との間に配置される場合を全て含む。
上記実施形態では懸濁液、分散質、又は絶縁層中に、繊維以外の、他の結着剤等を導入しなくともよい。上記実施形態では電極活物質層に塗布して作成するため、結着剤は電極の内部抵抗を増大する要因となりやすいからである。
しかしながら、電極の内部抵抗を顕著に増大しない限りにおいては他の結着剤を導入してもよい。かかる結着剤は、上述の粒子及び繊維の配合量を大きく減少させないことが好ましい。
[実施例1]
[二次電池の作製]
図1に示す電池を作製した。負極集電体31は銅箔とした。負極活物質33は黒鉛とした。懸濁液を負極10上に直接塗布して絶縁層20を形成し、電極一体型セパレータとした。セパレータの厚みは25μmとした。
正極集電体31はアルミニウム箔とした。正極活物質33はニッケルコバルトマンガン酸リチウムとした。電解質はLiPFであった。LiPFをエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、及びエチルメチルカーボネート(EMC)からなる溶媒に溶解した。電池形状は18650型電池とした。電池容量は500mAhであった。
粒子21は平均粒径2.5μmのポリエチレン粒子とした(図2)。繊維22の材質はセルロースであった(図3)。セルロースナノファイバーは一般的に繊維径が10〜100nm程度のセルロースを表すが、本実施例ではセルロースの繊維径は10〜25nmであった。図4に示すように繊維22にかかるセルロースナノファイバーは16〜18nm又は18〜22nm前後の繊維径を有していた。
97.8重量%の粒子21、及び2重量%の繊維22に対して、0.2重量%のCMCを添加し、100重量%の分散質とした。これに水からなる分散媒を加えて混練し懸濁液とした。
[ネットワークの観察]
塗布された懸濁液を熱風で乾燥させて、負極表面に絶縁層20を形成した(図5)。絶縁層20は粒子21と繊維22との混合膜であった。領域25に示すように、セルロースナノファイバーのネットワーク化により粒子間の接着力が向上していることが示唆された。
[内部抵抗の測定]
表1に示すように、1kHzの交流に対するインピーダンス値を測定し、抵抗値又は内部抵抗として評価した。表1に示すように内部抵抗は51.5mΩであった。このため本実施例の絶縁層20は繊維構造による高い空孔率により内部抵抗が低く抑えられていることがわかった。
[強度の測定]
絶縁層20の強度を確認するためスリットを行った。スリットは、絶縁層20を形成した負極10を切断することにより行った。図7に示すようにスリット時の絶縁層20の端面40において、粒子21の滑落の有無を目視観察した(図7)。
図7の左側に示す切断面から明らかなように、絶縁層20の部分的な剥離、又は粒子21の滑落は見られなかった。このためスリットされた端面40の状態は良と評価した(表1)。
[比較例1]
比較例にかかる二次電池では、絶縁層19を負極10の表面に形成した(図6)。絶縁層19は繊維22を含有しないこと以外は、実施例1の絶縁層20と同じである。表1に示すように内部抵抗は低かった。
図7の右側に示すように、スリットされた端面39に隣接する領域41で粒子21の剥離部42が観察された。このためスリットされた端面39の状態は不良と評価した(表1)。
[比較例2]
上記分散質が、98.8重量%の粒子21、及び1重量%の繊維22を含むこと以外は、実施例1と同様とした。内部抵抗は実施例1に準じて低かった(表1)。一方で実施例1と異なりと端面の状態は不良であった(表1)。
上記より絶縁層20において応力に対する耐性を高めるには、繊維22の配合量の調節が重要であることが示された。具体的には、分散質中、繊維22の配合量が1重量%より大きいことが好ましいと示唆された。
[実施例2]
上記分散質が、94.8重量%の粒子21、及び5重量%の繊維22を含むこと以外は、実施例1と同様とした。内部抵抗は実施例1に準ずる程度に低かった(表1)。実施例1と同様に端面の状態は良好であった(表1)。
[実施例3]
上記分散質が、89.8重量%の粒子21、及び10重量%の繊維22を含むこと以外は、実施例1と同様とした。内部抵抗は実施例2に次ぐ程度に低かった(表1)。実施例1,2と同様に端面の状態は良好であった(表1)。
[参考例4]
上記分散質が、86.8重量%の粒子21、及び13重量%の繊維22を含むこと以外は、実施例1と同様とした。内部抵抗は実施例1〜3と異なり高かった(表1)。一方で実施例1〜3と同様に端面の状態は良好であった(表1)。
なお、さらにセパレータによる電池の内部抵抗の増加を抑制する必要がある場合、繊維22の配合量の調節が重要であることが示された。これまでの実施例より繊維22の配合量は10重量%以下が好ましいことが分かった。
10 負極 11 負極集電体
12 負極活物質層 13 負極活物質
19,20 絶縁層 21 粒子
22 繊維 25 領域
30 正極 31 正極集電体
32 正極活物質層 33 正極活物質
39,40 端面 41 領域
42 剥離部

Claims (9)

  1. 懸濁液を電極活物質層の上に塗布することで、樹脂微粒子層からなるセパレータを形成する、二次電池の電極一体型セパレータの製造方法であって、
    前記懸濁液は、ポリエチレンからなる樹脂微粒子及びセルロースナノファイバーを含有し、
    前記懸濁液の分散媒以外の組成中、
    前記セルロースナノファイバーは2重量%以上、10重量%以下であり、
    前記樹脂微粒子は86.8重量%以上、97.8重量%以下である、
    二次電池の電極一体型セパレータの製造方法。
  2. 前記セルロースナノファイバーは、未修飾セルロースの繊維からなる、
    請求項1に記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法。
  3. 前記繊維は、繊維径が10nm以上、100nm以下である、
    請求項2に記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法。
  4. 前記繊維径は50nm未満である、
    請求項3に記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法
  5. 前記繊維径は25nm以下である、
    請求項3に記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法
  6. 前記樹脂微粒子層中で前記セルロースナノファイバーが分散した状態にある
    請求項1〜5のいずれかに記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法。
  7. 前記懸濁液の分散媒以外の組成中、
    前記樹脂微粒子は8.8重量%以上、97.8重量%以下である、
    請求項1〜6のいずれかに記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法。
  8. 極集電体の上に負極活物質を塗布することで、前記電極活物質層を形成する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法
  9. 前記樹脂微粒子層において樹脂微粒子の間に部分的に間隙を設ける
    請求項1〜8のいずれかに記載の二次電池の電極一体型セパレータの製造方法。
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