JP6009829B2 - 廃棄物処分場の被覆シート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物処分場の被覆シート構造に関する。
廃棄物最終処分場では、廃棄物の埋め立てが完了すると、廃棄物の均し面が工業用シート材料等の被覆シートによって覆われ、さらに、景観、跡地利用および浸出水量の削減を目的として土が盛られる(最終覆土が行なわれる)。例えば特許文献1の廃棄物処分場のキャッピング構造は、表面が均された廃棄物の上に、不織布からなる保護シート、所定の孔を有する合成樹脂製の凹凸シートおよび不織布からなる分離シートを、これら3層体の透水係数が1×10-2cm/sec〜1×10cm/secで、かつ通水性能が1×10-1cm2 /sec以上となるように順次重ね、その上に覆土を設ける。この廃棄物処分場のキャッピング構造によれば、汎用性の高い材料が使用でき、その施工に特別な手間を要することがない廃棄物処分場のキャッピング構造を提供できる。
また、特許文献2には、遮水および超難透水シートにニードルパンチ加工を施して、通気度が400m3 /m2 ・24hr以上、透水係数が1×10-4〜1×10-7cm/secで剛軟度が15cm以上である合成樹脂または繊維シートの廃棄物最終処分場キャッピングシートが開示される。この廃棄物最終処分場キャッピングシートは、均一な通気性と難透水性および適度な剛軟性に優れる。
ところで、廃棄物の均し面は、種々の形状や面積となり、また、大面積であることから、一枚の被覆シートで覆うことは困難となる。このため、被覆シートは、一般的に所定幅の帯状シート材として形成され、ロール状として現場へ搬入される。現場へ搬入されたロール状の帯状シート材は、長手方向が同一方向となるように展開され、均し面に平行に並べて敷設される。敷設された複数の帯状シート材は、隣接する長手縁部同士が、溶着機によって手動または自動により溶着されて連結される。
特開2005−7264号公報 特開2006−167644号公報
しかしながら、複数の帯状シート材の長手縁部同士を溶着機を用いて現場溶着することは、多大な労力を要する。また、特に覆土が行なわれる場合、被覆シートには厚いものが用いられるため、作業が煩雑となり、作業時間もより長くなった。さらに、廃棄物に放射性物質が含まれる場合には、可能な限り被曝量を低くするためにも現場での接合作業は短時間で終えることが望ましい。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、廃棄物の均し面を複数枚の帯状シート材で覆うに際し、溶着機等を用いた煩雑な溶着作業を行わずに、短時間で素早く被覆作業を行うことのできる廃棄物処分場の被覆シート構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の廃棄物処分場の被覆シート構造は、廃棄物処分場の投棄ピット13に投入された廃棄物15の均し面17を覆う複数の帯状シート材25と、
前記帯状シート材25の長手方向に沿う長手縁部27に務歯列部31が設けられ隣接する他の帯状シート材25の長手縁部27に設けられた他の務歯列部31を噛み合わせて長手縁部同士を連結するファスナー29と、
前記ファスナー29によって連結される一対の前記長手縁部27の一方において前記務歯列部31に沿って前記長手縁部27の表面に固着され噛み合わされた一対の前記務歯列部31を表面側から覆うヒレ部45と、
を具備することを特徴とする。
この廃棄物処分場の被覆シート構造では、投棄ピット13への投入の完了した廃棄物15の均し面17に、帯状シート材25からなる複数の被覆シート23が長手方向を同一方向にして並べて敷かれる。隣接する帯状シート材25は、長手縁部同士がファスナー29によって連結される。連結された複数の帯状シート材同士は、一枚となり、同様にして全ての隣接する長手縁部同士が連結されることで、均し面17に対して全てが連結されて一枚となった被覆シート23により迅速に覆われる。
本発明の請求項2記載の廃棄物処分場の被覆シート構造は、請求項1記載の廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
噛み合わされた前記一対の務歯列部31がコーキング材43で覆われていることを特徴とする。
この廃棄物処分場の被覆シート構造では、長手縁部同士がファスナー29によって連結された後、ファスナー29の連結部位である務歯列部同士にコーキング材43が塗布される。塗布されたコーキング材43が務歯列部同士の微小な隙間に充填され、務歯列部同士の連結部から水や空気、ガス等が通過しなくなる。
本発明の廃棄物処分場の被覆シート構造は、上記廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
前記ファスナー29が、それぞれに前記務歯列部31を設けた一対のテープ部33を有し、
前記テープ部33が、前記帯状シート材25の前記長手縁部27の裏面35に固着されることを特徴とする。
この廃棄物処分場の被覆シート構造では、務歯列部31を備えたファスナー29のテープ部33が、帯状シート材25の長手縁部27の裏面35に予め工場にて加工し固着される。換言すれば、テープ部表面51に、帯状シート材25の長手縁部27が固着される。これにより、ファスナー29を挟んで離間される一対の長手縁部27の間には、ファスナー29を底部とした凹部41が形成されることになる。この凹部41の深さは、長手縁部27の厚み分ではあるが、凹部41に充填されるコーキング材43の流れ止めとして有効に作用する。
本発明の廃棄物処分場の被覆シート構造は、上記の廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
前記廃棄物15の均し面17が傾斜面47を有し、
前記帯状シート材25は、前記ヒレ部45のシート材固着部49が前記傾斜面47の上側となるように敷設されることを特徴とする。
この廃棄物処分場の被覆シート構造では、均し面17が傾斜面47であるとき、帯状シート材25は、長手方向が勾配の上下方向には敷かれない。すなわち、帯状シート材25は、長手方向が均し面17の稜線に直交方向に敷かれる。この際、上側に隣接する帯状シート材25の長手縁部27に、ヒレ部45が固着されている。ヒレ部45は、上側の長手縁部27にシート材固着部49を固着することで、自由端側が下り勾配に沿って下側に延出して、ファスナー29を覆う。従って、傾斜面47の頂部側から流下した水は、このヒレ部45の上側を通って、ファスナー29には接しない。
本発明の廃棄物処分場の被覆シート構造は、上記の廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
前記ヒレ部45が、前記長手縁部27に溶着されることを特徴とする。
この廃棄物処分場の被覆シート構造では、ヒレ部45と長手縁部27とが加熱加圧されることにより、相互に溶着によって接合固定され、接着剤等の他素材を使用せずに、ヒレ部45と長手縁部27とが薄厚な構造で固着される。
本発明の請求項記載の廃棄物処分場の被覆シート構造は、上記の廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
連結される一対の前記帯状シート材25の一方の前記帯状シート材25の裏面35に前記テープ部33が固着されることで、前記帯状シート材25の長手縁部自体53が前記ヒレ部45となることを特徴とする。
この廃棄物処分場の被覆シート構造では、ファスナー29の一方のテープ部表面51が、一方の帯状シート材25の長手縁部27よりも奧側の裏面35に固着される。従って、このシート材固着部49よりも端側となる長手縁部27は、テープ部33および務歯列部31に重ねられて、これらを覆うこととなる。これにより、単品ヒレ部材を使用せずに、長手縁部自体53をヒレ部45として用いることができる。
本発明に係る請求項1記載の廃棄物処分場の被覆シート構造によれば、廃棄物の均し面を複数枚の帯状シート材で覆うに際し、溶着機等を用いた煩雑な溶着作業を行わずに、短時間で素早く被覆作業を行うことができる。
本発明に係る請求項2記載の廃棄物処分場の被覆シート構造によれば、噛み合わされた一対の務歯列部の微小な隙間が、コーキング材によって塞がれ、連結部の水密性、気密性を高めることができる。
本発明に係る廃棄物処分場の被覆シート構造によれば、テープ部の上に長手縁部が厚み分高く固着されて段部となり、この段部同士に挟まれて凹部が形成され、この凹部がコーキング材の流れ止めとなる。
本発明の被覆シート構造によれば、傾斜面の頂部側から流下した水をヒレ部の上側に流して迂回させ、ヒレ部の下側に覆われたファスナー部分への水の接触を防止できる。
本発明の廃棄物処分場の被覆シート構造によれば、被覆シートの製造工程において、ヒレ部を溶着により長手縁部に固着することで、接着剤等の他部材を使用せずに、ヒレ部を高強度に固着した、軽量かつ簡素な被覆シートを安価に製造できる。
本発明に係る請求項記載の廃棄物処分場の被覆シート構造によれば、一方のテープ部が、帯状シート材の長手縁部よりも奧側の裏面に固着されることで、長手縁部自体がファスナーを覆うことのできるヒレ部となり、接着箇所や単品ヒレ部材を不要にして被覆シートを安価に製造できる。
本発明に係る被覆シート構造を有する廃棄物処分場断面図である。 図1に示した被覆シート構造の要部拡大図である。 図2に示した被覆シート構造の斜視図である。 (a)は長手縁部同士のファスナーによる連結途中の平面図、(b)はコーキング処理工程の側面図、(c)はヒレ部による最終被覆工程の側面図である。 長手縁部自体がヒレ部として使用される変形例に係る被覆シート構造の側面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る被覆シート構造を有する廃棄物処分場断面図、図2は図1に示した被覆シート構造の要部拡大図、図3は図2に示した被覆シート構造の斜視図である。
廃棄物処分場は、地面11に掘られた投棄ピット13に、廃棄物15が投棄され、廃棄物15の均し面17が盛土19で覆われる。投棄ピット13の底部には、図示しない排水設備が設けられてもよい。投棄ピット13の内壁面および底面は、箱状シート材21に覆われる。箱状シート材21には、遮水性樹脂シートが用いられる。箱状シート材21は、上面の開口した側方を囲む内周面と底面を有する箱状に形成される。箱状シート材21は、複数の遮水性樹脂シートを現場で溶着して箱状とする。廃棄物15の投入前であれば、作業中に廃棄物15から受ける影響は無いので、短時間で溶着連結しなければならない制約はない。
遮水性樹脂シートは、合成樹脂として、例えばビニル系の塩化ビニルや酢酸ビニル、オレフィン系のポリエチレン、ポリプロピレン、これら合成樹脂の混合体、これら合成樹脂とエチレン−酢酸ビニル等の共重合体類やエラストマー類や変性ポリオレフィン類等のとの混合物を好適に用いることができる。
廃棄物15の均し面17は、盛土19によって覆われる前に、複数の被覆シート23によって覆われる。被覆シート23は、基材が図2、図3に示す帯状シート材25からなる。帯状シート材25は、上記同様の遮水性樹脂シートを用いることができる。被覆シート23は、所定幅の帯状シート材25として形成され、ロール状として現場へ搬入される。現場へ搬入されたロール状の帯状シート材25は、長手方向が同一方向となるように展開され、均し面17に平行に並べて敷かれる。この際、帯状シート材25は、隣接する他の帯状シート材25と、長手縁部同士が隣接するように敷かれる。
なお、帯状シート材25の素材には、遮水性を備えるものを用いることが好ましい。雨水等の浸入による廃棄物15の流出や、投棄ピット内への水の滞留が防止できる。
帯状シート材25の長手方向に沿う長手縁部27には樹脂製のファスナー29、所謂スライドファスナーが設けられる。ファスナー29は、それぞれに務歯列部31を設けた一対のテープ部33を有する。テープ部33は、帯状シート材25と同じ材質が好ましく、塩化ビニル系樹脂製、オレフィン系樹脂製の繊維よりなる織布であり、帯状シート材25に溶着または接着により固定される。
テープ部33は、帯状シート材25の長手縁部27の裏面35に固着される。つまり、隣接する二枚の帯状シート材25は、一方の長手縁部27に一方のテープ部33が固着され、他方の長手縁部27に他方のテープ部33が固着される。そして、それぞれのテープ部33の務歯列部同士がスライダー37(図4参照)によって噛み合わせられる。このように、ファスナー29は、務歯列部31が長手縁部27に設けられた帯状シート材25と、隣接する他の帯状シート材25の長手縁部27に設けられた他の務歯列部31を噛み合わせて、二枚の帯状シート材25の長手縁部同士を連結する。
被覆シート構造では、上記したように、テープ部33が帯状シート材25の長手縁部27の裏面35に固着される。これにより、テープ部33の上に長手縁部27が厚み分高く固着されて段部39となる。この段部同士に挟まれて凹部41が形成され、この凹部41は図2に示すようにコーキング材43の流れ止めとなる。
ファスナー29によって連結される一対の長手縁部27の一方には、噛み合わされた一対の務歯列部31を表面側から覆うヒレ部45が、務歯列部31に沿って長手縁部27の表面に固着される。
このヒレ部45は、長手縁部27に溶着されることが好ましい。ヒレ部45と長手縁部27とは、加熱加圧されることにより、相互に融け合って接合、すなわち溶着され、接着剤等の他素材を使用せずに薄厚な構造で固着される。これにより、被覆シート23は、ヒレ部45を溶着により長手縁部27に固着することで、接着剤等の他素材を使用せずに、高強度に固着でき、軽量かつ簡素な構造として安価に製造できる。
ところで、廃棄物15は、均し面17に凹所が形成されると、雨水等が溜まるため、均し面17が片流れや両流れとなる傾斜面47(図2参照)を有して形成される。この際、帯状シート材25は、ヒレ部45のシート材固着部49が傾斜面47の上側となるように敷設される。
そして、廃棄物処分場の被覆シート構造では、噛み合わされた一対の務歯列部31がコーキング材43で覆われる。コーキング材43としては、ポリサルファイド系、シリコーン系、変性シリコーン系が好ましい。この他、ウレタン系、ブチルゴム系のコーキング材43が用いられてもよい。この務歯列部31を覆ったコーキング材43は、図2に示すように、さらにヒレ部45によって覆われることになる。
次に、上記構成を有する被覆シート構造の作用を説明する。
図4(a)は長手縁部同士のファスナー29による連結途中の平面図、(b)はコーキング処理工程の側面図、(c)はヒレ部45による最終被覆工程の側面図である。
廃棄物処分場の被覆シート構造では、投棄ピット13への投入の完了した廃棄物15の均し面17に、帯状シート材25からなる複数の被覆シート23が長手方向を同一方向にして並べて敷かれる。隣接する帯状シート材25は、図4(a)に示すように、長手縁部同士がファスナー29によって連結される。
連結された複数の帯状シート材同士は、一枚となり、同様にして全ての隣接する長手縁部同士が連結されることで、連結されて一枚となった被覆シート23により均し面17の全てが迅速に覆われる。
均し面17を覆った被覆シート23の上には覆土が行われる。被覆シート23は樹脂製であり、土を盛らずに太陽光に晒されていると、劣化を早める。なお、覆土を厚くすることで、その上にさらに植生を行うこととしてもよい。
長手縁部同士がファスナー29によって連結された後、図4(b)に示すように、ヒレ部45がめくられて、ファスナー29の連結部位である務歯列部同士にコーキング材43が塗布される。塗布されたコーキング材43が務歯列部同士の微小な隙間に充填されることで、務歯列部同士の連結部から水や空気が通過しなくなる。このようにして、被覆シート構造では、連結部の水密性、気密性を高めることができる。
そして、被覆シート構造では、務歯列部31を備えたファスナー29のテープ部33が、帯状シート材25の長手縁部27の裏面35に固着される。換言すれば、テープ部表面51(図3参照)に、帯状シート材25の長手縁部27が固着される。これにより、ファスナー29を挟んで離間される一対の長手縁部27の間には、ファスナー29を底部とした凹部41が形成されることになる。この凹部41の深さは、長手縁部27におけるシート自体の厚み分ではあるが、凹部41に充填されるコーキング材43の流れ止めとして有効に作用する。
また、均し面17が傾斜面47であるとき、帯状シート材25は、長手方向が勾配の上下方向に沿って敷かれない。すなわち、帯状シート材25は、長手方向が均し面17の稜線に直交方向、或いは傾斜方向に対し直交方向となって敷かれる。この際、上側に隣接する帯状シート材25の長手縁部27に、ヒレ部45が固着されている。ヒレ部45は、上側の長手縁部27にシート材固着部49を固着することで、自由端側が下り勾配に沿って下側に延出して、ファスナー29を覆う。従って、傾斜面47の頂部側から流下した水は、このヒレ部45の上側を通って、ファスナー29には接しない。これにより、傾斜面47の頂部側から流下した水をヒレ部45の上側に流して迂回させ、ヒレ部45の下側に覆われたファスナー部分への水の接触を防止できる。
次に、本発明に係る被覆シート構造の変形例を説明する。
図5は長手縁部自体53がヒレ部45として使用される変形例に係る被覆シート構造の側面図である。
この変形例に係る被覆シート構造は、連結される一対の帯状シート材25の一方の帯状シート材25の裏面35にテープ部33が固着されることで、帯状シート材25の長手縁部自体53がヒレ部45となる。
この被覆シート構造では、ファスナー29の一方のテープ部表面51が、一方の帯状シート材25の長手縁部27よりも奧側の裏面35に固着される。従って、このシート材固着部49よりも端側となる長手縁部27は、テープ部33および務歯列部31に重ねられて、これらを覆うこととなる。これにより、単品ヒレ部材を使用せずに、長手縁部自体53をヒレ部45として用いることができる。
この変形例によれば、長手縁部自体53がヒレ部45となるので、接着箇所や単品ヒレ部材を不要にして被覆シート23を安価に製造できる。
なお、上記実施形態では、ファスナー29をコーキング材43にて覆う構成を示したが、本発明に係る被覆シート構造は、ファスナー29として、防水ファスナーを使用してもよい。防水ファスナーを使用すれば、コーキング材43を省略し、被覆シート23をさらに迅速に敷設することができる。
従って、本実施形態に係る廃棄物処分場の被覆シート構造によれば、廃棄物15の均し面17を複数枚の帯状シート材25で覆うに際し、溶着機等を用いた煩雑な溶着作業を行わずに、短時間で素早く被覆作業を行うことができる。
13…投棄ピット
15…廃棄物
17…均し面
25…帯状シート材
27…長手縁部
29…ファスナー
31…務歯列部
33…テープ部
35…裏面
43…コーキング材
45…ヒレ部
47…傾斜面
49…シート材固着部
53…長手縁部自体

Claims (3)

  1. 廃棄物処分場の投棄ピットに投入された廃棄物の均し面を覆う複数の帯状シート材と、
    前記帯状シート材の長手方向に沿う長手縁部に務歯列部が設けられ隣接する他の帯状シート材の長手縁部に設けられた他の務歯列部を噛み合わせて長手縁部同士を連結するファスナーと、
    前記ファスナーによって連結される一対の前記長手縁部の一方において噛み合わされた一対の前記務歯列部を表面側から覆うヒレ部と、
    を具備し、
    前記ファスナーが、それぞれの長手縁部に一対の前記務歯列部を設けた一対のテープ部を有し、テープ部が、前記帯状シート材の前記長手縁部の裏面に固着されるとともに、連結される一方の前記帯状シート材の長手縁部がテープ部の固着部分から前記務歯列部の表面側に延出されることで、一方の前記帯状シート材の長手縁部自体が一対の前記務歯列部を表面側から覆う前記ヒレ部となることを特徴とする廃棄物処分場の被覆シート構造。
  2. 請求項1記載の廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
    噛み合わされた前記一対の務歯列部がコーキング材で覆われていることを特徴とする廃棄物処分場の被覆シート構造。
  3. 請求項1又は2に記載の廃棄物処分場の被覆シート構造であって、
    前記廃棄物の均し面が傾斜面を有し、前記帯状シート材は、前記ヒレ部が前記傾斜面の上側となって、前記一対の前記務歯列部を表面側から覆うように傾斜方向に対し直交方向に敷設されていることを特徴とする廃棄物処分場の被覆シート構造。
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