JP6012375B2 - 画素補間処理装置、撮像装置、プログラムおよび集積回路 - Google Patents

画素補間処理装置、撮像装置、プログラムおよび集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置で実行される信号処理に関する。特に、画素補間技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置で利用されるCCD型イメージセンサ、CMOS型イメージセンサなどの撮像素子では、色フィルタを介して受光された光が光電変換により電気信号に変換され、画素信号として出力される。この色フィルタには、RGB系色フィルタやYMCK系色フィルタなどがある。そして、単板式の撮像素子からは1画素について1色の画素信号が出力される。たとえば、RGB系色フィルタを用いた場合、1画素についてR(赤色)、G(緑色)、B(青色)いずれかの色成分の画素信号が出力される。
このため、単板式のカラー撮像素子から出力された画素信号については、他の色成分の画素信号を補間処理により取得する必要がある。そして、この補間処理には、様々なアルゴリズムが用いられている。たとえば、水平方向の相関度と垂直方向の相関度とを算出し、相関度の高い方向の画素を用いて画素補間を行う方法が行われている。また、注目画素と周辺画素の距離に応じて重み付けを行った上で画素補間を行う方法などが行われている。
下記特許文献1に開示されている技術では、ベイヤ配列(RGB色フィルタ)の撮像素子により取得された画像の中のグレー領域とカラー領域を判別し、画像領域の特性に応じた画素補間を適用させるようにしている。特許文献1の技術では、特に、グレー領域とカラー領域との境界に位置する領域について偽色の発生を抑える工夫がなされている。具体的には、特許文献1の技術では、グレー領域とカラー領域との境界にある領域に対して、相関方向については、グレー画像用の判定方法を用いて相関方向の判定処理を行い、画素補間については、カラー画像領域用の画素補間方法を用いて、画素補間処理を行う。これにより、特許文献1の技術では、画素補間処理による偽色の発生を低減させることができる。
特開2006−186965号公報
ところで、色フィルタとしてWRGB配列等の4色フィルタを有する撮像装置がある。WRGB配列の色フィルタを有する単板式の撮像素子を用いた場合、1画素について、W(無色)、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)のいずれか1つの画素信号が出力される。
特許文献1の技術では、ベイヤ配列(RGB色フィルタ)の撮像素子を前提としており、色フィルタ配列のパターンの異なるWRGB配列等の4色フィルタを有する単板式の撮像素子に、特許文献1の技術をそのまま適用することは困難である。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、WRGB配列等の4色フィルタを有する単板式の撮像素子により取得された画像信号に対して、適切に画素補間処理を行うことができる画素補間処理装置、撮像装置、プログラムおよび集積回路を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含む撮像部により取得される画像に対して、画素補間処理を行う画素補間処理装置であって、彩度評価値取得部と、相関度取得部と、画素補間法決定部と、補間部と、色空間変換部と、を備える。
彩度評価値取得部は、画像の所定の画像領域の彩度を評価し、画像領域の彩度評価値を取得する。
相関度取得部は、注目画素の周辺領域の画素データを用いて、画像上において直交する2方向の複数組の相関度を取得する。
画素補間法決定部は、彩度評価値取得部により取得された彩度評価値と、相関度取得部により取得された相関度とに基づいて、注目画素の画素補間方法を決定する。
補間部は、画素補間法決定部により決定された画素補間方法により、画像に対して、画素補間処理を実行し、少なくともW色成分値を規定する所定の色空間の画像データを取得する。
色空間変換部は、補間部により取得された色空間の画像データにおいて、
(1)注目画素がW色成分画素である場合、または、注目画素のW色成分信号が注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得された場合、補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号を輝度信号として採用し、当該輝度信号と、補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得し、
(2)注目画素がW色成分画素ではなく、かつ、注目画素のW色成分信号が注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得されていない場合、補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号および第3色成分信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号と、補間部により取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得する。
この画素補間処理装置では、WRGB配列等の4色フィルタを有する単板式の撮像部(撮像素子)により取得された画像信号(Raw画像)に対して、注目画素の周辺領域の画素データを用いて、直角に交わる2方向の複数組の相関度を求め、この相関度を判定基準として画素補間処理を実行する。そして、この画素補間処理装置では、第1色成分信号(例えば、R成分信号)、第2色成分信号(例えば、G成分信号)および第3色成分信号(例えば、B成分信号)から生成された輝度信号と、W色成分信号から生成された輝度信号とを適応的に選択することにより、より精度の高い画素補間処理を実行し、より精度の高い輝度信号、色差信号(例えば、YCbCr信号)を取得することができる。
また、この画素補間処理装置では、注目画素の周辺領域の彩度評価値を算出し、彩度評価値に基づいて相関判定方法と画素補間方法とを選択する。そして、この画素補間処理装置では、W画素を含む4色配列(例えば、WRGB配列やWYMC配列(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン)等)に最適な彩度評価値の算出処理を適用することにより、相関方向の判定誤りや誤補間を防止することができ、画素補間処理における偽色の低減を図ることが可能となる。
このように、この画素補間処理装置では、WRGB配列等の4色フィルタを有する単板式の撮像素子により取得された画像信号に対して、適切に画素補間処理を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明であって、色フィルタは、WRGB配列の色フィルタである。所定の色空間は、WRGB色空間である。第1色成分信号は、R色成分信号である。第2色成分信号は、B色成分信号である。第3色成分信号は、G色成分信号である。
この画素補間処理装置では、WRGB配列の4色フィルタを有する単板式の撮像部(撮像素子)により取得された画像信号(Raw画像)に対して、注目画素の周辺領域の画素データを用いて、直角に交わる2方向の複数組の相関度を求め、この相関度を判定基準として画素補間処理を実行する。そして、この画素補間処理装置では、第1色成分信号(R成分信号)、第2色成分信号(G成分信号)および第3色成分信号(B成分信号)から生成された輝度信号と、W色成分信号から生成された輝度信号とを適応的に選択することにより、より精度の高い画素補間処理を実行し、より精度の高い輝度信号、色差信号(例えば、YCbCr信号)を取得することができる。
また、この画素補間処理装置では、注目画素の周辺領域の彩度評価値を算出し、彩度評価値に基づいて相関判定方法と画素補間方法とを選択する。そして、この画素補間処理装置では、WRGB配列に最適な彩度評価値の算出処理を適用することにより、相関方向の判定誤りや誤補間を防止することができ、画素補間処理における偽色の低減を図ることが可能となる。
このように、この画素補間処理装置では、WRGB配列の4色フィルタを有する単板式の撮像素子により取得された画像信号に対して、適切に画素補間処理を行うことができる。
第3の発明は、第2の発明であって、相関度取得部は、画像上における水平方向、垂直方向、および、第1斜め方向と第1斜め方向に直交する第2斜め方向の相関度を取得する。
これにより、この画素補間処理装置では、画像上における水平方向、垂直方向、および、第1斜め方向と第1斜め方向に直交する第2斜め方向の相関度を用いて、画素補間処理を実行することができる。なお、第1斜め方向は水平方向または垂直方向と45度の角度をなす方向であることが好ましい。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明であって、彩度評価値取得部は、注目画素を中心とする5画素×5画素の画像領域の彩度を評価し、画像領域の彩度評価値を取得する。相関度取得部は、注目画素を中心とする5画素×5画素の画像領域において、相関度を取得する。
これにより、この画素補間処理装置では、5画素×5画素の画像領域を用いて、彩度評価、相関度取得を行うことができる。また、5画素×5画素の画像領域を用いることで、注目画素の色成分が、W、R、G、Bである場合の合計4パターンに分類して、処理を実行することができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明であって、補間部は、注目画素の第1の色成分の画素値を補間する場合であって、画素補間法決定部に決定された相関度の高い方向である相関方向において、注目画素を挟むように隣接する2つの第1の色成分の画素の画素値の平均値から、相関方向に配置されている複数の第2の色成分の画素値から算出したラプラシアン成分値を減算することで、注目画素の第1の色成分の画素値を補間する。
これにより、この画素補間処理装置では、相関方向の1画素単位での変化率を考慮した画素補間処理を行うことができる。その結果、この画素補間処理装置では、より高精度な画素補間処理を実現することができる。
なお、「第1の色成分」は、WRGBのいずれかの色成分であり、「第2の色成分」は、第1の色成分以外の色成分である。また、「第2の色成分」としては、WRGBのいずれかの色成分だけでなく、他の色成分(例えば、W−R色成分や、B+G色成分、W−G色成分、W−B色成分等)であってもよい。
第6の発明は、第5の発明であって、補間部は、ラプラシアン成分値をゲイン調整し、ゲイン調整後のラプラシアン成分を、注目画素を挟むように隣接する2つの第1の色成分の画素の画素値の平均値から減算することで、注目画素の第1の色成分の画素値を補間する。
この画素補間処理装置では、ラプラシアン成分を調整して画素補間処理を行うことができるので、例えば、撮像部の光学特性(イメージセンサや光学フィルタの光学特性)に応じて、ラプラシアン成分を調整することで、より高精度な画素補間処理を実現することができる。
第7の発明は、撮像部と、第1から第6のいずれかの発明である画素補間処理装置と、を備える。
撮像部は、異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含み、被写体光から画像信号を取得する。
これにより、第1から第5のいずれかの発明である画素補間処理装置を搭載した撮像装置を実現することができる。
第8の発明は、異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含む撮像部により取得される画像に対して、画素補間処理を行う画素補間処理方法を、コンピュータに実行させるプログラムである。
画素補間処理方法は、彩度評価値取得ステップと、相関度取得ステップと、画素補間法決定ステップと、補間ステップと、色空間変換ステップと、を備える。
彩度評価値取得ステップは、画像の所定の画像領域の彩度を評価し、画像領域の彩度評価値を取得する。
相関度取得ステップは、注目画素の周辺領域の画素データを用いて、画像上において直交する2方向の複数組の相関度を取得する。
画素補間法決定ステップは、彩度評価値取得ステップにより取得された彩度評価値と、相関度取得ステップにより取得された相関度とに基づいて、注目画素の画素補間方法を決定する。
補間ステップは、画素補間法決定ステップにより決定された画素補間方法により、画像に対して、画素補間処理を実行し、少なくともW色成分値を規定する所定の色空間の画像データを取得する。
色空間変換ステップは、補間ステップにより取得された色空間の画像データにおいて、
(1)注目画素がW色成分画素である場合、または、注目画素のW色成分信号が注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得された場合、補間ステップにより取得された当該注目画素のW色成分信号を輝度信号として採用し、当該輝度信号と、補間ステップにより取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得し、
(2)注目画素がW色成分画素ではなく、かつ、注目画素のW色成分信号が注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得されていない場合、補間ステップにより取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号および第3色成分信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号と、補間ステップにより取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得する。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するプログラムを実現することができる。
第9の発明は、異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含む撮像部により取得される画像に対して、画素補間処理を行う集積回路であって、彩度評価値取得部と、相関度取得部と、画素補間法決定部と、補間部と、色空間変換部と、を備える。
彩度評価値取得部は、画像の所定の画像領域の彩度を評価し、画像領域の彩度評価値を取得する。
相関度取得部は、注目画素の周辺領域の画素データを用いて、画像上において直交する2方向の複数組の相関度を取得する。
画素補間法決定部は、彩度評価値取得部により取得された彩度評価値と、相関度取得部により取得された相関度とに基づいて、注目画素の画素補間方法を決定する。
補間部は、画素補間法決定部により決定された画素補間方法により、画像に対して、画素補間処理を実行し、少なくともW色成分値を規定する所定の色空間の画像データを取得する。
色空間変換部は、補間部により取得された色空間の画像データにおいて、
(1)注目画素がW色成分画素である場合、または、注目画素のW色成分信号が注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得された場合、補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号を輝度信号として採用し、当該輝度信号と、補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得し、
(2)注目画素がW色成分画素ではなく、かつ、注目画素のW色成分信号が注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得されていない場合、補間部により取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号および第3色成分信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号と、補間部により取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得する。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する集積回路を実現することができる。
本発明によれば、WRGB配列等の4色フィルタを有する単板式の撮像素子により取得された画像信号に対して、適切に画素補間処理を行うことができる画素補間処理装置、撮像装置、プログラムおよび集積回路を実現することができる。
第1実施形態に係る撮像装置1000の概略構成図。 第1実施形態に係る色空間変換部35の概略構成図。 WRGB配列の画素を模式的に示す図。 5画素×5画素のマトリクス領域を示す図。 5画素×5画素のマトリクス領域を示す図。 5画素×5画素のマトリクス領域を示す図。 垂直方向評価値の取得処理を説明するための図。 水平方向評価値の取得処理を説明するための図。 第1斜め方向評価値の取得処理を説明するための図。 第2斜め方向評価値の取得処理を説明するための図。 彩度評価値Lと彩度評価係数KLとの関係を示す図。 カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_colorの算出処理を説明するための図。 カラー画像領域用水平方向相関値Ch_colorの算出処理を説明するための図。 カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_colorの算出処理を説明するための図。 カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_colorの算出処理を説明するための図。 グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_grayの算出処理を説明するための図。 グレー画像領域用水平方向相関値Ch_grayの算出処理を説明するための図。 グレー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_grayの算出処理を説明するための図。 グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_grayの算出処理を説明するための図。 彩度評価係数KLと閾値TH1,TH2との関係により選択される相関判定方法および画素補間方法の種別を示す図。 判定用相関値Cv,Chの決定方法についてのフローチャート。 判定用相関値Cd1,Cd2の決定方法についてのフローチャート。 判定用相関値Cv,Chから相関方向を決定するための関係図。 判定用相関値Cd1,Cd2から相関方向を決定するための関係図。 中心画素がG画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がR画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がR画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がR画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がB画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がB画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がB画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がW画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がW画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がW画素の場合の水平方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の垂直方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の垂直方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の垂直方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の第1斜め方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の第1斜め方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の第1斜め方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の第2斜め方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の第2斜め方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。 中心画素がG画素の場合の第2斜め方向画素補間(カラー画像領域用)を説明するための図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:撮像装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る撮像装置1000の概略構成図である。
撮像装置1000は、図1Aに示すように、被写体光を光電変換により画像信号として取得する撮像部1と、撮像部1により取得された画像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理部2と、信号処理部2により所定の信号処理が施された画像信号に対して画素補間処理を行う画素補間処理部3と、を備える。
撮像部1は、光学系と、WRGB配列色フィルタと、撮像素子とを備える。
光学系は、1または複数のレンズからなり、被写体光を集光し、被写体光を撮像素子面に結像させる。なお、光学系は、露光調整、フォーカス調整機能等を有するものであってもよい。
WRGB配列色フィルタは、W成分用色フィルタ、R成分用色フィルタ、G成分用色フィルタおよびB成分用色フィルタの4つ色成分フィルタを含み、所定のパターンにより構成されている。WRGB配列色フィルタは、撮像素子の撮像素子面上に配置される。なお、W成分用色フィルタは、無色透明のフィルタとしてもよいが、フィルタを設けない構成としてもよい。つまり、W色成分用フィルタの下に位置する画素では、W成分用の画素信号、すなわち、輝度信号が取得されればよいので、W成分用の画素信号を取得する画素上に、色フィルタを設けない構成としてもよい。
撮像素子は、複数の画素を有しており、光学系で集光され、WRGB配列色フィルタを介して、撮像素子面上に結像された被写体光を光電変換により画像信号(電気信号)に変換する。撮像素子は、W成分取得用の画素において、W成分画素信号を取得し、R成分取得用の画素において、R成分画素信号を取得する。また、撮像素子は、G成分取得用の画素において、G成分画素信号を取得し、B成分取得用の画素において、B成分画素信号を取得する。撮像素子は、各画素取得した画素信号(W成分画素信号、R成分画素信号、G成分画素信号、および、B成分画素信号)を、画像信号として信号処理部2に出力する。
信号処理部2は、撮像部1から出力される画像信号を入力とし、入力された画像信号に対して、所定の信号処理(例えば、ゲイン調整処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ調整処理等)を行う。信号処理部2は、所定の信号処理を施した画像信号を、画像信号D_rawとして、画素補間処理部3に出力する。
画素補間処理部3は、図1に示すように、彩度評価値算出部31と、相関値算出部32と、画素補間法決定部33と、補間部34と、色空間変換部35と、を備える。
彩度評価値算出部31は、信号処理部2から出力される画像信号D_raw(画像信号D_rawにより形成される1枚の画像(1フレーム画像)を画像D_rawと表現する。以下、同様。)を入力とする。彩度評価値算出部31は、画像D_raw上の注目画素(処理対象の画素)について、彩度評価値Lを算出し、さらに、彩度評価値Lを所定の関数により正規化した彩度評価係数KL(0≦KL≦1)を取得する(詳細については後述する)。そして、彩度評価値算出部31は、画像D_raw上の画素ごとに取得した彩度評価係数KLを画素補間法決定部33に出力する。
相関値算出部32は、信号処理部2から出力される画像信号D_rawを入力とする。相関値算出部32は、画像D_raw上の注目画素(処理対象の画素)について、以下の8つの相関値を算出する(詳細については後述する)。
(A1)カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_color
(A2)カラー画像領域用水平方向相関値Ch_color
(A3)カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_color
(A4)カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_color
(B1)グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_gray
(B2)グレー画像領域用水平方向相関値Ch_gray
(B3)グレー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_gray
(B4)グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_gray
相関値算出部32は、画像D_raw上の画素ごとに取得した上記8つの相関値を画素補間法決定部33に出力する。
画素補間法決定部33は、彩度評価値算出部31から出力される画素ごとの彩度評価係数KLと、相関値算出部32から出力される画素ごとの相関値とを入力とする。画素補間法決定部33は、画素ごとに、彩度評価係数KLと、相関値とに基づいて、相関方向と、画素補間方法とを決定する(詳細については後述する)。そして、画素補間法決定部33は、画素ごとに決定した相関方向と、画素補間方法とに関する情報を、補間部34に出力する。また、画素補間法決定部33は、画素ごとに決定した相関方向に関する情報を色空間変換部35に出力する。
補間部34は、信号処理部2から出力される画像信号D_rawと、画素補間法決定部33から出力される画素ごとに決定された相関方向および画素補間方法に関する情報と、を入力とする。補間部34は、画像D_rawの画素ごとに、画素補間法決定部33により決定された相関方向および画素補間方法により、全ての画素がW成分、R成分、G成分、B成分を持つように、画素補間処理を行う(詳細については後述する)。そして、補間部34は、画素補間処理後の画像信号(全ての画素がW成分、R成分、G成分、B成分を有する画像信号)を、画像信号D1として、色空間変換部35に出力する。
色空間変換部35は、補間部34から出力される画像信号D1と、画素補間法決定部33から出力される相関方向に関する情報とを入力とする。色空間変換部35は、WRGB色空間の信号である画像信号D1を、YCbCr色空間の信号に変換する。そして、色空間変換部35は、色空間変換後の画像信号を、画像信号Doutとして出力する。
色空間変換部35は、図1に示すように、輝度信号取得部351と、選択信号生成部352と、輝度信号出力部353と、減算器354、356と、ゲイン調整部355、357とを備える。
輝度信号取得部351は、補間部34から出力されるR成分信号、G成分信号およびB成分信号を入力とする。輝度信号取得部351は、入力されたR成分信号、G成分信号およびB成分信号から輝度信号Y0を取得し、輝度信号出力部353に出力する。
選択信号生成部352は、画素補間法決定部33から出力される画素ごとの相関方向に関する情報を入力とし、当該相関方向に関する情報に基づいて、選択信号を生成する。そして、選択信号生成部352は、生成した選択信号を輝度信号出力部353に出力する。
輝度信号出力部353は、輝度信号取得部351から出力された輝度信号Y0と、補間部34から出力されたW色成分信号Wとを入力とし、選択信号生成部352から出力される選択信号とを入力とする。輝度信号出力部353は、選択信号に従って、輝度信号Y0およびW色成分信号Wから輝度信号Youtを生成して出力する。
減算器354は、輝度信号出力部353から出力された輝度信号Youtと、補間部34から出力されたB色成分信号とを入力とし、減算処理を行い、B−Y信号(=B色成分信号−輝度信号Yout)信号を取得し、取得したB−Y信号をゲイン調整部355に出力する。
ゲイン調整部355は、減算器354から出力されたB−Y信号に対して所定のゲイン調整を行うことでCb信号を取得し、取得したCb信号を出力する。
減算器356は、輝度信号出力部353から出力された輝度信号Youtと、補間部34から出力されたR色成分信号とを入力とし、減算処理を行い、R−Y信号(=R色成分信号−輝度信号Yout)信号を取得し、取得したR−Y信号をゲイン調整部357に出力する。
ゲイン調整部357は、減算器356から出力されたR−Y信号に対して所定のゲイン調整を行うことでCr信号を取得し、取得したCr信号を出力する。
<1.2:撮像装置の動作>
以上のように構成された撮像装置1000動作について、以下、説明する。
図2は、WRGB配列色フィルタ11におけるW成分用色フィルタ、R成分用色フィルタ、G成分用色フィルタおよびB成分用色フィルタの配列パターンの一例を示す図である。図2に示すように、WRGB配列色フィルタでは、ある一列において、G、R、G、R、・・・と、緑色フィルタと赤色フィルタとが交互に配列されていると、その次の一列において、B、W、B、W、・・・と、青色フィルタと白色フィルタ(フィルタがない部分)とが交互に配列されている。
≪WRGB配列の画素の表記方法≫
ここで、WRGB配列の画素の表記方法について説明する。まず、5×5のマトリクス領域の画素を図3(a)のように表す。図3(a)における記号Pは、画素がWRGBのいずれの色成分用画素であるかを考慮しない表記である。これに対して、図3(b)では、各画素の色成分を区別して表記している。記号Rは赤色成分用画素、記号Gは緑色成分用画素、記号Bは青色成分用画素、記号Wは白色成分用画素であることを示している。
また、記号P,W,R,G,Bの添え字のうち、1桁目はマトリクス領域の画素の行番号、2桁目はマトリクス領域の画素の列番号を示している。例えば、図3(b)は、注目画素P22を含む25個の画素P00〜P44からなるマトリクス領域の画素配列を表しており、中心画素P22(G22)が緑色成分用画素である場合を示している(図2の5×5画素の領域AR1に相当。)。なお、他の図面における画素配列の表記方法も上記と同様である。また、実施形態の説明や各数式において、記号P,W,R,G,Bは、画素値を表す場合もある。たとえば、記号P11は、1行1列目の画素そのものを表すとともに、1行1列目の画素の画素値をも表すものとする。
被写体からの光は、撮像部1の光学系(不図示)で集光され、撮像素子面上に配置されたWRGB配列色フィルタ11を介して、撮像部1の撮像素子(不図示)に入射される。なお、WRGB配列色フィルタ11は、図2に示す配列パターンであるものとして、以下、説明する。
撮像部1の撮像素子では、画素ごとに、入射された被写体光は、光電変換により電気信号(画素信号)に変換される。つまり、W色成分用画素ではW色成分画素値が取得され、R色成分用画素ではR色成分画素値が取得され、G色成分用画素ではG色成分画素値が取得され、B色成分用画素ではB色成分画素値が取得される。そして、上記のようにして取得された画像信号(画素ごとにW色成分画素値、R色成分画素値、G色成分画素値、B色成分画素値のいずれか1つの画素値を有する画像信号)は、撮像部1から信号処理部2に出力される。
信号処理部2では、撮像部1から取得された画像信号に対して、所定の信号処理(例えば、ゲイン調整処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ調整処理等)が実行される。そして、所定の信号処理が実行された画像信号(画像信号D_raw)は、画素補間処理部3の彩度評価値算出部31、相関値算出部32、および、補間部34に出力される。
彩度評価値算出部31では、信号処理部2から出力された画像信号D_raw(画像D_raw)から、画素ごとに、彩度評価値が算出され、さらに、彩度評価値Lを所定の関数により正規化した彩度評価係数KL(0≦KL≦1)が取得される。これについて、以下、詳細に説明する。
(1.2.1:彩度評価値算出処理)
彩度評価値算出部31は、入力された画像D_rawにおいて、注目画素を中心とする5画素×5画素の画像領域(以下、「マトリクス領域」という。)を設定する。彩度評価値算出部31は、設定したマトリクス領域において、色成分のばらつき状況を分析することで、当該マトリクス領域の彩度評価値(注目画素の彩度評価値)を算出する。
具体的には、彩度評価値算出部31は、注目画素を含むマトリクス領域において、以下の(1)〜(6)の6つの評価値を算出し、算出した6つの評価値の中の最小値を彩度評価値Lとする。
(1)平均色成分差分評価値diff_ave_color
(2)全体評価値gl_color
(3)垂直方向評価値v_color
(4)水平方向評価値h_color
(5)第1斜め方向評価値d1_color
(6)第2斜め方向評価値d2_color
上記(1)〜(6)の評価値の算出処理について、以下、説明する。
≪(1)平均色成分差分評価値diff_ave_color≫
まず、平均色成分差分評価値diff_ave_colorの算出処理について、図4、図5を用いて、説明する。
彩度評価値算出部31は、マトリクス領域を4つのパターンに分類する。具体的には、彩度評価値算出部31は、中心画素が緑色成分用画素(以下、「G画素」という。)の場合のマトリクス領域、中心画素が赤色成分用画素(以下、「R画素」という。)の場合のマトリクス領域、中心画素が青色成分用画素(以下、「B画素」という。)の場合のマトリクス領域、および、中心画素が白色成分用画素(以下、「W画素」という。)の場合のマトリクス領域、の合計4つのパターンに分類する。
図4(a)は、中心画素がG画素である場合のマトリクス領域を示している。図4(b)は、中心画素がR画素である場合のマトリクス領域を示している。
図5(a)は、中心画素がB画素である場合のマトリクス領域を示している。図5(b)は、中心画素がW画素である場合のマトリクス領域を示している。
(1−1)中心画素がG画素の場合
図4(a)に示すように、中心画素がG画素である場合、彩度評価値算出部31は、中心画素を中心とする3画素×3画素の領域において、W画素の画素値の平均値Wave、G画素の画素値の平均値Gave、R画素の画素値の平均値Rave、および、B画素の画素値の平均値Baveを以下の数式に相当する処理を行うことで算出する。
Wave=(W11+W13+W31+W33)/4
Gave=G22
Rave=(R21+R23)/2
Bave=(B12+B32)/2
そして、彩度評価値算出部31は、以下の数式に相当する処理を行うことで、平均色成分差分評価値diff_ave_colorを算出する。
diff_ave_color
=abs(Gave―Rave)+abs(Gave−Bave)
なお、abs(x)は、xの絶対値を取得する関数である。
(1−2)中心画素がR画素の場合
図4(b)に示すように、中心画素がR画素である場合、彩度評価値算出部31は、中心画素を中心とする3画素×3画素の領域において、W画素の画素値の平均値Wave、G画素の画素値の平均値Gave、R画素の画素値の平均値Rave、および、B画素の画素値の平均値Baveを以下の数式に相当する処理を行うことで算出する。
Wave=(W12+W32)/2
Gave=(G21+G23)/2
Rave=R22
Bave=(B11+B13+B31+B33)/4
そして、彩度評価値算出部31は、以下の数式に相当する処理を行うことで、平均色成分差分評価値diff_ave_colorを算出する。
diff_ave_color
=abs(Gave―Rave)+abs(Gave−Bave)
なお、abs(x)は、xの絶対値を取得する関数である。
(1−3)中心画素がB画素の場合
図5(a)に示すように、中心画素がB画素である場合、彩度評価値算出部31は、中心画素を中心とする3画素×3画素の領域において、W画素の画素値の平均値Wave、G画素の画素値の平均値Gave、R画素の画素値の平均値Rave、および、B画素の画素値の平均値Baveを以下の数式に相当する処理を行うことで算出する。
Wave=(W21+W23)/2
Gave=(G12+G32)/2
Rave=(R11+R13+R31+R33)/4
Bave=B22
そして、彩度評価値算出部31は、以下の数式に相当する処理を行うことで、平均色成分差分評価値diff_ave_colorを算出する。
diff_ave_color
=abs(Gave―Rave)+abs(Gave−Bave)
なお、abs(x)は、xの絶対値を取得する関数である。
(1−4)中心画素がW画素の場合
図5(b)に示すように、中心画素がW画素である場合、彩度評価値算出部31は、中心画素を中心とする3画素×3画素の領域において、W画素の画素値の平均値Wave、G画素の画素値の平均値Gave、R画素の画素値の平均値Rave、および、B画素の画素値の平均値Baveを以下の数式に相当する処理を行うことで算出する。
Wave=W22
Gave=(G11+G13+G31+G33)/4
Rave=(R12+R32)/2
Bave=(B21+B23)/2
そして、彩度評価値算出部31は、以下の数式に相当する処理を行うことで、平均色成分差分評価値diff_ave_colorを算出する。
diff_ave_color
=abs(Gave―Rave)+abs(Gave−Bave)
なお、abs(x)は、xの絶対値を取得する関数である。
≪(2)全体評価値gl_color≫
次に、全体評価値gl_colorの算出処理について、説明する。
彩度評価値算出部31は、中心画素の色成分(中心画素上のカラーフィルタの色)に関係なく、以下の数式に相当する処理を行うことで、全体評価値gl_colorを取得する。
gl_color=(abs(P11−P22)+abs(P12−P22)
+abs(P13−P22)+abs(P21−P22)
+abs(P23−P22)+abs(P31−P22)
+abs(P32−P22)+abs(P33−P22))/8
≪(3)垂直方向評価値v_color≫
次に、垂直方向評価値v_colorの算出処理について、図6を用いて、説明する。
彩度評価値算出部31は、図6(a)に示すように、画素P22を中心画素とする3画素×3画素の領域AR21において、以下の数式に相当する処理を行うことで、垂直方向の第1評価値vM_colorを取得する。
vM_color=(abs(P11−P21)+abs(P21−P31)
+(abs(P12−P22)+abs(P22−P32))×2
+abs(P13−P23)+abs(P23−P33))/8
なお、上式において、係数「2」が乗算されている項があるのは、画素間の差分の累積比率を均等にするためである。P11、P31、P13、P33の4つの画素が第1色の色成分の画素となり、P21、P23の2つの画素が第2色の色成分の画素となり、P12、P32の2つの画素が第3色の色成分の画素となり、P22のみが第4色の色成分画素となる。したがって、(第1色成分画素−第2色成分画素)の演算数が「4」であり、(第3色成分画素−第4色成分画素)の演算数が「2」であるため、(abs(P12−P22)+abs(P22−P32))に「2」が乗算されている。なお、この乗算する係数は「2」に限定されることはなく、他の値としてもよい。
また、彩度評価値算出部31は、図6(b)に示すように、画素P12を中心画素とする3画素×3画素の領域AR22において、以下の数式に相当する処理を行うことで、垂直方向の第2評価値vM_colorを取得する。
vU_color=(abs(P01−P11)+abs(P11−P21)
+(abs(P02−P12)+abs(P12−P22))×2
+abs(P03−P13)+abs(P13−P23))/8
なお、上式において、係数2が乗算されている項があるのは、垂直方向の第1評価値vM_colorの取得する処理において説明したのと同様の理由による。
また、彩度評価値算出部31は、図6(c)に示すように、画素P32を中心画素とする3画素×3画素の領域AR23において、以下の数式に相当する処理を行うことで、垂直方向の第3評価値vL_colorを取得する。
vL_color=(abs(P21−P31)+abs(P31−P41)
+(abs(P22−P32)+abs(P32−P42))×2
+abs(P23−P33)+abs(P33−P43))/8
なお、上式において、係数「2」が乗算されている項があるのは、垂直方向の第1評価値vM_colorの取得する処理において説明したのと同様の理由による。
彩度評価値算出部31は、上記処理により取得した垂直方向の第1〜第3の評価値に対して、以下の数式に相当する処理を行うことで、垂直方向評価値v_colorを算出する。
v_color=min(vM_color,vU_color,vL_color)
なお、関数min()は、要素の最小値を取得する関数である。
≪(4)水平方向評価値h_color≫
次に、水平方向評価値h_colorの算出処理について、図7を用いて、説明する。
彩度評価値算出部31は、図7(a)に示すように、画素P22を中心画素とする3画素×3画素の領域AR31において、以下の数式に相当する処理を行うことで、水平方向の第1評価値hM_colorを取得する。
hM_color=(abs(P11−P12)+abs(P12−P13)
+(abs(P21−P22)+abs(P22−P23))×2
+abs(P31−P32)+abs(P32−P33))/8
なお、上式において、係数「2」が乗算されている項があるのは、画素間の差分の累積比率を均等にするためである。P11、P31、P13、P33の4つの画素が第1色の色成分の画素となり、P21、P23の2つの画素が第2色の色成分の画素となり、P12、P32の2つの画素が第3色の色成分の画素となり、P22のみが第4色の色成分画素となる。したがって、(第1色成分画素−第3色成分画素)の演算数が「4」であり、(第2色成分画素−第4色成分画素)の演算数が「2」であるため、(abs(P21−P22)+abs(P22−P23))に「2」が乗算されている。なお、この乗算する係数は「2」に限定されることはなく、他の値としてもよい。
また、彩度評価値算出部31は、図7(b)に示すように、画素P21を中心画素とする3画素×3画素の領域AR32において、以下の数式に相当する処理を行うことで、水平方向の第2評価値hL_colorを取得する。
hL_color=(abs(P10−P11)+abs(P11−P12)
+(abs(P20−P21)+abs(P21−P22))×2
+abs(P30−P31)+abs(P31−P32))/8
なお、上式において、係数2が乗算されている項があるのは、水平方向の第1評価値hM_colorの取得する処理において説明したのと同様の理由による。
また、彩度評価値算出部31は、図7(c)に示すように、画素P23を中心画素とする3画素×3画素の領域AR33において、以下の数式に相当する処理を行うことで、水平方向の第3評価値hR_colorを取得する。
hR_color=(abs(P12−P13)+abs(P13−P14)
+(abs(P22−P23)+abs(P23−P24))×2
+abs(P32−P33)+abs(P33−P34))/8
なお、上式において、係数「2」が乗算されている項があるのは、水平方向の第1評価値hM_colorの取得する処理において説明したのと同様の理由による。
彩度評価値算出部31は、上記処理により取得した水平方向の第1〜第3の評価値に対して、以下の数式に相当する処理を行うことで、水平方向評価値h_colorを算出する。
h_color=min(hM_color,hL_color,hR_color)
なお、関数min()は、要素の最小値を取得する関数である。
≪(5)第1斜め方向評価値d1_color≫
次に、第1斜め方向評価値d1_colorの算出処理について、図8を用いて、説明する。
彩度評価値算出部31は、図8に示すように、中心画素P22を囲む、画素P11、P12、P21、P22、P23、P32、P33の7つの画素により形成される領域において、以下の数式に相当する処理を行うことで、第1斜め方向評価値d1_colorを取得する。
d1_color=(abs(P12−P23)
+abs(P11−P22)+abs(P22−P33)
+abs(P21−P32))/4
≪(6)第2斜め方向評価値d_color≫
次に、第2斜め方向評価値d2_colorの算出処理について、図9を用いて、説明する。
彩度評価値算出部31は、図9に示すように、中心画素P22を囲む、画素P12、P13、P21、P22、P23、P31、P32の7つの画素により形成される領域において、以下の数式に相当する処理を行うことで、第2斜め方向評価値d2_colorを取得する。
d2_color=(abs(P12−P21)
+abs(P13−P22)+abs(P22−P31)
+abs(P23−P32))/4
以上の処理を行った後、彩度評価値算出部31は、以下の数式に相当する処理を行うことで、彩度評価値Lを取得する。
L=min(diff_ave_color,gl_color,v_color,h_color,d1_color,d2_color)
なお、関数min()は、要素の最小値を取得する関数である。
つまり、彩度評価値算出部31は、(1)平均色成分差分評価値diff_ave_color、(2)全体評価値gl_color、(3)垂直方向評価値v_color、(4)水平方向評価値h_color、(5)第1斜め方向評価値d1_color、(6)第2斜め方向評価値d2_colorの6つの評価値の中で最小値をとる評価値を、彩度評価値Lとする。
彩度評価値算出部31は、上記処理により取得した、注目画素についての彩度評価値Lを正規化して彩度評価係数KLを算出する。図10は、注目画素についての彩度評価値Lを正規化して彩度評価係数KLを算出するための関数の一例の入出力特性を示す図である。彩度評価値算出部3は、例えば、2つの閾値T1、T2を用いて、下記に相当する処理を行うことで、彩度評価係数KLを取得する。
KL=f(L)
なお、関数f(x)は、
x≦T1のとき、f(x)=0
T1≦x≦T2のとき、f(x)=(x−T1)/(T2−T1)
x≧T2のとき、f(x)=1
である。なお、関数f(x)は、上記に限定されず、彩度評価値Lがとる範囲を0〜1の範囲の値に変換する関数であれば他の関数(大局的に彩度評価係数が彩度評価値Lについて単調増加する関数等)であってもよい。
上記処理により、彩度評価値Lは、0≦KL≦1を満たす彩度評価係数KLに変換される。
なお、2つの閾値T1、T2は、グレー画像領域(彩度の低い画像領域)とカラー画像領域(彩度の高い画像領域)の境界近傍に設定される閾値であるので、実験結果や経験に基づいて最適な値を決定するようにすればよいが、入力画像の特性によって決定される可変パラメータとすることが好ましい。入力画像の特性は、たとえば、撮像装置1000の露光時間、絞り値などの撮影条件により決定される。また、入力画像の特性に、撮像素子(CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ)の特性やレンズの光学特性などを考慮するようにしてもよい。
以上のようにして彩度評価値算出部31により算出された彩度評価係数KLは、画素補間法決定部33に出力される。
(1.2.2:相関値算出処理)
相関値算出部32では、信号処理部2から出力された画像信号D_raw(画像D_raw)から、画素ごとに、カラー画像領域用相関値(彩度が高い画像領域用の相関値)およびグレー画像領域用相関値(彩度が低い画像領域用の相関値)が算出される。これについて、以下、詳細に説明する。
(1.2.2.1:カラー画像領域用相関値算出処理)
まず、カラー画像領域用相関値算出処理について、説明する。
相関値算出部32は、信号処理部2から出力された画像D_raw上の注目画素(処理対象の画素)について、以下の4つのカラー画像領域用の相関値を算出する。
(A1)カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_color
(A2)カラー画像領域用水平方向相関値Ch_color
(A3)カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_color
(A4)カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_color
上記(A1)〜(A4)のカラー画像領域用の相関値の算出処理について、以下、説明する。
≪(A1)カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_color≫
まず、カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_colorの算出処理について、図11を用いて、説明する。
図11は、カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_colorの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図11に示すように、画素P01〜P03、P11〜P13、P21〜P23、P31〜P33、P41〜P43からなる領域AR41において、垂直方向に隣接する同色の画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値(重み付け平均値)を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、カラー画像領域用垂直方向相関値Cv_colorを取得する。
sum=abs(P02―P22)+abs(P22−P42)
+abs(P11−P31)+abs(P13−P33)
+abs(P12−P32)×2
+(abs(P01−P21)+abs(P21−P41)+abs(P03―P23)+abs(P23―P43))/2
Cv_color=sum/8
なお、上記数式では、abs(P12−P32)に係数「2」が、(abs(P01−P21)+abs(P21−P41)+abs(P03―P23)+abs(P23―P43))に係数「1/2」が乗算されている。これは、中心画素からの距離(画像上での距離)に応じて重み付けを行うためである。なお、乗算する係数(重み付け係数)は、上記に限定されることはなく、他の値であってもよい。
≪(A2)カラー画像領域用水平方向相関値Ch_color≫
次に、カラー画像領域用水平方向相関値Ch_colorの算出処理について、図12を用いて、説明する。
図12は、カラー画像領域用水平方向相関値Ch_colorの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図12に示すように、画素P10〜P14、P20〜P24、P30〜P34からなる領域AR51において、水平方向に隣接する同色の画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値(重み付け平均値)を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、カラー画像領域用水平方向相関値Ch_colorを取得する。
sum=abs(P20―P22)+abs(P22−P24)
+abs(P11−P13)+abs(P31−P33)
+(abs(P10−P12)+abs(P12−P14)+abs(P30―P32)+abs(P32―P34))/2
+abs(P21−P23)×2
Ch_color=sum/8
なお、上記数式では、abs(P21−P23)に係数「2」が、(abs(P10−P12)+abs(P12−P14)+abs(P30―P32)+abs(P32―P34))に係数「1/2」が乗算されている。これは、中心画素からの距離(画像上での距離)に応じて重み付けを行うためである。なお、乗算する係数(重み付け係数)は、上記に限定されることはなく、他の値であってもよい。
≪(A3)カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_color≫
次に、カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_colorの算出処理について、図13を用いて、説明する。
図13は、カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_colorの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図13に示すように、第1斜め方向に隣接する同色の画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値(重み付け平均値)を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、カラー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_colorを取得する。
sum=abs(P00―P22)+abs(P22−P44)
+abs(P11−P33)×2
+abs(P12−P34)+abs(P10−P32)
+abs(P01―P23)+abs(P21―P43))
Cd1_color=sum/8
なお、上記数式では、abs(P11−P33)に係数「2」が乗算されている。これは、中心画素からの距離(画像上での距離)に応じて重み付けを行うためである。なお、乗算する係数(重み付け係数)は、上記に限定されることはなく、他の値であってもよい。
≪(A4)カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_color≫
次に、カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_colorの算出処理について、図14を用いて、説明する。
図14は、カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_colorの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図14に示すように、第2斜め方向に隣接する同色の画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値(重み付け平均値)を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、カラー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_colorを取得する。
sum=abs(P04―P22)+abs(P22−P40)
+abs(P13−P31)×2
+abs(P12−P30)+abs(P14−P32)
+abs(P03―P21)+abs(P23―P41)
Cd2_color=sum/8
なお、上記数式では、abs(P13−P31)に係数「2」が乗算されている。これは、中心画素からの距離(画像上での距離)に応じて重み付けを行うためである。なお、乗算する係数(重み付け係数)は、上記に限定されることはなく、他の値であってもよい。
(1.2.2.2:グレー画像領域用相関値算出処理)
次に、グレー画像領域用相関値算出処理について、説明する。
相関値算出部32は、信号処理部2から出力された画像D_raw上の注目画素(処理対象の画素)について、以下の4つのグレー画像領域用の相関値を算出する。
(B1)グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_gray
(B2)グレー画像領域用水平方向相関値Ch_gray
(B3)グレー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_gray
(B4)グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_gray
上記(B1)〜(B4)のグレー画像領域用の相関値の算出処理について、以下、説明する。
≪(B1)グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_gray≫
まず、グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_grayの算出処理について、図15を用いて、説明する。
図15は、グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_grayの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図15に示すように、画素P01〜P03、P11〜P13、P21〜P23、P31〜P33、P41〜P43からなる領域AR61において、垂直方向に隣接する画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、グレー画像領域用垂直方向相関値Cv_grayを取得する。
sum=abs(P02―P12)+abs(P12−P22)
+abs(P22−P32)+abs(P32−P42)
+abs(P01−P11)+abs(P11−P21)
+abs(P21−P31)+abs(P31−P41)
+abs(P03−P13)+abs(P13−P23)
+abs(P23−P33)+abs(P33−P43)
Cv_gray=sum/6
≪(B2)グレー画像領域用水平方向相関値Ch_gray≫
次に、グレー画像領域用水平方向相関値Ch_grayの算出処理について、図16を用いて、説明する。
図16は、グレー画像領域用水平方向相関値Ch_grayの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図16に示すように、画素P10〜P14、P20〜P24、P30〜P34からなる領域AR71において、水平方向に隣接する画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、グレー画像領域用水平方向相関値Ch_grayを取得する。
sum=abs(P20―P21)+abs(P21−P22)
+abs(P22−P23)+abs(P23−P24)
+abs(P10−P11)+abs(P11−P12)
+abs(P12−P13)+abs(P13−P14)
+abs(P30−P31)+abs(P31−P32)
+abs(P32−P33)+abs(P33−P34)
Ch_gray=sum/6
≪(B3)グレー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_gray≫
次に、グレー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_grayの算出処理について、図17を用いて、説明する。
図17は、グレー画像領域用水平方向相関値Cd1_grayの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図17に示すように、第1斜め方向に隣接する画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、グレー画像領域用第1斜め方向相関値Cd1_grayを取得する。
sum=abs(P00―P11)+abs(P11−P22)+abs(P22−P33)+abs(P33−P44)
+abs(P10−P21)+abs(P21−P32)+abs(P32−P43)
+abs(P01−P12)+abs(P12−P23)+abs(P23−P34)
Cd1_gray=sum/5
≪(B4)グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_gray≫
次に、グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd2_grayの算出処理について、図18を用いて、説明する。
図18は、グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd_grayの算出処理を説明するための図であり、中心画素P22を中心とする5画素×5画素のマトリクス領域を示している。なお、図中の矢印の先にある2つの画素は、差分処理の対象画素であることを示している。
相関値算出部32は、図18に示すように、第2斜め方向に隣接する画素の画素値の絶対値差分を算出し、算出した絶対値差分の平均値を求める。つまり、相関値算出部32は、以下の数式に相当する処理を行うことで、グレー画像領域用第2斜め方向相関値Cd_grayを取得する。
sum=abs(P04―P13)+abs(P13−P22)+abs(P22−P31)+abs(P31−P40)
+abs(P03−P12)+abs(P12−P21)+abs(P21−P30)
+abs(P14−P23)+abs(P23−P32)+abs(P32−P41)
Cd2_gray=sum/5
なお、図15(グレー画像領域用垂直方向相関値算出処理)および図16(グレー画像領域用水平方向相関値算出処理)における場合と、図17(グレー画像領域用第1斜め方向相関値算出処理)および図18(グレー画像領域用第2斜め方向相関値算出処理)における場合とでは、差分演算の対象となる画素間の距離が異なる。しかし、上記では、画素間の距離を考慮した係数を乗算するようにはしていない。これは、画素間の距離の差があまり大きくないためであるが、例えば、上記処理(グレー画像領域用の相関値算出処理)において、画素差分値について、画素間の距離に応じた重み付けを行うようにしてもよい(例えば、画素差分値に2の2乗根を乗算するようにしてもよい)。
また、上記グレー画像領域用の相関値算出処理においては、カラー画像領域用の相関値との比較を容易にするためにスケールを合わせるようにしている。つまり、図15〜図18で示された演算対象の画素間の距離は、隣接する画素間の距離である。したがって、上記グレー画像領域用の相関値算出処理の数式においては、各画素差分値に「2」を乗算してスケールを合わせた結果、上記グレー画像領域用の相関値算出処理の数式の各式における最後の乗算値(1/6と1/5)が累積数の逆数の2倍の値となっている。ただし、グレー画像領域における相関方向は、グレー画像領域用の相関値のみを用いて判定されるため、必ずしもスケールを合わせる必要はない。
以上により、相関値算出部32により取得されたカラー画像領域用相関値(Cv_color、Ch_color、Cd1_color、Cd2_color)およびグレー画像領域用相関値(Cv_gray、Ch_gray、Cd1_gray、Cd2_gray)は、画素補間法決定部33に出力される。
(1.2.3:画素補間法決定部33での処理)
≪相関判定方法と画素補間方法の選択≫
画素補間法決定部33では、彩度評価値算出部31が算出した彩度評価係数KLと閾値TH1,TH2(TH1≦TH2)との関係に基づいて、画素ごとに、相関判定方法と画素補間方法とを選択する。
具体的には、相関判定方法の選択とは、(1)グレー画像領域用の相関値を採用して相関方向を判定するのか、(2)カラー画像領域用の相関値を採用して相関方向を判定するのか、あるいは、(3)グレー画像領域用とカラー画像領域用の相関値を総合判断して選択された相関値を用いて相関方向を判定するかの選択である。
また、画素補間方法の選択とは、グレー画像領域用とカラー画像領域用のうちいずれの画素補間方法を採用するかの選択である。
図19は、彩度評価係数KLと閾値TH1,TH2との関係により選択される相関判定方法および画素補間方法の種別を示している。具体的には、図15に示すように、相関判定方法および画素補間方法は、以下の(a)〜(c)の組み合わせに分類される。
(a)KL>TH2の場合
相関判定方法:カラー画像領域用の相関値を用いて相関方向を判定する。
画素補間方法:カラー画像領域用の画素補間方法を用いる。
(b)TH1<KL≦TH2の場合
相関判定方法:カラー画像領域用の相関値とグレー画像領域用の相関値とを総合判断して選択された相関値を用いて相関方向を判定する。
画素補間方法:カラー画像領域用の画素補間方法を用いる。
(c)KL≦TH1の場合
相関判定方法:グレー画像領域用の相関値を用いて相関方向を判定する。
画素補間方法:グレー画像領域用の画素補間方法を用いる。
上記により、画素ごとに決定された画素補間方法についての情報は、画素補間法決定部33から補間部34に出力される。
(1.2.3.1:相関方向判定処理)
≪判定用相関値の選択≫
画素補間法決定部33では、相関値算出部32により算出された、(1)カラー画像領域用の4方向の相関値Cv_color,Ch_color,Cd_color,Cd_colorと、(2)グレー画像領域用の4方向の相関値Cv_gray,Ch_gray,Cd_gray,Cd_grayとから、次のようにして、判定用相関値Cv,Ch,Cd1,Cd2を選択する。なお、判定用相関値は、注目画素(処理対象画素)の相関方向(画素補間処理を実行するときに参照される相関方向)を決定するために用いられる。
(a)KL>TH2の場合の判定用相関値
画素補間法決定部33は、カラー画像領域用の相関値を、判定用相関値Cv,Ch,Cd1,Cd2として用いる。つまり、画素補間法決定部33は、
Cv=Cv_color
Ch=Ch_color
Cd1=Cd1_color
Cd2=Cd2_color
とする。
(c)KL≦TH1の場合の判定用相関値
画素補間法決定部33は、グレー画像領域用の相関値を、判定用相関値Cv,Ch,Cd1,Cd2として用いる。つまり、画素補間法決定部33は、
Cv=Cv_gray
Ch=Ch_gray
Cd1=Cd1_gray
Cd2=Cd2_gray
とする。
(b)TH1<KL≦TH2の場合の判定用相関値
この場合、画素補間法決定部33は、グレー画像領域用の相関値とカラー画像領域用の相関値とを総合判断して、判定用相関値Cv,Ch,Cd1,Cd2を決定する。この判断方法について、図20、図21のフローチャートを参照しながら、以下説明する。
まず、判定用相関値Cv,Chの決定方法について、図20のフローチャートを参照しながら、以下、説明する。
(S201):
ステップS201において、画素補間法決定部33は、下記数式に示すように、カラー画像領域用の相関値Cv_colorとCh_colorとの差分絶対値diff_Cvh_colorを算出する。
diff_Cvh_color=abs(Cv_color−Ch_color)
また、画素補間法決定部33は、下記数式に示すように、グレー画像領域用の相関値Cv_grayとCh_grayとの差分絶対値diff_Cvh_grayを算出する。
diff_Cvh_gray=abs(Cv_gray−Ch_gray)
(S202):
ステップS202において、画素補間法決定部33は、下記数式により、差分絶対値diff_Cvh_colorと差分絶対値diff_Cvh_grayとの差分絶対値diff_color_grayを算出する。
diff_color_gray=abs(diff_Cvh_color−diff_Cvh_gray)
(S203):
ステップS203において、画素補間法決定部33は、ステップS202で算出した差分絶対値diff_color_grayと、閾値Thvとの大小関係を判定する。
そして、diff_color_gray≦Thvである場合、画素補間法決定部33は、処理をステップS204に進める。それ以外の場合、画素補間法決定部33は、処理をステップS205に進める。
(S204):
ステップS204において、画素補間法決定部33は、以下の数式に相当する処理を行うことで、判定用相関値Cv,Chを取得する。
Cv=min(Cv_color、Cv_gray)
Ch=min(Ch_color、Ch_gray)
なお、min()は、要素の最小値を取得する関数である。
(S205〜S207):
ステップS205において、画素補間法決定部33は、差分絶対値diff_Cvh_colorと、差分絶対値diff_Cvh_grayとの大小関係を判定する。
そして、diff_Cvh_color>diff_Cvh_grayの場合、画素補間法決定部33は、
Cv=Cv_color
Ch=Ch_color
とする(ステップS206)。
一方、diff_Cvh_color>diff_Cvh_grayではない場合、画素補間法決定部33は、
Cv=Cv_gray
Ch=Ch_gray
とする(ステップS207)。
以上の処理により、画素補間法決定部33は、判定用相関値Cv,Chを選択(決定)する。
上記処理において、差分絶対値diff_color_grayが閾値THv以下の場合とは、差分絶対値diff_Cvh_colorと差分絶対値diff_Cvh_grayとの差が小さいときである。つまり、この条件を満たす場合として、垂直方向、水平方向のいずれの方向にも強い相関が見られない場合が想定される。
このような場合、画素補間法決定部33は、垂直方向、水平方向それぞれについて、グレー画像領域用とカラー画像領域用の相関値の大小を比較し、相関値の小さい方、つまり、相関の高い方を選択する(ステップS204)。
また、上記処理において、差分絶対値diff_color_grayが閾値THvより大きい場合とは、差分絶対値diff_Cvh_colorと差分絶対値diff_Cvh_grayとの差が大きいときである。つまり、この条件を満たす場合として、垂直方向、水平方向のいずれかに強い相関が見られる場合が想定される。
このような場合、画素補間法決定部33は、差分絶対値diff_Cvh_colorと差分絶対値diff_Cvh_grayの大小を比較し、差分絶対値が大きい方の相関値を選択する(ステップS205〜S207)。
次に、判定用相関値Cd1,Cd2の決定方法について、図21のフローチャートを参照しながら、以下、説明する。
(S211):
ステップS211において、画素補間法決定部33は、下記数式に示すように、カラー画像領域用の相関値Cd1_colorとCd2_colorとの差分絶対値diff_Cd12_colorを算出する。
diff_Cd12_color=abs(Cd1_color−Cd2_color)
また、画素補間法決定部33は、下記数式に示すように、グレー画像領域用の相関値Cd1_grayとCd2_grayとの差分絶対値diff_Cd12_grayを算出する。
diff_Cd12_gray=abs(Cd1_gray−Cd2_gray)
(S212):
ステップS212において、画素補間法決定部33は、下記数式により、差分絶対値diff_Cd12_colorと差分絶対値diff_Cd12_grayとの差分絶対値diff_color_grayを算出する。
diff_color_gray=abs(diff_Cd12_color−diff_Cd12_gray)
(S213):
ステップS213において、画素補間法決定部33は、ステップS212で算出した差分絶対値diff_color_grayと、閾値Thdとの大小関係を判定する。
そして、diff_color_gray≦Thdである場合、画素補間法決定部33は、処理をステップS214に進める。それ以外の場合、画素補間法決定部33は、処理をステップS215に進める。
(S214):
ステップS214において、画素補間法決定部33は、以下の数式に相当する処理を行うことで、判定用相関値Cd1,Cd2を取得する。
Cd1=min(Cd1_color、Cd1_gray)
Cd2=min(Cd2_color、Cd2_gray)
なお、min()は、要素の最小値を取得する関数である。
(S215〜S217):
ステップS215において、画素補間法決定部33は、差分絶対値diff_Cd12_colorと、差分絶対値diff_Cd12_grayとの大小関係を判定する。
そして、diff_Cd12_color>diff_Cd12_grayの場合、画素補間法決定部33は、
Cd1=Cd1_color
Cd2=Cd2_color
とする(ステップS216)。
一方、diff_Cd12_color>diff_Cd12_grayではない場合、画素補間法決定部33は、
Cd1=Cd1_gray
Cd2=Cd2_gray
とする(ステップS217)。
以上の処理により、画素補間法決定部33は、判定用相関値Cd1,Cd2を選択(決定)する。
上記処理において、差分絶対値diff_color_grayが閾値THd以下の場合とは、差分絶対値diff_Cd12_colorと差分絶対値diff_Cd12_grayとの差が小さいときである。つまり、この条件を満たす場合として、第1斜め方向、第2斜め方向のいずれの方向にも強い相関が見られない場合が想定される。
このような場合、画素補間法決定部33は、第1斜め方向、第2斜め方向それぞれについて、グレー画像領域用とカラー画像領域用の相関値の大小を比較し、相関値の小さい方、つまり、相関の高い方を選択する(ステップS214)。
また、上記処理において、差分絶対値diff_color_grayが閾値THdより大きい場合とは、差分絶対値diff_Cd12_colorと差分絶対値diff_Cd12_grayとの差が大きいときである。つまり、この条件を満たす場合として、第1斜め方向、第2斜め方向のいずれかに強い相関が見られる場合が想定される。
このような場合、画素補間法決定部33は、差分絶対値diff_Cd12_colorと差分絶対値diff_Cd12_grayの大小を比較し、差分絶対値が大きい方の相関値を選択する(ステップS215〜S217)。
以上の処理により、画素補間法決定部33は、グレー画像領域用の相関値とカラー画像領域用の相関値とを総合判断して、判定用相関値(TH1<KL≦TH2の場合の判定相関値)Cv,Ch,Cd1,Cd2を決定する。
画素補間法決定部33は、以上の演算処理を実行することにより、上記(a),(b),(c)のそれぞれの場合について、判定用相関値Cv,Ch,Cd,Cdを選択(決定)する。
以上のように、本実施形態における相関判定方法と画素補間方法との組み合わせは、彩度評価係数KLと閾値TH1,TH2との関係により3パターンに分類される。つまり、1つの閾値を設けて、グレー画像領域(彩度の低い画像領域)とカラー画像領域(彩度の高い画像領域)とを判定する方法ではなく、2つの閾値TH1とTH2を設けることにより、グレー画像領域とカラー画像領域の境界領域において、画素補間処理方法が急激に変化することを緩和している。これにより、特に、画素補間処理後の画像上のグレー画像領域とカラー画像領域との境界付近に位置する画像領域において、視覚的違和感が生じることを効果的に抑制することができる。
つまり、グレー画像領域とカラー画像領域との境界付近に位置する画像領域は、RGBの各成分の値が略等しいが、それらの値に多少のばらつきがある。したがって、相関を判定する場合には、RGB各成分のばらつきが小さいことに着目して、RGBを区別することなく、なるべく近接する画素を用いて相関値を算出する。あるいは、RGB各成分が多少なりともばらついていることに注目して、RGBを区別して相関値を算出する。このような2つの考え方を総合的に判断して、最適な相関値を選択することで、相関方向の判定精度を向上させることができる。これに対して、RGB各成分のばらつきを無視し、グレー画像領域とみなして画素補間を行った場合、偽色が発生する可能性がある。そこで、撮像装置1000では、画素補間についてはカラー画像領域用の画素補間処理を行うこととしている。
なお、本実施形態においては、彩度評価値Lを正規化した彩度評価係数KLを用い、彩度評価係数KLと閾値TH1,TH2との比較により、グレー画像領域であるか、あるいは、カラー画像領域であるかの判定を行っているが、これは、処理上の便宜のためであり、本質的には、彩度評価値Lと2つの閾値との比較により、グレー画像領域であるか、あるいは、カラー画像領域であるかを判定していることにほかならない。
≪各画素における相関方向の判定処理≫
次に、画素補間法決定部33は、上記処理により取得した判定用相関値Cv,Ch,Cd,Cdに基づいて、画素ごとに、図22の関係図または図23の関係図を用いて、相関方向を決定する。
図22は、判定用相関値Ch、Cvと、相関方向判定用領域A1〜A4との関係を示す図である。図22において、横軸(X軸)は判定用相関値Chであり、縦軸(Y軸)は判定用相関値Cvである。また、図22に示すように、相関方向判定用領域A1〜A4は、直線F1〜F4によって決定されている。つまり、相関方向判定領域A1は、Y軸と直線F1とに囲まれる領域であり、相関方向判定領域A2は、X軸と直線F2とに囲まれる領域であり、相関方向判定領域A3は、直線F1、直線F2および直線F3に囲まれる領域であり、相関方向判定領域A4は、X軸、Y軸および直線F3に囲まれる領域である。
図23は、判定用相関値Cd1、Cd2と、相関方向判定用領域B1〜B4との関係を示す図である。図23において、横軸(X軸)は判定用相関値Cd2であり、縦軸(Y軸)は判定用相関値Cd1である。また、図23に示すように、相関方向判定用領域B1〜B4は、直線F11〜F14によって決定されている。つまり、相関方向判定領域B1は、Y軸と直線F11とに囲まれる領域であり、相関方向判定領域B2は、X軸と直線F12とに囲まれる領域であり、相関方向判定領域B3は、直線F11、直線F12および直線F13に囲まれる領域であり、相関方向判定領域B4は、X軸、Y軸および直線F13に囲まれる領域である。
画素補間法決定部33は、判定用相関値Cv,Ch,Cd,Cdに基づいて、画素ごとに、図22の関係図または図23の関係図を用いて、以下の(1)、(2)により、相関方向を決定する。
(1)画素補間法決定部33は、画素ごとに、4つの判定用相関値Cv,Ch,Cd,Cdを比較し、判定用相関値Cvまたは判定用相関値Chが最小値をとる場合、つまり、
Cv=min(Cv,Ch,Cd,Cd)、または、
Ch=min(Cv,Ch,Cd,Cd)、
である場合、図22の関係図を用いて、相関方向を決定する。
つまり、判定用相関値の対応関係(座標点(Ch,Cv))が領域A1に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素の相関方向を「水平方向」と判定する。
また、判定用相関値の対応関係(座標点(Ch,Cv))が領域A2に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素の相関方向を「垂直方向」と判定する。
また、判定用相関値の対応関係(座標点(Ch,Cv))が領域A3に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素について、「いずれの方向にも相関がない」と判定する。
また、判定用相関値の対応関係(座標点(Ch,Cv))が領域A4に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素について、「垂直、水平の両方向において相関が高い」と判定する。
(2)画素補間法決定部33は、画素ごとに、4つの判定用相関値Cv,Ch,Cd,Cdを比較し、判定用相関値Cd1または判定用相関値Cd2が最小値をとる場合、つまり、
Cd1=min(Cv,Ch,Cd,Cd)、または、
Cd2=min(Cv,Ch,Cd,Cd)、
である場合、図23の関係図を用いて、相関方向を決定する。
つまり、判定用相関値の対応関係(座標点(Cd2,Cd1))が領域B1に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素の相関方向を「第2斜め方向」(d2方向)と判定する。
また、判定用相関値の対応関係(座標点(Cd2,Cd1))が領域B2に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素の相関方向を「第1斜め方向」(d1方向)と判定する。
また、判定用相関値の対応関係(座標点(Cd2,Cd1))が領域B3に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素について、「いずれの方向にも相関がない」と判定する。
また、判定用相関値の対応関係(座標点(Cd2,Cd1))が領域B4に含まれる場合、画素補間法決定部33は、注目画素について、「垂直、水平の両方向において相関が高い」と判定する。
以上のようにして、画素ごとに取得された相関方向の判定結果は、画素補間法決定部33から補間部34に出力される。
また、画素ごとに取得された画素補間方法(カラー画像領域用画素補間法/グレー画像領域用画素補間法)についての情報も、画素補間法決定部33から補間部34に出力される。
なお、上記関係図は一例であり、他の直線により規定される領域を有する関係図であってもよい。
(1.2.4:補間部34での処理)
補間部34では、画素補間法決定部33により画素ごとに決定された、(1)相関方向の判定結果、および、(2)画素補間方法に基づいて、信号処理部2から出力される画像D_rawに対して、画素ごとに、画素補間処理を実行する。
(1.2.4.1:グレー画像領域用画素補間処理)
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合、補間部34は、注目画素がどの色成分用の画素であるかを区別せずに、画素補間法決定部33により決定された相関方向に存在する画素を用いて画素補間処理を行う。補間部34において「グレー画像領域用画素補間法」により画素補間処理が実行される場合の具体的な処理について、以下、説明する。
≪領域A1:水平方向画素補間(グレー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「水平方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。
Sout=(P21+2×P22+P23)/4
つまり、補間部34は、注目画素にない色の色成分値をSoutとする。例えば、注目画素P22がG画素である場合、注目画素のR色成分値、B色成分値およびW色成分値を、それぞれ、R(P22)、B(P22)およびW(P22)とすると、
R(P22)=B(P22)=W(P22)=Sout
となる。
≪領域A2:垂直方向画素補間(グレー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「垂直方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。
Sout=(P12+2×P22+P32)/4
つまり、補間部34は、注目画素にない色の色成分値をSoutとする。例えば、注目画素P22がG画素である場合、注目画素のR色成分値、B色成分値およびW色成分値を、それぞれ、R(P22)、B(P22)およびW(P22)とすると、
R(P22)=B(P22)=W(P22)=Sout
となる。
≪領域B2:第1斜め方向画素補間(グレー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「第1斜め方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。
Sout=(P11+2×P22+P33)/4
つまり、補間部34は、注目画素にない色の色成分値をSoutとする。例えば、注目画素P22がG画素である場合、注目画素のR色成分値、B色成分値およびW色成分値を、それぞれ、R(P22)、B(P22)およびW(P22)とすると、
R(P22)=B(P22)=W(P22)=Sout
となる。
≪領域B1:第2斜め方向画素補間(グレー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「第2斜め方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。
Sout=(P13+2×P22+P31)/4
つまり、補間部34は、注目画素にない色の色成分値をSoutとする。例えば、注目画素P22がG画素である場合、注目画素のR色成分値、B色成分値およびW色成分値を、それぞれ、R(P22)、B(P22)およびW(P22)とすると、
R(P22)=B(P22)=W(P22)=Sout
となる。
≪領域A3、B3:メディアン補間(グレー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素について「いずれの方向にも相関がない」と判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。
Sout=P22
つまり、補間部34は、注目画素にない色の色成分値をSoutとする。例えば、注目画素P22がG画素である場合、注目画素のR色成分値、B色成分値およびW色成分値を、それぞれ、R(P22)、B(P22)およびW(P22)とすると、
R(P22)=B(P22)=W(P22)=Sout
となる。
≪領域A4、B4:平均値補間(グレー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「グレー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素について「垂直、水平の両方向において相関が高い」と判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。
Sout=(P11+P12+P13
+P21+P22+P23
+P31+P32+P33)/9
つまり、補間部34は、注目画素にない色の色成分値をSoutとする。例えば、注目画素P22がG画素である場合、注目画素のR色成分値、B色成分値およびW色成分値を、それぞれ、R(P22)、B(P22)およびW(P22)とすると、
R(P22)=B(P22)=W(P22)=Sout
となる。
(1.2.4.2:カラー画像領域用画素補間処理)
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合、補間部34は、画素補間法決定部33により決定された相関方向に存在する画素を用いて画素補間処理を行う。この具体的な処理について、以下、説明する。
≪水平方向画素補間(カラー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「水平方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。なお、画素補間処理後の注目画素のW色成分の画素値をWoutとし、R色成分の画素値をRoutとし、G色成分の画素値をGoutとし、B色成分の画素値をBoutとする。
(H−G:注目画素がG画素である場合):
注目画素がG画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Gout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、G色成分の画素値Goutとする。
つまり、補間部34は、
Gout=P22
とする。
≪Rout≫
R色成分の画素値Routを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。R色成分の画素値Routの取得処理(算出処理)を、図24を用いて、説明する。
図24は、中心画素(注目画素)がG画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、注目画素G22を中心とする水平方向の5つの画素P20〜P24を用いて、以下の数式に相当する処理により、R色成分の画素値Routを取得する。
t0=(P21+P23)/2
t1=(P20−2×P22+P24)×gain0
Rout=t0−t1
ここで、上記処理の意味について、説明する。
G22の低周波成分G22Lは、
G22L=(G20+6×G22+G24)/8
である。したがって、G22の高周波成分G22Hは、
G22H=G22−G22L
=−(G20−2×G22+G24)/8
である。
一方、P22の赤色成分値R22の低周波成分R22Lは、
R22L=(R21+2×R22+R23)/4
である。したがって、R22の高周波成分R22Hは、
R22H=R22―R22L
=R22/2―(R21+R23)/4
である。
P22において、各色成分の高周波成分がほぼ等しいと仮定すると、
G22H≒R22H
より、
R22/2―(R21+R23)/4≒−(G20−2×G22+G24)/8
となる。これをR22について解くと、
R22=(R21+R23)/2−(G20−2×G22+G24)/4
となる。
この式において、(G20−2×G22+G24)は、水平方向のラプラシアン成分(2次微分成分)であり、R21とR23の平均値からラプラシアン成分の1/4倍したものを減算することで、P22の赤色成分値R22を算出することができる。
つまり、補間部34は、
t0=(P21+P23)/2
t1=(P20−2×P22+P24)×gain0
Rout=t0−t1
により、R色成分の画素値Routを取得することができる。
なお、gain0を「1/4」とすると、t1は、ラプラシアン成分となるが、補間部34において、gain0の値を調整し、ラプラシアン成分を調整することで、Routの高周波成分量を調整することができる。例えば、撮像部1の光学特性(例えば、撮像部1に設けられる光学フィルタ等の特性)等に応じて、gain0を調整することで(ラプラシアン成分を調整することで)、より品質の良い画素補間処理を行うことができる。
≪Bout≫
B色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。B色成分の画素値Boutの取得処理(算出処理)を、図25を用いて、説明する。
図25は、図24と同様に、中心画素(注目画素)がG画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、図25に示す領域AR_s0に含まれるP11〜P13を用いて、以下の数式に相当する処理により、P12のW−B色成分値s0を取得する。
s0=−Bgain×P12+Wgain×(P11+P13)/2
また、補間部34は、図25に示す領域AR_sに含まれるP21〜P23を用いて、以下の数式に相当する処理により、P22のW−B色成分値s(R+G色成分値s)を取得する。
s=Ggain×P22+Rgain×(P21+P23)/2
また、補間部34は、図25に示す領域AR_s1に含まれるP31〜P33を用いて、以下の数式に相当する処理により、P32のW−B色成分値s1を取得する。
s1=−Bgain×P32+Wgain×(P31+P33)/2
なお、上記において、Rgain、Ggain、Bgainは、R、G、BからY(輝度)を算出するときのゲイン値である。つまり、
Y=Rgain×R+Gain×G+Bgain×B
Rgain=0.299
Ggain=0.587
Bgain=0.114
である。なお、Rgain、Ggain、Bgainは、上記値に完全に一致しなくてもよく(上記値と略同一であればよく)、ビット精度等により誤差等は、許容される。
さらに、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、B色成分の画素値Boutを取得する。
t0=(P12+P32)/2
t1=(s0−2×s+s1)×gain1
Bout=t0−t1
ここで、上記処理の意味について、説明する。なお、説明を簡単にするために、W21、W22、W23、G21、G23の画素値が既知であるときに、G22の画素値を求める場合について説明する。
W22の低周波成分W22Lは、
W22L=(W21+2×W22+W23)/4
である。したがって、W22の高周波成分W22Hは、
W22H=W22−W22L
=−(W21−2×W22+W23)/4
である。
一方、P22の緑色成分値G22の低周波成分G22Lは、
G22L=(G21+2×G22+G23)/4
である。したがって、G22の高周波成分G22Hは、
G22H=G22―G22L
=G22/2―(G21+G23)/4
である。
P22において、各色成分の高周波成分がほぼ等しいと仮定すると、
W22H≒G22H
より、
G22/2―(G21+G23)/4≒−(W21−2×W22+W23)/4
となる。これをG22について解くと、
G22=(G21+G23)/2−(W21−2×W22+W23)/2
となる。
この式において、(W20−2×W22+W24)は、水平方向のラプラシアン成分(2次微分成分)であり、G21とG23の平均値からラプラシアン成分の1/2倍したものを減算することで、P22の緑色成分値G22を算出することができる。
この考え方を、適用して、補間部34は、B12、B32、s0、s、s1から、B色成分の画素値Boutを取得する。
つまり、補間部34は、
t0=(B12+B32)/2
t1=(s0−2×s+s1)×gain2
Bout=t0−t1
により、B色成分の画素値Boutを取得する。
なお、gain2を「1/2」とすると、t1は、ラプラシアン成分となるが、補間部34において、gain2の値を調整し、ラプラシアン成分を調整することで、Boutの高周波成分量を調整することができる。例えば、撮像部1の光学特性(例えば、撮像部1に設けられる光学フィルタ等の特性)等に応じて、gain2を調整することで(ラプラシアン成分を調整することで)、より品質の良い画素補間処理を行うことができる。
≪Wout≫
W色成分の画素値Woutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。W色成分の画素値Woutの取得処理(算出処理)を、図26を用いて、説明する。
図26は、図24と同様に、中心画素(注目画素)がG画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、図26に示す領域AR_q0に含まれるP10〜P14を用いて、以下の数式に相当する処理により、P12のW色成分値q0を取得する。
q0=(P11+P13)/2−(B10−2×B12+B14)×gain3
なお、(B10−2×B12+B14)は、ラプラシアン成分であり、gain3は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
また、補間部34は、図26に示す領域AR_q1に含まれるP30〜P34を用いて、以下の数式に相当する処理により、P32のW色成分値q1を取得する。
q1=(P31+P33)/2−(B30−2×B32+B34)×gain4
なお、(B30−2×B32+B34)は、ラプラシアン成分であり、gain4は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理を行うことで、P22の白色成分値Woutを取得する。
Wout=(q0+q1)/2−(s0―2×s+s1)×gain5
なお、(s0―2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain5は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
つまり、補間部34は、水平方向に相関が高いことを利用して取得した、P12の白色成分値q0と、P32の白色成分値q1と、P12のW−B色成分値s0と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1とを用いて、P22の白色成分値Woutを取得する。これにより、補間部34では、水平方向に相関が高いことを利用した、精度の高い画素補間値(P22の白色成分値Wout)を取得することができる。
(H−R:注目画素がR画素である場合):
注目画素がR画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Rout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、R色成分の画素値Routとする。
つまり、補間部34は、
Rout=P22
とする。
≪Gout≫
G色成分の画素値Goutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。G色成分の画素値Goutの取得処理(算出処理)を、図27を用いて、説明する。
図27は、中心画素(注目画素)がR画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P20〜P24の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(G21+G23)/2−(R20−2×R22+R24)×gain6
なお、(R20−2×R22+R24)は、ラプラシアン成分であり、gain6は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
補間部34は、図28に示すように、P12のW−B色成分値s0と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Wgain×P12−Bgain×(P11+P13)/2
s=Rgain×P22+Ggain×(P21+P23)/2
s1=Wgain×P32−Bgain×(P31+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(W12+W32)/2−(s0−2×s+s1)×gain7
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain7は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
B色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。B色成分の画素値Boutの取得処理(算出処理)を、図29を用いて、説明する。
図29は、中心画素(注目画素)がR画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P12のW−B色成分値s0と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Wgain×P12−Bgain×(P11+P13)/2
s=Rgain×P22−Ggain×(P21+P23)/2
s1=Wgain×P32−Bgain×(P31+P33)/2
また、補間部34は、P12のB色成分q0と、P32のB色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(B11+B13)/2−(W10−2×W12+W14)×gain8
q1=(B31+B33)/2−(W30−2×W32+W34)×gain9
なお、(W10−2×W12+W14)は、ラプラシアン成分であり、gain8は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(W30−2×W32+W34)は、ラプラシアン成分であり、gain9は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain10
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain10は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(H−B:注目画素がB画素である場合):
注目画素がB画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Bout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、B色成分の画素値Boutとする。
つまり、補間部34は、
Bout=P22
とする。
≪Wout≫
W色成分の画素値Woutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。W色成分の画素値Woutの取得処理(算出処理)を、図30を用いて、説明する。
図30は、中心画素(注目画素)がB画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P20〜P24の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(W21+W23)/2−(B20−2×B22+B24)×gain11
なお、(B20−2×B22+B24)は、ラプラシアン成分であり、gain11は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
補間部34は、図31に示すように、P12のW−B色成分値s0(R+G色成分値s0)と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1(R+G色成分値s)とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Ggain×P12+Rgain×(P11+P13)/2
s=−Bgain×P22+Wgain×(P21+P23)/2
s1=Ggain×P32+Rgain×(P31+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(G12+G32)/2−(s0−2×s+s1)×gain12
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain12は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
R色成分の画素値Routを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。R色成分の画素値Routの取得処理(算出処理)を、図32を用いて、説明する。
図32は、中心画素(注目画素)がR画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P12のW−B色成分値s0と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Ggain×P12+Rgain×(P11+P13)/2
s=−Bgain×P22+Wgain×(P21+P23)/2
s1=Ggain×P32+Rgain×(P31+P33)/2
また、補間部34は、P12のR色成分q0と、P32のR色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(R11+R13)/2−(G10−2×G12+G14)×gain13
q1=(R31+R33)/2−(G30−2×G32+G34)×gain14
なお、(G10−2×G12+G14)は、ラプラシアン成分であり、gain13は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(G30−2×G32+G34)は、ラプラシアン成分であり、gain14は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain15
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain15は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(H−W:注目画素がW画素である場合):
注目画素がW画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Wout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、W色成分の画素値Woutとする。
つまり、補間部34は、
Wout=P22
とする。
≪Bout≫
B色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。B色成分の画素値Boutの取得処理(算出処理)を、図33を用いて、説明する。
図33は、中心画素(注目画素)がW画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P20〜P24の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(B21+B23)/2−(W20−2×W22+W24)×gain15
なお、(W20−2×W22+W24)は、ラプラシアン成分であり、gain15は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
補間部34は、図34に示すように、P12のW−B色成分値s0(R+G色成分値s0)と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1(R+G色成分値s1)とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Rgain×P12+Ggain×(P11+P13)/2
s=Wgain×P22−Bgain×(P21+P23)/2
s1=Rgain×P32+Ggain×(P31+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(R12+R32)/2−(s0−2×s+s1)×gain16
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain16は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
G色成分の画素値Goutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。G色成分の画素値Goutの取得処理(算出処理)を、図35を用いて、説明する。
図35は、中心画素(注目画素)がR画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P12のW−B色成分値s0と、P22のW−B色成分値sと、P32のW−B色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Rgain×P12+Ggain×(P11+P13)/2
s=Wgain×P22−Bgain×(P21+P23)/2
s1=Rgain×P32+Ggain×(P31+P33)/2
また、補間部34は、P12のG色成分q0と、P32のG色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(G11+G13)/2−(R10−2×R12+R14)×gain17
q1=(G31+G33)/2−(R30−2×R32+R34)×gain18
なお、(R10−2×R12+R14)は、ラプラシアン成分であり、gain17は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(R30−2×R32+R34)は、ラプラシアン成分であり、gain18は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain18
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain18は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪垂直方向画素補間(カラー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「垂直方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。なお、画素補間処理後の注目画素のW色成分の画素値をWoutとし、R色成分の画素値をRoutとし、G色成分の画素値をGoutとし、B色成分の画素値をBoutとする。
(V−G:注目画素がG画素である場合):
注目画素がG画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Gout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、G色成分の画素値Goutとする。
つまり、補間部34は、
Gout=P22
とする。
≪Bout≫
B色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。B色成分の画素値Boutの取得処理(算出処理)を、図36を用いて、説明する。
図36は、中心画素(注目画素)がG画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P02、P12、P22、P32、P42の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(B12+B32)/2−(G02−2×G22+G42)×gain20
なお、(G02−2×G22+G42)は、ラプラシアン成分であり、gain20は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
補間部34は、図37に示すように、P21のW−R色成分値s0と、P22のW−R色成分値s(B+G色成分値s)と、P32のW−R色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=−Rgain×P21+Wgain×(P11+P31)/2
s=Ggain×P22+Bgain×(P12+P32)/2
s1=−Rgain×P23+Wgain×(P13+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(R21+R23)/2−(s0−2×s+s1)×gain21
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain21は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
W色成分の画素値Woutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。W色成分の画素値Woutの取得処理(算出処理)を、図38を用いて、説明する。
図38は、中心画素(注目画素)がR画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0と、P22のW−R色成分値s(B+G色成分値s)と、P32のW−R色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=−Rgain×P21+Wgain×(P11+P31)/2
s=Ggain×P22+Bgain×(P12+P32)/2
s1=−Rgain×P23+Wgain×(P13+P33)/2
また、補間部38は、P21のW色成分q0と、P23のW色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(W11+W31)/2−(R01−2×R21+R41)×gain22
q1=(W13+W33)/2−(R03−2×R23+R43)×gain23
なお、(R01−2×R21+R41)は、ラプラシアン成分であり、gain22は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(R03−2×R23+R43)は、ラプラシアン成分であり、gain23は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain23
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain23は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(V−R:注目画素がR画素である場合):
注目画素がR画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Rout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、色成分の画素値outとする。
つまり、補間部34は、
Rout=P22
とする。
≪Wout≫
W色成分の画素値Woutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P02、P12、P22、P32、P42の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(W12+W32)/2−(R02−2×R22+R42)×gain24
なお、(R02−2×R22+R42)は、ラプラシアン成分であり、gain24は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0(G+B色成分値s0)と、P22のW−R色成分値sと、P32のW−R色成分値s1(G+B色成分値s1)とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Ggain×P21+Bgain×(P11+P31)/2
s=−Rgain×P22+Wgain×(P12+P32)/2
s1=Ggain×P23+Bgain×(P13+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(G21+G23)/2−(s0−2×s+s1)×gain25
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain25は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
W色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0(G+B色成分値s0)と、P22のW−R色成分値sと、P32のW−R色成分値s1(G+B色成分値s1)とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Ggain×P21+Bgain×(P11+P31)/2
s=−Rgain×P22+Wgain×(P12+P32)/2
s1=Ggain×P23+Bgain×(P13+P33)/2
また、補間部38は、P21のW色成分q0と、P23のW色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(B11+B31)/2−(G01−2×G21+G41)×gain26
q1=(B13+B33)/2−(G03−2×G23+G43)×gain27
なお、(G01−2×G21+G41)は、ラプラシアン成分であり、gain26は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(G03−2×G23+G43)は、ラプラシアン成分であり、gain27は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Boutを取得する。
Bout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain28
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain28は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(V−B:注目画素がB画素である場合):
注目画素がB画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Bout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、B色成分の画素値Boutとする。
つまり、補間部34は、
Bout=P22
とする。
≪Gout≫
G色成分の画素値Goutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P02、P12、P22、P32、P42の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のW色成分値Goutを取得する。
Gout=(G12+G32)/2−(B02−2×B22+B42)×gain29
なお、(B02−2×B22+B42)は、ラプラシアン成分であり、gain29は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0と、P22のW−R色成分値s(G+B色成分値s)と、P32のW−R色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Wgain×P21−Rgain×(P11+P31)/2
s=Bgain×P22+Ggain×(P12+P32)/2
s1=Wgain×P23−Rgain×(P13+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(W21+W23)/2−(s0−2×s+s1)×gain30
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain30は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
R色成分の画素値Routを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0と、P22のW−R色成分値s(G+B色成分値s)と、P32のW−R色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Wgain×P21−Rgain×(P11+P31)/2
s=Bgain×P22+Ggain×(P12+P32)/2
s1=Wgain×P23−Rgain×(P13+P33)/2
また、補間部38は、P21のR色成分q0と、P23のR色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(R11+R31)/2−(W01−2×W21+W41)×gain31
q1=(R13+R33)/2−(W03−2×W23+W43)×gain32
なお、(W01−2×W21+W41)は、ラプラシアン成分であり、gain31は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(W03−2×W23+W43)は、ラプラシアン成分であり、gain32は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain33
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain33は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(V−W:注目画素がW画素である場合):
注目画素がW画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Wout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、W色成分の画素値Woutとする。
つまり、補間部34は、
Wout=P22
とする。
≪Rout≫
R色成分の画素値Routを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P02、P12、P22、P32、P42の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(R12+R32)/2−(W02−2×W22+W42)×gain34
なお、(W02−2×W22+W42)は、ラプラシアン成分であり、gain34は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0(B+G色成分値s0)と、P22のW−R色成分値sと、P32のW−R色成分値s1(B+G色成分値s1)とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Bgain×P21+Ggain×(P11+P31)/2
s=Wgain×P22−Rgain×(P12+P32)/2
s1=Bgain×P23+Ggain×(P13+P33)/2
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(B21+B23)/2−(s0−2×s+s1)×gain35
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain35は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
G色成分の画素値Goutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P21のW−R色成分値s0(B+G色成分値s0)と、P22のW−R色成分値sと、P32のW−R色成分値s1(B+G色成分値s1)とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=Bgain×P21+Ggain×(P11+P31)/2
s=Wgain×P22−Rgain×(P12+P32)/2
s1=Bgain×P23+Ggain×(P13+P33)/2
また、補間部38は、P21のG色成分q0と、P23のG色成分値q1とを以下の数式に相当する処理により、算出する。
q0=(G11+G31)/2−(B01−2×B21+B41)×gain36
q1=(G13+G33)/2−(B03−2×B23+B43)×gain37
なお、(B01−2×B21+B41)は、ラプラシアン成分であり、gain36は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。また、(B03−2×B23+B43)は、ラプラシアン成分であり、gain37は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain38
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain38は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪第1斜め方向画素補間(カラー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「第1斜め方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。なお、画素補間処理後の注目画素のW色成分の画素値をWoutとし、R色成分の画素値をRoutとし、G色成分の画素値をGoutとし、B色成分の画素値をBoutとする。
(D1−G:注目画素がG画素である場合):
注目画素がG画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Gout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、G色成分の画素値Goutとする。
つまり、補間部34は、
Gout=P22
とする。
≪Wout≫
W色成分の画素値Woutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。W色成分の画素値Woutの取得処理(算出処理)を、図39を用いて、説明する。
図39は、中心画素(注目画素)がG画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P00、P11、P22、P33、P44の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(W11+W33)/2−(G00−2×G22+G44)×gain40
なお、(G00−2×G22+G44)は、ラプラシアン成分であり、gain40は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
補間部34は、図40に示すように、P13のG色成分値s0と、P22のG色成分値sと、P31のG色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(G02+G24)/2
s=G22
s1=(G20+G42)/2
また、補間部34は、図40に示すように、P13とP22との中点のB色成分q0と、P22とP31との中点のB色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×B12+B34)/4
q1=(B10+3×B32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain41
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain41は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
補間部34は、図41に示すように、P13のG色成分値s0と、P22のG色成分値sと、P31のG色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(G02+G24)/2
s=G22
s1=(G20+G42)/2
また、補間部34は、図41に示すように、P13とP22との中点のR色成分q0と、P22とP31との中点のR色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(R01+3×R23)/4
q1=(3×R21+R43)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain42
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain42は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(D1−R:注目画素がR画素である場合):
注目画素がR画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Rout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、R色成分の画素値Routとする。
つまり、補間部34は、
Rout=P22
とする。
≪Bout≫
B色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P00、P11、P22、P33、P44の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(B11+B33)/2−(R00−2×R22+R44)×gain43
なお、(R00−2×R22+R44)は、ラプラシアン成分であり、gain43は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
補間部34は、P13のR色成分値s0と、P22のR色成分値sと、P31のR色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(R02+R24)/2
s=R22
s1=(R20+R42)/2
また、補間部34は、P13とP22との中点のW色成分q0と、P22とP31との中点のW色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×W12+W34)/4
q1=(W10+3×W32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain44
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain44は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
補間部34は、P13のR色成分値s0と、P22のR色成分値sと、P31のR色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(R02+R24)/2
s=R22
s1=(R20+R42)/2
また、補間部34は、P13とP22との中点のG色成分q0と、P22とP31との中点のG色成分q1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
q0=(G01+3×G23)/4
q1=(3×G21+G43)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain45
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain45は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(D1−B:注目画素がB画素である場合):
注目画素がB画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Bout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、B色成分の画素値Boutとする。
つまり、補間部34は、
Bout=P22
とする。
≪Rout≫
R色成分の画素値Routを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P00、P11、P22、P33、P44の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(R11+R33)/2−(B00−2×B22+B44)×gain46
なお、(B00−2×B22+B44)は、ラプラシアン成分であり、gain46は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
補間部34は、P13のB色成分値s0と、P22のB色成分値sと、P31のB色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(B02+B24)/2
s=B22
s1=(B20+B42)/2
また、補間部34は、P13とP22との中点のG色成分q0と、P22とP31との中点のG色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×G12+G34)/4
q1=(G10+3×G32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain47
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain47は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
補間部34は、P13のB色成分値s0と、P22のB色成分値sと、P31のB色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(B02+B24)/2
s=B22
s1=(B20+B42)/2
また、補間部34は、P13とP22との中点のW色成分q0と、P22とP31との中点のW色成分q1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
q0=(W01+3×W23)/4
q1=(3×W21+W43)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain48
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain48は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(D1−W:注目画素がW画素である場合):
注目画素がW画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Wout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、W色成分の画素値Woutとする。
つまり、補間部34は、
Wout=P22
とする。
≪Gout≫
G色成分の画素値Goutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P00、P11、P22、P33、P44の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(G11+G33)/2−(W00−2×W22+W44)×gain49
なお、(W00−2×W22+W44)は、ラプラシアン成分であり、gain49は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
補間部34は、P13のW色成分値s0と、P22のW色成分値sと、P31のW色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(W02+W24)/2
s=W22
s1=(W20+W42)/2
また、補間部34は、P13とP22との中点のR色成分q0と、P22とP31との中点のR色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×R12+R34)/4
q1=(R10+3×R32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain50
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain50は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
補間部34は、P13のW色成分値s0と、P22のW色成分値sと、P31のW色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(W02+W24)/2
s=W22
s1=(W20+W42)/2
また、補間部34は、P13とP22との中点のB色成分q0と、P22とP31との中点のB色成分q1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
q0=(B01+3×B23)/4
q1=(3×B21+B43)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain51
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain51は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪第2斜め方向画素補間(カラー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素についての相関方向が「第2斜め方向」であると判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。なお、画素補間処理後の注目画素のW色成分の画素値をWoutとし、R色成分の画素値をRoutとし、G色成分の画素値をGoutとし、B色成分の画素値をBoutとする。
(D2−G:注目画素がG画素である場合):
注目画素がG画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Gout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、G色成分の画素値Goutとする。
つまり、補間部34は、
Gout=P22
とする。
≪Wout≫
W色成分の画素値Woutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。W色成分の画素値Woutの取得処理(算出処理)を、図42を用いて、説明する。
図42は、中心画素(注目画素)がG画素である場合の5画素×5画素のマトリクス領域を示す図である。
補間部34は、P04、P13、P22、P31、P40の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(W13+W31)/2−(G04−2×G22+G40)×gain60
なお、(G04−2×G22+G40)は、ラプラシアン成分であり、gain60は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
補間部34は、図43に示すように、P11のG色成分値s0と、P22のG色成分値sと、P33のG色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(G02+G20)/2
s=G22
s1=(G24+G42)/2
また、補間部34は、図43に示すように、P11とP22との中点のB色成分q0と、P22とP33との中点のB色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×B12+B30)/4
q1=(B14+3×B32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain61
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain61は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
補間部34は、図44に示すように、P11のG色成分値s0と、P22のG色成分値sと、P33のG色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(G02+G20)/2
s=G22
s1=(G24+G42)/2
また、補間部34は、図44に示すように、P11とP22との中点のR色成分q0と、P22とP33との中点のR色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(R03+3×R21)/4
q1=(3×R23+R41)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain62
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain62は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(D2−R:注目画素がR画素である場合):
注目画素がR画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Rout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、R色成分の画素値Routとする。
つまり、補間部34は、
Rout=P22
とする。
≪Bout≫
B色成分の画素値Boutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P04、P13、P22、P31、P40の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(B13+B31)/2−(R04−2×R22+R40)×gain63
なお、(R04−2×R22+R40)は、ラプラシアン成分であり、gain63は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
補間部34は、P11のR色成分値s0と、P22のR色成分値sと、P33のR色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(R02+R20)/2
s=R22
s1=(R24+R42)/2
また、補間部34は、P11とP22との中点のW色成分q0と、P22とP33との中点のW色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×W12+W30)/4
q1=(W14+3×W32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain64
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain64は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
補間部34は、P11のR色成分値s0と、P22のR色成分値sと、P33のR色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(R02+R20)/2
s=R22
s0=(R24+R42)/2
また、補間部34は、P11とP22との中点のG色成分q0と、P22とP33との中点のG色成分q1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
q0=(G03+3×G21)/4
q1=(3×G23+G41)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain65
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain65は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(D2−B:注目画素がB画素である場合):
注目画素がB画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Bout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、B色成分の画素値Boutとする。
つまり、補間部34は、
Bout=P22
とする。
≪Rout≫
R色成分の画素値Routを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P04、P13、P22、P31、P40の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(R13+R31)/2−(B04−2×B22+B40)×gain66
なお、(B04−2×B22+B40)は、ラプラシアン成分であり、gain66は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Gout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
補間部34は、P11のB色成分値s0と、P22のB色成分値sと、P33のB色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(B02+B20)/2
s=B22
s1=(B24+B42)/2
また、補間部34は、P11とP22との中点のG色成分q0と、P22とP33との中点のG色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×G12+G30)/4
q1=(G14+3×G32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain67
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain67は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Wout≫
補間部34は、P11のB色成分値s0と、P22のB色成分値sと、P33のB色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(B02+B20)/2
s=B22
s1=(B24+B42)/2
また、補間部34は、P11とP22との中点のW色成分q0と、P22とP33との中点のW色成分q1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
q0=(W03+3×W21)/4
q1=(3×W23+W41)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のW色成分値Woutを取得する。
Wout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain68
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain68は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
(D2−W:注目画素がW画素である場合):
注目画素がW画素である場合、補間部34は、以下の処理により、Wout、Rout、Gout、Boutを取得する。
≪Wout≫
補間部34は、注目画素の画素値P22を、W色成分の画素値Woutとする。
つまり、補間部34は、
Wout=P22
とする。
≪Gout≫
G色成分の画素値Goutを取得するために、補間部34は、以下の処理を行う。
補間部34は、P04、P13、P22、P31、P40の5つの画素を用いて、以下の処理により、P22のG色成分値Goutを取得する。
Gout=(G13+G31)/2−(W04−2×W22+W40)×gain69
なお、(W04−2×W22+W40)は、ラプラシアン成分であり、gain69は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Rout≫
補間部34は、以下の処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
補間部34は、P11のW色成分値s0と、P22のW色成分値sと、P33のW色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(W02+W20)/2
s=W22
s1=(W24+W42)/2
また、補間部34は、P11とP22との中点のR色成分q0と、P22とP33との中点のR色成分q1とを、以下の数式に相当する処理(内分処理)により算出する。
q0=(3×R12+R30)/4
q1=(R14+3×R32)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のR色成分値Routを取得する。
Rout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain70
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain70は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪Bout≫
補間部34は、P11のW色成分値s0と、P22のW色成分値sと、P33のW色成分値s1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
s0=(W02+W20)/2
s=W22
s1=(W24+W42)/2
また、補間部34は、P11とP22との中点のB色成分q0と、P22とP33との中点のB色成分q1とを、以下の数式に相当する処理により算出する。
q0=(B03+3×B21)/4
q1=(3×B23+B41)/4
そして、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、P22のB色成分値Boutを取得する。
Bout=(q0+q1)/2−(s0−2×s+s1)×gain71
なお、(s0−2×s+s1)は、ラプラシアン成分であり、gain71は、ラプラシアン成分調整用のゲインである。
≪メディアン補間(カラー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素について「いずれの方向にも相関がない」と判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。なお、画素補間処理後の注目画素のW色成分の画素値をWoutとし、R色成分の画素値をRoutとし、G色成分の画素値をGoutとし、B色成分の画素値をBoutとする。
(M−G:注目画素がG画素である場合):
注目画素(中心画素)がG画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Bout=medium(B12,B32,(B10+B30+B12+B32)/4,(B12+B32+B14+B34)/4)
Rout=medium(R21,R23,(R01+R03+R21+R23)/4,(R21+R23+R41+R43)/4)
Gout=G22
Wout=medium(W11,W13,W31,W33)
なお、medium()は、メディアン値を取得する関数である。medium()は、要素数が偶数の場合、中央の2つの値の平均値をとるものとする。
(M−R:注目画素がR画素である場合):
注目画素(中心画素)がR画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Wout=medium(W12,W32,(W10+W30+W12+W32)/4,(W12+W32+W14+W34)/4)
Gout=medium(G21,G23,(G01+G03+G21+G23)/4,(G21+G23+G41+G43)/4)
Gout=R22
Bout=medium(B11,B13,B31,B33)
(M−B:注目画素がB画素である場合):
注目画素(中心画素)がB画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Gout=medium(G12,G32,(G10+G30+G12+G32)/4,(G12+G32+G14+G34)/4)
Wout=medium(W21,W23,(W01+W03+W21+W23)/4,(W21+W23+W41+W43)/4)
Bout=B22
Rout=medium(R11,R13,R31,R33)
(M−W:注目画素がW画素である場合):
注目画素(中心画素)がW画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Rout=medium(R12,R32,(R10+R30+R12+R32)/4,(R12+R32+R14+R34)/4)
Bout=medium(B21,B23,(B01+B03+B21+B23)/4,(B21+B23+B41+B43)/4)
Wout=W22
Gout=medium(G11,G13,G31,G33)
≪平均値補間(カラー画像領域用)≫
画素補間法決定部33により判定された注目画素の画素補間方法が「カラー画像領域用画素補間法」である場合であって、画素補間法決定部33により注目画素について「垂直、水平の両方向において相関が高い」と判定された場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、注目画素についての画素補間処理を行う。なお、画素補間処理後の注目画素のW色成分の画素値をWoutとし、R色成分の画素値をRoutとし、G色成分の画素値をGoutとし、B色成分の画素値をBoutとする。
(Ave−G:注目画素がG画素である場合):
注目画素(中心画素)がG画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Bout=(B12+B32)/2
Rout=(R21+R23)/2
Gout=G22
Wout=(W11+W13+W31+W33)/4
(Ave−R:注目画素がR画素である場合):
注目画素(中心画素)がR画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Wout=(W12+W32)/2
Gout=(G21+G23)/2
Rout=R22
Bout=(B11+B13+B31+B33)/4
(Ave−B:注目画素がB画素である場合):
注目画素(中心画素)がB画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Gout=(G12+G32)/2
Wout=(W21+W23)/2
Bout=B22
Rout=(R11+R13+R31+R33)/4
(Ave−W:注目画素がW画素である場合):
注目画素(中心画素)がG画素である場合、補間部34は、以下の数式に相当する処理により、Bout、Rout、Gout、Woutを取得する。
Rout=(R12+R32)/2
Bout=(B21+B23)/2
Wout=W22
Gout=(G11+G13+G31+G33)/4
以上の処理により、補間部34では、画素ごとに、Rout、Gout、Bout、Woutが取得される。そして、取得されたRout、Gout、Bout、Woutにより形成される画像(画素ごとに4つの色成分値(W色成分値、R色成分値、G色成分値、B色成分値)を持つ画像信号)は、画像D1として補間部34から色空間変換部35に出力される。
色空間変換部35では、補間部34から出力されたWRGB色空間の画像信号D1がYCbCr色空間の画像信号Doutに変換される。色空間変換部35での具体的処理について、以下、説明する。
色空間変換部35の輝度信号取得部351では、図1Bに示すように、補間部34から出力されるR成分信号、G成分信号およびB成分信号が入力される。そして、輝度信号取得部351では、以下の数式に相当する処理により、輝度信号Y0が取得される。
Yout=0.299×R+0.587×G+0.114×B
なお、R、G、Bは、注目画素のR色成分値、G色成分値、B色成分値である。
選択信号生成部352では、画素補間法決定部33から出力された、画素ごとの相関方向および画素補間方法に関する情報から選択信号が生成される。具体的には、以下のようにして、選択信号が生成される。なお、図1Aでは図示していないが、選択信号生成部352には、注目画素(処理対象の画素)の色成分についての情報が入力されているものとする。
(1)注目画素がG画素である場合、相関方向が「第1斜め方向」または「第2斜め方向」であるとき、選択信号は、輝度信号出力部353にて、W信号を選択する信号とし、相関方向が上記以外のときは、選択信号は、輝度信号出力部353にて、Y0信号を選択する信号とする。
(2)注目画素がR画素である場合、相関方向が「垂直方向」であるとき、選択信号は、輝度信号出力部353にて、W信号を選択する信号とし、相関方向が上記以外のときは、選択信号は、輝度信号出力部353にて、Y0信号を選択する信号とする。
(3)注目画素がB画素である場合、相関方向が「水平方向」であるとき、選択信号は、輝度信号出力部353にて、W信号を選択する信号とし、相関方向が上記以外のときは、選択信号は、輝度信号出力部353にて、Y0信号を選択する信号とする。
(4)注目画素がW画素である場合、選択信号は、輝度信号出力部353にて、常に、W信号を選択する信号とする。
(5)注目画素について「いずれの方向にも相関がない」と判定された場合(メディアン補間により画素補間処理が実行された場合)、選択信号は、輝度信号出力部353にて、W信号と、Y0信号の平均値が出力されるようにする信号とする。
以上のようにして生成された選択信号に従い、輝度信号出力部353では、W信号およびY0信号からYout信号を生成し、出力する。つまり、
(1)注目画素がG画素である場合、相関方向が「第1斜め方向」または「第2斜め方向」であるとき、輝度信号出力部353は、
Yout=W
とし、相関方向が上記以外のときは、
Yout=Y0
とする。
(2)注目画素がR画素である場合、相関方向が「垂直方向」であるとき、輝度信号出力部353は、
Yout=W
とし、相関方向が上記以外のときは、
Yout=Y0
とする。
(3)注目画素がB画素である場合、相関方向が「水平方向」であるとき、輝度信号出力部353は、
Yout=W
とし、相関方向が上記以外のときは、
Yout=Y0
とする。
(4)注目画素がW画素である場合、輝度信号出力部353は、常に、
Yout=W
とする。
(5)注目画素について「いずれの方向にも相関がない」と判定された場合(メディアン補間により画素補間処理が実行された場合)、輝度信号出力部353は、
Yout=(W+Y0)/2
とする。
以上により、色空間変換部35では、注目画素のW成分値が、W画素から取得された場合は、W色信号をY成分信号(Yout信号)とし、それ以外の場合は、R色成分値、G色成分値およびB色成分値から変換により取得された輝度信号Y0をY成分信号(Yout信号)とする。したがって、色空間変換部35では、精度の高い輝度信号成分(Y成分信号)を取得することができる。
また、色空間変換部35では、減算器354、356、および、ゲイン調整部355、357により、Yout信号と、R成分信号と、B信号成分とから、Cb成分信号およびCr成分信号が取得される。つまり、Cb成分信号およびCr成分信号が、精度の良いYout信号から取得されたものであるため、Cb成分信号およびCr成分信号も精度の良い信号となる。
以上の通り、撮像装置1000では、WRGB配列の色フィルタを有する単板式の撮像素子により取得された画像信号(Raw画像)に対して、注目画素の周辺領域の画素データを用いて、直角に交わる2方向の複数組の相関度を求め、この相関度を判定基準として画素補間処理を実行する。そして、撮像装置1000では、R成分信号、G成分信号およびB成分信号から生成された輝度信号と、W色成分信号から生成された輝度信号とを適応的に選択することにより、より精度の高い画素補間処理を実行し、より精度の高いYCbCr信号を取得することができる。
また、撮像装置1000では、注目画素の周辺領域の彩度評価値を算出し、彩度評価値に基づいて相関判定方法と画素補間方法とを選択する。そして、撮像装置1000では、WRGB配列に最適な彩度評価値の算出処理を適用することにより、相関方向の判定誤りや誤補間を防止することができ、画素補間処理における偽色の低減を図ることが可能となる。
このように、撮像装置1000では、WRGB配列の色フィルタを有する単板式の撮像素子により取得された画像信号に対して、適切に画素補間処理を行うことができる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、画素補間処理を実数演算により実行する場合を想定して説明している部分があるが、整数演算により、画素補間処理を実行するようにしてもよい。また、画素補間処理において、所定のビット数を使用した場合の制約や、所定のダイナミックレンジ内で処理を実行するために、適宜、ゲイン調整やクリップ処理を実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、輝度信号出力部353にて、選択信号に従い、輝度信号Youtが生成される場合について説明したが、これに限定されることはない。例えば、輝度信号出力部353に制御信号を入力できる構成とし、当該制御信号により、ノイズの多い画像が入力されている場合、常に、
Yout=(Y0+W)/2
となるようにしてもよい。
また、当該制御信号により、輝度信号出力部353から常にW信号が出力されるようにしてもよい。また、当該制御信号により、輝度信号出力部353から常にY0信号が出力されるようにしてもよい。
なお、上記実施形態において、WRGB配列色フィルタ11の配列パターンとして、図2に示すように、ある一列において、G、R、G、R、・・・と、緑色フィルタと赤色フィルタとが交互に配列されていると、その次の一列において、B、W、B、W、・・・と、青色フィルタと白色フィルタ(フィルタがない部分)とが交互に配列されている場合について説明したが、これに限定されることはない。例えば、WRGB配列色フィルタ11の配列パターンは、以下の配列パターンであっても良い。
(1)ある一列において、G、B、G、B、・・・と配列されており、
次の一列において、R、W、R、W、・・・と配列されているパターン。
(2)ある一列において、G、R、G、R、・・・と配列されており、
次の一列において、W、B、W、B、・・・と配列されているパターン。
(3)ある一列において、G、B、G、B、・・・と配列されており、
次の一列において、W、R、W、R、・・・と配列されているパターン。
(4)ある一列において、G、W、G、W、・・・と配列されており、
次の一列において、B、R、B、R、・・・と配列されているパターン。
(5)ある一列において、G、W、G、W、・・・と配列されており、
次の一列において、R、B、R、B、・・・と配列されているパターン。
上記WRGB配列色フィルタ11の配列パターンにおいても、前述の実施形態で説明した画素補間処理を同様に適用することができる。つまり、本発明の画素補間処理装置では、図2で示したWRGB配列色フィルタ11の配列パターンによらず、他の配列パターンの色フィルタであっても、前述の実施形態で説明した処理と同様の処理により、画素補間処理を実現することができる。
また、上記実施形態では、YRGB配列のカラーフィルターを用いる場合について説明したが、これに限定されず、例えば、WYMC配列(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン)等のYRGB配列以外の配列のカラーフィルターを用いる場合に適用してもよい。WYMC配列(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン)等のYRGB配列以外の配列のカラーフィルターを用いる場合においても、上記実施形態で説明したのと同様の処理により、画素補間処理を実現することができる。
また、上記実施形態の撮像装置の一部または全部は、集積回路(例えば、LSI、システムLSI等)として実現されるものであってもよい。
上記実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。なお、上記実施形態に係る撮像装置をハードウェアにより実現する場合、各処理を行うためのタイミング調整を行う必要があるのは言うまでもない。上記実施形態においては、説明便宜のため、実際のハードウェア設計で生じる各種信号のタイミング調整の詳細については省略している。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
1000 撮像装置
1 撮像部
2 信号処理部
3 画素補間処理部(画素補間処理装置)
31 彩度評価値算出部(彩度評価値取得部)
32 相関値算出部(相関度取得部)
33 画素補間法決定部
34 補間部
35 色空間変換部

Claims (9)

  1. 異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含む撮像部により取得される画像に対して、画素補間処理を行う画素補間処理装置であって、
    前記画像の所定の画像領域の彩度を評価し、前記画像領域の彩度評価値を取得する彩度評価値取得部と、
    注目画素の周辺領域の画素データを用いて、前記画像上において直交する2方向の複数組の相関度を取得する相関度取得部と、
    前記彩度評価値取得部により取得された前記彩度評価値と、前記相関度取得部により取得された前記相関度とに基づいて、前記注目画素の画素補間方法を決定する画素補間法決定部と、
    前記画素補間法決定部により決定された前記画素補間方法により、前記画像に対して、画素補間処理を実行し、少なくともW色成分値を規定する所定の色空間の画像データを取得する補間部と、
    前記補間部により取得された前記色空間の画像データにおいて、
    (1)前記注目画素がW色成分画素である場合、または、前記注目画素のW色成分信号が前記注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得された場合、前記補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号を輝度信号として採用し、当該輝度信号と、前記補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得し、
    (2)前記注目画素がW色成分画素ではなく、かつ、前記注目画素のW色成分信号が前記注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得されていない場合、前記補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号および第3色成分信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号と、前記補間部により取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得する、色空間変換部と、
    を備える画素補間処理装置。
  2. 前記色フィルタは、WRGB配列の色フィルタであり、
    前記所定の色空間は、WRGB色空間であり、
    前記第1色成分信号は、R色成分信号であり、
    前記第2色成分信号は、B色成分信号であり、
    前記第3色成分信号は、G色成分信号である、
    請求項1に記載の画素補間処理装置
  3. 前記相関度取得部は、前記画像上における水平方向、垂直方向、および、第1斜め方向と前記第1斜め方向に直交する第2斜め方向の相関度を取得する、
    請求項2に記載の画素補間処理装置。
  4. 前記彩度評価値取得部は、注目画素を中心とする5画素×5画素の画像領域の彩度を評価し、前記画像領域の前記彩度評価値を取得し、
    前記相関度取得部は、注目画素を中心とする5画素×5画素の画像領域において、前記相関度を取得する、
    請求項1から3のいずれかに記載の画素補間処理装置。
  5. 前記補間部は、前記注目画素の第1の色成分の画素値を補間する場合であって、前記画素補間法決定部に決定された相関度の高い方向である相関方向において、前記注目画素を挟むように隣接する2つの第1の色成分の画素の画素値の平均値から、前記相関方向に配置されている複数の第2の色成分の画素値から算出したラプラシアン成分値を減算することで、前記注目画素の前記第1の色成分の画素値を補間する、
    請求項1から4のいずれかに記載の画素補間処理装置。
  6. 前記補間部は、前記ラプラシアン成分値をゲイン調整し、ゲイン調整後の前記ラプラシアン成分を、前記注目画素を挟むように隣接する2つの第1の色成分の画素の画素値の平均値から減算することで、前記注目画素の前記第1の色成分の画素値を補間する、
    請求項5に記載の画素補間処理装置。
  7. 異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された配列の色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含み、被写体光から画像信号を取得する撮像部と、
    前記画像信号に対して、画素補間処理を行う、請求項1から6のいずれかに記載の画素補間処理装置と、
    を備える撮像装置。
  8. 異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含む撮像部により取得される画像に対して、画素補間処理を行う画素補間処理方法を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像の所定の画像領域の彩度を評価し、前記画像領域の彩度評価値を取得する彩度評価値取得ステップと、
    注目画素の周辺領域の画素データを用いて、前記画像上において直交する2方向の複数組の相関度を取得する相関度取得ステップと、
    前記彩度評価値取得ステップにより取得された前記彩度評価値と、前記相関度取得ステップにより取得された前記相関度とに基づいて、前記注目画素の画素補間方法を決定する画素補間法決定ステップと、
    前記画素補間法決定ステップにより決定された前記画素補間方法により、前記画像に対して、画素補間処理を実行し、少なくともW色成分値を規定する所定の色空間の画像データを取得する補間ステップと、
    前記補間ステップにより取得された前記色空間の画像データにおいて、
    (1)前記注目画素がW色成分画素である場合、または、前記注目画素のW色成分信号が前記注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得された場合、前記補間ステップにより取得された当該注目画素のW色成分信号を輝度信号として採用し、当該輝度信号と、前記補間ステップにより取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得し、
    (2)前記注目画素がW色成分画素ではなく、かつ、前記注目画素のW色成分信号が前記注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得されていない場合、前記補間ステップにより取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号および第3色成分信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号と、前記補間ステップにより取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得する、色空間変換ステップと、
    を備える画素補間処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 異なる4色のフィルタが所定のパターンで配列された色フィルタを有し、少なくともW色用画素を含む撮像部により取得される画像に対して、画素補間処理を行う集積回路であって、
    前記画像の所定の画像領域の彩度を評価し、前記画像領域の彩度評価値を取得する彩度評価値取得部と、
    注目画素の周辺領域の画素データを用いて、前記画像上において直交する2方向の複数組の相関度を取得する相関度取得部と、
    前記彩度評価値取得部により取得された前記彩度評価値と、前記相関度取得部により取得された前記相関度とに基づいて、前記注目画素の画素補間方法を決定する画素補間法決定部と、
    前記画素補間法決定部により決定された前記画素補間方法により、前記画像に対して、画素補間処理を実行し、少なくともW色成分値を規定する所定の色空間の画像データを取得する補間部と、
    前記補間部により取得された前記色空間の画像データにおいて、
    (1)前記注目画素がW色成分画素である場合、または、前記注目画素のW色成分信号が前記注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得された場合、前記補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号を輝度信号として採用し、当該輝度信号と、前記補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得し、
    (2)前記注目画素がW色成分画素ではなく、かつ、前記注目画素のW色成分信号が前記注目画素の周辺のW色成分画素を用いて補間処理により取得されていない場合、前記補間部により取得された当該注目画素のW色成分信号以外の第1色成分信号、第2色成分信号および第3色成分信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号と、前記補間部により取得された当該注目画素の第1色成分信号、第2色成分信号とを用いて色差信号を取得する、色空間変換部と、
    を備える集積回路。
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