JP6017262B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転する基板の周縁部に処理液を供給して、当該周縁部を処理する技術に関する。
半導体装置の製造工程には、被処理基板である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)を回転させながら、当該ウエハの周縁部に薬液等の処理液を供給することにより当該周縁部の不要膜または汚染物質を除去する周縁部洗浄工程がある。このような洗浄は、ベベル洗浄またはエッジ洗浄と呼ばれる。
特許文献1には、周縁部洗浄を行うための液処理装置が開示されている。この液処理装置は、ウエハを水平姿勢で保持して鉛直軸線周りに回転させるバキュームチャックと、回転するウエハの周縁部に薬液を吐出するノズルと、ウエハの周囲を囲みウエハから飛散する処理液を受け止めるカップ体と、ウエハ上面に近接してウエハ上面の上方を覆うとともにカップ体上面をシールする円板状のカバー部材とを備えている。カバー部材の上面の中心部から煙突状の吸入管が設けられており、また、カバー部材にはウエハ周縁の真上の位置に下方に突出する突起部が設けられている。カップ体の内部空間が吸引され負圧になっているため、ハウジング内を流れる清浄空気のダウンフローが吸入管から取り込まれ、ウエハ上面とカバー部材の下面との間の空間をウエハ周縁に向かって流れ、カバー部材の突起部とウエハ上面との間に形成された狭隘隙間を通ってカップの内部に流れ込む。この気流により、ウエハの外方に飛散する薬液のミストがウエハの上面に再度付着してウエハの上面(デバイス形成面)を汚染することが防止される。
しかし、特許文献1のカバー部材は、ウエハの全面を覆っているので、吸入管入口からカップ体に至るまでの流路抵抗が大きい。このため、カップ体の内部空間を強く吸引しないと、狭隘隙間出口部に十分な流速の気流が得られない。
特開2012−84856号公報
本発明は、カップ体を吸引する排気装置の負担を低減しつつ、基板に供給された処理液が基板から飛散した後に再度基板へ付着することを効果的に防止する技術を提供する。
本発明は、基板を水平に保持する基板保持部と、前記基板保持部を鉛直軸線周りに回転させる回転駆動機構と、前記基板保持部に保持された基板の上面の周縁部に処理液を供給する処理液ノズルと、上部開口を有するとともに、前記基板保持部に保持された基板の周囲を囲み、前記基板から外方に飛散する処理液を回収するカップ体と、前記カップ体の内部空間を吸引するための排気口と、リング状の防護壁と、を備え、前記防護壁は、前記基板保持部に保持された基板の上方に位置して当該基板の円周方向に沿って延び、当該基板の上面との間に第1隙間を形成するとともに前記カップ体の前記上部開口を画定する壁体との間に第2隙間を形成し、前記防護壁の下端の外周縁の半径方向位置は、前記基板保持部に保持された基板の上面の周縁部の内周縁の半径方向位置と同じか若しくは半径方向外側に位置しており、前記カップ体の前記内部空間が前記排気口を介して吸引されると、前記第1及び第2隙間を通って当該基板の上方にある気体が、前記カップ体の内部空間に導入される、基板処理装置を提供する。
また、本発明は、基板の周囲をカップ体で囲み、前記基板の上方に、当該基板の円周方向に沿って延びるリング状の防護壁を配置した状態で、基板を水平に保持する工程と、前記カップ体の内部空間を吸引するとともに基板を鉛直軸線周りに回転させた状態で、前記基板の周縁部に処理液を供給して、前記基板に液処理を施す工程と、を備え、前記基板に液処理が施されているときに、前記防護壁は、前記基板保持部に保持された前記基板の上方に位置して前記基板の円周方向に沿って延び、前記基板の上面との間に第1隙間を形成するとともに前記カップ体の前記上部開口を画定する壁体との間に第2隙間を形成し、前記防護壁の下端の外周縁の半径方向位置は、前記基板保持部に保持された基板の上面の周縁部の内周縁の半径方向位置と同じか若しくは半径方向外側に位置しており、前記カップ体の前記内部空間が吸引されると、前記第1及び第2隙間を通って当該基板の上方にある気体が、前記カップ体の内部空間に導入される、ことを特徴とする基板処理方法を提供する。
本発明によれば、防護壁と基板の上面との間に第1隙間を形成するとともに防護壁と前記カップ体の前記上部開口を画定する壁体との間に間の第2隙間を形成し、これら第1隙間及び第2隙間を介してカップ体に気体を引き込むようにしたので、カップ体を吸引する際の流路抵抗を低減して、カップ体を吸引する排気装置の負担を低減することができる。また、防護壁により、基板に供給された処理液が基板から飛散した後に再度基板へ付着することを効果的に防止することができる。
本発明の実施の形態に係る液処理装置の縦断側面図である。 図1に示す液処理装置のカバー部材、その昇降機構、および処理液供給部を示す平面図である。 図1の右側のウエハの外周縁付近の領域を拡大して詳細に示す断面図である。 ノズルについて説明する図である。 カップ体内部およびその近傍の処理流体の流れを説明するための図であって、(a)が液体の流れを説明する図、(b)が気流および当該気流に乗って流れるミストの流れを説明する図である。
本発明による基板処理装置の一実施形態として、半導体装置が形成される円形の基板であるウエハWの表に薬液であるHF(Hydro Fluoric acid)溶液を供給し、当該ウエハWの周縁部に形成された不要な膜を除去する液処理装置について説明する。
図1及び図2に示すように、液処理装置1は、ウエハWを水平姿勢で鉛直軸周りに回転可能に保持するウエハ保持部3と、ウエハ保持部3に保持されたウエハWの周囲を囲みウエハWから飛散した処理液を受けるカップ体2と、ウエハ保持部3に保持されたウエハWの上面の周縁部の上方に位置するリング状の防護壁52を有するカバー部材5と、カバー部材5を昇降させる昇降機構(移動機構)6と、ウエハ保持部3に保持されたウエハWに処理流体を供給する処理流体供給部7と、を備えている。
上述した液処理装置の構成部材である、カップ体2、ウエハ保持部3、カバー部材5などは1つのハウジング11内に収容されている。ハウジング11の天井部付近には外部から清浄空気を取り込む清浄空気導入ユニット14が設けられている。また、ハウジング11の床面近傍にはハウジング11内の雰囲気を排気する排気口15が設けられている。これにより、ハウジング11内にハウジング11の上部から下部に向けて流れる清浄空気のダウンフローが形成される。ハウジング11の一つの側壁には、シャッター12により開閉される搬入出口13が設けられている。ハウジング11の外部に設けられた図示しないウエハ搬送機構の搬送アームが、ウエハWを保持した状態で、搬入出口13を通過することができる。
ウエハ保持部3は、円板形状のバキュームチャックとして構成されており、その上面がウエハ吸着面31となっている。ウエハ吸着面31の中央部には吸引口32が開口している。ウエハ保持部3の下面中央部には、中空円筒形状の回転軸44が鉛直方向に延びている。回転軸44の内部空間には、吸引口32に接続された吸引管路(図示せず)が通っている。この吸引管路は、ハウジング11の外側において、真空ポンプ42に接続されている。真空ポンプ42を駆動することにより、ウエハ保持部3によりウエハWを吸着することができる。
回転軸44は、軸受け451を内蔵した軸受ケーシング45に支持されており、軸受ケーシング45は、ハウジング11の床面に支持されている。回転軸44は、回転軸44上の被動プーリー461、駆動モータ463の回転軸上の駆動プーリー462、被動プーリー461及び駆動プーリー462間に掛け渡された駆動ベルト464からなる回転駆動機構46により、所望の速度で回転させることができる。
図3に示すように、カップ体2は、ウエハ保持部3の外周を取り囲むように設けられた、有底円環形状の部材である。カップ体2は、ウエハWに供給された後にウエハWの外方に飛散する薬液を受け止めて回収し、外部に排出する役割を有する。
ウエハ保持部3により保持されたウエハWの下面と、このウエハWの下面に対向するカップ体2の内周側部分21の上面211との間には、比較的小さな(例えば2〜3mm程度の高さの)隙間が形成される。ウエハWに対向する上面211には、2つのガス吐出口212、213が開口している。これら2つのガス吐出口212、213は、同心の大径の円周および小径の円周に沿ってそれぞれ連続的に延びており、半径方向外向きに、かつ、斜め上方向に、ウエハWの下面に向けてホットNガス(加熱された窒素ガス)を吐出する。
カップ体2の内周側部分21内に形成された1つまたは複数の(図では1つのみ示す)ガス導入ライン214から円環状のガス拡散空間215にNガスが供給され、Nガスはガス拡散空間215内を円周方向に拡がりながら流れ、ガス吐出口212、213から吐出される。ガス拡散空間215に隣接してヒーター216が設けられており、Nガスはガス拡散空間215内を流れているときに加熱され、その後、ガス吐出口212、213から吐出される。半径方向外側にあるガス吐出口213から吐出されるNガスは、ウエハWの被処理部位であるウエハWの周縁部を加熱することにより、薬液による反応を促進し、また、ウエハWの表面(上面)に向けて吐出された後に飛散する処理液のミストがウエハの裏面(下面)に周り込むことを防止する。半径方向内側にあるガス吐出口212から吐出されるNガスは、ガス吐出口212が無い場合にウエハWの周縁部のみが温められること並びにウエハW中心側においてウエハWの下面近傍に負圧が生じることに起因して生じ得るウエハWの歪みを防止する。
カップ体2の外周側部分24には、上部が開放した2本の円環状の凹部241,242がカップ体2の周方向に沿って形成されている。凹部241,242の間は、円環状の分離壁243により仕切られている。外側の凹部241の底部に排液路244が接続されている。また内側の凹部242の底部には排気口247が設けられており、この排気口247に排気路245が接続されている。排気路245には、エジェクタあるいは真空ポンプ等の排気装置246が接続されており、この液処理装置1の動作中には、排気路245を介してカップ体2の内部空間が常時吸引され、内側の凹部242内の圧力がカップ体2外部のハウジング11内の圧力よりも低く維持されている。
カップ体2の内周側部分21の外周部(ウエハWの周縁の下方の位置)から半径方向外側に向けて環状の案内板25が延びている。案内板25は半径方向外側にゆくにしたがって低くなるように傾斜している。案内板25は内側の凹部242の全体および外側の凹部241の内周側部分の上方を覆い、かつ、案内板25の先端部251(半径方向外側周縁部)は、下方に向けて屈曲して外側の凹部241内に突入している。
また、カップ体2の外周側部分24の外周部には、外側の凹部241の外側の壁面と連続する外周壁26が設けられている。外周壁26は、その内周面により、ウエハWから外方に飛散する流体(液滴、ガスおよびこれらの混合物など)を受け止め、外側の凹部241に向けて案内する。外周壁26は、水平面に対して25〜30度の角度を成して半径方向外側に向かうほど低くなるように傾斜する内側の流体受け面261と、流体受け面261の上端部から下方に延びる返し部262を有している。図示例では、傾斜面として形成された流体受け面261に水平面263を介して返し部262が接続されているが、水平面263を設ける代わりに湾曲面を設けてもよいし、水平面263を設けることなく流体受け面261の上端部に直接返し部262を接続してもよい。案内板25の上面252と流体受け面261との間に、ガス(空気、Nガス等)とウエハWから飛散した液滴とが流れる排気流路27が形成される。なお、返し部262の内周面によりカップ体2の上部開口が画定されるが、この上部開口の開口径はウエハWの直径よりもやや大きい。
排気流路27を通って外側の凹部241に流入したガスおよび液滴の混合流体は、案内板25と分離壁243との間を流れて内側の凹部242に流入する。案内板25と分離壁243との間を通過するときに、混合流体の流れ方向が急激に転向され、混合流体に含まれる液体(液滴)は、案内板25の先端部251または分離壁243に衝突して、流体から分離され、案内板25の下面あるいは分離壁243の表面を伝わって外側の凹部241に流入し、排液路244から排出される。液滴が取り除かれて内側の凹部242に流入した流体は排気路245から排出される。
カバー部材5は、処理が実行されるときに、カップ体2の上部開口周縁部と対向するように配置される全体としてリング形状の部材である。
図1〜図3に示すように、カバー部材5は、リング状のベース部51と、ベース部51の内側に配置されたリング状の防護壁52と、ベース部51と防護壁52とを連結する複数の連結部材53とを有している。ベース部51の内側面(内周面)51Aと防護壁52の外側面(外周面)52Bとの間に円周方向に沿って延びる周方向隙間54が形成されている。周方向隙間は、連結部材53の位置で分断される。
防護壁52の下端523(詳細には下端523の外周縁及び内周縁の両方)はウエハWの外周端Weよりも内側に位置している。下端53とウエハWの上面との間に第1隙間G1が形成される。また、カップ体2の上部開口を画定する壁体表面(返し部262の内周面)と防護壁52の外側面52Bとの間に第2隙間G2が形成される。この第2隙間G2は、カバー部材5のベース部51の内側面51Aと防護壁52の外側面52Bとの間に形成される周方向隙間54と繋がっている。
防護壁52は、ウエハWに供給された後にウエハWの外方に飛散した処理液がウエハWに再度付着することを防止するシールドの機能と、ウエハWの上方からカップ体2内に引き込まれる気流を整流する機能とを有している。これらの機能については後に詳述する。防護壁52は、鉛直方向に延びる上側部分521と、斜めに延びる下側部分522とを有している。詳細には、下側部分522において、防護壁52の内側面(内周面)52Aは、斜め下方を向いており、ウエハWに近づくに従って半径方向外側に向かうように傾斜している。防護壁52の外側面(外周面)52Bは斜め上方を向いており、ウエハWに近づくに従って半径方向外側に向かうように傾斜している。また、防護壁の上側部分521において、防護壁52の内側面52A及び外側面52Bはともに鉛直方向に延びている。なお、防護壁52の上側部分521において防護壁52の内側面52Aが鉛直面と成す角度は上記のように0度に限定されるものではなく、防護壁52の下側部分522において防護壁52の内側面が鉛直面と成す角度より小さい任意の角度にしてもよい。また、防護壁52の上側部分521において防護壁52の外側面52Bが鉛直面と成す角度は0度に限定されるものではなく、防護壁52の下側部分522において防護壁52の外側面52Bが鉛直面と成す角度より小さい任意の角度にしてもよい。
防護壁52の下端523の外周縁523eは、ウエハWの外周端Weから所定距離Lだけ半径方向内側に進んだ位置の真上に位置しており、この所定距離は例えば2〜3mmである。この所定距離Lは、処理中に上面となっているウエハWのデバイス形成面(ウエハ表面)のデバイス形成領域の広がりに依存して定められている。詳細には、所定距離Lに対応する防護壁52の下端523の外周縁523eの半径方向位置は、ウエハWの周縁部Wpの範囲内(周縁部Wpの内周縁Wiの半径方向位置と一致する場合を含む)にあり、かつ、処理液の供給位置P(図5(a)を参照)の半径方向位置と同じかそれよりも内側(ウエハWの中心側)にあるように、定められている。なお、ここで、「ウエハWの周縁部Wp(図3を参照)」とは、ウエハWの中心を中心とするデバイス形成領域の外接円(すなわち、ウエハWの中心を中心とする円であって、当該円より外側にデバイス形成領域が全く含まれないように決定された最小半径を有する円)から、ウエハWの外周端Weまでの円環状の領域(前記外接円を含む)を意味する。また、「ウエハWの周縁部Wpの内周縁Wi」は前記外接円と一致する。最も典型的な実施形態では、処理液の供給位置PがウエハWの周縁部Wpの内周縁Wiであり、防護壁52の下端523の外周縁523eの半径方向位置がウエハWの周縁部Wpの内周縁Wiと一致する。この場合、防護壁52の下端523の外周縁523eは、ウエハWの周縁部Wpの内周縁Wiに沿って延びることになる。
ウエハ保持部3にウエハWが保持され、かつ、カバー部材5が処理位置に位置したときの状態が平面図である図2に示されている。図2において、符号WeはウエハWの外周端(エッジ)を示している。この図2に示すようにカバー部材5の中央部が開放されていることにより、従来のウエハのほぼ全面を覆う円板形状のカバー部材と比較して、カバー部材の下面とウエハWとの間に形成される流路の流路抵抗が小さくなるため、カップ体2の内部空間を吸引する排気能力が低くても、十分な吸引を行うことができる。また、ウエハWの上面は、周縁部を除くその大部分がカバー部材5に覆われておらず、例えばハウジング11内にカメラを設置することにより、処理中のウエハWの表面を監視することが可能である。また、ハウジング11に透明窓を設けることにより、処理中のウエハWの表面を目視可能とすることもできる。
図1及び図2に示すように、カバー部材5を昇降させる昇降機構6は、カバー部材5を支持する支持体58に取り付けられた複数(本例では4つ)のスライダー61と、各スライダー61を貫通して鉛直方向に延びるガイド支柱62とを有している。各スライダー61には、リニアアクチュエータ例えばシリンダモータ63のロッド631が連結されている。シリンダモータ63を駆動することにより、スライダー61がガイド支柱62に沿って上下動し、これによりカバー部材5を昇降させることができる。カップ体2はカップ昇降機構(詳細は図示せず)の一部を成すリフタ65に支持されており、リフタ65を図1に示す状態から下降させると、カップ体2が下降し、ウエハ搬送機構の搬送アーム(図示せず)とウエハ保持部3との間でのウエハWの受け渡しが可能となる。
次に、図1、図2及び図4を参照して、処理流体供給部7について説明する。特に図2に明瞭に示すように、処理流体供給部7は、薬液(本例ではHF)を吐出する薬液ノズル71と、リンス液(本例ではDIW(純水))を吐出するリンスノズル72と、乾燥用ガス(本例ではN2ガス)を吐出するガスノズル73とを有している。薬液ノズル71、リンスノズル72およびガスノズル73は共通のノズルホルダ74に取り付けられている。ノズルホルダ74は、カバー部材5を支持する支持体58に取り付けられたリニアアクチュエータ例えばシリンダモータ75のロッド751に取り付けられている。シリンダモータ75を駆動することにより、ノズル71〜73からウエハW上への処理流体の供給位置をウエハW半径方向に移動させることができる。
図2及び図4(a)に示すように、ノズル71〜73は、カバー部材5の内周面に形成された凹所56に収容されている。凹所56は、2つの連結部材53の間に挟まれている。各ノズル(71〜73)は、図4(b)において矢印Aで示すように、斜め下方に向けて、かつ、矢印Aで示す吐出方向がウエハの回転方向Rwの成分を持つように処理流体を吐出する。これにより、処理流体が液体である場合に生じうるミスト(処理液がウエハWに衝突することに起因して生じる液滴)の発生を抑制することができる。各ノズル(71〜73)には、図2に概略的に示す処理流体供給機構711,721,731から上記の処理流体が供給される。各処理流体供給機構711,721,731はそれぞれ、タンク等の処理流体の供給源と、処理流体供給源からノズルに処理流体を供給する管路と、管路に設けられ開閉弁、流量調整弁等の流れ制御デバイスにより構成することができる。
また、図3に示すように、カップ体2の内周側部分21において、ガス吐出口213のさらに外側には、複数の(図では1つだけ表示されている)処理液吐出口22が円周方向に関して異なる位置に形成されている。各処理液吐出口22は、ウエハWの下面周縁部に向けて、ウエハWの外方に向けてかつ斜め上向きに処理液を吐出する。少なくとも1つの処理液吐出口22からは、薬液ノズル71から吐出される薬液と同じ薬液を吐出することができる。また、少なくとも他の一つの処理液吐出口22からは、リンスノズル72から吐出されるリンス液と同じリンス液を吐出することができる。各処理液吐出口22には、図3に示すように、前述したノズル71〜73と同様の構成を有する処理流体供給機構221が接続されている。
図1に概略的に示すように、液処理装置1は、その全体の動作を統括制御するコントローラ(制御部)8を有している。コントローラ8は、液処理装置1の全ての機能部品(例えば、回転駆動機構46、昇降機構6、真空ポンプ42、各種処理流体供給機構等)の動作を制御する。コントローラ8は、ハードウエアとして例えば汎用コンピュータと、ソフトウエアとして当該コンピュータを動作させるためのプログラム(装置制御プログラムおよび処理レシピ等)とにより実現することができる。ソフトウエアは、コンピュータに固定的に設けられたハードディスクドライブ等の記憶媒体に格納されるか、あるいはCD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等の着脱可能にコンピュータにセットされる記憶媒体に格納される。このような記憶媒体が図1において参照符号81で示されている。プロセッサ82は必要に応じて図示しないユーザーインターフェースからの指示等に基づいて所定の処理レシピを記憶媒体81から呼び出して実行させ、これによってコントローラ8制御の下で液処理装置1の各機能部品が動作して所定の処理が行われる。
次に、上記コントローラ8の制御の下で行われる液処理装置1の動作について説明する。
[ウエハ搬入]
まず、昇降機構6によりカバー部材5を退避位置(図1より上方の位置)に位置させるとともに、カップ昇降機構のリフタ65によりカップ体2を下降させる。次いで、ハウジング11のシャッター12を開いて図示しない外部のウエハ搬送機構の搬送アーム(図示せず)をハウジング11内に進入させ、搬送アームにより保持されたウエハWをウエハ保持体3の真上に位置させる。次いで、搬送アームをウエハ保持体3の上面より低い位置まで降下させて、ウエハWをウエハ保持体3の上面に載置する。次いで、ウエハ保持体3によりウエハを吸着する。その後、空の搬送アームをハウジング11内から退出させる。次いで、カップ体2を上昇させ図1に示す位置に戻すとともに、カバー部材5を図1に示す処理位置まで降下させる。以上の手順により、ウエハの搬入が完了し、図1に示す状態となる。
[薬液処理]
次に、ウエハに対する薬液処理が行われる。ウエハWを所定速度(例えば2000rpm)で回転させ、また、カップ体2のガス吐出口212、213からホットNガスを吐出させて、ウエハW、特に被処理領域であるウエハW周縁部を薬液処理に適した温度(例えば60℃程度)まで加熱する。なお、ウエハWの加熱を必要としない薬液処理を行う場合には、ヒーター216を動作させずに常温のNガスを吐出してもよい。ウエハWが十分に加熱されたら、ウエハWを回転させたままで薬液ノズル71から薬液(HF)をウエハWの上面(デバイス形成面)の周縁部に供給し、ウエハ上面周縁部にある不要な膜を除去する。同時に、薬液用の処理液吐出口22から薬液をウエハWの下面周縁部に供給し、ウエハ下面周縁部にある不要な膜を除去する。ウエハWの上下面に供給された薬液は遠心力により外方に拡がりながら流れ、除去された物質と一緒にウエハWの外方に流出し、カップ体2により回収される。なお、薬液処理を行っている際に、必要に応じてシリンダモータ75を駆動して薬液を吐出している薬液ノズル71をウエハW半径方向に往復移動させることにより、処理の均一性を向上させることができる。
[リンス処理]
所定時間薬液処理を行った後、引き続きウエハWの回転およびガス吐出口212、213からのNガスの吐出を継続し、薬液ノズル71および薬液用の処理液吐出口22からの薬液の吐出を停止して、リンスノズル72およびリンス液用の処理液吐出口22からリンス液(DIW)をウエハWの周縁部に供給し、リンス処理を行う。このリンス処理により、ウエハWの上下面に残存する薬液および反応生成物等が洗い流される。
[乾燥処理]
所定時間リンス処理を行った後、引き続きウエハWの回転およびガス吐出口212、213からのNガスの吐出を継続し、リンスノズル72およびリンス液用の処理液吐出口22からのリンス液の吐出を停止して、ガスノズル73から乾燥用ガス(Nガス)をウエハWの周縁部に供給し、乾燥処理を行う。以上によりウエハWに対する一連の処理が終了する。
[ウエハ搬出]
その後、カバー部材5を上昇させて退避位置に位置させるとともにカップ体2を下降させる。次いで、ハウジング11のシャッター12を開いて図示しない外部のウエハ搬送機構の搬送アーム(図示せず)をハウジング11内に進入させ、空の搬送アームをウエハ保持体3に保持されたウエハWの下方に位置させた後に上昇させ、ウエハWの吸着を停止した状態のウエハ保持体3から搬送アームがウエハWを受け取る。その後、ウエハを保持した搬送アームがハウジング11内から退出する。以上により、1枚のウエハに対する液処理装置における一連の手順が終了する。
次に、薬液処理時における、ウエハ周縁部近傍の流体の流れ、並びにこの流体の流れに関連するカップ体2及びカバー部材5の構成について、図3〜図5を参照して詳細に説明する。
カバー部材5が処理位置に位置すると、防護壁52はウエハWの面の周縁部の上方に位置するとともにウエハWの円周方向に沿って延びる。カップ体2の内部空間は排気路245を介して吸引されて負圧となっているため、ウエハWの上面の上方にある気体(ハウジング11内でダウンフローを形成する清浄空気)が、第1隙間G1及び第2隙間G2を介してカップ体2内の排気流路27に引き込まれる。また、ガス吐出口212,213から吐出されたNガスは、ウエハWの回転の影響によりカップ体2の内周側部分21の上面211とウエハWの下面との間の空間から外方に流出し、排気流路27に流入する。このような気体の流れが図5(b)に示されている。
一方、薬液ノズル71からウエハWの上面周縁部に供給された薬液、並びに薬液用の処理液吐出口22からウエハWの下面周縁部に供給された薬液は、遠心力によりウエハ周縁に向けて拡散するとともにウエハWの外方に飛散する。ウエハWの上面の薬液の大半は、図5(a)において上側の2つの矢印A、Aにより挟まれた領域Aに向けて飛散する。薬液は水平方向(矢印Aの方向)に最も多くかつ強く飛散し、飛散方向が矢印Aで示す方向に近づくに従って、飛散する薬液の量および勢いは小さくなる。ウエハの下面の薬液の大半は、図6において下側の2つの矢印B、Bにより挟まれた領域Bに向けて飛散する。薬液は水平方向(矢印Bの方向)に最も多くかつ強く飛散し、飛散方向が矢印Bで示す方向に近づくに従って、飛散する薬液の量および勢いは小さくなる。
また、図5(a)に示すように、ウエハWの上面の薬液の一部は(量は少ないが)、矢印Aに示すように、カップ体2の上部開口を画定する壁体(返し部262の部分)の内周面に向かっても飛散し、壁体262に衝突した後に、矢印Aに示すように、ウエハWの上方空間に向けて跳ね返る。この矢印Aで示す薬液は、防護壁52に衝突するため、防護壁52を越えてウエハWの中央部の上方の空間に浸入することはない。防護壁52は、上記の防護壁52のシールド機能を発揮させるに十分な高さ(すなわち処理液が跳ねる高さより高い高さ)例えば40mm程度以上とすることが望ましく、これにより、薬液のミストからデバイス形成領域が保護されることが保証される。なお、薬液処理直後には、デバイス形成領域の外側には少量の薬液の微小液滴が付着していることになるが、この薬液の微小液滴はその後のリンス処理にて除去される。
ウエハWから飛散して排気流路27に入った薬液は、流体受け面261及び案内板25の上面252に沿って、カップ体2の外側の凹部241に向けて流下してゆくか、或いは、微細な液滴(ミスト)となり図5(b)に示す排気流路27内の気流に乗って流れる。図5(b)において、破線で示す矢印が気流を示しており、排気流路27内におけるミストの流れは、排気流路27内における気流とほぼ一致する。
第1隙間G1は、カップ体2の排気流路27内を浮遊している薬液のミストが、第1隙間G1を逆流してウエハW上面のデバイス形成領域に浸入することを防止しうる程度の外向きの気流が第1隙間G1を流れるように形成されている。なお、第1隙間G1から流出した気流は、前述した図5(a)で矢印Aで示す薬液がウエハW上面のデバイス形成領域の外側に付着することを軽減する。第1隙間G1の上下方向幅は、比較的小さい値、例えば約1mm程度に定めることが好ましい。そうすることにより、第1隙間G1を外方に向けて流れる気流の流速が比較的速くなる。但し第1隙間G1の流路抵抗があまり大きくなると、排気流路27内への気体の引き込みが実質的に第2隙間G2だけを通ってなされるようになり、好ましくない。第1隙間Gの上下方向幅及び半径方向幅は、この点を考慮して設定する必要がある。従って、例えば、防護壁52の下側部分522を下方にゆくほど広がる断面形状を有するように構成してもよいが、第1隙間Gの流路抵抗が大きくなり過ぎないように留意する必要がある。
排気流路27内に引き込まれる気流の多くは第2隙間G2を通って導入される。第2隙間G2の最小幅D2(図5(b)参照)は、比較的大きく、例えば5〜6mm程度である。第2隙間G2を比較的大きくすることにより、第2隙間G2の流路抵抗を小さくすることができ、カップ体2内を吸引する排気装置246の負担を軽減することができる。なお、第2隙間G2を過度に大きくすると、気流の流速が減少するとともに指向性が失われ、排気流路27内のミストを効率良く吸引できなくなり、好ましくない。第2隙間G2の幅はこの点を考慮して設定する必要がある。
防護壁52の下側部分522が傾斜しているため、詳細には防護壁52の外側面52Bの下側部分522が傾斜しているため、気流は斜め下方かつ外方を向いた状態で第2隙間G2を流出するため、排気流路27の入口付近で気流の乱れが抑制され、気流が排気流路27にスムースに流入する。また、防護壁52の下側部分522が傾斜しているため、詳細には防護壁52の内側面52Aの下側部分522が傾斜しているため、第1隙間G1に流入する流れも、第1隙間G1に近づくに従って徐々に絞られるため、第1隙間G1近傍での気流の乱れが抑制される。なお、防護壁52が屈曲していなくても上記の効果は得られるので、例えば、断面視において、防護壁52の上側部分521と下側部分522が連続的に斜めに直線状に延びるようにしてもよい。また、防護壁52の上側部分521と下側部分522が連続的に鉛直方向に延びるようにしてもよい。この場合も、図5中において矢印Aで示す薬液が防護壁52を超えてウエハWの上面の中央部に侵入することは防止できるし、また、第1隙間G1を逆流して薬液がウエハWの上面の中央部に侵入することも防止することができる。また、防護壁52が前述したシールド機能を発揮するのに十分な高さを有していることにより、周方向隙間54の縦方向の長さが長くなり、第2隙間G2内に向かう気流の流れを整えることができる。
なお、図示された実施形態では、断面視において、ベース部51の内側面51Aの輪郭線と、カップ体2の上部開口を画定する壁体である返し部262の内周面の輪郭線とが、一直線上に鉛直方向に並んでいる。このことは第2隙間G2の近傍における気流の乱れを防止する観点から好ましい。しかしながら、この態様に限定されるものではなく、両輪郭線がずれていても構わないし、例えばベース部51の内側面51Aの輪郭線が傾斜していてもよい。
本実施形態に係るカップ体2及びカバー部材5は、薬液ミストの再付着によるウエハWの汚染を防止するために、上述した構成に加えて、下記の有利な構成を更に有している。
強い勢いでカップ体2の流体受け面261に入射する薬液の跳ね返りを防止するために、カップ体2の流体受け面261が水平面に対して成す角度(これは矢印A、Bで示す薬液の流れが流体受け面261に入射する入射角θと同じである)は、は比較的小さい値、例えば30度に設定されている。また、流体受け面261上において矢印A、Bで示す薬液の入射位置の近傍領域は、親水性の材料、例えば表面が親水処理されたPCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)により形成されている。これによれば、薬液が流体受け面261に衝突した瞬間に流体受け面261にへばり付くようになるため、流体受け面261への衝突に起因する薬液の飛散が低減される。
流体受け面261及び案内板25の上面252との間の距離Dが下流側にゆくに従って(カップ体2の外側の凹部241に近づくに従って)徐々に小さくなっている。このようにすることにより、逆流する気流が少なくなる。なお、距離Dが急激に小さくなるポイントにおいては、急激な流れ抵抗の増大に伴い逆流する気流が生じる。案内板25の先端部251付近の位置においては流路が急激に絞られるので気流の逆流が生じるが、先端部251付近の位置はウエハWから遠いため、気流の逆流の影響は小さい。
なお、カップ体2に返し部262が設けられているため、仮に図6中において矢印FR1で示すような気流の逆流が生じたとしても、その逆流は返し部262により堰き止められ、矢印FR2で示すように排気路245の下流側に転向されるので、矢印FR1で示すような気流に乗った薬液のミストがウエハWに向かうことが防止される。
カバー部材5が処理位置に位置するときには、図3に示すように、カバー部材5と外周壁25の上面との間がシール部材59により密封されることが好ましい。これによれば、ハウジング11内の気体が専ら第1隙間G1および第2隙間G2を介して排気流路27に導入されるようになるため、ウエハWの外周縁近傍における気流の乱れが生じ難くなり、また、排気装置246の負担をより軽減することができる。
ところで、リング状のカバー部材5の凹所56が設けられている部位では、第1隙間G1および第2隙間G2ではなく、凹所56を区画するカバー部材5の壁面とノズル71〜73との間の隙間、並びにノズル71〜73とウエハW上面との間の隙間を介して、ハウジング11内の気体が排気流路27内に導入される。このため当該部位では、ウエハW汚染の防止効果が若干劣ることになる。しかしながら、当該部位においてもカップ体2の返し部262とウエハWの外周縁との間の隙間に排気流路27に向かう気流F’(図4(a)を参照)が存在し、かつ、凹所56の両脇の部位において第1隙間G1および第2隙間G2を介して排気流路27に向かう気流に引きずられた気流も生じるため、凹所56を設けたことによる悪影響は無視できる程度にとどまる。
なお、薬液処理時を例にとって気流及びミストの流れについて説明したが、リンス処理時においても同様の気流及びミストの流れが生じることは明らかである。
この液処理装置に1により実施される液処理は、上記のものに限定されるものではない。例えば、薬液はHFに限らず、SC−1あるいはSC−2であってもよく、また、複数の薬液処理を行ってもよい。また、処理対象の基板は、半導体ウエハに限らず、周縁部の洗浄が必要な各種の円形基板、例えばガラス基板、セラミック基板等であってもよい。
W 基板(ウエハ)
2 カップ体
246 排気装置
262 カップ体の上部開口を画定する壁体(返し)
52 防護壁
6 カバー部材の移動機構
71 処理液ノズル(薬液ノズル)
72 処理液ノズル(リンスノズル)
G1 第1隙間
G2 第2隙間

Claims (12)

  1. 基板を水平に保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を鉛直軸線周りに回転させる回転駆動機構と、
    前記基板保持部に保持された基板の上面の周縁部に処理液を供給する処理液ノズルと、
    上部開口を有するとともに、前記基板保持部に保持された基板の周囲を囲み、前記基板から外方に飛散する処理液を回収するカップ体と、
    前記カップ体の内部空間を吸引するための排気口と、
    リング状の防護壁と、
    を備え、
    前記防護壁は、前記基板保持部に保持された基板の上方に位置して当該基板の円周方向に沿って延び、当該基板の上面との間に第1隙間を形成するとともに前記カップ体の前記上部開口を画定する壁体との間に第2隙間を形成し、前記防護壁の下端の外周縁は前記基板の外周端よりも半径方向内側の位置に位置しており、前記カップ体の前記内部空間が前記排気口を介して吸引されると、前記第1及び第2隙間を通って当該基板の上方にある気体が、前記カップ体の内部空間に導入される、基板処理装置。
  2. 前記防護壁の下端の外周縁の半径方向位置は、前記基板保持部に保持された基板の上面の周縁部の内周縁の半径方向位置と同じか若しくはそれよりも半径方向外側にあり、前記基板の上面の周縁部とは、前記基板の中心を中心とする前記基板の上面におけるデバイス形成領域の外接円と前記基板の外周端との間の円環状領域を意味する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記防護壁の下端の外周縁は、前記基板保持部に保持された基板の上面の周縁部の内周縁に沿って延びている、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記防護壁の下側部分において、前記防護壁の内側面及び外側面は基板に近づくに従って半径方向外側に向かうように傾斜している、請求項1記載の基板処理装置。
  5. 前記防護壁の上側部分において前記防護壁の内側面が鉛直面と成す角度は、前記防護壁の前記下側部分において前記防護壁の内側面が鉛直面と成す角度より小さく、前記防護壁の上側部分において前記防護壁の外側面が鉛直面と成す角度は、前記防護壁の前記下側部分において前記防護壁の外側面が鉛直面と成す角度より小さい、請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記防護壁は、全体としてリング状の形状を有するカバー部材の一部として設けられ、前記カバー部材は、前記防護壁の外側を囲むベース部と、前記ベース部と前記防護壁を連結する複数の連結部材とを有しており、前記ベース部の内側面と前記防護壁の外側面との間に、円周方向に沿って延びる周方向隙間が形成され、この周方向隙間が前記第2隙間と繋がっている、請求項1記載の基板処理装置。
  7. 前記カップ体の前記上部開口を画定する前記壁体に、下方に延びる返し部が設けられている、請求項1記載の基板処理装置。
  8. 前記防護壁の高さは、基板から外方に飛散した処理液が跳ねる高さより高い、請求項1記載の基板処理装置。
  9. 前記第2隙間を通る気体の流量が前記第1隙間を通る気体の流量より大きい、請求項1記載の基板処理装置。
  10. 前記防護壁を、前記基板保持部に保持された基板の上面に近接する処理位置と、前記基板から離れた退避位置との間で移動する移動機構をさらに備えた、請求項1記載の基板処理装置。
  11. 基板の周囲をカップ体で囲み、前記基板の上方に、当該基板の円周方向に沿って延びるリング状の防護壁を配置した状態で、基板を水平に保持する工程と、
    前記カップ体の内部空間を吸引するとともに基板を鉛直軸線周りに回転させた状態で、前記基板の周縁部に処理液を供給して、前記基板に液処理を施す工程と、
    を備え、
    前記基板に液処理が施されているときに、前記防護壁は、前記基板保持部に保持された前記基板の上方に位置して前記基板の円周方向に沿って延び、前記基板の上面との間に第1隙間を形成するとともに前記カップ体の前記上部開口を画定する壁体との間に第2隙間を形成し、前記防護壁の下端の外周縁が前記基板の外周端よりも半径方向内側の位置に位置し、前記カップ体の前記内部空間が吸引されると、前記第1及び第2隙間を通って当該基板の上方にある気体が、前記カップ体の内部空間に導入される、ことを特徴とする基板処理方法。
  12. 前記防護壁は、前記基板から外方に飛散して前記カップ体に跳ね返された処理液が前記防護壁を越えて前記基板の上面の前記周縁部よりも内側に浸入することを防止する、請求項11記載の基板処理方法。
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