JP6018494B2 - プログラミング方法および装置 - Google Patents
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Description
図13は、従来のプログラミング装置におけるプログラミング画面例である。この例において、プログラミング画面は、実際の編集操作を行う編集画面と、予め用意された各種コンポーネントを示すシンボルが配置されるステンシル画面とから構成されている。
また、編集画面に表示されているプログラム全体の表示倍率を大きくして、特定部分を拡大表示させてポートを選択することも可能である。しかし、結線の際には、他の結線状態などを確認するため、広い範囲でFBDを見渡せる状態で作業を行う場合が多く、このような場合には、表示倍率をあまり大きくできず、依然として結線時の作業効率を改善できない。
[本実施の形態の構成]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるプログラミング装置10について説明する。図1は、プログラミング装置の構成を示すブロック図である。
操作入力部12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、ユーザ操作を示す操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部15から出力された編集画面などの各種データを画面表示する機能を有している。
プログラム14Pは、演算処理部15のCPUで実行されることにより、各種の処理部を実現するプログラムであり、外部装置や記録媒体(共に図示せず)から読み出されて記憶部14に予め格納される。
記憶部14で記憶する主な処理情報として、オブジェクト情報14A、結線情報14B、およびポート情報14Cがある。
図2は、オブジェクト情報の構成例である。ここでは、オブジェクトを識別するためのIDごとに、名称、オブジェクト種別など、当該オブジェクトに関する属性値が登録されている。このうち、オブジェクト種別は、当該オブジェクトの機能に応じた分類を示す情報であり、例えば、ファンクションブロックには、実数演算ブロック、論理演算ブロック、比較ブロック、検出ブロックなど、各種の種別があり、接続子には、外部入力や外部出力などの種別がある。
図3は、結線情報の構成例である。ここでは、接続線を識別するためのIDごとに、ポートIDなど、当該接続線に関する属性値が登録されている。
このうち、ポートIDは、当該接続線で接続するオブジェクトのポートを特定する情報であり、始点および終点に相当する2つのポートIDが登録されている。
図4は、ポート情報の構成例である。ここで、ポートを識別するためのIDごとに、名称、入出力種別、タイプ種別など、当該ポートに関する属性値が登録されている。
このうち、入出力種別は、当該ポートが入力ポート/出力ポートのいずれかを示すポート種別情報であり、タイプ種別は、当該ポートで入出力するデータが数値型/論理型のいずれかを示すポート種別情報である。
通常、FBDでは、ファンクションブロックのシンボルが正立している状態において、シンボル左端部に入力ポートを配置し、シンボル右端部に出力ポートを配置するという、ポート配置ルールを用いている。これは、FBD全体において、左側から右側へ信号が伝達されるようにシンボルを配置するという基本ルールに基づくものである。本実施の形態では、ファンクションブロックのポートについて認識範囲を拡大する場合、このポート配置ルールを利用して、結線時のポート選択順を規定することにより、選択対象とならないポート側まで、ポートの認識範囲を左右に拡大している。
演算処理部15で実現される主な処理部として、編集処理部15A、選択可否判定部15B、および認識範囲変更部15Cがある。
図6は、ポートの認識範囲とその拡大を示す説明図である。編集画面上でポインティングデバイスにより、いずれかのシンボルを選択する場合、当該シンボルに対してクリックやタップなどの選択操作を行う。したがって、各シンボルには、当該選択操作を認識する認識範囲が設定されており、基本的には、図6(a)の斜線領域で示すように、当該シンボルと同じ大きさの認識範囲が設定されている。これにより、選択したいシンボルの認識範囲内で選択操作を行ってはじめて、当該シンボルが選択されることになる。
本実施の形態において、認識範囲変更部15Cが、ポートのシンボルについて、認識領域を一時的に拡大するようにしたものである。
一方、前述の図5で示したように、ファンクションブロックにおいて、入力ポートおよび出力ポートの配置位置が、右端部および左端部に規定されている。
このため、図6(b)および図6(c)に示すように、選択すべきポートの認識範囲を、選択すべきでないポート側へ認識範囲を拡大することができる。
図6(c)は、ファンクションブロックの入力ポートP1,P2,P3について、認識範囲A1,A2,A3を拡大した例である。ここでは、ファンクションブロックのシンボルのうち、入力ポートP1,P2,P3が配置されている左端部から右端部へ向けて認識領域A1,A2,A3が拡大されている。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかるプログラミング装置10の動作について説明する。図7は、プログラミング装置の結線処理を示すフローチャートである。
プログラミング装置10の演算処理部15は、ユーザ操作により、結線動作が選択された場合、図7の結線処理を実行する。ここでは、前述したポート選択順に基づいて、出力ポート、入力ポートの順にポートを選択する場合を例として説明する。なお、この逆順で選択する場合には、以下の記載において、出力ポートと入力ポートを置換した処理を実行すればよい。
この後、いずれかの出力ポートが選択された場合(ステップ102:YES)、選択可否判定部15Bは、ポート情報14Cのポート種別に基づいて、編集画面上に配置されている各オブジェクトのうち、選択された当該出力ポートと接続可能な入力ポートを選択可と判定するとともに、接続不可の入力ポートを選択不可と判定する(ステップ103)。
この後、これら入力ポートのうちのいずれかが選択された場合(ステップ105:YES)、編集処理部15Aは、選択された出力ポートおよび入力ポートの間を接続線で結線し、記憶部14の結線情報14Bを変更した後(ステップ106)、一連の結線処理を終了する。
まず、出力ポートが選択されていない状態では、各出力ポートが選択可と判定されることから図8(a)に示すように、出力ポートP14,P15、P24,P25の認識範囲A14,A15,A24,A25がそれぞれ拡大される。
このように、本実施の形態は、選択可否判定部15Bが、ポート選択操作によりいずれのポートも選択されていない場合、編集画面上に配置されている各オブジェクトのうち出力(入力)ポートを選択可と判定するとともに入力(出力)ポートを選択不可と判定し、ポート選択操作によりいずれかの出力(入力)ポートが選択された場合、ポート情報のポート種別に基づいて各オブジェクトのうち当該出力(入力)ポートと接続可能な入力(出力)ポートを選択可と判定するとともに、接続不可の入力(出力)ポートを選択不可と判定し、認識範囲変更部15Cが、各オブジェクトのうち選択可と判定されたポートについてのみ、ポート選択操作時に当該ポートが選択されたか否かを認識するための認識範囲を拡大するようにしたものである。
これにより、認識範囲が大きく拡大されている場合でも、ポインタを認識範囲へ移動させることにより、当該認識範囲がどのポートと対応しているか、容易に認識することができる。
これにより、認識範囲が大きく拡大されている場合、各認識範囲がどのポートと対応しているか、容易に認識することができるとともに、ポインタが位置する認識範囲を容易に区別して認識することができる。
図11は、接続不可のポート表示例である。ここでは、ポートP12,P22が接続可と判定されたポートであり、接続不可と判定されたポートP11,P13,P15,P21,P23,P24,P25について、ポートの枠線が破線で表示されている。
これにより、各ポートについて接続可/不可を容易に識別することができる。
図12は、認識範囲の拡大例であり、ファンクションブロックB1のポートP15の認識範囲A15を拡大した例が示されている。なお、以下の説明では、ポートP14,P15が配置されているB1の配置端部(B1右端部)に沿った方向(紙面上下方向)をY方向とし、このY方向に直交する方向(紙面左右方向)をX方向とする。
これら認識範囲の拡大方法については、予め設定しておいた拡大ルールに基づいて、認識範囲変更部15Cが拡大範囲を決定すればよい。
図12(e)は、図12(c)の例について、P15と隣接するポートP14の認識範囲A14についても拡大する場合の例である。この場合、隣接するA14,A15間では、互いの拡大幅を等距離として、ある程度の隙間が設けられている。
図12(g)は、図12(c)の例について、B1のうちY方向においてP15からB1の上端または下端までの間に認識範囲を拡大すべきポートが存在しない場合、これら上端および下端のうち、P15から端部までの距離が長い方の略端部まで、A15を拡大した例である。
図12(h)は、図12(c)の例について、B1のうちY方向においてP15からB1の上端および下端までの間に認識範囲を拡大すべきポートが存在しない場合、B1の略上端から略下端まで、A15を拡大した例である。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
Claims (4)
- ユーザ操作に応じて、編集画面上にファンクションブロック、接続子、接続線などの各種オブジェクトを配置して、これらオブジェクト間を結線することにより、施設に設けられた設備機器を自動制御するためのファンクションブロックダイアグラムを編集するプログラミング装置で用いられるプログラミング方法であって、
記憶部が、前記オブジェクトごとに、当該オブジェクトが有する各ポートに関するポート種別が登録されたポート情報を記憶する記憶ステップと、
編集処理部が、前記オブジェクト間を結線する際、ポインティングデバイスを用いたユーザのポート選択操作により、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうちから出力ポートと入力ポートとが選択された場合、これらポート間を結線する編集処理ステップと、
選択可否判定部が、前記ポート選択操作によりいずれのポートも選択されていない場合、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうち出力(入力)ポートを選択可と判定するとともに入力(出力)ポートを選択不可と判定し、前記ポート選択操作によりいずれかの出力(入力)ポートが選択された場合、前記ポート情報のポート種別に基づいて前記各オブジェクトのうち当該出力(入力)ポートと接続可能な入力(出力)ポートを選択可と判定するとともに、接続不可の入力(出力)ポートを選択不可と判定する選択可否判定ステップと、
認識範囲変更部が、前記各オブジェクトのうち選択可と判定されたポートについてのみ、前記ポート選択操作時に当該ポートが選択されたか否かを認識するための認識範囲を拡大する認識範囲変更ステップとを備え、
前記認識範囲変更ステップは、前記認識範囲の拡大対象となるポートがファンクションブロックのポートである場合、前記編集画面上に配置されている当該ファンクションブロックのうち、当該ポートが配置されている一端部から他端部に向けて当該認識範囲を拡大する
ことを特徴とするプログラミング方法。 - ユーザ操作に応じて、編集画面上にファンクションブロック、接続子、接続線などの各種オブジェクトを配置して、これらオブジェクト間を結線することにより、施設に設けられた設備機器を自動制御するためのファンクションブロックダイアグラムを編集するプログラミング装置で用いられるプログラミング方法であって、
記憶部が、前記オブジェクトごとに、当該オブジェクトが有する各ポートに関するポート種別が登録されたポート情報を記憶する記憶ステップと、
編集処理部が、前記オブジェクト間を結線する際、ポインティングデバイスを用いたユーザのポート選択操作により、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうちから出力ポートと入力ポートとが選択された場合、これらポート間を結線する編集処理ステップと、
選択可否判定部が、前記ポート選択操作によりいずれのポートも選択されていない場合、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうち出力(入力)ポートを選択可と判定するとともに入力(出力)ポートを選択不可と判定し、前記ポート選択操作によりいずれかの出力(入力)ポートが選択された場合、前記ポート情報のポート種別に基づいて前記各オブジェクトのうち当該出力(入力)ポートと接続可能な入力(出力)ポートを選択可と判定するとともに、接続不可の入力(出力)ポートを選択不可と判定する選択可否判定ステップと、
認識範囲変更部が、前記各オブジェクトのうち選択可と判定されたポートについてのみ、前記ポート選択操作時に当該ポートが選択されたか否かを認識するための認識範囲を拡大する認識範囲変更ステップとを備え、
前記編集処理ステップは、拡大された前記認識範囲のうち、前記ポート選択操作の対象を選択するためのポインタが存在する認識範囲について、当該認識範囲と対応するポートの表示形式を、予め定められているポインタ在中状態を示す表示形式へ変更する
ことを特徴とするプログラミング方法。 - ユーザ操作に応じて、編集画面上にファンクションブロック、接続子、接続線などの各種オブジェクトを配置して、これらオブジェクト間を結線することにより、施設に設けられた設備機器を自動制御するためのファンクションブロックダイアグラムを編集するプログラミング装置であって、
前記オブジェクトごとに、当該オブジェクトが有する各ポートに関するポート種別が登録されたポート情報を記憶する記憶部と、
前記オブジェクト間を結線する際、ポインティングデバイスを用いたユーザのポート選択操作により、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうちから出力ポートと入力ポートとが選択された場合、これらポート間を結線する編集処理部と、
前記ポート選択操作によりいずれのポートも選択されていない場合、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうち出力(入力)ポートを選択可と判定するとともに入力(出力)ポートを選択不可と判定し、前記ポート選択操作によりいずれかの出力(入力)ポートが選択された場合、前記ポート情報のポート種別に基づいて前記各オブジェクトのうち当該出力(入力)ポートと接続可能な入力(出力)ポートを選択可と判定するとともに、接続不可の入力(出力)ポートを選択不可と判定する選択可否判定部と、
前記各オブジェクトのうち選択可と判定されたポートについてのみ、前記ポート選択操作時に当該ポートが選択されたか否かを認識するための認識範囲を拡大する認識範囲変更部とを備え、
前記認識範囲変更部は、前記認識範囲の拡大対象となるポートがファンクションブロックのポートである場合、前記編集画面上に配置されている当該ファンクションブロックのうち、当該ポートが配置されている一端部から他端部に向けて当該認識範囲を拡大する
ことを特徴とするプログラミング装置。 - ユーザ操作に応じて、編集画面上にファンクションブロック、接続子、接続線などの各種オブジェクトを配置して、これらオブジェクト間を結線することにより、施設に設けられた設備機器を自動制御するためのファンクションブロックダイアグラムを編集するプログラミング装置であって、
前記オブジェクトごとに、当該オブジェクトが有する各ポートに関するポート種別が登録されたポート情報を記憶する記憶部と、
前記オブジェクト間を結線する際、ポインティングデバイスを用いたユーザのポート選択操作により、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうちから出力ポートと入力ポートとが選択された場合、これらポート間を結線する編集処理部と、
前記ポート選択操作によりいずれのポートも選択されていない場合、前記編集画面上に配置されている各オブジェクトのうち出力(入力)ポートを選択可と判定するとともに入力(出力)ポートを選択不可と判定し、前記ポート選択操作によりいずれかの出力(入力)ポートが選択された場合、前記ポート情報のポート種別に基づいて前記各オブジェクトのうち当該出力(入力)ポートと接続可能な入力(出力)ポートを選択可と判定するとともに、接続不可の入力(出力)ポートを選択不可と判定する選択可否判定部と、
前記各オブジェクトのうち選択可と判定されたポートについてのみ、前記ポート選択操作時に当該ポートが選択されたか否かを認識するための認識範囲を拡大する認識範囲変更部とを備え、
前記編集処理部は、拡大された前記認識範囲のうち、前記ポート選択操作の対象を選択するためのポインタが存在する認識範囲について、当該認識範囲と対応するポートの表示形式を、予め定められているポインタ在中状態を示す表示形式へ変更する
ことを特徴とするプログラミング装置。
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