JP6009918B2 - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の低燃費化の要請に対応して、タイヤの転がり抵抗を低減し、発熱を抑えたタイヤの開発が進められており、タイヤの部材の中でも、タイヤにおける占有比率の高いトレッドに対して、特に優れた低発熱性が要求されている。
このような問題を解決するために、タイヤのトレッドにおいて、従来から補強用充填剤として使用されているカーボンブラックを、一部シリカに置き換えることがなされているが、カーボンブラックに比べてシリカは表面の水酸基の影響で凝集し易く、分散しにくいという問題がある。
そこで、シリカの補強性をカーボンブラックと同程度にするために、シリカの分散性を増大させることを目的としてシランカップリング剤やシリカと相互作用を持つ官能基を含有するシリカ用変性ポリマーを使用することの検討がなされている(特許文献1参照)。
また、低発熱性を満足させる方法として、補強用充填剤であるシリカの配合量を減量する方法や、補強性の小さい充填剤を用いることが知られているが、そうすることで、耐摩耗性能が大きく低下するという問題が生じる。従って、更なる低燃費化の要求の中で、より低燃費性能と耐摩耗性能をバランスよく向上させたタイヤが必要とされている。
特開2010−111753号公報
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性能及び耐摩耗性能をバランスよく改善させたタイヤ用ゴム組成物及びこれを用いて作製した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して得られる混練物と、他のジエン系ゴムとを混練して作製されるタイヤ用ゴム組成物に関する。
前記官能基がアミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基、及びポリシロキサン構造からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
前記変性ブタジエンゴムは、下記式(I)で表される化合物により変性されたものであることが好ましい。
Figure 0006009918
(式中、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基、メルカプト基又はこれらの誘導体を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子、アルキル基又は環状エーテル基を表す。nは整数を表す。)
前記工程Bがシリカを混練するものであることが好ましい。
前記工程Aがスルフィド系シランカップリング剤を混練し、前記工程Bがメルカプト系シランカップリング剤を混練することが好ましい。
前記シリカは、含有量がゴム成分100質量部に対して5〜150質量部、窒素吸着比表面積が30〜500m/gであることが好ましい。
本発明はまた、少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して混練物を作製する工程Aと、少なくとも前記混練物及び他のジエン系ゴムを混練する工程Bとを含む前記タイヤ用ゴム組成物の製造方法に関する。
キャップトレッド用ゴム組成物であることが好ましい。
本発明はまた、前記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して得られる混練物と、他のジエン系ゴムとを混練して作製されるタイヤ用ゴム組成物であるので、低燃費性及び耐摩耗性をバランス良く向上できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して得られる混練物と、他のジエン系ゴムとを混練して作製されるものである。
つまり、先ず、シリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム及びシリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴムからなるブタジエンゴム成分とシリカを混練することで、予めブタジエンゴム成分中にシリカを充分に分散させた後に、ブタジエンゴム以外のジエン系ゴムなどを添加して混練することで、ゴム成分全体にシリカを充分に分散できる。従って、シリカ分散性が向上し、低燃費性と耐摩耗性の性能バランスを顕著に改善できる。これは、予め比較的シリカとの相互作用が低いブタジエンゴム成分をシリカと混練してブタジエンゴム成分中にシリカを分散させた後、他のジエン系ゴムなどを添加、混練することで、ゴム成分全体にシリカを均一分散できるものと推察される。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、例えば、少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して混練物を作製する工程Aと、少なくとも前記混練物及び他のジエン系ゴムを混練する工程Bとを含む製造方法などにより作製できる。
<工程A>
工程Aでは、少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを含む材料を混練して混練物が作製される(ベース練り工程A)。
ゴム成分として使用されるシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム(以下、シリカ用変性BRともいう。)としては、例えば、ブタジエンゴムの少なくとも一方の末端を、シリカと相互作用する官能基(好ましくは、窒素、酸素及びケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む官能基)を有する化合物(変性剤)で変性された末端変性BRや、主鎖に上記官能基を有する主鎖変性BRや、主鎖及び末端に上記官能基を有する主鎖末端変性BR(例えば、主鎖に上記官能基を有し、少なくとも一方の末端を上記変性剤で変性された主鎖末端変性BR)や、分子中に2個以上のエポキシ基を有する多官能化合物により変性(カップリング)され、水酸基やエポキシ基が導入された末端変性BR等が挙げられる。
上記官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基、ポリシロキサン構造等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。
ゴム成分として使用される上記シリカ用変性BRとしては、下記式(I)で表される化合物により末端変性された変性BRが好ましい。
Figure 0006009918
(式中、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6、更に好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基)、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、メルカプト基(−SH)又はこれらの誘導体を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子又はアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)を表す。nは整数(好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4、更に好ましくは3)を表す。)
、R及びRとしては、アルコキシ基が望ましく、R及びRとしては、アルキル基が望ましい。これにより、優れた低燃費性、耐摩耗性を得ることができる。
上記式(I)で表される化合物の具体例としては、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、2−ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記式(I)で表される化合物(変性剤)によるBRの変性方法としては、特公平6−53768号公報、特公平6−57767号公報、特表2003−514078号公報などに記載されている方法など、従来公知の手法を用いることができる。例えば、BRと変性剤とを接触させればよく、アニオン重合によりBRを合成した後、該重合体ゴム溶液中に変性剤を所定量添加し、BRの重合末端(活性末端)と変性剤とを反応させる方法、BR溶液中に変性剤を添加して反応させる方法などが挙げられる。
また、上記シリカ用変性BRとしては、p−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、p−(n−プロポキシ)スチレン、p−(tert−ブトキシ)スチレン、m−メトキシスチレンなどのアルコキシスチレン;3−または4−(2−ピロリジノエチル)スチレン、3−または4−(2−ピペリジノエチル)スチレン、3−または4−(2−ヘキサメチレンイミノエチル)スチレン、3−または4−(2−アゼチジノエチル)スチレンなどの窒素含有化合物等により主鎖変性された変性BR、このような主鎖変性と前記式(I)で示される化合物による末端変性とが施された変性BRなども挙げられる。これにより、フィラーの分散性がより向上し、低燃費性能、耐摩耗性能をより向上できる。
上記シリカ用変性BRにおけるアルコキシスチレン及び/又は窒素含有化合物の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。0.05質量%未満では、シリカ分散性を充分に改善できないおそれがあり、30質量%を超えると、高コストになる傾向がある。
なお、上記式(I)で表される化合物量は、NMR(例えば、日本電子(株)製のJNM−ECAシリーズの装置)を用いて測定できる。
シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム(以下、非変性BRともいう。)としては、シリカと相互作用を持つ官能基を分子中に有さないBRであれば特に限定されず、例えば、変性が施されていないBRなどが挙げられる。
非変性BRとしては、高シス含量BRなどを好適に使用できる。この場合、シス含量は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは93質量%以上である。また、非変性BRのムーニー粘度ML1+4(100℃)は、好ましくは40以上、より好ましくは50以上であり、上限は特に限定されないが、好ましくは100、より好ましくは80以下である。なお、シス含量は赤外吸収スペクトル分析法、ML1+4(100℃)はJIS−K6300に準拠して測定できる。
工程Aにおける上記シリカ用変性BR、上記非変性BRの配合割合は、それぞれ、ゴム組成物の製造に使用される全シリカ用変性BR、全非変性BRの配合量の70質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましい。70質量%未満では、ゴム成分全体にシリカを充分に分散できなくなるおそれがある。
シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。シリカを配合することにより、低燃費性能、耐摩耗性能をバランス良く改善できる。
シリカの窒素吸着比表面積(NSA)は、30m/g以上が好ましく、110m/g以上がより好ましい。30m/g未満では、破壊強度、耐摩耗性能が低下する傾向がある。また、シリカのNSAは、500m/g以下が好ましく、300m/g以下がより好ましい。500m/gを超えると、低燃費性能、加工性が悪化する傾向がある。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
工程Aでは、シリカとともに、シランカップリング剤を混練することが好ましい。
シランカップリング剤としては、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド等のスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、EVONIK−DEGUSSA社製のSi363、Momentive社製のNXT−Z30、NXT−Z45、NXT−Z60などのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系等が挙げられる。なかでも、シリカ分散性の点から、工程Aでは、スルフィド系シランカップリング剤を混練することが好ましい。
工程Aでは、シリカ用変性BR、非変性BR、シリカ、シランカップリング剤以外にも、本発明の効果を阻害しない範囲内で、後述する他のジエン系ゴム、オイル等を混練してもよい。
工程Aのベース練り工程では、例えば、混練機を用いて、上記シリカ用変性BR、非変性BR、シリカ、シランカップリング剤及び必要に応じて添加される他の成分を混練する。
<工程B>
工程Bでは、少なくとも前記工程Aで得られた混練物と他のジエン系ゴムとを含む材料が混練される(ベース練り工程B)。
ゴム成分として使用される上記他のジエン系ゴムとしては、上記シリカ用変性BR及び非変性BR以外のジエン系ゴムであれば特に限定されず、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、これらの変性ゴム等が挙げられる。なかでも、低燃費性能及び耐摩耗性能がバランスよく得られるという理由から、シリカと相互作用を持つ官能基を有する変性スチレンブタジエンゴム(以下、シリカ用変性SBRともいう。)、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないスチレンブタジエンゴム(以下、非変性SBRともいう。)などのSBRが好ましく、シリカ用変性SBRがより好ましい。
シリカ用変性SBRとしては、タイヤ工業において一般的に使用される乳化重合SBR(S−SBR)、溶液重合SBR(E−SBR)などのSBRを変性剤で処理したものを使用することができ、具体的には、上記シリカ変性BRのBRをSBRに置換したものなどを好適に使用できる。また、非変性SBRとしては、シリカと相互作用を持つ官能基を分子中に有さないSBRであれば特に限定されず、例えば、変性が施されていないSBRなどが挙げられる。
工程BにおけるSBRの配合割合は、ゴム組成物の製造に使用される全SBRの配合量の70質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましい。70質量%未満では、ゴム成分全体にシリカを充分に分散できなくなるおそれがある。
工程Bは、他のジエン系ゴム以外に、シリカ、シランカップリング剤を混練することが好ましい。シリカとしては、前記と同様のものなどを使用できる。シランカップリング剤としては、前記と同様のものなどを使用できるが、なかでも、シリカ分散性の点から、工程Bでは、メルカプト系シランカップリング剤を混練することが好ましい。
工程Bでは、上記工程Aで作製された混練物、他のジエン系ゴム、シリカ、シランカップリング剤以外にも、本発明の効果を阻害しない範囲内で、他のゴム成分、オイル、酸化亜鉛、老化防止剤等を混練してもよい。
工程Bのベース練り工程では、例えば、混練機を用いて、上記工程Aで作製された混練物、他のジエン系ゴム、必要に応じてシリカ、シランカップリング剤などの他の成分を混練する。
工程A、B共に混練方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。混練機としては従来公知のものを使用でき、例えば、バンバリーミキサー、オープンロール、密閉式混練機などが挙げられる。
<工程C>
本発明では、前記工程A〜Bでベース練り工程を行った後、通常、仕上げ練り工程、例えば、工程Bで得られた混練物、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などを70〜85℃、2〜4分の条件で混練りする工程が行われ、その後加硫工程を行うことで加硫ゴム組成物が得られる(仕上げ練り工程、加硫工程)。
上記製造方法などにより得られる本発明のゴム組成物では、ゴム成分100質量%中の上記シリカ用変性BRの含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上である。また、該含有量は、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。この範囲内に調整することで、高いシリカ分散性が得られ、本発明の効果が充分に発揮される。
上記製造方法などにより得られる本発明のゴム組成物では、ゴム成分100質量%中の上記非変性BRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。また、該含有量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下である。この範囲内に調整することで、高いシリカ分散性が得られ、本発明の効果が充分に発揮される。
上記製造方法などにより得られる本発明のゴム組成物では、上記シリカ用変性BRと上記非変性BRとの含有比率(シリカ用変性BRの含有量/非変性BRの含有量(質量基準))は、シリカ分散性の点から、好ましくは5/95〜50/50、より好ましくは7/93〜40/60である。
上記製造方法などにより得られる本発明のゴム組成物では、ゴム成分100質量%中の上記シリカ用変性SBRなどのSBRの含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上である。また、該含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下である。この範囲内に調整することで、高いシリカ分散性が得られ、本発明の効果が充分に発揮される。
上記製造方法などにより得られる本発明のゴム組成物では、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは50質量部以上である。5質量部未満であると、シリカ配合による充分な効果が得られない傾向がある。該含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下である。150質量部を超えると、シリカのゴムへの分散が困難になり、低燃費性能、加工性が悪化する傾向がある。
上記製造方法などにより得られる本発明のゴム組成物では、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。1質量部未満では、シリカ分散性の改善効果が充分に得られないおそれがある。また、該含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。20質量部を超えると、コストの増加に見合った効果が得られない傾向がある。
なお、工程A、工程Bの各工程におけるシリカ、シランカップリング剤の配合量についても、各工程で混練される全ゴム成分100質量部、全シリカ100質量部に対して、それぞれ前記と同量混練することが好ましい。
本発明のゴム組成物は、タイヤの各部材(特に、キャップトレッド)に好適に使用できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記製造方法などにより作製したゴム組成物(未加硫)を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、上記ゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材(特に、キャップトレッド)の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、変性BR、変性S−SBRの作製で使用した各薬品について、まとめて説明する。
(シリカ用変性BR)
シクロヘキサン:関東化学(株)製
ピロリジン:和光純薬工業(株)製
ジビニルベンゼン:和光純薬工業(株)製
n−ブチルリチウム:関東化学(株)製の1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液
イソプロパノール:和光純薬工業(株)製
ブタジエン:東京化成工業(株)製
テトラメチルエチレンジアミン:関東化学(株)製
3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン:アヅマックス(株)製
2,6−tert−ブチル−p−クレゾール:大内新興化学工業(株)製
(シリカ用変性S−SBR)
n−ヘキサン:関東化学(株)製
スチレン:関東化学(株)製
1,3−ブタジエン:東京化成工業(株)製
p−メトキシスチレン:関東化学(株)製
テトラメチルエチレンジアミン:関東化学(株)製
n−ブチルリチウム:関東化学(株)製
3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン:アヅマックス(株)製
2,6−tert−ブチル−p−クレゾール:大内新興化学工業(株)製
(シリカ用変性BRの作製)
十分に窒素置換した100ml容器に、シクロヘキサン50ml、ピロリジン4.1ml(3.6g)、ジビニルベンゼン6.5gを加え、0℃にてn−ブチルリチウム0.7mlを加えて攪拌した。1時間後、イソプロパノールを加えて反応を停止させ、抽出・精製を行うことでモノマー(4−(2−ピロリジノエチル)スチレン)を得た。
次に、充分に窒素置換した1000ml耐圧製容器に、シクロヘキサン600ml、ブタジエン71.0ml(41.0g)、上記モノマー0.29g、テトラメチルエチレンジアミン0.11mlを加え、40℃でn−ブチルリチウム0.2mlを加えて撹拌した。3時間後、3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン(末端変性剤)を0.5ml(0.49g)加えて攪拌した。1時間後、イソプロパノール3mlを加えて重合を停止させた。反応溶液に2,6−tert−ブチル−p−クレゾール1gを添加後、メタノールで再沈殿処理を行い、加熱乾燥させてシリカ用変性BRを得た。
得られたシリカ用変性BRは重量平均分子量300,000、窒素含有化合物モノマー量2質量%、ビニル含量18質量%であった。
(シリカ用変性S−SBRの作製)
十分に窒素置換した耐熱容器にn−ヘキサン1500ml、スチレン100mmol、1,3−ブタジエン800mmol、p−メトキシスチレン5mmol、テトラメチルエチレンジアミン0.2mmol、n−ブチルリチウム0.12mmolを加えて、0℃で48時間攪拌した。その後、3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン(末端変性剤)を0.15mmol加えて、0℃で1時間攪拌した。その後、アルコールを加えて反応を止め、反応溶液に2,6−tert−ブチル−p−クレゾール1gを添加後、再沈殿精製によりシリカ用変性S−SBRを得た。
得られたシリカ用変性S−SBRは重量平均分子量500,000、アルコキシスチレン成分含有率1.2質量%、スチレン成分含有率19質量%であった。
以下に実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
BR:JSR(株)製のBR730(シス含量:95質量%、100℃のML1+4:55、非変性BR)
変性BR:上記で作製したシリカ用変性BR
S−SBR:日本ゼオン(株)製のNS116(スチレン含有率:21質量%、非変性S−SBR)
変性S−SBR:上記で作製したシリカ用変性S−SBR
シリカ:EVONIK−DEGUSSA社製のUltrasilVN3(NSA:175m/g)
シランカップリング剤A:EVONIK−DEGUSSA社製のSi69(スルフィド系シランカップリング剤:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
シランカップリング剤B:EVONIK−DEGUSSA社製のSi363(メルカプト系シランカップリング剤)
シランカップリング剤C:Momentive社製のNXT−Z45(メルカプト系シランカップリング剤)
オイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−140
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
<実施例及び比較例>
表1、2に示す配合に従い、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、先ず、工程Aの配合に沿って150℃に達するまで3〜5分間ベース練り工程Aを行い、続いて、工程Aで得られた混練物に工程Bの配合に沿って他の材料を添加し、150℃に達するまで3〜5分間ベース練り工程Bを行った。次に、オープンロールを用いて、工程Bで得られた混練物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、70℃の条件下で2分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で15分間プレス加硫して加硫ゴム組成物を得た。
得られた加硫ゴム組成物について下記の評価を行った。結果を表1、2に示す。なお、基準比較例は、表1では比較例1、表2では比較例2である。
(低燃費性能(転がり抵抗試験))
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪み10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で各配合例(加硫ゴム組成物)の損失正接(tanδ)を測定し、基準比較例の損失正接tanδを100として、下記計算式により、各配合例の転がり抵抗を指数表示した(転がり抵抗指数)。指数が大きいほど転がり抵抗が小さく、低燃費性能が優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(基準比較例のtanδ)/(各配合例のtanδ)×100
(耐摩耗性能(摩耗試験))
ランボーン摩耗試験機を用いて、温度20℃、スリップ率20%及び試験時間2分間の条件下でランボーン摩耗量を測定した。更に、測定したランボーン摩耗量から容積損失量を計算し、基準比較例の耐摩耗性指数を100とし、下記計算式により、各配合例(加硫ゴム組成物)の容積損失量を指数表示した。耐摩耗性指数が大きいほど、耐摩耗性能が優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(基準比較例の容積損失量)/(各配合例の容積損失量)×100
Figure 0006009918
Figure 0006009918
表1、2の結果から、全ゴム成分をベース練り工程Aで混練した比較例に比べ、工程Aでブタジエンゴム成分を混練し、工程Bでスチレンブタジエンゴム成分を混練した実施例では、低燃費性能及び耐摩耗性能を高次元でバランスよく向上できた。

Claims (6)

  1. 少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して混練物を作製する工程Aと、少なくとも前記混練物及び他のジエン系ゴムを混練する工程Bとを含み、
    前記官能基がアミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基、及びポリシロキサン構造からなる群から選択される少なくとも1種であるタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  2. 前記工程Bがシリカを混練するものである請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法
  3. 前記工程Aがスルフィド系シランカップリング剤を混練し、前記工程Bがメルカプト系シランカップリング剤を混練する請求項1又は2に記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法
  4. タイヤ用ゴム組成物において、前記シリカは、含有量がゴム成分100質量部に対して5〜150質量部、窒素吸着比表面積が30〜500m/gである請求項1〜のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法
  5. タイヤ用ゴム組成物が、キャップトレッド用ゴム組成物である請求項1〜のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法
  6. 少なくともシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ブタジエンゴム、シリカと相互作用を持つ官能基を有さないブタジエンゴム及びシリカを混練して混練物を作製する工程Aと、少なくとも前記混練物及び他のジエン系ゴムを混練する工程Bとを含み、
    前記官能基がアミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基、及びポリシロキサン構造からなる群から選択される少なくとも1種である空気入りタイヤの製造方法。
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