JP2006101420A - ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ポーリング通信により発呼側のファクシミリ装置が被呼側のファクシミリ装置に蓄積されている複数の画像データから何れかを指定して受信する際に、発呼側のファクシミリ装置においてユーザが指定する画像データの内容を予め把握することを可能とするファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置を提供すること。
【解決手段】被呼側装置Bが画像データにヘッダ情報とサムネイル情報を付加した画像ファイルを予め自装置内に蓄積し、発呼側装置Aが画像ファイルに含まれているヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストをポーリング通信により被呼側装置Bから取り出し、発呼側装置Aが取り出したリストを出力して該リストに含まれる情報の指定を受付けるとともに指定された情報が付加された画像データをポーリング通信により被呼側装置Bから取り出す。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置に関し、詳しくは、ポーリング通信により発呼側のファクシミリ装置が被呼側のファクシミリ装置からその装置に蓄積されている画像データを受信するファクシミリ通信方法及びその方法に使用される発呼側のファクシミリ装置と被呼側のファクシミリ装置に関する。
ファクシミリ通信により原稿の画像データを送受信するファクシミリ装置の中には、外部装置に発呼してその装置(被呼側装置)に蓄積されている画像データの送信を被呼側装置に要求し、その要求に応じて被呼側装置から送信された画像データを受信することにより、被呼側装置に蓄積されている画像データを取り出すことができる、いわゆるポーリング受信機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されているファクシミリ装置は、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の勧告に準拠したファクシミリ通信手順にて、外部装置(被呼側のファクシミリ装置)に発呼した後に、ポーリング送信を要求するDTC(デジタル送信命令)信号を送信するとともに、ユーザによって指定されたファイル番号を含むSEP(選択ポーリング)信号を外部装置に送信する。これに対し、外部装置は、SEP信号を解析してファイル番号を抽出し、抽出したファイル番号と予め自装置内に蓄積している画像データ(画像ファイル)のファイル番号とを照合し、ファイル番号が一致する画像データを発呼側のファクシミリ装置に送信する。
したがって、特許文献1に開示されているようなポーリング受信機能を備えた従来のファクシミリ装置(発呼側のファクシミリ装置)では、ユーザは、ファイル番号を指定することにより、外部装置に蓄積されている画像データの中から必要な画像データを任意に選択して取り出すことができる。
特開平11−4332号公報
しかしながら、ユーザがファイル番号に対応する外部装置の画像データの内容を予め把握している場合には、ファイル番号を指定して任意の画像データを外部装置から取り出すことができるが、画像データの内容を予め把握していない場合には、取り出したい画像データを正しく指定することができない。そのため、場合によってはユーザが必要としない画像データが外部装置から送信され、無駄な通信コストがかかるという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ポーリング通信により発呼側のファクシミリ装置が被呼側のファクシミリ装置に蓄積されている複数の画像データから何れかを指定して受信する際に、発呼側のファクシミリ装置においてユーザが指定する画像データの内容を予め把握することを可能とするファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のファクシミリ通信方法は、ポーリング通信を利用したファクシミリ通信方法であって、被呼側装置が画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイルを予め自装置内に蓄積するステップと、発呼側装置が前記画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、前記発呼側装置が取り出したヘッダ情報のリストを出力して該リストに含まれるヘッダ情報の指定を受付けるとともに指定されたヘッダ情報が付加された画像データをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、を含んでなることを特徴としている。
請求項2記載のファクシミリ通信方法は、ポーリング通信を利用したファクシミリ通信方法であって、被呼側装置が画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイルを予め自装置内に蓄積するステップと、発呼側装置が前記画像ファイルに含まれているサムネイル情報のリストをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、前記発呼側装置が取り出したサムネイル情報のリストを出力して該リストに含まれるサムネイル情報の指定を受付けるとともに指定されたサムネイル情報が付加された画像データをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、を含んでなることを特徴としている。
請求項3記載のファクシミリ装置は、画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、外部装置からの送信要求に応じて前記画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストを前記外部装置に送信する第1の送信手段と、該手段による前記ヘッダ情報のリストの送信後に前記外部装置から送信要求があった画像データを前記外部装置に送信する第2の送信手段と、を備えることを特徴としている。
請求項4記載のファクシミリ装置は、画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、外部装置からの送信要求に応じて前記画像ファイルに含まれているサムネイル情報のリストを前記外部装置に送信する第1の送信手段と、該手段による前記サムネイル情報のリストの送信後に前記外部装置から送信要求があった画像データを前記外部装置に送信する第2の送信手段と、を備えることを特徴としている。
請求項5記載のファクシミリ装置は、画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイルを蓄積する外部装置に対してヘッダ情報のリストの送信を要求する第1の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信されたヘッダ情報のリストを受信する第1の受信手段と、該手段が受信したヘッダ情報のリストを出力して該リストに含まれるヘッダ情報の指定を受付ける指定受付手段と、該手段が指定を受付けたヘッダ情報が付加された画像データの送信を前記外部装置に要求する第2の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信された画像データを受信する第2の受信手段と、を備えることを特徴としている。
請求項6記載のファクシミリ装置は、画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する外部装置に対してサムネイル情報のリストの送信を要求する第1の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信されたサムネイル情報のリストを受信する第1の受信手段と、該手段が受信したサムネイル情報のリストを出力して該リストに含まれるサムネイル情報の指定を受付ける指定受付手段と、該手段が指定を受付けたサムネイル情報が付加された画像データの送信を前記外部装置に要求する第2の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信された画像データを受信する第2の受信手段と、を備えることを特徴としている。
請求項7記載のファクシミリ装置は、画像データにヘッダ情報とサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する外部装置に対してヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストの送信を要求する第1の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信されたリストを受信する第1の受信手段と、該手段が受信したリストを出力して該リストに含まれるヘッダ情報又はサムネイル情報の指定を受付ける指定受付手段と、該手段が指定を受付けたヘッダ情報又はサムネイル情報が付加された画像データの送信を前記外部装置に要求する第2の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信された画像データを受信する第2の受信手段と、を備えることを特徴としている。
請求項8記載のファクシミリ装置は、請求項7に記載のファクシミリ装置において、前記外部装置に送信を要求するリストの選択を受付ける選択受付手段を備え、前記第1の要求手段は、前記選択受付手段が受付けた選択に基づいて前記外部装置に対して前記リストの送信を要求することを特徴としている。
請求項9記載のファクシミリ装置は、請求項5乃至8のいずれか1に記載のファクシミリ装置において、前記指定受付手段は、前記第1の受信手段が受信したリストを表示又は用紙に記録して前記指定を受付けることを特徴としている。
請求項1に記載のファクシミリ通信方法によれば、発呼側装置(発呼側のファクシミリ装置)において、ヘッダ情報のリストが出力されるため、ユーザは、指定する画像データ(画像ファイル)の内容(ファイル作成日時やデータサイズなど)を予め把握することができる。したがって、取り出したい画像データを正確に指定することができる。
請求項2に記載のファクシミリ通信方法によれば、発呼側装置において、サムネイル情報のリストが出力されるため、ユーザは、画像データの縮小画像であるサムネイル情報を見て、指定する画像データの内容を予め把握することができる。したがって、取り出したい画像データを正確に指定することができる。
請求項3に記載のファクシミリ装置によれば、自装置内に蓄積している画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストを外部装置(発呼側のファクシミリ装置)に送信するので、外部装置でそのリストを出力することにより、外部装置のユーザは、出力されたヘッダ情報のリストを見て指定する画像データの内容を予め把握することができる。
請求項4に記載のファクシミリ装置によれば、自装置内に蓄積している画像ファイルに含まれているサムネイル情報のリストを外部装置(発呼側のファクシミリ装置)に送信するので、外部装置でそのリストを出力することにより、外部装置のユーザは、出力されたサムネイル情報のリストを見て指定する画像データの内容を予め把握することができる。
請求項5に記載のファクシミリ装置によれば、外部装置(被呼側のファクシミリ装置)に蓄積されている画像データに付加されたヘッダ情報のリストが出力されるため、ユーザは、出力されたヘッダ情報のリストを見て指定する画像データの内容を予め把握することができ、取り出したい画像データを正確に指定することができる。
請求項6に記載のファクシミリ装置によれば、外部装置(被呼側のファクシミリ装置)に蓄積されている画像データに付加されたサムネイル情報のリストが出力されるため、ユーザは、出力されたサムネイル情報のリストを見て指定する画像データの内容を予め把握することができ、取り出したい画像データを正確に指定することができる。
請求項7に記載のファクシミリ装置によれば、外部装置(被呼側のファクシミリ装置)に蓄積されている画像データに付加されているヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストが出力されるため、ユーザは、出力されたリストを見て指定する画像データの内容を予め把握することができる。なお、ヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストが出力された場合には、これらのリストのいずれか一方が出力される場合に比べ、より明確に画像データの内容を把握することができる。
請求項8に記載のファクシミリ装置によれば、ユーザは、ヘッダ情報のリスト、サムネイル情報のリスト、及びヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストの中から、取り出したい画像データの内容を把握し易いリストを選択することができる。
請求項9に記載のファクシミリ装置によれば、指定受付手段は、第1の受信手段が受信したリストを表示又は用紙に記録するので、ユーザは、表示されたリスト又は用紙に記録されたリストを見て、取り出したい画像データの内容を容易に把握することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置について、図面に基づき説明する。図1は、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法によりファクシミリ通信を行う発呼側装置(発呼側のファクシミリ装置)Aと被呼側装置(被呼側のファクシミリ装置)Bの構成例を示したブロック図である。発呼側装置Aと被呼側装置Bは、ともにポーリング通信を利用したファクシミリ通信を行う機能を有しており、ポーリング通信により発呼側装置Aが被呼側装置Bに発呼してその装置に蓄積されているデータを(ファクシミリ)受信することができる。これにより、発呼側装置Aのユーザは、被呼側装置Bに蓄積されている画像データ等を取り出すことができる。まず、発呼側装置Aの構成について以下に説明する。
発呼側装置Aは、図示するように、制御部(MPU:Microprocessing Unit)1、ROM(Read Only Memory)2、RAM(Random Access Memory)3、原稿読取部4、コーデック(CODEC:Coder and Decoder)5、画像メモリ6、記録部7、操作部8、表示部9、及び通信部10を備えたものであって、各部1乃至10は、バス11によって通信可能に接続されている。
制御部1は、この発呼側装置Aを構成する各部を制御する。ROM2は、制御部1によって発呼側装置Aの各部が制御されるための制御プログラムを格納している。RAM3は、制御部1の主メモリ、ワークエリア等として機能し、予め登録されたファクシミリ番号(電話番号)などの各種設定情報を格納している。
原稿読取部4は、原稿の画像データを読取るものであり、図示しないがCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサや光源等の光学系を具備するフラット・ベッド・スキャナ(FBS:Flat Bed Scanner)、自動原稿給送装置(ADF:Automatic Document Feeder)等を有して構成されている。なお、この原稿読取部4では、原稿のカラー及びモノクロの双方の画像データを読取ることが可能である。
コーデック5は、コピーやファクシミリ送受信などのために画像データを符号化及び復号するものである。すなわち、原稿読取部4で読取られた画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)、MH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified Modified Read)、JBIG(Joint Bi-level Image Group)方式等により符号化し、ファクシミリ受信した画像データなどを復号する。画像メモリ6は、原稿読取部4で読取られた画像データ、原稿読取部4で読取られた後にコーデック5において符号化された画像データ、ファクシミリ受信した画像データなどを格納する。記録部7は、画像メモリ6から読み出された画像データのカラー画像又はモノクロ画像を用紙に記録するものである。この記録部7における記録方式としては、例えば、電子写真方式を用いることができる。
操作部8は、図示しないが、原稿読取部4に原稿の読取り開始を指示するためのスタートキー、ファクシミリ番号やコピー部数等を入力するためのテンキー、各種設定を行うためのカーソルキーなど、表示部9と連動した各種操作キーを備えている。表示部9は、各種の設定状態や自装置Aの動作状態などを文字や図形などで表示する液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)13や、点灯又は消灯で表示するLEDランプ14などを備えている。なお、液晶表示装置13は、いわゆるタッチパネル式のものであり、操作部8に代えてこの液晶表示装置13の画面をユーザが指等で触れることにより各種の操作を行うことができる。
通信部10は、モデム15及びNCU(Network Control Unit)16を備えている。モデム15は、例えばITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の勧告V.30規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行うものである。NCU16は、電話回線を制御して電話をかけたり、切ったりする回線網制御装置であり、PSTN(Public Switched Telephone Network)17に接続されている。制御部1は、この通信部10を制御してカラー画像データ及びモノクロ画像データの双方の画像データのファクシミリ送受信を行うことができる。
上記構成を備えた発呼側装置Aは、原稿読取部4で原稿から読取った画像データの画像を用紙に記録するコピー機能、外部装置と原稿の画像データをファクシミリ送受信するファクシミリ通信機能の他に、外部装置(ここでは、被呼側装置B)に発呼してその装置が蓄積している画像ファイルを取り出す(受信する)ポーリング受信機能を備えている。
一方、被呼側装置Bは、制御部21、ROM22、RAM23、原稿読取部24、コーデック25、画像メモリ26、記録部27、操作部28、表示部29、通信部30、及びHDD(Hard Disk Drive)31を備えたものであって、各部21乃至31は、バス32によって通信可能に接続されている。
制御部21は、この被呼側装置Bを構成する各部を制御する。ROM22は、制御部21によって被呼側装置Bの各部が制御されるための制御プログラムを格納している。RAM23は、制御部21の主メモリ、ワークエリア等として機能し、予め登録されたファクシミリ番号などの各種設定情報を格納している。
原稿読取部24は、発呼側装置Aの原稿読取部4と同様に構成されており、原稿のカラー及びモノクロの双方の画像データを読取ることが可能である。コーデック25は、コーデック5と同様に、画像データをJPEG、MH、MR、MMR、JBIG方式等により符号化又は復号する。画像メモリ26は、原稿読取部24で読取られた原稿の画像データ、原稿読取部24で読取られた後にコーデック25において符号化された画像データ、ファクシミリ受信した画像データなどを格納する。記録部27は、画像メモリ26から読み出された画像データのカラー画像又はモノクロ画像を用紙に記録するものである。この記録部27における記録方式としては、例えば、電子写真方式を用いることができる。
操作部28は、図示しないが、原稿読取部24に原稿の読取り開始を指示するためのスタートキー、ファクシミリ番号やコピー部数等を入力するためのテンキー、各種設定を行うためのカーソルキーなど、表示部29と連動した各種操作キーを備えている。表示部29は、図示しないが、各種の設定状態や自装置Bの動作状態などを文字や図形などで表示する液晶表示装置や、点灯又は消灯で表示するLEDランプなどを備えている。
通信部30は、モデム34及びNCU35を備えている。モデム34は、例えばITU−Tの勧告V.30規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行うものである。NCU35は、電話回線を制御して電話をかけたり、切ったりする回線網制御装置であり、PSTN17に接続されている。制御部21は、この通信部30を制御してカラー画像データ及びモノクロ画像データの双方の画像データのファクシミリ送受信を行うことができる。
HDD31は、例えば、原稿読取部24で読取られた原稿の画像データ、ファクシミリ送受信した原稿の画像データなどの各種画像データにその画像データに関する情報が付加された画像ファイルを蓄積している。このHDD31には、それらの画像ファイルを仕分けして管理するために、ボックス番号(或いはボックス名)の異なる複数のメモリボックス36が設定されており、ユーザは、画像データを画像ファイルとしてHDD31に保存させる際に、ボックス番号を操作部28等から入力して保存先のメモリボックス36を指定することでき、画像ファイルを仕分けして管理できるようになっている。
図2は、メモリボックス36に蓄積されている画像ファイルのデータ構造を概略的に示した図である。図示するように、画像ファイルには、画像データ(以下、「実画像データ」という。)と、ヘッダ情報と、サムネイル情報(サムネイル画像データ)と、が含まれている。ここで、実画像データは、所定の符号化方式(ここでは、JPEG方式)で符号化された画像データである。ヘッダ情報は、画像ファイル或いは実画像データに関する情報であり、具体的には、実画像データを含む画像ファイルを作成した日時であるファイル作成日時、画像ファイルのデータサイズ、画像ファイルが蓄積されているメモリボックス36のボックス番号に相当するサブアドレス等である。サムネイル情報は、実画像データの内容が一目でわかるように、実画像データを縮小した縮小画像データである。
なお、HDD31のメモリボックス36には、カラー画像ファイルとモノクロ画像ファイルの双方の画像ファイルを蓄積することが可能であるが、ここでは、カラー画像ファイルが蓄積されているものとする。また、メモリボックス36内に蓄積されているカラー画像ファイルの画像ファイル形式は、画像ファイル内にヘッダ情報とサムネイル情報とを含めることができれば、特に限定されるものではないが、ここでは、JPEG形式である。すなわち、本実施形態においては、メモリボックス36内にJPEG形式のカラー画像ファイルが蓄積されている。
上記構成を備えた被呼側装置Bは、原稿読取部24で原稿から読取った画像データの画像を用紙に記録するコピー機能、外部装置と原稿の画像データをファクシミリ送受信するファクシミリ通信機能の他に、外部装置(ここでは、発呼側装置A)からの発呼を受けて自装置Bが蓄積している画像ファイルを発呼側装置Aに送信するポーリング送信機能を備えている。
以下、発呼側装置Aと被呼側装置Bとの間でポーリング通信が行われる場合に、発呼側装置Aと被呼側装置Bにおいて行われる処理動作ステップについて、図3に示すタイミングチャート及び図4乃至図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、ここでは、ITU−Tの勧告T30の非標準手順を利用したファクシミリ通信(ポーリング通信)について主に説明するが、標準手順を利用して以下に示すファクシミリ通信を行うことも可能である。また、図4及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する発呼側装置Aの処理動作は、ROM2に格納されている制御プログラムに基づいて制御部1が発行する命令に従って行われ、図6に示すフローチャートに基づいて説明する被呼側装置Bの処理動作は、ROM22に格納されている制御プログラムに基づいて制御部21が発行する命令に従って行われる。
被呼側装置Bの制御部21は、図示しない処理動作ステップにおいて画像ファイルを生成し、蓄積手段として機能するHDD31のメモリボックス36は、実画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイル、実画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイル、実画像データにヘッダ情報とサムネイル情報の両方を付加した画像ファイルを予め蓄積する。なお、ここでは、実画像データにヘッダ情報とサムネイル情報の両方が付加された複数の画像ファイルがメモリボックス36に予め蓄積されている場合について主に説明する。
発呼側装置Aの制御部1は、まず、表示部9の液晶表示装置13又は操作部8におけるユーザの所定操作の有無などに基づいて、ポーリング通信に必要な情報が入力されたか否かを判断する(S1)。ここで、ポーリング通信に必要な情報とは、ポーリング通信により取り出したい画像データを蓄積している被呼側装置(外部装置)Bのファクシミリ番号、被呼側装置Bにおいて取り出したい画像データが蓄積されているメモリボックス36のボックス番号(サブアドレス)等である。
制御部1は、ポーリング通信に必要な情報が入力されたと判断した場合(S1:YES)、実画像データに先立って被呼側装置Bに送信を要求するリストの選択を促す報知処理を実行する(S2)。具体的には、画像ファイルに含まれているヘッダ情報とサムネイル情報のうち、ヘッダ情報のみのリスト、サムネイル情報のみのリスト、又はヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストのいずれのリストの送信を被呼側装置Bに要求するかの選択を促すメッセージを液晶表示装置13に表示する。これに対し、ユーザは、いずれのリストの送信を要求するかを液晶表示装置13(又は操作部8)から選択することができる。そして、制御部1は、ユーザによって液晶表示装置13又は操作部8から被呼側装置Bに送信を要求するリストが選択されたか否かを判断する(S3)。なお、S2の報知処理は、S3において送信を要求するリストが選択されたと判断するまで継続して行われる。
制御部1は、被呼側装置Bに送信を要求するリストが選択されたと判断した場合(S3:YES)、すなわち、選択受付手段として機能する液晶表示装置13又は操作部8が被呼側装置Bに送信を要求するリストの選択を受付けた場合、操作部8のスタートキーが押下されたか否かに基づいて、ポーリング通信開始命令があったか否かを判断する(S4)。ここで、ポーリング通信開始命令があったと判断した場合(S4:YES)、被呼側装置Bに発呼してCNG(呼出トーン)信号を送信する(S5、P1)。
一方、被呼側装置Bの制御部21は、発呼側装置Aから送信されたCNG信号を受信したか否かに基づいて着呼したか否かを判断する(S21)。そして、着呼したと判断すると(S21:YES)、S22の判断処理を行う前に、発呼側装置Aに対して自装置Bが回線接続された場合に非音声端末であることを示すCED(被呼端末識別)信号、非標準機能の有無、及び非標準機能を有する場合はその機能を示すNSF(非標準機能識別)信号、自装置Bの電話番号を示すCSI(被呼端末識別)信号、及び自装置Bの標準CCITT能力を示すDIS(デジタル識別)信号を送信する(P2、P3)。
第1の要求手段として機能する発呼側装置Aの制御部1は、S5の発呼後に被呼側装置Bから送信されたCED信号、NSF信号、CSI信号、及びDIS信号を受信すると、実画像データにヘッダ情報とサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する被呼側装置(外部装置)Bに対してポーリング送信を要求するとともに、液晶表示装置13又は操作部8が受付けた選択に基づいてヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストの送信を要求する(S6、P4)。具体的には、ポーリング送信を要求するDTC(デジタル送信命令)信号、PWD(パスワード)信号、ユーザによって指定されたボックス番号を含むSEP(選択ポーリング)信号、ヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストの送信を要求する情報(リスト送信要求情報)を含むNSC(非標準機能命令)信号、自装置Aの電話番号を示すCIG(発呼端末識別)信号を被呼側装置Bに送信する。
なお、ここでは、実画像データにヘッダ情報とサムネイル情報の両方が付加された画像ファイルが被呼側装置Bのメモリボックス36に蓄積されているため、上記のようなユーザによるリストの選択が可能であるが、実画像データにヘッダ情報のみを付加した画像ファイルを蓄積する被呼側装置Bに対しては、ヘッダ情報のリストの送信を要求し、実画像データにサムネイル情報のみを付加した画像ファイルを蓄積する被呼側装置Bに対しては、サムネイル情報のリストの送信を要求するようにすればよい。
また、発呼側装置Aが被呼側装置Bに対して標準手順を利用したファクシミリ通信でリストの送信を要求するには、例えばヘッダ情報のみのリストの送信を要求する場合には「001」、サムネイル情報のみのリストの送信を要求する場合には「002」、ヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストの送信を要求する場合には「003」、ヘッダ情報とサムネイル情報と実画像データのリストの送信を要求する場合には「004」というように、識別コードを発呼側装置Aと被呼側装置Bとの間で予め規定しておく。そして、発呼側装置AがS3で受付けた選択に対応する識別コードをPWD信号又はSEP信号に含めて被呼側装置Bに送信するようにすればよい。
一方、被呼側装置Bの制御部21は、DTC信号を受信したか否かに基づいてポーリング送信要求があったか否かを判断する(S22)。ここで、ポーリング送信要求がなかったと判断した場合(S22:NO)、すなわち、発呼側装置AからDTC信号を受信しなかった場合には、通常のファクシミリ通信手順を行って発呼側装置Aから送信された画像データを受信する(S23)。逆に、ポーリング送信要求があったと判断した場合(S22:YES)、S24の処理動作を行う前に、受信したNSF信号により識別される機能に応答するNSS(非標準機能設定)信号、被呼側装置Bの電話番号を示すTSI(送信端末識別)信号、受信したDIS信号により識別される標準機能に応答するDCS(デジタル命令)信号、及び通信のテスト信号であるTCF(トレーニングチェック)信号を発呼側装置Aに送信する(P5)。
これに対し、発呼側装置Aの制御部1は、被呼側装置Bから送信されたTCF信号に誤りがないことを確認するとPIX(ピクセルデータ)信号の送信を開始してよいことを示すCFR(受信準備確認)信号を被呼側装置Bに対して送信する(P6)。このように、発呼側装置Aは、PIX信号を受信するための準備を、被呼側装置BはPIX信号を送信するための準備を行う。
被呼側装置Bの制御部21は、発呼側装置Aから受信したNSC信号に含まれているリスト送信要求情報に基づいて、ヘッダ情報のリスト送信要求があったか否かを判断する(S24)。ここで、ヘッダ情報のリスト送信要求があったと判断した場合(S24:YES)、発呼側装置(外部装置)Aからの送信要求に応じてメモリボックス36の画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストを発呼側装置Aに送信する(S25、P7)。具体的には、発呼側装置Aから受信したSEP信号に含まれているボックス番号のメモリボックス36に蓄積されている全ての画像ファイルからヘッダ情報を抽出してそれらをまとめたリストを作成し、作成したヘッダ情報のリストを発呼側装置Aに送信する。なお、NSC信号に基づいてヘッダ情報のリスト送信要求はなかったと判断した場合には(S24:NO)、S25の処理動作を行うことなくS26に進む。
続いて、制御部21は、発呼側装置Aから受信したNSC信号に含まれているリスト送信要求情報に基づいてサムネイル情報のリスト送信要求があったか否かを判断する(S26)。ここで、サムネイル情報のリスト送信要求があったと判断した場合(S26:YES)、発呼側装置Aからの送信要求に応じてメモリボックス36の画像ファイルに含まれているサムネイル情報のリストを発呼側装置Aに送信する(S27、P7)。具体的には、発呼側装置Aから受信したSEP信号に含まれているボックス番号のメモリボックス36に蓄積されている全ての画像ファイルからサムネイル情報を抽出してそれらをまとめたリストを作成し、作成したサムネイル情報のリストを発呼側装置Aに送信する。なお、NSC信号に基づいてサムネイル情報のリスト送信要求はなかったと判断した場合には(S26:NO)、S27の処理動作を行うことなくS28に進む。
上記の説明から明らかなように、第1の送信手段として機能する被呼側装置Bの制御部21は、S25及びS27の処理動作の両方又はいずれか一方を行うことにより、発呼側装置Aからの送信要求に応じて画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリスト、サムネイル情報のリスト、又はヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストを発呼側装置Aに送信する。このように、発呼側装置AのS6、及び被呼側装置BのS25とS27の両方又はいずれか一方の処理動作ステップにより、発呼側装置Aがメモリボックス36の画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストとサムネイル情報のリストの両方又はいずれか一方をポーリング通信により被呼側装置Bから取り出す。このとき、被呼側装置Bは、メモリボックス36内の全画像ファイルの1ページ目に対応する情報のみのリストを送信する。
次に、制御部21は、実画像データの送信要求があったか否かを判断する(S28)。ここでは、リストの送信要求を受けて少なくともS25とS27の処理動作のいずれか一方を行っているため、実画像データの送信要求はなかったと判断し(S28:NO)、回線を切断する(S29)。すなわち、S25とS27の両方又はいずれか一方の処理動作を行ってリスト(PIX信号)を送信した後に、PIX信号を全て送信したことを示すEOP(手順終了)信号を発呼側装置Aに送信する(P8)。そして、EOP信号の肯定応答であるMCF(メッセージ確認)信号を発呼側装置Aから受信した後に、DCN(切断命令)信号を発呼側装置Aに送信して回線を切断する(P10)。
一方、発呼側装置Aの制御部1は、被呼側装置Bの制御部21によりS25とS27の両方又はいずれか一方の処理動作が行われて被呼側装置Bから送信されたリストを受信したか否かを判断する(S7)。ここで、第1の受信手段として機能する制御部1は、自身の送信要求に応じて被呼側装置B(外部装置)から送信されたリストを受信したと判断した場合(S7:YES)、すなわち、被呼側装置Bから送信されたリスト(PIX信号)を受信した後に前記EOP信号を受信すると、前記MCF信号を被呼側装置Bに送信し(P9)、受信したリストを出力して該リストに含まれる情報の指定を促す報知処理を実行する(S8)。具体的には、自身の要求に応じて被呼側装置Bから送信されたヘッダ情報のリスト、サムネイル情報のリスト、又はヘッダ情報のリストとサムネイル情報のリストの両方を受信し、指定受付手段として機能する液晶表示装置13又は液晶表示装置13と記録部7の両方は、受信したリストを出力して該リストに含まれる情報(ヘッダ情報又はサムネイル情報)の指定を受付ける。すなわち、受信したリストを液晶表示装置13に表示するか、又は受信したリストに対応する画像を記録部7において用紙に記録して排紙トレイ(不図示)に排出して情報の指定を受付ける。
図7は、S6において、被呼側装置Bにヘッダ情報のリストの送信を要求し、被呼側装置Bからヘッダ情報のリストを受信した場合に、S8において液晶表示装置13に表示されるヘッダ情報一覧画面38の一例を示した図である。このヘッダ情報一覧画面38には、ユーザが指定した被呼側装置Bにおけるメモリボックス36のボックス番号、例えば「取り出したい原稿を指定して下さい」などの実画像データの指定を促す旨のメッセージ、ファイル作成日時やデータサイズなどのメモリボックス36内に保存(蓄積)されている全画像ファイルのヘッダ情報のリストが表示されている。ユーザは、このヘッダ情報一覧画面38に表示されたヘッダ情報のリストを見て、ポーリング通信開始前にボックス番号を入力した被呼側装置Bのメモリボックス36内にどのような画像ファイル(実画像データ)が蓄積されているかを取り出したい実画像データを指定する前に予め把握することができる。なお、液晶表示装置13はタッチパネル式のものであり、ユーザは、このヘッダ情報一覧画面38に指などで触れることにより、リストに含まれるヘッダ情報を指定でき、これにより、指定されたヘッダ情報が付加された実画像データをメモリボックス36から取り出したい実画像データとして指定できるようになっている。また、操作部8からの指定も当然可能である。
図8は、S6において、被呼側装置Bにヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストの送信を要求し、被呼側装置Bからヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストを受信した場合に、S8において液晶表示装置13に表示されるヘッダ・サムネイル情報一覧画面39の一例を示した図である。このヘッダ・サムネイル情報一覧画面39には、ユーザが指定した被呼側装置Bにおけるメモリボックス36のボックス番号と、例えば「取り出したい原稿を指定して下さい」などの実画像データの指定を促す旨のメッセージと、メモリボックス36内に保存されている全画像ファイルのサムネイル情報(縮小画像)とファイル作成日時やデータサイズなどのヘッダ情報の両方のリストが表示されている。ユーザは、このヘッダ・サムネイル情報一覧画面39に表示されたヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストを見て、ポーリング通信開始前に指定した被呼側装置Bのメモリボックス36内にどのような画像ファイル(実画像データ)が蓄積されているかを取り出したい実画像データを指定する前に予め把握することができる。また、ユーザは、ヘッダ情報とサムネイル画像の両方が表示されたこのヘッダ・サムネイル情報一覧画面39に指などで触れることにより、リストに含まれるヘッダ情報又はサムネイル情報を指定でき、これにより、指定されたヘッダ情報又はサムネイル情報が付加された実画像データをメモリボックス36から取り出したい実画像データとして指定できるようになっている。なお、このヘッダ・サムネイル情報一覧画面39では、上記のヘッダ情報一覧画面38に対して、ヘッダ情報のリストに加えてサムネイル情報のリストが表示されているため、ユーザはメモリボックス36内にどのような実画像データが蓄積されているかをより明確に把握することができる。したがって、この表示画面又は操作部8から実画像データを正確に指定することができる。
なお、ここでは、ヘッダ情報とサムネイル情報のうち、ヘッダ情報のみのリストが表示されたヘッダ情報一覧画面38と、ヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストが表示されたヘッダ・サムネイル情報一覧画面39と、について説明したが、S2の報知処理に対してユーザがサムネイル情報のリストの送信を被呼側装置Bに要求するように選択した場合には、S8においてサムネイル情報のみのリストが表示されたサムネイル情報一覧画面(不図示)を液晶表示装置13に表示させるようにすればよい。
図9は、発呼側装置Aが被呼側装置Bから受信したサムネイル情報のリストを記録した記録紙40を例示した図である。この記録紙40には、ユーザが指定した被呼側装置Bにおけるメモリボックス36のボックス番号と、例えば「取り出したい原稿を指定して下さい」などの実画像データの指定を促す旨のメッセージと、被呼側装置Bから受信したサムネイル情報のリストが記録されており、ユーザは、この記録紙40を見て、被呼側装置Bのメモリボックス36内にどのような実画像データが蓄積されているかを取り出したい実画像データを指定する前に予め把握することができる。なお、この記録紙40に記録されたサムネイル情報には、それぞれ識別番号が付与されており、ユーザは、任意の識別番号を液晶表示装置13又は操作部8のテンキーから入力してリストに含まれるサムネイル情報を指定でき、これにより、指定されたサムネイル情報が付加された実画像データをメモリボックス36から取り出したい実画像データとして指定できるようになっている。
図8及び図9に基づいて説明したように、液晶表示装置13又は液晶表示装置13と記録部7の両方は、被呼側装置Bから受信したヘッダ情報のリスト、サムネイル情報のリスト、又はヘッダ情報のリストとサムネイル情報のリストの両方を出力して該リストに含まれる情報(ヘッダ情報又はサムネイル情報)の指定を受付ける指定受付手段として機能する。
制御部1は、このようにしてS8の報知処理を行った後、液晶表示装置13の表示画面がタッチされて、又は操作部8の操作キーが操作されて情報(ヘッダ情報又はサムネイル情報)が指定されたか否かを判断する(S9)。そして、第2の要求手段として機能する制御部1は、情報が指定されたと判断した場合(S9:YES)、被呼側装置Bに再度発呼し(S10)、ユーザによる指定を受付けた情報(ヘッダ情報又はサムネイル情報)が付加された実画像データの送信を被呼側装置(外部装置)Bに要求する(S11)。具体的には、図3に示す手順P1においてCNG信号を被呼側装置Bに送信した後に、手順P4において、リスト送信要求情報の代わりに、ユーザにより指定された情報が付加された実画像データの送信を要求する情報を含めたNSC信号を被呼側装置Bに対して送信する。なお、NSC信号に含まれる情報が異なる点などを除き、上記と同様に手順P1乃至手順P6が発呼側装置Aと被呼側装置Bとの間で行われる。
被呼側装置Bの制御部21は、NSC信号とともに発呼側装置Aから受信したDTC信号に基づいてポーリング送信要求があったと判断し(S22:YES)、NSC信号に含まれている情報を抽出する。ここでは、制御部21は、ユーザによって指定されたヘッダ情報又はサムネイル情報のいずれかの情報が付加された実画像データの送信を要求する情報がNSC信号に含まれているので、S24及びS26でいずれも送信要求がなかったと判断し(S24:NO、S26:NO)、実画像データの送信要求があったか否かを判断し(S28)、実画像データの送信要求があったと判断する(S28:YES)。そして、第2の送信手段として機能する制御部21は、ヘッダ情報のみのリスト、サムネイル情報のみのリスト、又はヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストの送信後に、発呼側装置Aから送信要求があった実画像データを発呼側装置Aに送信する(S30、P7)。すなわち、送信要求があった実画像データを含む画像ファイルをSEP信号に含まれているボックス番号(サブアドレス)とNSC信号に含まれている送信要求の情報から特定し、画像ファイルからその実画像データを抽出して発呼側装置Aに送信する。
第2の受信手段として機能する発呼側装置Aの制御部1は、S11の送信要求に応じて被呼側装置(外部装置)Bから送信された実画像データ(PIX信号)を受信してポーリング通信を完了する(S13)。すなわち、被呼側装置Bの手順P7及びP8によりPIX信号及びEOP信号を受信した後にMCF信号を被呼側装置Bに送信し、被呼側装置BからDCN信号を受信して通信手順が完了する(P9)。
以上説明したように、発呼側装置AのS8乃至S12、及び被呼側装置BのS30の処理動作ステップにより、発呼側装置Aが取り出したヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストを出力して該リストに含まれる情報(ヘッダ情報又はサムネイル情報)の指定を受付けるとともに、指定された前記情報が付加された実画像データをポーリング通信により被呼側装置Bから取り出している。このようにして発呼側装置Aが被呼側装置Bから取り出した実画像データは、画像メモリ6に格納され、記録部7においてその画像を用紙に記録したり、ファクシミリ送信に使用したりすることができる。
なお、被呼側装置Bから受信する実画像データは1つに限らず、複数の実画像データを送信させるための情報を含んだNSC信号を被呼側装置Bに送信して、被呼側装置Bから複数の実画像データを受信することも可能である。また、発呼側装置Aのユーザは、ボックス番号を指定せず、被呼側装置BからHDD31に蓄積されている全画像ファイルを対象としたリストを取得して取り出したい実画像データを指定することも当然可能である。
ところで、被呼側装置Bは、上記のように、ヘッダ情報のリスト、サムネイル情報のリスト、ヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリスト、又は実画像データをPIX信号として発呼側装置Aに送信するが、送信するデータにコード信号であるヘッダ情報が含まれている場合には、ヘッダ情報を含むイメージ画像(ラスタ画像)データを生成してPIX信号として発呼側装置Aに送信すればよい。また、ヘッダ情報をコード信号の状態で送信し、発呼側装置Aにおいてイメージ画像データを生成させるようにしてもよい。すなわち、前者の場合、ヘッダ情報もサムネイル情報や実画像データと同様にイメージ画像データとして発呼側装置Aに送信される。また、ここでは、発呼側装置Aが被呼側装置Bからリストを取得した後に、一度回線が切断され、発呼側装置Aが再発呼して実画像データの送信要求を行っているが、発呼側装置Aと被呼側装置Bとの間の回線を切断することなく、一連の通信処理を行うようにすることも可能である。
なお、本実施形態においては、JPEG形式のカラー画像データが被呼側装置Bのメモリボックス36に蓄積されており、そのカラー画像データに含まれているヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリスト又はいずれか一方のリストに基づいて、発呼側装置Aのユーザが実画像データ(カラー画像データ)を指定する場合について説明したが、HDD31に蓄積されている画像ファイルは、カラー画像ファイルに限定されるものではなく、モノクロ画像ファイルであってもよい。
ただし、モノクロ画像ファイルが蓄積されている場合、カラー画像ファイルに比べてそのデータ量は少ないため、ヘッダ情報やサムネイル情報のリストではなく、実画像データのリストを送信することも可能である。これに対し、カラー画像データの場合、モノクロ画像データに比べてそのデータ量が多いため、実画像データのリストを送信すると、通信コストがかかるなどの問題が生じる。したがって、本実施形態のように、画像ファイルに含まれるヘッダ情報やサムネイル情報のリストを被呼側装置Bから発呼側装置Aに送信することにより、発呼側装置Aに送信するデータ量を極力少なくして、発呼側装置Aにおけるユーザの実画像データ(ヘッダ情報又はサムネイル情報)の指定を容易にすることができる。
本発明は、例えば、ポーリング通信機能を備えたファクシミリ装置、コピー機能やファクシミリ機能を併せ持つ複合機等に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る発呼側装置及び被呼側装置の構成例を示したブロック図である。 被呼側装置に蓄積されている画像ファイルのデータ構造を概略的に示した図である。 発呼側装置と被呼側装置との間での信号の送受信状態を示すタイミングチャートである。 被呼側装置との間でポーリング通信を行う際に、発呼側装置で行われる処理動作を示したフローチャートである。 被呼側装置との間でポーリング通信を行う際に、発呼側装置で行われる処理動作を示したフローチャートである。 発呼側装置との間でポーリング通信を行う際に、被呼側装置で行われる処理動作を示したフローチャートである。 被呼側装置からヘッダ情報のリストを受信した場合に、発呼側装置の液晶表示装置に表示される表示画面の一例を示した図である。 被呼側装置からヘッダ情報とサムネイル情報の両方のリストを受信した場合に、発呼側装置の液晶表示装置に表示される表示画面の一例を示した図である。 発呼側装置が被呼側装置から受信したサムネイル情報のリストが記録された記録紙の一例を示した図である。
符号の説明
A 発呼側装置(発呼側のファクシミリ装置、被呼側装置に対する外部装置)
B 被呼側装置(被呼側のファクシミリ装置、発呼側装置に対する外部装置)
1、21 制御部(MPU)
2、22 ROM
7 記録部
8 操作部
10、30 通信部
13 液晶表示装置
17 PSTN
31 HDD
36 メモリボックス

Claims (9)

  1. ポーリング通信を利用したファクシミリ通信方法であって、
    被呼側装置が画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイルを予め自装置内に蓄積するステップと、発呼側装置が前記画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、前記発呼側装置が取り出したヘッダ情報のリストを出力して該リストに含まれるヘッダ情報の指定を受付けるとともに指定されたヘッダ情報が付加された画像データをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、を含んでなることを特徴とするファクシミリ通信方法。
  2. ポーリング通信を利用したファクシミリ通信方法であって、
    被呼側装置が画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイルを予め自装置内に蓄積するステップと、発呼側装置が前記画像ファイルに含まれているサムネイル情報のリストをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、前記発呼側装置が取り出したサムネイル情報のリストを出力して該リストに含まれるサムネイル情報の指定を受付けるとともに指定されたサムネイル情報が付加された画像データをポーリング通信により前記被呼側装置から取り出すステップと、を含んでなることを特徴とするファクシミリ通信方法。
  3. 画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、外部装置からの送信要求に応じて前記画像ファイルに含まれているヘッダ情報のリストを前記外部装置に送信する第1の送信手段と、該手段による前記ヘッダ情報のリストの送信後に前記外部装置から送信要求があった画像データを前記外部装置に送信する第2の送信手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、外部装置からの送信要求に応じて前記画像ファイルに含まれているサムネイル情報のリストを前記外部装置に送信する第1の送信手段と、該手段による前記サムネイル情報のリストの送信後に前記外部装置から送信要求があった画像データを前記外部装置に送信する第2の送信手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 画像データにヘッダ情報を付加した画像ファイルを蓄積する外部装置に対してヘッダ情報のリストの送信を要求する第1の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信されたヘッダ情報のリストを受信する第1の受信手段と、該手段が受信したヘッダ情報のリストを出力して該リストに含まれるヘッダ情報の指定を受付ける指定受付手段と、該手段が指定を受付けたヘッダ情報が付加された画像データの送信を前記外部装置に要求する第2の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信された画像データを受信する第2の受信手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  6. 画像データにサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する外部装置に対してサムネイル情報のリストの送信を要求する第1の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信されたサムネイル情報のリストを受信する第1の受信手段と、該手段が受信したサムネイル情報のリストを出力して該リストに含まれるサムネイル情報の指定を受付ける指定受付手段と、該手段が指定を受付けたサムネイル情報が付加された画像データの送信を前記外部装置に要求する第2の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信された画像データを受信する第2の受信手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  7. 画像データにヘッダ情報とサムネイル情報を付加した画像ファイルを蓄積する外部装置に対してヘッダ情報とサムネイル情報の両方又はいずれか一方のリストの送信を要求する第1の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信されたリストを受信する第1の受信手段と、該手段が受信したリストを出力して該リストに含まれるヘッダ情報又はサムネイル情報の指定を受付ける指定受付手段と、該手段が指定を受付けたヘッダ情報又はサムネイル情報が付加された画像データの送信を前記外部装置に要求する第2の要求手段と、該手段の要求に応じて前記外部装置から送信された画像データを受信する第2の受信手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  8. 前記外部装置に送信を要求するリストの選択を受付ける選択受付手段を備え、
    前記第1の要求手段は、前記選択受付手段が受付けた選択に基づいて前記外部装置に対して前記リストの送信を要求することを特徴とする請求項7記載のファクシミリ装置。
  9. 前記指定受付手段は、前記第1の受信手段が受信したリストを表示又は用紙に記録して前記指定を受付けることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1に記載のファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228139A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Brother Ind Ltd ファクシミリ装置と電話装置

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