JPH1128439A - 廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造 - Google Patents
廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造Info
- Publication number
- JPH1128439A JPH1128439A JP9188545A JP18854597A JPH1128439A JP H1128439 A JPH1128439 A JP H1128439A JP 9188545 A JP9188545 A JP 9188545A JP 18854597 A JP18854597 A JP 18854597A JP H1128439 A JPH1128439 A JP H1128439A
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- Japan
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- foam
- layer
- protective structure
- impervious
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- Pending
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Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Revetment (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造
の改良。 【解決手段】地表から掘り下げて形成した廃棄物処分場
の法面に設けられた遮水層に対する保護構造について、
遮水層３の上に発泡体層５を形成するとともに、この発
泡体層の表面に耐候性の塗料６を塗布する保護構造とし
ている。
の改良。 【解決手段】地表から掘り下げて形成した廃棄物処分場
の法面に設けられた遮水層に対する保護構造について、
遮水層３の上に発泡体層５を形成するとともに、この発
泡体層の表面に耐候性の塗料６を塗布する保護構造とし
ている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場に関
し、特にその法面における遮水層の保護構造に関する。
し、特にその法面における遮水層の保護構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】廃棄物処分場は地表を適度な深さに掘り
下げて形成されるのが一般で、その底から順に廃棄物を
埋め立てるようになっている。このような廃棄物処分場
においては、汚水が周囲の地中に拡散するのを防止する
ために、その底面及び法面に遮水層を施す。この遮水層
は、一般に、不織布を敷き詰めた上にゴム製の遮水シー
トを敷き詰めることで形成される。このような遮水層
は、その上に直接廃棄物を埋め立てるとすると、廃棄物
運搬トラックの通行や埋め立てられた廃棄物により損傷
するおそれがある。このため遮水層の上に保護層を設け
る。
下げて形成されるのが一般で、その底から順に廃棄物を
埋め立てるようになっている。このような廃棄物処分場
においては、汚水が周囲の地中に拡散するのを防止する
ために、その底面及び法面に遮水層を施す。この遮水層
は、一般に、不織布を敷き詰めた上にゴム製の遮水シー
トを敷き詰めることで形成される。このような遮水層
は、その上に直接廃棄物を埋め立てるとすると、廃棄物
運搬トラックの通行や埋め立てられた廃棄物により損傷
するおそれがある。このため遮水層の上に保護層を設け
る。
【０００３】この保護層は、従来では一般に、土を用い
て形成されていた。しかし最近は処分場の法面の傾斜度
が大きくなる傾向にあり、そのために法面については土
による保護層の形成が困難となっている。そこで土に代
わる材料として古畳みなどが用いられている。しかしこ
れらの材料はその確保が難しいのが実情である。そのた
め、遮水層の保護用として新たな構造が望まれている。
て形成されていた。しかし最近は処分場の法面の傾斜度
が大きくなる傾向にあり、そのために法面については土
による保護層の形成が困難となっている。そこで土に代
わる材料として古畳みなどが用いられている。しかしこ
れらの材料はその確保が難しいのが実情である。そのた
め、遮水層の保護用として新たな構造が望まれている。
【０００４】このような要求に応える技術の有力な一つ
は、例えば特開平５−６８９５８号公報に開示される例
のように、発泡体による保護層を遮水層の上に形成する
技術である。発泡体としては、上記公報にも記載される
ように、ウレタン発泡体が最も実用的である。
は、例えば特開平５−６８９５８号公報に開示される例
のように、発泡体による保護層を遮水層の上に形成する
技術である。発泡体としては、上記公報にも記載される
ように、ウレタン発泡体が最も実用的である。
【０００５】しかしウレタン発泡体は、日光に曝される
ことにより、１年程度で大きな変色を生じる。変色した
ウレタン発泡体の色は薄汚い感じの暗い茶褐色となり、
このためにただでさえ周囲の環境との調和に問題のある
処分場をますます醜いものとしてしまう。またウレタン
発泡体層は、日光に曝されることにより劣化も生じる。
このため保護機能が大幅に低下し、遮水層の損傷を招く
可能性が高くなる。これらの問題は底部から廃棄物を順
次埋め立てるのに応じて必要な範囲で発泡体層を形成す
ることで避けることは可能である。しかしそのような作
業をその都度繰り返すことは実際問題として大変であ
る。また保護層による保護を与えてない遮水層が種々の
原因で損傷する可能性も大きくなる。
ことにより、１年程度で大きな変色を生じる。変色した
ウレタン発泡体の色は薄汚い感じの暗い茶褐色となり、
このためにただでさえ周囲の環境との調和に問題のある
処分場をますます醜いものとしてしまう。またウレタン
発泡体層は、日光に曝されることにより劣化も生じる。
このため保護機能が大幅に低下し、遮水層の損傷を招く
可能性が高くなる。これらの問題は底部から廃棄物を順
次埋め立てるのに応じて必要な範囲で発泡体層を形成す
ることで避けることは可能である。しかしそのような作
業をその都度繰り返すことは実際問題として大変であ
る。また保護層による保護を与えてない遮水層が種々の
原因で損傷する可能性も大きくなる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このような事情を背景
になされたのが本発明で、法面における遮水層の保護構
造の改善を目的としている。
になされたのが本発明で、法面における遮水層の保護構
造の改善を目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、地表から掘り下げて形成した廃棄物処分場
の法面に設けられた遮水層に対する保護構造について、
遮水層の上に発泡体層を形成するとともに、この発泡体
層の表面に耐候性の塗料を塗布する保護構造としてい
る。
本発明では、地表から掘り下げて形成した廃棄物処分場
の法面に設けられた遮水層に対する保護構造について、
遮水層の上に発泡体層を形成するとともに、この発泡体
層の表面に耐候性の塗料を塗布する保護構造としてい
る。
【０００８】このように耐候性の塗料を発泡体層の表面
に塗布することにより、発泡体層の変色や劣化を効果的
に防止することができる。また塗料の色彩を適当に選択
することにより、周囲の環境に出来るだけ合った色彩を
法面に与えることができ、処分場の環境に対する不調和
性を小さくすることもできる。したがって本発明の保護
構造によると、傾斜角度の大きい法面における遮水層の
保護として適している発泡体による保護をより有効性の
高いものとすることができる。
に塗布することにより、発泡体層の変色や劣化を効果的
に防止することができる。また塗料の色彩を適当に選択
することにより、周囲の環境に出来るだけ合った色彩を
法面に与えることができ、処分場の環境に対する不調和
性を小さくすることもできる。したがって本発明の保護
構造によると、傾斜角度の大きい法面における遮水層の
保護として適している発泡体による保護をより有効性の
高いものとすることができる。
【０００９】上記のような保護構造における発泡体とし
てはウレタン発泡体が最も好ましい。また耐候性塗料と
して、耐候性に優れ、しかもウレタン発泡体に対する結
合性が大きいアクリルエマルジョン塗料が最も好まし
い。
てはウレタン発泡体が最も好ましい。また耐候性塗料と
して、耐候性に優れ、しかもウレタン発泡体に対する結
合性が大きいアクリルエマルジョン塗料が最も好まし
い。
【００１０】
【実施の形態】本発明の好ましい一実施形態による保護
構造を模式化して図１に示す。図に見られるように、廃
棄物処分場は地表から数〜十数ｍの深さに掘り下げた穴
として形成される。その底面と法面には、不織布などを
用いたベースシート１と合成樹脂製やゴム製の遮水シー
ト２を重ねて敷き詰めることで遮水層３を設ける。また
遮水層３の上には保護構造を施す。この保護構造は、底
面部位の遮水層３については土を用いた覆土層４とし、
法面部位の遮水層３については発泡体層５とする。
構造を模式化して図１に示す。図に見られるように、廃
棄物処分場は地表から数〜十数ｍの深さに掘り下げた穴
として形成される。その底面と法面には、不織布などを
用いたベースシート１と合成樹脂製やゴム製の遮水シー
ト２を重ねて敷き詰めることで遮水層３を設ける。また
遮水層３の上には保護構造を施す。この保護構造は、底
面部位の遮水層３については土を用いた覆土層４とし、
法面部位の遮水層３については発泡体層５とする。
【００１１】発泡体層５は、ウレタン発泡体の現場吹き
付けで形成する。この発泡体層５の表面には同じく現場
吹き付けでアクリルエマルジョン塗料を塗布して塗料層
６を施す。発泡体層５の厚みは３〜６ｃｍ程度とし、ア
クリルエマルジョン塗料の塗布量は５０〜１５０ｇ／ｍ
2 程度とするのが好ましい。アクリルエマルジョン塗料
は、例えば緑系のように、一般に山間部に設けられるこ
との多い処分場の周囲の環境と合う色にするのが好まし
い。
付けで形成する。この発泡体層５の表面には同じく現場
吹き付けでアクリルエマルジョン塗料を塗布して塗料層
６を施す。発泡体層５の厚みは３〜６ｃｍ程度とし、ア
クリルエマルジョン塗料の塗布量は５０〜１５０ｇ／ｍ
2 程度とするのが好ましい。アクリルエマルジョン塗料
は、例えば緑系のように、一般に山間部に設けられるこ
との多い処分場の周囲の環境と合う色にするのが好まし
い。
【００１２】発泡体層５には、図２に示すように、その
内部に例えばプラスチック製の網などを用いたを補強材
７を埋め込むようにすることも可能である。このように
することで強度を高めることができ、高価なウレタン発
泡体の使用量を減らすことができる。
内部に例えばプラスチック製の網などを用いたを補強材
７を埋め込むようにすることも可能である。このように
することで強度を高めることができ、高価なウレタン発
泡体の使用量を減らすことができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、傾
斜角度の大きい法面における遮水層の保護として適して
いる発泡体による保護をより有効性の高いものとするこ
とができる。
斜角度の大きい法面における遮水層の保護として適して
いる発泡体による保護をより有効性の高いものとするこ
とができる。
【図１】一実施形態による保護構造の模式化した断面
図。
図。
【図２】補強材を付加した発泡体層の部分断面図。
３ 遮水層 ５ 発泡体層 ６ 塗料層
Claims (2)
- 【請求項１】 地表から掘り下げて形成した廃棄物処分
場の法面に設けられる遮水層に対する保護構造におい
て、遮水層の上に発泡体層を形成するとともに、この発
泡体層の表面に耐候性の塗料を塗布したことを特徴とす
る保護構造。 - 【請求項２】 発泡体としてウレタン発泡体を用い、耐
候性塗料としてアクリルエマルジョン塗料を用いた請求
項１に記載の保護構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9188545A JPH1128439A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9188545A JPH1128439A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1128439A true JPH1128439A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16225584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9188545A Pending JPH1128439A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1128439A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002186928A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-02 | Taiyo Kogyo Corp | 廃棄物処分場用の代替覆土材料、及びそれを用いた廃棄物を覆う層を形成する方法 |
| KR100458266B1 (ko) * | 2002-02-07 | 2004-11-26 | 한국벤토나이트 주식회사 | 발포우레탄을 이용한 폐기물 매립장의 사면요철 충진 및차수시스템 |
| JP5320519B1 (ja) * | 2013-05-14 | 2013-10-23 | 株式会社フジコーポレーション | 廃棄物貯蔵施設の垂直壁構造 |
| JP5380627B1 (ja) * | 2013-05-14 | 2014-01-08 | 株式会社フジコーポレーション | 最終処分場の簡易垂直壁構造 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP9188545A patent/JPH1128439A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002186928A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-02 | Taiyo Kogyo Corp | 廃棄物処分場用の代替覆土材料、及びそれを用いた廃棄物を覆う層を形成する方法 |
| KR100458266B1 (ko) * | 2002-02-07 | 2004-11-26 | 한국벤토나이트 주식회사 | 발포우레탄을 이용한 폐기물 매립장의 사면요철 충진 및차수시스템 |
| JP5320519B1 (ja) * | 2013-05-14 | 2013-10-23 | 株式会社フジコーポレーション | 廃棄物貯蔵施設の垂直壁構造 |
| JP5380627B1 (ja) * | 2013-05-14 | 2014-01-08 | 株式会社フジコーポレーション | 最終処分場の簡易垂直壁構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040713 |
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