JP2003053317A - 原位置封じ込め工法の地下水集排水構造 - Google Patents
原位置封じ込め工法の地下水集排水構造Info
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- JP2003053317A JP2003053317A JP2001245177A JP2001245177A JP2003053317A JP 2003053317 A JP2003053317 A JP 2003053317A JP 2001245177 A JP2001245177 A JP 2001245177A JP 2001245177 A JP2001245177 A JP 2001245177A JP 2003053317 A JP2003053317 A JP 2003053317A
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Abstract
置封じ込め工法において、施工面、維持管理面の両者に
おいて経済的であり、周辺地下水位が低い場合でも効率
的な集排水が可能な地下水集排水構造を提供する。 【解決手段】 汚染地区Iを汚染地区外Oから隔離する
形で土質系遮水壁1を不透水層Uの深さまで構築すると
ともに、その内側に排水トレンチ2を設ける。汚染地区
Iの地下水位を汚染地区外Oの地下水位より低く維持管
理するために、排水トレンチ2部分から揚水を行い、汚
染地区I内の水位を調整する。排水トレンチ2から揚水
を開始した場合、あるいは揚水を継続している状態で
は、汚染地区Iの中央部から排水トレンチ2に向かっ
て、地下水位WI が下り勾配となり、排水トレンチ2位
置でその水位WI が最低となり、土質系遮水壁1部分に
おいて水位WI が汚染地区外WO より低くなるように維
持管理する。
Description
環境から隔離して汚染土壌の拡散を防止する汚染土壌拡
散防止方法、特に汚染土壌の原位置封じ込め工法におけ
る地下水集排水構造に関するものである。
平方向の遮水機能を確保するために、土質系遮水壁
(地下連続壁)、鋼矢板、薬剤固化地盤、が項目と
して挙げられている。
ダム機能による地下水の上昇を伴い、結果として閉塞空
間の外に地下水が拡散する可能性がある。
・対策指針運用基準」では、これを回避するために閉塞
空間内の地下水位を周辺のそれ以下とすることが望まし
いと記述している。
のうち、はどのような状況下でも水位低下が可能とな
るが、維持管理費など経済的な問題を秘めている。
が必要であること、重力排水であるため最終放流可能な
位置的制約を受けることなどの問題がある。
欠点を補完する構造である。一般的な構造としてある
いはが適用されるケースが多いものと思われが、周辺
地下水位が低い場合には、暗渠敷設のための開削工が大
規模となり地上構造物工への影響が避けられない。
できない場合は、敷設工事を別途実施する必要があるた
め、経済的負担が新たに生じる可能性がある。
ものであり、汚染土壌の拡散を確実に防止するための原
位置封じ込め工法において、施工面、維持管理面の両者
において経済的であり、周辺地下水位が低い場合でも効
率的な集排水が可能な地下水集排水構造を提供すること
を目的としている。
位置封じ込め工法の地下水集排水構造は、汚染地区を取
り囲むように不透水層に達する遮水壁を構築して汚染土
壌を汚染地区内に封じ込めるとともに、前記遮水壁の内
側に沿って所定深さに達する集排水溝を設け、前記集排
水溝より揚水を行うようにしたことを特徴とするもので
ある。
るものであることから、汚染地区外に対する汚染地区の
水位上昇がなければ、周辺への汚染の心配が少ないが、
そのためには集排水溝からの揚水により汚染地区内の水
位を周辺の水位より低くなるように管理する必要があ
る。
って設けられていることで、汚染地区の水位上昇が危惧
される場合においても、揚水の開始とともにとりあえず
遮水壁近傍の水位を効果的に下げることができるため、
汚染物質を含んだ地下水が汚染地区外へ漏洩し拡散する
のを防止することができる。
には、両者の施工を別工事として個々に行わなければな
らないのに対し、集配水溝が遮水壁に沿って近接して設
けられるため、両者の施工を同時に行うことができ、施
工機材の面でも施工計画の面でも合理化が図れる。
構造において、前記遮水壁が土質系遮水壁または薬剤固
化地盤であり、前記集排水溝は前記遮水壁の内側に近接
して形成された排水材で埋戻したトレンチである場合を
限定したものである。
が十分でない場合には、遮水壁の内側に遮水シートなど
の遮水材を設置する場合もある。集排水溝としての排水
トレンチの深さは、周辺地下水位の最低水位より深い位
置となるようにする。
物を用いた人工排水材など特に限定されないが、間詰め
用の単粒度の砕石を用いた場合、目詰まりが生じ難く、
砕石間の排水経路が確保され、汚染地区内の水を効率良
く集水することができる。なお、必要に応じて排水トレ
ンチの排水材を囲むように土砂の侵入を防ぐためのフィ
ルターなどを設けることもできる。
壁とほぼ平行に形成されるので、遮水壁の構築と同時に
構築することで、効率よく施工することができる。
に応じて深さ方向に等間隔あるいは任意の間隔で補助排
水渠(有孔管、フィルター機能を有する所定厚の面状排
水材など)を配置し、集排水の効率化、集排水機能の維
持管理を図ることができる。また、場合によっては、補
助集排水渠を水平方向に配置することもできる。
適宜、ピット(マンホールなど)を設置することで、揚
水並びに集排水溝の定期的な維持管理を行うことができ
る。
構造において、前記遮水壁が鋼矢板を多数連結してなる
鋼矢板壁であり、前記鋼矢板壁の内側に前記集排水溝を
形成するための溝形成部材を取り付けてある場合を限定
したものである。
な構造とし、また集排水溝は地上から定期的に維持管理
できる構造として集排水機能の回復を図る。具体的に
は、鋼矢板の汚染地区に面する側に鋼板などを加工して
なる有孔板など溶接し、鋼矢板との間に集排水用の空隙
を形成するものが挙げられる。その場合、有孔板の先端
を鋼矢板面に対し鋭角に取り付けることで、打設時の抵
抗を低減することができる。
できるものであれば、例えば有孔板の下端のみを鋼矢板
面に溶接したものなどでもよい。もちろん、施工性やコ
ストに問題がなければ、鋼矢板と有孔板をより強固に接
合したものでもよい。
は変動する地下水位に対応できるように適宜設定する必
要がある。
構造において、前記鋼矢板壁と前記溝形成部材との間の
排水空間に面状排水材を挿入してある場合を限定したも
のである。
て、打設の際に集排水溝部分が押し潰されたり、施工
後、集排水溝内に土砂が溜まって集排水機能が損なわれ
る恐れがある場合には、集排水溝としての排水空間内に
面状排水材を挿入し、排水空間が維持されるようにする
ことができる。また、維持管理の観点からは面状排水材
に土砂などによる目詰まりが生じた場合に、面状排水材
を取り出して洗浄したり、あるいは交換することで集排
水機能を維持させることができる。
る発明の一実施形態を概念的に示したものである。
2 ,P3 を含む汚染地区Iを汚染地区外Oから隔離する
形で土質系遮水壁1(例えば、SMWと呼ばれているソ
イル柱壁など)を不透水層Uの深さまで構築するととも
に、その内側に排水トレンチ2を設けている。
の構築と同時に行うこともでき、それによって効率的な
施工が可能となる。排水トレンチ2に充填される間詰材
には十分な集排水空間を確保できるものを用いる。
工法としては、汚染地区Iの地下水位を汚染地区外Oの
地下水位より低く維持管理する必要があり、排水トレン
チ2部分から揚水を行い、水位を調整する。この場合、
排水トレンチ2内に、ピットなどを設けることで、揚水
並びに集排水溝の定期的な維持管理が容易となる。
あるいは揚水を継続している状態では、図に示すように
汚染地区Iの中央部から排水トレンチ2に向かって、地
下水位WI が下り勾配となり、排水トレンチ2位置でそ
の水位WI が最低となる。
面に向かって上り勾配となるが、少なくとも遮水壁1部
分において汚染地区外WO より低くなるように維持管理
することで、万が一部分的な亀裂が生じたり、土質系遮
水壁1がわずかな透水性を有する場合でも汚染地区Iの
地下水が周辺地盤に浸透するのを確実に防止することが
できる。なお、必要に応じて土質系遮水壁1の壁面に遮
水シートなどの遮水材を設置するなどしてより遮水性を
高めることもできる。
明の一実施形態を概念的に示したものである。
2 ,P3 を含む汚染地区Iを汚染地区外Oから隔離する
形で鋼矢板壁11を不透水層Uの深さまで構築し、その
内側に一体的に取り付けた溝形成部材12により集排水
溝13を形成している。
溶接した鋼製有孔板などからなり、鋼矢板打設と同時に
集排水溝13が形成される。
は、面状排水材(立体網状構造のフィルターなど)を挿
入して、排水空間を確保するとともに集排水溝13内が
土砂などで閉塞されるのを防止するようにしている。
おける鋼矢板の打設と集排水状況を示したもので、図3
(a) に示すように溝形成部材12の先端を溶接した鋼矢
板11を打設することで、鋼矢板11の汚染地区側に集
排水溝13が形成される。
に示すように溝形成部材12が鋼矢板11側へ押される
形となり、集排水溝13の幅が小さくなるが、あらかじ
め内側に挿入しておいた面状排水材14の厚さに相当す
る空間が残るように設計することで、この集排水溝13
から揚水し、地下水位の維持管理を行うことができる。
また、面状排水材14は、必要に応じて交換することが
できる。
地下水位を周辺のそれ以下とすることが望ましいとされ
ているが、揚水用の集排水溝を遮水壁の内側に沿って設
けることで、遮水壁に近接した位置で水位が最小とな
り、揚水の開始から短時間の間に実質的に閉塞空間内の
地下水位を低下させた場合と同様の効果を得ることがで
きるため、管理が容易である。
には、両者の施工を別工事として個々に行わなければな
らないのに対し、集配水溝が遮水壁に沿って近接して設
けられるため、両者の施工を同時に行うことができ、施
工機材の面でも施工計画の面でも合理化が図れる。
を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
板の打設と集排水状況を説明するための断面図である。
WO …地下水位、P1 ,P2 ,P3 …汚染物質、1…土
質系遮水壁、2…排水トレンチ、3…集排水溝、11…
鋼矢板、12…溝形成部材、13…集排水溝、14…面
状排水材
Claims (4)
- 【請求項1】 汚染地区を取り囲むように不透水層に達
する遮水壁を構築して汚染土壌を汚染地区内に封じ込め
るとともに、前記遮水壁の内側に沿って所定深さに達す
る集排水溝を設け、前記集排水溝より揚水を行うように
したことを特徴とする原位置封じ込め工法の地下水集排
水構造。 - 【請求項2】 前記遮水壁が土質系遮水壁または薬剤固
化地盤であり、前記集排水溝は前記遮水壁の内側に近接
して形成された排水材で埋戻したトレンチである請求項
1記載の原位置封じ込め工法の地下水集排水構造。 - 【請求項3】 前記遮水壁が鋼矢板を多数連結してなる
鋼矢板壁であり、前記鋼矢板壁の内側に前記集排水溝を
形成するための溝形成部材を取り付けてある請求項1記
載の原位置封じ込め工法の地下水集排水構造。 - 【請求項4】 前記鋼矢板壁と前記溝形成部材との間の
排水空間に面状排水材を挿入してある請求項3記載の原
位置封じ込め工法の地下水集排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245177A JP2003053317A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 原位置封じ込め工法の地下水集排水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245177A JP2003053317A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 原位置封じ込め工法の地下水集排水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003053317A true JP2003053317A (ja) | 2003-02-25 |
Family
ID=19074978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001245177A Pending JP2003053317A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 原位置封じ込め工法の地下水集排水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003053317A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007130602A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Kurita Water Ind Ltd | 汚染土壌・地下水の封じ込め工法 |
JP2009215872A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-09-24 | Yoshihara Kako:Kk | 地下水排除構造 |
KR101252136B1 (ko) * | 2011-07-12 | 2013-04-08 | 한국지질자원연구원 | 지하수 유출량 및 함양량을 연속 계측할 수 있는 유입출 측정장치 |
JP2015100726A (ja) * | 2013-11-21 | 2015-06-04 | 株式会社竹中工務店 | 汚染土壌及び地下水の封じ込め方法 |
CN109024644A (zh) * | 2018-09-03 | 2018-12-18 | 北京高能时代环境技术股份有限公司 | 一种用于软土地区危险废物填埋场环境保护的复合防渗墙 |
-
2001
- 2001-08-13 JP JP2001245177A patent/JP2003053317A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009215872A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-09-24 | Yoshihara Kako:Kk | 地下水排除構造 |
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JP2015100726A (ja) * | 2013-11-21 | 2015-06-04 | 株式会社竹中工務店 | 汚染土壌及び地下水の封じ込め方法 |
CN109024644A (zh) * | 2018-09-03 | 2018-12-18 | 北京高能时代环境技术股份有限公司 | 一种用于软土地区危险废物填埋场环境保护的复合防渗墙 |
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