JP4988616B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板の主面に対し、エッチング液を用いたエッチング処理を施すための基板処理装置および基板処理方法に関する。エッチング処理の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等が含まれる。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウエハに対して処理液を用いた液処理が行われる。このような液処理の一つは、エッチング液を半導体ウエハの主面に供給して行うエッチング処理である。ここでいうエッチング処理には、半導体ウエハの主面(半導体ウエハ自体または半導体ウエハ上に形成された薄膜)にパターンを形成するためのエッチング処理のほか、エッチング作用を利用して半導体ウエハ主面の異物を除去する洗浄処理が含まれる。
処理液を用いて半導体ウエハを処理するための基板処理装置には、複数枚の半導体ウエハに対して一括して処理を行うバッチ式のものと、半導体ウエハを一枚ずつ処理する枚葉式のものとがある。枚葉式の基板処理装置は、たとえば、半導体ウエハをほぼ水平に保持して回転するスピンチャックと、このスピンチャックに保持されている半導体ウエハの主面に向けて処理液を供給する処理液ノズルと、この処理液ノズルを半導体ウエハ上で移動させるノズル移動機構とを備えている。
たとえば、半導体ウエハにおいてデバイスが形成されるデバイス形成面に対してエッチング処理を施したい場合には、半導体ウエハはデバイス形成面を上向きにしてスピンチャックに保持される。そして、スピンチャックによって回転される半導体ウエハの上面に処理液ノズルからエッチング液が吐出されるとともに、ノズル移動機構によって処理液ノズルが移動される。処理液ノズルの移動によって、半導体ウエハの上面におけるエッチング液の着液点が移動する。この着液点は、半導体ウエハの回転中心を通る弧形状の経路に沿って、半導体ウエハの上面の回転中心から周縁領域まで移動する。これにより、半導体ウエハの上面の全域にエッチング液を供給することができる。
特開2007−88381号公報
ところが、半導体ウエハの上面の中央部に供給されたエッチング液は、半導体ウエハの回転による遠心力を受けて、半導体ウエハの上面の回転半径方向の外方に向けて移動するため、半導体ウエハの上面の中央部に存在するエッチング液は、比較的少量である。一方、処理液ノズルからのエッチング液に加えて、上面の中央部から移動するエッチング液が与えられる半導体ウエハの上面の周縁領域には、過剰な量のエッチング液が供給される。このため、半導体ウエハの上面の中央部におけるエッチングレートは、周縁領域におけるエッチングレートよりも低くなる。したがって、基板の上面内に処理の不均一が生じる。
また、半導体ウエハの主面の回転中心には、半導体ウエハの回転による遠心力がほとんど作用しない。そのため、半導体ウエハの上面の回転中心に供給されたエッチング液は、回転中心に滞留し、新たなエッチング液にほとんど置換されない。時間の経過によって速やかにエッチング力を失うタイプのエッチング液を用いる場合、エッチング液の置換が頻繁に行われないと、エッチング処理がほとんど進まない。このため、半導体ウエハの上面の回転中心におけるエッチングレートが著しく低くなることがあった。
そこで、この発明の目的は、基板の主面の全域に対し、均一にエッチング処理を行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)を保持しつつ回転させる基板回転手段(2)と、前記基板回転手段によって回転される基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給手段(3)と、基板の前記主面における前記エッチング液の着液点(P1;P2)を、基板の前記主面のうち回転中心および周縁領域を除く領域内に設定されたスキャン経路(S1;S2)に沿って移動させる着液点移動手段(12,13,16)とを含む、基板処理装置(1;20)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、エッチング液供給手段からのエッチング液は、基板の回転中心を除く所定領域に直接供給される。基板の回転中心にエッチング液が直接供給されないので、基板の主面の回転中心においてエッチング液が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。このため、基板の主面の回転中心のエッチングレートを主面のその他の領域におけるエッチングレートとほぼ同程度に保つことができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
着液点移動手段は、エッチング液供給手段の移動のほか、ノズルの吐出位置の角度の変更や、基板の移動であってもよいし、これらのうちの2つの以上の組み合わせであってもよい
また、前記着液点移動手段は、基板の前記主面のうち回転中心および周縁領域を除く領域内に設定されたスキャン経路に沿って、前記エッチング液の前記着液点を移動させてもよい。この場合、基板の主面のうち周縁領域には、エッチング液供給手段からのエッチング液が直接供給されず、前記所定領域から移動するエッチング液が供給されるだけである。そのため、基板の主面の周縁領域へのエッチング液の供給が過剰になることを抑制することができる。したがって、基板の主面の周縁領域におけるエッチングレートを、前記所定領域におけるエッチングレートとほぼ同程度に保つことができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を、より一層向上させることができる。
前記所定領域は、具体的には、基板が円形基板である場合に、基板半径の1/3倍〜1/2倍の半径を有する円内の領域であることが好ましい。さらに具体的には、基板の半径が100mmや150mmである場合には、前記所定領域は、前記回転中心を中心とする55mm程度の半径の円内の領域であることが好ましい。
請求項に記載のように、前記着液点移動手段は、前記エッチング液の前記着液点を、基板の回転半径方向に沿う方向に延びた直線状の前記スキャン経路に沿って移動させていてもよい。
この構成によれば、前記着液点が直線状のスキャン経路に沿って移動する。したがって、前記主面領域にエッチング液を均一に供給することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
ここで、直線状とは、基板の回転半径方向に沿う円弧形状をも含める概念である。
請求項記載の構成が採用される場合、前記着液点移動手段は、その先端部に前記エッチング液供給手段が固定されて、所定の回転軸線を中心として基板の上方で揺動可能な揺動部材(12)と、前記揺動部材を揺動させるための揺動駆動手段(13)とを備えることが好ましい。
前記の目的を達成するための請求項3記載の発明は、基板(W)を保持しつつ回転させる基板回転手段(2)と、前記基板回転手段によって回転される基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給手段(31)と、基板の前記主面における前記エッチング液の着液点(P3)を、前記主面の回転中心を除く所定領域に設定されたスキャン経路(S3)に沿って移動させる着液点移動手段(16,33)とを含み、前記着液点移動手段は、前記エッチング液の前記着液点を、前記回転中心と前記周縁領域との間の所定位置(C1)を中心とする円形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理装置(30)である。
この構成によれば、エッチング液供給手段からのエッチング液は、基板の回転中心を除く所定領域に直接供給される。基板の回転中心にエッチング液が直接供給されないので、基板の主面の回転中心においてエッチング液が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。このため、基板の主面の回転中心のエッチングレートを主面のその他の領域におけるエッチングレートとほぼ同程度に保つことができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
着液点移動手段は、エッチング液供給手段の移動のほか、ノズルの吐出位置の角度の変更や、基板の移動であってもよいし、これらのうちの2つの以上の組み合わせであってもよい。
また、着液点が円形状の無限スキャン経路に沿って移動する。したがって、前記主面にエッチング液を均一に供給することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
着液点を直線状のスキャン経路に沿って往復移動させる場合、そのスキャン経路の両端部では着液点が停止する。着液点の停止のために、所定領域の周縁にエッチング液が過剰に供給されるおそれがある。
これに対し、請求項記載の構成では、着液点が、円形状の無限スキャン経路に沿って移動する。このため、所定領域の周縁におけるエッチング液の過剰な供給を防止することができる。
ここで、円形状とは、楕円形状をも含める概念である。
請求項記載の構成が採用される場合、前記エッチング液供給手段が、所定の回転軸線を中心として回転可能に設けられ、前記基板の主面に向けてエッチング液を吐出する吐出口(31D)を有し、前記着液点移動手段が、前記吐出口を回転させるための回転駆動手段(33)とを備えることが好ましい。
前記の目的を達成するための請求項4記載の発明は、基板(W)を保持しつつ回転させる基板回転手段(2)と、前記基板回転手段によって回転される基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給手段(41)と、基板の前記主面における前記エッチング液の着液点(P4)を、前記主面の回転中心を除く所定領域に設定されたスキャン経路(S4)に沿って移動させる着液点移動手段(43,44,47,48)とを含み、前記着液点移動手段は、前記エッチング液の前記着液点を、基板の前記主面の前記回転中心を中心とする渦形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理装置(40)である。
この構成によれば、エッチング液供給手段からのエッチング液は、基板の回転中心を除く所定領域に直接供給される。基板の回転中心にエッチング液が直接供給されないので、基板の主面の回転中心においてエッチング液が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。このため、基板の主面の回転中心のエッチングレートを主面のその他の領域におけるエッチングレートとほぼ同程度に保つことができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
着液点移動手段は、エッチング液供給手段の移動のほか、ノズルの吐出位置の角度の変更や、基板の移動であってもよいし、これらのうちの2つの以上の組み合わせであってもよい。
また、着液点が、基板の回転中心を中心とする渦形状のスキャン経路に沿って移動する。したがって、所定領域のうち、基板の回転半径方向外方に向かうにつれてエッチング液を多く供給することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
着液点を直線状のスキャン経路に沿って往復移動させる場合には、そのスキャン経路の端部における着液点の停止に伴って、所定領域の周縁にエッチング液が過剰に供給されるおそれがある。
これに対し、請求項記載の構成では、着液点が、経路長が長い渦形状のスキャン経路に沿って移動する。このため、直線状のスキャン経路の場合と比較して、着液点が停止する回数を少なくすることができる。したがって、所定領域の周縁におけるエッチング液の過剰な供給を防止することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
また、渦形状のスキャン経路を含む経路に沿って、着液点を連続的に移動させ続ける場合には、無限スキャン経路を実現することができる。かかる場合には、着液点が、円形状の無限スキャン経路に沿って移動するので、所定領域の周縁におけるエッチング液の過剰な供給をより一層防止することができる。
請求項記載の構成が採用される場合、前記着液点移動手段は、前記エッチング液供給手段を保持し、前記基板の主面に沿う所定の一方向に沿ってスライド変位可能な第1の保持手段(43)と、前記第1の保持手段を保持し、前記第1の保持手段を前記エッチング液供給手段ごと、前記所定の一方向と直交し、前記基板の主面に沿う方向に沿ってスライド変位可能な第2の保持手段(44)と、前記第1の保持手段および前記第2の保持手段を、それぞれスライド変位させるための駆動手段(47,48)とを備えることが好ましい。
請求項5に記載のように、前記着液点移動手段は、着液したエッチング液が前記主面上で拡がって当該主面の回転中心を通過することができるように定めた前記主面の回転中心近接位置(S11;S21;S31;S41)を含むスキャン経路(S1;S2;S3;S4)に沿って、前記エッチング液の前記着液点を移動させることが好ましい。かかる近接位置に着液したエッチング液は、その着液点を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心に向けて拡がるエッチング液は、その回転中心を通り過ぎる。これにより、基板の主面の回転中心においてエッチング液が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。
請求項記載の発明は、前記エッチング液供給手段は、前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面にフッ硝酸(フッ酸と硝酸との混合液)を供給するフッ硝酸供給手段を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、エッチング液としてフッ硝酸が用いられる。フッ硝酸は、新鮮な状態では非常に高いエッチング力を有するが、その反面、劣化速度が速く、速やかにエッチング力をほとんど失ってしまう。
一方、エッチング液供給手段からのエッチング液は、基板の回転中心を除く所定領域に直接供給される。そのため、基板の主面の回転中心にエッチング液が滞留しない。したがって、エッチング液としてフッ硝酸を用いる場合であっても、エッチング処理の面内均一性を保つことができる。そして、フッ硝酸を用いてエッチング処理を行うので、基板全体のエッチングレートを高めることができる。
請求項記載の発明は、基板(W)を回転させる基板回転ステップと、この基板回転ステップと並行して実行され、エッチング液供給手段(3)から基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給ステップと、このエッチング液供給ステップと並行して実行され、前記エッチング液供給手段から供給される前記エッチング液の基板の前記主面における前記着液点(P1;P2)を、基板の前記主面のうち回転中心および周縁領域を除く領域内に設定されたスキャン経路(S1;S2)に沿って移動させる着液点移動ステップとを含む、基板処理方法である。
この方法によれば、請求項1に関連して述べた作用効果と同様な作用効果を達成することができる。
請求項8記載の発明は、基板(W)を回転させる基板回転ステップと、この基板回転ステップと並行して実行され、エッチング液供給手段(31)から基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給ステップと、このエッチング液供給ステップと並行して実行され、前記エッチング液供給手段から供給される前記エッチング液の基板の前記主面における前記着液点(P3)を、前記主面の回転中心を除く所定領域内に設定されたスキャン経路(S3)に沿って移動させる着液点移動ステップとを含み、前記着液点移動ステップは、前記エッチング液の前記着液点を、前記回転中心と前記周縁領域との間の所定位置(C1)を中心とする円形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理方法である。
この方法によれば、請求項3に関連して述べた作用効果と同様な作用効果を達成することができる。
請求項9記載の発明は、基板(W)を回転させる基板回転ステップと、この基板回転ステップと並行して実行され、エッチング液供給手段(41)から基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給ステップと、このエッチング液供給ステップと並行して実行され、前記エッチング液供給手段から供給される前記エッチング液の基板の前記主面における前記着液点(P4)を、前記主面の回転中心を除く所定領域内に設定されたスキャン経路(S4)に沿って移動させる着液点移動ステップとを含み、前記着液点移動ステップは、前記エッチング液の前記着液点を、基板の前記主面の前記回転中心を中心とする渦形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理方法である。
この方法によれば、請求項4に関連して述べた作用効果と同様な作用効果を達成することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置1の基本的な構成を説明するための斜視図である。
この基板処理装置1は、たとえばシリコンウエハからなる円板状の半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wにおけるデバイス形成領域側の表面とは反対側の裏面(上面)2に対して、ウエハWのシンニングのためのエッチング処理を施すための枚葉式の装置である。この実施形態では、エッチング液として、たとえばフッ硝酸(フッ酸と硝酸との混合液)が用いられる。
この基板処理装置1は、ウエハWをほぼ水平に保持するとともに、その中心(回転中心C)を通る鉛直軸線まわりにウエハWを回転させるスピンチャック2と、このスピンチャック2に保持されたウエハWの裏面(上面)にフッ硝酸を供給するためのフッ硝酸ノズル3と、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面にDIW(deionized water:脱イオン化された純水)を供給するためのDIWノズル4とを備えている。
スピンチャック2は、チャック回転駆動機構5によって回転される回転軸6の上端に固定されたほぼ円板形状のスピンベース7と、このスピンベース7の周縁部の複数箇所にほぼ等間隔で設けられ、ウエハWをほぼ水平な姿勢で挟持するための複数個の挟持部材8とを備えている。これにより、スピンチャック2は、複数個の挟持部材8によってウエハWを挟持した状態で、チャック回転駆動機構5の回転駆動力によって回転軸6を回転させることにより、そのウエハWを、ほぼ水平な姿勢を保った状態で、スピンベース7とともにウエハWの回転中心Cを通る鉛直軸線まわりに回転させることができる。
フッ硝酸ノズル3は、連続流の状態でフッ硝酸を吐出するストレートノズルである。フッ硝酸ノズル3には、フッ硝酸供給管9が接続されている。フッ硝酸供給管9には、フッ硝酸供給源からのフッ硝酸が供給されるようになっており、その途中部には、フッ硝酸ノズル3へのフッ硝酸の供給および供給停止を切り換えるためのフッ硝酸バルブ10が介装されている。
また、フッ硝酸ノズル3は、ウエハWの上面におけるフッ硝酸の着液点P1を変更することができるスキャンノズルとしての基本形態を有している。具体的には、スピンチャック2の側方には、アーム支持軸11が鉛直方向にほぼ沿って配置されている。フッ硝酸ノズル3は、アーム支持軸11の上端部からほぼ水平に延びたアーム12の先端部に、その吐出口を鉛直下向きに向けて取り付けられている。アーム支持軸11には、アーム支持軸11をその回転軸線周りに所定の角度範囲で回動させるアーム揺動駆動機構13が結合されている。アーム揺動駆動機構13からアーム支持軸11に駆動力を入力して、アーム支持軸11を所定の角度範囲内で回動させることにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方でアーム12を揺動させることができる。これに伴い、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面において、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸の着液点P1を、アーム支持軸11を中心とする円弧形状の軌道に沿ってスキャン(移動)させることができる。
DIWノズル4は、スピンチャック2の上方で、その吐出口をウエハWの中央部に向けて配置されている。このDIWノズル4には、DIW供給管14が接続されており、DIW供給源からのDIWがDIW供給管14を通して供給されるようになっている。DIW供給管14の途中部には、DIWノズル4へのDIWの供給および供給停止を切り換えるためのDIWバルブ15が介装されている。
この基板処理装置1はさらに、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置16を備えている。
制御装置16には、チャック回転駆動機構5、アーム揺動駆動機構13、フッ硝酸バルブ10およびDIWバルブ15などが制御対象として接続されている。
制御装置16は、予め定められたプログラムに従って、チャック回転駆動機構5およびアーム揺動駆動機構13の動作を制御する。また、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10およびDIWバルブ15の開閉を制御する。
図2は、フッ硝酸の着液点P1の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。
ウエハWの上面におけるフッ硝酸の着液点P1は、アーム支持軸11を中心とする円弧形状(ほぼ直線状)のスキャン経路S1に沿って移動する。このスキャン経路S1は、ウエハWの回転半径方向にほぼ沿って延びている。
この実施形態では、スキャン経路S1は、ウエハWの回転中心Cを通る円弧形状の軌道のうち、ウエハWの回転中心Cに近接する近接位置S11と、この近接位置S11よりもウエハWの回転半径方向の外方に位置する離隔位置S12とを結ぶ線分である。すなわち、スキャン経路S1はウエハWの回転半径方向に沿って延びている。
ウエハWの回転中心Cと近接位置S11とは、微小間隔L1だけ隔てられている。ウエハWの回転中心Cと離隔位置S12とは、間隔L2だけ隔てられている。間隔L1は、たとえば、3〜5mm程度である。また、間隔L2は、たとえば、ウエハWの半径R(たとえば、100mmまたは150mm)の1/3〜1/2程度(たとえば、55mm程度)が適当である。
この基板処理装置1におけるフッ硝酸を用いた処理では、フッ硝酸ノズル3からウエハWの上面にフッ硝酸が供給されつつ、フッ硝酸ノズル3が、ウエハWの近接位置S11の上方と、ウエハWの離隔位置S12の上方との間を往復移動する。このフッ硝酸ノズル3の往復移動によって、ウエハWの上面におけるフッ硝酸の着液点P1は、近接位置S11と、離隔位置S12との間で往復移動する。
以下、図1および図2を参照して、ウエハWの上面へのエッチング処理について説明する。
ウエハWの処理に際して、まず、図示しない基板搬送ロボットによって未処理のウエハWがスピンチャック2に受け渡される。なお、スピンチャック2へのウエハWの受け渡し時には、フッ硝酸ノズル3は、スピンチャック2の側方の退避位置に退避させられており、また、フッ硝酸バルブ10およびDIWバルブ15は、いずれも閉状態に制御されている。
ウエハWがスピンチャック2へ受け渡された後、制御装置16は、チャック回転駆動機構5を駆動して、スピンベース7をウエハWごと、所定の液処理回転速度(たとえば100〜300rpm程度)で回転方向17に等速回転させる。また、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を揺動させて、フッ硝酸ノズル3を、ウエハWの近接位置S11の上方へと導く。その後、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開いて、フッ硝酸ノズル3からフッ硝酸を吐出させる。
一方で、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を制御し、アーム12を等速で揺動させて、フッ硝酸ノズル3をウエハWの回転半径方向の外方に向けて導く。このため、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸のウエハWの上面における着液点P1が、近接位置S11から離隔位置S12に至る範囲を、ほぼ直線状とみなせる円弧形状の軌跡を描きつつ等速で移動する。
アーム12の揺動によって、フッ硝酸の着液点P1がウエハWの離隔位置S12に到達すると、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開けた状態を継続しつつ、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を等速で揺動させて、フッ硝酸ノズル3をウエハWの上面の近接位置S11の上方へと戻す。これにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面上で、フッ硝酸の着液点P1の往復スキャン(移動)が実現される。フッ硝酸の着液点P1がウエハWの近接位置S11から離隔位置S12を経由して再び近接位置S11まで戻るのにたとえば約4秒間要する。その後、予め定める処理時間が経過するまで、フッ硝酸の着液点P1の往復スキャンが繰り返し行われる。なお、この往復スキャン中において、フッ硝酸ノズル3から吐出されるフッ硝酸の流量は一定に保たれている。
これにより、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸の着液点P1は、ウエハWの上面のうち、間隔L2を半径とするウエハWの同心円の内側領域で、かつ、回転中心Cを除くリング状の領域(以下、「フッ硝酸着液領域」という。)をスキャンする。そして、ウエハWの上面のうち前記フッ硝酸着液領域の外側の領域(以下、「外側領域」という。)には、フッ硝酸は直接供給されない。この外側領域には、ウエハWの回転に伴う遠心力を受けてフッ硝酸着液領域から移動するフッ硝酸が供給されるだけである。
また、着液点P1が近接位置S11にあるとき、フッ硝酸はその着液点P1(近接位置S11)を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心Cに向けて拡がるフッ硝酸が、その回転中心Cを通り過ぎるように、近接位置S11と回転中心Cとの間隔L1が設定されている。そのため、着液点P1に着液したフッ硝酸が回転中心Cを通り過ぎる。これにより、ウエハWの上面の回転中心Cにおいて、フッ硝酸が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。
フッ硝酸による処理を所定時間だけ行った後、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を閉じ、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸の吐出を停止させる。また、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を駆動して、アーム12を揺動させ、フッ硝酸ノズル3をスピンチャック2の側方の退避位置に退避させる。
次に、制御装置16は、DIWバルブ15を開いて、DIWノズル4から、回転状態のウエハWの上面の回転中心CにDIWを供給する。これにより、ウエハWの上面のフッ硝酸が洗い流されて、ウエハWの上面にリンス処理が施される。
このリンス処理を所定時間行った後に、制御装置16は、DIWバルブ15を閉じてリンス処理を終了させる。制御装置16は、さらにチャック回転駆動機構5を制御して、スピンチャック2の回転速度を所定の乾燥回転速度に加速する。これによって、ウエハWの上面の水分が遠心力によって振り切られ、ウエハWが乾燥処理される。
乾燥処理を所定時間行った後、制御装置16は、チャック回転駆動機構5を制御して、スピンチャック2の回転を停止させる。その後、処理済みのウエハWが図示しない基板搬送ロボットによって搬送される。
次に、実施例および比較例について説明する。
回転状態にある外径300mmのシリコンウエハWの上面(裏面)に対し、図1に示すスキャンノズルの形態に構成されたフッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸を供給して、シンニングのためのエッチング処理を施す試験を行った。
このエッチング試験では、硝酸とフッ酸とを重量比5:1の割合で混合して作製したフッ硝酸が、2.0L/minの流量でフッ硝酸ノズル3からウエハWに吐出された。エッチング時間は60秒であり、エッチング量に基づいてエッチングレートの面内分布を求めた。
実施例1では、フッ硝酸の着液点P1は、前述の図2に示す円弧形状のスキャン経路S1に沿って、回転中心Cから3mm隔てた近接位置S11と、その近接位置S11よりもウエハWの回転半径方向の外方に位置し、回転中心Cから55mm隔てた離隔位置S12との間で往復スキャンされた。エッチング処理中におけるウエハWの回転速度は250rpmであった。
実施例2では、フッ硝酸の着液点P1は、前述の図2に示す円弧形状のスキャン経路S1に沿って、回転中心Cから3mm隔てた近接位置S11と、その近接位置S11よりもウエハWの回転半径方向の外方に位置し、回転中心Cから55mm隔てた離隔位置S12との間で往復スキャンされた。エッチング処理中におけるウエハWの回転速度は100rpmであった。
比較例1では、フッ硝酸の着液点は、ウエハWの回転中心Cを通る円弧形状のスキャン経路に沿って、ウエハWの周縁領域と、当該周縁領域と回転中心Cを隔てた反対側の周縁領域との間を往復させた。エッチング処理中におけるウエハWの回転速度は1000rpmであった。
比較例2では、フッ硝酸の着液点は、ウエハWの回転中心Cを通る円弧形状のスキャン経路に沿って、ウエハWの周縁領域と、当該周縁領域と回転中心Cを隔てた反対側の周縁領域との間を往復させた。エッチング処理中におけるウエハWの回転速度は500rpmであった。
図3および図4は、エッチング試験でのエッチングレートの面内分布を示すグラフである。図3および図4において、横軸はウエハWの回転中心Cからの距離(y)を示しており、縦軸はエッチングレート(Each Rate)を示している。
図3には、実施例1および実施例2のエッチング試験の結果を示し、図4には、比較例1および比較例2のエッチング試験の結果を示す。比較例1および比較例2では、エッチングレートは、回転中心Cからの距離yにほぼ比例して急激に上昇している。一方、実施例1および2では、回転中心Cから離れるにつれて、エッチングレートに若干の上昇が見られるものの、そのグラフの勾配は小さい。とくに実施例2におけるエッチングレートのグラフの勾配は極めて小さい。なお、実施例2において、周縁領域(y=145〜150mm)においてエッチングレートが急激に変化しているが、これは、周縁領域における測定乱れに起因するものである。
図3および図4から、実施例1および実施例2において、エッチングによる面内均一性が優れていることが理解される。また、とくに実施例2において、エッチングによる面内均一性がより一層優れていることが理解される。
以上によりこの実施形態によれば、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸は、ウエハWの上面のうち回転中心Cおよび周縁領域を除く所定のフッ硝酸着液領域に直接供給される。フッ硝酸着液領域に供給されたフッ硝酸は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの周縁領域に向けて移動する。
ウエハWの上面の外側領域には、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸が直接供給されず、フッ硝酸着液領域から移動するフッ硝酸が供給されるだけである。そのため、外側領域へのフッ硝酸の供給が過剰になることを抑制することができる。したがって、外側領域におけるエッチングレートを、フッ硝酸着液領域におけるエッチングレートとほぼ同程度に保つことができる。
また、近接位置S11に着液したフッ硝酸は、その着液点P1(近接位置S11)を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心Cに向けて拡がるフッ硝酸は、その回転中心Cを通り過ぎていく。これにより、ウエハWの上面の回転中心Cにおいて、フッ硝酸が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。
以上により、フッ硝酸着液領域ではフッ硝酸によるエッチング処理が良好に施されるとともに、ウエハWの周縁領域ではフッ硝酸の過剰な供給がない。しかも、回転中心Cにおいてもフッ硝酸の滞留がない。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
また、エッチング液としてフッ硝酸が用いられる。フッ硝酸は、新鮮な状態では非常に高いエッチング力を有するが、その反面、劣化速度が速く、速やかにエッチング力をほとんど失ってしまう。
一方、ウエハWの回転中心Cにフッ硝酸が滞留せず、また、ウエハWの周縁領域にフッ硝酸が過剰に供給されないので、エッチング液としてフッ硝酸を用いる場合であっても、エッチング処理の面内均一性を保つことができる。そして、フッ硝酸を用いてエッチング処理を行うので、ウエハW全体のエッチングレートを高めることができる。
図5は、この発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係る基板処理装置20におけるフッ硝酸の着液点P2の移動経路を説明するための図解的な平面図である。この第2の実施形態において、前述の実施形態(第1の実施形態)に示された各部に対応する部分には、第1の実施形態と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
この実施形態(第2の実施形態)では、スキャン経路S2は、ウエハWの回転中心Cに近接する近接位置S21を通り、回転中心Cから間隔L4だけ隔てた第1離隔位置S22と、この第1離隔位置S22から回転中心Cを隔てた反対側に位置する第2離隔位置S23とを結ぶ線分とみなすことができるほぼ直線状の円弧である。第2離隔位置S23は、回転中心Cから間隔L5だけ隔てられている。スキャン経路S2は、回転中心Cを通らず、回転中心CよりもウエハWの回転半径方向にずれている。間隔L4およびL5は、ともに、たとえば、ウエハWの半径R(たとえば、100mmまたは150mm)の1/3〜1/2程度のサイズ(たとえば、55mm程度)が適当である。なお、近接位置S21は、スキャン経路S2のうち最も回転中心Cに近づく位置であり、回転中心Cから微小間隔L3だけ隔てて位置している。間隔L3は、たとえば3〜5mm程度である。
前述の第1の実施形態と同様に、制御装置16は、チャック回転駆動機構5を駆動して、スピンベース7をウエハWごと、所定の液処理回転速度で等速回転させる。また、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を揺動させて、フッ硝酸ノズル3を、近接位置S21の上方へと導く。その後、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開いて、フッ硝酸ノズル3からフッ硝酸を吐出させる。
一方で、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を制御し、アーム12を等速で揺動させて、フッ硝酸ノズル3をウエハWの回転半径方向の外方に向けて導く。このため、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸のウエハWの上面における着液点P2が、第1離隔位置S22から第2離隔位置S23に至る範囲を、ほぼ直線状とみなせる円弧形状の軌跡を描きつつ等速で移動する。
アーム12の揺動によって、フッ硝酸の着液点P2が第2離隔位置S23に到達すると、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開けた状態を継続しつつ、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を揺動させて、フッ硝酸ノズル3をウエハWの上面の第1離隔位置S22の上方へと戻す。これにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面上で、フッ硝酸の着液点P2の往復スキャン(移動)が実現される。このとき、フッ硝酸の着液点P2がウエハWの第1離隔位置S22から近接位置S21を経由して第2離隔位置S23まで達するのにたとえば約4秒間要する。フッ硝酸の着液点P2の往復スキャンは、予め定める処理時間が経過するまで繰り返し行われる。
これにより、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸の着液点P2は、ウエハWの上面のうち、間隔L4(L5)を半径とする円の内側領域で、かつ、回転中心Cを除くリング状のフッ硝酸着液領域をスキャンする。そして、ウエハWの上面のうち前記フッ硝酸着液領域の外側の外側領域には、フッ硝酸は直接供給されない。前記外側領域には、ウエハWの回転に伴う遠心力を受けて前記フッ硝酸着液領域から移動するフッ硝酸が供給されるだけである。
また、着液点P2が近接位置S21にあるとき、フッ硝酸はその着液点P2(近接位置S21)を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心Cに向けて拡がるフッ硝酸が、その回転中心Cを通り過ぎるように、近接位置S21と回転中心Cとの間隔L3が設定されている。これにより、ウエハWの上面の回転中心Cにおいて、フッ硝酸が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。
図6は、この発明のさらに他の実施形態(第3の実施形態)に係る基板処理装置70におけるフッ硝酸の着液点P7の移動経路を説明するための図解的な平面図である。この第3の実施形態において、第1の実施形態に示された各部に対応する部分には、第1の実施形態と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
この実施形態では、スキャン経路S7は、ウエハWの回転中心Cを通る円弧形状の軌道のうち、ウエハWの回転中心Cに近接する近接位置S71と、ウエハWの周端縁よりもウエハWの回転半径方向の外方に位置する基板外位置S72とを結ぶ線分とみなすことのできるの円弧(直線状)である。近接位置S71は、回転中心Cから間隔L10だけ隔てられている。また、基板外位置S72は、ウエハWの回転中心Cから、ウエハWの半径よりも大きい間隔L11だけ隔てられている。半径100mmのウエハWを用いる場合に、間隔L10としてたとえば22.5mm程度を、間隔L11としてたとえば108mm程度を例示することができる。
この基板処理装置70におけるフッ硝酸を用いた処理では、フッ硝酸ノズル3からウエハWの上面にフッ硝酸が供給されつつ、フッ硝酸ノズル3が、ウエハWの近接位置S71の上方と、基板外位置S72の上方(ウエハWの上方領域外)との間を往復移動する。このフッ硝酸ノズル3の往復移動によって、ウエハWの上面におけるフッ硝酸の着液点P5は、近接位置S71と、基板外位置S72とを結ぶスキャン経路P7に沿って往復移動する。
具体的には、チャック回転駆動機構5を駆動して、スピンベース7をウエハWごと、所定の液処理回転速度で等速回転させる。このときの液処理回転速度は、所定の低回転速度(たとえば40〜60rpm)に設定される。また、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を揺動させて、フッ硝酸ノズル3を近接位置S71の上方へと導く。その後、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開いて、フッ硝酸ノズル3からフッ硝酸を吐出させる。
一方で、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を制御し、アーム12を等速で揺動させて、フッ硝酸ノズル3をウエハWの回転半径方向の外方に向けて導く。このため、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸のウエハWの上面における着液点P7が、近接位置S71から基板外位置S72に至る範囲を、円弧形状(直線状)の軌跡を描きつつ等速で移動する。
アーム12の揺動によって、フッ硝酸の着液点P7が基板外位置P72に到達すると、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開けた状態を継続しつつ、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を揺動させて、フッ硝酸ノズル3をウエハWの上面の近接位置S71の上方へと戻す。これにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面上で、フッ硝酸の着液点P7の往復スキャン(移動)が実現される。このとき、フッ硝酸の着液点P7がウエハWの近接位置S71から基板外位置S72を経由して再び近接位置S71にまで戻るのにたとえば約1.5秒間要する。フッ硝酸の着液点P7の往復スキャンは、予め定める処理時間が経過するまで繰り返し行われる。
この実施形態(第3の実施形態)では、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸の着液点P7は、ウエハWの上面のうち、間隔L10を半径とする円外のリング状のフッ硝酸着液領域をスキャンする。エッチング処理時においてウエハWが低回転速度(たとえば40〜60rpm程度)で回転されているので、ウエハWの上面の周縁領域に過剰な流量のフッ硝酸が供給されない。したがって、ウエハWの上面の周縁領域におけるエッチングレートの上昇を抑制することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
また、着液点P7が近接位置S71にあるとき、フッ硝酸はその着液点P7(近接位置S71)を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心Cに向けて拡がるフッ硝酸が、その回転中心Cを通り過ぎるように、近接位置S71と回転中心Cとの間隔L10が設定されている。この第3の実施形態では、エッチング処理時においてウエハWが第1の実施形態における液処理回転速度よりも低い低回転速度(たとえば40〜60rpm程度)で回転されるので、ウエハWの上面に着液したフッ硝酸に対して作用する遠心力は比較的小さい。そのため、回転中心Cと近接位置S71との間隔L10を、第1の実施形態における回転中心Cと近接位置S11との間隔L2よりも大きい距離(22.5mm)に設定しても、近接位置S71に供給されたフッ硝酸をウエハWの上面の回転中心Cに供給する(通過させる)ことができる。
ところで、シリコンウエハからなるウエハWの上面におけるフッ硝酸に対する疎液性は高い。そのため、フッ硝酸ノズル3から吐出されたフッ硝酸は、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの周縁領域に移動して、ウエハWの上面の周縁領域に液溜まりを形成して滞留するおそれがある。一方、フッ硝酸はその劣化速度が速く、ウエハWの上面に供給された直後には活性な状態を保持しているが、時間の経過とともに失活してしまう。そのため、ウエハWの回転速度を低下させた場合、ウエハW周縁領域の液溜まりには、主として失活した液が存在するようになる。その結果、ウエハWの周縁領域で、新液への置換が進みにくく、エッチングレートが低下するという問題がある。
これに対し、フッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸がウエハWの上面の周縁領域に供給されているので、このウエハWの周縁領域におけるフッ硝酸の液溜まりに対してフッ硝酸を直接供給することで液溜まりを強制的に排除することができる。
次に、実施例3について説明する。
回転状態にある外径200mmのシリコンウエハWの上面(裏面)に対し、図1に示すスキャンノズルの形態に構成されたフッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸を供給して、シンニングのためのエッチング処理を施す試験を行った。
このエッチング試験では、硝酸とフッ酸とを重量比5:1の割合で混合して作製したフッ硝酸が、0.88L/minの流量でフッ硝酸ノズル3からウエハWに吐出された。エッチング時間は300秒であり、エッチング量に基づいてエッチングレートの面内分布を求めた。
この実施例3では、フッ硝酸の着液点P7は、前述の図6に示す円弧形状のスキャン経路S7に沿って、回転中心Cから22.5mm隔てた近接位置S71と、ウエハWの周端縁よりもウエハWの回転半径方向の外方に位置し、回転中心Cから108mm隔てた離隔位置S72との間で往復スキャンされた。エッチング処理中におけるウエハWの回転速度は50rpmであり、フッ硝酸ノズル3のスキャン方向への移動速度は、160mm/secであった。
実施例3のエッチング試験では、回転中心Cからの距離によらずに、エッチングレートのプロファイルはほぼ均一になるという結果が得られた。このことから、実施例3では、エッチングによる面内均一性が優れていることが理解される。
図7は、この発明のさらに他の実施形態(第4の実施形態)に係る基板処理装置30の要部構成を示す断面図である。
この第4の実施形態において、第1の実施形態に示された各部に対応する部分には、第1の実施形態と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
第4の実施形態に係る基板処理装置30では、前述の第1の実施形態のようにフッ硝酸の着液点P1が円弧形状(ほぼ直線状)のスキャン経路S1に沿って移動する構成ではなく、フッ硝酸の着液点P3が、円形状のスキャン経路S3に沿って円移動する構成である。
基板処理装置30は、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面にフッ硝酸を供給するためのフッ硝酸ノズル31を備えている。フッ硝酸ノズル31は、鉤形形状に形成されており、連続流の状態でフッ硝酸を吐出するストレートノズルである。フッ硝酸ノズル31は、アーム12の先端に回転可能に取り付けられ、ほぼ鉛直に延びる一端部31Aと、一端部31Aの下端からほぼ水平に延びる水平部31Bと、水平部31Bの先端からほぼ鉛直に延び、その先端に鉛直下向きの吐出口31Dを有する他端部31Cとを備えている。フッ硝酸ノズル31は、アーム12の先端部の回転軸線C1を中心として回転可能とされている。
フッ硝酸ノズル31には、アーム12の内部に配置されたフッ硝酸供給管9からのフッ硝酸が供給される。フッ硝酸供給管9は回転継手32を介してフッ硝酸ノズル31に接続されている。このため、回転状態にあるフッ硝酸ノズル31に対して、フッ硝酸供給管9からのフッ硝酸を供給することができる。
フッ硝酸ノズル31には、ノズル回転駆動機構33が結合されている。ノズル回転駆動機構33からフッ硝酸ノズル31に駆動力を入力して、フッ硝酸ノズル31を回転させることにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方で、フッ硝酸ノズル31を揺動させることができる。これにより、フッ硝酸ノズル31の吐出口31Dを、回転軸線C1を中心として回転させることができる。これに伴い、ウエハWの上面におけるフッ硝酸ノズル31からのフッ硝酸の着液点P3を円スキャン(移動)させることができる。なお、図7ではDIWノズル4、DIW供給管14およびDIWバルブ15の図示を省略している。
制御装置16には、チャック回転駆動機構5、アーム揺動駆動機構13、フッ硝酸バルブ10、DIWバルブ15、ノズル回転駆動機構33などが制御対象として接続されている。
制御装置16は、予め定められたプログラムに従って、チャック回転駆動機構5、アーム揺動駆動機構13およびノズル回転駆動機構33の動作を制御する。
図8は、フッ硝酸の着液点P3の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。
この実施形態(第4の実施形態)では、スキャン経路S3は、フッ硝酸ノズル31の回転軸線C1を中心とする円形状のものである。この実施形態では、アーム揺動駆動機構13によりアーム12を揺動させることにより、フッ硝酸ノズル31の回転軸線C1が、ウエハWの回転中心Cと所定間隔隔てた位置に配置される。その間隔は、回転軸線C1と吐出口31Dとの間隔(フッ硝酸ノズル31の水平部31Bの長さ)よりも若干長く設定されている。そのため、円形状のスキャン経路S3は、その半径が回転軸線C1とウエハWの回転中心Cとの間隔よりも短く設定されており、そのため、ウエハWの回転中心Cを通らずに、回転中心Cに近接する近接位置S31を通る。
近接位置S31は、スキャン経路S3上で、ウエハWの回転中心Cに最も近接する位置であり、ウエハWの回転中心Cから微小間隔L6だけ隔てられている。また、スキャン経路S3上で、ウエハWの回転中心Cから最も離間する離隔位置S32は、ウエハWの回転中心Cから間隔L7だけ隔てられている。間隔L6は、たとえば、3〜5mm程度である。また、間隔L7は、たとえば、ウエハWの半径R(たとえば、100mmまたは150mm)の1/3〜1/2程度(たとえば、55mm程度)が適当である。
前述の第1の実施形態と同様に、制御装置16は、チャック回転駆動機構5を駆動して、スピンベース7をウエハWごと、所定の液処理回転速度で所定の回転方向17に等速回転させる。また、制御装置16は、アーム揺動駆動機構13を駆動し、アーム12を揺動させて、フッ硝酸ノズル31をウエハWの上方位置へと導く。その後、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開いて、フッ硝酸ノズル31からフッ硝酸を吐出させる。
一方で、制御装置16は、ノズル回転駆動機構33を制御し、フッ硝酸ノズル31を等速で揺動させて、フッ硝酸ノズル31の吐出口31Dを所定の回転方向(ウエハWの回転方向17と同方向)に回転させる。このため、吐出口31Dからのフッ硝酸のウエハWの上面における着液点P3が、円形の軌跡を描きつつ等速で移動する。
これにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面上で、フッ硝酸の着液点P3の円スキャン(移動)が実現される。フッ硝酸の着液点P3がウエハWの近接位置S31から離隔位置S32を経由して再び近接位置S31に戻るのにたとえば約4秒間要する。フッ硝酸の着液点P3の円スキャンは、予め定める処理時間が経過するまで繰り返し行われる。なお、この円スキャン中において、吐出口31Dから吐出されるフッ硝酸の流量は一定に保たれている。
フッ硝酸ノズル31からのフッ硝酸の着液点P3は、ウエハWの上面のうち、間隔L7を半径とする円の内側領域で、かつ、回転中心Cを除くリング状のフッ硝酸着液領域をスキャンする。そして、ウエハWの上面のうちフッ硝酸着液領域の外側の外側領域には、フッ硝酸は直接供給されない。前記外側領域には、ウエハWの回転に伴う遠心力を受けて前記フッ硝酸着液領域から移動されるフッ硝酸が供給されるだけである。
また、着液点P3が近接位置S31にあるとき、フッ硝酸はその着液点P3(近接位置S31)を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心Cに向けて拡がるフッ硝酸が、その回転中心Cを通り過ぎるように、近接位置S31と回転中心Cとの間隔L6が設定されている。これにより、ウエハWの上面の回転中心Cにおいて、フッ硝酸が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。
この実施形態(第4の実施形態)では、着液点P3が円形のスキャン経路S3に沿って移動する。したがって、フッ硝酸着液領域にフッ硝酸を均一に供給することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
また、前述の第1の実施形態では、着液点P1をほぼ直線状のスキャン経路S1に沿って往復移動させるため、そのスキャン経路S1の両端の位置S11,S12において、着液点P1の停止が生じる。したがって、フッ硝酸着液領域の周縁にフッ硝酸が過剰に供給されるおそれがある。
これに対し、第4の実施形態では、着液点P3が、円形状の無限スキャン経路S3に沿って移動する。このため、フッ硝酸着液領域の周縁におけるフッ硝酸の過剰な供給を防止することができる。
図9は、この発明のさらに他の実施形態(第5の実施形態)に係る基板処理装置40の要部構成を示す断面図である。図10は、図9を、矢印A方向から見た図である。
この第5の実施形態において、第1の実施形態に示された各部に対応する部分には、第1の実施形態と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
第5の実施形態に係る基板処理装置40では、フッ硝酸の着液点P4が、渦状のスキャン経路S4に沿って移動される。
この基板処理装置40は、スピンチャック2に保持されたウエハWの裏面(上面)にフッ硝酸を供給するためのフッ硝酸ノズル41を備えている。フッ硝酸ノズル41は、連続流の状態でフッ硝酸を吐出するストレートノズルである。フッ硝酸ノズル41は、その吐出口を鉛直下向きに向けた姿勢で、ノズル保持機構42によって保持されている。
ノズル保持機構42は、フッ硝酸ノズル41の上端が固定され、フッ硝酸ノズル41を支持するノズルホルダ43と、所定のY方向に延び、このノズルホルダ43をY方向に沿ってスライド変位可能に保持する第1レール44と、Y方向と直交するX方向に延び、第1レール44をX方向に沿ってスライド変位可能に保持する第2レール45と、第2レール45の両端部と接触して、第2レール45を支持する一対のレール支持部材46を備えている。X方向およびY方向は、ともに、ウエハWの主面に沿う方向(水平方向)に延びている。
ノズルホルダ43は、第1レール44の下面に取り付けられている。ノズルホルダ43には、Y方向駆動機構47が結合されている。Y方向駆動機構47の駆動力によって、ノズルホルダ43をY方向に沿ってスライド変位させることができるようになっている。
第1レール44は、その一端部(図10で示す上側端部)において、その上面が第2レールの下面に取り付けられている。第1レール44には、X方向駆動機構48が結合されている。X方向駆動機構48の駆動力によって、第1レール44をノズルホルダ43ごと、X方向に沿ってスライド変位させることができるようになっている。
これにより、ノズルホルダ43をY方向に沿ってスライド変位させつつ、第1レール44をノズルホルダ43ごとX方向に沿ってスライド変位させることで、フッ硝酸ノズル41を任意の方向に平行移動させることができる。
一対のレール支持部材46には、昇降駆動機構49が結合されている。この昇降駆動機構49の駆動力によって一対のレール支持部材46を上下動させて、一対のレール支持部材46と一体的に、第1レール44およびノズルホルダ43を上下動させることができる。なお、図9ではDIWノズル4、DIW供給管14およびDIWバルブ15の図示を省略している。
制御装置16には、チャック回転駆動機構5、Y方向駆動機構47、X方向駆動機構48、昇降駆動機構49、フッ硝酸バルブ10およびDIWバルブ15などが制御対象として接続されている。
制御装置16は、予め定められたプログラムに従って、チャック回転駆動機構5、Y方向駆動機構47、X方向駆動機構48および昇降駆動機構49の動作を制御する。
図11は、フッ硝酸の着液点P4の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。
この実施形態(第5の実施形態)では、スキャン経路S4は、ウエハWの回転中心Cを中心とする渦形状であり、回転中心Cに近接する近接位置S41と、近接位置S41よりもウエハWの回転半径方向の外方に位置する離隔位置S42とを結ぶ曲線である。近接位置S41と回転中心Cとは微小間隔L8だけ隔てられている。離隔位置S42と回転中心Cとは間隔L9だけ隔てられている。間隔L8は、たとえば、3〜5mm程度である。また、間隔L9は、たとえば、ウエハWの半径R(たとえば、100mmまたは150mm)の1/3〜1/2程度(たとえば、55mm程度)が適当である。
ウエハWの処理に際して、まず、図示しない基板搬送ロボットによって未処理のウエハWがスピンチャック2に受け渡されるが、この受け渡し時には、フッ硝酸ノズル41およびノズル駆動機構42は、スピンチャック2の上方の退避位置に退避させられている。
前述の第1の実施形態と同様に、制御装置16は、チャック回転駆動機構5を駆動して、スピンベース7をウエハWごと、所定の液処理回転速度で所定の回転方向17に等速回転させる。また、制御装置16は、Y方向駆動機構47およびX方向駆動機構48を駆動し、フッ硝酸ノズル41をウエハWの主面に沿ってスライド変位させて、近接位置S41の上方へと導く。その後、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開いて、フッ硝酸ノズル41からフッ硝酸を吐出させる。
一方で、制御装置16は、Y方向駆動機構47およびX方向駆動機構48を駆動し、フッ硝酸ノズル41を、渦形状のスキャン経路S4に沿って等速で水平移動させる。このため、フッ硝酸ノズル41からのフッ硝酸のウエハWの上面における着液点P4が、近接位置S41から離隔位置S42に至る範囲を、回転中心Cを中心とする渦形状の軌跡を描きつつ等速で移動する。
フッ硝酸ノズル41の水平移動によって、フッ硝酸の着液点P4が離隔位置S42に到達すると、制御装置16は、フッ硝酸バルブ10を開けた状態を継続しつつ、Y方向駆動機構47およびX方向駆動機構48を駆動し、フッ硝酸ノズル41を渦形状のスキャン経路S4に沿って等速で水平移動させて、フッ硝酸ノズル41をウエハWの上面の近接位置S41の上方へと戻す。フッ硝酸の着液点P4がウエハWの近接位置S41から離隔位置S42を経由して再び近接位置S41に戻るのにたとえば約8秒間要する。フッ硝酸の着液点P4のスキャンは、予め定める処理時間が経過するまで、繰り返し行われる。なお、このスキャン中において、フッ硝酸ノズル41から吐出されるフッ硝酸の流量は一定に保たれている。
これにより、フッ硝酸ノズル41からのフッ硝酸の着液点P4は、ウエハWの上面のうち、間隔L9を半径とする円の内側領域で、かつ、回転中心Cを除くリング状のフッ硝酸着液領域をスキャンする。そして、ウエハWの上面のうち前記フッ硝酸着液領域の外側の外側領域には、フッ硝酸は直接供給されない。前記外側領域には、ウエハWの回転に伴う遠心力を受けて前記フッ硝酸着液領域から移動するフッ硝酸が供給されるだけである。
また、着液点P4が近接位置S41にあるとき、フッ硝酸はその着液点P4(近接位置S41)を中心として放射状に拡がる。このうち回転中心Cに向けて拡がるフッ硝酸が、その回転中心Cを通り過ぎるように、近接位置S41と回転中心Cとの間隔L8が設定されている。これにより、ウエハWの上面の回転中心Cにおいて、フッ硝酸が滞留せず、新液への置換が効率的に行われる。
この実施形態(第5の実施形態)では、着液点P4が回転中心Cを中心とする渦形状のスキャン経路S4に沿って移動する。したがって、ウエハWの回転半径方向の外方に向かうにつれて、フッ硝酸着液領域にフッ硝酸を多く供給することができる。これにより、エッチング処理の面内均一性を向上させることができる。
また、前述したように、第1の実施形態では、着液点P1をほぼ直線状のスキャン経路S1に沿って往復移動させるため、そのスキャン経路S1の両端の位置S11,S12において、着液点P1の停止が生じる。したがって、フッ硝酸着液領域の周縁にフッ硝酸が過剰に供給されるおそれがある。
これに対し、第5の実施形態では、着液点P4が、経路長が長い渦形状のスキャン経路S4に沿って移動する。このため、ほぼ直線状のスキャン経路S1と比較して、着液点P4が停止する回数を少なくすることができる。これにより、フッ硝酸着液領域の周縁におけるフッ硝酸の過剰な供給を防止することができる。
以上、この発明の5つの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
前述の第1の実施形態では、フッ硝酸ノズル3がウエハWの回転半径方向の外方に向けて移動する場合、およびウエハWの回転半径方向の内方に向けて移動する場合の双方において、フッ硝酸ノズル3からフッ硝酸が吐出される構成を例に挙げて説明したが、フッ硝酸ノズル3がウエハWの回転半径方向の外方に向けて移動するときにだけ、あるいは、フッ硝酸ノズル3がウエハWの回転半径方向の内方に向けて移動するときにだけ、フッ硝酸ノズル3からフッ硝酸が吐出される構成であってもよい。
また、第1の実施形態において、フッ硝酸ノズル3を近接位置S11の上方と離隔位置S12の上方との間を往復移動させるとともに、その往復移動中にフッ硝酸ノズル3からのフッ硝酸が吐出される構成を説明したが、フッ硝酸ノズル3を、たとえば回転中心Cの上方と周縁領域の上方との間を往復移動させ、フッ硝酸ノズル3がスキャン経路S1の上方にあるときだけフッ硝酸ノズル3からフッ硝酸が吐出される構成であってもよい。
さらに、第1の実施形態では、アーム12の揺動によってフッ硝酸ノズル3を移動(平行)させる構成としたが、たとえばアーム12を、アーム支持軸11を含めてスライド移動させることによってフッ硝酸ノズル3の移動が実現されていてもよい。
前述の第2の実施形態では、フッ硝酸ノズル3を、第1離隔位置S22の上方と、この第1離隔位置S22から回転中心Cを隔てた反対側に位置する第2離隔位置S23の上方との間を往復移動させる場合を例にとって説明したが、第1離隔位置S22の上方と近接位置S21の上方との間を往復移動させるものであってもよい。
また、第2の実施形態において、フッ硝酸ノズル3が、たとえばウエハWの周縁領域の上方と、その周縁領域から回転中心Cを隔てて反対側の周縁領域の上方との間を往復移動され、フッ硝酸ノズル3がスキャン経路S2の上方にあるときだけフッ硝酸ノズル3からフッ硝酸が吐出される構成であってもよい。
さらに、前述の第2の実施形態では、鉛直下向きの吐出口を有するフッ硝酸ノズル3を、ウエハWの回転中心Cを通らない円弧形状の軌道上を移動させる構成を例にあげて説明したが、ウエハWの回転中心Cを通る円弧形状の軌道上を移動させても、吐出口が斜め下向きの吐出口を有していれば、ウエハWの上面における着液点P2のスキャン経路S2が、ウエハWの回転中心Cを通らない構成とすることができる。
前述の第4の実施形態では、フッ硝酸ノズル31の回転軸線C1を、ウエハWの回転中心Cとの間隔が、回転軸線C1と吐出口31Dとの間隔よりも若干長くなる位置に配置したが、回転軸線C1と吐出口31Dとの間隔よりも若干短くなる位置に配置してもよい。この場合、円形状のスキャン経路S3の半径は、回転軸線C1とウエハWの回転中心Cとの間隔よりも長くなり、着液点P3のスキャン経路S3が回転中心Cを取り囲む軌跡を描くようになる。
また、前述の第4の実施形態では、着液点P3のスキャン経路S3を円形状とする構成について説明したが、着液点P3のスキャン経路S3が回転軸線C1を中心とする楕円形状の無限経路であってもよい。この場合、第4の実施形態の基板処理装置30を用いる場合、フッ硝酸ノズル31の吐出口31Dの回転に伴って、アーム12も揺動させると、着液点P3のスキャン経路S3を楕円形状とすることができる。
さらに、第4の実施形態では、基板処理装置30を用いて、フッ硝酸ノズル31の吐出口31Dを、回転軸線C1を中心として回転させることにより、着液点P3のスキャン経路S3を円形状とした。しかし、第5の実施形態で説明した基板処理装置40を用いることによっても、フッ硝酸ノズル31を、回転軸線C1を中心として回転させることにより、着液点のスキャン経路を円形状とすることができる。また、任意の経路に沿って移動させることができる基板処理装置40を用いて、着液点P3のスキャン経路S3を楕円形状とすることもできる。
第5の実施形態では、着液点P4を、近接位置S41と離隔位置S42との間を、渦形状のスキャン経路S4に沿って往復スキャンさせる構成について説明したが、渦形状のスキャン経路S4に沿って近接位置S41から離隔位置S42に一方向スキャンさせ、離隔位置S42に到達すると、たとえば図12(a)に破線で示す曲線形状のスキャン経路S5に沿って近接位置S41に戻る構成であってもよい。スキャン経路S5は、離隔位置S42から近接位置S41に至る経路であり、ウエハWの上面の回転中心Cおよび周縁領域を除く位置に設けられている。スキャン経路S5の近接位置S41および離隔位置S42における接線方向は、それぞれ、渦形状のスキャン経路S4の近接位置S41および離隔位置S42における接線方向と共通している。
したがって、スキャン経路S4とスキャン経路S5とを足し合わせた経路は、無限スキャン経路となる。そのため、図12(a)の構成では、着液点P4が無限スキャン経路に沿って移動する。このため、フッ硝酸着液領域の周縁におけるフッ硝酸の過剰な供給を防止することができる。
なお、逆に、渦形状のスキャン経路S4に沿って離隔位置S42から近接位置S41に一方向スキャンさせ、近接位置S41に到達すると、たとえば図12(a)に破線で示す曲線形状のスキャン経路S5に沿って離隔位置S42に戻る構成であってもよい。
また、スキャン経路S5に代えて、たとえば図12(b)に破線で示す渦形状のスキャン経路S6を設けてもよい。このスキャン経路S6は、離隔位置S42から近接位置S41に至る経路であり、回転中心Cを中心として、前記のスキャン経路S4とは反対方向に渦回転するものである。スキャン経路S6は、ウエハWの上面の回転中心Cおよび周縁領域を除く位置に設けられており、その近接位置S41および離隔位置S42における接線方向が、それぞれ、渦形状のスキャン経路S4の近接位置S41および離隔位置S42における接線方向と共通している。
したがって、スキャン経路S4とスキャン経路S6とを足し合わせた経路は、無限スキャン経路となる。そのため、図12(b)の構成においても、着液点P4が無限スキャン経路に沿って移動する。このため、フッ硝酸着液領域の周縁におけるフッ硝酸の過剰な供給を防止することができる。
また、第4および第5の実施形態において、フッ硝酸ノズル31,41を、第3実施形態のように、近接位置S31,S41の上方とウエハWの上方領域の外方に位置する基板外位置との間で往復スキャンさせる構成であってもよい。
前述の5つの実施形態では、フッ硝酸ノズル3,31,41を移動させて、スピンチャック2に保持されたウエハWの上面における着液点P1〜P4,P7を移動させる構成としたが、スピンチャック2を移動させることによって、ウエハWの上面における着液点P1〜P4,P7を移動させる構成であってもよい。
また、前述の5つの実施形態では、フッ硝酸の着液点P1〜P4のスキャンの過程で、フッ硝酸ノズル3,31,41から吐出されるフッ硝酸の吐出流量は、実質上一定であると説明したが、ウエハWの上面の周縁領域に着液点P1〜P4,P7が近づくにつれて、フッ硝酸ノズル3,31,41から吐出されるフッ硝酸の吐出流量を減少させてもよい。逆に、ウエハWの周縁領域に着液点P1〜P4,P7が近づくにつれて、フッ硝酸ノズル3,31,41から吐出されるフッ硝酸の吐出流量を増加させてもよい。
さらに、前述の5つの実施形態では、フッ硝酸ノズル3,31,41からフッ硝酸を連続的に吐出させる構成について説明したが、フッ硝酸ノズル3,31,41からフッ硝酸が間欠的に吐出されていてもよい。
また、前述の4つの実施形態では、フッ硝酸の着液点のスキャンの際に、フッ硝酸ノズル3,41および吐出口31Dを一定の移動速度で移動させるとして説明したが、フッ硝酸ノズル3,41や吐出口31Dの移動速度を、フッ硝酸の着液点P1〜P4に基づいて変更させてもよい。この場合、フッ硝酸ノズル3,41または吐出口31Dの移動速度を変更させることによって、ウエハWの上面に供給されるフッ硝酸の流量が増減される。このため、単位面積あたりのフッ硝酸の供給量がウエハWの全域においてほぼ等しくなるように、フッ硝酸ノズル3,41または吐出口31Dの移動速度が変更されてもよい。
さらに、前述の4つの実施形態では、ウエハWの上面に向けてフッ硝酸を供給する構成について説明したが、ウエハWの下面に向けてフッ硝酸を供給する構成とすることもできる。この場合、スピンチャック2には、ウエハWが、エッチング処理を施す面を下方に向けて保持されている必要がある。
さらにまた、前述の5つの実施形態では、ウエハWに対し、ウエハWのシンニングのためのエッチング処理を施す基板処理装置1,20,30,40,70を例にとって説明したが、たとえば酸化膜シリコンウエハからなる円板状のウエハWにおけるデバイス形成領域側の上面(下面)に対して、酸化膜の除去のためのエッチング処理を施す構成であってもよい。かかる場合、エッチング液としてたとえばフッ酸が用いられることが望ましい。また、ウエハWの窒化膜の除去のためのエッチング処理を施す場合には、エッチング液として燐酸を用いることもできる。 その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の基本的な構成を説明するための斜視図である。 フッ硝酸の着液点の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。 エッチング試験でのエッチングレートの面内分布を示すグラフである。 エッチング試験でのエッチングレートの面内分布を示すグラフである。 この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置におけるフッ硝酸の着液点の移動経路を説明するための図解的な平面図である。 この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置におけるフッ硝酸の着液点の移動経路を説明するための図解的な平面図である。 この発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の要部構成を示す断面図である。 第4の実施形態におけるフッ硝酸の着液点の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。 この発明の第5の実施形態に係る基板処理装置の要部構成を示す断面図である。 図9を、矢印A方向から見た図である。 第5の実施形態におけるフッ硝酸の着液点の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。 第5の実施形態の変形例におけるフッ硝酸の着液点の移動範囲を説明するための図解的な平面図である。
符号の説明
1,20,30,40,70 基板処理装置
2 スピンチャック(基板回転手段)
3,31,41 フッ硝酸ノズル(エッチング液供給手段)
12 アーム(着液点移動手段)
13 アーム揺動駆動機構(着液点移動手段)
16 制御装置(着液点移動手段)
32 ノズル回転用アーム(着液点移動手段)
33 ノズル回転駆動機構(着液点移動手段)
43 ノズルホルダ(着液点移動手段)
44 第1レール(着液点移動手段)
45 第2レール
47 Y方向駆動機構(着液点移動手段)
48 X方向駆動機構(着液点移動手段)
49 昇降駆動機構
P1,P2,P3,P4,P7 着液点
S1,S2,S3,S4,S7 スキャン経路
C 回転中心
C1 回転軸線(所定位置)
W ウエハ(基板)

Claims (9)

  1. 基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
    前記基板回転手段によって回転される基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給手段と、
    基板の前記主面における前記エッチング液の着液点を、基板の前記主面のうち回転中心および周縁領域を除く領域内に設定されたスキャン経路に沿って移動させる着液点移動手段とを含む、基板処理装置。
  2. 前記着液点移動手段は、前記エッチング液の前記着液点を、基板の回転半径方向に沿う方向に延びた直線状の前記スキャン経路に沿って移動させる、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
    前記基板回転手段によって回転される基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給手段と、
    基板の前記主面における前記エッチング液の着液点を、前記主面の回転中心を除く所定領域に設定されたスキャン経路に沿って移動させる着液点移動手段とを含み、
    前記着液点移動手段は、前記エッチング液の前記着液点を、前記回転中心と前記周縁領域との間の所定位置を中心とする円形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理装置。
  4. 基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
    前記基板回転手段によって回転される基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給手段と、
    基板の前記主面における前記エッチング液の着液点を、前記主面の回転中心を除く所定領域に設定されたスキャン経路に沿って移動させる着液点移動手段とを含み、
    前記着液点移動手段は、前記エッチング液の前記着液点を、基板の前記主面の前記回転中心を中心とする渦形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理装置。
  5. 前記着液点移動手段は、着液したエッチング液が前記主面上で拡がって当該主面の回転中心を通過することができるように定めた前記主面の回転中心近接位置を含むスキャン経路に沿って、前記エッチング液の前記着液点を移動させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記エッチング液供給手段は、前記基板回転手段によって回転される基板の前記主面にフッ硝酸を供給するフッ硝酸供給手段を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 基板を回転させる基板回転ステップと、
    この基板回転ステップと並行して実行され、エッチング液供給手段から基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給ステップと、
    このエッチング液供給ステップと並行して実行され、前記エッチング液供給手段から供給される前記エッチング液の基板の前記主面における前記着液点を、基板の前記主面のうち回転中心および周縁領域を除く領域内に設定されたスキャン経路に沿って移動させる着液点移動ステップとを含む、基板処理方法。
  8. 基板を回転させる基板回転ステップと、
    この基板回転ステップと並行して実行され、エッチング液供給手段から基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給ステップと、
    このエッチング液供給ステップと並行して実行され、前記エッチング液供給手段から供給される前記エッチング液の基板の前記主面における前記着液点を、前記主面の回転中心を除く所定領域に設定されたスキャン経路に沿って移動させる着液点移動ステップとを含み、
    前記着液点移動ステップは、前記エッチング液の前記着液点を、前記回転中心と前記周縁領域との間の所定位置を中心とする円形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理方法。
  9. 基板を回転させる基板回転ステップと、
    この基板回転ステップと並行して実行され、エッチング液供給手段から基板の主面にエッチング液を供給し、基板の前記主面に前記エッチング液を着液させるエッチング液供給ステップと、
    このエッチング液供給ステップと並行して実行され、前記エッチング液供給手段から供給される前記エッチング液の基板の前記主面における前記着液点を、前記主面の回転中心を除く所定領域に設定されたスキャン経路に沿って移動させる着液点移動ステップとを含み、
    前記着液点移動ステップは、前記エッチング液の前記着液点を、基板の前記主面の前記回転中心を中心とする渦形状の前記スキャン経路に沿って移動させる、基板処理方法。
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