JP4180965B2 - 高い遮水性能を有する排水構造 - Google Patents

高い遮水性能を有する排水構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い遮水性能を有する排水構造に関し、特に、廃棄物処分場等において用いることによって、浸出水の外部連通箇所の止水性を確保するとともに、浸出水の滞留を防止することができる高い遮水性能を有する排水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般廃棄物や産業廃棄物の最終処分場は、国により構造基準が規定された管理型最終処分場となる。
その規定の中では、例えば、降雨などにより廃棄物中に発生する保有水が、浸出水として土壌や地下水を汚染することがないように、多くの場合、遮水工や浸出水集排水設備、浸出水処理施設を設置しなくてはならない。
遮水工の構造は基盤となる地盤の透水係数等で異なるが、遮水工の効用で底部に溜まる保有水は、有孔管からなる集排水管により集められるとともに、浸出水として浸出水処理施設に導かれ、清浄な水に処理された後に排出される。
【0003】
集排水管は、廃棄物の貯留堤を貫通して反対側の排水溝等に連通するが、この集排水管が貯留堤を貫通する部位では、従来、図3〜図4に示すような構造が取られている。
この排水構造では、貯留堤1の内側面に沿って配置された遮水シート2を集排水管3が貫通しており、この貫通位置における浸出水の漏洩を防止するために、従来では、遮水シート2を貫通孔5の周囲で枠状のアンカープレート11により貯留堤1の壁面に固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この排水構造においては、遮水シートの固定作業のために、集排水管の貫通位置を貯留堤の最下部に位置させることができず、浸出水が滞留するとともに、底部側の遮水シートを折り返して壁面に固定することから、接合構造が複雑になり浸出水が漏洩するという問題を有している。
【0005】
本発明は、上記従来の廃棄物処分場の排水構造が有する問題点に鑑み、浸出水の外部連通箇所の止水性を確保するとともに、浸出水の滞留を防止することができる高い遮水性能を有する排水構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の高い遮水性能を有する排水構造は、貯留堤の内側に形成される貯留部に遮水シートと該遮水シートの上に集排水管とを配設し、該集排水管で集水した浸出水を、貯留堤を貫通して貯留堤の内側と外側を連通する貫通孔を介し外部に排出する排水構造において、貯留堤の内側に形成される貯留部の底部と貫通孔の底部を略同一高さに設けるとともに貫通孔に嵌挿される筒状部と、筒状部の周囲から一体に延設され貯留堤の内側面に添着される前壁と、該前壁の下端から一体に延設され貯留堤の内側に形成される貯留部の底部に敷設される底壁とを備えた遮水部材を設け、該遮水部材の底壁及び前壁と前記遮水シートとを接合し、前記集排水管の先端部を遮水部材の筒状部と突き合うように配設したことを特徴とする。
【0007】
この高い遮水性能を有する排水構造は、貯留堤の内側に形成される貯留部に遮水シートと該遮水シートの上に集排水管とを配設し、該集排水管で集水した浸出水を、貯留堤を貫通して貯留堤の内側と外側を連通する貫通孔を介し外部に排出する排水構造において、貯留堤の内側に形成される貯留部の底部と貫通孔の底部を略同一高さに設けるとともに貫通孔に嵌挿される筒状部と、筒状部の周囲から一体に延設され貯留堤の内側面に添着される前壁と、該前壁の下端から一体に延設され貯留堤の内側に形成される貯留部の底部に敷設される底壁とを備えた遮水部材を設け、該遮水部材の底壁及び前壁と前記遮水シートとを接合し、前記集排水管の先端部を遮水部材の筒状部と突き合うように配設することから、遮水シートの接合を平面的に行い、浸出水の外部連通箇所の止水性を確保するとともに、集排水管を貯留堤の内側に形成される貯留部の最下部に配設して、浸出水の滞留を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の高い遮水性能を有する排水構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図2に、本発明の高い遮水性能を有する排水構造を、廃棄物処分場の排水構造に適用した1実施例を示す。
この廃棄物処分場の排水構造は、貯留堤1の内側に形成される貯留部に遮水シート2と集排水管3とを配設し、該集排水管3で集水した浸出水を、貯留堤1を貫通して貯留堤1の内側と外側を連通する貫通孔5を介し排水溝4に排出するようになっている。
そして、この廃棄物処分場の排水構造は、貯留堤1の内側に形成される貯留部の底部と貫通孔5の底部を略同一高さに設けるとともに、集排水管3と接続することなく貫通孔5に嵌挿される筒状部61と、筒状部61の周囲から一体に延設され貯留堤1の内側面に添着される前壁62と、該前壁62の下端から一体に延設され貯留堤1の内側に形成される貯留部の底部に敷設される底壁63とを備えた遮水部材6を設け、該遮水部材6の底壁63及び前壁62と前記遮水シート2とを接合している。
【0010】
貯留堤1はコンクリート等からなり、その内側に廃棄物(図示省略)を貯留する貯留部が形成されるとともに、その外側には、遮水シート2が貼着された排水溝4が設置されている。
また、貯留堤の貫通孔5にはリング状のシールパッキン8が配設されるとともに、貯留堤1の内側に形成される貯留部の底部には、遮水部材6の底壁63より広い範囲でコンクリート9が敷設されている。
【0011】
遮水シート2は、合成樹脂や合成ゴム製のシートからなり、貯留堤1の内側面を含めて貯留部全体に敷設されている。
遮水シート2の上には集排水管3が設置されており、図1(b)に示すように、有孔管からなるこの集排水管3の周囲には、透水用のぐり石10が敷き詰められている。
集排水管3は、先端部が遮水部材6の筒状部61と突き合うように配設されるとともに、図2に示すように、集排水管3と筒状部61との間にはフィルタスクリーン7が介設されている。
【0012】
遮水部材6は、透水性がなく、耐候性及びある程度の剛性を有する塩化ビニル系樹脂やポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂等により一体成形されたものを用いることができる。
そして、施工に当たって、遮水部材6の底壁63及び前壁62と、遮水シート2とが、熱融着等の適宜方法によって、それぞれ水密状態に接合されている。
遮水部材6の底壁63は、少なくとも接合代を備える幅と長さに形成されており、また、前壁62も同様に、少なくとも接合代を備える幅と高さに形成されている。
【0013】
かくして、本実施例の廃棄物処分場の排水構造は、貯留堤1の内側に形成される貯留部の底部と貫通孔5の底部を略同一高さに設けるとともに、集排水管3と接続することなく貫通孔5に嵌挿される筒状部61と、筒状部61の周囲から一体に延設され貯留堤1の内側面に添着される前壁62と、該前壁62の下端から一体に延設され貯留堤1の内側に形成される貯留部の底部に敷設される底壁63とを備えた遮水部材6を設け、該遮水部材6の底壁63及び前壁62と前記遮水シート2とを接合することから、遮水シート2の接合を平面的に行い、浸出水の外部連通箇所の止水性を確保するとともに、集排水管3を貯留堤1の最下部に配設して、浸出水の滞留を防止することができる。
【0014】
以上、本発明の高い遮水性能を有する排水構造の実施例を説明したが、本発明の高い遮水性能を有する排水構造は、この実施例の記載に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することが可能である。
【0015】
【発明の効果】
本発明の高い遮水性能を有する排水構造によれば、貯留堤の内側に形成される貯留部に遮水シートと該遮水シートの上に集排水管とを配設し、該集排水管で集水した浸出水を、貯留堤を貫通して貯留堤の内側と外側を連通する貫通孔を介し外部に排出する排水構造において、貯留堤の内側に形成される貯留部の底部と貫通孔の底部を略同一高さに設けるとともに貫通孔に嵌挿される筒状部と、筒状部の周囲から一体に延設され貯留堤の内側面に添着される前壁と、該前壁の下端から一体に延設され貯留堤の内側に形成される貯留部の底部に敷設される底壁とを備えた遮水部材を設け、該遮水部材の底壁及び前壁と前記遮水シートとを接合し、前記集排水管の先端部を遮水部材の筒状部と突き合うように配設することから、遮水シートの接合を平面的に行い、浸出水の外部連通箇所の止水性を確保するとともに、集排水管を貯留堤の内側に形成される貯留部の最下部に配設して、浸出水の滞留を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高い遮水性能を有する排水構造の1実施例を示し、(a)はその断面図、(b)は集排水管付近の断面図である。
【図2】 同高い遮水性能を有する排水構造を示し、(a)は要部の縦断面図、(b)は同横断面図、(c)は遮水部材の正面図、(d)は同背面図である。
【図3】 従来の廃棄物処分場の排水構造を示し、(a)は構造物型廃棄物処分場の断面図、(b)は盛土型廃棄物処分場の断面図である。
【図4】 同廃棄物処分場の排水構造を示し、(a)は図3(a)の要部拡大図、(b)は図3(b)の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 貯留堤
2 遮水シート
3 集排水管
4 排水溝
5 貫通孔
6 遮水部材
61 筒状部
62 前壁
63 底壁
7 フィルタスクリーン
8 シールパッキン
9 コンクリート
10 ぐり石

Claims (1)

  1. 貯留堤の内側に形成される貯留部に遮水シートと該遮水シートの上に集排水管とを配設し、該集排水管で集水した浸出水を、貯留堤を貫通して貯留堤の内側と外側を連通する貫通孔を介し外部に排出する排水構造において、貯留堤の内側に形成される貯留部の底部と貫通孔の底部を略同一高さに設けるとともに貫通孔に嵌挿される筒状部と、筒状部の周囲から一体に延設され貯留堤の内側面に添着される前壁と、該前壁の下端から一体に延設され貯留堤の内側に形成される貯留部の底部に敷設される底壁とを備えた遮水部材を設け、該遮水部材の底壁及び前壁と前記遮水シートとを接合し、前記集排水管の先端部を遮水部材の筒状部と突き合うように配設したことを特徴とする高い遮水性能を有する排水構造。
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