JP6015015B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
カラーレーザプリンタ等の多色の画像形成装置には、各現像剤の色数(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)と同じ数の帯電器が設けられているものがある。下記特許文献1には、この種の画像形成装置において、各帯電器に高電圧を印加する高圧電源ユニット(電圧印加回路)を共通化することで、部品点数の削減、装置の小型化を図ったものが開示されている。
特開平3−142483号公報
画質の低下を抑制するには、高圧電源ユニットを介して、各帯電器に流れる電流を目標値に制御することが望ましい。しかし、上記のように高圧電源ユニットを共通化した場合、各帯電器に印加する電圧レベルを個々に調整できないので、例えば、いずれかの帯電器を選択して、選択した帯電器に流れる電流が目標値となるように、帯電器に印加する電圧レベルを制御することが考えられる。しかしながら、制御対象とする帯電器を有するプロセスカートリッジが未装着であると、帯電器に印加する電圧レベルを制御しても帯電器に流れる電流の値は変化しないので、結果的に帯電器に印加する電圧レベルを高くしすぎて高圧電源ユニット等が故障してしまう可能性があることから、プロセスカートリッジの未装着を判断することが求められていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電圧印加回路を共通化した画像形成装置において、プロセスカートリッジの未装着を判断する術を提供することを目的とする。
本明細書によって開示される画像形成装置は、プロセスカートリッジに含まれる複数の帯電器に接続され、当該複数の帯電器に電圧を印加可能な帯電電圧印加回路と、前記各帯電器に流れる電流値を検出する電流検出部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記帯電電圧印加回路に所定電圧を発生させたとき、前記電流検出部により第一閾値を下回る電流値が検出された場合、前記プロセスカートリッジは未装着であると判断する判断処理を行う。本明細書によって開示される画像形成装置では、プロセスカートリッジの未装着を判断できる。
上記画像形成装置では、以下とすることが好ましい。
・前記制御装置は、前記帯電電圧印加回路に前記所定電圧を発生させたとき、前記電流検出部により検出された電流値の最小値が前記第一閾値を超えている場合、前記最小値が所定の目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御する。このものでは、各帯電器に流れる電流を目標値以上にできるので、各帯電器を画質を良好にするのに適正なレベルに帯電させることが可能となる。
・前記制御装置は、前記電流検出部により第一閾値を下回る電流値が検出された場合、前記プロセスカートリッジの装着を促す旨を報知する報知処理を行う。このものでは、ユーザにプロセスカートリッジの装着を促すことが可能となる。
・前記制御装置は、起動から一定期間、前記帯電器に流れる各電流のうち、最大の電流値が目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御し、起動から一定期間経過後に、前記電流検出部により検出される電流値を第一閾値と比較し、第一閾値を下回る電流値が検出された場合、前記プロセスカートリッジは未装着であると判断し、前記電流検出部により検出される電流値の最小値が前記第一閾値を超えている場合、前記最小値が所定の目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御する。このものでは、起動から一定期間で、各帯電器の電流値は概ね目標値になる。そのため、一定期間経過後には、各帯電器を、画質を良好にするのに適正なレベルに帯電させることが可能となる。
・前記帯電電圧印加回路の出力電圧を検出する電圧検出部を備え、前記制御装置は、前記電流検出部により検出されるいずれかの電流値が第一閾値未満であり、かつ前記電圧検出部により検出される前記出力電圧が基準値未満である場合、電流値が最大の帯電器は短絡していると判断する。このものでは、プロセスカートリッジの未装着に加え、帯電器の短絡を判断できる。
・前記制御装置は、起動から一定期間、前記帯電電圧印加回路を、指令値を固定して制御し、起動から一定期間経過後に、前記電流検出部により検出される電流値を第一閾値と比較し、第一閾値を下回る電流値が検出された場合、前記プロセスカートリッジは未装着であると判断し、前記電流検出部により検出される電流値の最小値が前記第一閾値を超えている場合、前記最小値が所定の目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御する。このものでは、起動から一定期間の制御を簡素化できる。そのため、制御装置に対する負担が軽く、また一定期間も短くて済む。
・前記制御装置は、起動から一定期間、出力電圧が定電圧になるように、前記帯電電圧印加回路を定電圧制御し、起動から一定期間経過後に、前記電流検出部により検出される電流値を第一閾値と比較し、第一閾値を下回る電流値が検出された場合、前記プロセスカートリッジは未装着であると判断し、前記電流検出部により検出される電流値の最小値が前記第一閾値を超えている場合、前記最小値が所定の目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御する。
・前記帯電器は、放電ワイヤとグリッド電極を有するスコロトロン帯電器であり、前記電流検出部は、前記スコロトロン帯電器の前記グリッド電極に流れるグリッド電流を検出し、前記制御装置は、前記電流検出部により検出されるいずれかのグリッド電流が、第一閾値以上であり、前記第一閾値より大きい第二閾値未満である場合、放電ワイヤは汚れていると判断する。このものでは、プロセスカートリッジの未装着に加え、放電ワイヤの汚れを判断できる。
本発明によれば、電圧印加回路を共通化した画像形成装置において、プロセスカートリッジの未装着を判断することが出来る。
本発明の実施形態1に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図 ブラックのプロセスカートリッジ周辺のプリンタの内部構成を示す概略断面図 帯電器の構造を模式的に示した図 プリンタの電気的構成を示すブロック図 高圧電源装置の電気的構成を示す回路図 各チャンネルのグリット電流の推移を示すグラフ 各チャンネルのグリット電流の推移を示すグラフ 各チャンネルのグリット電流の推移を示すグラフ 高圧電源装置の制御フローを示す図 実施形態2に係る高圧電源装置の制御フローを示す図 実施形態3に係る高圧電源装置の制御フローを示す図 プリンタの他の構成例を示す図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本実施形態のプリンタ1(本発明の「画像形成装置」の一例)の内部構成を表す概略断面図である。以下の説明では、各構成要素について、色毎に区別する場合は各部の符号にB(ブラック)、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),の添え字を付し、区別しない場合は添え字を省略する。
プリンタ1は、給紙部3、画像形成部5、搬送機構7、定着部9、ベルトクリーニング機構20および高圧電源装置100を含む構成である。給紙部3は、プリンタ1の最下部に設けられており、シート(用紙、OHPシートなど)15を収容するトレイ17と、ピックアップローラ19とを備える。トレイ17に収容されたシート15は、ピックアップローラ19により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ11,レジストレーションローラ12を介して搬送機構7に送られる。
搬送機構7は、シート15を搬送するものであり、プリンタ1内において給紙部3の上側に設置されている。搬送機構7は、駆動ローラ31、従動ローラ32、およびベルト34を含み、ベルト34は、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に架け渡されている。駆動ローラ31が回動すると、ベルト34は、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cと対向する側の表面が、図1中の右方向から左方向へ移動する。これにより、レジストレーションローラ12から送られてきたシート15が、画像形成部5下へと搬送される。
また、ベルト34には、4つの感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対応して、4つの転写ローラ33B、33Y、33M、33Cが設けられている。各転写ローラ33は、ベルト34を間に挟みつつ各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して向かい合う位置に配置されている。
画像形成部5は4個のプロセスカートリッジ40B、40Y、40M、40Cおよび4個の露光装置49B、49Y、49M、49Cを含む。各プロセスカートリッジ40B、40Y、40M、40Cは、シート15の搬送方向(図1の左右方向)に一列状に配置されている。各プロセスカートリッジ40B、40Y、40M、40Cは、プリンタ1の筐体1Aに対して着脱可能である。
各プロセスカートリッジ40は同一構造であり、各色の感光体である感光ドラム41B、41Y、41M、41C、現像剤である各色のトナーを収容するトナーケース43、現像ローラ45及び帯電器50B、50Y、50M、50Cを含む構造となっている。
各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cは、例えばアルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものであり、アルミニウム製の基材がプリンタ1のグラウンドに接地されている。
現像ローラ45は、トナーケース43の下部にて供給ローラ46と対向配置されており、両間をトナーが通過するときに回転に伴う摩擦によりトナーを正極性に摩擦帯電させ、均一な薄層として感光ドラム41B、41Y、41M、41C上へ供給する機能を果たす。
各帯電器50B、50Y、50M、50Cは、スコロトロン型の帯電器であり、図2、図3に示すように、シールドケース51、ワイヤ53及び金属製のグリッド電極55を有する。シールドケース51は感光ドラム41の回転軸方向に長い角筒型をしている。シールドケース51のうち、感光ドラム41との対向面は放電口52として開口している。尚、ワイヤ53が本発明の放電ワイヤの一例である。
ワイヤ53は例えばタングステン線からなる。ワイヤ53は、シールドケース51内において回転軸方向(図3の左右方向)に張り渡されており、後述する帯電電圧印加回路200により5kVから8kVの高電圧が印加される。ワイヤ53は高電圧の印加により、シールドケース51内においてコロナ放電を生じさせる。そして、コロナ放電により生じたイオンが放電口52から感光ドラム41側に放電電流として流れることで、感光ドラム41の表面を一様に正極性に帯電させる。
そして、シールドケース51の放電口52には、スリットや透孔を有する板状のグリッド電極55が取り付けられている。このグリッド電極55に電圧を加え、その加えた電圧を制御することで、感光ドラム41の帯電電圧を制御することが可能となっている。
また、帯電器50B、50Y、50M、50Cにはワイヤクリーナ57が設けられている。ワイヤクリーナ57はワイヤ53に沿って摺動自在な構成となっている。このワイヤクリーナ57を、オペレータがワイヤ53に沿って往復させることで、ワイヤ53の汚れを落とすことが出来る。
各露光装置49B、49Y、49M、49Cは、例えば、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの回転軸方向に沿って一列状に並んだ複数の発光素子(例えばLEDやレーザ光源)を有し、外部より入力される画像データに応じて発光することにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面に静電潜像を形成する機能を果たす。
上記のように構成されたレーザプリンタ1による一連の画像形成処理について簡単に説明すると、プリンタ1は印刷データDを上位装置から受信すると(図4参照)、印刷処理を開始する。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面は、その回転に伴って、各帯電器50B、50Y、50M、50Cにより一様に正帯電される。そして、各露光装置49から各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに向けてレーザ光がそれぞれ照射される。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面には、印刷データDに応じた所定の静電潜像が形成、すなわち一様に正帯電された感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面のうち、レーザ光が照射された部分は電位が下がる。
次いで、現像ローラ45の回転により、現像ローラ45上に担持されかつ正帯電されているトナーが、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面上に形成される静電潜像に供給される。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの静電潜像は、可視像化され、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
また、上記したトナー像を形成するための処理と並行して、シート15を搬送する処理が行われる。すなわち、ピックアップローラ19の回動により、トレイ17からシート15が一枚ずつ用紙搬送経路Yへと送り出される。用紙搬送経路Yに送り出されたシート15は、搬送ローラ11、ベルト34により、転写位置(感光ドラム41と転写ローラ33とが接触する点)に運ばれる。
すると、この転写位置を通るときに、各転写ローラ33に印加される転写バイアスによって、各感光ドラム41の表面上に担持された各色のトナー像(現像剤像)がシート15の表面に順次、重畳転写される。かくして、シート15上には、カラーのトナー像(現像剤像)が形成される。その後、ベルト34の後方に設けられた定着部9を通過するときに、転写されたトナー像(現像剤像)は熱定着され、シート15は排紙トレイ60上に排紙される。
2.高圧電源装置100の構成
高圧電源装置100は、図5に示すように、帯電電圧印加回路200、PWM信号平滑化回路210、帯電電圧検出回路240、定電圧回路250B、250Y、250M、250C、グリッド電流検出部260B、260Y、260M、260C及び制御装置110を備えている。
PWM信号平滑化回路210は、抵抗とコンデンサから構成された積分回路であり、制御装置110のPWMポートP0から出力されるPWM信号S0を平滑して、帯電電圧印加回路200に設けられたトランジスタTr1のベースに出力するものである。
帯電電圧印加回路200は、DC24Vの入力電圧から6kV〜8kV程度の高電圧を生成して、各帯電器50に印加する機能を果たすものである。本実施形態では、帯電電圧印加回路200に自励式のフライバックコンバータ(RCC)を用いており、帯電電圧印加回路200は、トランス201と、トランスの二次側に設けられた平滑化回路203と、トランス201の一次側に設けられたトランジスタTr1と、帰還コイル205を備えてなる。
トランジスタTR1は、トランス201をスイッチングするものであり、エミッタをグランドに接続し、コレクタをトランス201の一次側の巻き線に接続している。そして、ベースには、帰還コイル205を介してPWM信号平滑化回路210が接続されている。
帯電電圧印加回路200の出力ラインLoには、各帯電器50B、50Y、50M、50Cのワイヤ53が共通接続されている。これにより、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが各帯電器50B、50Y、50M、50Cのワイヤ53に印加される構成となっている。
帯電電圧検出回路240は、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voを検出するものであり、トランス201の一次側に設けられた補助巻線241と、抵抗及びコンデンサからなる積分回路243から構成されている。この帯電電圧検出回路240は、制御装置110のA/DポートA0に接続されており、制御装置110に対して、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voのデータが取り込まれる構成となっている。
また、図5に示すように、この実施形態では各帯電器50B、50Y、50M、50Cごとに接続ラインL1〜L4がそれぞれ設けられており、各帯電器50B、50Y、50M、50Cの各グリッド電極55が、各接続ラインL1〜L4を通じてグラウンドに接続されている。そして、各接続ラインL1〜L4上には定電圧回路250とグリッド電流検出部260がそれぞれ設けられている。
定電圧回路250B、250Y、250M、250Cは直列接続された3つのツェナーダイオードから構成されており、各帯電器50B、50Y、50M、50Cのグリッド電極55の電圧の値を、ツェナーダイオード1個あたりの降伏電圧を3倍した電圧値(例えば、250V×3)に定電圧化する。
各グリッド電流検出部260B、260Y、260M、260Yは、各定電圧回路250B、250Y、250M、250Cと直列接続された各抵抗R1〜R4からなる。そして、各抵抗R1〜R4のうち各定電圧回路250B、250Y、250M、250Cとの接続点は制御装置110に設けられた各A/DポートA1〜A4にそれぞれ信号線を介して接続されている。以上のことから、各接続ラインL1〜L4に流れる電流(各グリッド電流Ig)の大きさに比例した電圧が、各A/DポートA1〜A4に入力される。そのため、各A/DポートA1〜A4の入力電圧のレベルを読み取ることで、制御装置110において、各帯電器50B、50Y、50M、50Cのグリッド電流Igの大きさを検出できる構成となっている。
制御装置110は、帯電器50のグリッド電極55に流れるグリッド電流Igを制御する機能や、高圧電源装置100を立ち上げる時にプロセスカートリッジの未装着を判断する機能を果たすものであり、1つのPWMポートP0〜P4と、5つのA/DポートA0〜A4を備える。
尚、グリッド電流Igの制御は、PWMポートP0からPWM信号S0を出力して帯電電圧印加回路200の出力電圧Voを調整することにより行われる。
制御装置110はCPUを内蔵して構成すること、特定用途向け集積回路(ASIC)により構成することが可能である。制御装置110は、不揮発性の記憶部(図略)を内蔵しており、そこに、高圧電源装置100の制御や、プロセスカートリッジ40の未装着を判断するための各種データを記憶させている。尚、各種データには下記(a)〜(c)のデータが含まれている。
(a)グリッド電流Igの目標値のデータ(250μA)
(b)グリッド電流Igの第一閾値のデータ(80μA)
(c)グリッド電流Igの第二閾値のデータ(160μA)
尚、グリッド電流Igは、帯電器50から感光ドラム41に流れる放電電流と概ね比例関係にあることが知られており、感光ドラム41に流れる放電電流のレベルを図る指標となる。すなわち、グリッド電流Igが、目標値である250μA流れていれば、感光ドラム41に流れる放電電流が基準レベルとなり、感光ドラム41の帯電量が画質を保つための適正レベルになる。
また、下の説明において各チャンネルCHとは、各帯電器50B、50Y、50M、50Cを指すものとし、この例では帯電器50BをCH1、帯電器50YをCH2、帯電器50MをCH3、帯電器50CをCH4とする。
3.プロセスカートリッジ40の未装着判断
本実施形態のプリンタ1は、プロセスカートリッジ40の未装着を判断する機能を備えている。具体的に説明すると、プロセスカートリッジ40が装着されている場合、帯電電圧印加回路200を介して所定の高電圧を、各帯電器50B、50Y、50M、50Cのワイヤ53に印加すると、各帯電器50B、50Y、50M、50Cのグリッド電極55には、概ね250μA程度のグリッド電流Igが流れる(図6参照)。
一方、4チャンネルCH1〜CH4のうち、いずれかのチャンネルでプロセスカートリッジ40が未装着の場合、未装着のチャンネルCHは、グリッド電流Igが流れない。例えば、チャンネルCH2のプロセスカートリッジ40Yが未装着であれば、チャンネルCH2のグリッド電流Igのレベルはほぼゼロになる(図7参照)。
そのため、帯電電圧印加回路200に所定の高電圧を発生させた時の、各チャンネルのグリッド電流Igを各グリッド電流検出部260にて計測し、各チャンネルについてグリッド電流Igが流れているか判定することにより、プロセスカートリッジ40の未装着を判断することができる。
尚、帯電電圧印加回路200に発生させる所定の高電圧は、画像形成時に印加する電圧(7kV〜8kV)か、画像形成時に印加する電圧より幾らか低く、検出できる程度のグリッド電流Igが流れる電圧(例えば、5kV)程度であればよい。
また、帯電電圧印加回路200に5kV以上の高電圧を発生させた場合、プロセスカートリッジ40が装着されていれば、そのチャンネルCHには、少なくとも、80μA以上のグリッド電流Igが流れる。そのため、本実施形態では、80μAを閾値(第一閾値)として、グリッド電流Igが80μA未満の場合には、以下のケースを除いて「プロセスカートリッジ40は未装着」と判断する。
帯電器50のワイヤ53が短絡している場合、すなわちワイヤ53が切れてグリッド電極55に接触している場合、その帯電器50のワイヤ53の電圧は、グリッド電極55の電圧と同じレベル、すなわち800V〜900Vになる。同様、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voも、800V〜900Vになる。
この場合、帯電電圧印加回路200に共通接続されている各帯電器50B、50Y、50M、50Cの電圧は、全て800V〜900Vに下がる。従って、例えば、帯電器50Bにてワイヤ53が短絡している場合、短絡していない帯電器50Y、50M、50Cは放電しなくなるので、プロセスカートリッジ40が未装着である時と同様、グリッド電流Igがほとんど流れなくなり、80μA未満になる。
そのため、本プリンタ1では、グリッド電流Igが80μA未満の場合には、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voを基準値である3kVと比較して、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが3kV以上の場合には、「プロセスカートリッジ40は未装着」と判断し(後述するS150)、3kV未満の場合には「帯電器ワイヤは短絡」と判断する(後述するS170)。具体的にはグリッド電流Igが最大のチャンネルCHは、帯電器50のワイヤ53が短絡していると判断する。
また、本プリンタ1では、グリッド電流Igの閾値に、上記した第一閾値(80μA)に加えて、第二閾値(160μA)を設定している。この第二閾値である160μAは、ワイヤ53の汚れを判別するための閾値である。すなわち、帯電器50のワイヤ53が大きくなると、その分、ワイヤ53の抵抗が大きくなるため、帯電器50に流れるグリッド電流Igのレベルは、目標値である250μAから低下する。例えば、チャンネルCH2のワイヤが汚れている場合、チャンネルCH2のグリッド電流Igのレベルは、目標値である250μAの約半分程度に低下する(図8参照)。
そこで、本プリンタ1では、帯電電圧印加回路200に所定の高電圧を発生させた時の、各チャンネルのグリッド電流Igを各グリッド電流検出部260にて計測し、グリッド電流Igが80μA〜160μAの場合には、そのチャンネルのワイヤ53は汚れていると判断する(後述するS120)。
4.制御フロー
次に、図9を参照して制御装置110により実行される高圧電源装置100の制御フローについて説明を行う。図4に示すように、ホストコンピュータなどの上位装置から印刷データDが出力されると、その印刷データDはインターフェースIFを通じてプリンタ1にて受信される。すると、プリンタ1の全体を制御統括する主制御部80から高圧電源装置100の制御装置110に対して、印刷処理開始指令が与えられる。
これにより、制御装置110は図9に示す高圧電源装置100の制御フローを実行する。高圧電源装置100の制御フローは、高圧電源装置100を立ち上げる起動段階の制御と、高圧電源装置100の起動後に行われる印刷段階の制御の2段階に分かれている。以下、まず、起動段階の制御について説明を行い、その後、印刷段階の制御について説明を行う。
<起動段階の制御>
高圧電源装置100の制御フローがスタートすると、まず、制御装置110はグリッド電流の目標値を250μAに設定する。そして、制御装置110は、PWMポートP0を通じてPWM信号S0を出力する。これにより、帯電電圧印加回路200が起動し、電圧を発生させる。次に、制御装置110は、各A/DポートA1〜A4の入力電圧から各チャンネルCHのグリッド電流Igを算出しモニタする(S20)。
次に、制御装置110は、制御フローのスタートから所定時間Tが経過したか判定する。所定時間Tは、高圧電源装置を起動させるための時間であり、概ね100mSEC〜200mSEC程度のごく短い時間である。制御フローのスタートから所定時間経過するまでの間、すなわち経過した時間が所定時間T未満の場合、S30はNO判定される。
S30でNO判定されると、その後、S40に移行する。S40では、制御装置110により、最大電流値のチャンネルCHを選択する処理が行われる。具体的には、各チャンネルCHのグリッド電流Igの大きさを比較して、グリッド電流Igの大きさが最大のチャンネルCHを選択する。ここでは、「CH1」が選択されたものとして説明を続ける。
そして、S40にて最大電流値のチャンネルCHが選択されると、次はS50に移行する。S50では、制御装置110により、選択されたチャンネルCHのグリッド電流Igが定電流制御される。ここでは、CH1が選択されているので、制御装置110により、CH1のグリッド電流Igが目標値である250μAになるように、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが調整される。
その後、S60に移行し、帯電電圧を印加する処理は終了か判定される。終了でなければ、S60ではNO判定される。S60でNO判定されると、S20に戻り、S20及びそれに続くS30以降の処理が行われる。
帯電電圧印加回路200が出力を開始してから所定時間Tが経過するまでの間は、S20、S30(判定NO)、S40、S50、S60(判定NO)が繰り替えされる状態になる。
以上のことから、所定時間Tが経過するまでの間、電流値が最大のチャンネル、すなわち上記例では「CH1」のグリッド電流Igが目標値である250μAに定電流制御される。そのため、図6に示すように、チャンネルCH1のグリッド電流Igは、所定期間T内に概ね目標値である250μAに安定した状態となり、それ以外のチャンネルCH2〜CH4では、グリッド電流Igが、目標値の250μAか、250μAより小さい電圧レベルに安定した状態となる。
尚、図6では、全4チャンネルCHのうち、グリッド電流Igが最大のチャンネルCH1と、最小のチャンネルCH2のみ示しいてあり、それ以外のチャンネルCH3、CH4は、グリッド電流Igの記載を省略してある。
帯電電圧印加回路200が出力を開始してから所定期間Tが経過すると、S30の判定処理で、制御装置110にてNO判定される。S30でNO判定された場合、S70に移行する。
S70では、制御装置110は、グリッド電流Igが、第二閾値である160μA以上か判定する処理が行われる。具体的には、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igを第二閾値である160μAと比較し、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igが160μA以上であれば、YES判定される。一方、グリッド電流Igが160μA未満のチャンネルCHがある場合には、NO判定される。そして、S70でYES判定された場合はS80に移行し、NO判定された場合には、S100に移行する。以下、S70でYES判定された場合についてまず説明を行い、その後、NO判定された場合について説明を行う。
<印刷段階の制御(所定時間Tが経過した段階でグリッド電流Igが160μA以上の場合)>
S70でYES判定された場合には、S80に移行する。S80では、制御装置110により、最小電流値のチャンネルを選択する処理が行われる。具体的には、所定時間Tを経過した時点の、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igの大きさを比較して、グリッド電流Igの大きさが最小のチャンネルCHを選択する。ここでは、「CH2」が選択されたものとして説明を続ける。
そして、S80にて最小電流値のチャンネルCHが選択されると、次はS50に移行する。S50では、制御装置110により、選択されたチャンネルCHのグリッド電流Igが定電流制御される。ここでは、CH2が選択されているので、制御装置110により、CH2のグリッド電流Igが目標値である250μAになるように、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが調整される。
その後、S60に移行し、帯電電圧を印加する処理は、終了か判定される。終了でなければ、S60ではNO判定される。S60でNO判定されると、S20に戻り、S20及びそれに続くS30以降の処理が行われる。
グリッド電流Igが160μA以上であれば、S70ではYES判定されるので、所定時間Tを経過した以降は、S20、S30(判定NO)、S70(判定YES)、S80、S50、S60(判定NO)が繰り替えされる状態になる。
そのため、所定時間Tを経過した以降は、制御装置110により、電流値が最小のチャンネル、すなわち上記例では「CH2」のグリッド電流Igが目標値である250μAに定電流制御される。以上のことから、図6に示すように、制御対象として選択されたチャンネルCH2のグリッド電流Igは、所定期間Tを経過した以降、概ね目標値である250μAに安定した状態となり、それ以外のチャンネルCH1、CH3、CH4では、グリッド電流が、目標値の250μAか、250μAより大きい電圧レベルに安定した状態となる。
このように、本プリンタ1では、所定時間Tを経過した以降は、電流値が最小のチャンネルを選択してグリッド電流Igが目標値である250μAに定電流制御するので、全チャンネルCH1〜CH4とも、グリッド電流Igが目標値である250μA以上になる。そのため、各チャンネルとも、各スコロトロン帯電器50から感光ドラム41に基準レベル以上の放電電流が流れるので、各チャンネルとも、感光ドラム41の帯電量が、画質を保つための適正レベルになる。
そして、所定時間Tの経過後、感光ドラム41が適正なレベルに帯電した状態になると、用紙に印刷データDを印刷する印刷処理が行われる。その後、印刷処理が終了すると、帯電電圧を印加する処理は終了するので、S60にてYES判定される。S60にてYES判定されると、S90に移行して、帯電電圧印加回路200を停止させる処理が制御装置110にて実行される。これにて、これにて、高圧電源装置100の制御フローは終了する。
<所定時間Tが経過した段階でグリッド電流Igが160μA未満の場合>
次に、帯電電圧印加回路200が出力を開始してから所定時間Tが経過した段階で、グリッド電流Igが160μ未満のチャンネルCHがあった場合(S70でNO判定の場合)、S100に移行する。
S100では、S70にてNO判定の対象となったチャンネルについて、グリッド電流Igが第一閾値である80μA以上であるか判定する処理が、制御装置110にて実行される。S100にてYES判定された場合には、S110に移行する。
S110に移行すると、制御装置110により帯電電圧印加回路200を停止させる処理が実行される。その後、S120に移行する。S120では、制御装置110によりワイヤクリーニングエラーを報知する処理が実行される。例えば、プリンタ1に設けられる不図示の表示装置に対して「ワイヤクリーニングしてください」などのエラーメッセージが表示される。このようなエラーメッセージを表示することで、ユーザにワイヤクリーニングを促すことが出来る。
一方、S100でNO判定された場合にはS130に移行する。S130では、制御装置110により、帯電電圧印加回路200の出力電圧Vo、すなわち帯電電圧が3kV以上か判定する処理が行われる。具体的には、帯電電圧検出回路240の検出値に基づいて、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが、3kV以上かどうかが判定される。
帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが3kV以上である場合には、S140に移行する。S140に移行すると、制御装置110により帯電電圧印加回路200を停止させる処理が実行される。その後、S150に移行する。S150では、制御装置110によりプロセスなしエラーを報知する処理が実行される。例えば、プリンタ1に設けられる不図示の表示装置に対して「プロセスカートリッジが未装着です」などのエラーメッセージが表示される。このようなエラーメッセージを表示することで、ユーザにプロセスカートリッジ40の装着を促すことが出来る。
尚、制御装置110により実行されるS150の処理により、本発明の「前記制御装置は、前記電流検出部により第一閾値を下回る電流値が検出された場合、前記プロセスカートリッジの装着を促す旨を報知する報知処理を行う」が実現されている。
一方、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voが3kV未満である場合には、S160に移行する。S160に移行すると、制御装置110により、スコロトロン帯電器は短絡していると判断され、帯電電圧印加回路200を停止させる処理が実行される。その後、S170に移行する。S170では、制御装置110により短絡エラーを報知する処理が実行される。例えば、プリンタ1に設けられる不図示の表示装置に対して「スコロトロン帯電器は短絡しています」などのエラーメッセージが表示される。このようなエラーメッセージを表示することで、ユーザにプロセスカートリッジ40の交換(スコロトロン帯電器の交換)を促すことが出来る。尚、制御装置110により実行されるS100、S130、S160の処理により、本発明の「前記電流検出部により検出されるいずれかの電流値が第一閾値(この例では80μA)未満であり、かつ前記電圧検出部により検出される前記出力電圧が基準値(この例では3kV)未満である場合、電流値が最大の帯電器は短絡していると判断する」が実現されている。
5.効果説明
このように、本実施形態のプリンタ1は、プロセスカートリッジ40の未装着を判断できる。また、帯電器50の短絡や、ワイヤの汚れについても判断できる。しかも、これら3つの判断をグリッド電流の値や帯電電圧印加回路200の出力電圧Voに基づいて判断しているので、これらの判断を専用の検出センサ等を基いて行う場合に比べて部品点数が少なく、コストメリットがある。
また、本実施形態では、プロセスカートリッジ40の未装着の判断を、起動段階から印刷段階に切り換るタイミングで行っている。このようにすれば、各チャンネルのグリッド電流Igのレベルが安定したところで、判断を行うことになるので、プロセスカートリッジ40の未装着の判断を正確に行うことが可能である。また、帯電器50の短絡やワイヤの汚れの判断についても同様である。
また、本実施形態のプリンタ1は、起動段階では、最大電流値のチャンネルCHを選択してグリッド電流Igを定電流制御し、印刷段階では、最小電流値のチャンネルCHを選択してグリッド電流Igを定電流制御する。
もし仮に、起動段階の制御を、印刷段階と同じように、最小電流値のチャンネルCHを選択してグリッド電流Igを定電流制御すると、プロセスカートリッジ40が未装着のチャンネルが存在する場合には、そのチャンネルが制御対象として選択されてしまう。この場合、グリッド電流Igを流そうとして、帯電電圧印加回路200の出力を増加させるようにフィードバックが働くので、帯電電圧印加回路200の出力が上限値を超える恐れがある。
この点、本実施形態のプリンタ1では、起動段階では、最大電流値のチャンネルCHを選択してグリッド電流Igを定電流制御するようにしているので、プロセスカートリッジ40が未装着のチャンネルが存在しても、そのチャンネルが制御対象として選択されることはない。そのため、起動段階における帯電電圧印加回路200の出力電圧Voの上昇を抑えることが可能となる。
尚、制御装置110により実行される図9の制御フローにより本発明の「前記制御装置は、起動から一定期間(この例では、所定時間T)、前記帯電器に流れる各電流(この例では、グリッド電流Ig)のうち、最大の電流値が目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御し(S10〜S60)、起動から一定期間経過後に、前記電流検出部により検出される電流値を第一閾値と比較し(S30:No、S70:No、S100)、第一閾値を下回る電流値が検出された場合(S100:No)、前記プロセスカートリッジは未装着であると判断し(S140、S150)、前記電流検出部により検出される電流値の最小値が前記第一閾値を超えている場合(S70:YES)、前記最小値が所定の目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御する(S80、S50)」が実現されている。
また、実施形態1ではプロセスカートリッジ40の未装着の判断に加えて、ワイヤ53の短絡検出や汚れの有無を判断しているが、ワイヤ53の短絡検出や汚れの判断は廃止してもよい(S100、S110、S120、S130、S160、S170の処理を廃止)。この場合、図9の制御フローについて以下の点を変更すればよい。S70にてグリッド電流Igが第一閾値である80μA以上か比較する処理を行う。そして、80μA以上の場合には、S80に移行して最小電流値のチャンネルCHの選択を行い、選択されたチャンネルCHで定電流制御を行う(S50)。一方、80μA未満の場合には、S140に移行して、帯電電圧印加回路200の出力を停止した後、プロセスカートリッジ40が未装着である旨のエラー表示を行う(S150)。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10によって説明する。
実施形態1では、起動段階にて、最大電流値のチャンネルCHを選択してグリッド電流Igを定電流制御(フィードバック制御)する例を挙げた。実施形態2では、起動段階にて、帯電電圧印加回路200を、指令値を固定して制御(フィードフォワード制御)するようにしている。具体的には、制御装置110のPWMポートP0から出力するPWM信号S0のPWM値を50%に固定して、帯電電圧印加回路200を制御する(図10のS13)。
このように、起動段階において、帯電電圧印加回路200を、指令値を固定して制御すれば、実施形態1の場合と同様に、プロセスカートリッジ40が未装着のチャンネルが存在しても、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voの上昇を抑えることが可能である。また、実施形態2のように、帯電電圧印加回路200を、指令値を固定して制御する方法(フィードフォワード制御)の場合、フィードバック方式の制御に比べて、出力が安定するまでの時間が短い。そのため、起動段階、すなわち所定時間Tの長さを実施形態1に比べて短くすることが可能となる。
そして、実施形態2のプリンタ1も、起動段階から印刷段階に切り換る段階で、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igを計測して第一閾値と比較することにより、プロセスカートリッジ40の未装着を判断する点は、実施形態1と同様である。
尚、実施形態2では、実施形態1の制御フローを簡素化した内容となっており、帯電器50の短絡を判定する処理(実施形態1のS130)や、短絡検出後の処理(実施形態1のS160、S170の処理)は省略した内容となっている。
また、実施形態2ではプロセスカートリッジ40の未装着に加えて、ワイヤ53の汚れの判別しているが、ワイヤ53の汚れの判別は廃止してもよい(S100〜S120は廃止)。この場合、図10の制御フローについて以下の点を変更すればよい。S70にてグリッド電流Igが第一閾値である80μA以上か比較する処理を行う。そして、80μA以上の場合には、S80に移行して最小電流値のチャンネルCHの選択を行い、選択されたチャンネルCHで定電流制御を行う(S85)。一方、80μA未満の場合にはS140に移行して帯電電圧印加回路200の出力を停止させ、その後、プロセスカートリッジ40は未装着である旨のエラー表示を行う(S150)。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図11によって説明する。実施形態1では、起動段階にて、最大電流値のチャンネルCHを選択してグリッド電流Igを定電流制御(フィードバック制御)する例を挙げた。実施形態3では、起動段階にて、出力電圧Voが5kVになるように帯電電圧印加回路200を定電圧制御(フィードバック制御)する点が実施形態1と相違している。具体的には、制御装置110が、帯電電圧検出回路240の検出する検出値に基ついて、帯電電圧印加回路200を定電圧制御する。
このように、起動段階において、帯電電圧印加回路200を定電圧制御すれば、実施形態1の場合と同様に、プロセスカートリッジ40が未装着のチャンネルが存在しても、帯電電圧印加回路200の出力電圧Voの上昇を抑えることが可能である。
そして、実施形態3のプリンタ1も、起動段階から印刷段階に切り換る段階で、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igを計測して第一閾値と比較することにより、プロセスカートリッジ40の未装着を判断する点は、実施形態1と同様である。
尚、実施形態3では、実施形態1の制御フローを簡素化した内容となっており、帯電器の短絡を判定する処理(実施形態1のS130)や、短絡検出後の処理(実施形態1のS160やS170の処理)は省略した内容となっている。
また、実施形態3ではプロセスカートリッジ40の未装着に加えて、ワイヤ53の汚れの判別しているが、ワイヤ53の汚れの判別は廃止してもよい(S100〜S120は廃止)。この場合、図11の制御フローについて、以下の点を変更すればよい。S70にてグリッド電流Igが第一閾値である80μA以上か比較する処理を行う。そして、80μA以上の場合には、S80に移行して最小電流値のチャンネルの選択を行い、選択されたチャンネルCHで定電流制御を行う(S85)。一方、80μA未満の場合にはS140に移行して帯電電圧印加回路200の出力を停止させ、その後、プロセスカートリッジ40は未装着である旨のエラー表示を行う(S150)。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜3では、プリンタ1の構成例として、1つの感光ドラム41に1つの帯電器50を対応させたもの(言い換えれば、各色ごとに感光ドラム41を有するもの)を例示した。本発明は、実施形態1〜3で挙げた構成のプリンタ1の他にも、例えば、図12に示すように1つの感光ドラム300に対して複数の帯電器310、320を対応させて配置したもの(感光ドラム300上に各色のトナー像を重ねた後、シートに一括転写するもの)にも適用することが可能である。尚、図12中の符号315は帯電器310と組みをなすプロセスカートリッジ(現像器)、符号325は帯電器320と組をなすプロセスカートリッジである。
(2)実施形態1〜3では、各チャンネルCH1〜4のそれぞれに、グリッド電流検出部260B、260Y、260M、260Cを設けた例を示したが、チャンネル間でグリッド電流検出部を共通化してもよい。この場合、各チャンネル間でグリッド電流を、時分割して検出するとよい。
(3)実施形態1〜3では、プロセスカートリッジ40の構成として、感光ドラム41、トナーケース43、現像ローラ45及び帯電器50を含む構造を例示したが、少なくとも、帯電器50が含まれていればよい。また、帯電器50は、スコロトロン帯電器以外にも、コロトロン帯電器等が使用可能である。
(4)実施形態1〜3では、各チャンネルのグリッド電流Igを第一閾値、第二閾値と比較することにより、プロセスカートリッジの未装着やワイヤの汚れを判定した。実施形態1〜3では、グリッド電流Igの目標値を250μA、第一閾値を80μA、第二閾値を160μAとしたが、これらの数値は一例であり、数値をどのように設定するかは、各プリンタ1の電気的特性に応じて個別に設定するとよい。
1…プリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)
40B、40Y、40M、40C(総称して40)…プロセスカートリッジ
41B、41Y、41M、41C(総称して41)…感光ドラム
50B、50Y、50M、50C(総称して50)…スコロトロン帯電器
45B、45Y、45M、45C(総称して45)…現像ローラ
53…ワイヤ(本発明の「放電ワイヤ」の一例)
55…グリッド電極
110…制御装置
200…帯電電圧印加回路
240…帯電電圧検出回路
260B、260Y、260M、260C(総称して260)…グリッド電流検出部(本発明の「電流検出部」の一例)

Claims (5)

  1. 着脱可能な複数のプロセスカートリッジと、
    前記プロセスカートリッジのそれぞれに含まれる帯電器に接続され、前記各帯電器に共通の電圧を印加可能な帯電電圧印加回路と、
    前記各帯電器に流れる電流値を検出する電流検出部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    起動から一定期間、前記帯電器に流れる各電流のうち、最大の電流値が目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御し、
    起動から一定期間経過後に、前記各帯電器に流れる電流値を第一閾値と比較し、いずれか帯電器で前記第一閾値未満の電流値が検出された場合、当該帯電器が含まれる前記プロセスカートリッジは未装着であると判断する判断処理を行う画像形成装置。
  2. 前記帯電電圧印加回路の出力電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記制御装置は、
    前記電流検出部により検出されるいずれか帯電器の電流値が前記第一閾値未満であり、かつ前記電圧検出部により検出される前記出力電圧が基準値以上である場合、当該帯電器が含まれる前記プロセスカートリッジは未装着であると判断し、
    いずれか帯電器の電流値が前記第一閾値未満であり、かつ前記電圧検出部により検出される前記出力電圧が前記基準値未満である場合、電流値が最大の帯電器は短絡していると判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記プロセスカートリッジは未装着であると判断した場合、前記プロセスカートリッジの装着を促す旨を報知する報知処理を行う請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    起動から一定期間経過後に、前記各帯電器に流れる電流値の最小値が前記第一閾値以上の場合、前記最小値が所定の目標値になるように、前記帯電電圧印加回路の電圧値を制御する請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電器は、放電ワイヤとグリッド電極を有するスコロトロン帯電器であり、
    前記帯電電圧印加回路は、前記スコロトロン帯電器の前記放電ワイヤに電圧を印加し、
    前記電流検出部、前記スコロトロン帯電器の前記グリッド電極に流れるグリッド電流を検出し、
    前記制御装置は、
    起動から一定期間経過後に、前記電流検出部により検出されるいずれかの帯電器のグリッド電流が、前記第一閾値以上であり、前記第一閾値より大きい第二閾値未満である場合、当該帯電器の放電ワイヤは汚れていると判断する請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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