JP6016745B2 - 原稿押えの取付構造およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

原稿押えの取付構造およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿押えを有する複写機、プリンター、スキャナー等に好適に用いられる原稿押えの取付構造およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、ヒンジ装置を介して原稿押えを回動可能に軸支し、機器本体の上面の原稿載置面としてのプラテンガラスを露出させ、プラテンガラス上に原稿を圧着させる画像形成装置等が知られている。
例えば特許文献1には、複写機に取り付けられる第1の取付け部材と、原稿押えを含む自動原稿送り装置(ADF)に取り付けられる第2の取付け部材とが、第1の軸部材で回動自在に設けられ、第1の取付け部材と第2の取付け部材との間にスプリングが架設されたヒンジ装置が開示されている。ADFには、左右一対のヒンジ装置(第2の取付け部材)がネジ等によって固定されている。複写機には、段付きフックやネジ孔が設けられ、左右一対のヒンジ装置(第1の取付け部材)がネジ等によって固定され、ADFが開閉可能に取り付けられる。
特開平10−220093号公報
ところで、原稿押えを含むADFは、大きなサイズの原稿搬送や原稿の高速搬送等を実現するために、大型化が進むと共にその重量も増加している。しかしながら、上記した特許文献1に記載の技術では、大型で重量のあるADFを、プラテンガラスを破損させないように複写機のネジ孔に位置合せを行い、取り付ける必要があった。このため、作業者にとって当該取付作業が非常に困難なものとなっていた。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、筐体に対する原稿押えの取付作業を容易に行うことが可能な原稿押えの取付構造およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明は、筐体に設けられる原稿載置面に原稿を押圧する原稿押えを前記原稿載置面に対して開閉可能に支持するヒンジ装置であって、前記原稿押えに設けられる支持部材と、前記支持部材に対して一端部が回動可能に連結され、前記筐体に着脱可能に設けられる取付部材と、前記取付部材の他端部に回転可能に設けられ、前記原稿載置面上を転動可能な回転体を含んで構成される移動補助部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、取付部材は、回転体を転がしながら原稿載置面上を移動して筐体に装着される。このため、例えば、大型で重量のある原稿押えであっても、ヒンジ装置(支持部材)を取り付けることによって原稿載置面上を転がして移動させることができる。これにより、筐体に対する原稿押えの取付作業において、原稿載置面を傷つけることなく、当該取付作業を容易に行うことができる。すなわち、当該取付作業に係る作業者の負荷を軽減することができる。
また、上記した目的を達成するため、本発明は、筐体に設けられる原稿載置面に原稿を押圧する原稿押えを前記原稿載置面に対して開閉可能に支持するヒンジ装置であって、前記原稿押えに設けられる支持部材と、前記支持部材に対して一端部が回動可能に連結され、前記筐体に着脱可能に設けられる取付部材と、前記取付部材の他端部に設けられ、前記原稿載置面上を摺動可能な摺接体を含んで構成される移動補助部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、取付部材は、摺接体を摺り動かしながら原稿載置面上を移動して筐体に装着される。このため、例えば、大型で重量のある原稿押えであっても、ヒンジ装置(支持部材)を取り付けることによって原稿載置面上を滑るように移動させることができる。これにより、筐体に対する原稿押えの取付作業において、原稿載置面を傷つけることなく、当該取付作業を容易に行うことができる。すなわち、当該取付作業に係る作業者の負荷を軽減することができる。
上記した目的を達成するため、本発明は、筐体に設けられる原稿載置面に原稿を押圧する原稿押えの取付構造であって、上記したいずれかのヒンジ装置と、前記筐体に形成され、前記ヒンジ装置の前記取付部材が装着される装着部と、前記装着部に向けて前記取付部材を案内するように前記筐体上に突設される一対のガイド部材と、を備え、前記一対のガイド部材は、前記原稿載置面から前記装着部に向けて間隔が狭くなるように延設されることを特徴とする。
この構成によれば、一対のガイド部材によって、装着部に向かうヒンジ装置の移動を案内することができる。また、一対のガイド部材は、原稿載置面から装着部に向けて間隔が狭くなっているため、例えば、装着部に対してヒンジ装置の移動方向がずれていたとしても、一対のガイド部材によって、ヒンジ装置の移動方向が適切に補正される。これにより、装着部に対してヒンジ装置の取付部材を適切に装着することができる。すなわち、筐体への原稿押えの取付作業を、容易かつ適切に行うことができる。
この場合、前記装着部は、前記筐体に凹設され、前記移動補助部材を収容する嵌合凹部と、前記嵌合凹部に収容された前記移動補助部材の離脱を規制する当接位置と、前記嵌合凹部に収容された前記移動補助部材の離脱を許容する離間位置との間で変位可能なロック部材と、前記ロック部材を当接位置に向けて付勢する付勢部材と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、嵌合凹部に収容された移動補助部材(回転体または摺接体)は、付勢部材に付勢されたロック部材によって離脱規制された状態で保持される。これにより、装着部に対するヒンジ装置(原稿押え)の装着状態を維持することができる。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの原稿押えの取付構造を備えることを特徴とする。
この構成によれば、例えば、大型で重量のある原稿押えであっても、ヒンジ装置(支持部材)を取り付けることによって原稿載置面上を転がして移動させることができる。これにより、原稿載置面を傷つけることなく、原稿押えの取付作業を容易なものとし、当該取付作業に係る作業者の負荷を軽減することができる。
本発明によれば、筐体に対する原稿押えの取付作業を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る複合機を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る複合機であって、装置本体から自動原稿搬送装置を取り外した状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るヒンジ装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るヒンジ装置の側面図および装置本体並びに原稿カバーの一部を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る複合機であって、装置本体の上側一部を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係るヒンジ装置を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係るヒンジ装置を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る複合機であって、装置本体から自動原稿搬送装置を取り外した状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るヒンジ装置の一部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る複合機であって、装置本体の上側一部を模式的に示す斜視図である。 図10におけるA−A断面図であって、ロック部材が当接位置に移動した状態を示している。 図10におけるA−A断面図であって、ロック部材が離間位置に移動した状態を示している。
以下、本発明の実施形態について、添付した図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、便宜上、各図において矢印で示すように各方向を規定する。
<第1実施形態>
まず、図1および図2を参照して、第1実施形態に係る画像形成装置としての複合機1について説明する。ここで、図1は複合機1の内部構造を模式的に示す断面図である。図2は装置本体2から自動原稿搬送装置5を取り外した状態を模式的に示す斜視図である。
複合機1は、略箱型形状の装置本体2(筐体)の内部に作像装置3および画像読取装置4等を収容して構成されている。また、装置本体2の上板2a(図2等参照)には、画像読取装置4の画像読取位置Hに原稿Sを一枚ずつ自動的に送り込む自動原稿搬送装置5が搭載されている。
作像装置3は、用紙を収納する用紙収容部6と、用紙収容部6から搬送経路7に供給された用紙にトナー像を転写する画像形成部8と、転写したトナー像を用紙に定着させる定着装置9と、定着後の用紙の排出先となる用紙排出部10と、を備えている。なお、原稿Sや用紙は、紙製の記録材に限らず、樹脂フィルムやOHPシート等の記録材も含まれる。
画像形成部8は、例えば、パーソナルコンピューター(図示せず)や画像読取装置4から送信された画像データに基づいてモノクロの画像形成処理を行うものであり、補給用トナー(ブラック)を収納したトナーコンテナ11を備えている。また、画像形成部8は、回転可能に設けられる像担持体としての感光体ドラム12の周囲に転写プロセス順に配置される帯電器13と、露光器14と、現像器15と、転写ローラー16と、クリーニング装置17と、を含んで構成されている。
画像読取装置4は、装置本体2の上板2aに固定されるコンタクトガラス20およびプラテンガラス21と、各ガラス20,21上の原稿Sを読み取り可能に設けられる光学走査ユニット22と、光学走査ユニット22からの光を反射する反射ユニット23と、反射光が集光レンズ24を介して入力されるCCD25と、を含んで構成されている。なお、集光レンズ24およびCCD25は固定されている。
光学走査ユニット22は、原稿Sに向かって光を照射する光源26と、原稿Sで反射した光を反射ユニット23に向ける反射部27と、を有している。原稿Sで反射した光がCCD25に入力されることで、原稿S上の画像が電気信号に変換される。
光学走査ユニット22は、画像読取位置Hに固定された状態で、自動原稿搬送装置5によってコンタクトガラス20上を通過する原稿S(の画像)を読み取り可能に構成されている。また、光学走査ユニット22は、画像読取位置Hから右方向に走査することで、原稿載置面としてのプラテンガラス21上に載置された原稿Sを読み取ることも可能となっている。この際、原稿Sから集光レンズ24までの光路長が常に一定となるように、反射ユニット23は、光学走査ユニット22と同一方向で且つ1/2の距離だけ移動するようになっている。
自動原稿搬送装置5(ADF(Auto Document Feeder))は、原稿Sを載置する供給トレイ30と、供給トレイ30上の原稿Sを画像読取装置4に送り出す搬送機構31と、画像読み取り後の原稿Sを受ける排出トレイ32と、搬送機構31および排出トレイ32を支持する原稿押えとしての原稿カバー33と、を備えている。
供給トレイ30は、複数の原稿Sを積載できるように樹脂製の受皿状に形成されている。供給トレイ30は、搬送機構31の上部において右方に延設されている。供給トレイ30は、搬送機構31に向かって僅かに下方に傾斜して設けられている。供給トレイ30の原稿積載面には、幅方向(搬送方向に直交する方向)にスライドし、積載した原稿Sの幅方向の位置を規制する一対の原稿搬送ガイド30aが設けられている。
搬送機構31は、図示を省略するが、供給トレイ30と排出トレイ32とを連通させるように折り返されて略U字状に形成された原稿搬送路に沿って回転可能に配設された複数のローラー等を含んで構成されている。
排出トレイ32は、排出された原稿Sを受けることができるように受皿状に形成されている。排出トレイ32は、供給トレイ30の下方に配設され、原稿Sを受ける面が供給トレイ30と略平行に形成されている。
原稿カバー33は、装置本体2の上板2aに設けられるプラテンガラス21に原稿Sを押圧するものである。原稿カバー33は、搬送機構31および排出トレイ32の下側に設けられている。原稿カバー33は、略矩形平板状に形成されるカバーフレーム34と、カバーフレーム34の下面に設けられるマット35と、カバーフレーム34の背面側に設けられる左右一対のヒンジ装置36と、を有している。
カバーフレーム34は、樹脂材料で、搬送機構31および排出トレイ32の外装と一体に形成されている。マット35は、弾性を有する樹脂材料で、カバーフレーム34よりも小さな矩形平板状に形成されている。
原稿カバー33は、左右一対のヒンジ装置36を介して装置本体2の上面に取り付けられている(図2参照)。すなわち、自動原稿搬送装置5は、各ヒンジ装置36の回転軸を中心として回動するように構成されている。そして、自動原稿搬送装置5の正面側を上方に持ち上げるように回動させることで、コンタクトガラス20およびプラテンガラス21が露出するように構成されている。プラテンガラス21上に原稿Sを載置して自動原稿搬送装置5を閉じると、当該原稿Sは、マット35によって上側から押さえられる。
ここで、複合機1による画像形成処理について簡単に説明する。光学走査ユニット22等によって読み取られ、光電変換された画像データは、画像読取装置4から作像装置3に出力される。画像読取装置4等から作像装置3に画像データが入力されると、帯電器13によって所定電位に帯電した感光体ドラム12の表面に対し、露光器14によって画像データに応じた露光が行われる。これにより感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、現像器15によってトナー像に現像される。このトナー像は、転写ローラー16に転写バイアスが印加されることにより、用紙収容部6から搬送経路7を搬送されてきた用紙に転写され、定着装置9によって用紙に定着される。トナー像が定着した用紙は用紙排出部10に排出される。転写後の感光体ドラム12の表面に残留したトナーは、クリーニング装置17によって除去される。
次に、図2ないし図5を参照して、第1実施形態に係るヒンジ装置36について詳細に説明する。図3はヒンジ装置36を示す斜視図である。図4はヒンジ装置36の側面図および装置本体2並びに原稿カバー33の一部を示す側断面図である。図5は装置本体2の上側一部を模式的に示す斜視図である。なお、以下の説明では、原稿カバー33(自動原稿搬送装置5)を閉じた状態を基準とする。
一対のヒンジ装置36は、プラテンガラス21に対して原稿カバー33(自動原稿搬送装置5)を開閉可能に支持するものである。図2に示すように、一対のヒンジ装置36は、カバーフレーム34の裏面(下面)であって、背面側の一辺に沿って互いに離間して配設されている。なお、一対のヒンジ装置36は、それぞれ同一構造を有しているため、以下、一方のヒンジ装置36に着目して説明する。
図3および図4に示すように、ヒンジ装置36は、原稿カバー33に設けられる支持部材37と、支持部材37に対して上端部(一端部)が回動可能に連結され、装置本体2に着脱可能に設けられる取付部材38と、取付部材の下端部(他端部)に回転可能に設けられ、プラテンガラス21上を転動可能なボール39aを含んで構成される移動補助部材39と、を備えている。
支持部材37は、略矩形箱状に形成される嵌合部40と、嵌合部40の後端から後方に延出する左右一対の軸支板41の間に設けられる回動軸部43と、嵌合部40の外側に突設される左右一対のフランジ部44と、を有している。
図4に示すように、嵌合部40は中空に形成されている。嵌合部40内には、原稿カバー33(自動原稿搬送装置5)の開閉を補助するアシスト機構45が内蔵されている。アシスト機構45は、先端面を嵌合部40の前側内面に当接する左右一対のアシストバネ45a(所謂コイルバネ)と、各アシストバネ45aを支持するバネ支持部45bと、バネ支持部45bの後端面に当接するアシストカム45cと、を有している。取付部材38に対して支持部材37を上方に回動させるとバネ支持部45bの後端面がアシストカム45cのカム面に沿って相対的に移動する。これにより、圧縮されていた各アシストバネ45aが伸び、この伸びる力を利用して原稿カバー33(自動原稿搬送装置5)の開放を補助するようになっている。
左右一対の軸支板41は、それぞれ、側面視で半円板状に形成され、嵌合部40の左右両側面と同一平面を成している。各軸支板41には、軸固定穴41aが左右方向に貫通形成されている。回動軸部43は、円柱形状に形成され、その左右両端部が一対の軸支板41の軸固定穴41aに圧入されている。
一対のフランジ部44は、嵌合部40の左右外側面の下寄り位置からそれぞれ外方に延設されている。各フランジ部44は、平板状に形成されている。各フランジ部44には、前後方向に並んで3つの締結穴44aが貫通形成されている。
続いて、図3および図4に示すように、取付部材38は、アシストカム45cと一体に設けられる軸受部46と、軸受部46から下方に延設される脚部47と、を有している。
図4に示すように、軸受部46には、上記したアシストカム45cが前方に向かって突出するように設けられている。軸受部46には、軸受穴46aが左右方向に貫通形成されている。軸受穴46aには、上記した回動軸部43が挿設されている。すなわち、左右一対の軸固定穴41aに支持された回動軸部43は、軸受穴46aに軸支されている。これにより、支持部材37は、回動軸部43を中心として、取付部材38に回動可能に支持される。また、軸受部46の下部には、前後左右外側に突出する挿入規制部48が形成されている。なお、挿入規制部48の下面には、下方に向かって突出する突起48aが形成されている。
図3および図4に示すように、脚部47は、中空の略角柱状に形成されている。脚部47の下部後側には、斜めに面取りされたテーパー面47aが形成されている。また、脚部47の下端面およびテーパー面47aには、内部を開放するように下端開口部47bが形成されている。なお、詳細な説明は省略するが、脚部47の内部には、離脱規制部材49が設けられている。離脱規制部材49は、各ヒンジ装置36を装着した原稿カバー33を装置本体2に取り付けた状態で、原稿カバー33の開放時に脚部47内に没入し、原稿カバー33の閉塞時に脚部47から突出するように構成されている。
移動補助部材39は、回転体としてのボール39aと、ボール39aを回転可能に支持する回転軸39bと、を有している。
ボール39aは、球形のコロであり、その表面は樹脂材料(ゴム、ナイロン、ウレタン等)で構成されている。回転軸39bは、ボール39aの中心を通るように左右方向に貫通して固定されている。回転軸39bの左右両端部は、脚部47の下端開口部47bの近傍に形成される左右一対のコロ軸受穴47cに軸支されている。これにより、ボール39aは、その下側を下端開口部47bから露出した状態で、下端開口部47b内に回転可能に支持されている。
次に、図2および図4を参照して、原稿カバー33に対する各ヒンジ装置36の取付構造について説明する。原稿カバー33を閉じた状態で、カバーフレーム34の下面後部には、左右一対の嵌合取付部50が凹設されている。具体的には、左右一対の嵌合取付部50は、それぞれ、搬送機構31と排出トレイ32とを支持することのできる位置に形成されている。各嵌合取付部50には、ヒンジ装置36の支持部材37が嵌め込まれる。各支持部材37の各フランジ部44に形成された各締結穴44aには、ネジ(図示せず)が挿通され、このネジは各嵌合取付部50の各ネジ孔(図示せず)に締結される。これにより、原稿カバー33に対してヒンジ装置36が取り付けられる。
次に、図4および図5を参照して、装置本体2に対する原稿カバー33の取付構造について説明する。装置本体2の上板2aには、原稿カバー33に取り付けられた各ヒンジ装置36の位置に対応して、左右一対の差込装着部51が形成されている。各差込装着部51は、装置本体2の後側において上板2aを上下方向に貫通して形成されている(図4参照)。各差込装着部51は、取付部材38の脚部47が嵌合可能な形状および大きさに形成されており、脚部47が挿し込まれて装着される。また、上板2aの下側には、装置本体2の内部空間S1が形成されており、差込装着部51を貫通した各脚部47の下端部は内部空間S1に位置している(図4参照)。
図5に示すように、左右一対の差込装着部51とプラテンガラス21との間には、それぞれ、左右一対のガイド部材52が配設されている。左右一対のガイド部材52(左右2組)は、差込装着部51に向けて取付部材38(脚部47)を案内するように装置本体2の上板2aに左右方向に離間して突設されている。左右一対のガイド部材52は、プラテンガラス21から差込装着部51に向けて左右方向の間隔が狭くなるように延設される。なお、左右一対のガイド部材52の間隔は、狭い部分(差込装着部51側)において、少なくともヒンジ装置36の脚部47が通過できるように設定されている。
次に、各ヒンジ装置36を装着した原稿カバー33を装置本体2に取り付ける手順について説明する。ここでは、原稿カバー33に各ヒンジ装置36が取り付けられた状態であるものとする。以下、一方のヒンジ装置36に着目して説明する。
ヒンジ装置36を差込装着部51に装着するためには、まず、図2に示すように、ヒンジ装置36の支持部材37と取付部材38との成す角度を90°より大きくする(例えば150°程度)。すなわち、各ヒンジ装置36を介して原稿カバー33(自動原稿搬送装置5)を装置本体2に取り付けた場合に、原稿カバー33を開放した状態となるように、ヒンジ装置36を回動させる。なお、このとき、離脱規制部材49は脚部47内に没入した状態となっている。
そして、この状態で、作業者は、装置本体2の正面から、各ヒンジ装置36を取り付けた原稿カバー33(自動原稿搬送装置5を含む)をプラテンガラス21上に載せる。このとき、プラテンガラス21上にヒンジ装置36の脚部47に設けられたボール39aを接触させる。なお、プラテンガラス21上にボール39aを載せる位置は、前後方向で前側、中間部、後側のいずれでもよく、前後方向で任意の位置に載せればよい。また、ボール39aを載せる位置はプラテンガラス21上に限らず、プラテンガラス21と差込装着部51との間の上板2aにボール39aを載せてもよい。このとき、正面視で、ヒンジ装置36と差込装着部51とが略一致するような位置に載せることが好ましい。
次に、この状態から、原稿カバー33を後方に向けて移動させると、ボール39aがプラテンガラス21上を転がりながら移動して行く。ボール39aがプラテンガラス21の後端部を乗越えると、ヒンジ装置36の脚部47は左右一対のガイド部材52の間に進入する。更に原稿カバー33を後方に向けて移動させると、ヒンジ装置36の脚部47は左右一対のガイド部材52に案内されて差込装着部51の手前側近傍まで移動する。この時点で、装置本体2に対する原稿カバー33の位置合せが略完了したことになる。
そして、この状態から、作業者は、ヒンジ装置36(取付部材38)の脚部47を差込装着部51に挿入させる。各脚部47の挿入が進むと、取付部材38の挿入規制部48(突起48a)が、装置本体2(上板2a)の上面に当接し、各差込装着部51に対する脚部47の挿入が停止する(図4参照)。これにより、装置本体2に対して原稿カバー33の取り付けが完了する。なお、脚部47の先端部(下端部)は、差込装着部51を貫通して、内部空間S1にまで突出している。
この後、プラテンガラス21等を覆うように原稿カバー33(自動原稿搬送装置5)を閉じると、ヒンジ装置36は回動して支持部材37と取付部材38との成す角度が略90°となる。すると、離脱規制部材49は脚部47から外側に突出する(図4参照)。したがって、原稿カバー33が閉じた状態では、ヒンジ装置36(脚部47)を差込装着部51から引き抜くことができないようになっている。
なお、上記した取り付け手順とは逆の手順によって、各ヒンジ装置36を取り付けた原稿カバー33を装置本体2から離脱(装着解除)することができる。
以上の第1実施形態に係るヒンジ装置36によれば、取付部材38は、ボール39aを転がしながらプラテンガラス21上を移動して装置本体2に装着される。このため、例えば、大型で重量のある原稿カバー33であっても、ヒンジ装置36(支持部材37)を取り付けることによってプラテンガラス21上を転がして移動させることができる。これにより、装置本体2に対する原稿カバー33の取付作業において、プラテンガラス21を傷つけることなく、当該取付作業を容易に行うことができる。すなわち、当該取付作業に係る作業者の負荷を軽減することができる。
また、以上の第1実施形態に係る原稿カバー33の取付構造によれば、一対のガイド部材52によって、差込装着部51に向かう各ヒンジ装置36の移動を案内することができる。また、一対のガイド部材52は、プラテンガラス21から差込装着部51に向けて左右方向の間隔が狭くなっているため、例えば、各差込装着部51に対してヒンジ装置36の移動方向がずれていたとしても、一対のガイド部材52によって、各ヒンジ装置36の移動方向が適切に補正される。これにより、各差込装着部51に対してヒンジ装置36の取付部材38を適切に装着することができる。すなわち、装置本体2への原稿カバー33の取付作業を、容易かつ適切に行うことができる。
なお、第1実施形態に係るヒンジ装置36では、移動補助部材39としてボール39aを用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ボール39aに代えて、円筒(円柱)形状や略樽形状のローラーを用いてもよい。また、移動補助部材39として回転軸39bを中心に回転するボール39aを用いたが、これに代えて、ボールが平面上で全方向に回転可能な所謂ボールキャスターを用いてもよい。
<第1変形例>
次に、図6を参照して、第1実施形態の第1変形例に係るヒンジ装置60について簡単に説明する。図6は第1変形例に係るヒンジ装置60を示す側面図である。なお、以下の各変形例の説明では、上述した第1実施形態に係るヒンジ装置36と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
この第1変形例に係るヒンジ装置60では、移動補助部材61として、上記したボール39aに代えて、プラテンガラス21上を摺動可能な摺接体としての低摩擦部材61aを取付部材38(脚部47)の下端部に設けている。低摩擦部材61aは、表面がフッ素コーティングされた樹脂等によって形成される。この場合、低摩擦部材61aは、その下側を下端開口部47bから露出した状態で、下端開口部47b内に固定される。低摩擦部材61aは、プラテンガラス21に面接触するような形状を成していることが好ましい。
以上の第1実施形態の第1変形例に係るヒンジ装置60によれば、取付部材38は、低摩擦部材61aを摺り動かしながらプラテンガラス21上を移動して装置本体2に装着される。このため、例えば、大型で重量のある原稿押えであっても、ヒンジ装置60を取り付けることによってプラテンガラス21上を滑るように移動させることができる。これにより、装置本体2に対する原稿カバー33の取付作業において、プラテンガラス21を傷つけることなく、当該取付作業を容易に行うことができる。
<第2変形例>
次に、図7を参照して、第1実施形態の第2変形例に係るヒンジ装置63について簡単に説明する。図7は第2変形例に係るヒンジ装置63を示す斜視図である。
この第2変形例に係るヒンジ装置63では、アシスト機構45が省略されている。このヒンジ装置63は、下方を開放した略U字状の支持部材64と、脚部66を有する取付部材65とを、回動軸部67を介して回動可能に連結して構成されている。この場合でも、移動補助部材39(または62)として、回転可能に支持されたボール39a(または固定された低摩擦部材61a)が設けられている。なお、アシスト機構45を省略したこと以外は上記したヒンジ装置36と略同様であるため、ヒンジ装置63についての詳細な説明は省略する。
<第2実施形態>
次に、図8ないし図12を参照して、第2実施形態に係るヒンジ装置70について説明する。ここで、図8は、装置本体2から自動原稿搬送装置5を取り外した状態を模式的に示す斜視図である。図9はヒンジ装置70の一部を示す斜視図である。図10は装置本体2の上側一部を模式的に示す斜視図である。図11および図12は、図10におけるA−A断面図であって、図11はロック部材85が当接位置P1に移動した状態を示し、図12はロック部材85が離間位置P2に移動した状態を示している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態(変形例を含む)に係るヒンジ装置36等と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態に係るヒンジ装置70は、上記した第1実施形態に係るヒンジ装置36と同様に、装置本体2と原稿カバー33との間で背面側に左右一対設けられている。なお、一対のヒンジ装置70は、それぞれ同一構造を有しているため、以下、一方のヒンジ装置70に着目して説明する。
図9に示すように、ヒンジ装置70は、上記した第1実施形態に係るヒンジ装置36と同様に、支持部材71と、取付部材72と、ローラー73aを含んで構成される移動補助部材73と、を備えている。
支持部材71は、原稿カバー33を閉じた状態で、下方を開放し、前後方向に延びる略U字溝状に形成されている。支持部材71の左右外側面の下端部には、それぞれ、平板状のフランジ部74が外方に延設されている。各フランジ部74には、前後方向に並んで3つの締結穴74aが貫通形成されている。なお、支持部材71の内部には、上記した第1実施形態に係るものと同様に、原稿カバー33の開閉を補助するアシスト機構75が設けられている。
取付部材72は、原稿カバー33を閉じた状態で、上方を開放し、前後方向に延びる略U字溝状に概略形成されている。すなわち、原稿カバー33を閉じた状態で、取付部材72の開放部分は、支持部材71の開放部分に対峙することとなる。なお、取付部材72の底部分には、固定穴72aが貫通形成されている(図8参照)。
取付部材72は、回転軸部76を介して支持部材71を回転可能に支持する軸支部77と、軸支部77の下端部から前方に向けて延出する腕部78と、を有し、一体に形成されている。回転軸部76は、支持部材71の後端部に固定され、その左右両端部が、軸支部77のU字状の立設部分にて上部前側に軸支されている。腕部78の底部分には、前端から切り込まれるように前端開口部(図示せず)が形成されている。
移動補助部材73は、回転体としてのローラー73aと、ローラー73aを回転可能に支持する回転軸73bと、を有している。
ローラー73aは、円筒形状(または円柱形状)のコロであり、その表面は樹脂材料(ゴム、ナイロン、ウレタン等)で構成されている。回転軸73bは、ローラー73aの軸心を通るように左右方向に貫通して固定されている。回転軸73bの左右両端部は、腕部78の前端側にてU字状の立設部分に形成される左右一対のコロ軸受穴78aに軸支されている。これにより、ローラー73aは、その前側を前端開口部から露出した状態で、腕部78に回転可能に支持されている。
次に、図8を参照して、原稿カバー33に対する各ヒンジ装置70の取付構造について説明する。上記した第1実施形態に係るものと同様に、原稿カバー33を閉じた状態で、カバーフレーム34の下面後部には、左右一対の嵌合取付部80が凹設されている。各嵌合取付部80には、ヒンジ装置70の支持部材71が嵌め込まれ、各フランジ部74の各締結穴74aを挿通したネジ(図示せず)が、嵌合取付部50のネジ孔(図示せず)に締結される。これにより、原稿カバー33に対してヒンジ装置70が取り付けられる。
次に、図10および図11を参照して、装置本体2に対する原稿カバー33の取付構造について説明する。装置本体2の上板2aには、原稿カバー33に取り付けられた各ヒンジ装置70の位置に対応して、左右一対の装着部81が形成されている。各装着部81は、装置本体2の後側において上板2aに凹設されている。
各装着部81は、取付部材72の腕部78を収容する凹部本体82と、移動補助部材73を収容する嵌合凹部83と、嵌合凹部83に収容された移動補助部材73を仮固定するロック機構84と、を有している。
凹部本体82は、上板2aの上面から一段下がった窪みであり、平面視で略矩形状に形成されている。嵌合凹部83は、凹部本体82の前端部において更に一段下がった窪みであり、ローラー73aが嵌り込むように略半円形の断面形状を有している(図11参照)。
図11に示すように、ロック機構84は、嵌合凹部83に収容された移動補助部材73の離脱を規制する当接位置P1と嵌合凹部83に収容された移動補助部材73の離脱を許容する離間位置P2との間で変位可能なロック部材85と、ロック部材85を当接位置P1に向けて付勢する付勢部材86と、を有している。
ロック部材85は、凹部本体82(嵌合凹部83)の前方にて凹部側壁90に仕切られて形成された配置空間S2に配設されている。ロック部材85は、略直方体状に形成されるロック本体85aと、ロック本体85aの外周面から外方に突設されるロックフランジ部85bと、ロック本体85aの基端面(前端面)から前方に向けて延設されるガイドロッド85cと、を有し、一体に形成されている。
ロック本体85aの先端部(後端部)は、凹部側壁90に貫通形成されるロック開口90aから嵌合凹部83の上側に臨むように突出している。ロック本体85aの先端側上部には、先端に向かって細くなるように傾斜面85dが形成されている。ロックフランジ部85bは、ロック本体85aの前後方向略中間部に設けられ、配置空間S2の内部に位置している。ガイドロッド85cは、配置空間S2の前面を構成する装置側壁91に開口するガイド孔91aに挿通可能に設けられている。
付勢部材86は、所謂コイルスプリングであって、ガイドロッド85cに巻回し、ロック本体85aと装置側壁91との間に設けられている。これにより、付勢部材86は、装置側壁91を台座として、ロック部材85を後方に向けて付勢している。なお、付勢部材86に付勢された状態で、ロックフランジ部85bは、凹部側壁90側に当接し、ロック部材85が配置空間S2から抜け出さないようになっている。また、ガイドロッド85cによって、ロック部材85の前後方向への進退移動が案内されるようになっている。
なお、ロック本体85aの基端部(前端部)には、上方に向けてロック解除突起87が突設されている。装置本体2の上板2aには、ロック解除突起87に対応する位置に、ロック解除穴88が開口している。
また、上記した第1実施形態に係るものと同様に、左右一対の装着部81とプラテンガラス21との間には、それぞれ、プラテンガラス21から装着部81に向けて左右方向の間隔が狭くなるように延設される左右一対のガイド部材52が突設されている(図10参照)。
次に、各ヒンジ装置70を装着した原稿カバー33を装置本体2に取り付ける手順について説明する。ここでは、原稿カバー33に各ヒンジ装置70が取り付けられた状態であるものとする。以下、一方のヒンジ装置70に着目して説明する。
ヒンジ装置70を装着部81に装着するためには、まず、図8に示すように、ヒンジ装置70の支持部材71と取付部材72との成す角度を略60°とする。すなわち、原稿カバー33を開放した状態となるように、ヒンジ装置70を回動させる。
そして、この状態で、作業者は、装置本体2の正面から、各ヒンジ装置70を取り付けた原稿カバー33(自動原稿搬送装置5を含む)をプラテンガラス21上に載せる。このとき、作業者は、原稿カバー33を後方に向かって下方に傾斜する姿勢で把持し、プラテンガラス21上にヒンジ装置70の腕部78に設けられたローラー73aを接触させる。なお、ローラー73aは、プラテンガラス21上の前後方向で任意の位置に載せればよい。このとき、正面視で、ヒンジ装置70と装着部81とが略一致するような位置に載せることが好ましい。
続いて、この状態から、原稿カバー33を後方に向けて移動させると、ローラー73aはプラテンガラス21上を転がりながら移動して、ヒンジ装置70の腕部78は左右一対のガイド部材52の間に進入する。ヒンジ装置70の腕部78は左右一対のガイド部材52に案内されつつ、装着部81の手前側近傍まで移動する。この時点で、装置本体2に対する原稿カバー33の位置合せが略完了したことになる。
そして、この状態から、作業者は、ヒンジ装置70の取付部材72を装着部81に嵌合させる。このとき、作業者は、ローラー73aを装着部81上まで移動させ、ヒンジ装置70を装着部81に向けて下降させる。すると、ローラー73aがロック本体85aの傾斜面85dに接触する。ヒンジ装置70の下降が進むと、ローラー73aは、当接位置P1にあるロック部材85(ロック本体85a)を付勢部材86の付勢力に抗して前方に押し出しながら、傾斜面85d上を相対的に下方に移動する。
更にヒンジ装置70の下降が進むと、ローラー73aは嵌合凹部83に収容され、取付部材72(主に腕部78)は凹部本体82に収容される。この状態で、ロック部材85は、付勢部材86の付勢力によって当接位置P1に移動し、嵌合凹部83に収容されたローラー73aに当接している。これにより、ヒンジ装置70(取付部材72)は装着部81に仮固定される(図11参照)。
続いて、作業者は、取付部材72の底部分に形成された固定穴72aにネジBを通し、このネジBを凹部本体82に形成されたネジ孔82aに螺合させる。以上により、装置本体2に対して原稿カバー33の取り付けが完了する。
次に、図12を参照して、各ヒンジ装置70を取り付けた原稿カバー33を装置本体2から離脱(取り付け解除)する手順について簡単に説明する。まず、作業者は、ネジBを取り外した後、細いピン等の治具(図12の二点鎖線参照)をロック解除穴88に挿し込み、ロック解除突起87に係合させ、ロック部材85を付勢部材86の付勢力に抗して前方に移動させる。すなわち、作業者は、ロック部材85を当接位置P1から離間位置P2に変位させる。この状態で、作業者は、原稿カバー33を持ち上げ、取付部材72を凹部本体82から離脱させ、ローラー73aを嵌合凹部83から離脱させる。そして、ローラー73aをプラテンガラス21上にて転がしながら、原稿カバー33を前方に移動させ、プラテンガラス21上から別の場所(例えば複合機1を設置した床)に移動させる。以上により、装置本体2に対する原稿カバー33の取り外しが完了する。
以上の第2実施形態に係るヒンジ装置70によれば、第1実施形態に係るヒンジ装置36と同様の作用効果を得ることができる。また、第2実施形態に係る原稿カバー33の取付構造によれば、嵌合凹部83に収容された移動補助部材73(ローラー73a)は、付勢部材86に付勢されたロック部材85によって離脱規制された状態で保持される。これにより、装着部81に対するヒンジ装置70(原稿カバー33)の装着状態を維持することができる。
なお、第2実施形態に係るヒンジ装置70では、移動補助部材73として円筒(円柱)形状のローラー73aを用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、略樽形状のローラーや球形状のボール等を用いてもよい。また、ボールが平面上で全方向に回転可能な所謂ボールキャスターを用いてもよい。また、ローラー73aに代えて、第1実施形態の第1変形例に係るヒンジ装置60と同様に、低摩擦部材61aを取付部材72に設けてもよい。
なお、各実施形態(変形例を含む)に係るヒンジ装置36,60,63,70は、原稿カバー33(または装置本体2の上板2a)に対して、左右方向に一対設けられていたが、ヒンジ装置36,60,63,70の配設数は任意である。例えば、重量バランスが釣り合う1箇所にのみヒンジ装置36,60,63,70を設けてもよいし、また、例えば、左右一対のうち一方に第1実施形態(第1変形例を含む)または第2実施形態に係るヒンジ装置36,60,70を用い、他方に離脱規制部材49やアシスト機構45(第2変形例)を省略したような他のヒンジ装置を用いてもよい。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る原稿カバーの取付構造を備えた画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 複合機(画像形成装置)
2 装置本体(筐体)
21 プラテンガラス(原稿載置面)
33 原稿カバー(原稿押え)
36,60,63,70 ヒンジ装置
37,64,71 支持部材
38,65,72 取付部材
39,61,73 移動補助部材
39a ボール(回転体)
51 差込装着部(装着部)
52 ガイド部材
61a 低摩擦部材(摺接体)
73a ローラー(回転体)
81 装着部
83 嵌合凹部
85 ロック部材
86 付勢部材
P1 当接位置
P2 離間位置

Claims (4)

  1. 筐体に設けられる原稿載置面に原稿を押圧する原稿押えの取付構造であって、
    前記原稿押えを前記原稿載置面に対して開閉可能に支持するヒンジ装置と、
    前記筐体の上板に形成され、前記ヒンジ装置が装着される装着部と、
    前記装着部に向けて前記ヒンジ装置を案内するように前記筐体の前記上板に突設される一対のガイド部材と、を備え、
    前記ヒンジ装置は、
    前記原稿押えに設けられる支持部材と、
    前記支持部材に対して一端部が回動可能に連結され、前記装着部に着脱可能に設けられる取付部材と、
    前記取付部材の他端部に回転可能に設けられ、前記原稿載置面上を転動可能な回転体を含んで構成される移動補助部材と、を備え、
    前記取付部材は、
    回転軸部を介して前記支持部材を回転可能に支持する軸支部と、
    前記軸支部の下端部から前記筐体の前記上板に沿って延出する腕部と、を有し、
    前記回転体は、前記腕部の先端部に回転可能に支持され、
    前記腕部には、前記筐体の前記上板側に固定穴が貫通形成され、
    前記一対のガイド部材は、前記原稿載置面から前記装着部に向けて間隔が狭くなるように延設され
    前記装着部は、
    前記筐体の前記上板に凹設され、前記回転体を除く前記腕部を収容する凹部本体と、
    前記筐体の前記上板に凹設され、前記回転体を収容する嵌合凹部と、
    前記嵌合凹部に収容された前記回転体を仮固定するロック機構と、を有し、
    前記ロック機構は、前記嵌合凹部とは凹部側壁で仕切られて前記筐体に形成された配置空間に配設され、
    前記ロック機構は、
    前記嵌合凹部に収容された前記回転体に当接して前記回転体を前記仮固定する当接位置と、前記嵌合凹部に収容された前記回転体から離間して前記回転体の離脱を許容する離間位置との間で変位可能なロック部材と、
    前記ロック部材を当接位置に向けて付勢する付勢部材と、を有し、
    前記凹部本体には、前記回転体を前記嵌合凹部に収容した状態で、前記腕部の前記固定穴を通ったネジが螺合するネジ孔が形成されることを特徴とする原稿押えの取付構造。
  2. 筐体に設けられる原稿載置面に原稿を押圧する原稿押えの取付構造であって、
    前記原稿押えを前記原稿載置面に対して開閉可能に支持するヒンジ装置と、
    前記筐体の上板に形成され、前記ヒンジ装置が装着される装着部と、
    前記装着部に向けて前記ヒンジ装置を案内するように前記筐体の前記上板に突設される一対のガイド部材と、を備え、
    前記ヒンジ装置は、
    前記原稿押えに設けられる支持部材と、
    前記支持部材に対して一端部が回動可能に連結され、前記装着部に着脱可能に設けられる取付部材と、
    前記取付部材の他端部に回転不能に固定され、前記原稿載置面上を摺動可能な低摩擦部材を含んで構成される移動補助部材と、を備え、
    前記取付部材は、
    回転軸部を介して前記支持部材を回転可能に支持する軸支部と、
    前記軸支部の下端部から前記筐体の前記上板に沿って延出する腕部と、を有し、
    前記低摩擦部材は、前記腕部の先端部に固定され、
    前記腕部には、前記筐体の前記上板側に固定穴が貫通形成され、
    前記一対のガイド部材は、前記原稿載置面から前記装着部に向けて間隔が狭くなるように延設され、
    前記装着部は、
    前記筐体の前記上板に凹設され、前記低摩擦部材を除く前記腕部を収容する凹部本体と、
    前記筐体の前記上板に凹設され、前記低摩擦部材を収容する嵌合凹部と、
    前記嵌合凹部に収容された前記低摩擦部材を仮固定するロック機構と、を有し、
    前記ロック機構は、前記嵌合凹部とは凹部側壁で仕切られて前記筐体に形成された配置空間に配設され、
    前記ロック機構は、
    前記嵌合凹部に収容された前記低摩擦部材に当接して前記低摩擦部材を前記仮固定する当接位置と、前記嵌合凹部に収容された前記低摩擦部材から離間して前記低摩擦部材の離脱を許容する離間位置との間で変位可能なロック部材と、
    前記ロック部材を当接位置に向けて付勢する付勢部材と、を有し、
    前記凹部本体には、前記低摩擦部材を前記嵌合凹部に収容した状態で、前記腕部の前記固定穴を通ったネジが螺合するネジ孔が形成されることを特徴とする原稿押えの取付構造。
  3. 前記ロック部材には、治具が係合可能なロック解除突起が突設され、
    前記筐体の前記上板には、前記ロック解除突起に対応する位置にロック解除穴が開口し、
    前記ロック部材は、前記ロック解除穴に差し込んだ前記治具を前記ロック解除突起に係合させて操作することで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記当接位置から前記離間位置に移動されることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿押えの取付構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の原稿押えの取付構造を備えることを特徴とする画像形成装置。
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