以下、本発明の実施形態に係るファクシミリ装置、及びファクス通信プログラムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るファクシミリ装置としての複合機の内部構成の概略を示すブロック図である。
第1実施形態に係る複合機1は、制御ユニット100と、画像読取部110と、画像メモリー120と、画像形成部130と、ファクシミリ通信部140とを有する。
画像読取部110は、原稿を読み取って原稿画像を取得するスキャナー等を備える。画像読取部110は、例えば原稿載置台、当該原稿載置台から搬送される原稿の画像を読み取るスキャナー、及び読取済の原稿を排出する排出機構を有するADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部110は、データ取得部の一例であり、ファクス送信の対象とされる原稿を1枚ずつ読み取ることで、ファクス送信の対象とするデータとして、各頁の原稿のデータ(原稿画像)をその頁情報と共に頁単位で取得する。なお、後述する通信インターフェイス160により、複合機1にネットワーク接続されているパーソナルコンピューター等から取得された各頁の原稿のデータもファクス送信の対象とされる。従って、通信インターフェイス160もデータ取得部の一例である。
画像メモリー120は、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータ、ファクシミリ通信部140又は通信インターフェイス160により取得されたファクシミリ送信の対象となるデータ等、画像形成部130の印刷対象となるデータを一時的に保存する領域である。画像メモリー120は、画像読取部110によって取得された各頁の原稿のデータを一時的に記憶する記憶部として機能する。
画像形成部130は、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータや、ファクシミリ通信部140により公衆回線を通じて他のファクシミリ装置から受信されたデータ等であって、画像メモリー120に記憶されているデータを読み出し、当該データを用いて画像形成(印刷)を行う。
ファクシミリ通信部140は、ファクシミリ通信に必要な諸機能を実行し、公衆回線を通じて外部のファクシミリ装置との間で画像データを送受信する。例えば、制御部101は、ファクス送信用に画像読取部110により読み取られて画像メモリー120に一時的に記憶されている各頁の原稿のデータを頁順に読み出して、ファクシミリ通信部140に、ユーザーによる操作部47の操作で指定された相手先のファクシミリ装置に向けてファクス送信させる。
制御ユニット100は、CPU、ROM及びRAM等からなり、複合機1の全体的な動作を司る。制御ユニット100は、制御部101と、変更指示受付部102と、データ変更部103とを備えている。なお、HDD又は図略のROMに複合機1のファクス通信プログラムが記憶されており、制御ユニット100は、当該ファクス通信プログラムに従って動作することにより、変更指示受付部102、及びデータ変更部103として機能する。但し、変更指示受付部102、及びデータ変更部103は、当該ファクス通信プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されるものとしてもよい。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
制御部101は、複合機1の全体的な動作を司る。
変更指示受付部102は、ファクス送信の相手先とするファクシミリ装置に対するファクシミリ通信部140によるファクス送信中に、ファクス送信済み及びファクス未送信の各頁のデータについて、データを変更する指示を頁単位でユーザーから受け付ける。
例えば、変更指示受付部102は、ユーザーによる操作部47の操作に基づいて、画像メモリー120に一時的に記憶されている各頁のデータ(画像読取部110により読み取られた各頁の原稿のデータ)、又は既に相手先のファクシミリ装置に送信した各頁の原稿のデータについて、頁単位で、データを削除、他のデータへの差替、データ同士の順番の入替、又は、新たな頁のデータの挿入を行う指示を受け付ける。
データ変更部103は、画像読取部110又は通信インターフェイス160によって取得されて画像メモリー120に記憶されているファクス送信対象となるデータをファクシミリ通信部140がファクス送信しているファクス送信ジョブの実行中に、変更指示受付部102に受け付けられた変更指示により変更の対象とされる頁のデータを変更するための変更処理を行う。
データ変更部103は、例えば、ユーザーから受け付けられた上記変更指示に基づいて、上記の削除、差替、入替、又は挿入の各処理を実行する。データ変更部103は、当該変更指示により変更の対象とされる頁のデータが、ファクシミリ通信部140により未だ送信されずに画像メモリー120内に記憶されているファクス未送信の頁のデータに対するものであるときは、画像メモリー120に記憶されている各頁のデータのうち、当該変更対象とされる頁のデータに対して、当該変更指示が示す内容の変更処理を行う。
また、データ変更部103は、上記変更指示により変更の対象とされる頁のデータが、ファクシミリ通信部140により既に相手先のファクシミリ装置への送信を終えた頁のデータであるときは、当該相手先となるファクシミリ装置に対して、当該変更対象とされる頁のデータに対して上記変更指示が示す内容の変更処理の実行を要求する変更要求を作成する。この変更要求は、ファクシミリ通信部140により、実行中のファクス送信ジョブが終了する前に(すなわち、当該ファクス送信ジョブの実行中に)、画像メモリー120から読み出したファクス送信の対象とする各頁のデータに加えて、当該ファクス送信ジョブでの相手先とされるファクシミリ装置に送信される。
また、複合機1は、操作部47及び表示部150を備える。操作部47は、画像形成又は送信スタートキー、テンキー及び短縮番号キー等からなり、操作者から各種操作指示、本実施形態でいえば、例えば、ファクス送信ジョブの入力と、ファクス送信の対象とされる各頁の原稿のデータについての上記削除、差替、入替、又は挿入等の変更指示の入力とを受け付ける。すなわち、操作部47は、変更指示受付部の一部として、ユーザーから入力されたファクス送信ジョブの実行中に、当該ファクス送信ジョブでのファクス送信済み及びファクス未送信の各頁のデータについて、データを変更する指示を頁単位でユーザーから受け付ける。
表示部150は、操作者への操作案内等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等からなる。なお、この表示部150がタッチパネル機能を備えることにより、操作部47として操作者からの各種操作指示を受け付けるようにしてもよい。
さらに、複合機1は、画像読取部110が読み取った画像の編集及び加工処理等を行う画像処理部190と、ネットワーク接続された他のパーソナルコンピューターやサーバーとの間で各種データの通信を行うための通信インターフェイス160とを有している。
次に、第1実施形態に係る複合機1とファクス送信の相手先となるファクシミリ装置とのファクス通信処理を説明する。図2は、第1実施形態に係る複合機1とファクス送信の相手先となるファクシミリ装置とのファクス通信処理を示す図である。
送信側としての複合機1はそのファクシミリ通信部140が(以下、当該ファクス通信処理の説明において単に複合機1という)、ユーザーによる操作部47の操作で入力されるファクス送信指示(すなわち、ファクス送信ジョブ)に基づくダイヤリングにより発呼し、CNG信号を送信して、相手先のファクシミリ装置に対して、複合機1がファクシミリ通信を行うファクシミリ装置であることを通知する(♯1)。
相手先のファクシミリ装置はそのファクシミリ通信部が(以下、当該ファクス通信処理の説明において単に相手先ファクシミリ装置という)が、受信側として上記CNG信号を受信すると、当該相手先ファクシミリ装置はこれに対する応答信号としてのCED信号と、受信側の装置機能(CCITT仕様等)を知らせるDIS信号を複合機1に送り返す(♯2)。
CED信号及びDIS信号を相手先ファクシミリ装置から受信した複合機1は、当該複合機1のセットアップデータ(CCITT仕様等)を知らせるDCS信号と、モデムトレーニング用のTCF信号とを、相手先ファクシミリ装置に対して送出する(♯3)。
上記DCS信号及びTCF信号を受信した相手先ファクシミリ装置は、受信成功を示すCFR信号を複合機1に返信する(♯4)。
送信側としての複合機1が当該CFR信号を受信すると、当該ファクス送信ジョブでファクス送信対象とする第1頁目のデータ(PIX)を、相手先ファクシミリ装置に対して送信する(♯5)。さらに、複合機1は、ファクス送信の対象とする他頁のデータが存在する場合は、他頁のデータが存在することを示すMPS信号を相手先ファクシミリ装置に送信する。
受信側としての相手先ファクシミリ装置では、受信した第1頁目のデータ(PIX)を画像メモリーに一時的に記憶させる。そして、相手先ファクシミリ装置は、第1頁目のデータを正しく受信したことを示すMCF信号を複合機1に対して返信する(♯6)。
複合機1は、相手先ファクシミリ装置からMCF信号を受信すると、ファクス送信の対象とする次頁のデータがある限り次頁のデータ(PIX)及びMPS信号を相手先ファクシミリ装置に送信する。この場合、相手先ファクシミリ装置では、受信した頁のデータ(PIX)を画像メモリーに一時的に記憶させてMCF信号を複合機1に返信する♯6の処理を繰り返す。以降、複合機1がファクス送信の対象とする全頁のデータを相手先ファクシミリ装置に送信完了するまで、♯5及び♯6の処理が繰り返される。
そして、複合機1が、ファクス送信の対象とする最終頁のデータ(PIX)を相手先ファクシミリ装置に送信したときは、データ送信を終了することを示すEOP信号を相手先ファクシミリ装置に送信する(♯7)。相手先ファクシミリ装置は、上記最終頁のデータを受信したことを示すMCF信号を複合機1に返信する(♯8)。
複合機1は、EOP信号を送信した後に、相手先ファクシミリ装置から上記MCF信号を受信すると、相手先ファクシミリ装置にDCN信号を送信して回線を遮断する(♯9)。
次に、第1実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理を説明する。図3は、第1実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理を示すフローチャートである。図4は操作部47及び表示部150を示す図である。図5及び図6は表示部150の表示画面の一例を示す図である。図7は変更処理時における第1実施形態に係る複合機1とファクス送信の相手先となるファクシミリ装置とのファクス通信処理を示す図である。
例えばユーザーが画像読取部110の原稿載置台にファクス送信の対象とする原稿をセットし、複合機1の操作部47を操作してファクス送信指示を入力すると、制御部101にファクス送信ジョブが受け付けられる。制御部101は、当該ファクス送信ジョブの実行を開始する(S1)。すなわち、図2に示した♯1から♯9に到る処理が開始される。制御部101は、まず、このファクス送信ジョブの実行開始に伴って、画像読取部110を駆動させ、セットされた上記原稿を読み取らせる。
このとき、制御部101は、ユーザーによる操作部47の操作に基づいて、更なるファクス送信ジョブを受付可能である。例えば、先に入力されたファクス送信ジョブに基づく原稿読取中は、後に入力されたファクス送信ジョブは実行が待機される。或いは、先のジョブにおいて原稿読取が終了してデータのファクス送信処理が開始された場合には、後のジョブの原稿読取動作を並行して実行させる。
このファクス送信ジョブの実行中、例えば図4に示す操作部47の「状態確認/ジョブ中止」キーB0をユーザーが押下する操作により、当該押下操作に基づいて、制御部101は、実行中又は待機中のジョブ一覧の表示指示を受け付けると共に、この時点で実行中のファクス送信を中断する(S2)。
このとき、制御部101は、図5に示すように、受け付けているファクス送信ジョブを、ジョブ表示画像j1,j2により表示部150に表示させる。ここで、例えば、ユーザーが、操作部47又は操作部47としての表示部150のタッチパネルを操作して、変更処理を希望する各頁の原稿のデータを含むファクス送信ジョブを表示するジョブ表示画像j1部分を押下すると、タッチパネル機能により、制御部101は、当該ジョブ表示画像j1が示すファクス送信ジョブの指定を受け付ける。
制御部101は、当該指定されたファクス送信ジョブにおいてファクス送信の対象とされている各頁のデータであって、既に画像読取部110により読み取られて画像メモリー120に記憶されている各頁のデータを示す画像と、既に相手先ファクシミリ装置に送信済みの各頁のデータを示す画像とを、表示部150に表示させる。
例えば、図6に示すように、制御部101は、画像メモリー120に一時記憶されてファクシミリ通信部140による相手先ファクシミリ装置へのファクス送信を待機している未送信の各頁を示す頁画像p11〜p15と、ファクシミリ通信部140により既に相手先ファクシミリ装置に送信された送信済みの各頁のデータを示す頁画像p16〜p20とを、未送信又は送信済みに区分して表示部150に表示させる。
このとき、制御部101は、表示部150に、上記未送信及び送信済みの各頁のデータを示す頁画像p11〜p20と共に、当該表示される各頁のデータに対して行う変更処理及びその内容を受け付けるための変更受付ボタンである「削除」ボタンB1、「後に挿入」ボタンB2、「前へ」ボタンB3、「後ろへ」ボタンB4、及び「差替」ボタンB5を表示させる。
「削除」ボタンB1は、指定された頁のデータを削除する処理を行う変更指示をタッチパネル機能により受け付けるためのボタンである。
「後に挿入」ボタンB2は、画像読取部110又は通信インターフェイス160により新たに取得されたデータを、ユーザーにより押下された頁画像p11〜p20のいずれかに表示されている頁番号が示す頁のデータの次頁に挿入し、ファクス送信対象とするデータとして追加する処理を行う変更指示を、タッチパネル機能により受け付けるためのボタンである。
例えば、制御部101は、上記ユーザーによる押下で指定された頁が未送信のデータであり、ユーザーにより「後へ挿入」ボタンB2が押下されて変更指示を受け付けると、画像読取部110に原稿載置部にセットされた原稿(単数頁又は複数頁のいずれでもよい。以下同様)を読み取らせ、上記指定された頁の次頁のデータとして画像メモリー120に記憶させる。
また、例えば、制御部101は、上記ユーザーによる押下で指定された頁が送信済のデータであり、ユーザーにより「後へ挿入」ボタンB2が押下されて変更指示を受け付けた場合は、画像読取部110に原稿載置部にセットされた原稿を読み取らせ、当該読み取られた頁のデータを、データ変更部103により生成された上記挿入の処理を要求する変更要求と共に、ファクシミリ通信部140により相手先のファクシミリ装置に送信させる。
「前へ」ボタンB3は、上記ユーザーによる押下で指定された頁のデータを、当該頁の前頁と頁順を入れ替える処理を行う変更指示を、タッチパネル機能により受け付けるためのボタンである。
「後ろへ」ボタンB4は、上記ユーザーによる押下で指定された頁のデータを、当該頁の次頁と頁順を入れ替える処理を行う変更指示を、タッチパネル機能により受け付けるためのボタンである。
「差替」ボタンB5は、画像読取部110又は通信インターフェイス160により新たに取得されたデータを、上記ユーザーによる押下で指定された頁のデータと差し替える処理を行う変更指示を、タッチパネル機能により受け付けるためのボタンである。
例えば、制御部101は、上記ユーザーによる押下で指定された頁が未送信のデータであり、ユーザーにより「差替」ボタンB5が押下されて差替の変更指示を受け付けると、画像読取部110に原稿載置部にセットされた原稿を読み取らせ、当該読み取られたデータを、上記指定された頁のデータと差し替えて画像メモリー120に記憶させる。なお、データ変更部103は、読み取られたデータが複数頁である場合は、当該頁以降の各頁の頁番号を、上記挿入により増加する頁分だけ繰り下げる。
また、例えば、制御部101は、上記ユーザーによる押下で指定された頁が送信済のデータであり、ユーザーにより「入替」ボタンB5が押下されて変更指示を受け付けると、画像読取部110に原稿載置部にセットされた原稿を読み取らせ、当該読み取られたデータを、上記のようにして作成された変更要求と共に、ファクシミリ通信部140により相手先のファクシミリ装置に送信させる。
このとき、ユーザーによる操作部47の操作で上記いずれかのファクス送信ジョブ及びいずれかの変更処理が指定されることで変更指示が制御部101に受け付けられると(S3でYES)、データ変更部103が、ユーザーによる当該変更指示に基づく変更処理を開始する。
なお、制御部101にユーザーからの上記変更指示が受け付けられない場合は(S3でNO)、処理は後述するS6に移る。
S3でYESの後、データ変更部103は、ユーザーによる上記変更指示の示す変更処理の対象が、当該ファクス送信ジョブにおいて、未送信のデータであると判断した場合は(S4でYES)、上記受け付けられた変更指示の示す変更処理、例えば、「削除」ボタンB1、「後に挿入」ボタンB2、「前へ」ボタンB3、「後ろへ」ボタンB4、及び「差替」ボタンB5に対応する削除、挿入、入替、又は差替のいずれかの処理を実行する(S5)。
このように上記変更指示の示す変更処理の対象が未送信のデータである場合、データ変更部103は、画像メモリー120記憶されている各頁のデータに対して上記変更指示の示す内容の変更処理を実行する。この後、上記中断していたファクス送信が再開され、ファクシミリ通信部140は、当該変更処理済みの頁のデータを含む画像メモリー120に記憶されている各頁のデータを頁単位で頁順に読み出して、頁毎に相手先のファクシミリ装置に送信する(S6)。
一方、S4において、データ変更部103は、ユーザーによる上記変更指示の示す変更処理の対象が、当該ファクス送信ジョブにおいて既に送信済のデータであると判断した場合は(S4でNO)、データ変更部103は、上記受け付けられた変更指示の示す変更処理、例えば、「削除」ボタンB1、「後に挿入」ボタンB2、「前へ」ボタンB3、「後ろへ」ボタンB4、及び「差替」ボタンB5に対応する削除、挿入、入替、又は差替のいずれかの処理の実行を、相手先ファクシミリ装置に対して要求する変更要求を作成する(S8)。なお、制御部101は、ユーザーから受け付けた変更処理が挿入又は差替である場合には、画像読取部110にファクス送信対象とする新たな原稿を読み取らせて画像メモリー120に記憶させる(S8)。ファクシミリ通信部140は、当該新たに取得した原稿のデータを、上記作成された変更要求と共に、相手先のファクシミリ装置に送信する(S9)。
上記変更指示が制御部101に受け付けられると、制御部101は、変更指示の示す変更処理が挿入又は差替である場合は、画像読取部110に、原稿載置部にセットされている新たな原稿を読み取らせる。
そして、複合機1のファクシミリ通信部140は、図7に示すように、上記受け付けられた変更指示が示す変更処理を行うためのデータ送信を開始する旨を示す開始信号を相手先ファクシミリ装置に送信する(♯11)。
相手先ファクシミリ装置は、上記開始信号を受信すると、複合機1に対して確認メッセージを返信する(♯12)。
複合機1は、上記確認メッセージを相手先ファクシミリ装置から受信すると、上記変更指示に基づいて行う変更処理の内容を示す変更信号を送信する(♯13)。なお、上記開始信号及び変更信号が当該変更要求を構成する。
続けて、複合機1は、当該変更処理に用いるデータ、例えば、変更処理が「挿入」又は「差替」のように、変更処理に新たな頁のデータを用いる場合には、当該新たな頁のデータ(PIX)を、相手先ファクシミリ装置に対して送信する(♯14)。
さらに、複合機1は、当該新たなデータとして、複数頁のデータを送信する場合には、送信する更なる頁のデータが存在することを示すMPS信号を相手先ファクシミリ装置に送信する。この場合、複合機1は、ファクス送信の対象とする頁のデータ及びこれに続く次頁のデータがある限り、相手先ファクシミリ装置からMCF信号を受信すると、次頁のデータ(PIX)及びMPS信号を相手先ファクシミリ装置に送信する。相手先ファクシミリ装置では、受信した頁のデータ(PIX)を画像メモリーに一時的に記憶させてMCF信号を複合機1に返信する処理が行われる(♯15)。
以降、変更処理の対象とされる各頁のデータを複合機1が相手先ファクシミリ装置に送信完了するまで、♯14及び♯15の処理が繰り返される。この場合、相手先ファクシミリ装置は、受信した変更信号の示す変更処理に従って、画像メモリーに記憶している各頁のデータに対して、上記受信した新たな頁のデータを挿入する又は差し替える処理を行う。
なお、上記変更処理が、削除又は入替のように、新たなデータを必要としない処理の場合は、♯11〜♯13の処理のみを行う。この場合、相手先ファクシミリ装置は、受信した変更信号の示す変更処理に従って、画像メモリーに記憶している各頁のデータであって、変更処理の対象とされる頁のデータを削除又は頁順を入れ替える。
制御部101は、ファクシミリ通信部140による上記変更指示に基づく変更要求及び当該変更処理に用いるデータの送信が完了すると、S2で中断していたファクス送信を再開させる。
この後、ファクシミリ通信部140は、画像メモリー120に未送信の各頁のデータが記憶されている限り、各頁を読み出して相手先ファクシミリ装置へのファクス送信を続ける。このファクス送信が続いている間、制御部101は、ユーザーによる上記変更処理の指示入力を待機し(S7でYES,S1)、ユーザーから上記変更指示を受け付けた場合には上述した変更処理を行う(S7でYES、S2〜S6,S8,S9)。
そして、ファクシミリ通信部140により画像メモリー120に記憶されている全ての未送信の頁のデータがファクス送信され、画像メモリー120に未送信の各頁のデータが記憶されていない状態となったとき(S7でNO)、当該ファクス送信ジョブが終了する。
このように、第1実施形態に係る複合機1によれば、データ変更部103が、ファクス送信ジョブの実行中にユーザーから上記変更指示を受け付けて、当該変更指示の示す変更処理の対象とされる頁のデータを変更するための変更処理を行うので、当該ファクス送信ジョブは、当該変更処理を終えてから終了することになる。
このため、第1実施形態に係る複合機1によれば、原稿画像のファクス送信時に、ファクス送信の対象とする原稿画像に誤りがあった場合であっても、ユーザーによる指示に基づいて誤りを訂正した上で当該ファクス送信のジョブを完了させることができる。
次に、第2実施形態に係る複合機1を説明する。図8は、第2実施形態に係る複合機1の電気的構成の概略を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態に係る複合機1は、制御ユニット100に、更に、画像生成部104と、変更有無判断部105とを更に備えている。
画像生成部104は、ファクス送信の対象とされる各頁のデータについて、各頁のデータに付された頁情報に基づいて、各頁に応じたヘッダー又はフッターの付加情報を示す付加情報画像を生成する。画像生成部104は、当該生成した付加情報画像を、対応頁のデータにおける予め定められた位置に合成する。当該予め定められた位置とは、各頁のデータが示す画像において、頁中央下部等、ユーザーにより設定された位置である。付加情報は、頁番号、総頁数等である。
変更有無判断部105は、データ変更部103により上述した変更処理が行われた場合に、各頁のデータの付加情報に変更が生じるか否かを判断する。
例えば、上記変更処理が「削除」であり、ファクス送信の対象とされる頁が第1頁〜第5頁であって第2頁を削除する場合、当該削除処理の結果、ファクス送信の対象とされる頁は第1頁〜第4頁となるが、従前の第3頁,第4頁,第5頁がそれぞれ第2頁,第3頁,第4頁となるため、これらの各頁の頁番号と総頁数が変わることになる。例えば、上記変更処理が「挿入」であり、ファス送信の対象とされる頁が第1頁〜第5頁であって第2頁として新たなデータを追加する場合、当該挿入処理の結果、ファクス送信の対象とされる頁は第1頁〜第6頁となるが、従前の第2頁,第3頁,第4頁,第5頁がそれぞれ第3頁,第4頁,第5頁,第6頁となるため、これらの各頁の頁番号と総頁数が変わることになる。また、例えば、上記変更処理が「入替」の場合も、ファクス送信の対象とされる各頁順が入れ替わるため、総頁数は不変であるが、入替の対象となる各頁の頁番号が変わる。
一方、例えば、上記変更処理が、「差替」であり、ファクス送信の対象とされる頁が第1頁〜第5頁であって第2頁を新たなデータに差し替える場合、当該差替処理後も各頁の頁番号は変更されない。変更有無判断部105は、このように、変更処理の内容、増減する頁数、及び変更処理の対象とされる頁に関する情報等に基づいて、上記変更処理後の各頁のデータについて頁番号や総頁数からなる付加情報に変更が生じるか否かを判断する。
上記の画像生成部104は、変更有無判断部105により付加情報に変更が生じると判断されたときに、変更処理後の各頁のデータについての頁番号又は/及び総頁数を含む付加情報の付加情報画像を新たに生成して、画像メモリー120に記憶されている各頁のデータのうち該当する頁のデータに、それまでの付加情報画像に代えて、対応する上記新規の付加情報画像を合成する。
なお、画像生成部104は、変更有無判断部105により付加情報に変更が生じると判断されたとき、未送信のデータであって画像メモリー120に記憶されている各頁のデータについて付加情報画像の生成及び合成を行うと共に、既に相手先ファクシミリ装置に送信済みの各頁の各頁のデータについても上記付加情報画像を生成する。
また、ファクシミリ通信部140は、ファクス送信済の頁のデータについて新たに生成された付加情報画像を、対応する各頁のデータに当該付加情報を合成させる合成指示と共に、前記相手先となるファクシミリ装置に送信する。このとき、ファクシミリ通信部140は、上述した変更処理において取得された新たな頁のデータが存在する場合には、当該新たな頁のデータと共に、上記合成指示を、相手先ファクシミリ装置に送信する。なお、当該合成指示は、例えばデータ変更部103が作成する。
次に、第2実施形態に係る複合機1におけるファクス送信処理を説明する。図9は、第2実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理を示すフローチャートである。なお、第1実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理における処理と同様の処理は説明を省略する。また、図10(A)は複合機1から相手先ファクシミリ装置に送信する付加情報画像と新たな頁の画像の一例を示し、(B)は既に相手先ファクシミリ装置に送信済の各頁の画像の一例を示し、(C)は相手先ファクシミリ装置において新たな付加情報画像の合成により書き換えられた各頁の画像の一例を示す図である。
制御部101が、受け付けている各ファクス送信ジョブを示す画像を表示部150に表示させているときに、ユーザーによる操作部47の操作で、変更処理の対象とするファクス送信ジョブが指定されると、制御部101は、表示部150に、当該ファクス送信ジョブにおいて送信対象とされる各頁を示す画像を未送信又は送信済みに区別して表示させる(上記の図6)。
ここで、ユーザーが操作部47を操作して、例えば、未送信の各頁のデータのいずれかから、変更処理の対象とする頁を選択し、更に、上記の「削除」ボタンB1、「後に挿入」ボタンB2、「前へ」ボタンB3、「後ろへ」ボタンB4、及び「差替」ボタンB5の中から所望の変更処理を示すボタンを指定して、変更処理の内容を指定すると(S23でYES)、変更有無判断部105は、当該指示の示す変更処理が、各頁のデータに付された付加情報に変動を生じさせるかを判断する(S24)。
ここで、変更有無判断部105が、ファクス送信の対象とされる各頁のいずれかに付加情報の変更が生じると判断した場合は(S24でYES)、画像生成部104は、変更処理後の各頁のデータに付いての新たな付加情報画像を生成する(S25)。このとき、画像生成部104は、付加情報に変更が生じると判断された頁のデータについてのみ新たな付加情報画像を生成するようにしてもよい。
なお、変更有無判断部105が、ファクス送信の対象とされる各頁のいずれにも付加情報に変更が生じないと判断した場合は(S24でNO)、画像生成部104は、新たな付加情報画像を生成しない。処理は後述するS26に移る。
そして、データ変更部103は、ユーザーにより変更処理の対象として指定された頁が未送信のデータであるか、或いは、送信済みのデータであるかを判断する(S26)。データ変更部103が、当該指定された頁が未送信の頁であると判断した場合には(S26でYES)、データ変更部103は、画像メモリー120に記憶されている各頁のデータに対して、ユーザーからの変更指示に基づく変更処理を行う(S27)。このとき、各頁のデータについて上記新たな付加情報画像を生成している場合、画像生成部104は、対応する各頁のデータに当該付加情報画像を合成する。当該変更処理及び合成後のデータは、画像メモリー120に記憶される。制御部101は、ファクシミリ通信部140に、画像メモリー120に記憶されている各頁のデータを、指定された相手先のファクシミリ装置に送信させる(S28)。
また、S26において、データ変更部103が、ユーザーにより指示された変更処理が既に送信済みのデータに対するものであると判断した場合は(S26でNO)、当該変更処理の実行を相手先ファクシミリ装置に要求する変更要求を作成すると共に、上記新たな付加情報画像が生成されている場合には、合成指示を作成する(S30)。ファクシミリ通信部140は、当該変更要求と、上記変更処理に基づいて新たな頁のデータが取得されている場合には上記新たな付加情報画像が画像生成部104により合成された上記新たな原稿のデータとを、相手先のファクシミリ装置に送信する。各頁のデータについて上記新たな付加情報画像が生成されている場合は、更に、当該付加情報画像及び上記合成指示を相手先のファクシミリ装置に送信する(S31)。この後、処理はS28に移り、画像メモリー120に記憶されている残りの未送信頁のデータがファクシミリ通信部140により相手先ファクシミリ装置に送信される(S28)。
例えば、旧総頁数10頁で、第4頁として1頁分のデータを挿入(追加)して新総頁数が11頁となる場合であって、第5頁目までのデータを、複合機1が相手先ファクシミリ装置に既に送信しているとき、S31において、複合機1のファクシミリ通信部140は、例えば、図10(A)に示すように、総頁数を11頁に変更した頁番号及び総頁数を含む付加情報を作成し、その付加情報画像を作成する。この場合、複合機1のファクシミリ通信部140は、相手先ファクシミリ装置に対して、挿入する新たな頁のデータとして、当該データに総頁数11頁からなる変更後の付加情報画像を合成後のデータim4を送信し、既に送信済みの旧第1頁から第5頁については、各頁に対応した頁番号と新たな総頁数である11頁からなる付加情報画像hf1〜hf5を送信する。
これにより、相手先ファクシミリ装置では、図10(B)に示す旧第1頁から第5頁の画像を、図10(C)に示すように、複合機1から受信した変更後の付加情報画像を合成後のデータim4を用いて新たな第4頁のデータとし、第1頁には付加情報画像hf1を用いて付加情報画像を書き換え、第2頁には総頁数11を示す付加情報画像hf2を用いて付加情報画像を書き換え、第3頁にも付加情報画像hf3を用いて付加情報画像を書き換える。更に、旧第4頁には総頁数11を示す付加情報画像hf4を用いて付加情報画像を書き換えることで新たに第5頁とし、旧第5頁には付加情報画像hf5を用いて付加情報画像を書き換えることで新たに第6頁とする。
この第2実施形態に係る複合機1のファクス送信処理によれば、上述した第1実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理で得られる効果に加えて、以下の効果が得られる。
すなわち、画像生成部104は、変更処理後の各頁のデータについての付加情報に変更が生じると変更有無判断部105により判断されたとき、当該変更処理後の各頁のデータについての付加情報画像を新たに生成し、画像メモリー120に記憶されている各頁のデータに当該変更処理及び上記新たな付加情報画像の合成を行うと共に、ファクシミリ通信部140は、新たに生成された付加情報画像及びその合成指示を、相手先ファクシミリ装置に送信するので、相手先のファクシミリ装置は、当該付加情報画像を用いて、既に受信して記憶している各頁のデータに、変更処理による変更後の各頁のデータの頁順又は/及び頁数に整合した付加情報画像を合成することが可能になる。
これにより、ファクス送信の対象とする各頁のデータのファクス送信時に、ファクス送信の対象とする当該各頁のデータに誤りがあった場合であっても、誤りを訂正した上で当該ファクス送信のジョブを完了させると共に、送信相手先のファクシミリ装置において、当該誤り訂正後の各頁のデータの頁順又は/及び頁数と整合した付加情報画像を有する原稿画像を得ることができる。
次に、第2実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理の他の実施形態を説明する。図11は、第2実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理の他の実施形態を示すフローチャートである。なお、上記図9に示した第2実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理における処理と同様の処理は説明を省略する。
第2実施形態に係る複合機1は、当該他の実施形態に係るファクス送信処理を行うにあたり、変更有無判断部105は、データ変更部103による上記変更処理でファクシミリ通信部140によるファクス送信済みのデータについての付加情報に変更が生じるか否かを判定する。ファクス未送信の頁のデータと、ファクス送信済みの頁データは、制御部101により各頁情報が未送信及び送信済に区分されて各頁情報が記憶されている。変更有無判断部105は、操作者による操作部47の操作で上記変更指示が入力されたときに、当該変更指示の示す変更処理の対象とされる頁が未送信又は送信済のいずれであるかを、上記制御部101による各頁情報の未送信及び送信済への区分に基づいて判定可能である。
図11を参照して、当該他の実施形態に係るファクス送信処理においては、変更有無判断部105が、ファクス送信の対象とされる各頁のいずれかに付加情報に変更が生じると判断したとき(S44でYES)、変更有無判断部105は、当該付加情報に変更が生じる頁のデータは、未送信のデータ、送信済みのデータ、或いは、未送信及び送信済みの両方のデータのいずれであるかを判断する(S45)。
ここで、変更有無判断部105が、当該付加情報に変更が生じる頁のデータは未送信のデータであると判断したとき(S45で「未送信」)、画像生成部104は、未送信の各頁のデータについて変更処理後の各頁のデータに整合した新たな付加情報画像を生成し(S46)、送信済みの各頁のデータについては新たな付加情報画像を生成しない。
また、変更有無判断部105が、当該付加情報に変更が生じる頁のデータは未送信及び送信済みの両方のデータであると判断したとき(S45で「未送信及び送信済」)、画像生成部104は、未送信及び送信済みの両方のデータについて変更処理後の各頁のデータに整合した新たな付加情報画像を生成する(S47)。
また、変更有無判断部105が、当該付加情報に変更が生じる頁のデータは送信済みのデータであると判断したとき(S45で「送信済」)、画像生成部104は、送信済みの各頁のデータについての新たな付加情報画像を生成し(S48)、未送信の各頁のデータについては新たな付加情報画像を生成しない。
このS46〜S48のいずれかの後、処理はS49以降(図9に示したS26以降の処理と同様)に移る。
なお、データ変更部103は、送信済みの各頁のデータについての上記新たな付加情報画像が生成されていない場合には、付加情報画像を合成させる上記の合成指示を作成せず、ファクシミリ通信部140は、相手先ファクシミリ装置に対して、合成指示及び付加情報画像を送信しない。
当該他の実施形態に係るファクス送信処理によれば、画像生成部104は、ファクス未送信であるかファクス送信済であるかを判断基準として、未送信又は送信済みのデータのうち、上記変更処理に伴って付加情報が変更され、付加情報画像を新たに生成する必要がある頁についてのみ新たな付加情報画像を生成することになるので、真に必要な付加情報画像の生成のみを行って、画像生成部104に要する処理負担を軽減することができる。また、ファクシミリ通信部140からは、相手先ファクシミリ装置が記憶している各頁のデータに合成する必要のない付加情報画像がファクス送信されることがないため、ファクス送信に要する処理及び時間を軽減することができる。
次に、第3実施形態に係る複合機1を説明する。図12は、第3実施形態に係る複合機1の電気的構成の概略を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態に係る複合機1は、第1実施形態に係る複合機1における制御ユニット100の構成に、更に、判定部106と、機能判別部107と、レポート画像生成部108とを更に備えている。
判定部106は、データ変更部103による上記変更処理の対象とされる頁のデータがファクス送信済の頁のデータであるか否かを判定する。
機能判別部107は、上記変更処理の対象とされるデータがファクス送信済の頁のデータであると判定部106によって判定された場合に、実行されているファクス送信ジョブにおけるファクス送信の相手先ファクシミリ装置が対応機であるか否かを判別する。対応機とは、複合機1から送信する上記変更要求に応じた変更処理を実行可能な変更処理機能を有するファクシミリ装置である。機能判別部107は、例えば、相手先ファクシミリ装置とのファクス送信開始時に、ファクシミリ通信部140からCNG信号を送信したときに、当該相手先ファクシミリ装置から受信するDIS信号に含まれる当該ファクシミリ装置の
機能情報に基づいて、当該ファクシミリ装置が対応機であるか否かを判別する。すなわち、相手的ファクシミリ装置は対応機の場合、DIS信号に、対応機であることを示す情報を機能情報に含ませて複合機1に送信する。
レポート画像生成部108は、ファクス送信の相手先ファクシミリ装置が上記変更処理機能を有しない(対応機ではない)と機能判別部107によって判別された場合に、当該相手先ファクシミリ装置に対して、データ変更部103による変更処理で変動する内容を示すレポート画像を生成する。
なお、ファクシミリ通信部140は、レポート画像生成部108によってレポート画像が生成された場合に、機能判別部107によって変更処理機能を有しないと判別された相手先のファクシミリ装置に対して、当該レポート画像を送信する。
次に、第3実施形態に係る複合機1におけるファクス送信処理を説明する。図13は、第3実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理を示すフローチャートである。なお、第1実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理における処理と同様の処理は説明を省略する。
制御部101が、受け付けている各ファクス送信ジョブを示す画像を表示部150に表示させているときに、ユーザーが操作部47を操作して変更処理の内容を指定すると(S63でYES)、判定部106は、ユーザーにより変更処理の対象として指定された頁が未送信のデータであるか、或いは、送信済みのデータであるかを判別する(S64)。
ここで、判定部106が、ユーザーにより指示された変更処理が既に送信済みのデータに対するものであると判断した場合には(S64でNO)、機能判別部107が、この時点で実行されているファクス送信ジョブにおけるファクス送信の相手先ファクシミリ装置が上記対応機であるか否かを判別する(S68)。
機能判別部107が、相手先ファクシミリ装置が上記対応機であると判別した場合は(S68でYES)、データ変更部103が上記変更要求を作成し(S69)、ファクシミリ通信部140は、当該変更要求と共に、上記変更処理に基づいて新たな頁のデータが取得されている場合には、更に当該新たな原稿のデータを相手先のファクシミリ装置に送信する(S70)。この後、処理はS66に移る。
一方、機能判別部107が、相手先ファクシミリ装置が上記対応機ではないと判別した場合は(S68でNO)、レポート画像生成部108が、上記レポート画像を生成する(S71)。ファクシミリ通信部140は、当該生成されたレポート画像を相手先ファクシミリ装置に送信する(S72)。この後、処理はS66に移り、画像メモリー120に記憶されている残りの未送信頁のデータがファクシミリ通信部140により相手先ファクシミリ装置に送信される(S66)。
このS72によるレポート画像の送信は、S62で画像メモリー120に記憶された各頁のデータのファクス送信を中断した状態でファクシミリ通信部140が行うため、上記変更処理により内容に変更が生じた各頁のデータが相手先ファクシミリ装置に送信される前に、当該相手先ファクシミリ装置に送信される。このため、相手先ファクシミリ装置におけるユーザーに対して、当該レポート画像の印刷物よりも後に印刷される印刷物は、ファクス送信中に変更された内容の印刷物であることを把握させることができる。
なお、制御部101は、ファクシミリ通信部140に、上記変更処理により内容に変更が生じる頁のデータの前頁として、当該生成されたレポート画像を相手先ファクシミリ装置に送信させるようにしてもよい。この場合、相手先ファクシミリ装置におけるユーザーに対して、当該レポート画像の印刷物の次頁又は次頁以降の頁が、ファクス送信中に変更された内容の印刷物であることを把握させることができる。
例えば、相手先ファクシミリ装置に送信済みの頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「削除」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、削除対象となる頁番号を示すメッセージを含むレポート画像を生成する。この際、レポート画像生成部108は、例えば、当該削除対象とした頁を示すデータを画像メモリー120から読み出し、当該頁の内容を示す画像を含めてレポート画像を生成してもよい。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果(印刷結果)の例を図14に示す。
また、例えば、相手先ファクシミリ装置に送信済みの頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「入替」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、入替対象とする各頁番号を示すメッセージを含むレポート画像を生成する。この際、レポート画像生成部108は、例えば、当該入替対象とした各頁を示す画像を画像メモリー120から読み出し、当該画像を含めてレポート画像を生成してもよい。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果の例を図15に示す。
また、例えば、相手先ファクシミリ装置に送信済みの頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「差替」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、差替対象とする頁番号と、当該差し替えに用いるために後に送信するデータの頁番号とを示すメッセージを含むレポート画像を生成する。この際、レポート画像生成部108は、例えば、当該差替の対象とする各頁を示す画像を含めてレポート画像を生成してもよい。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果の例を図16に示す。
また、例えば、既に相手先ファクシミリ装置に送信済みの頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「挿入」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、挿入する位置を示すメッセージを含むレポート画像を生成する。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果の例を図17に示す。
第2実施形態に係る複合機1によるファクス送信では、変更処理により内容が変動する頁のデータが送信済の頁のデータであって、送信相手先のファクシミリ装置が複合機1から送信する変更要求に応じて受信済みの各頁のデータを変更する変更処理機能を有しない場合には、レポート画像生成部108が、上記変更処理によって変動する内容を示すレポート画像を生成し、ファクシミリ通信部140が、当該レポート画像を上記相手先のファクシミリ装置に送信するので、相手先のファクシミリ装置では、そのユーザーが、当該レポート画像の印刷物を視認することによりファクス受信物に変更があったことを確認できる。このため、当該操作者は、この確認により、相手先のファクシミリ装置において既に印刷済みの印刷物についての変更点を把握して頁順を変更する等により、当該印刷物を有効に活用可能である。
当該第3実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理によれば、送信側の複合機1から各頁のデータのファクス送信を開始した後に、当該送信側のファクシミリ装置において各頁のデータが訂正されて内容が変わった場合であっても、受信側のファクシミリ装置においては、受信した原稿画像に訂正が生じていることを示すレポートを受信した上でファクス送信を終了することが可能である。
また、当該ファクス送信処理によれば、レポート画像は、上記変更処理を行う度に作成及び送信をしているので、例えば、挿入で追加される頁の直前頁として、上記レポート画像を送ることになる。なお、このときは、レポート画像送信後に送信する以後の頁は、上記変更処理後のものであることを、相手先ファクシミリ装置に対して明確に伝えることができる。
また、当該ファクス送信処理によれば、ファクス送信ジョブが終了する前に、上記変更処理及びレポート送信処理を行うことになるので、相手先ファクシミリ装置においては、当該レポートは当該ファクス送信ジョブによる印刷物と共に印刷が完了するため、相手先ファクシミリ装置のユーザーは、当該レポートに基づいて、当該ファクス送信ジョブによる印刷物に訂正があったことを把握し易い。例えば、ユーザーは、相手先ファクシミリ装置で印刷された記録紙束を順に視認すると、印刷物の訂正内容を把握しやすい。
次に、第3実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理の他の実施形態を説明する。図18は、第3実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理の他の実施形態を示す図である。なお、図13に示した第3実施形態に係る複合機1によるファクス送信処理における処理と同様の処理は説明を省略する。
当該他の実施形態に係るファクス送信処理では、レポート画像生成部108は、上述した付加情報画像を、ファクス送信の対象とされる各頁のデータについて生成する。レポート画像生成部108による当該付加情報画像の合成は、画像生成部104による場合と同様である。
第3実施形態に係る複合機1は、当該他の実施形態を行うにあたり、制御ユニット100に、図12に破線で示す変更有無判断部109を更に備えている。変更有無判断部109は、データ変更部103による変更処理がファクス送信済みのデータについてのヘッダー又はフッターの付加情報に変更を生じさせるか否かを判断する。
ファクス送信ジョブの実行時に、ユーザーが操作部47を操作して、変更処理の内容を指定すると(S83でYES)、変更有無判断部109は、当該指示の示す変更処理が、各頁のデータに付された付加情報に変動を生じさせるかを判断する(S84)。
ここで、変更有無判断部109が、ファクス送信の対象とされる各頁のいずれかで付加情報に変更が生じると判断した場合は(S84でYES)、変更有無判断部109は、上記変更処理により付加情報に変更処理の対象として指定された頁が未送信のデータであるか、或いは、送信済みのデータであるかを判断する(S85)。なお、変更有無判断部109が、ファクス送信の対象とされる各頁のいずれでも付加情報に変更が生じないと判断した場合は(S84でNO)、処理はS87に移る。
変更有無判断部109によって付加情報に変更の生じる頁が未送信の頁であると判断された場合には(S85で「未送信」)、レポート画像生成部108は、当該ファクス未送信の各頁のデータのみについて付加情報画像を新たに生成する(S86)。このとき、レポート画像生成部108は、ファクス送信済みの各頁のデータについての付加情報画像を生成しない。なお、S85において、変更有無判断部109が、付加情報に変更の生じる頁が未送信の頁であると判断する場合には、付加情報に変更の生じる頁が未送信及び送信済みの両方の頁である場合も含むものとする。この後、処理はS87に移る。
また、変更有無判断部109によって付加情報に変更の生じる頁が送信済の頁であると判断された場合には(S85で「送信済」)、レポート画像生成部108は、ファクス未送信及び送信済みの両方の各頁のデータについて、変更処理後の各頁に対応する付加情報画像を生成しない。この後、処理はS87に移る。
そして、データ変更部103は、ユーザーによる変更処理の内容に従って、画像メモリー120に記憶されている未送信の各頁のデータに対して変更処理を行う(S87)。或いは、データ変更部103は、ユーザーによる変更処理の内容が送信済みの各頁のデータに対するものである場合には、画像読取部110により新たな頁のデータを取得して変更処理を行う(S87)。
このとき、各頁のデータについて上記新たな付加情報画像を生成している場合、画像生成部104は、対応する頁のデータに当該付加情報画像を合成する。当該変更処理後のデータは、画像メモリー120に記憶される。
続いて、機能判別部107が、この時点で実行されているファクス送信ジョブにおけるファクス送信の相手先ファクシミリ装置が上記対応機であるか否かを判別する(S88)。
機能判別部107が、相手先ファクシミリ装置が上記対応機であると判別した場合は(S88でYES)、制御部101は、ファクシミリ通信部140に、画像メモリー120に記憶されている上記変更処理後の各頁のデータを、指定された相手先のファクシミリ装置に送信する(S92)。
一方、機能判別部107が、相手先ファクシミリ装置が上記対応機ではないと判別した場合には(S88でNO)、上記変更処理により送信済みの各頁のデータに変動が生じているか否かを判断し(S89)、上記変更処理により送信済みの各頁のデータに変動が生じていると判断した場合は(S89でYES)、レポート画像生成部108が、上記レポート画像を生成する(S90)。ファクシミリ通信部140は、当該生成されたレポート画像を相手先ファクシミリ装置に送信する(S91)。制御部101は、ファクシミリ通信部140に、画像メモリー120に記憶されている上記変更処理後の各頁のデータを、指定された相手先のファクシミリ装置に送信する(S92)。
例えば、相手先ファクシミリ装置に送信済みの頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「削除」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、削除対象となる頁番号を示すメッセージとを含み、付加情報が変更される箇所及び内容を示すメッセージを更に含むレポート画像を生成する。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果の例を図19に示す。
また、例えば、相手先ファクシミリ装置に送信済みの頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「挿入」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、挿入する位置を示すメッセージとを含み、付加情報が変更される箇所及び内容を示すメッセージを更に含むレポート画像を生成する。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果の例を図20に示す。
また、例えば、相手先ファクシミリ装置に未送信の頁のデータがユーザーによる変更処理の対象とされ、当該変更処理が「削除」の場合、レポート画像生成部108は、当該変更処理の内容に基づいて、付加情報が変更される箇所及び内容を示すメッセージを含むレポート画像を生成する。相手先ファクシミリ装置が、複合機1のファクシミリ通信部140から当該レポート画像を受信して画像形成した場合における画像形成結果の例を図21に示す。
当該実施形態では、変更処理により変動した頁番号及び/又は総頁数を示す付加情報画像は、複合機1の画像メモリー120に記憶されている未送信の各頁のデータに用いるもののみがレポート画像生成部108により生成され、すなわち、相手先ファクシミリ装置への変更処理後のデータの送信が可能な頁のデータ分についてのみ付加情報画像が新たに生成されるので、無駄な付加情報画像の生成が行われない。また、相手先ファクシミリ装置に対しては、S90で生成するレポート画像を送信することにより、変更処理により変動した頁番号及び/又は総頁数は的確に報告される。
次に、相手先ファクシミリ装置が上記対応機である場合における当該相手先ファクシミリ装置の構成を説明する。図22は相手先ファクシミリ装置についての構成を示すブロック図である。なお、複合機1と同様の構成は説明を省略する。
相手先ファクシミリ装置としての受信側複合機2は、ファクシミリ通信部240が送信側としての複合機1から各頁の原稿画像を受信すると、画像メモリー220に当該各頁の原稿画像を記憶させる。
受信側複合機2は、制御ユニット200に、変更処理部202を備えている。
変更処理部202は、受信側複合機2において複合機1(送信側)から原稿画像を受信しているファクス通信ジョブが実行されているときに、ファクシミリ通信部240が画像メモリー220に記憶されている各頁の原稿画像を変更する変更要求を複合機1から受信した場合は、当該変更要求の示す変更内容に従って、画像メモリー220に記憶されている各頁の原稿画像を変更する変更処理を行う。
例えば、複合機1からファクシミリ通信部240が上記変更要求として上記「後へ挿入」の変更指示を受信すると、変更処理部202は、当該変更要求と共に複合機1から受信した頁のデータを、画像メモリー220に記憶されている当該変更要求の示す頁の次頁のデータとして、画像メモリー220に記憶させる。
また、例えば、複合機1からファクシミリ通信部240が上記変更要求として上記「前へ」の頁入替を示す変更指示を受信すると、変更処理部202は、画像メモリー220に記憶されている各頁のデータについて、変更要求により指定された頁番号が示す頁のデータを、当該頁の前頁と頁順を入れ替える。
また、例えば、複合機1からファクシミリ通信部240が上記変更要求として上記「後ろへ」の頁入替を示す変更指示を受信すると、変更処理部202は、画像メモリー220に記憶されている各頁のデータについて、変更要求により指定された頁番号が示す頁のデータを、当該頁の次頁と頁順を入れ替える。
また、例えば、複合機1からファクシミリ通信部240が上記変更要求として上記「差替」の変更指示を受信すると、変更処理部202は、当該変更要求と共に複合機1から受信した頁のデータを、画像メモリー220に記憶されている各頁のデータについて、当該変更要求により指定された頁番号が示す頁のデータと差し替える。
また、例えば、複合機1からファクシミリ通信部240が上記変更要求として上記「削除」の変更指示を受け付けると、変更処理部202は、画像メモリー220に記憶されている各頁のデータについて、変更要求により指定された頁番号が示す頁のデータを削除する。
さらに、変更処理部202は、ファクシミリ通信部240が複合機1から上述した合成指示と共に付加情報画像を受信したときに、当該合成指示に従って、画像メモリー220に記憶している各頁のデータにおける付加情報画像を、当該受信した新たな付加情報画像に書き替える。
制御部201は、変更処理部202による変更処理がされた各頁のデータを含む、画像メモリー220に記憶されている各頁のデータを用いて、画像形成部230に画像形成を行わせる。
また、変更処理部202は、ファクシミリ通信部240が、受信側複合機2において複合機1から原稿画像を受信しているファクス通信ジョブが実行されているときに、例えば、複合機1から上記変更要求として、画像メモリー220に記憶されている各頁の原稿画像についてのヘッダー又はフッターの付加情報を示す新たな付加情報画像と、当該各頁の原稿画像についての従前の付加情報画像を当該新たな付加情報画像に置き換えて合成する合成要求とを受信すると、画像メモリー120に記憶されている各頁の原稿画像のうち、前記合成要求の示す頁の原稿画像における従前の付加情報画像を前記新たな付加情報画像に置き換えて合成する処理を行う。
次に、受信側複合機1によるファクス受信処理を説明する。図23は、受信側複合機20によるファクス受信処理を示すフローチャートである。
送信側の複合機1におけるファクス送信ジョブの実行に基づいて、受信側の複合機20において、ファクシミリ通信部240が、送信側の複合機1から頁毎に原稿画像を受信すると(S101)、当該各頁の原稿画像を画像メモリー120に記憶させる(S102)。
ここで、ファクシミリ通信部240が、複合機1からファクス送信の終了を示すDCN信号を受信して、複合機1から送られてくる当該ファクス送信ジョブの実行に基づく全頁のデータを受信完了したとき(S103でYES)、変更処理部202は、当該ファクス送信において当該複合機1から受信されて画像メモリー220に記憶されている各頁の原稿画像についての変更要求をファクシミリ通信部240が送信側複合機1から受信しているか否かを判断する(S104)。すなわち、変更処理部202は、受信側複合機2において複合機1から原稿画像を受信しているファクス通信ジョブの実行中に、ファクシミリ通信部240が送信側複合機1から当該変更要求を受信しているか否かを判断する。
ここで、変更処理部202が変更要求を受信していると判断したとき(S104でYES)、変更処理部202は、当該変更要求の内容に従って、画像メモリー220に記憶されている各頁のデータに対して変更処理を行う(S105)。ファクシミリ通信部240が当該変更要求を送信側の複合機1から受信しない場合(S104でNO)、S105の処理は行われない。
そして、変更処理部202は、付加情報画像の差し換えを求める合成指示と、当該書換に用いる新たな付加情報画像とをファクシミリ通信部240が送信側複合機1から受信しているか否かを判断する(S106)。すなわち、変更処理部202は、受信側複合機2において複合機1から原稿画像を受信しているファクス通信ジョブの実行中に、ファクシミリ通信部240が送信側複合機1から当該合成指示及び新たな付加情報画像を受信しているか否かを判断する。
変更処理部202が、付加情報画像の差し換えを求める合成指示と、当該書換に用いる新たな付加情報画像をファクシミリ通信部240が送信側複合機1から受信していると判断したとき(S106でYES)、変更処理部202は、当該合成指示の示す内容に従って、受信した新たな付加情報画像を対応する頁のデータに合成して、従前の付加情報画像を当該新たな付加情報画像に差し替える(S107)。S106でNOの場合は、S107の処理は行われない。
上記のように複合機1から全頁終了を示す信号を受信し、上記変更処理が行われた場合はその変更処理後の各頁のデータを用い、上記書換が行われた場合は、書換後の各頁のデータを用いて、制御部201は、画像形成部230に、画像メモリー220内の各頁の原稿画像を頁順に画像形成させる(S108)。この画像形成をもって、受信側複合機2において複合機1から原稿画像を受信するファクス通信ジョブを終了する。
これによれば、送信側の複合機1が各頁のデータのファクス送信を開始した後に、当該送信側の複合機1において、ファクス送信の対象とする各頁のデータが訂正されて内容が変わった場合であっても、受信側の複合機2において、当該訂正後の各頁のデータに基づいて原稿画像を印刷した上でファクス送信ジョブを終了することが可能になる。
第1乃至第3実施形態に係るいずれかの複合機1を送信側のファクシミリ装置とし、上記複合機2を受信側のファクシミリ装置とする通信システムも、本発明の一実施形態となる。
また、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。図1乃至図23を用いて上記各実施形態に示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の構成及び処理はこれに限定されるものではない。