JP4988621B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などの基板の主面に対し、エッチング液を用いたエッチング処理を施すための基板処理装置に関する。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)に対して処理液を用いた液処理が行われる。このような液処理の一つは、エッチング液をウエハの主面に供給して行うエッチング処理である。ここでいうエッチング処理には、ウエハの主面(ウエハ自体またはウエハ上に形成された薄膜)にパターンを形成するためのエッチング処理、ウエハの主面の表層領域を均一に除去するためのエッチング処理のほか、エッチング作用を利用してウエハの主面の異物を除去する洗浄処理が含まれる。
ウエハの主面に対し処理液による処理を施すための基板処理装置には、複数枚のウエハに対して一括して処理を施すバッチ式のものと、ウエハを一枚ずつ処理する枚葉式のものとがある。枚葉式の基板処理装置は、たとえば、ウエハをほぼ水平姿勢に保持しつつ回転させるスピンチャックと、このスピンチャックに保持されているウエハの主面に向けて処理液を供給する処理液ノズルと、この処理液ノズルをウエハ上で移動させるノズル移動機構とを備えている。
たとえば、ウエハにおいてデバイスが形成されるデバイス形成面に対してエッチング処理を施したい場合には、ウエハはデバイス形成面を上向きにしてスピンチャックに保持される。そして、スピンチャックによって回転されるウエハの上面に処理液ノズルからエッチング液が吐出されるとともに、ノズル移動機構によって処理液ノズルが移動される。処理液ノズルの移動にともなって、ウエハの上面におけるエッチング液の着液点が移動する。この着液点を、ウエハの上面の回転中心と周縁部との間でスキャンさせることにより、ウエハの上面の全域にエッチング液を行き渡らせることができる。
特開2007−88381号公報
ところが、ウエハの上面の中央部に供給されたエッチング液は、ウエハの回転による遠心力を受けて、ウエハの上面の回転半径方向外方に向けて移動する。そのため、処理液ノズルからのエッチング液に加えて、上面の中央部から移動するエッチング液が与えられるウエハの上面の周縁部には、過剰な量のエッチング液が供給される。このため、エッチングレートは、ウエハの上面の周縁部の方が中央部よりも高くなり、ウエハの上面内に処理の不均一が生じるという問題がある。
本願発明者らは、枚葉式の基板処理装置を用いたエッチング処理によってウエハを薄型化(シンニング)する処理を検討してきた。より具体的には、ウエハの裏面(デバイスが形成されていない非デバイス形成面)を上方に向けるとともに、エッチング力の高いフッ硝酸が、エッチング液として、ウエハ裏面(上面)に供給される。フッ硝酸によってウエハ裏面の表層部のウエハ材料がエッチング除去され、これにより、ウエハが薄型化される。
本願発明者らは、エッチング処理時におけるウエハの回転速度が高ければ高いほど、ウエハの上面の周縁部と中央部とのエッチングレートの差が大きくなることを見出した。そして、ウエハを所定の低回転速度(40〜60rpm)で回転させれば、周縁部と中央部との間のエッチングレートの差が小さくなり、エッチング処理の面内均一性が比較的良好になることを見出した。
ところが、かかる低回転速度でウエハを回転させると、ウエハの上面上のエッチング液に作用する遠心力が小さく、ウエハの周縁部に移動したエッチング液が、ウエハの上面の周縁部からウエハの側方に排除され難い。そのため、ウエハの上面の周縁部にエッチング液が滞留し、かかる領域にエッチング液の厚い液膜(液溜まり)が形成される。この厚い液膜は、失活したエッチング液を高い比率で含んでおりエッチング力が低いばかりでなく、ウエハの周縁部から熱を奪い、ウエハの上面の周縁部に温度低下を生じさせる。その結果、ウエハの上面の周縁部でエッチングレートが低下するという問題があった。そのため、ウエハの周縁部においてもエッチングレートを向上させ、エッチング処理の面内均一性をさらに高める必要がある。
とくに、シリコンウエハなどエッチング液に対する疎液性が高いウエハに対してエッチング処理が施される場合に、ウエハの上面の周縁部上に形成される液膜(液溜まり)の膜厚が大きくなり、ウエハの上面の周縁部におけるエッチングレートの低下が顕著になるという問題があった。
そこで、この発明の目的は、基板の主面の周縁部におけるエッチング液の滞留を防止または抑制して、基板の主面に対して均一なエッチング処理を施すことができる基板処理装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)を保持しつつ回転させる基板回転手段(4)と、前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面上にエッチング液を供給するエッチング液供給手段(5)と、前記基板回転手段により回転される基板の前記主面の周縁部に向けて帯状のガスを吹き付けて、前記主面の周縁部に滞留するエッチング液を基板外に排出させるガスナイフ手段(7)とを含前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面における吹付け領域(E)の姿勢を変更可能に設けられている、基板処理装置(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板の主面の周縁部に存在するエッチング液に対して、帯状のガスが吹き付けられる。このため、エッチング液をスムーズに基板外に排出することができる。これにより、基板の主面の周縁部におけるエッチング液の滞留を防止または抑制することができる。したがって、基板の主面の周縁部でのエッチングレートの低下を抑制または防止でき、基板の主面に対して均一なエッチング処理を施すことができる。
また、基板の主面におけるガスの吹付け領域の姿勢が、たとえば前記基板回転手段により回転される基板回転半径方向に関して変更可能にされている。この場合、基板の主面のエッチング液の流れに対する前記吹付け領域の向きを変更することができる。そして、前記吹付け領域が基板の周縁部上のエッチング液を基板外へと効率よく導くことのできる姿勢(向き)となるようにガスナイフ手段を設けることにより、基板の主面上の周縁部におけるエッチング液の滞留をより一層効果的に防止または抑制することができる。
たとえば、ガスナイフ手段を支持するための支持部材(22)に対して、当該支持部材に対する相対姿勢を変更可能に、ガスナイフ手段を取り付ける取り付け手段(26)を設けてもよい。この場合、取付け手段(26)は、たとえばガスナイフ手段を、前記基板回転手段により保持された基板の主面に沿って回転可能となるように前記支持部材に取り付けるものであってもよい。さらに、ガスナイフ手段を駆動するための駆動機構を設け、制御手段による駆動機構の制御により、ガスナイフ手段を基板の主面に沿って回転させることにより、前記主面上の帯状の前記吹付け領域の姿勢を変更させるようにしてもよい。また、駆動手段が設けられずに、支持部材に対するガスナイフ手段の相対姿勢を手動により変更させることにより、ガスナイフ手段を基板の主面に沿って回転させて、前記主面上の帯状の前記吹付け領域の姿勢を変更させる構成であってもよい。
前記の目的を達成するための請求項2記載の発明は、基板(W)を保持しつつ回転させる基板回転手段(4)と、前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面上にエッチング液を供給するエッチング液供給手段(5)と、前記基板回転手段により回転される基板の前記主面の周縁部に向けて帯状のガスを吹き付けて、前記主面の周縁部に滞留するエッチング液を基板外に排出させるガスナイフ手段(7)とを含み、前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面に対する吹付け角度を変更可能に設けられている、基板処理装置である。
この構成によれば、基板の主面の周縁部に存在するエッチング液に対して、帯状のガスが吹き付けられる。このため、エッチング液をスムーズに基板外に排出することができる。これにより、基板の主面の周縁部におけるエッチング液の滞留を防止または抑制することができる。したがって、基板の主面の周縁部でのエッチングレートの低下を抑制または防止でき、基板の主面に対して均一なエッチング処理を施すことができる。
また、基板の主面におけるガスの吹付け角度を変更することができる。そして、前記吹付け角度が基板の主面の周縁部上のエッチング液を基板外へと効率よく導くことのできる角度となるようにガスナイフ手段を設けることにより、基板の主面上の周縁部におけるエッチング液の滞留をより一層効果的に防止または抑制することができる。
たとえば、ガスナイフ手段を支持するための支持部材(22)に対して、当該支持部材に対する相対姿勢を変更可能に、ガスナイフ手段を取り付ける取り付け手段(27)を設けてもよい。この場合、取付け手段(27)は、たとえばガスナイフ手段を、前記基板回転手段により保持された基板の主面に直交する面に沿って回転可能となるように前記支持部材に取り付けるものであってもよい。さらに、ガスナイフ手段を駆動するための駆動機構を設け、制御手段による駆動機構の制御により、ガスナイフ手段を基板の主面に直交する面に沿って回転させることにより、前記主面におけるガスの吹付け角度を変更させるようにしてもよい。また、駆動手段が設けられずに、支持部材に対するガスナイフ手段の相対姿勢を手動により変更させることにより、ガスナイフ手段を基板の主面に直交する面に沿って回転させて、前記主面におけるガスの吹付け角度を変更させる構成であってもよい。
前記の目的を達成するための請求項3記載の発明は、基板(W)を保持しつつ回転させる基板回転手段(4)と、前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面上にエッチング液を供給するエッチング液供給手段(5)と、前記基板回転手段により回転される基板の前記主面の周縁部に向けて帯状のガスを吹き付けて、前記主面の周縁部に滞留するエッチング液を基板外に排出させるガスナイフ手段(7)とを含み、前記エッチング液供給手段が、所定のスキャン経路に沿って当該基板の主面上にエッチング液を走査させるものである場合には、請求項に記載のように、前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面の吹付け領域の基板回転方向上流側端部が前記スキャン経路(T)の延長線上に位置するように設けられている、基板処理装置である。
この構成によれば、基板の主面の周縁部に存在するエッチング液に対して、帯状のガスが吹き付けられる。このため、エッチング液をスムーズに基板外に排出することができる。これにより、基板の主面の周縁部におけるエッチング液の滞留を防止または抑制することができる。したがって、基板の主面の周縁部でのエッチングレートの低下を抑制または防止でき、基板の主面に対して均一なエッチング処理を施すことができる。
また、かかるエッチング液供給手段から基板の主面上に供給されたエッチング液は、基板の周縁部の所定領域に集まるようになる。とくに、基板を低回転速度(40〜60rpm)で回転させる場合には、スキャン経路の延長線上の基板周縁部にエッチング液が集まるようになる。そのため、ガスナイフ手段を、基板の主面における吹付け領域の基板回転方向上流側端部がスキャン経路の延長線上に位置するように設けることで、基板の主面上の周縁部におけるエッチング液の滞留をより一層効果的に防止または抑制することができる。
また、請求項4に記載したように、前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面における吹付け領域(E)が、その基板回転方向の上流側端部位置における基板回転半径方向と直交する方向に延びるように設けられていてもよい。基板回転手段による基板の回転に伴って、基板の周縁部上のエッチング液は、周方向に沿って移動する。基板の主面上におけるガスの吹付け領域を基板回転半径方向と直交する方向に沿うようにすることにより、基板の周方向に沿って移動するエッチング液を、基板外へとすり出すように押し出すことができ、基板の周縁部上のエッチング液を基板外に円滑に排出させることができる。
また、前記ガスナイフ手段からの帯状のガスは、エッチング処理時における基板温度よりも低温であることが好ましい。たとえば、エッチング液による基板上での反応が発熱反応である場合には、室温のガスをガスナイフ手段から供給することにより、基板周縁部の冷却を図ることができる。
基板に対するエッチング処理では、エッチング液と基板の主面との反応により発熱が生じ、基板の主面が高温になることがある。このとき、ガスナイフ手段による基板の周縁部への不活性ガスの吹付けのために、基板の周縁部におけるエッチング液の液膜が薄くなっていると、基板の周縁部からエッチング液に奪われる熱量が減少して、基板の周縁部がその中央部よりも高温になり、基板の主面の周縁部におけるエッチングレートが、基板の主面の中央部におけるエッチングレートに比べて高くなるおそれがある。
そこで、ガスナイフ手段からのガスの温度をエッチング処理時における基板温度よりも低くしておくことにより、ガスナイフ手段から吹き付けられるガスによって、基板の主面の周縁部が冷却される。これにより、基板の主面の周縁部における昇温を抑制することができ、エッチング処理における面内均一性を高めることができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の構成を模式的に示す断面図である。
この基板処理装置1は、たとえばシリコンウエハからなる円形のウエハWにおけるデバイス形成領域側の表面とは反対側の裏面(非デバイス形成面)に対して、ウエハWのシンニング(薄型化)のためのエッチング処理を施すための枚葉式の装置である。この実施形態では、エッチング液として、たとえばフッ硝酸(フッ酸と硝酸との混合液)が用いられる。
この基板処理装置1は、隔壁(図示せず)により区画された処理室2内に、ウエハWをその裏面を上面としてほぼ水平姿勢に保持しつつ、ウエハWを鉛直軸線まわりに回転させる基板回転手段としてのスピンチャック4と、スピンチャック4に保持されたウエハWの上面にフッ硝酸を供給するためのフッ硝酸ノズル(エッチング液供給手段)5と、スピンチャック4に保持されたウエハWの上面に向けてリンス液としてのDIW(deionized water:脱イオン化された水)を供給するためのDIWノズル6と、ウエハWの上面の周縁部に向けて不活性ガスを直線帯状に吐出するためのガスナイフノズル(ガスナイフ手段)7とを備えている。
スピンチャック4は、真空吸着式チャックである。このスピンチャック4は、ほぼ鉛直な方向に延びたスピン軸9と、このスピン軸9の上端に取り付けられて、ウエハWをほぼ水平な姿勢でその裏面(下面)を吸着して保持する吸着ベース10と、スピン軸9と同軸に結合された回転軸を有するスピンモータ11とを備えている。これにより、ウエハWの裏面が吸着ベース10に吸着保持された状態で、スピンモータ11が駆動されると、ウエハWがスピン軸9の中心軸線まわりに回転する。
フッ硝酸ノズル5は、たとえば連続流の状態でフッ硝酸を吐出するストレートノズルであり、スピンチャック4の上方でほぼ水平に延びる第1アーム12の先端に取り付けられている。この第1アーム12は、スピンチャック4の側方でほぼ鉛直に延びた第1アーム支持軸13に支持されている。第1アーム支持軸13には、第1アーム揺動駆動機構14が結合されており、この第1アーム揺動駆動機構14の駆動力によって、第1アーム支持軸13を回転させて、第1アーム12を揺動させることができるようになっている。
フッ硝酸ノズル5には、フッ硝酸供給管17が接続されている。フッ硝酸供給管17には、フッ硝酸供給源からのフッ硝酸が供給されるようになっており、その途中部には、フッ硝酸ノズル5へのフッ硝酸の供給および供給停止を切り換えるためのフッ硝酸バルブ18が介装されている。
DIWノズル6は、たとえば連続流の状態でDIWを吐出するストレートノズルであり、スピンチャック4の上方で、その吐出口をウエハWの中央部に向けて配置されている。このDIWノズル6には、DIW供給管19が接続されており、DIW供給源からのDIWがDIW供給管19を通して供給されるようになっている。DIW供給管19の途中部には、DIWノズル6へのDIWの供給および供給停止を切り換えるためのDIWバルブ20が介装されている。
ガスナイフノズル7は、直線状に開口するスリット吐出口21を有するスリットノズルからなる。ガスナイフノズル7は、スピンチャック4の上方でほぼ水平に延びる第2アーム22の先端部に保持されている。この第2アーム22は、スピンチャック4の側方でほぼ鉛直に延びた第2アーム支持軸23に支持されている。第2アーム支持軸23には、第2アーム揺動駆動機構24が結合されており、この第2アーム揺動駆動機構24の駆動力によって、第2アーム支持軸23を回転させて、第2アーム22を揺動させることができるようになっている。第2アーム支持軸23には、第2アーム昇降駆動機構25が結合されており、この第2アーム昇降駆動機構25の駆動力によって、第2アーム支持軸23を昇降させて、第2アーム22を昇降させることができるようになっている。
第2アーム22の先端部には、第1ホルダ27が、第2アーム22に対し鉛直面に沿う方向に回転可能に取り付けられている。第1ホルダ27には、第1ホルダ駆動機構28が結合されており、この第1ホルダ駆動機構28の駆動力によって、第1ホルダ27を第2アーム22に対して回動させることができるようになっている。
第1ホルダ27には、たとえば一対の軸受(図示しない)を介して、円柱状の第2ホルダ26が回転可能に取り付けられている。第2ホルダ26の下端部には、ガスナイフノズル7の上部が固定されている。第2ホルダ26には、ガスナイフノズル7ごと第2ホルダ26を回転させるための第2ホルダ駆動機構29が結合されている。より具体的には、第2ホルダ26は、ガスナイフノズル7の吐出口21の長手方向に直交するほぼ鉛直な回転軸線(後述する吹付け角度θに平行な軸線)まわりに回転可能とされている。
ガスナイフノズル7には、不活性ガス供給管30が接続されている。不活性ガス供給管30には、不活性ガス供給源からの不活性ガスが供給されるようになっており、その途中部には、ガスナイフノズル7への不活性ガスの供給および供給停止を切り換えるための不活性ガスバルブ31が介装されている。この不活性ガス供給管30に不活性ガス供給源から室温(基板処理装置1内の室温(たとえば25℃))の不活性ガスが供給される。この不活性ガスとして、Nガスや空気などを例示することができる。エッチング処理時には、ガスナイフノズル7は、ウエハW上における周縁部の内側領域の上方で、そのスリット吐出口21を、ウエハWの上面の周縁部に形成された吹付け領域Eに向けて配置される。
なお、ウエハWの周縁部とは、たとえば、ウエハWの回転中心C(図3参照)を中心とし、ウエハWの半径の2/3程度の径を有する円(直径200mmのウエハWで、ウエハWの回転中心Cを中心とする半径70mm程度の円)の外側の環状領域をいう。
図2は、ガスナイフノズル7の構成を示す斜視図である。
ガスナイフノズル7は、ほぼ直方体状の外形を有したノズル体32を備えている。ノズル体32は、フッ硝酸に対する耐薬液性を有する材料(樹脂材料)、たとえば、塩化ビニル(polyvinyl chloride)によって形成されている。ノズル体32の幅方向に沿う縦断面形状は、その下方部が先尖状に形成されている。スリット吐出口21は、ノズル体32の下端面に形成されている。スリット吐出口21の長手方向の長さL1は、スピンチャック4に保持されるウエハWの半径(たとえば100mm)の半分程度の大きさ(40〜50mm程度)に設定されている。スリット吐出口21の開口幅W1は、たとえば約0.5mmに設定されている。スリット吐出口21は、室温の不活性ガスを帯状に吐出する。
図3は、エッチング処理時における基板処理装置1の図解的な平面図である。
エッチング処理時には、フッ硝酸ノズル5からフッ硝酸が吐出されつつ、フッ硝酸ノズル5が、ウエハWの回転半径に沿って、近接位置T1と基板周端位置T2との間を往復移動(スキャン)される。近接位置T1は、ウエハWの回転中心Cに近接し、着液したフッ硝酸がウエハW上で拡がって回転中心Cを通過することができるように定めた位置であり、回転中心Cから間隔L2だけ隔てられている。外径200mmのウエハWを用いる場合には、間隔L2としてたとえば22.5mm程度を例示することができる。このとき、フッ硝酸のウエハWの上面における着液点Pは、ウエハWの回転中心Cを通る円弧形状の軌道のうち、近接位置T1から基板周端位置T2に至る範囲を円弧の経路(スキャン経路T)を描きつつ移動する。なお、スキャン経路Tは、円弧でなく、直線状の経路であってもよい。
エッチング処理時には、ガスナイフノズル7は、そのスリット吐出口21を吹付け領域Eに向けて、ガス吹付け領域EよりもウエハWの回転半径方向における内側に配置される。そのため、ガスナイフノズル7から吹き付けられる不活性ガスは、平面視において、ウエハWのその内側から外側に向かう。
ウエハWの上面における不活性ガスの吹付け領域Eは、スキャン経路Tに沿う回転半径の延長線に対してほぼ直交する直線帯状をなしている。この吹付け領域Eのウエハ回転方向上流側端部が、ウエハWの上面のスキャン経路Tからウエハ回転方向下流側の180°の位置に位置している。この吹付け領域Eのウエハ回転方向上流側端部と、ウエハWの回転中心Cとの間隔はL3である。外径200mmのウエハWを用いる場合には、距離L3としてたとえば70mm程度を例示することができる。
図4は、図3の切断面線D−Dから見た図解的な断面図である。
ウエハWの上面の吹付け領域Eに対して、ガスナイフノズル7の吐出口21から吹き出される不活性ガスの吹付け方向は、角度(吹き付け角度。ウエハWの主面に対する角度)θをなしている。この吹付け角度θとしてたとえば45°を例示することができる。この吹付け角度θは、たとえば20〜70°の範囲内で可変とされている。ウエハW周縁部におけるエッチング液の滞留状態は、エッチング液の種類(粘性等の特性)や、ウエハWの回転速度に依存するので、それらに応じて、吹付け角度θを適切な値に制御するとよい。具体的には、第1ホルダ駆動機構28による第1ホルダ27の回動により、鉛直面に沿ってガスナイフノズル7を回動させることにより、吹付け領域Eへの吹付け角度θを変化させることができる。このとき、吐出口21からのウエハW上面までの距離を一定にするために、第1ホルダ27の回動に併せて、第2アーム22を昇降させる。より具体的には、吹付け領域Eへの吹付け角度θが大きくする場合には、第1ホルダ駆動機構28による第1ホルダ27の回動にともなって、第2アーム昇降駆動機構25が駆動されて第2アーム22が上昇される。また、吹付け領域Eへの吹付け角度θを小さくする場合には、第1ホルダ駆動機構28による第1ホルダ27の回動にともなって、第2アーム昇降駆動機構25が駆動されて第2アーム22が下降される。図4に、吹付け角度θが変化した後の状態を二点鎖線で図示する。
図5は、吹付け領域Eの姿勢変更を説明するための平面図である。
ウエハWの上面における直線状の吹付け領域Eは、図3に示す姿勢から、ウエハ回転方向上流側端部(またはその付近)上の軸線C1まわりに回動されることにより、その姿勢を変更することができるようになっている。図5(a)は、図3に示す姿勢から、吹付け領域Eをウエハ回転方向の反対方向に回動させた状態を示す。すなわち、吹付け領域Eは、スキャン経路Tに沿う回転半径の延長線に対してそのウエハW回転方向下流側端部がウエハWの外側へと傾斜していて、ウエハWの周端面に対して比較的大きな角度をなしている。一方、図5(b)は、図3に示す姿勢から、吹付け領域Eをウエハ回転方向に回動させた状態を示している。すなわち、吹付け領域Eは、スキャン経路Tに沿う回転半径の延長線に対してそのウエハW回転方向下流側端部がウエハWの内側へと傾斜していて、ウエハWの周端面に対して比較的小さな角度をなしている。ウエハW周縁部におけるエッチング液の滞留状態は、エッチング液の種類(粘性等の特性)や、ウエハWの回転速度に依存するので、それらに応じて、吹付け領域Eを適切な姿勢に制御するとよい。吹付け領域Eの姿勢変更は、具体的には、第2アーム揺動駆動機構24による第2アーム22の揺動と、第2ホルダ駆動機構29による第2ホルダ26の回転とによって達成できる。
図6は、基板処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。
この基板処理装置1は、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置50を備えている。
この制御装置50には、スピンモータ11、第1アーム揺動駆動機構14、フッ硝酸バルブ18、DIWバルブ20、第2アーム揺動駆動機構24、第2アーム昇降駆動機構25、第1ホルダ駆動機構28、第2ホルダ駆動機構29および不活性ガスバルブ31などが、制御対象として接続されている。
図7は、基板処理装置1におけるウエハWの処理の一例を示すフローチャートである。
未処理のウエハWが、図示しない搬送ロボットによって処理室2内に搬入されて、スピンチャック4に受け渡される(ステップS1)。このとき、フッ硝酸ノズル5およびガスナイフノズル7は、スピンチャック4の側方の退避位置に退避させられている。また、フッ硝酸バルブ18、DIWバルブ20および不活性ガスバルブ31は、いずれも閉状態に制御されている。
ウエハWがスピンチャック4へ受け渡された後、制御装置50は、スピンモータ11を駆動して、スピンチャック4を低回転速度(たとえば50rpm)で等速回転させる。また、制御装置50は、第1アーム揺動駆動機構14を駆動して、フッ硝酸ノズル5をウエハWの上方へと導く。さらに、制御装置50は、第2アーム揺動駆動機構24および第2アーム昇降駆動機構25を駆動して、ガスナイフノズル7をウエハW上方の所定高さの処理位置(図3参照)に導く。また、制御装置50は、第1ホルダ駆動機構28、第2ホルダ駆動機構29および第2アーム昇降駆動機構25を制御することによって、ガスナイフノズル7の吹付け角度θを予め定める角度に制御し、吹付け領域Eの姿勢を予め定める姿勢に制御する。
フッ硝酸ノズル5がウエハWの上方に到達すると、制御装置50は、フッ硝酸バルブ18を開き、フッ硝酸ノズル5からフッ硝酸を吐出させる。また、制御装置50は、第1アーム揺動駆動機構14を駆動して、フッ硝酸ノズル5を近接位置T1と、基板周端位置T2の上方位置との間を等速で往復スキャンさせる(ステップS2)。
また、ガスナイフノズル7がウエハWの上方の処理位置(図3参照)に到達すると、制御装置50は、不活性ガスバルブ31を開き、スリット吐出口21から室温の不活性ガスを帯状に吹き出す。これにより、ウエハWの上面の直線状の吹付け領域Eに不活性ガスが吹付けられる。スリット吐出口21から吹き出される不活性ガスの吐出流量は、たとえば50L/minである。
ウエハWの上面における着液点Pは、スキャン経路T(図3参照)に沿って往復スキャンする。フッ硝酸の着液点PがウエハW上を、近接位置T1から基板周端位置T2を経由して再び近接位置T1まで戻るのにたとえば約1.5秒間要する。その後、予め定める処理時間が経過するまで、フッ硝酸の着液点Pの往復スキャンが繰り返し行われる。なお、この往復スキャン中において、フッ硝酸ノズル5から吐出されるフッ硝酸の吐出流量は一定(たとえば0.85L/min)に保たれている。
この往復スキャン中に、ウエハWの上面に供給されたフッ硝酸は、図3に示すように、ウエハW上を、回転中心Cを中心とする大きな渦を描きながらウエハWの外方へ向けて移動する。ウエハWの回転速度が前記の低回転速度であるので、スキャン経路Tに沿って吐出されたフッ硝酸は、基板周端位置T2よりもウエハWの回転方向下流側に90〜270°の領域のウエハW周縁部に供給されるようになる。とくに、基板周端位置T2よりもウエハWの回転方向下流側に180°の位置の周辺領域付近に多量に到達するようになる。
ウエハWの周縁部に到達したフッ硝酸は、ガスナイフノズル7からの不活性ガスを受けて、ウエハW外へと案内される。ウエハW上の吹付け領域Eが、そのウエハ回転方向上流側端部位置におけるウエハ回転半径方向と直交する方向に沿っているので、ウエハWの円周方向に沿って移動しているフッ硝酸が、ウエハW外へとすり出すように案内される。これにより、ウエハWの上面の周縁部からフッ硝酸がウエハW外に円滑に排出される。したがって、ウエハWの周縁部に顕著な液溜まりが生じることがない。
シリコンウエハからなるウエハWに対するフッ硝酸を用いたシンニング(エッチング処理)では、フッ硝酸とウエハWの上面との反応により発熱が生じ、ウエハWの上面が高温(50〜70℃)に昇温する。ウエハWの周縁部では、ガスナイフノズル7による不活性ガスの吹付けにより、フッ硝酸の液膜が薄くなる。そのため、ウエハWの周縁部では、フッ硝酸に奪われる熱量が減少する一方、ウエハW中央部よりも多くのフッ硝酸が供給される状態となる。これにより、ウエハWの周縁部がその中央部よりも高温になり、ウエハWの上面の周縁部におけるエッチングレートが、ウエハWの上面の中央部におけるエッチングレートに比べて高くなるおそれがある。
そこで、この実施形態では、エッチング処理中に、ガスナイフノズル7からウエハWの周縁部に室温の不活性ガスが吹き付けられる。つまり、ウエハWの温度(50〜70℃)よりも低温の不活性ガスの吹付けによって、ウエハWの周縁部が冷却される。これにより、ウエハW周縁部における過剰なエッチングを抑制することができる。
エッチング処理を所定時間(たとえば300秒間)だけ行った後、制御装置50は、フッ硝酸バルブ18を閉じ、フッ硝酸ノズル5からのフッ硝酸の吐出を停止させる。また、制御装置50は、不活性ガスバルブ31を閉じ、ガスナイフノズル7からの不活性ガスの吐出を停止させる。さらに、制御装置50は、第1アーム揺動駆動機構14を駆動して、フッ硝酸ノズル5をスピンチャック4の側方の退避位置に退避させる。さらにまた、制御装置50は、第2アーム揺動駆動機構24および第2アーム昇降駆動機構25を駆動して、ガスナイフノズル7をスピンチャック4の側方の退避位置に退避させる。
次に、制御装置50は、スピンモータ11を制御して、スピンチャック4の回転速度を所定のリンス処理回転速度(100rpm程度)に加速するとともに、DIWバルブ20を開いて、DIWノズル6から、回転状態のウエハWの上面の回転中心に向けてDIWを供給する(ステップS3)。これにより、ウエハW上のフッ硝酸が洗い流されて、ウエハWにリンス処理が施される。このリンス処理におけるDIWノズル6からのDIWの吐出流量は、たとえば2.0L/minである。
このリンス処理を所定時間(たとえば60秒間)行った後に、制御装置50は、DIWバルブ20を閉じてリンス処理を終了させる。制御装置50は、さらにスピンモータ11を制御して、スピンチャック4の回転速度を所定の乾燥回転速度(1000〜2000rpm程度)に加速する。これによって、ウエハWの上面のDIWが遠心力によって振り切られ、ウエハWがスピンドライされる(ステップS4)。
スピンドライを所定時間(たとえば30秒間)行った後、制御装置50は、スピンモータ11を制御して、スピンチャック4の回転を停止させる。その後、処理済みのウエハWが、搬送ロボットによって処理室2から搬出される(ステップS5)。
次に、実施例および比較例について説明する。
回転状態にある外径200mmのシリコンウエハからなるウエハWの上面(裏面)に対し、図1に示すスキャンノズルの形態に構成されたフッ硝酸ノズル5からのフッ硝酸を供給して、シンニングのためのエッチング処理を施す試験を行った。
このエッチング試験では、フッ硝酸ノズルからのフッ硝酸の着液点Pを、前述の図3に示すスキャン経路Tに沿って、回転中心Cから22.5mm隔てた近接位置T1と、ウエハWの周端縁上の基板周端位置T2との間で往復スキャンさせた。硝酸とフッ酸とを体積比5:1の比率で混合して作製したフッ硝酸を、0.85L/minの流量でフッ硝酸ノズル5からウエハWに吐出させた。エッチング処理中におけるフッ硝酸ノズル5の移動速度はたとえば160mm/secであり、エッチング処理時におけるウエハWの回転速度は52rpmであった。エッチング処理時間は300秒間であった。そして、シリコンウエハWのエッチングレートの面内分布(半径方向位置とエッチングレートとの関係)を求めた。
実施例では、基板処理装置1を用いてエッチング処理を行った。
比較例では、基板処理装置1からガスナイフノズル7を省略した構成を用いてエッチング処理を行った。
エッチング試験の結果、実施例ではウエハWの周縁部(ウエハWの回転中心Cから70mmよりも外側の位置)におけるエッチングレートの悪化を抑制することができた。
また、下記(1)式で表されるエッチング均一性を評価した。実施例ではエッチング均一性は9.5%であり、比較例ではエッチング均一性は19.4%であった。
Figure 0004988621
このことから、実施例で、エッチング処理の面内均一性が優れていることが理解される。
以上のように、この実施形態によれば、ウエハWの上面の周縁部に存在するフッ硝酸に対して、ガスナイフノズル7からの帯状の不活性ガスが吹き付けられる。このため、フッ硝酸をスムーズにウエハW外に排出することができる。これにより、ウエハWの上面の周縁部におけるフッ硝酸の滞留を防止または抑制することができる。したがって、ウエハWの上面の周縁部でのエッチングレートの低下を抑制または防止でき、ウエハWの上面に対して均一なエッチング処理を施すことができる。
また、ガスナイフノズル7から吹き出される不活性ガスが室温であるので、ガスナイフノズル7により吹き付けられる不活性ガスによって、ウエハWの上面の周縁部が冷却される。これにより、ウエハWの上面の周縁部における昇温を抑制することができ、エッチング処理における面内均一性を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
前記の実施形態では、ガスナイフノズル7のスリット吐出口21が直線状に開口しているものとして説明したが、スリット吐出口21が曲線状に開口していてもよい。この場合、スリット吐出口21を、その処理位置(図3参照)でウエハWの周端形状に沿う湾曲状に形成してもよい。
また、ガスナイフノズル7の下端面に、直線状のスリット吐出口21に代えて、所定の直線あるいは曲線に沿って配列された複数の吐出口を形成した構成としてもよい。この場合、複数の吐出口から同時に不活性ガスが吐出されることにより、ウエハWの主面に対して帯状の不活性ガスを供給できる。
また、前述の実施形態では、制御装置50によって制御される第1ホルダ駆動機構28によって吹付け角度θを制御できるようになっているが、ガスナイフノズル7を一定の角度(ここでは鉛直面に沿う角度)で第2アーム22に固定し、吹付け角度θを固定した構成としてもよい。また、ガスナイフノズル7を、取付け角度(鉛直面に沿う角度)が可変な取り付け機構を介して第2アーム22に取り付けることにより、取り付け機構の調整によって吹付け角度θを手動で変更できる構成としてもよい。
同様に、前述の実施形態では、制御装置50によって制御される第2ホルダ駆動機構29により吹付け領域Eの姿勢制御を行えるようになっているが、ガスナイフノズル7を一定の角度(ここでは水平面に沿う角度)で第2アーム22に固定し、吹付け領域Eの姿勢を固定した構成としてもよい。また、ガスナイフノズル7を、取付け角度(水平面に沿う角度)が可変な取り付け機構を介して第2アーム22に取り付けることにより、取り付け機構の調整によって吹付け領域Eの姿勢を手動で変更できる構成としてもよい。
また、前記の実施形態では、ウエハWの面内範囲内でスキャンさせているが、フッ硝酸ノズル5からのフッ硝酸の着液点PをウエハWの周端面を超えて、その外方までスキャンさせてもよい。
また、前記の実施形態では、フッ硝酸ノズル5を往復スキャンさせる場合を例にとって説明したが、フッ硝酸ノズル5を一方向スキャンさせるものであってもよい。一方向スキャンとは、この場合、一方向へのノズル移動時にのみフッ硝酸をノズル5から吐出し、他方向へのノズル移動時にはノズル5からのフッ硝酸の吐出を停止することをいう。
また、前記の実施形態では、スピンチャック4として真空吸着式のチャックを用いたが、スピンチャック4は、このような真空吸着式のチャックに限られない。たとえば、ウエハWの周端面を複数個の挟持ピンを用いて挟持することにより、ウエハWをほぼ水平な姿勢で保持することができるメカ式のチャックが採用されていてもよい。
また、前記の実施形態では、ウエハWに対し、ウエハWのシンニングのためのエッチング処理を施す基板処理装置1を例にとって説明したが、たとえば酸化膜シリコンウエハからなる円板状のウエハWにおけるデバイス形成領域側の上面(下面)に対して、酸化膜の除去のためのエッチング処理を施す構成であってもよい。かかる場合、エッチング液としてたとえばフッ酸が用いられることが望ましい。また、ウエハWの窒化膜の除去のためのエッチング処理を施す場合には、エッチング液として燐酸を用いることもできる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す基板処理装置のガスナイフノズルの構成を示す斜視図である。 エッチング処理時における基板処理装置の図解的な平面図である。 図3の切断面線D−Dから見た図解的な断面図である。 ウエハの吹付け領域の姿勢の変更を説明するための平面図である。 図1に示す基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示す基板処理装置におけるウエハ処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基板処理装置
4 スピンチャック(基板回転手段)
5 フッ硝酸ノズル(エッチング液供給手段)
7 ガスナイフノズル(ガスナイフ手段)
E 吹付け領域
T スキャン経路
W ウエハ(基板)

Claims (4)

  1. 基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
    前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面上にエッチング液を供給するエッチング液供給手段と、
    前記基板回転手段により回転される基板の前記主面の周縁部に向けて帯状のガスを吹き付けて、前記主面の周縁部に滞留するエッチング液を基板外に排出させるガスナイフ手段とを含
    前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面における吹付け領域の姿勢を変更可能に設けられている、基板処理装置。
  2. 基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
    前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面上にエッチング液を供給するエッチング液供給手段と、
    前記基板回転手段により回転される基板の前記主面の周縁部に向けて帯状のガスを吹き付けて、前記主面の周縁部に滞留するエッチング液を基板外に排出させるガスナイフ手段とを含み、
    前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面に対する吹付け角度を変更可能に設けられている、基板処理装置。
  3. 基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
    前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面上にエッチング液を供給するエッチング液供給手段と、
    前記基板回転手段により回転される基板の前記主面の周縁部に向けて帯状のガスを吹き付けて、前記主面の周縁部に滞留するエッチング液を基板外に排出させるガスナイフ手段とを含み、
    前記エッチング液供給手段が、所定のスキャン経路に沿って当該基板の主面上にエッチング液を走査させるものであり、
    前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面の吹付け領域の基板回転方向上流側端部が前記スキャン経路の延長線上に位置するように設けられている、基板処理装置。
  4. 前記ガスナイフ手段が、当該ガスナイフ手段からのガスの前記主面における吹付け領域が、その基板回転方向の上流側端部位置における基板回転半径方向と直交する方向に延びるように設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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