JP2019121062A - 画像拡大装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補間の際に画像中の斜め方向の相関を考慮しつつ、画質の低下を招くような補間画素の生成を抑制した画像拡大装置を提供する。【解決手段】画像データが入力される入力手段10と、補間対象位置の相関方向を判別する方向判別手段11と、補間に用いる画素を複数選択し、選択した画素の相関方向を判別する画素選択手段12と、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段13と、補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段14と、補間対象位置の方向と、補間に用いる画素の位置の方向との差が、全て一定の設定範囲内である判別条件に合致する場合、方向性補間手段13で生成された補間画素を選択し、判別条件に合致しない場合、算術補間手段14で生成された補間画素を選択する選択手段15と、選択手段15で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段16と、を有する【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像に対して画素の補間を行い、拡大画像を出力する画像拡大装置に関する。
高解像度に対応した映像装置の普及に伴い、低解像度の映像を高解像度の映像に拡大する技術が求められている。低解像度の映像を高解像度の映像に拡大するため、映像装置には、映像を構成する画像の画素を補間して出力する画像拡大装置が設けられる。画像拡大装置は、入力された画像に対して、画素を補間する手法を適用して出力する。
画像拡大装置は、補間する画素の位置において、斜め方向に相関する方向を算出し、この相関方向に存在する画素を選択して補間を行うことがある。このような方向性補間を行う画像拡大装置として、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2004−153668号公報
方向性補間において、補間対象の画素の位置から相関する方向に存在する画素は、補間対象の画素から離れた位置に存在することが多い。このため、補間に用いる画素値が、補間対象の画素値と大きく異なっていることがある。その場合、生成された補間画素が、周囲の画素と大きく異なる画素値を有し、画質の低下を招く。
また、補間対象位置の周辺のパターンによっては、方向性補間で適切な補間ができない場合がある。このような条件下で方向性補間を行った場合も、周辺の画素と大きくかけ離れた画素を生成してしまい、画質を低下させることがある。
また、方向性補間においては、斜め方向の線を滑らかに接続することが、高画質化のためには必要である。従来の方向性補間では、補間対象位置で検出された相関方向に近い画素を選択して、補間に用いている。これに対して、より滑らかな斜め線の生成が求められている。
また、画像の中に文字が含まれている場合に、拡大時の文字の線に含まれる斜め線を、より滑らかにすることも求められている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、補間の際に画像中の斜め方向の相関を考慮しつつ、画質の低下を招くような補間画素の生成を抑制した画像拡大装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、画像データが入力される入力手段と、補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する方向判別手段と、前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択すると共に、選択した画素が周囲の画素と相関する方向を判別する画素選択手段と、前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、前記方向判別手段で判別された補間対象位置の方向と、前記画素選択手段で判別された補間に用いる画素の位置の方向との差が、全て一定の設定範囲内である判別条件に合致する場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記判別条件に合致しない場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、を有することを特徴とする画像拡大装置が提供される。
かかる構成によって、補間対象位置の相関方向と、方向性補間に用いる画素の相関方向との差が大きい場合に、算術補間画素が採用される。したがって、方向性補間で周囲と大きく異なる画素の生成を抑え、ノイズを低減できる。
また、前記方向判別手段及び画素選択手段で判別する方向は、基準となる画素から他の画素に対して、縦方向に離れた画素数を横方向に離れた画素数で除した指数値で表され、前記判別条件の設定範囲は、前記指数の範囲として設定されているようにしてもよい。これにより、判別条件を簡単に設定できると共に、方向の演算を簡易化することができる。
また、本発明の別の観点によれば、格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、画像データが入力される入力手段と、補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する方向判別手段と、前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択する画素選択手段と、前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、前記画素選択手段で選択された画素の画素値と、前記算術補間手段で生成された補間画素の画素値との差が、全て一定の設定範囲内である判別条件に合致する場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記判別条件に合致しない場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、を有することを特徴とする画像拡大装置が提供される。
かかる構成によって、方向性補間に用いる画素値と、補間対象位置に算術補間手法で生成された画素値との差が大きい場合に、算術補間画素が採用される。したがって、方向性補間で周囲と大きく異なる画素の生成を抑え、ノイズを低減できる。
また、本発明の別の観点によれば、格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、画像データが入力される入力手段と、補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する方向判別手段と、前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択する画素選択手段と、前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、該参照領域の複雑度を評価し、該複雑度が小さいと判断される場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記複雑度が大きいと判断される場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、を有することを特徴とする画像拡大装置が提供される。
かかる構成によって、補間対象画素の周辺の複雑度が大きい場合に、算術補間画素が採用される。したがって、方向性補間で周囲と大きく異なる画素の生成を抑え、ノイズを低減できる。
また、前記選択手段は、前記参照領域の画素値の最大値と最小値の差DRと、前記参照領域の横方向に隣接する画素間の差分と、該算出した横方向の差分の絶対値の総和ActHと、前記参照領域の縦方向に隣接する画素間の差分と、該算出した縦方向の差分の絶対値の総和ActVと、を算出し、前記選択手段は、
ActH+ActV>[第1の設定値]×DRとなる第1の条件と、
ActH>[第2の設定値]×DRとなる第2の条件と、
ActV>[第2の設定値]×DRとなる第3の条件と、
のいずれかに合致する場合、前記複雑度が高いと判断するようにしてもよい。これにより、参照領域の複雑度を容易に判別できる。
また、前記選択手段は、前記参照領域の画素値の最大値と最小値の差DRと、前記参照領域の横方向に隣接する画素間の差分と、該算出した横方向の差分の絶対値の総和ActHと、前記参照領域の縦方向に隣接する画素間の差分と、該算出した縦方向の差分の絶対値の総和ActVと、を算出し、前記選択手段は、
ActH>[第3の設定値]、かつ、ActH+2×ActV>[第1の設定値]×DRとなる第4の条件と、
ActV>[第4の設定値]、かつ、ActV+2×ActH>[第1の設定値]×DRとなる第5の条件と、
のいずれかに合致する場合、前記複雑度が高いと判断するようにしてもよい。これにより、参照領域の複雑度を容易に判別できる。
また、前記選択手段は、前記補間対象位置の周辺から、横6画素、縦6画素の参照領域を取り出すようにしてもよい。これにより、複雑度の判別に必要十分な参照領域を取り出すことができる。
また、本発明の別の観点によれば、格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、画像データが入力される入力手段と、補間対象位置の方向を判別する方向判別手段と、前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択する画素選択手段と、前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、該参照手段における線分の終端の有無を検出し、該線分の終端が検出されない場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記線分の終端が検出された場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、を有することを特徴とする画像拡大装置が提供される。
かかる構成によって、補間対象位置の周辺に線分の終端が存在する場合に、算術補間画素が採用される。これにより、線分の終端付近で生じる相関方向の判別エラーによるノイズ発生を抑えることができる。
また、前記選択手段は、前記補間対象位置の周辺から、横3画素、縦3画素の判別領域を取り出し、該判別領域の画素値の最大値Maxと最小値Minの差DRを算出し、前記判別領域について、各画素を[設定値]×DR+Minの閾値を基準に画素値で区分して二分し、該二分した前記判別領域のパターンが、横3画素、縦3画素の領域内に線分の終端を有する複数のパターンのうちいずれか1つに該当する場合、線分の終端を検出するようにしてもよい。これにより、補間対象位置の周辺に線分の終端が存在するか否かを簡単に判別できる。
また、前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点を、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素とを選択し、前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、2つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、2つの前記補間用点の画素値から、バイリニア(Bi−Linear)法により、前記補間対象位置に補間画素を生成するようにしてもよい。これによれば、方向性補間において、補間対象位置に近く、実際に存在する画素の画素値から、補間画素が生成される。この手法によって、斜め線を滑らかに表現できる。
また、前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点と、前記線L1に二番目に近い線L5及び線L6との2つの交点とを、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素と、前記線L5上の2つの画素と、前記線L6上の2つの画素とを選択し、前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、4つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、4つの前記補間用点の画素値から、バイキュービック(Bi−Cubic)法により、前記補間対象位置に補間画素を生成するようにしてもよい。これによれば、方向性補間において、補間対象位置に近く、実際に存在する画素の画素値から、補間画素が生成される。この手法によって、斜め線を滑らかに表現できる。
また、前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる判別用参照領域を取り出し、該判別用参照領域がグラフィック画像の領域であるか否かを判別するグラフィック領域判別手段をさらに有し、前記グラフィック領域判別手段で、前記判別用参照領域がグラフィック画像の領域と判別された場合、前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点を、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素とを選択し、前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、2つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、2つの前記補間用点の画素値から、バイリニア(Bi−Linear)法により、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記グラフィック領域判別手段で、前記判別用参照領域がグラフィック画像の領域でないと判別された場合、前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点と、前記線L1に二番目に近い線L5及び線L6との2つの交点とを、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素と、前記線L5上の2つの画素と、前記線L6上の2つの画素とを選択し、
前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、4つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、4つの前記補間用点の画素値から、バイキュービック(Bi−Cubic)法により、前記補間対象位置に補間画素を生成するようにしてもよい。これにより、グラフィック画像の領域では、斜め線にリンギング(Ringing)を生じさせない手法により、方向性補間を行うことができる。
また、本発明の別の観点によれば、格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、画像データが入力される入力手段と、前記入力手段に入力された画像データの画素間に、自然画像用の第1の補間手法を適用した補間画素を生成する第1補間手段と、前記入力手段に入力された画像データの画素間に、文字線用の第2の補間手法を適用した補間画素を生成する第2補間手段と、前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、該参照領域の画素値のヒストグラムを算出し、該ヒストグラムが2値でない場合は前記第1の補間手法を選択し、前記ヒストグラムが2値である場合は前記第2の補間手法を選択する選択手段と、前記選択手段の選択に基づいて、前記第1補間手段で挿入される補間画素と、前記第2補間手段で挿入される補間画素のいずれかを、出力補間画素として出力する出力手段と、を有し、前記第2補間手段は、前記参照領域の画素の最大値Maxと最小値Min及び平均値Aveを算出し、Max−Ave>Ave−Minの判別条件を満たす場合、前記参照領域の画素値の大きい部分を文字線領域と判別し、前記判別条件を満たさない場合、前記参照領域の画素値の小さい部分を文字線領域と判別し、前記参照領域の文字線領域のパターンに応じた補間画素を生成することを特徴とする画像拡大装置が提供される。
かかる構成によって、画像中の文字線を滑らかに拡大することができる。
また、前記第2補間手段は、一定の大きさの領域における文字線のパターンと、前記文字線を拡大したパターンとを関連付けて記憶するパターン記憶部を有し、前記第2補間手段は、前記補間対象位置の周辺画素を取り出して、前記パターン記憶部の前記文字線領域のパターンに合致する場合、対応する前記文字線を拡大したパターンに従って補間画素を生成するようにしてもよい。これにより、文字線のパターンに合わせて滑らかな線とすることができる。
本発明によれば、補間対象位置の周辺の画素値に応じて補間手法を切替えることで、方向性補間によるノイズ発生を抑え、高画質な拡大画像を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像拡大装置の構成を示すブロック図である。 画像データに含まれる画素と、補間対象位置との配置関係を表した図である。 特定の画素を基準とした方向であって、規格化された方向を表す図である。 補間対象位置の相関方向に画素中心が存在する場合の選択画素の説明図である。 補間対象位置の相関方向に画素中心が存在しない場合の選択画素の説明図である。 補間画素出力のフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像拡大装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における補間画素出力のフローチャートである。 第3の実施形態に係る画像拡大装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における補間画素出力のフローチャートである。 第3の実施形態において、参照領域に対し行う演算の内容を表した説明図である。 第4の実施形態における補間画素出力のフローチャートである。 参照領域と判別領域の関係を表した説明図である。 線分の終端を有する判別領域のパターンを表した説明図である。 第5の実施形態において、補間対象位置の相関方向に画素中心が存在しない場合の選択画素の説明図である。 第6の実施形態に係る画像拡大装置の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る画像拡大装置の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態における補間画素出力のフローチャートである。 拡大前の文字線と単純に拡大した文字線及びパターンを適応した文字線の説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[画像拡大装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る画像拡大装置1の構成について説明する。画像拡大装置1には、格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力される。画像拡大装置1は、入力された画像データの各画素間に補間画素を挿入し、拡大画像データを出力する。
画像拡大装置1は、画像データを含む入力信号が入力される入力手段10を有している。また、画像拡大装置1は、入力手段10に入力された画像データを読み込んで処理を行う方向判別手段11と、画素選択手段12と、算術補間手段14とを有している。方向判別手段11は、補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する。画素選択手段12は、方向性補間に必要な画素を選択する。方向性補間に必要な画素は、方向判別手段11で判別された方向に基づいて選択される。画素選択手段12は、画素の選択に加えて、選択した画素の位置における相関方向を判別する。算術補間手段14は、方向性補間以外の手法で、補間対象位置に補間画素を生成する。算術補間手段14で用いる補間手法は、任意の手法を採用できる。例えば、バイリニア(Bi−Linear)法、バイキュービック(Bi−Cubic)法、ランツォシュ(Lanczos)法などを用いることができる。
また、画像拡大装置1は、方向性補間手段13を有している。方向性補間手段13は、方向判別手段11で判別された方向と、画素選択手段12で選択された画素から、方向性補間による画素を生成する。画像拡大装置1は、方向性補間手段13で生成された補間画素と、算術補間手段14で生成された補間画素のいずれかを選択する選択手段15を有する。選択手段15は、方向判別手段11で判別された補間対象位置の方向と、画素選択手段12で判別された画素位置の方向に基づいて、選択を行う。画像拡大装置1は、選択手段15で選択された補間画素を出力する出力手段16を有している。
[補間画素の配置]
画像拡大装置1は、画像データに含まれる全ての画素について、補間画素をそれぞれ挿入し、拡大画像データを生成する。図2を参照して、補間画素の配置関係について説明する。本実施形態では、入力された画像データを、横方向と縦方向にそれぞれ2倍に拡大するものとする。
画素Aについての補間画素は、画素Aと画素Bとの間である補間対象位置a1と、画素Aと画素Cとの間である補間対象位置a2と、画素Aと画素Dとの間である補間対象位置a3に、それぞれ生成される。補間対象位置a1は、左右に並んだ画素Aと画素Bとに対し横方向に隣接する。補間対象位置a2は、上下に並んだ画素Aと画素Cとに対し縦方向に隣接する。補間対象位置a3は、周囲の画素A、画素B、画素C、及び画素Dに対し斜め方向に隣接する。
[方向性補間手法]
次に、方向性補間の手法につき説明する。方向性補間は、画像データから相関する方向を判別し、当該方向と平行な方向から補間のための画素を選択する。これにより、画像の拡大に伴うエッジ(Edge)の不鮮明化を抑制できる。補間対象位置における相関方向の判別手法としては、ゾーベルフィルタ(Sobel filter)を用いることができる。ただし、方向性の判別手法はこれに限られず、例えばプレヴィットフィルタ(Prewitt filter)など他の手法でもよい。
方向性補間を行う際には、補間に用いる画素を選択するために相関方向の情報が必要である。画像データの画素は、縦横に一定の間隔で並んでいるので、画素の選択に必要な角度情報は、画素の配置を基準に規格化できる。図3に示されているように、画素Aを基準として、横方向に1画素、縦方向に1画素離れた画素P1に向かう方向を「1」とする。画素Aを基準として、横方向に2画素、縦方向に3画素離れた画素P2に向かう方向は「2/3」である。同様に、画素Aから画素P3に向かう方向は「2」、画素Aから画素P4に向かう方向は「5/2」である。さらに、画素Aから画素P5に向かう方向は「3」、画素Aから画素P6に向かう方向は「4」、画素Aから画素P7に向かう方向は「5」である。画素Aから水平な方向から、方向「1」までの角度範囲は、これらの数値の逆数で表される。また、これまで説明した方向は、第1象限及び第3象限に向かう方向である。これに対し、第2象限及び第4象限に向かう方向は、負の方向として表される。
方向性補間手法につき、図4、図5を参照して説明する。前述のように、方向判別手段11は、補間対象位置における相関方向を判別する。図4は、方向判別手段11で判別された方向が、方向「2」の場合を示している。この例では、補間対象位置a1から相関方向に向かう線L1上には、画素C及び画素C’の中心位置が存在する。線L1上に画素中心が存在する場合、画素選択手段12は、線L1上の補間対象位置a1に最も近い2つの画素を選択する。この選択された2つの画素に基づき、方向性補間手段13は、補間対象位置a1に補間画素を生成する。補間画素の生成法として、例えばバイリニア法を用いることができる。ただし、それ以外の手法を用いてもよい。
また、線L1上には、補間対象位置a1から2番目に近い画素E、画素E’も存在している。画素選択手段12は、画素C、画素C’に加えて、画素E、画素E’も選択することができる。4画素が選択された場合、方向性補間手段13は、4画素を用いた補間手法、例えばバイキュービック法などを用いることができる。
図5は、方向判別手段11で判別された方向が、方向「3」の場合を示している。この例では、補間対象位置a1から相関方向に向かう線L1上には、画素の中心位置が存在しない。この場合、さらに、線L1の法線である線L2を引く。次に、線L1に平行な線であって、他の画素の中心位置を通る線を引く。このような線は複数存在する。そのうち、線L1に最も近いものとして、画素E及び画素E’の中心を通る線L3と、画素C及び画素C’の中心を通る線L4を引く。線L3と線L2の交点を、補間用点q1とする。補間用点q1の画素値は、画素Eと画素E’の画素値から算出される。また、線L4と線L2の交点を、補間用点q2とする。補間用点q2の画素値は、画素Cと画素C’の画素値から算出される。各補間用点の算出には、バイリニア法が用いられる。その上で、補間用点q1,q2の2点から、バイリニア法により、補間対象位置a1の画素を生成する。なお、その他の相関方向、補間対象位置の場合にも、同様に2点の補間用点が算出され、バイリニア法で補間画素が生成される。
[補間画素出力手順]
図6を参照して、本実施形態における補間画素の出力手順について説明する。まず、方向判別手段11が、補間対象位置における相関方向を判別する。(S1−1)。次に、方向判別手段11で判別した方向に基づいて、画素選択手段12が補間に用いる画素を選択する(S1−2)。画素の選択は、先に説明した通りに行われる。
補間に用いる画素が選択されたら、方向性補間手段13は、方向性補間画素を生成する(S1−3)。また、画素選択手段12は、選択した画素の相関方向を判別する(S1−4)。相関方向は、選択された画素の全てについて判別される。方向性補間とは別に、算術補間手段14では、算術補間の手法により、補間対象位置に補間画素が生成される(S1−5)。
次に、S1−1で判別された方向と、S1−4で判別された方向とが、判別条件に合致するか否かが判別される(S1−6)。判別条件は、S1−1で判別された方向と、S1−4で判別された方向との差が、全て一定の設定範囲内となることである。設定範囲は、プラス方向の角度差と、マイナス方向の角度差により設定できる。角度差は、前述の規格化された角度で設定される。例えば、設定範囲は、角度差が−1〜+1の範囲とすることができる。ただし、設定範囲は任意に設定することができる。設定範囲を広くすると、方向性補間を用いる割合が大きくなり、斜め線をより滑らかにすることができる。一方で、補間エラーによるノイズ(Noise)の発生も増大する。設定範囲を狭くすると、ノイズの発生は抑えられるが、斜め線のジャギー(Juggy)が増加する。
S1−6で判別条件に合致する場合、選択手段は方向性補間を選択し、出力手段16は方向性補間画素を出力する(S1−7)。S1−6で判別条件に合致しない場合、選択手段は算術補間を選択し、出力手段16は算術補間画素を出力する(S1−8)。
方向性補間は、生成された補間画素が周囲の画素と大きく異なる画素値となることで、ノイズを生じることがある。補間に用いる画素の方向が、補間対象位置の方向と大きく異なる場合に、このノイズを生じることが多い。ここまで説明したように、本実施形態の画像拡大装置1は、補間対象位置の方向と、補間に用いる画素の方向とを比較する。そして、画像拡大装置1は、方向差が大きい場合には、方向性補間以外の手法で生成された補間画素を出力する。これにより、方向性補間時におけるノイズの発生を抑え、高画質な拡大画像を得ることができる。
<2.第2の実施形態>
[画像拡大装置の構成]
次に、第2の実施形態について説明する。図7に示すように、第2の実施形態の画像拡大装置20は、入力信号が入力される入力手段21を有している。入力手段21からの画像データは、方向判別手段22と画素選択手段23及び算術補間手段24に送られる。方向判別手段22では、補間対象位置の相関方向が判別される。画素選択手段23では、方向性補間に用いる画素を選択する。算術補間手段24では、方向性補間以外の手法により、補間画素を生成する。本実施形態における相関方向の判別や画素選択、算術補間の手法は、第1の実施形態と同様である。
方向性補間手段25は、方向判別手段22で判別された方向と、画素選択手段23で選択された画素から、方向性補間による補間画素を生成する。方向性補間の手法は、第1の実施形態と同様である。
選択手段26は、画素選択手段23で選択された画素の画素値と、算術補間手段24で生成された画素の画素値とを比較する。選択手段26は、比較する画素値の差が、全て一定の設定範囲内となる判別条件に合致する場合、方向性補間による補間画素を選択する。また、選択手段26は、比較する画素値の差が判別条件に合致しない場合、算術補間による補間画素を選択する。判別条件の設定範囲は、任意に設定することができる。設定範囲を広くすると、方向性補間を用いる割合が大きくなり、斜め線をより滑らかにすることができる。一方で、補間エラーによるノイズの発生も増大する。設定範囲を狭くすると、ノイズの発生は抑えられるが、斜め線のジャギーが増加する。
[補間画素出力手順]
図8を参照して、本実施形態における補間画素の出力手順について説明する。まず、方向判別手段22が、補間対象位置における相関方向を判別する。(S2−1)。次に、方向判別手段22で判別した方向に基づいて、画素選択手段23が補間に用いる画素を選択する(S2−2)。S2−1で判別された方向と、S2−2で選択された画素から、方向性補間手段25は補間画素を生成する。(S2−3)。また、算術補間手段24も、補間画素を生成する(S2−4)。
次に、選択手段26は、画素選択手段23で選択された複数の画素と、算術補間手段24で生成された補間画素について、前述の判別条件に合致するか否かを判別する(S2−5)。各画素が判別条件に合致する場合、選択手段26は方向性補間による補間画素を選択し、出力手段27から出力される(S2−6)。また、各画素が判別条件に合致しない場合、選択手段26は算術補間による補間画素を選択し、出力手段27から出力される(S2−7)。
方向性補間では、補間に用いる画素の画素値が、補間対象位置周辺の画素値と大きく異なる場合に、ノイズを生じることが多い。ここまで説明したように、本実施形態の画像拡大装置20は、補間に用いる画素の画素値と、算術補間による補間対象位置の画素値とを比較する。そして、画像拡大装置20は、画素値の差が大きい場合には、方向性補間以外の手法で生成された補間画素を出力する。これにより、方向性補間時におけるノイズの発生を抑え、高画質な拡大画像を得ることができる。
<3.第3の実施形態>
[画像拡大装置の構成]
次に、第3の実施形態について説明する。図9に示すように、第3の実施形態の画像拡大装置30は、入力信号が入力される入力手段31を有している。入力手段31からの画像データは、方向判別手段32と画素選択手段33と算術補間手段34及び選択手段36に送られる。方向判別手段32では、補間対象位置の相関方向が判別される。画素選択手段33では、方向性補間に用いる画素を選択する。算術補間手段34では、方向性補間以外の手法により、補間画素を生成する。本実施形態における相関方向の判別や画素選択、算術補間の手法は、第1の実施形態と同様である。
選択手段36は、画像データから補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、参照領域の複雑度を評価する。選択手段36は、参照領域の複雑度が小さい場合は、方向性補間による補間画素を選択する。一方、選択手段36は、参照領域の複雑度が大きい場合は、算術補間による補間画素を選択する。複雑度の評価については後で詳述する。
方向性補間手段35は、方向判別手段32で判別された方向と、画素選択手段33で選択された画素から、方向性補間による補間画素を生成する。方向性補間の手法は、第1の実施形態と同様である。
[補間画素出力手順]
図10を参照して、本実施形態における補間画素の出力手順について説明する。まず、方向判別手段32が、補間対象位置における相関方向を判別する。(S3−1)。次に、方向判別手段32で判別した方向に基づいて、画素選択手段33が補間に用いる画素を選択する(S3−2)。S3−1で判別された方向と、S3−2で選択された画素から、方向性補間手段35は補間画素を生成する。(S3−3)。また、算術補間手段34も、補間画素を生成する(S3−4)。
選択手段36は、画像データから補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出す(S3−5)。参照領域は、図11に示すように、横6画素、縦6画素の正方形の領域である。次に、選択手段36は、取り出した参照領域の複雑度を評価する(S3−6)。参照領域の複雑度を評価するため、選択手段36は、参照領域の画素値の最大値と最小値の差DRを算出する。また、図11(a)に示すように、選択手段36は、参照領域の横方向に隣接する画素間の差分をそれぞれ算出し、算出した差分の絶対値の総和ActHを算出する。さらに、図11(b)に示すように、選択手段36は、参照領域の縦方向に隣接する画素間の差分をそれぞれ算出し、算出した差分の絶対値の総和ActVを算出する。
選択手段36は、算出した値が、以下に示す第1〜5の条件を満たすか否かを判別する。各条件中、α1、α2、α3、α4は、それぞれ一定の設定値である。設定値は、任意に設定することができる。これら5つの条件のうち、いずれか1つが合致する場合、選択手段36は参照領域の複雑度が大きいと評価する。これら5つの条件のいずれにも合致しない場合は、選択手段36は参照領域の複雑度が低いと評価する。
第1の条件:ActH+ActV>α1×DR
第2の条件:ActH>α2×DR
第3の条件:ActV>α2×DR
第4の条件:ActH>α3、かつ、ActH+2×ActV>α1×DR
第5の条件:ActV>α4、かつ、ActV+2×ActH>α1×DR
選択手段36は、参照領域の複雑度が小さいか否かを判別する(S3−7)。参照領域の複雑度が小さければ、選択手段36は方向性補間による補間画素を選択し、出力手段37から出力される(S3−8)。また、参照領域の複雑度が大きければ、選択手段36は算術補間による補間画素を選択し、出力手段37から出力される(S3−9)。
方向性補間では、補間対象位置の周辺が一定以上の複雑さを有している場合に、ノイズを生じることが多い。ここまで説明したように、本実施形態の画像拡大装置30は、補間対象位置周辺の複雑度を評価する。そして、画像拡大装置30は、複雑度が大きい場合には、方向性補間以外の手法で生成された補間画素を出力する。これにより、複雑度の高い領域におけるノイズの発生を抑え、高画質な拡大画像を得ることができる。
<4.第4の実施形態>
[画像拡大装置の構成]
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態の画像拡大装置30の構成は、第3の実施形態と同様であるが、選択手段36の動作が異なる。選択手段36による補間画素の選択については、後で詳述する。
[補間画素出力手順]
図12を参照して、本実施形態における補間画素の出力手順について説明する。まず、方向判別手段32が、補間対象位置における相関方向を判別する。(S4−1)。次に、方向判別手段32で判別した方向に基づいて、画素選択手段33が補間に用いる画素を選択する(S4−2)。S4−1で判別された方向と、S4−2で選択された画素から、方向性補間手段35は補間画素を生成する。(S4−3)。また、算術補間手段34も、補間画素を生成する(S4−4)。
選択手段36は、画像データから補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出す(S4−5)。参照領域は、図13に示すように、横6画素、縦6画素の正方形の領域である。選択手段36は、参照領域からさらに横3画素、縦3画素の判別領域Rを取り出す。図13の判別領域Rは、参照領域の左上端の画素を含んでいる。判別領域は、図13に示す判別領域Rから右側に向かって1画素分ずつずらした4領域も取り出される。また、これらの4領域をそれぞれ下側に向かって1画素分ずつずらした領域も取り出される。これにより、判別領域は計16領域取り出される。
次に、選択手段36は、参照領域から取り出した判別領域毎に、線分の終端の有無を判別する。判別領域における線分の終端の有無は、判別領域について、予め設定された領域のパターンに合致するか否かで判別される。領域のパターンは、図14に示されている。この図では、白抜きの画素が、線分の部分である。横3画素、縦3画素の領域で、線分の終端が存在するパターンは、領域の中心の画素と、周辺8画素のいずれか1つの画素とが、線分を構成する場合である。したがって、図14に示す8パターンとなる。
設定された領域のパターンは、2値のパターンなので、判別領域も2値に区分する。このため、選択手段36は、判別領域の画素値の最大値Maxと最小値Minの差DRを算出し、判別領域について、各画素をDR/2+Minの閾値を基準に画素値で区分して二分する。これによって2値に区分された判別領域について、選択手段36は、図14のパターンのいずれかに合致するか否かを判別する。選択手段36は、判別領域のいずれか1つが、図14に示すパターンのいずれかに合致する場合、参照領域に線分の終端が存在すると判別する。
選択手段36は、S4−6の終端判別の結果、終端無しと判別したら(S4−7)、方向性補間による補間画素を選択する。そして、方向性補間による補間画素が出力手段37から出力される(S4−8)。また、選択手段36は、S4−6の終端判別の結果、終端有りと判別したら(S4−7)、算術補間による補間画素を選択する。そして、算術補間による補間画素が出力手段37から出力される(S4−9)。
方向性補間では、線分の終端が存在する場合には、相関方向の判別が正常に行われない可能性が高い。ここまで説明したように、本実施形態の画像拡大装置30は、補間対象位置周辺における線分の終端の有無を判別する。そして、画像拡大装置30、線分の終端が存在する場合は、方向性補間以外の手法で生成された補間画素を出力する。これにより、線分の終端位置付近でのノイズの発生を抑え、高画質な拡大画像を得ることができる。
<5.第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係る画像拡大装置1について説明する。本実施形態の画像拡大装置1の構成は、第1の実施形態と同じである。本実施形態の画像拡大装置1は、方向性補間の手法において、第1の実施形態と異なっている。
本実施形態における方向性補間手法につき説明する。方向判別手段11は、補間対象位置における相関方向を判別する。補間対象位置から判別された方向に向かう線上に、画素の中心位置が存在する場合、画素選択手段12は、第1の実施形態と同様、その画素を選択する。方向性補間手段13は、画素選択手段12で選択された画素に基づき、補間対象位置に補間画素を生成する。補間画素の生成法として、例えばバイリニア法、バイキュービック法などを用いることができる。ただし、それ以外の手法を用いてもよい。
補間対象位置から判別された方向に向かう線上に、画素の中心位置が存在しない場合について、図15を参照して説明する。この例では、補間対象位置a1の方向が方向「3」であるものとする。
まず、補間対象位置a1を通る方向「3」の線L1と、この線L1の法線である線L2を引く。次に、線L1に平行な線であって、他の画素の中心位置を通る線を引く。このような線は複数存在する。そのうち、線L1に最も近いものとして、画素E及び画素E’の中心を通る線L3と、画素C及び画素C’の中心を通る線L4を引く。線L3と線L2の交点を、補間用点q1とする。補間用点q1の画素値は、画素Eと画素E’の画素値から算出される。また、線L4と線L2の交点を、補間用点q2とする。補間用点q2の画素値は、画素Cと画素C’の画素値から算出される。線L3や線L4の次に線L1に近いものとして、画素F及び画素F’の中心を通る線L5と、画素G及び画素G’の中心を通る線L6とを引く。線L5と線L2の交点を、補間用点q3とする。補間用点q3の画素値は、画素Fと画素F’の画素値から算出される。また、線L6と線L2の交点を、補間用点q4とする。補間用点q4の画素値は、画素Gと画素G’の画素値から算出される。各補間用点の算出には、バイリニア法が用いられる。
その上で、補間用点q1,q2,q3,q4の4点から、バイキュービック法により、補間対象位置a1の画素を生成する。このように、補間対象位置で検出された相関方向において、実際に存在する画素を用いて4つの補間用点の画素値を算出している。これにより、バイキュービック法を用いた補間画素の生成を行うことができる。補間画素の生成にバイキュービック法を用いることにより、先鋭度の高い斜め線を生成することができる。なお、その他の相関方向、補間対象位置の場合にも、同様に4点の補間用点が算出され、バイキュービック法で補間画素が生成される。
<6.第6の実施形態>
次に、第6の実施形態に係る画像拡大装置40について説明する。第1の実施形態で説明した方向性補間手法は、バイリニア法を用いている。以下、この手法を第1方向性補間手法という。第5の実施形態で説明した方向性補間手法は、バイキュービック法を用いている。以下、この手法を第2方向性補間手法という。第1方向性補間手法は、斜め線が滑らかでリンギング(Ringing)を生じにくい補間手法である。一方で、第1方向性補間手法は、斜め線の先鋭感が乏しい。第2方向性補間手法は、斜め線に先鋭感を持たせることができる。一方で、第2方向性補間手法は、リンギングを生じやすい。第1方向性補間手法は、PCの画像などグラフィック(Graphic)画像に適している。第2方向性補間手法は、自然画像に適している。本実施形態では、補間対象位置における画像の種類に応じて、方向性補間手法を切替える。
[画像拡大装置の構成]
図16に示すように、本実施形態の画像拡大装置40は、入力信号が入力される入力手段41を有している。入力手段41からの画像データは、方向判別手段42と画素選択手段43とグラフィック領域判別手段46及び算術補間手段48に送られる。方向判別手段42では、補間対象位置の相関方向が判別される。画素選択手段43では、方向性補間に用いる画素を選択する。算術補間手段48では、方向性補間以外の手法により、補間画素を生成する。本実施形態における相関方向の判別や算術補間の手法は、第1の実施形態と同様である。画素選択手段43で選択される画素は、第1方向性補間手法に必要な画素と、第2方向性補間手法に必要な画素である。
画像拡大装置40は、第1方向性補間手段44と第2方向性補間手段45を有している。第1方向性補間手段44は、第1方向性補間手法により補間画素を生成する。第2方向性補間手段45は、第2方向性補間手法により補間画素を生成する。
グラフィック領域判別手段46は、補間対象位置の周辺画素を参照領域として取り出す。グラフィック領域判別手段46は、参照領域が一定の判別条件に合致する場合、補間対象位置がグラフィック画像の領域と判別する。参照領域は、横6画素、縦6画素の領域とされる。判別条件は、参照領域の画素のうち、予め設定された数以上の画素が、同一であることである。設定される数は4であり、同一であることは、画素値が一定の範囲内であるか否かによって判別される。すなわち、横6画素、縦6画素の領域で4つ以上、同一の画素が存在する場合、補間対象位置がグラフィック画像の領域と判別される。参照領域が判別条件に合致しない場合、補間対象位置が自然画像の領域と判別される。判別条件における設定数や、同一とみなす画素値の範囲は、任意に設定することができる。また、グラフィック画像の領域と判別するために、その他の手法を用いてもよい。
選択手段47は、第1の実施形態と同様、補間対象位置の相関方向と、方向性補間に用いる画素の方向により、方向性補間画素または算術補間画素を選択する。また、選択手段47は、方向性補間を選択する場合、グラフィック領域判別手段46の判別結果に応じて、さらに方向性補間画素を選択する。補間対象位置がグラフィック画像の領域と判別された場合、選択手段47は、第1方向性補間手段44で生成された補間画素を選択する。また、補間対象位置が自然画像の領域と判別された場合、選択手段47は、第2方向性補間手段45で生成された補間画素を選択する。出力手段49は、選択手段47で選択された補間画素を出力する。
このように、本実施形態の画像拡大装置40は、グラフィック領域判別手段46で補間対象位置における画像の種類を判別する。画像拡大装置40は、その結果に応じて、方向性補間画素を選択し、出力する。これにより、グラフィック画像の領域と自然画像の領域のそれぞれに適した補間を行うことができる。
<7.第7の実施形態>
[画像拡大装置の構成]
次に、第7の実施形態に係る画像拡大装置50について説明する。本実施形態の画像拡大装置50は、画像中の文字線を滑らかに拡大する。図17に示すように、本実施形態の画像拡大装置50は、入力信号が入力される入力手段51を有している。入力手段51からの画像データは、選択手段52と第1補間手段53及び第2補間手段54に送られる。
選択手段52は、画像データから補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、領域の判別を行う。その詳細は後で詳述する。第1補間手段53は、自然画像用の補間手法により、補間対象位置に補間画素を生成する。自然画像用の補間手法として、例えばバイキュービック法、またはランツォシュ法を用いることができる。ただし、第1の補間手法はこれらに限られず、それ以外の補間手法でもよい。第2補間手段54は、文字線用の補間手法により、補間対象位置に補間画素を生成する。文字線用の補間手法の詳細は、後で詳述する。出力手段55は、選択手段52で選択された補間手法で生成された補間画素を出力する。
[補間画素出力手順]
図18を参照して、本実施形態における補間画素の出力手順について説明する。まず、選択手段52は、補間対象位置の周辺から参照領域を取り出す(S5−1)。参照領域は、横方向に6画素、縦方向に6画素の正方形状の領域である。選択手段52は、取り出した参照領域について、ヒストグラム(Histogram)を算出する(S5−2)。次に、選択手段52は、算出したヒストグラムが2値であるか否かを判別する(S5−3)。ヒストグラムが2値の場合、選択手段52は、第2の補間手法を選択する。一方、ヒストグラムが2値でない場合、選択手段52は、第1の補間手法を選択する。選択手段52が第1の補間手法を選択した場合、出力手段55は第1補間手段53で生成された補間画素を出力する(S5−4)。
第2補間手段54は、参照領域に含まれる画素値の平均値Aveを算出する(S5−5)。次に、第2補間手段54は、参照領域の画素値の最大値Maxと最小値Minを算出する(S5−6)。次に、第2補間手段54は、参照領域で画素値の大きい方と小さい方のいずれが文字線であるかを判別する(S5−7)。第2補間手段54は、Max−Ave>Ave−Minの判別条件を満たす場合、参照領域の画素値の大きい部分を文字線の領域と判別する。また、第2補間手段54は、判別条件を満たさない場合、参照領域の画素値の小さい部分を文字線の領域と判別する。
第2補間手段54は、パターン記憶部54aを有している。パターン記憶部54aは、一定の大きさの領域における文字線のパターンと、文字線を拡大したパターンとを関連付けて記憶している。パターン記憶部54aが記憶する領域は、横方向に4画素、縦方向に4画素の大きさである。
第2補間手段54は、パターン識別のため、補間対象画素の周辺から横方向に4画素、縦方向に4画素の領域を取り出す。そして、第2補間手段54は、取り出した領域の文字線のパターンに合致する拡大パターンをパターン記憶部54aから読み出す(S5−7)。第2補間手段54は、読み出した拡大パターンに基づき補間対象位置に補間画素を生成する。
図19(a)に示すように、拡大前の文字線に斜め線が含まれている場合、これを単純に2倍に拡大すると、図19(b)のようになる。図19(b)では、斜め線における段差がそのまま2倍に拡大される。このため、文字線の段差が目立ち、文字線が滑らかにならない。このような斜め線に対し、パターン記憶部54aには、適応すべき拡大パターンが記憶されている。パターン記憶部54aには、横方向に4画素、縦方向に4画素の大きさの領域内に存在しうる文字線のパターンについて、それぞれ拡大パターンを記憶している。
パターン記憶部54aの拡大パターンを適応した場合について、図19(c)に示している。パターン記憶部54aの拡大パターンを適応することで、文字線の斜め線を平滑化することができる。
このように、本実施形態の画像拡大装置50は、補間対象位置の周辺が文字線であるか否かを判別する。また、画像拡大装置50は、文字線の領域を判別し、そのパターンに対してパターン記憶部54aに記憶された拡大パターンを適応する。これにより、画像中の文字線について、滑らかな線となるように補間することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述の実施形態において画像拡大装置は、入力された画像データを縦横2倍の大きさの拡大画像データに拡大する。拡大率は2倍には限られず、3倍あるいはそれ以上とすることができる。
1 画像拡大装置
10 入力手段
11 方向判別手段
12 画素選択手段
13 方向性補間手段
14 算術補間手段
15 選択手段
16 出力手段

Claims (14)

  1. 格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、
    画像データが入力される入力手段と、
    補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する方向判別手段と、
    前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択すると共に、選択した画素が周囲の画素と相関する方向を判別する画素選択手段と、
    前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、
    補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、
    前記方向判別手段で判別された補間対象位置の方向と、前記画素選択手段で判別された補間に用いる画素の位置の方向との差が、全て一定の設定範囲内である判別条件に合致する場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記判別条件に合致しない場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、
    前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像拡大装置。
  2. 前記方向判別手段及び画素選択手段で判別する方向は、基準となる画素から他の画素に対して、縦方向に離れた画素数を横方向に離れた画素数で除した指数値で表され、前記判別条件の設定範囲は、前記指数の範囲として設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像拡大装置。
  3. 格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、
    画像データが入力される入力手段と、
    補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する方向判別手段と、
    前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、
    補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、
    前記画素選択手段で選択された画素の画素値と、前記算術補間手段で生成された補間画素の画素値との差が、全て一定の設定範囲内である判別条件に合致する場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記判別条件に合致しない場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、
    前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像拡大装置。
  4. 格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、
    画像データが入力される入力手段と、
    補間対象位置が周囲の画素と相関する方向を判別する方向判別手段と、
    前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、
    補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、
    前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、該参照領域の複雑度を評価し、該複雑度が小さいと判断される場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記複雑度が大きいと判断される場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、
    前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像拡大装置。
  5. 前記選択手段は、前記参照領域の画素値の最大値と最小値の差DRと、前記参照領域の横方向に隣接する画素間の差分と、該算出した横方向の差分の絶対値の総和ActHと、前記参照領域の縦方向に隣接する画素間の差分と、該算出した縦方向の差分の絶対値の総和ActVと、を算出し、
    前記選択手段は、
    ActH+ActV>[第1の設定値]×DRとなる第1の条件と、
    ActH>[第2の設定値]×DRとなる第2の条件と、
    ActV>[第2の設定値]×DRとなる第3の条件と、
    のいずれかに合致する場合、前記複雑度が高いと判断することを特徴とする請求項4に記載の画像拡大装置。
  6. 前記選択手段は、前記参照領域の画素値の最大値と最小値の差DRと、前記参照領域の横方向に隣接する画素間の差分と、該算出した横方向の差分の絶対値の総和ActHと、前記参照領域の縦方向に隣接する画素間の差分と、該算出した縦方向の差分の絶対値の総和ActVと、を算出し、
    前記選択手段は、
    ActH>[第3の設定値]、かつ、ActH+2×ActV>[第1の設定値]×DRとなる第4の条件と、
    ActV>[第4の設定値]、かつ、ActV+2×ActH>[第1の設定値]×DRとなる第5の条件と、
    のいずれかに合致する場合、前記複雑度が高いと判断することを特徴とする請求項4または5に記載の画像拡大装置。
  7. 前記選択手段は、前記補間対象位置の周辺から、横6画素、縦6画素の参照領域を取り出すことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像拡大装置。
  8. 格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、
    画像データが入力される入力手段と、
    補間対象位置の方向を判別する方向判別手段と、
    前記方向判別手段で判別された方向に基づいて、補間に用いる画素を複数選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段で選択された画素を用いて、補間対象位置に方向性補間による補間画素を生成する方向性補間手段と、
    補間対象位置に方向性補間以外の手法で補間画素を生成する算術補間手段と、
    前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、該参照手段における線分の終端の有無を検出し、該線分の終端が検出されない場合、前記方向性補間手段で生成された補間画素を選択し、前記線分の終端が検出された場合、前記算術補間手段で生成された補間画素を選択する選択手段と、
    前記方向性補間手段で生成された補間画素と、前記算術補間手段で生成された補間画素のうち、前記選択手段で選択された補間画素を出力補間画素として出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像拡大装置。
  9. 前記選択手段は、前記補間対象位置の周辺から、横3画素、縦3画素の判別領域を取り出し、該判別領域の画素値の最大値Maxと最小値Minの差DRを算出し、前記判別領域について、各画素を[設定値]×DR+Minの閾値を基準に画素値で区分して二分し、該二分した前記判別領域のパターンが、横3画素、縦3画素の領域内に線分の終端を有する複数のパターンのうちいずれか1つに該当する場合、線分の終端を検出することを特徴とする請求項8に記載の画像拡大装置。
  10. 前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点を、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素とを選択し、
    前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、2つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、2つの前記補間用点の画素値から、バイリニア法により、前記補間対象位置に補間画素を生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像拡大装置。
  11. 前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点と、前記線L1に二番目に近い線L5及び線L6との2つの交点とを、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素と、前記線L5上の2つの画素と、前記線L6上の2つの画素とを選択し、
    前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、4つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、4つの前記補間用点の画素値から、バイキュービック法により、前記補間対象位置に補間画素を生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像拡大装置。
  12. 前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる判別用参照領域を取り出し、該判別用参照領域がグラフィック画像の領域であるか否かを判別するグラフィック領域判別手段をさらに有し、
    前記グラフィック領域判別手段で、前記判別用参照領域がグラフィック画像の領域と判別された場合、
    前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点を、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素とを選択し、
    前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、2つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、2つの前記補間用点の画素値から、バイリニア法により、前記補間対象位置に補間画素を生成し、
    前記グラフィック領域判別手段で、前記判別用参照領域がグラフィック画像の領域でないと判別された場合、
    前記画素選択手段は、前記補間対象位置から前記方向判別手段で判別された方向に向かう線L1上に画素中心が存在する場合、線L1上の前記補間対象位置に最も近い2つの画素を選択し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、前記線L1と前記補間対象位置で直交する線L2と、前記線L1と平行でいずれかの画素中心を通る線のうち、前記線L1に最も近い線L3及び線L4との2つの交点と、前記線L1に二番目に近い線L5及び線L6との2つの交点とを、それぞれ補間用点とし、各補間用点を補間する、前記線L3上の2つの画素と、前記線L4上の2つの画素と、前記線L5上の2つの画素と、前記線L6上の2つの画素とを選択し、
    前記方向性補間手段は、線L1上に画素中心が存在する場合、前記画素選択手段で選択された2つの画素から、前記補間対象位置に補間画素を生成し、前記線L1上に画素中心が存在しない場合、4つの前記補間用点について、それぞれ前記画素選択手段で選択された画素から補間された画素値を算出し、4つの前記補間用点の画素値から、バイキュービック法により、前記補間対象位置に補間画素を生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像拡大装置。
  13. 格子状に配列された多数の画素からなる画像データが入力され、該画像データに補間手法を適用して拡大画像データを出力する画像拡大装置において、
    画像データが入力される入力手段と、
    前記入力手段に入力された画像データの画素間に、自然画像用の第1の補間手法を適用した補間画素を生成する第1補間手段と、
    前記入力手段に入力された画像データの画素間に、文字線用の第2の補間手法を適用した補間画素を生成する第2補間手段と、
    前記入力手段に入力された画像データから、補間対象位置の周辺画素からなる参照領域を取り出し、該参照領域の画素値のヒストグラムを算出し、該ヒストグラムが2値でない場合は前記第1の補間手法を選択し、前記ヒストグラムが2値である場合は前記第2の補間手法を選択する選択手段と、
    前記選択手段の選択に基づいて、前記第1補間手段で挿入される補間画素と、前記第2補間手段で挿入される補間画素のいずれかを、出力補間画素として出力する出力手段と、
    を有し、
    前記第2補間手段は、前記参照領域の画素の最大値Maxと最小値Min及び平均値Aveを算出し、Max−Ave>Ave−Minの判別条件を満たす場合、前記参照領域の画素値の大きい部分を文字線領域と判別し、前記判別条件を満たさない場合、前記参照領域の画素値の小さい部分を文字線領域と判別し、前記参照領域の文字線領域のパターンに応じた補間画素を生成することを特徴とする画像拡大装置。
  14. 前記第2補間手段は、一定の大きさの領域における文字線のパターンと、前記文字線を拡大したパターンとを関連付けて記憶するパターン記憶部を有し、
    前記第2補間手段は、前記補間対象位置の周辺画素を取り出して、前記パターン記憶部の前記文字線領域のパターンに合致する場合、対応する前記文字線を拡大したパターンに従って補間画素を生成することを特徴とする請求項13に記載の画像拡大装置。
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