JP6012172B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
1.実施形態1に係る半導体装置100の構成
まず、実施形態1に係る半導体装置100の構成を説明する。
図1は、実施形態1に係る半導体装置100を説明するために示す図である。図1(a)は半導体装置100の平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
図2は、実施形態1に係る半導体装置100を説明するために示す要部拡大断面図である。図2(a)はストレート部122の要部拡大断面図を示し、図2(b)は溝130を形成する前におけるストレート部122の要部拡大断面図を示し、図2(c)はコーナー部124の要部拡大断面図を示す。
次に、実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を以下に示す各工程に沿って説明する。
図3〜図5は、実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を説明するために示す図である。図3(a)〜図3(c)、図4(a)〜図4(c)及び図5(a)〜図5(c)は各工程図である。
まず、n+型半導体層112とn−型半導体層114とがこの順序で積層された構造を有する半導体基体110を準備する(図3(a)参照。)。
次に、n−型半導体層114の表面に、例えば厚さ800nmのシリコン酸化膜のマスクM1を形成する。そして、マスクM1にフォトエッチングを施すことにより所定の領域を開口した後、イオン注入法やデポジション法などの方法によりp型不純物(例えばボロン)をn−型半導体層114の表面に導入してp型不純物導入領域120’を形成する(図3(b)参照。)。その後、半導体基体110に熱処理(例えば1000℃)を施してp型不純物を拡散させることによりp+型半導体層120を形成する(図3(c)参照。)。このとき、n−型半導体層114の表面においては、複数のストレート部122及び複数のコーナー部124に囲まれた領域にp+型半導体層120が形成されることとなる(図1(a)参照。)。
次に、マスクM1を除去後、熱酸化によりn−型半導体層114の表面に酸化膜150を形成した後、フォトエッチング法によって、酸化膜150の所定部位に所定の開口部を形成する(図4(a)参照。)。その後、酸化膜150をマスクとしてn−型半導体層114のウェットエッチングを行う。n−型半導体層114のエッチングにおいては、ストレート部122において、「pn接合露出部128を含み、かつ、p+型半導体層120の底面126の深さを超えない深さを有する所定部分R1」が除去された構造を有する溝130を形成する(図4(b)参照。)。このとき、pn接合の終端部は、溝130の内部に露出することとなる。
次に、電気泳動法により溝130の内面及びその近傍のn−型半導体層114の表面にガラス組成物からなる層を形成するとともに、当該ガラス組成物からなる層を焼成することにより、パッシベーション用のガラス層132を形成する(図4(c)参照。)。このとき、溝130の内部に露出するpn接合の終端部はガラス層132に覆われた状態となる。
次に、n−型半導体層114の表面を覆うように図示しないパターンマスクを形成して、当該パターンマスクをマスクとして酸化膜150のエッチングを行い、アノード電極160を形成する部位における酸化膜150を除去する(図5(a)参照。)。その後、Niめっきを行い、p+型半導体層120上にアノード電極160を形成する(図5(b)参照。)とともに、n+型半導体層112の表面にカソード電極170を形成する(図5(c)参照。)。なお、酸化膜150を除去した後、アノード電極160及びカソード電極170を形成する前に、アノード電極160を形成する部位にアノード電極160とp+型半導体層120との密着性を高くするための粗化処理を施してもよい。
実施形態1に係る半導体装置100によれば、複数のストレート部122のうちすべてのストレート部122において、「pn接合露出部128を含み、かつ、p+型半導体層120の底面126の深さを超えない深さを有する所定部分R1」が除去された構造を有する溝130が形成されていることから、ストレート部122においては、コーナー部124においてよりも逆耐圧が低くなる。その結果、逆バイアス時には、逆耐圧のばらつきが小さいストレート部122におけるpn接合から電流が流れ始めるようになる。このため、逆耐圧のばらつきが大きいコーナー部124から電流が流れ始める従来の半導体装置の場合よりも逆耐圧のばらつきが小さく高信頼性の半導体装置を提供することが可能となる。
図6は、実施形態2に係る半導体装置102を説明するために示す図である。なお、図6においては、説明を簡潔にするために実施形態1と同一構成要素には同一符号を付してある。
図7は、実施形態3に係る半導体装置104を説明するために示す図である。なお、図7においては、説明を簡潔にするために実施形態1と同一構成要素には同一符号を付してある。
図8は、実施形態4に係る半導体装置106を説明するために示す図である。なお、図8においては、説明を簡潔にするために実施形態1と同一構成要素には同一符号を付してある。
Claims (5)
- 第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層の表面において、複数のストレート部及び複数のコーナー部に囲まれた領域に形成された、前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2半導体層とを備え、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間にpn接合が形成された半導体装置であって、
前記pn接合のうち、前記第1半導体層の表面に露出した部分をpn接合露出部としたとき、
前記複数のストレート部及び前記複数のコーナー部のうち前記複数のストレート部においてのみ、その全部又は一部において、「前記pn接合露出部を含み、かつ、前記第2半導体層の底面の深さを超えない深さを有する所定部分」が除去された構造を有する溝が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記溝は、前記半導体装置の逆耐圧に相当する電圧が印加されたときに前記pn接合露出部から前記半導体装置の外周部に向かって伸長する空乏層の終端部を超える領域まで形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
前記溝の最深部は、前記溝の内表面に現れる前記pn接合の終端部よりも外周部側にあることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記溝の内表面に形成されたガラス層をさらに備えることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記溝の内部全体を埋めるように形成された絶縁層をさらに備えることを特徴とする半導体装置。
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JP2011272008A JP6012172B2 (ja) | 2011-12-13 | 2011-12-13 | 半導体装置 |
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JP6181594B2 (ja) * | 2014-04-22 | 2017-08-16 | 株式会社豊田中央研究所 | 半導体装置 |
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JP2000252457A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-14 | Rohm Co Ltd | メサ型半導体装置 |
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