JPH0957227A - 遮水シートの保護構造 - Google Patents
遮水シートの保護構造Info
- Publication number
- JPH0957227A JPH0957227A JP7216309A JP21630995A JPH0957227A JP H0957227 A JPH0957227 A JP H0957227A JP 7216309 A JP7216309 A JP 7216309A JP 21630995 A JP21630995 A JP 21630995A JP H0957227 A JPH0957227 A JP H0957227A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- water
- plate
- waste
- disposal site
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Revetment (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 斜面部分に敷設される遮水シートを保護する
保護土や保護材は、漏水防止機能を備えておらず、また
廃棄物の沈下時に遮水シートを下方に引き込みやすいと
いう欠点があった。 【解決手段】 この発明の遮水シートの保護構造12
は、例えば廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、凹
状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜面
部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シート
11を保護するために設けられたもので、複数のシート
板14を、法面13におけるこれらのシート板14の傾
斜方向の接続部分15において、傾斜方向上流側のシー
ト板14の下端部分16を、傾斜方向下流側のシート板
14の上端部分17の上面に重ねて配置し、かつ、各シ
ート板の上端部分17を両面接着テープ21を用いて遮
水シート11に仮止めしつつ、遮水シート11の表面を
覆って屋根瓦状に連続配設することにより構成される。
保護土や保護材は、漏水防止機能を備えておらず、また
廃棄物の沈下時に遮水シートを下方に引き込みやすいと
いう欠点があった。 【解決手段】 この発明の遮水シートの保護構造12
は、例えば廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、凹
状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜面
部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シート
11を保護するために設けられたもので、複数のシート
板14を、法面13におけるこれらのシート板14の傾
斜方向の接続部分15において、傾斜方向上流側のシー
ト板14の下端部分16を、傾斜方向下流側のシート板
14の上端部分17の上面に重ねて配置し、かつ、各シ
ート板の上端部分17を両面接着テープ21を用いて遮
水シート11に仮止めしつつ、遮水シート11の表面を
覆って屋根瓦状に連続配設することにより構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物処分場に
おける遮水シートの保護構造に関し、特に、廃棄物最終
処分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するた
めの遮水シートの保護構造に関する。
おける遮水シートの保護構造に関し、特に、廃棄物最終
処分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するた
めの遮水シートの保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄するため
の施設である埋立型の廃棄物処分場として、例えば山間
部に形成されている凹部を整地して利用するものや、山
間部や平野部等に凹部を掘削形成して埋立処分場とする
ものなどが知られているが、このような廃棄物最終処分
場では、処分場に投棄された廃棄物から浸出する汚水が
地中に浸透して周囲の地盤を汚染するのを防止するため
に、これらの処分場の底面に遮水工を施工することが義
務づけられている。
の施設である埋立型の廃棄物処分場として、例えば山間
部に形成されている凹部を整地して利用するものや、山
間部や平野部等に凹部を掘削形成して埋立処分場とする
ものなどが知られているが、このような廃棄物最終処分
場では、処分場に投棄された廃棄物から浸出する汚水が
地中に浸透して周囲の地盤を汚染するのを防止するため
に、これらの処分場の底面に遮水工を施工することが義
務づけられている。
【0003】そして、このような遮水工として、従来よ
り、確実性、施工性、経済性等の観点から、軟質の合成
樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを処分場の底面に敷
設するとともに、例えば廃棄物中の突起物との接触等に
よりこれらの遮水シートが損傷するのを防止するため
に、敷設した遮水シートの表面に、例えば厚さ30〜5
0cm程度の砂質土等からからなる保護土や不織布等か
らなる保護材をさらに敷設して、廃棄物が投棄される際
に、かかる廃棄物と遮水シートとの間にこれらの保護土
や保護材が介装するようにする構成が採用されている。
り、確実性、施工性、経済性等の観点から、軟質の合成
樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを処分場の底面に敷
設するとともに、例えば廃棄物中の突起物との接触等に
よりこれらの遮水シートが損傷するのを防止するため
に、敷設した遮水シートの表面に、例えば厚さ30〜5
0cm程度の砂質土等からからなる保護土や不織布等か
らなる保護材をさらに敷設して、廃棄物が投棄される際
に、かかる廃棄物と遮水シートとの間にこれらの保護土
や保護材が介装するようにする構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の保護土や保護材により遮水シートを保護する方法に
よれば、特に廃棄物処分場の外周部分などに位置する、
周囲の地盤へのすり付け部分を構成する斜面部分におい
て、遮水シートを保護するためにこれらの保護土や保護
材を使用する場合には、以下のような課題があった。
来の保護土や保護材により遮水シートを保護する方法に
よれば、特に廃棄物処分場の外周部分などに位置する、
周囲の地盤へのすり付け部分を構成する斜面部分におい
て、遮水シートを保護するためにこれらの保護土や保護
材を使用する場合には、以下のような課題があった。
【0005】すなわち、これらの保護土や保護材自身は
汚染水の浸透を許容するものであって遮水機能を何等備
えていないため、何らかの不慮の障害により遮水シート
が破損した場合に、遮水シートによる遮水性を補完して
汚染水の漏出を防止することができないという課題があ
った。
汚染水の浸透を許容するものであって遮水機能を何等備
えていないため、何らかの不慮の障害により遮水シート
が破損した場合に、遮水シートによる遮水性を補完して
汚染水の漏出を防止することができないという課題があ
った。
【0006】また、これらの保護土や保護材は、遮水シ
ートの表面に敷設された場合の遮水シートとの間の接触
による摩擦係数が比較的大きいため、保護土や保護材の
上方に投棄された廃棄物の沈下に伴ない、これらが斜面
部分の傾斜に沿って下方にスライド移動する際に、遮水
シートを下方に引き込むことになり、これによって、遮
水シートの傾斜面下方部分に弛みを生じたり傾斜面上方
部分に引張り荷重による破損箇所を生じることになるお
それがあるという課題があった。
ートの表面に敷設された場合の遮水シートとの間の接触
による摩擦係数が比較的大きいため、保護土や保護材の
上方に投棄された廃棄物の沈下に伴ない、これらが斜面
部分の傾斜に沿って下方にスライド移動する際に、遮水
シートを下方に引き込むことになり、これによって、遮
水シートの傾斜面下方部分に弛みを生じたり傾斜面上方
部分に引張り荷重による破損箇所を生じることになるお
それがあるという課題があった。
【0007】さらに、これらの保護土や保護材は、廃棄
物が未だ投棄されていない状態において、斜面部分の遮
水シートを覆ってこれの表面に敷設保持しておくことが
難しく、また、特に保護土の場合には、斜面部分の勾配
が急になると遮水シートを覆った状態とすることが困難
になるため、かかる急斜面では遮水シートが露出して紫
外線等により劣化するおそれがあるという課題があっ
た。
物が未だ投棄されていない状態において、斜面部分の遮
水シートを覆ってこれの表面に敷設保持しておくことが
難しく、また、特に保護土の場合には、斜面部分の勾配
が急になると遮水シートを覆った状態とすることが困難
になるため、かかる急斜面では遮水シートが露出して紫
外線等により劣化するおそれがあるという課題があっ
た。
【0008】そこで、この発明は、上記従来の課題に着
目してなされたもので、単に遮水シートを保護するだけ
でなく、漏水防止機能をも備えた廃棄物処分場における
遮水シートの保護構造を提供することを目的とするもの
である。
目してなされたもので、単に遮水シートを保護するだけ
でなく、漏水防止機能をも備えた廃棄物処分場における
遮水シートの保護構造を提供することを目的とするもの
である。
【0009】また、この発明は、投棄された廃棄物の沈
下により遮水シートが斜面に沿って下方に引き込まれる
のを容易に回避することのできる廃棄物処分場における
遮水シートの保護構造を提供することを目的とするもの
である。
下により遮水シートが斜面に沿って下方に引き込まれる
のを容易に回避することのできる廃棄物処分場における
遮水シートの保護構造を提供することを目的とするもの
である。
【0010】さらに、この発明は、廃棄物が未だ投棄さ
れていない状態において、斜面部分に敷設された遮水シ
ートが露出して紫外線等により劣化するのを容易に防止
することのできる廃棄物処分場における遮水シートの保
護構造を提供することを目的とするものである。
れていない状態において、斜面部分に敷設された遮水シ
ートが露出して紫外線等により劣化するのを容易に防止
することのできる廃棄物処分場における遮水シートの保
護構造を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、廃棄物処
分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するため
の保護構造であって、複数のシート板を、前記斜面部分
におけるこれらのシート板の傾斜方向の接続部分におい
て、傾斜方向上流側のシート板の下端部分を、傾斜方向
下流側のシート板の上端部分の上面に重ねて配置すると
ともに、各シート板の上端部分を遮水シートに仮止めし
つつ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設す
ることを特徴とする廃棄物処分場における遮水シートの
保護構造にある。
達成するためになされたもので、その要旨は、廃棄物処
分場の斜面部分に敷設される遮水シートを保護するため
の保護構造であって、複数のシート板を、前記斜面部分
におけるこれらのシート板の傾斜方向の接続部分におい
て、傾斜方向上流側のシート板の下端部分を、傾斜方向
下流側のシート板の上端部分の上面に重ねて配置すると
ともに、各シート板の上端部分を遮水シートに仮止めし
つつ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設す
ることを特徴とする廃棄物処分場における遮水シートの
保護構造にある。
【0012】ここで、上記記載において、シート板と
は、薄厚で水密なシート状の平板部材をいい、好ましく
は、軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートと接
触した際の摩擦係数の小さい合成樹脂からなる、例えば
厚さ1〜10mm程度、さらに好ましくは、厚さ1〜5
mm程度のものを用いることができる。また、このシー
ト板としては、種々の薄厚のシート状の平板部材の表面
に、遮水シートと接触した際の摩擦係数の小さい合成樹
脂を含浸ないしは塗布したものを用いることもできる。
は、薄厚で水密なシート状の平板部材をいい、好ましく
は、軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートと接
触した際の摩擦係数の小さい合成樹脂からなる、例えば
厚さ1〜10mm程度、さらに好ましくは、厚さ1〜5
mm程度のものを用いることができる。また、このシー
ト板としては、種々の薄厚のシート状の平板部材の表面
に、遮水シートと接触した際の摩擦係数の小さい合成樹
脂を含浸ないしは塗布したものを用いることもできる。
【0013】また、上記記載において、仮止めとは、シ
ート板が熱溶着等により遮水シートに一体として固着さ
れることなく、所定の大きさの引張り荷重等が負荷され
ると、その固定状態が容易に解除されるような、一時的
な固定状況を意味し、例えば、接着剤や接着テープ等を
用いることにより、容易に仮止め状態とすることができ
る。なお、固定状態が解除される所定の大きさの荷重
は、廃棄物の種類や斜面部分の勾配等に応じて適宜設計
されるもので、かかる設計荷重に応じて、各種の接着剤
や接着テープ等による仮止めのための手段や固定強度が
選定されることになる。
ート板が熱溶着等により遮水シートに一体として固着さ
れることなく、所定の大きさの引張り荷重等が負荷され
ると、その固定状態が容易に解除されるような、一時的
な固定状況を意味し、例えば、接着剤や接着テープ等を
用いることにより、容易に仮止め状態とすることができ
る。なお、固定状態が解除される所定の大きさの荷重
は、廃棄物の種類や斜面部分の勾配等に応じて適宜設計
されるもので、かかる設計荷重に応じて、各種の接着剤
や接着テープ等による仮止めのための手段や固定強度が
選定されることになる。
【0014】そして、この発明の遮水シートの保護構造
は、前記複数のシート板として、少なくともその下面に
凹凸溝を有する、例えば合成樹脂等からなる波板を使用
し、かかる波板状のシート板を、その凹凸溝が前記斜面
部分の傾斜方向に延長するように配置しつつ、遮水シー
トの表面を覆って屋根瓦状に連続配設することが好まし
い。
は、前記複数のシート板として、少なくともその下面に
凹凸溝を有する、例えば合成樹脂等からなる波板を使用
し、かかる波板状のシート板を、その凹凸溝が前記斜面
部分の傾斜方向に延長するように配置しつつ、遮水シー
トの表面を覆って屋根瓦状に連続配設することが好まし
い。
【0015】また、この波板状のシート板の上面には、
樹脂板を取り付けても良く、取り付けた樹脂板と波板状
のシート板との間の隙間に不織布を充填することもでき
る。
樹脂板を取り付けても良く、取り付けた樹脂板と波板状
のシート板との間の隙間に不織布を充填することもでき
る。
【0016】さらに、波板状のシート板の上面に取り付
けられら樹脂板には紫外線防護材を混入することもでき
る。
けられら樹脂板には紫外線防護材を混入することもでき
る。
【0017】一方、波板状のシート板の上面には、不織
布を取り付けても良い。
布を取り付けても良い。
【0018】そして、この発明の保護構造によれば、複
数のシート板を、斜面部分において、傾斜方向上流側の
シート板の下端部分を傾斜方向下流側のシート板の上端
部分の上面に重ねて配置しつつ、遮水シートの表面を覆
って屋根瓦状に連続配設するので、この屋根瓦状のシー
ト板の表面に降り注いだ雨水や、投棄した廃棄物を通過
してシート板の表面に浸出した汚水は、空中を自然落下
して家屋の屋根瓦上に降り注がれた雨水が傾斜面に沿っ
て流下して樋に至り排水される場合と略同様に、各シー
ト板の背面側に位置する遮水シートの表面に回り込むこ
となく、重力の作用によって、遮水シートに沿って速や
かに流下して処理場の底面部に至り、例えばこの底面部
に布設された排水管等を介して排出処理されることにな
る。
数のシート板を、斜面部分において、傾斜方向上流側の
シート板の下端部分を傾斜方向下流側のシート板の上端
部分の上面に重ねて配置しつつ、遮水シートの表面を覆
って屋根瓦状に連続配設するので、この屋根瓦状のシー
ト板の表面に降り注いだ雨水や、投棄した廃棄物を通過
してシート板の表面に浸出した汚水は、空中を自然落下
して家屋の屋根瓦上に降り注がれた雨水が傾斜面に沿っ
て流下して樋に至り排水される場合と略同様に、各シー
ト板の背面側に位置する遮水シートの表面に回り込むこ
となく、重力の作用によって、遮水シートに沿って速や
かに流下して処理場の底面部に至り、例えばこの底面部
に布設された排水管等を介して排出処理されることにな
る。
【0019】すなわち、この発明によれば、屋根瓦状に
連続配設された複数のシート板は、雨水や汚水が遮水シ
ートの表面に回り込むのを防止することによる遮水機能
を備えるので、万が一遮水シートが損傷した場合でも、
汚水が漏出して周囲の地盤に拡散するのを容易に回避す
ることができる。
連続配設された複数のシート板は、雨水や汚水が遮水シ
ートの表面に回り込むのを防止することによる遮水機能
を備えるので、万が一遮水シートが損傷した場合でも、
汚水が漏出して周囲の地盤に拡散するのを容易に回避す
ることができる。
【0020】また、この発明の保護構造によれば、複数
のシート板が、各シート板の上端部分を遮水シートに仮
止めしつつ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続
配設されているので、仮止めされたシート板の上方に投
棄された廃棄物が圧密等により沈下する場合でも、かか
る沈下する廃棄物からの引き込み荷重によって、シート
板の固定が容易に解除され、かつシート板と遮水シート
との間の比較的小さな摩擦係数によって、シート板は、
遮水シートを引き込むことなくその表面に沿ってスムー
スにスライド移動することにより、遮水シートに弛みや
損傷が生じるのを容易に回避することができる。なお、
傾斜方向上流側のシート板の下端部分と傾斜方向下流側
のシート板の上端部分との重ねしろを十分にとっておく
ことにより、下流側のシート板の固定が解除されて、下
流側のシート板のみが下方にスライド移動する場合で
も、所定の重ねしろを確保して、遮水シートを屋根瓦状
に覆った状態を容易に保持することができる。
のシート板が、各シート板の上端部分を遮水シートに仮
止めしつつ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続
配設されているので、仮止めされたシート板の上方に投
棄された廃棄物が圧密等により沈下する場合でも、かか
る沈下する廃棄物からの引き込み荷重によって、シート
板の固定が容易に解除され、かつシート板と遮水シート
との間の比較的小さな摩擦係数によって、シート板は、
遮水シートを引き込むことなくその表面に沿ってスムー
スにスライド移動することにより、遮水シートに弛みや
損傷が生じるのを容易に回避することができる。なお、
傾斜方向上流側のシート板の下端部分と傾斜方向下流側
のシート板の上端部分との重ねしろを十分にとっておく
ことにより、下流側のシート板の固定が解除されて、下
流側のシート板のみが下方にスライド移動する場合で
も、所定の重ねしろを確保して、遮水シートを屋根瓦状
に覆った状態を容易に保持することができる。
【0021】さらに、この発明の保護構造によれば、各
シート板は、接着剤や接着テープ等の固定手段を用いる
ことにより、遮水シートに対して容易に仮止め状態で取
り付けておくことができるので、例え斜面部分の傾斜が
急な場合であっても、廃棄物が未だ投棄されていない状
態にある斜面部分の遮水シートを覆って容易に保護する
ことができ、これによって、遮水シートが露出して紫外
線等により劣化するのを容易に防止することができる。
シート板は、接着剤や接着テープ等の固定手段を用いる
ことにより、遮水シートに対して容易に仮止め状態で取
り付けておくことができるので、例え斜面部分の傾斜が
急な場合であっても、廃棄物が未だ投棄されていない状
態にある斜面部分の遮水シートを覆って容易に保護する
ことができ、これによって、遮水シートが露出して紫外
線等により劣化するのを容易に防止することができる。
【0022】さらにまた、この発明の保護構造は、複数
のシート板として、少なくともその下面に凹凸溝を有す
る波板状のシート板を使用し、かかるシート板を、その
凹凸溝が斜面部分の傾斜方向に延長するように配置しつ
つ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設する
ようにすれば、その凹凸溝の方向が斜面部分の傾斜方向
と合致することにより、遮水シートとの間の摩擦係数を
さらに軽減して、廃棄物の沈下に伴なうシート板の下方
へのスライド移動がさらにスムースに行われることにな
る。
のシート板として、少なくともその下面に凹凸溝を有す
る波板状のシート板を使用し、かかるシート板を、その
凹凸溝が斜面部分の傾斜方向に延長するように配置しつ
つ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設する
ようにすれば、その凹凸溝の方向が斜面部分の傾斜方向
と合致することにより、遮水シートとの間の摩擦係数を
さらに軽減して、廃棄物の沈下に伴なうシート板の下方
へのスライド移動がさらにスムースに行われることにな
る。
【0023】なお、この波板状のシート板の上面に樹脂
板を取り付ければ、埋立廃棄物と遮水シートとの摩擦を
さらに低減し、廃棄物が沈下する時のしやすいシートの
引込み防止効果を高めると同時に、強度のある材料を用
いることによって遮水機能や保護機能をさらに高めるこ
とができ、また、取り付けた樹脂板と波板状のシート板
との間の隙間に不織布を充填すれば、廃棄物埋立時の衝
撃等をさらに緩和したり、鋭利な突起物等に対して遮水
シートを保護する機能を付加することができる。
板を取り付ければ、埋立廃棄物と遮水シートとの摩擦を
さらに低減し、廃棄物が沈下する時のしやすいシートの
引込み防止効果を高めると同時に、強度のある材料を用
いることによって遮水機能や保護機能をさらに高めるこ
とができ、また、取り付けた樹脂板と波板状のシート板
との間の隙間に不織布を充填すれば、廃棄物埋立時の衝
撃等をさらに緩和したり、鋭利な突起物等に対して遮水
シートを保護する機能を付加することができる。
【0024】さらに、波板状のシート板の上面に取り付
けられら樹脂板に、炭素等の紫外線防護材を混入すれ
ば、長期間屋外で曝露される場合の遮水シート及びシー
ト板の耐候性を容易に確保することができる。
けられら樹脂板に、炭素等の紫外線防護材を混入すれ
ば、長期間屋外で曝露される場合の遮水シート及びシー
ト板の耐候性を容易に確保することができる。
【0025】一方、波板状のシート板の上面に不織布を
取り付ければ、廃棄物埋立時の衝撃等を緩和したり、鋭
利な突起物等に対して遮水シートを保護する機能を容易
に高めることができる。
取り付ければ、廃棄物埋立時の衝撃等を緩和したり、鋭
利な突起物等に対して遮水シートを保護する機能を容易
に高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施例につい
て、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、こ
の発明の遮水シートの保護構造を採用した埋立型の廃棄
物処分場10を示す破断略示断面図である。すなわち、
この廃棄物処分場10は、例えば山間部等における広大
な敷地を凹状に掘削形成してなるもので、その凹部底面
には、遮水シート11を敷設して、廃棄物処分場10に
投棄した廃棄物30から浸出する汚水が処分場から漏出
して周囲の地盤に拡散しないようにするための遮水工が
施されている。
て、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、こ
の発明の遮水シートの保護構造を採用した埋立型の廃棄
物処分場10を示す破断略示断面図である。すなわち、
この廃棄物処分場10は、例えば山間部等における広大
な敷地を凹状に掘削形成してなるもので、その凹部底面
には、遮水シート11を敷設して、廃棄物処分場10に
投棄した廃棄物30から浸出する汚水が処分場から漏出
して周囲の地盤に拡散しないようにするための遮水工が
施されている。
【0027】そして、この実施例の遮水シートの保護構
造12は、廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、凹
状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜面
部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シート
11を保護するために設けられたもので、複数のシート
板14を、法面13におけるこれらのシート板14の傾
斜方向の接続部分15において、傾斜方向上流側のシー
ト板14の下端部分16を、傾斜方向下流側のシート板
14の上端部分17の上面に重ねて配置し、かつ、各シ
ート板の上端部分17を遮水シート11に仮止めしつ
つ、遮水シート11の表面を覆って屋根瓦状に連続配設
することにより構成される。
造12は、廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、凹
状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜面
部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シート
11を保護するために設けられたもので、複数のシート
板14を、法面13におけるこれらのシート板14の傾
斜方向の接続部分15において、傾斜方向上流側のシー
ト板14の下端部分16を、傾斜方向下流側のシート板
14の上端部分17の上面に重ねて配置し、かつ、各シ
ート板の上端部分17を遮水シート11に仮止めしつ
つ、遮水シート11の表面を覆って屋根瓦状に連続配設
することにより構成される。
【0028】ここで、廃棄物処分場10の法面13を覆
って敷設される遮水シート11は、軟質の合成樹脂系あ
るいはゴム系のシート部材で、例えば幅2〜8m程度の
運搬や施工に適した大きさのものを、砂質土やモルタ
ル、織布等の下地材18により下地処理された法面13
上に敷設した後、熱溶着などによって縦横に接合一体化
されることにより法面13を水密に覆うとともに、かか
る遮水シート11や下地材18は、処分場10の底面部
分まで延長敷設されて、廃棄物処分場10の底面全域を
覆うようにして施工されるものである。
って敷設される遮水シート11は、軟質の合成樹脂系あ
るいはゴム系のシート部材で、例えば幅2〜8m程度の
運搬や施工に適した大きさのものを、砂質土やモルタ
ル、織布等の下地材18により下地処理された法面13
上に敷設した後、熱溶着などによって縦横に接合一体化
されることにより法面13を水密に覆うとともに、かか
る遮水シート11や下地材18は、処分場10の底面部
分まで延長敷設されて、廃棄物処分場10の底面全域を
覆うようにして施工されるものである。
【0029】一方、かかる法面13に敷設した遮水シー
ト11を保護するための、この実施例の保護構造12を
構成するシート板14は、図2(a)に断面図として示
すように、ポリエチレン、ナイロン等からなる合成樹脂
製の膜部材を、高さ2mm程度の凹凸溝状に立体成型し
た波板19の上面に、ポリエチレン、ナイロン等からな
る厚さ1mm程度の合成樹脂板20を取り付けた、薄厚
で水密なシート状の平板部材で、幅50〜200cm程
度の大きさのものを、例えば両面接着テープ21を用い
て、その上端部を遮水シート11に貼着することによ
り、遮水シート11を覆って容易に仮止めしておくこと
ができる(図1参照)。
ト11を保護するための、この実施例の保護構造12を
構成するシート板14は、図2(a)に断面図として示
すように、ポリエチレン、ナイロン等からなる合成樹脂
製の膜部材を、高さ2mm程度の凹凸溝状に立体成型し
た波板19の上面に、ポリエチレン、ナイロン等からな
る厚さ1mm程度の合成樹脂板20を取り付けた、薄厚
で水密なシート状の平板部材で、幅50〜200cm程
度の大きさのものを、例えば両面接着テープ21を用い
て、その上端部を遮水シート11に貼着することによ
り、遮水シート11を覆って容易に仮止めしておくこと
ができる(図1参照)。
【0030】すなわち、シート板14の波板19を下面
側にして、その凹凸溝が法面13の傾斜方向に延長する
ように配置しながら、複数のシート板14を、傾斜方向
上流側のシート板14の下端部分16を、傾斜方向下流
側のシート板14の上端部分17の上面に重ねて配設し
つつ、順次遮水シート11の表面に仮止めしてゆくこと
により、シート板14は、屋根瓦状に容易に連続配設さ
れて、遮水シートを覆うこの実施例の保護構造12が構
成されることになる。なお、これらのシート板14の傾
斜方向と交差する方向、すなわち水平方向ないしは横方
向への接続部分は、隣接するシート板14の側端部分を
単に重ね合わせて構成しても良く、また溶着等により接
続一体化しておくこともできる。
側にして、その凹凸溝が法面13の傾斜方向に延長する
ように配置しながら、複数のシート板14を、傾斜方向
上流側のシート板14の下端部分16を、傾斜方向下流
側のシート板14の上端部分17の上面に重ねて配設し
つつ、順次遮水シート11の表面に仮止めしてゆくこと
により、シート板14は、屋根瓦状に容易に連続配設さ
れて、遮水シートを覆うこの実施例の保護構造12が構
成されることになる。なお、これらのシート板14の傾
斜方向と交差する方向、すなわち水平方向ないしは横方
向への接続部分は、隣接するシート板14の側端部分を
単に重ね合わせて構成しても良く、また溶着等により接
続一体化しておくこともできる。
【0031】なお、保護構造12を設けた法面13より
下方の、廃棄物処分場10の底面部分には、保護構造1
2の下端部から延長して、遮水シート11を覆って不織
布からなる保護材23が設けられている。
下方の、廃棄物処分場10の底面部分には、保護構造1
2の下端部から延長して、遮水シート11を覆って不織
布からなる保護材23が設けられている。
【0032】そして、このようにして設置されたこの実
施例の遮水シート11の保護構造12によれば、処分場
10に廃棄物30が投棄されて、法面13上に廃棄物3
0が堆積してきても、シート板14が介装することによ
り、遮水シート11と廃棄物30との直接の接触が回避
されて、遮水シート11が破損するのを防ぐことができ
るとともに、遮水シート11を覆うシート板14の表面
に降り注いだ雨水や、投棄した廃棄物30を通過してシ
ート板14の表面に浸出した汚水を、屋根瓦と同様の機
能によって、遮水シート11の表面に回り込ませること
なく速やかに流下させ、これによって、不慮の障害によ
り万が一遮水シート11が損傷した場合でも、汚水の漏
出により周囲の地盤が汚染されるのを容易に回避するこ
とができる。
施例の遮水シート11の保護構造12によれば、処分場
10に廃棄物30が投棄されて、法面13上に廃棄物3
0が堆積してきても、シート板14が介装することによ
り、遮水シート11と廃棄物30との直接の接触が回避
されて、遮水シート11が破損するのを防ぐことができ
るとともに、遮水シート11を覆うシート板14の表面
に降り注いだ雨水や、投棄した廃棄物30を通過してシ
ート板14の表面に浸出した汚水を、屋根瓦と同様の機
能によって、遮水シート11の表面に回り込ませること
なく速やかに流下させ、これによって、不慮の障害によ
り万が一遮水シート11が損傷した場合でも、汚水の漏
出により周囲の地盤が汚染されるのを容易に回避するこ
とができる。
【0033】また、投棄された廃棄物30が圧密等によ
り沈下し、これに伴ってシート板14が下方に引きずり
込まれようとする場合でも、かかる引張り荷重によって
各シート板14の仮止めが解除されるとともに、シート
板14の下面と遮水シート11との間の小さな摩擦係数
により、各シート板14は大きな抵抗を受けることなく
遮水シート11に沿ってスムースに下方にスライド移動
することになり、これによって、遮水シート11を下方
に引き込むことなく遮水シートに弛みや損傷が生じるの
を容易に回避することができる。
り沈下し、これに伴ってシート板14が下方に引きずり
込まれようとする場合でも、かかる引張り荷重によって
各シート板14の仮止めが解除されるとともに、シート
板14の下面と遮水シート11との間の小さな摩擦係数
により、各シート板14は大きな抵抗を受けることなく
遮水シート11に沿ってスムースに下方にスライド移動
することになり、これによって、遮水シート11を下方
に引き込むことなく遮水シートに弛みや損傷が生じるの
を容易に回避することができる。
【0034】なお、この実施例では、シート板14とし
て下面側に凹凸溝を備える波板19からなるものを使用
し、この凹凸溝を法面13の延長方向に配置して、より
スムースなシート板14のスライド移動が確保できるよ
うに構成しているが、この発明のシート板14は、必ず
しも下面に凹凸溝を備える必要はなく、遮水シート11
との間の摩擦抵抗の少ないものでれば、種々の薄圧の平
板部材からなるシート板14を使用することもできる。
て下面側に凹凸溝を備える波板19からなるものを使用
し、この凹凸溝を法面13の延長方向に配置して、より
スムースなシート板14のスライド移動が確保できるよ
うに構成しているが、この発明のシート板14は、必ず
しも下面に凹凸溝を備える必要はなく、遮水シート11
との間の摩擦抵抗の少ないものでれば、種々の薄圧の平
板部材からなるシート板14を使用することもできる。
【0035】さらに、この実施例の遮水シート11の保
護構造12によれば、各シート板14は、例え法面13
が急勾配のものであっても、接着テープ21を用いて遮
水シート11に容易に仮止め固定しておくことができる
ので、廃棄物30が未だ投棄されていない状態にある場
合でも、法面13に位置する遮水シート11を覆って取
り付けておくことにより、遮水シートが露出して紫外線
等により劣化するのを容易に防止することができる。
護構造12によれば、各シート板14は、例え法面13
が急勾配のものであっても、接着テープ21を用いて遮
水シート11に容易に仮止め固定しておくことができる
ので、廃棄物30が未だ投棄されていない状態にある場
合でも、法面13に位置する遮水シート11を覆って取
り付けておくことにより、遮水シートが露出して紫外線
等により劣化するのを容易に防止することができる。
【0036】そして、この実施例では、シート板12を
構成する波板19の上面には、合成樹脂板20が取り付
けられているので、埋立廃棄物30と遮水シート11と
の摩擦をさらに低減し、廃棄物30が沈下する時の遮水
シート11の引込み防止効果を高めると同時に、強度の
ある材料を用いることによって遮水機能や保護機能をさ
らに高めることができる。
構成する波板19の上面には、合成樹脂板20が取り付
けられているので、埋立廃棄物30と遮水シート11と
の摩擦をさらに低減し、廃棄物30が沈下する時の遮水
シート11の引込み防止効果を高めると同時に、強度の
ある材料を用いることによって遮水機能や保護機能をさ
らに高めることができる。
【0037】また、波板19の上面には、合成樹脂板2
0かえてシート状の不織布を取り付けることもでき、こ
れによれば、廃棄物埋立時の衝撃等を緩和したり、鋭利
な突起物等に対して遮水シート11を保護する機能を容
易に高めることができる。
0かえてシート状の不織布を取り付けることもでき、こ
れによれば、廃棄物埋立時の衝撃等を緩和したり、鋭利
な突起物等に対して遮水シート11を保護する機能を容
易に高めることができる。
【0038】さらに、図2(b)に示すように、波板1
9の上面には合成樹脂板20を取り付け、かつ取り付け
た合成樹脂板20と波板19との間に不織布22を充填
するようにすれば、廃棄物埋立時の衝撃等をさらに緩和
したり、鋭利な突起物等に対して遮水シート11を保護
する機能を付加することができる。
9の上面には合成樹脂板20を取り付け、かつ取り付け
た合成樹脂板20と波板19との間に不織布22を充填
するようにすれば、廃棄物埋立時の衝撃等をさらに緩和
したり、鋭利な突起物等に対して遮水シート11を保護
する機能を付加することができる。
【0039】なお、上記合成樹脂板20には、炭素等の
紫外線防護材を混入しても良く、かかる紫外線防護材を
混入すれば、長期間屋外で曝露される場合の遮水シート
11及びシート板14の耐候性を容易に確保することが
できる。
紫外線防護材を混入しても良く、かかる紫外線防護材を
混入すれば、長期間屋外で曝露される場合の遮水シート
11及びシート板14の耐候性を容易に確保することが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
廃棄物処分場における遮水シートの敷設構造によれば、
複数のシート板を、斜面部分におけるこれらのシート板
の傾斜方向の接続部分において、傾斜方向上流側のシー
ト板の下端部分を、傾斜方向下流側のシート板の上端部
分の上面に重ねて配置するとともに、各シート板の上端
部分を遮水シートに仮止めしつつ、遮水シートの表面を
覆って屋根瓦状に連続配設することにより構成されるの
で、単に遮水シートを保護するだけでなく、漏水防止機
能をも備え、また、投棄された廃棄物の沈下により遮水
シートが斜面に沿って下方に引き込まれるのを容易に回
避することができるとともに、遮水シートを覆って容易
に取り付けられて、廃棄物が未だ投棄されていない状態
であっても、斜面部分に敷設された遮水シートが露出し
て紫外線等により劣化するのを容易に防止することがで
きる。
廃棄物処分場における遮水シートの敷設構造によれば、
複数のシート板を、斜面部分におけるこれらのシート板
の傾斜方向の接続部分において、傾斜方向上流側のシー
ト板の下端部分を、傾斜方向下流側のシート板の上端部
分の上面に重ねて配置するとともに、各シート板の上端
部分を遮水シートに仮止めしつつ、遮水シートの表面を
覆って屋根瓦状に連続配設することにより構成されるの
で、単に遮水シートを保護するだけでなく、漏水防止機
能をも備え、また、投棄された廃棄物の沈下により遮水
シートが斜面に沿って下方に引き込まれるのを容易に回
避することができるとともに、遮水シートを覆って容易
に取り付けられて、廃棄物が未だ投棄されていない状態
であっても、斜面部分に敷設された遮水シートが露出し
て紫外線等により劣化するのを容易に防止することがで
きる。
【0041】また、この発明の保護構造は、複数のシー
ト板として、少なくともその下面に凹凸溝を有する波板
状のシート板を使用し、かかるシート板を、その凹凸溝
が斜面部分の傾斜方向に延長するように配置しつつ、遮
水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設するように
すれば、各シート板と遮水シートとの間の摩擦係数をさ
らに軽減して、廃棄物の沈下に伴なうシート板の下方へ
のスライド移動をよりスムースに行わせることができ
る。
ト板として、少なくともその下面に凹凸溝を有する波板
状のシート板を使用し、かかるシート板を、その凹凸溝
が斜面部分の傾斜方向に延長するように配置しつつ、遮
水シートの表面を覆って屋根瓦状に連続配設するように
すれば、各シート板と遮水シートとの間の摩擦係数をさ
らに軽減して、廃棄物の沈下に伴なうシート板の下方へ
のスライド移動をよりスムースに行わせることができ
る。
【図1】この発明の一実施例にかかる遮水シートの保護
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示す破断
略示断面図である。
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示す破断
略示断面図である。
【図2】(a)及び(b)は、シート板の具体的構成を
例示する略示断面図である。
例示する略示断面図である。
10 廃棄物処分場 11 遮水シート 12 遮水シートの保護構造 13 法面(斜面部分) 14 シート板 15 接続部分 16 下端部分 17 上端部分 19 波板 20 合成樹脂板 21 両面接着テープ(仮止め手段) 22 不織布 30 廃棄物
Claims (6)
- 【請求項1】 廃棄物処分場の斜面部分に敷設される遮
水シートを保護するための保護構造であって、複数のシ
ート板を、前記斜面部分におけるこれらのシート板の傾
斜方向の接続部分において、傾斜方向上流側のシート板
の下端部分を、傾斜方向下流側のシート板の上端部分の
上面に重ねて配置するとともに、各シート板の上端部分
を遮水シートに仮止めしつつ、遮水シートの表面を覆っ
て屋根瓦状に連続配設することを特徴とする廃棄物処分
場における遮水シートの保護構造。 - 【請求項2】 前記複数のシート板が、少なくともその
下面に凹凸溝を有する波板からなり、かかるシート板
を、その凹凸溝が前記斜面部分の傾斜方向に延長するよ
うに配置しつつ、遮水シートの表面を覆って屋根瓦状に
連続配設することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物
処分場における遮水シートの保護構造。 - 【請求項3】 前記波板からなるシート板の上面には、
樹脂板が取り付けられていることを特徴とする請求項2
に記載の廃棄物処分場における遮水シートの保護構造。 - 【請求項4】 前記波板からなるシート板の上面に取り
付けられた樹脂板と、当該シート板との間の隙間には不
織布が充填されていることを特徴とする請求項3に記載
の廃棄物処分場における遮水シートの保護構造。 - 【請求項5】 前記樹脂板には紫外線防護材が混入され
ていることを特徴とする請求項3又は4に記載の廃棄物
処分場における遮水シートの保護構造。 - 【請求項6】 前記波板からなるシート板の上面には、
不織布が取り付けられていることを特徴とする請求項2
に記載の廃棄物処分場における遮水シートの保護構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07216309A JP3123404B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 遮水シートの保護構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07216309A JP3123404B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 遮水シートの保護構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957227A true JPH0957227A (ja) | 1997-03-04 |
JP3123404B2 JP3123404B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=16686509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07216309A Expired - Fee Related JP3123404B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 遮水シートの保護構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3123404B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014000499A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | C I Kasei Co Ltd | 廃棄物処分場の被覆シート構造 |
JP2014079176A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Toyota Motor Corp | 緑化資材と緑化構造体 |
JP2017029983A (ja) * | 2016-09-15 | 2017-02-09 | シーアイ化成株式会社 | 廃棄物処分場の被覆シート構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112808440B (zh) * | 2020-12-30 | 2022-02-01 | 襄阳路桥建设集团有限公司 | 一种用于桥梁工程的建筑垃圾打碎设备及其打碎方法 |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP07216309A patent/JP3123404B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014000499A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | C I Kasei Co Ltd | 廃棄物処分場の被覆シート構造 |
JP2014079176A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Toyota Motor Corp | 緑化資材と緑化構造体 |
JP2017029983A (ja) * | 2016-09-15 | 2017-02-09 | シーアイ化成株式会社 | 廃棄物処分場の被覆シート構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3123404B2 (ja) | 2001-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0957227A (ja) | 遮水シートの保護構造 | |
JPH06108436A (ja) | 水面埋立地における遮水工及びその施工法 | |
JP3162949B2 (ja) | 廃棄物処分場における遮水シートの敷設構造 | |
JPH0619127B2 (ja) | 埋立てにおける遮水構造及び遮水シート | |
JP3734136B2 (ja) | 遮水シートの保護部材 | |
JP3402202B2 (ja) | 廃棄物処分場の集排水構造 | |
JPH09174012A (ja) | 廃棄物処分場における遮水シートの保護構造 | |
JP3062734B2 (ja) | 遮水シート用補強シート | |
JPH05138143A (ja) | 廃棄物処分場における最終覆土工法 | |
JP2001062420A (ja) | 保護用マットの固定構造 | |
JP3104459B2 (ja) | 廃棄物処分場における汚染水の漏出防止構造 | |
JP3222421B2 (ja) | 遮水工法 | |
KR100376490B1 (ko) | 우수방지 및 매립가스포집능이 우수한 폐기물 매립장용 우수막및 이를 이용한 매립공법 | |
JP3730712B2 (ja) | 廃棄物処分場の遮水構造 | |
JPH10192809A (ja) | 廃棄物処分場における集排水構造 | |
JP3518225B2 (ja) | 遮水構造 | |
JPH1128439A (ja) | 廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造 | |
JP3701186B2 (ja) | 遮水シートの補修方法 | |
JP3851708B2 (ja) | 面状排水材及びこの面状排水材を用いた廃棄物処分場の遮水構造 | |
JP3129013B2 (ja) | 遮水シートの保護構造 | |
JP3554908B2 (ja) | 遮水シート設置方法 | |
JP2004097941A (ja) | 遮水シート用接合構造およびその接合方法 | |
JPH1171999A (ja) | 裏込め面状排水材及び面状排水材の取付構造 | |
JPH09285772A (ja) | 廃棄物の処理場 | |
JPH09299899A (ja) | 遮水構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |