JP6020799B2 - コンバイン - Google Patents
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本願は、刈取装置の支持構成を工夫し、オープン作業を簡単にしたものである。
請求項2記載の発明は、エンジン(56)を冷却する冷却用ファン(57)の回転軸(58)を、その軸心から略120度の間隔で配置した3つのファン支持フレーム(59)により支持する構成とし、前記冷却用ファン(57)を正逆方向に回転駆動する無段変速装置(70)を設け、該無段変速装置70で駆動される出力プーリー(60)と、冷却用ファン(57)側の入力プーリー(61)を連動するベルト(62)を、3つのファン支持フレーム(59)のうちの2つのファン支持フレーム(59)の間に配置した請求項1記載のコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加え、エンジン56を冷却する冷却用ファン57の回転軸58を、その軸心から略120度の間隔で配置した3つのファン支持フレーム59で支持することで、冷却用ファン57を強固に支持できる。
刈取装置4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け、刈刃10の上方の後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設ける。
刈取装置4は、分草装置8と引起装置9と刈刃10と刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置の一部を刈取フレーム15に設け、刈取フレーム15の下部横伝動筒16の左右中央部分に前後方向の刈取支持フレーム17の先側に設ける。
刈取支持フレーム17と機体フレーム1の間には、刈取装置4を昇降させる刈取上下シリンダ20を取付ける。
前記刈取装置4は、移動機構25により外側オープン自在に構成する(図2)。
前記上部横伝動ケース18は、その先端を刈取支持フレーム17の基部に固定状態に取付け、上部横伝動ケース18の基部側は刈取支持フレーム17に対して左側に延長させる。上部横伝動ケース18の基部は前記機体フレーム1に設けた縦軸状の刈取オープン支点軸26に回動自在に取付ける。刈取オープン支点軸26は前記機体フレーム1に機体側支持部材27により支持する。
刈取オープン支点軸26の下部には刈取オープン支持部材30の基部を回動自在に取付け、刈取オープン支持部材30の先端の受部材34は前記刈取支持フレーム17側の下面に設けたローラー31に当接支持させる。
そのため、移動機構25および刈取オープン支持部材30を圃場に接触しない非接触構成とし、圃場における刈取装置4のオープン作業を容易にする。
34は受部材である。
また、平面視において、刈取装置4の外側オープンの回動支点と刈取オープン支持部材30とを同一支点上に設けているので、刈取オープン支持部材30の先端と刈取装置4の刈取支持フレーム17との位置関係は変わらず、刈取装置4のオープンを円滑に行える。
また、刈取オープン支持部材30の基部は側面視上部横伝動ケース18の下方に位置し、刈取装置4は、刈取装置4の外側オープンの回動支点と同一支点上に設けた刈取オープン支持部材30により支持される。
32は刈取装置4への駆動回転を入力する刈取入力プーリーである。
刈取装置4は、刈取支持フレーム17を刈取オープン支持部材30により支持された状態で外側オープンさせ、非オープン時には刈取支持フレーム17の後部の上部横伝動ケース18の刈取入力プーリー32側は刈取懸架支持台19により支持される。
また、前記刈取オープン支持部材30は機体側へ収納可能に構成する。刈取オープン支持部材30は非オープン時には、前記機体フレーム1の前側横杆33の上方に位置させて収納する。
そのため、刈取装置4を最下降位置に下降させたとき、刈取支持フレーム17と刈取オープン支持部材30との干渉を防止する。
また、なお、前記移動機構25の構成は任意であり、
上部横伝動ケース18の基部が刈取オープン支点軸26を支点に回動自在となればよく、刈取オープン支点軸26と機体側支持部材27との形状および支持構成は任意である。
そのため、刈取装置4の重量バランスを良好にしつつ外側オープンさせられ、オープン作業を円滑容易にする。
図6,7は、刈取オープン支持部材30の他の実施例であり、前記機体側支持部材27Aを前記機体フレーム1の前側部分に設け、この機体側支持部材27Aに縦軸35により刈取オープン支持部材30の基部を取付ける。刈取オープン支持部材30の先端には長孔36を設け、長孔36に刈取支持フレーム17の係合支持軸37を係合させる。
そのため、機体フレーム1の前側部分に設けた機体側支持部材27Aに縦軸35により回動自在に基部を取付けた、刈取オープン支持部材30の先端が刈取支持フレーム17および刈取装置4の刈取フレーム15を支持する。
図8,9は、刈取オープン支持部材30の他の実施例であり、刈取装置4の外側オープンの回動支点となる刈取オープン支点軸26と同一支点上に基部を設けた第一刈取オープン支持部材30Aと、機体フレーム1の前側部分に設けた機体側支持部材27Aに縦軸35により基部を取付けた第二刈取オープン支持部材30Bとにより、刈取装置4を支持しつつ外側オープンさせる構成とする。
そのため、二本の第一刈取オープン支持部材30Aと第二刈取オープン支持部材30Bとにより刈取装置4を支持するので、オープン作業の際に刈取装置4を安定して支持する。
刈取装置4の刈取フレーム15を確実に支持するので、オープン操作時およびオープン時の刈取装置4の保持を安定して行える。
図12,13は、刈取オープン支持部材30の他の実施例であり、刈取オープン支持部材30の先端の受部材34は前記刈取支持フレーム17側の下面に設けた凹部31Aに当接支持させる。
そのため、刈取装置4は、刈取支持フレーム17側の凹部31Aに確実に支持された状態で刈取装置4の外側オープン作業を行え、刈取装置4が刈取オープン支持部材30に対してずれるのを防止でき、オープン作業を容易にする。
45はローリングシリンダ、46はピッチングシリンダ、47はピッチングリンク、48は後側ローリングアーム、49は前側ローリングアーム、50は連結ロッドであり、ピッチング機構はピッチングシリンダ46の伸縮をピッチングリンク47により後側ローリングアーム48の取付軸42を上下動させて、機体の水平制御を行う構成としている。
この場合、後側ローリングアーム48および前側ローリングアーム49の先端は転輪51を設けた走行フレーム52に取付けるが、後側ローリングアーム48および前側ローリングアーム49の何れか一方は補助アーム53を介して走行フレーム52に取付ける。
そのため、後側ローリングアーム48の回動中心となる取付軸42が機体フレーム1に対して上下するローリング機構およびピッチング機構でありながら、円滑に作動させられる。
そのため、四角枠状のローリングシリンダフレーム55を一つ設ける構成とするので、部品点数を少なくし、軽量化とコストダウンを図れる。
また、機体フレーム1の補助アーム53とローリングシリンダ45とローリングシリンダフレーム55とを互いにオフセットさせずに配置でき、ローリングシリンダ45の伸縮力のロス発生を抑制し、耐久性も向上させられる。
図16は、エンジン56の冷却用ファン57を示し、冷却用ファン57はその回転軸58をファン支持フレーム59により支持する。
60は出力中間プーリー、61は冷却用ファン57のファン駆動プーリー、62はベルトであり、機体走行方向を基準とする正面視において、前記ファン支持フレーム59とベルト62とが重ねる構成とする。
そのため、ファン支持フレーム59とベルト62とが重なるので、機体の左右幅を小さくし、ラジエーターカバー64の出代を少なくできるので、畦際の作業等を容易にする。
そのため、三点支持とすることで、冷却用ファン57を強固に支持する。
例えば、ファン支持フレーム59は、時計の略9時の方向と略1時の方向と略5時の方向の三カ所に設け、略9時の方向と略1時の方向のファン支持フレーム59の間にベルト62のラインを配置する。
また、65はオイルクーラー65、66はインタークーラー66、67はコンデンサであり、これらの一部または全部を、機体走行方向を基準とする正面視において、エンジンカバー68内に配置する。
そのため、エンジンカバー68を開くと、エンジンカバー68のシール面より外側にオイルクーラー65とインタークーラー66とコンデンサ67の全部があるため、清掃を容易にする。
前記冷却用ファン57はエンジン56の駆動回転を無段階に変速するファン用無段変速装置(H.S.T)70により正逆駆動回転させる。
前記ファン用無段変速装置70の入力軸71をファン用無段変速装置70のケース72のエンジンカバー68側へ延出させ、ケース72より延出させた入力軸71によりギヤポンプ73を駆動する構成とする。
ギヤポンプ73は作業機用とミッション冷却用と排気ガス浄化用の排気浄化装置(図示省略)のDPF(Diesel particulate filter、ディーゼルパティキュレートフィルタ)の冷却用ファン(図示省略)の駆動等に利用する。
そのため、構成を簡素にし、油圧配管等を簡略化でき、コストダウンできる。
そのため、前記冷却用ファン57を逆転させたときに、エンジンカバー68からの熱風を吸引させない。
また、吸気騒音を低減させられる。
刈取装置4は、分草装置8と引起装置9と刈刃10と刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置の一部を刈取フレーム15に設け、刈取フレーム15の下部横伝動筒16の左右中央に前後方向の刈取支持フレーム17の先側に設け、刈取支持フレーム17の基部には上部横伝動ケース18を設け、上部横伝動ケース18は機体フレーム1に設けた刈取懸架支持台19に着脱自在であって回転自在に取付けているので、刈取支持フレーム17の基部の上部横伝動ケース18を中心に刈取装置4を上下回動させて刈高さ調節する。
この刈取装置4と機体フレーム1の間には、移動機構25により外側オープン自在に構成しているので、メンテナンス作業のときには、刈取装置4を外側オープンさせてメンテナンス作業を行う。
刈取オープン支点軸26は機体フレーム1に支持部材27により取付け、支持部材27より下方に突出する刈取オープン支点軸26の下部には刈取オープン支持部材30の基部を回動自在に取付けているので、刈取オープン支持部材30は刈取装置4を外側オープンさせるとき、刈取装置4の下部を支持した状態で外側オープンさせられる。
なお、本実施例では、刈取装置4の回動中心の刈取オープン支点軸26に刈取オープン支持部材30の基部を取り付けているので、刈取装置4の外側オープンの回動支点と同一支点上に設けた刈取オープン支持部材30により支持されることになり、移動機構25および刈取オープン支持部材30を圃場に接触しない非接触構成とし、圃場における刈取装置4のオープン作業を容易にする。
また、刈取オープン支持部材30の基部は側面視上部横伝動ケース18の下方に位置し、刈取装置4は、刈取装置4の外側オープンの回動支点と同一支点上に設けた刈取オープン支持部材30により支持されているので、刈取懸架支持台19および機体側支持部材27Aの強度が確保され、刈取オープン支持部材30を設けることによる部品点数の増加も少なくできる。
また、前記刈取オープン支持部材30は機体側へ収納可能に構成しているので、通常の刈取作業中に刈取装置4を最下降位置に下降させても、刈取支持フレーム17と刈取オープン支持部材30とが干渉するのを防止する。
この場合、刈取オープン支持部材30は非オープン時には、機体フレーム1の前側横杆33の上方に位置させて収納するので、刈取オープン支点軸26を支点とする回動させて、刈取オープン支持部材30を収納でき、収納作業を容易にし、また、刈取オープン支持部材30の収納構成も簡素に構成できる。
図6,7の刈取オープン支持部材30の他の実施例では、機体側支持部材27Aを機体フレーム1の前側部分に設け、この機体側支持部材27Aに縦軸35により刈取オープン支持部材30の基部を取付け、刈取オープン支持部材30の先端には長孔36を設け、長孔36に刈取支持フレーム17の係合支持軸37を係合させているので、刈取装置4のオープン時に、機体フレーム1の前側部分に設けた機体側支持部材27Aに縦軸35により回動自在に基部を取付けた、刈取オープン支持部材30の先端が刈取支持フレーム17および刈取装置4の刈取フレーム15を支持する。
図8,9の刈取オープン支持部材30の他の実施例では、刈取装置4の外側オープンの回動支点となる刈取オープン支点軸26と同一支点上に基部を設けた第一刈取オープン支持部材30Aと、機体フレーム1の前側部分に設けた機体側支持部材27Aに縦軸35により基部を取付けた第二刈取オープン支持部材30Bとにより、刈取装置4を支持しつつ外側オープンさせる構成としているので、二本の第一刈取オープン支持部材30Aと第二刈取オープン支持部材30Bとにより刈取装置4を支持するので、オープン作業の際に刈取装置4を安定して支持する。
そのため、刈取装置4の刈取フレーム15を確実に支持するので、オープン操作時およびオープン時の刈取装置4の保持を安定して行える。
また、刈取支持部材(刈取オープン支持部材30)41は機体側へ収納可能に構成し、左前後フレーム40内に収納できるので、通常の刈取作業中に刈取装置4を最下降位置に下降させても、刈取支持フレーム17と刈取オープン支持部材30とが干渉するのを防止する。
図12,13の刈取オープン機構の他の実施例では、刈取オープン支持部材30の先端の受部材34は前記刈取支持フレーム17側の下面に設けた凹部31Aに当接支持させているので、刈取装置4は、刈取支持フレーム17側の凹部31Aに確実に支持された状態で刈取装置4の外側オープン作業を行え、刈取装置4が刈取オープン支持部材30に対してずれるのを防止でき、オープン作業を容易にする。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (2)
- 機体フレーム(1)の下方に走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上方に脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の前方に刈取装置(4)を設け、該刈取装置(4)は、穀稈を引起す引起装置(9)と、引起後の引起穀稈の株元を切断する刈刃(10)を刈取フレーム(15)に設けて構成し、該刈取フレーム(15)に固定した前後方向の刈取支持フレーム(17)の後端部に上部横伝動ケース(18)を設け、該上部横伝動ケース(18)における前記刈取支持フレーム(17)に対して左右一側に偏倚した部位を、前記機体フレーム(1)に設けた縦軸状の刈取オープン支点軸(26)に回動自在に取付け、前記刈取装置(4)が前記刈取オープン支点軸(26)まわりに回動してオープンする時に前記刈取支持フレーム(17)を前記機体フレーム側に支持する第一刈取オープン支持部材(30A)を設け、前記機体フレーム(1)の前部に機体側支持部材(27A)を設け、この機体側支持部材(27A)に、第二刈取オープン支持部材(30B)の基部を縦軸(35)で回動自在に取付け、前記第二刈取オープン支持部材(30B)の先端部に長孔(36)を設け、この長孔(36)に刈取支持フレーム(17)側に設けた係合支持軸(37)を係合させ、前記刈取装置(4)が前記刈取オープン支点軸(26)まわりに回動してオープンする時に、前記第一刈取オープン支持部材(30A)と前記第二刈取オープン支持部材(30B)とによって刈取装置(4)を支持する構成としたコンバイン。
- エンジン(56)を冷却する冷却用ファン(57)の回転軸(58)を、その軸心から略120度の間隔で配置した3つのファン支持フレーム(59)により支持する構成とし、前記冷却用ファン(57)を正逆方向に回転駆動する無段変速装置(70)を設け、該無段変速装置70で駆動される出力プーリー(60)と、冷却用ファン(57)側の入力プーリー(61)を連動するベルト(62)を、3つのファン支持フレーム(59)のうちの2つのファン支持フレーム(59)の間に配置した請求項1記載のコンバイン。
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JP2012121941A Active JP6020799B2 (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | コンバイン |
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