JP3990127B2 - 基板周縁処理装置および基板周縁処理方法 - Google Patents

基板周縁処理装置および基板周縁処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種基板の周縁部から不要物をエッチング除去するための装置および方法に関する。各種基板には、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク、および磁気ディスクなどが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程においては、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面、裏面および端面の全域に銅薄膜などの金属薄膜を形成した後、この金属薄膜の不要部分をエッチング除去する処理が行われる場合がある。たとえば、配線形成のための銅薄膜はウエハの表面のデバイス形成領域(半導体デバイスが形成されるべきほぼ円状の領域)に形成されていればよく、デバイスの形成されていないウエハ表面の周縁部(ウエハ端面を含むウエハ周縁のほぼドーナツ状の領域)および裏面に形成された銅薄膜は不要となるから、この不要な銅薄膜を除去する処理が行われる。
【0003】
このウエハの表面の周縁部に形成されている金属薄膜を除去する装置は、ウエハをほぼ水平に保持した状態でウエハのほぼ中心を通りウエハに垂直な軸を中心に回転するスピンチャックと、このスピンチャックに保持されているウエハの表面の周縁部に向けてエッチング液を吐出するエッチングノズルと、スピンチャックに保持されたウエハの表面のほぼ中心に純水を供給するための純水ノズルとを備えている。
【0004】
金属薄膜を除去する際には、スピンチャックによってウエハが回転され、その回転しているウエハの表面の周縁部に向けてエッチングノズルからエッチング液が吐出される。エッチングノズルからエッチング液が吐出されている間、純水ノズルからウエハの表面の中心に向けて純水が供給される。
【0005】
これにより、ウエハの表面の中央部のデバイス形成領域全域は純水に覆われた状態となり、ウエハの表面中央部のデバイス形成領域に向けてエッチング液のミストが飛散して侵入しようとしても、そのエッチング液のミストは、デバイス形成領域上に形成された金属薄膜に直に付着するおそれがない。ゆえに、デバイス形成領域の金属薄膜がエッチング液による腐食を受けるおそれがない。
【0006】
なお、この純水は、基板中央部のデバイス形成領域保護の役割を担っているため、ウエハ周縁部へのエッチング液の供給が終了した後にしか停止させることができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、デバイス形成領域を覆っている純水は、デバイス形成領域の金属薄膜から金属イオンを流出させてしまう。このため、前述したように、エッチング液の供給の停止後に純水のみをウエハ中央部のデバイス形成領域に供給している際、金属薄膜からの金属イオンが溶け出して流出し、ウエハの周縁部に付着してしまう。このウエハの周縁部、特に端面に付着した金属イオンは、後の基板搬送時や基板処理時に、基板を保持している部材に転写され、さらに別の基板が金属汚染されるという重大な問題となってしまう。
【0008】
そこで、この発明の目的は、基板の端面の金属汚染を抑制することができる基板周縁処理装置および基板周縁処理方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)のほぼ中心を通り基板に垂直な回転軸(O)を中心に基板を回転させつつ、基板の一方面の周縁部の不要な金属薄膜(Cu)をエッチング除去する基板周縁処理装置であって、基板の一方面の周縁部の第1エッチング液供給位置(P1)に向けてエッチング液を吐出するエッチング液吐出ノズル(21)と、基板の一方面の上記第1エッチング液供給位置よりも上記回転軸に近い第1リンス液供給位置(P2)に向けてリンス液を吐出するリンス液吐出ノズル(22)と、上記リンス液吐出ノズルから吐出されるリンス液の供給位置を、上記第1リンス液供給位置から、上記エッチング液吐出ノズルから供給されたエッチング液によって上記金属薄膜が除去された領域内の第2リンス液供給位置(P2’)へと変更するとともに、上記エッチング液吐出ノズルから吐出されるエッチング液の供給位置を、上記第1エッチング液供給位置から、上記第2リンス液供給位置よりも上記回転軸から遠い第2エッチング液供給位置(P1’)に変更することができる供給位置変更手段(27)と、を備えていることを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0010】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0011】
この発明によれば、基板内方のデバイス形成領域(D1)をリンス液で保護しつつ、基板周縁部のデバイスが形成されないドーナツ状の領域(以下、非デバイス形成領域(D2)という)をエッチングできるとともに、基板上におけるエッチング液およびリンス液の供給位置を変更することができる。このため、従来のように、デバイス形成領域から金属イオンが流出して基板の端面(C)に金属イオンが付着した場合であっても、エッチング液およびリンス液の供給位置を基板の周縁部に位置させて処理することにより、基板の端面を含む周縁部を再度洗浄することができ、基板の端面の金属汚染を抑制することができる。このようにして、基板内方のデバイス形成領域にエッチング液を侵入させることなく、基板の端面の金属汚染を抑制することができるという効果を奏する。
【0012】
なお、上記供給位置変更手段によって、エッチング液およびリンス液の供給位置は、基板の回転軸から遠ざかるように、すなわち基板外周に近づくように変更できるのが好ましい。また、エッチング液の供給位置は、デバイス形成領域と非デバイス形成領域との境界部(d)(第1エッチング液供給位置)、および基板周縁部の非デバイス形成領域内(第2エッチング液供給位置)の少なくとも2位置に変更されることが好ましい。また、リンス液の供給位置は、基板内方のデバイス形成領域内(第1リンス液供給位置)および基板周縁部の非デバイス形成領域内(第2リンス液供給位置)の少なくとも2位置に変更されることが好ましく、特にデバイス形成領域内のリンス液供給位置(第1リンス液供給位置)については、デバイス形成領域の外周部近傍とされるのが最も望ましい。
【0013】
なお、ここでいうエッチング液とは、硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、酢酸、クエン酸、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)、アンモニア、およびこれらの過酸化水素水溶液などの金属薄膜をエッチング可能な液体を含み、リンス液とは、IPA(イソプロピルアルコール)等の有機溶剤、純水、炭酸水、イオン水、オゾン水、磁気水、および還元水(水素水)などの金属薄膜をエッチングしない液体を含む。
【0015】
ンス液の供給位置を基板の周縁部に位置させて、非デバイス形成領域にのみリンス液を供給すると、この際に供給されたリンス液はデバイス形成領域を通過せずに流すことができるので、この時にはデバイス形成領域から金属イオンが流出することがない。したがって、最終的に基板の周縁部をリンス処理する際に、基板の端面に金属汚染を残すことがない
【0016】
なおここで、供給位置変更手段とは、請求項に記載されているように、上記エッチング液供給ノズルおよびリンス液供給ノズルを基板の回転軸から遠ざかるように移動させるもの、たとえばノズルを直線移動させたり旋回移動させたりするためのモータやシリンダであってもよい。これにより、処理流体の供給位置を容易に変更できるという効果を奏する。その他、供給位置変更手段とは、ノズルの向き(処理流体の吐出方向)を変更して基板上での供給位置を変更するものであってもよい。あるいは、このエッチング液供給ノズルおよびリンス液供給ノズルとは別の位置に、これと同様のエッチング液供給ノズルおよびリンス液供給ノズルをさらに設け、これら2組のノズルからの処理流体の供給をバルブで選択的に切替えることで供給位置の変更を行うものであってもよい。なお、供給位置変更手段は、エッチング液供給位置とリンス液供給位置の両方を一体的に変更するものであってもよいし、それぞれ別々に変更するものであってもよい。特に供給位置変更手段がノズルを移動させるものである場合には、エッチング液供給ノズルおよびリンス液供給ノズルの両方を一体的に移動させるものであってもよいし、それぞれ別々に移動させるものであってもよい。
【0017】
請求項記載の発明は、上記第1エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給するとともに上記第1リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給する第1エッチング工程と、上記第2エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給する第2エッチング工程と、この第2エッチング工程の後に、上記第2リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給するリンス工程とを実行することを特徴とする請求項またはに記載の基板周縁処理装置である。
請求項記載の発明は、上記第1エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給するとともに上記第1リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給する第1エッチング工程と、上記第2エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給するとともに、上記第2リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給する第2エッチング工程とを実行することを特徴とする請求項またはに記載の基板周縁処理装置である。
請求項記載の発明は、上記第2エッチング工程の後に、上記エッチング液吐出ノズルからのエッチング液の供給を停止し、上記第2リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給するリンス工程を実行することを特徴とする請求項に記載の基板周縁処理装置である。
また、請求項記載の発明は、上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液が供給され、同時に上記リンス液吐出ノズルからリンス液が供給される場合に、そのエッチング液の供給位置は、そのリンス液の供給位置に対し、基板の回転方向(R)に関して下流側に位置していることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の基板周縁処理装置である。
【0018】
この発明によると、エッチング液供給位置はリンス液供給位置よりも基板の回転方向下流側にあるので、基板上に供給されたエッチング液は、基板の回転につられて回転方向上流側から下流側に広がるリンス液に覆われる。したがって、エッチング液が基板内方のデバイス形成領域に侵入することをより良好に防止できる。
【0019】
また、請求項記載の発明は、基板の一方面において上記リンス液吐出ノズルから供給されるリンス液の供給位置よりも上記回転軸に近い気体供給位置(P3,P3’)に向けて気体を吐出する気体吐出ノズル(23)をさらに備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の基板周縁処理装置である。
【0020】
この発明によると、リンス液供給位置よりも基板内方に気体が供給されるので、エッチング液が基板内方のデバイス形成領域に侵入することをより良好に防止できる。
【0021】
なおここで、気体吐出ノズルから吐出される気体は、窒素ガスなどの不活性ガスおよびクリーンエア等の金属薄膜と反応しない気体を含む。
【0022】
また、請求項記載の発明は、基板のほぼ中心を通り基板に垂直な回転軸を中心に基板を回転させつつ、基板の一方面の周縁部の不要な金属薄膜をエッチング除去するための基板周縁処理方法であって、回転している基板の一方面の周縁部の第1エッチング液供給位置(P1)に向けてエッチング液を吐出するとともに、この第1エッチング液供給位置よりも上記回転軸に近い第1リンス液供給位置(P2)に向けてリンス液を吐出する第1エッチング工程(S1)と、この第1エッチング工程の後に、エッチング液の吐出を停止させて、上記第1リンス液供給位置に向けてリンス液のみを吐出する第1リンス工程(S2)と、この第1リンス工程の後に、基板の一方面の周縁部において上記第1エッチング工程によって上記金属薄膜が除去された領域内の第2リンス液供給位置(P2’)に向けてリンス液のみを供給する第2リンス工程(S4)と、上記第1リンス工程の後であり、上記第2リンス工程に先立って、上記第2リンス液供給位置よりも上記回転軸から遠い第2エッチング液供給位置(P1’)に向けてエッチング液を吐出する第2エッチング工程(S3)と、を含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0023】
この発明によると、第1エッチング工程において基板内方のデバイス形成領域をリンス液で保護しつつ基板周縁部をエッチングし、次に、第1リンス工程においてリンス液で基板周縁部のエッチング液を一旦洗い流し、次に、第2エッチング工程において基板周縁部を再度エッチングし、そして最後に、第2リンス工程において基板周縁部の金属薄膜が除去された領域にリンス液を吐出して、基板周縁部に残留するエッチング液を洗い流す。これにより、基板内方のデバイス形成領域にエッチング液を侵入させることなく、基板の端面の金属汚染を良好に抑制することができる。
請求項記載の発明は、基板のほぼ中心を通り基板に垂直な回転軸を中心に基板を回転させつつ、基板の一方面の周縁部の不要な金属薄膜をエッチング除去するための基板周縁処理方法であって、回転している基板の一方面の周縁部の第1エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出するとともに、この第1エッチング液供給位置よりも上記回転軸に近い第1リンス液供給位置に向けてリンス液を吐出する第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後に、エッチング液の吐出を停止させて、上記第1リンス液供給位置に向けてリンス液のみを吐出する第1リンス工程と、この第1リンス工程の後に、基板の一方面の周縁部において上記第1エッチング工程によって上記金属薄膜が除去された領域内の第2リンス液供給位置に向けてリンス液を供給するとともに、上記第2リンス液供給位置よりも上記回転軸から遠い第2エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出する第2エッチング工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
この発明によると、第2エッチング工程において基板周縁部を再度エッチングしている際にも、この基板周縁部のうちの、エッチング液供給位置よりも基板内方に向けてリンス液を供給する。よって、この第2エッチング工程においても、基板内方のデバイス形成領域にエッチング液が侵入することを良好に防止する。
請求項10記載の発明は、上記第2エッチング工程の後に、上記第2リンス液供給位置に向けてリンス液のみを供給する第2リンス工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板周縁処理方法である。
【0024】
なお、上記第1エッチング供給位置をデバイス形成領域と非デバイス形成領域との境界部とし、上記第2エッチング供給位置を非デバイス形成領域内とするのが好ましい。また、上記第1リンス液供給位置をデバイス形成領域内とし、上記第2リンス液供給位置を非デバイス形成領域内とするのが好ましく、特に第1リンス液供給位置については、デバイス形成領域の外周部近傍とするのが最も望ましい。さらに、上記第2リンス供給位置を上記第2エッチング供給位置よりも上記回転軸に近い位置とするのが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、この発明の一実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を図解的に示す側面図である。また、図2は、この発明の一実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を図解的に示す平面図である。この基板周縁処理装置は、ほぼ円形の基板であるウエハWの表面および端面に金属薄膜(たとえば、銅薄膜)が形成された後、そのウエハWの表面の周縁部(端面を含む)に形成されている不要な金属薄膜を除去するための装置である。
【0032】
この基板周縁処理装置には、バキュームチャック10が備えられている。バキュームチャック10は、ほぼ鉛直に配置されたチャック軸11と、このチャック軸11の上端にほぼ水平に固定された円板状の吸着ベース12とを含む。チャック軸11は、たとえば、円筒状に形成されることによって吸引路13を内部に有しており、この吸引路13の上端は、吸着ベース12の内部に形成された吸着路を介して、吸着ベース12の上面に形成された吸着口に連通されている。また、チャック軸11には、モータなどを含む回転駆動機構14から回転力が入力されるようになっている。
【0033】
これにより、バキュームチャック10は、吸着ベース12上にウエハWが表面(デバイス形成面)を上方に向けて載置された状態で、吸引路13の内部を吸引することにより、ウエハWの裏面(非デバイス形成面)を真空吸着してほぼ水平に保持することができる。そして、この状態で、回転駆動機構14からチャック軸11に回転力を伝達することにより、吸着ベース12で吸着保持したウエハWを、そのほぼ中心を通る鉛直軸線(ウエハWの回転軸O)まわりに回転させることができる。
【0034】
バキュームチャック10の左側方には、ウエハWに対してエッチング液(たとえば弗酸)、純水、および窒素ガスなどの処理流体を吐出するためのノズル機構20が設けられている。このノズル機構20は、ウエハWの周辺部にエッチング液を吐出するエッチングノズル21と、ウエハWの周辺部に純水を吐出する純水ノズル22と、ウエハWの周辺部に窒素ガスを吐出するガスノズル23と、これらのノズル21,22,23を一体的に保持するブラケット24と、このブラケット24が先端に取付けられてほぼ水平方向に湾曲して延びるアーム25と、このアーム25の根元に取付けられてほぼ鉛直な軸Gを中心に回転可能な旋回軸26と、この旋回軸26を軸Gまわりに旋回駆動させる旋回駆動機構27(たとえば、ACサーボモータやステッピングモータなど)とを有している。
【0035】
ここで、図面をわかりやすくするため、図1において、ノズル機構20のブラケット24よりも先端部についてのみ、図2の矢視Aより見た側面図で置き換えている。
【0036】
これらノズル機構20の構成により、図2の平面図にも示すように、その先端に取付けられたノズル21,22,23を軸Gを中心に、平面視で時計回りおよび反時計回りに旋回させることができ、ウエハW上方において、ノズル21,22,23をウエハWの内方と外方との間で移動させることができるようになっている。すなわち、ノズル21,22,23をウエハWの回転軸Oに対して近づけたり遠ざけたりすることができる。
【0037】
さらに、ノズル機構20全体を昇降させるための昇降駆動機構30が備えられており、これによりノズル21,22,23をウエハWの上面に対して近づけたり遠ざけたりすることができるようになっている。すなわち、ウエハWとノズル21,22,23の先端との距離を変更することができるようになっている。
【0038】
ここでノズル21,22,23は、図1に示すようにそれぞれエッチング液供給源、純水供給源、および窒素ガス供給源に対して配管210,220,230によって接続されており、その途中にはそれぞれ、開閉可能なバルブ211,221,231が介装されている。
【0039】
また、ノズル21,22,23の先端は、それぞれ針状管21a,22a,23aとなっており、それぞれの処理流体を細くほぼ直線的に吐出することができるようになっている。たとえば、針状管21a,22a,23aの吐出口部分の内径は0.1〜3.0mm程度に細く形成されている。また、この針状管21a,22a,23aはノズル21,22,23の本体部に対して角度を調節可能になっており、たとえば、ウエハWの上面とノズル21,22,23からの処理流体の吐出方向とのなす角度を10〜60度の範囲で調節できるようになっている。また、針状管21a,22a,23aの先端とウエハW上面との距離は、昇降駆動機構30によって0.5〜20mmの範囲で設定できるようになっている。さらに、針状管21a,22a,23aを含むノズル21,22,23の材質としては、耐液性を考慮してふっ素系樹脂(PFA、PTFE、PCTFE等)から構成されている。
【0040】
ここで、ノズル21,22,23から吐出された処理流体ウエハW上に供給される位置(以下、処理流体の供給位置という)について説明する。あるタイミングにおいて、エッチング液の供給位置をP1、純水の供給位置をP2、窒素ガスの供給位置をP3とする。図1および図2に示すように、ウエハWの回転軸Oから遠ざかる方向に関しては、ウエハWの回転軸Oに近い順に、P3、P2、P1の順番で並んでいる。なお、所定の供給位置に供給された処理流体は、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの外方へ流れようとする。これにより、P1に供給されたエッチング液がウエハW内方のデバイス形成領域D1に侵入しないように、P1よりウエハW内方のP2に純水を供給して保護し、さらにこのP2よりもウエハW内方に窒素ガスを供給して保護することができる。
【0041】
また、図2に示すように、ウエハWの回転方向Rに関しては、上流側から下流側の順にP3、P2、P1の順番で並んでいる。図2の点線領域に示すように、所定の供給位置に供給された処理流体は、ウエハWの回転につられて回転方向Rに関して下流側へ流れようとする。よって、このような順に供給位置を設定すれば、エッチング液を純水、さらには窒素ガスで覆うことができ、エッチング液がデバイス形成領域D1に侵入するのを効果的に防止できる。 なお、図1および図2からわかるように、ノズル21,22,23からの処理流体の吐出方向は、ウエハWの回転軸Oから遠ざかる方向(ウエハWの回転半径方向)に関して、ウエハWの外方に向かうように傾斜していると同時に、ウエハWの回転方向Rに関して、ウエハWの下流側に向かうように傾斜している。これにより、ウエハW上に供給された処理流体を、ウエハWの遠心力および回転力(回転モーメント)に逆らわずに流すことができるので、処理流体がウエハW内方のデバイス形成領域D1に侵入することをより良好に防止することができる。なお、このノズル21,22,23は、ウエハWの回転半径方向および回転方向Rのうちのいずれか一方について、傾斜 していてもよい。
【0042】
<一実施形態の処理手順>
【0043】
次に、この基板周縁処理装置における処理手順について説明する。図3は、ウエハWの周縁部周辺を処理順に拡大して示す側面図である。
【0044】
まず、上面に銅薄膜Cuが形成されているウエハWが、図示しない搬送ロボットによって搬入されてきて、バキュームチャック10に受け渡される。バキュームチャック10にウエハWが保持されると、バキュームチャック10およびウエハWが予め定める回転速度で回転方向Rの方向に回転され始める。この際、ノズル21,22,23は、ウエハW外方の位置(図2の2点鎖線で示す位置)に退避している。なお、この基板周縁処理装置に搬入される前には、ウエハWの全面に形成されていた銅薄膜Cuのうち、ウエハWの下面全域の銅薄膜Cuは、エッチング液によってエッチング処理されてすでに除去されている。
【0045】
その後、旋回駆動機構27によってノズル21,22,23が図2の平面視で時計回りに旋回移動されて、図3(a)に示すように、ウエハW上方に移動される。この際、円状のデバイス形成領域D1とその周囲を取り囲むドーナツ状の非デバイス形成領域D2との境界線d(たとえばウエハ外周より基板内方に5mmの位置に形成された円周)上にエッチング液供給位置P1がくるように、ノズル21,22,23が移動される。またこの時、純水供給位置P2はデバイス形成領域D1の外周部近傍(境界線d近傍)に設定される。そして、バルブ211,221,231が開成されて、ノズル21の針状管21aからP1に向けてエッチング液が、ノズル22の針状管22aからP2に向けて純水が、ノズル23の針状管23aからP3に向けて窒素ガスが、ほぼ同時に吐出される。これにより、デバイス形成領域D1を純水および窒素ガスで保護しつつ、ウエハWの周縁部のエッチング処理が行われる(ステップS1)。なおこの際、バルブ231、221、211の順にタイミングをずらして開成させ、窒素ガス、純水、エッチング液の順に供給を開始するのが好ましい。また、図2には、供給位置P1,P2,P3の平面視の位 置が「黒丸」で示されている。
【0046】
このステップS1を所定時間行うことで、非デバイス形成領域D2および端面部Cの銅薄膜がエッチング除去された後、図3(b)に示すように、バルブ211のみを閉成して供給位置P1へのエッチング液の供給を停止させ、供給位置P2への純水の供給によってウエハW周縁部のエッチング液を洗い流すリンス処理を行う(ステップS2)。なおこの際、ガスノズル23からの供給位置P3への窒素ガスの供給は継続されている。
【0047】
このステップS2を所定時間行った後、図3(c)に示すように、旋回駆動機構27によってノズル21,22,23を、図2の平面視で反時計回りに旋回させて、回転軸Oから遠ざかるようにウエハW外方に向けて所定距離だけ移動させ、純水供給位置P2が境界線dよりも基板外方の非デバイス形成領域D2内の純水供給位置P2’に位置させる。次いで、再度バルブ211を開成してエッチングノズル21から供給位置P1’へのエッチング液の供給を行う。このエッチング液の作用により、ステップS1およびS2でウエハWの端面部Cに付着した銅イオンの除去処理を行う(ステップS3)。またこのステップ3においても、ガスノズル23からの窒素ガスの供給は継続されているが、供給位置はP3’となる。つまり、このステップ3において、処理流体の供給位置は、P1からP1’へ、P2からP2’へ、P3からP3’へ変更されることとなる。なお、図2には、供給位置P1’,P2’,P3’の平面視の位置が「白丸」で示されている。
【0048】
なお、このステップS3においては、供給位置P2’への純水の供給を行わなくてもよい。しかしながら、デバイス形成領域D1内へのエッチング液の侵入をより防止するためには、純水の供給をステップS2より継続して行う方が好ましい。
【0049】
このステップS3を所定時間行うことで、端面部Cの銅イオンが除去された後、図3(d)に示すように、バルブ211のみを閉成して供給位置P1’へのエッチング液の供給を停止させ、再度、供給位置P2’に供給される純水によってウエハW周縁部のエッチング液を洗い流すリンス処理を行う(ステップS4)。なおこの際にも、ノズル23から供給位置P3’への窒素ガスの供給は継続されている。
【0050】
以上のステップS1〜S4の一連の処理によって処理は終了するが、ステップ4の終了後は、旋回駆動機構27によってノズル21,22,23が旋回移動されてウエハWの外方に退避した位置(図2の2点鎖線で示す位置)に移動されて、図示しない搬送ロボットによって搬出され、次の処理装置に搬送されていく。
【0051】
<一実施形態の効果>
【0052】
以上のように、この一実施形態に係る基板周縁処理装置では、ウエハW内方のデバイス形成領域D1をリンス液としての純水で保護しつつ、ウエハW周縁部の非デバイス形成領域D2をエッチングできるとともに、エッチング液供給位置P1および純水供給位置P2をそれぞれP1’,P2’へと変更することができる。このため、上述のステップS1およびS2において、純水によってデバイス形成領域D1から銅イオンが流出してウエハの端面Cに銅イオンが付着したとしても、エッチング液および純水の供給位置をウエハW周縁部の非デバイス領域D2内の供給位置P1’,P2’に位置させて処理することにより、ウエハWの端面Cを含む周縁部を再度洗浄することができ、ウエハWの端面Cの金属汚染(銅汚染)を抑制することができる。
【0053】
また、この一実施形態に係る基板周縁処理装置では、純水供給位置をウエハWの周縁部の供給位置P2’に位置させて、非デバイス形成領域D2にのみ純水を供給できる。このため、最終的にウエハW周縁部をリンス処理する際に、ウエハWの端面Cに金属汚染(銅汚染)を残すことなく、端面Cを含むウエハW周縁部に残留するエッチング液を洗い流すことができる。
【0054】
さらに、この一実施形態に係る基板周縁処理装置では、エッチング液供給位置P1,P1’は純水供給位置P2,P2’よりもそれぞれウエハWの回転方向Rに関して下流側にあるので、ウエハWに供給されたエッチング液は、ウエハWの回転に伴って回転方向Rに関して上流側から下流側に広がった純水に覆われる。したがって、エッチング液がウエハW内方のデバイス形成領域D1に侵入することをより良好に防止できる。
【0055】
さらにまた、この一実施形態に係る基板周縁処理装置では、純水供給位置P2,P2’よりもそれぞれウエハW内方の供給位置P3,P3’に窒素ガスが供給されるので、エッチング液がウエハW内方のデバイス形成領域D1に侵入することをより良好に防止できる。
【0056】
また、この一実施形態における基板周縁処理方法では、上述のステップS1においてウエハW内方のデバイス形成領域D1を純水で保護しつつウエハW周縁部の非デバイス形成領域D2をエッチングし、次に、ステップS2において純水でエッチング液を一旦洗い流し、次に、ステップS3においてウエハW周縁部の非デバイス形成領域D2を再度エッチングし、そして最後に、ステップS4においてウエハW周縁部の非デバイス形成領域D2に純水を吐出して、非デバイス形成領域D2に残留するエッチング液を洗い流す。これにより、ウエハW内方のデバイス形成領域D1にエッチング液を侵入させることなく、ウエハWの端面Cの金属汚染(銅汚染)を良好に抑制することができる。
【0057】
また、この一実施形態における基板周縁処理方法では、ステップS3においてウエハW周縁部の非デバイス形成領域D2を再度エッチングしている際にも、この非デバイス形成領域D2のうちの、エッチング液供給位置P1’よりもウエハW内方の純水供給位置P2’に向けて純水を供給する。よって、このステップS3においても、ウエハW内方のデバイス形成領域D1にエッチング液が侵入することを良好に防止する。
【0058】
また、この一実施形態における基板周縁処理方法では、ウエハWの中央部を純水で保護しつつウエハWの周縁部をエッチング液でエッチング(ステップS1)した後に、ウエハWの周縁部のみを再度エッチング液でエッチング(ステップS3)し、その後、ウエハWの周縁部のみを再度純水で洗浄(ステップS4)している。これにより、ウエハW内方のデバイス形成領域D1にエッチング液を侵入させることなく、ウエハWの端面Cの金属汚染(銅汚染)を良好に抑制することができる。
【0059】
<一実施形態の変形例>
【0060】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、上述の一実施形態では、ノズル21から吐出されるエッチング液は弗酸となっているが、デバイス形成領域D1の金属薄膜をエッチング可能な液体であれば何でもよく、その他、硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、酢酸、クエン酸、TMAH、アンモニア、およびこれらの過酸化水素水溶液のうちのいずれであってもよい。また、ノズル22から吐出されるリンス液として純水が用いられているが、デバイス形成領域D1の金属薄膜をエッチングしない液体なら何でもよく、その他、炭酸水、イオン水、オゾン水、磁気水、および還元水のうちのいずれであってもよい。さらにノズル23から吐出される気体として窒素ガスが用いられているが、金属薄膜と反応しない気体であれば何でもよく、その他、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガスおよびクリーンエアのうちのいずれであってもよい。
【0061】
また、上述の一実施形態では、ステップ1およびステップ2における純水の供給位置P2は、デバイス形成領域D1の外周部近傍となっているが、デバイス形成領域D1内であればいずれの位置であってもよく、たとえば、ウエハW中央部の回転軸O近辺であってもよい。ただし、金属イオンの溶出を最小限に抑えるためには、上述の一実施形態のように純水供給位置P2がデバイス形成領域D1の外周部近傍であることが好ましい。
【0062】
また、上述の一実施形態では、処理流体の供給位置はP1,P2,P3とP1’,P2’,P3’の2ポジションとなっているが、複数ポジションに対して各処理流体を供給するようにしてもよい。
【0063】
また、上述の一実施形態では、供給位置P1,P2,P3を供給位置P1’,P2’,P3’へと変更するための供給位置変更手段として、ノズル21,22,23を旋回移動させるための旋回駆動機構27(ACサーボモータやステッピングモータなど)が用いられているが、これに限るものではない。たとえば、ノズル21,22,23を直線移動させるための直線駆動機構(モータやシリンダなど)であってもよい。またたとえば、ノズル21,22,23を移動させるものに限らず、針状管21a,22a,23aの向きを変更してそれぞれの処理流体の吐出方向を変更することで、処理流体の供給位置を変更するものであってもよい。
【0064】
あるいは、図4に示すように、ノズル機構20とは別の位置に、これと同様のノズル機構20’をさらに設け、これら2つのノズル機構20,20’からの処理流体の供給をバルブで選択的に切替えることで供給位置を変更するものであってもよい。この図4においては、ノズル機構20と同様の機能を有するノズル機構20’の対応要素には、その記号に「’」を付けて表現している。
【0065】
具体的には、ノズル21,22,23がそれぞれ上述の供給位置P1,P2,P3に、ノズル21’,22’,23’がれぞれ上述の供給位置P1’,P2’,P3’に向けて処理流体を吐出するようにそれぞれのノズル機構20,20’を配置する。そして、上述のステップS1およびS2においてはノズル機構20から供給位置P1,P2,P3に処理流体を供給し、上述のステップS3およびS4においてはノズル機構20’から供給位置P1’,P2’,P3’に処理流体を供給するように、バルブ210,220,230および210’,220’,230’の切り替えを行う。ただし、処理流体の供給源はノズル機構20と20’とで共通としている。
【0066】
なお、プロセス上は、ノズル機構20および20’それぞれの処理流体の供給位置を移動させる必要は特にないので、それぞれの旋回駆動機構27,27’を省略可能である。しかしながら、ウエハWの搬出入をスムーズに行うため、ノズル21,22,23および21’,22’,23’をウエハW上方から外方に退避させるためには、旋回駆動機構27,27’を設けるのがよい。
【0067】
また、ウエハWが回転軸Oを中心に回転しているため、供給位置P1,P2,P3と供給位置P1’,P2’,P3’とは互いに近接している必要はなく、回転軸Oを中心に回転した位置に離れて設定されていればよい。たとえば、図4に示したように、2つのノズル機構20と20’とを回転軸Oに関して互いにほぼ線対称な位置に配置してもよいし、平面視で回転軸Oに関して互いに所定角度だけずれた位置に配置されてもよい。
【0068】
また、上述の一実施形態では、ノズル21,22,23はブラケット24によって1つのノズル機構20に一体的に取付けられて、一体的に旋回移動されるようになっているが、それぞれのノズルが別々の旋回駆動機構に取付けられて、別々に旋回移動されるようになっていてもよい。さらに、旋回駆動手段27によってガスノズル23が旋回移動され、その供給位置P3がP3’へと変更されるようになっているが、このガスノズル23については他のノズル21,22とともに移動させくてもよい。たとえば、ウエハWの回転中心に固定して窒素ガスを吐出させてもよい。すなわち、ガス供給位置P3およびP3’をウエハWの回転中心に一致させて設定してもよい。
【0069】
なお、上述の一実施形態では、デバイス形成領域D1に形成されるべき金属薄膜として銅薄膜を例にあげているが、その他、タングステン薄膜、チタン膜、またはアルミニウム薄膜の場合にも適用可能である。ただし、金属汚染としては、金属イオンの溶出が顕著な銅薄膜の場合が現状最も大きな問題となっているため、銅薄膜の場合に本発明の効果が最も大きい。
【0070】
さらには、基板の一例として半導体ウエハを取り上げたが、この発明は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク、および磁気ディスクなどの他の種類の基板に対して処理を施すための装置にも適用することができる。
【0071】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を図解的に示す側面図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を図解的に示す平面図である。
【図3】図1の基板周縁処理装置における処理手順について説明するためのウエハW周辺部の側面図である。
【図4】この発明の実施形態の変形例に係る基板周縁処理装置の構成を図解的に示す側面図である。
【符号の説明】
10 バキュームチャック
11 チャック軸
12 吸着ベース
13 吸引路
14 回転駆動機構
20 ノズル機構
21 エッチングノズル
22 純水ノズル
23 ガスノズル
210,220,230 配管
211,221,231 バルブ
21a,22a,23a 針状管
24 ブラケット
25 アーム
26 旋回軸
27 旋回駆動機構
30 昇降駆動機構
C ウエハWの端面
D1 デバイス形成領域
D2 非デバイス形成領域
d 境界線
O ウエハWの回転軸
G 旋回軸
P1,P1’ エッチング液供給位置
P2,P2’ 純水供給位置
P3,P3’ 窒素ガス供給位置
R ウエハWの回転方向
S1〜S4 ステップ
W ウエハ

Claims (10)

  1. 基板のほぼ中心を通り基板に垂直な回転軸を中心に基板を回転させつつ、基板の一方面の周縁部の不要な金属薄膜をエッチング除去する基板周縁処理装置であって、
    基板の一方面の周縁部の第1エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出するエッチング液吐出ノズルと、
    基板の一方面の上記第1エッチング液供給位置よりも上記回転軸に近い第1リンス液供給位置に向けてリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    上記リンス液吐出ノズルから吐出されるリンス液の供給位置を、上記第1リンス液供給位置から、上記エッチング液吐出ノズルから供給されたエッチング液によって上記金属薄膜が除去された領域内の第2リンス液供給位置へと変更するとともに、上記エッチング液吐出ノズルから吐出されるエッチング液の供給位置を、上記第1エッチング液供給位置から、上記第2リンス液供給位置よりも上記回転軸から遠い第2エッチング液供給位置に変更することができる供給位置変更手段と、
    を備えていることを特徴とする基板周縁処理装置。
  2. 上記供給位置変更手段は、上記エッチング液供給ノズルおよびリンス液供給ノズルを上記回転軸に対して遠ざかるように移動させるものであることを特徴とする請求項に記載の基板周縁処理装置。
  3. 上記第1エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給するとともに上記第1リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給する第1エッチング工程と、
    上記第2エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給する第2エッチング工程と、
    この第2エッチング工程の後に、上記第2リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給するリンス工程とを実行する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の基板周縁処理装置。
  4. 上記第1エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給するとともに上記第1リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給する第1エッチング工程と、
    上記第2エッチング液供給位置に向けて上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液を供給するとともに、上記第2リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給する第2エッチング工程とを実行する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の基板周縁処理装置。
  5. 上記第2エッチング工程の後に、上記エッチング液吐出ノズルからのエッチング液の供給を停止し、上記第2リンス液供給位置に向けて上記リンス液吐出ノズルからリンス液を供給するリンス工程を実行することを特徴とする請求項に記載の基板周縁処理装置。
  6. 上記エッチング液吐出ノズルからエッチング液が供給され、同時に上記リンス液吐出ノズルからリンス液が供給される場合に、そのエッチング液の供給位置は、そのリンス液の供給位置に対し、基板の回転方向に関して下流側に位置していることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  7. 基板の一方面において上記リンス液吐出ノズルから供給されるリンス液の供給位置よりも上記回転軸に近い気体供給位置に向けて気体を吐出する気体吐出ノズルをさらに備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  8. 基板のほぼ中心を通り基板に垂直な回転軸を中心に基板を回転させつつ、基板の一方面の周縁部の不要な金属薄膜をエッチング除去するための基板周縁処理方法であって、
    回転している基板の一方面の周縁部の第1エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出するとともに、この第1エッチング液供給位置よりも上記回転軸に近い第1リンス液供給位置に向けてリンス液を吐出する第1エッチング工程と、
    この第1エッチング工程の後に、エッチング液の吐出を停止させて、上記第1リンス液供給位置に向けてリンス液のみを吐出する第1リンス工程と、
    この第1リンス工程の後に、基板の一方面の周縁部において上記第1エッチング工程によって上記金属薄膜が除去された領域内の第2リンス液供給位置に向けてリンス液のみを供給する第2リンス工程と、
    上記第1リンス工程の後であり、上記第2リンス工程に先立って、上記第2リンス液供給位置よりも上記回転軸から遠い第2エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出する第2エッチング工程と、
    を含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  9. 基板のほぼ中心を通り基板に垂直な回転軸を中心に基板を回転させつつ、基板の一方面の周縁部の不要な金属薄膜をエッチング除去するための基板周縁処理方法であって、
    回転している基板の一方面の周縁部の第1エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出するとともに、この第1エッチング液供給位置よりも上記回転軸に近い第1リンス液供給位置に向けてリンス液を吐出する第1エッチング工程と、
    この第1エッチング工程の後に、エッチング液の吐出を停止させて、上記第1リンス液供給位置に向けてリンス液のみを吐出する第1リンス工程と、
    この第1リンス工程の後に、基板の一方面の周縁部において上記第1エッチング工程によって上記金属薄膜が除去された領域内の第2リンス液供給位置に向けてリンス液を供給するとともに、上記第2リンス液供給位置よりも上記回転軸から遠い第2エッチング液供給位置に向けてエッチング液を吐出する第2エッチング工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  10. 上記第2エッチング工程の後に、上記第2リンス液供給位置に向けてリンス液のみを供給する第2リンス工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板周縁処理方法。
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