JP6009374B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内外を仕切る障子を有する建具に関する。
屋内外を仕切る障子を有する建具としては、例えば、建物の屋内外を連通する開口を形成する枠体に見付け方向に沿って移動可能に支持され、開口を閉塞可能な2枚の障子を有する建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この建具の枠体を形成する上枠、下枠、縦枠は同一の断面形状をなす合成樹脂製の押出成形部材であり、障子を形成する上框、下框、戸先框は同一の断面形状をなす合成樹脂製の押出成形部材である。そして、開口を閉塞するように障子が閉じられた状態では、上枠、下枠、縦枠から開口の内周側に突出された突出部が、上框、下框、戸先框に設けられ障子の外周側に向かって開放された溝部に挿入されている。
特開2010−265646号公報
上記のような建具の障子が、枠体が形成する開口を閉塞しているときには、上框、下框、戸先框の溝部に枠体の突出部が各框の全域に渡って挿入されているので、障子に風圧等が作用したとしても、上框、下框、戸先框は枠体の突出部により見込み方向への移動が規制されて撓みや捻れが生じにくい。一方、召合せ部においては、長手方向に沿ってその全域が規制されていないので、例えば屋外側から風圧が作用すると、引き違い障子の召合せ框は、屋内側に押圧されて撓みや捻れが生じるおそれがある。このため、内障子の召合せ框内に剛性が高い補強部材を設けて補強している建具もある。しかしながら、建具の枠や框は、意匠性や採光性能を高めるためにより小さく形成される傾向がある。このため、召合せ框もより細く形成されているために、その内部は狭く、設けられる補強部材に所望の剛性を備えることが難しいという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、風圧が作用しても撓みや捻れが生じにくい障子を備えた建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、屋内外の境界に開口を形成する枠体と、前記枠体に設けられ前記屋内外を仕切る少なくとも1枚の障子と、を有する建具であって、前記障子は、面材と、前記面材の四周に設けられる4本の框により組まれた框体と、を有し、前記4本の框のうちの、前記枠体と長手方向に沿って係合しない部分係合框は、前記長手方向に連通する中空部を有する合成樹脂製の框本体と、前記框本体の屋内側に設けられ、前記框本体との間に空間を形成するカバー部材と、前記空間内に設けられ前記カバー部材を係止するアルミニウム製のカバー係止部材と、前記カバー係止部材より高い剛性を備え前記中空部内に前記長手方向に沿って設けられる第1補強部材と、前記カバー係止部材より高い剛性を備え、前記空間内において前記カバー係止部材の屋内側に前記長手方向に沿って設けられ前記カバー係止部材とともに前記第1補強部材と連結される第2補強部材と、を備えていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、部分係合框が有する中空部内に長手方向に沿って設けられる第1補強部材と、框本体の屋内側に設けられたカバー部材との間に形成された空間内に長手方向に沿って設けられた第2補強部材とが連結されているので、部分係合框の中空部内のみに補強部材が設けられている場合より、高い剛性を備えることが可能である。このため、屋内外を仕切る障子に風圧が作用しても、障子の、枠体と長手方向に沿って係合しない部分係合框に撓みや捻れが生じにくい。よって、風圧等により撓みや捻れが生じにくい障子を備えた建具を提供することが可能である。
また、框本体の屋内側に設けられる第2補強部材及びカバー部材を係止するカバー係止部材は、框本体とカバー部材との間の空間に設けられているので、第2補強部材が屋内側に露出しない。このとき、カバー係止部材より剛性が高い第2補強部材は、簡単な形状として部分係合框の剛性を高めるために機能させ、第2補強部材を覆うカバー部材を係止するカバー係止部材をアルミニウム製とすることによりカバー部材を係止するための好適な形状に加工することが可能となる。このため、部分係合框に高い剛性を備えるとともに優れた意匠性を備えることが可能である。すなわち、意匠性に優れ、かつ、より高い剛性の部分係合框を有する引き戸を備えた建具を提供することが可能である。
更に、カバー係止部材は、第2補強部材とともに第1補強部材と連結されているので、少ない組立工数にてカバー係止部材を設けることができ、確実にカバー部材を係止することが可能である。このため、意匠性に優れ、かつ、より高い剛性の部分係合框を有する引き戸を備えた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記部分係合框には、前記面材の周縁部を収容する面材収容部が前記中空部と見付け方向に並ぶように形成し、前記第2補強部材は、前記部分係合框の屋内側にて、当該部分係合框の、前記中空部を形成する部位と前記面材収容部を形成する部位とに跨るとともに対向するように設けられていることが望ましい。
面材の周縁部を収容する面材収容部には、中空部のように補強部材が設けられていないので、剛性が低くなるが、上記建具は、第2補強部材が、部分係合框の、中空部を形成する部位と面材収容部を形成する部位とに跨るとともに対向するように設けられているので、面材収容部側の剛性も高めることが可能である。
かかる建具であって、前記第2補強部材は、見付け方向に沿う見付け方向壁部と、前記見付け方向壁部の両端部から見込み方向に沿って延出された見込み方向壁部とを有し、前記見付け方向壁部は、前記框本体と見込み方向に間隔を隔てて配置され、前記見込み方向壁部は、その先端が前記カバー係止部材に当接されていることが望ましい。
このような建具によれば、第2補強部材が、見付け方向壁部の両端部から見込み方向に沿って延出された見込み方向壁部を有する形状、すなわち、コ字状をなしているので、より高い剛性を備えることが可能である。また、見付け方向壁部は、框本体と見込み方向に間隔を隔てて配置されて、第1補強部材と連結されているので、第1補強部材と第2補強部材とが連結された形状は、見込み方向の距離が長くなる。これにより断面二次モーメントが大きくなるため、第1補強部材と第2補強部材とが独立している場合より高い剛性を備えることが可能である。また、第2補強部材の見込み方向壁部はアルミニウム製のカバー係止部材に当接されて、見込み方向壁部が框本体に接触しないので、見込み方向壁部による框本体の損傷を防止することが可能である。
かかる建具であって、前記部分係合框は、前記4本の框のうちの、前記面材の上下の縁に設けられた上框及び下框と、互いの端部を斜めに切断した小口を突き合わせて溶着されており、前記第1補強部材は、溶着された接合部に至ることなく前記中空部内に設けられており、前記第2補強部材は、前記上框及び前記下框に跨るように設けられていることが望ましい。
互いの端部を斜めに切断した小口を突き合わせて溶着される部分係合框と、上框及び下框とは、互いの部材がヒーター等にて溶融された後に突き合わされて溶着されるので、中空部に設けられる第1補強部材は、部分係合框から突出することはできない。すなわち、第1補強部材は、部分係合框と上框及び下框とに跨らないので、第1補強部材だけでは、部分係合框と上框及び下框との接合部を補強することができない。上記建具は、第2補強部材が、上框及び下框に跨るように設けられているので、第1補強部材だけでは補強できない部分係合框と上框及び下框との接合部を、第2補強部材により補強することが可能である。
本発明によれば、風圧が作用しても撓みや捻れが生じにくい障子を備えた建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を屋内側から見た外観図である。 本実施形態に係る建具を示す横断面図である。 内召合せ框の横断面図である。 開口を閉じた際の内召合せ框の下端部側を屋内側から見た図である。 カバー係止部材の変形例を示す図である。 第2補強部材の変形例を示す図ある。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、屋内外を仕切る障子としての内障子及び外障子を備え、図1、図2に示すような引き違い方式の建具1を例に挙げて説明する。
本実施形態の建具1は、引き違い方式にて移動可能な内障子3及び外障子4と、屋内外の境界に設けられて内障子3及び外障子4にて閉塞可能な開口5eを形成し、矩形状に枠組みされた合成樹脂製の枠体5とを有している。
以下の説明においては、躯体に取り付けられた建具1を屋内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具1を構成する各部材については、単体として説明する場合であっても、建具1が躯体に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
枠体5は、合成樹脂製の4本の押出成形部材でなる上枠5a、下枠5b、左右の縦枠5c、5dが矩形状に枠組みされている。上枠5a、下枠5b、及び、左右の縦枠5c、5dは、互いに共通する断面形状をなす部位を有しており、互いの端部を斜めに切断した小口の共通する断面部分を突き合わせて溶着されている。
以下の説明において、建具1を構成する各部材については、矩形状をなす枠体5の面内方向における開口5eの中央側を内周側、開口5eの外側を外周側として示す。
内障子3及び外障子4は、上枠5aにおいて内障子3及び外障子4が係合する係合溝及び下枠5bに設けられたレール6に案内されて見付け方向に移動可能に設けられている。
内障子3及び外障子4はいずれも、面材としての複層ガラス2と、複層ガラス2の四周に設けられる4本の框11により矩形状に組まれた框体10と、を有している。框体10は、断面形状が同一で合成樹脂製の框11が縦横2本ずつ配置され、互いの端部を斜めに切断した小口同士を突き合わせて溶着されている。
框体10を構成する各框11は、長手方向に連通する中空部11aを有する中空構造部11bと、框体10の内周側における屋内側の部位に、内周側に突出されて屋外側から複層ガラス2が当接されるガラス当接部11cと、框体10の内周側であって屋外側の部位に凹設され、ガラス当接部11cと対向して複層ガラス2を保持するための押縁12が装着される押縁装着部11dと、を有している。また、各框11の中空部11aには各々鉄製の補強部材(第1補強部材)18が、長手方向に沿って設けられている。
そして、4本の框11が矩形状に組まれた框体10は、矩形状に繋がった中空構造部11bの内周側に、見込み方向において中央より屋内側に突出されたガラス当接部11cが全周に渡って形成されており、框体10の内周部における屋外側の縁部には各框11の長手方向に沿って設けられた溝状の押縁装着部11dが全周に渡って設けられている。
複層ガラス2は、屋内に臨む面2aの周縁部が框体10のガラス当接部11cに全周に渡って当接され、屋外に臨む面2bの周縁部が押縁12に当接されて挟持されている。すなわち、框体10の内周側には、ガラス当接部11cと押縁12との間に複層ガラス2の周縁部が収容される面材収容部10aが全周に渡って設けられている。
框体10の外周側には、全周に渡って凹設された外周溝部10bが形成されており、上の框11が、上枠5aに設けられた係合溝に係合されるとともに、下の框11の外周溝部10bに、下枠5bに設けられたレール6が挿入された状態で、内障子3及び外障子4が見付け方向に移動するように構成されている。また、内障子3及び外障子4にて枠体5の内周側の開口5eを閉塞した状態では、内障子3及び外障子4の戸先に配置される縦の框11が、左右の縦枠5c、5dに設けられた係合溝に係合されるとともに、内障子3及び外障子4の戸先に配置された縦の框11の外周溝部10bに、左右の縦枠5c、5dの係合溝部内に設けられた引き寄せ片7が挿入されている。
内障子3と外障子4には、内障子3及び外障子4にて枠体5の内周側の開口5eを閉塞した状態にて、見込み方向において対向する各々の召合せ部に位置する縦の框11に、煙返し13と互いの框11間をシールするシール部材14とを一体に備える、内障子用召合せ部材15または外障子用召合せ部材16が設けられている。内障子用召合せ部材15及び外障子用召合せ部材16には、召合せ部に位置する縦の框11の外周溝部10bに嵌合される嵌合部15a、16aが設けられており、外障子4の召合せ部に位置する縦の框11に外障子用召合せ部材16が嵌合された状態が外障子4の召合せ框(外召合せ框)17であり、内障子3の召合せ部に位置する縦の框11に内障子用召合せ部材15が嵌合された状態が内障子3の召合せ框(内召合せ框)20である。
内障子3及び外障子4を開いた状態において内障子3及び外障子4の上下方向に沿って配置される框11、すなわち戸先框及び召合せ框が、4本の框11のうちで枠体5と長手方向に沿って係合していない框11となるが、本実施形態においては、内障子3及び外障子4を閉じた状態において、枠体5と長手方向に沿って係合しない内召合せ框20及び外召合せ框17のうちの内召合せ框20に、後述する第2補強部材21が設けられている。すなわち、本実施形態においては、内障子3の内召合せ框20が部分係合框に相当する。
外召合せ框17と対向する内召合せ框20は、屋内側に、鉄製の補強部材(第2補強部材)21と、第2補強部材21を屋内側から覆うカバー部材22と、カバー部材22を框11に取り付けるためにカバー部材22が係止されるカバー係止部材23とが設けられている。ここで、内障子3の召合せ部に位置する縦の框11が、長手方向に連通する中空部11aを有する框本体に相当する。以下の説明では、内障子3の召合せ部に位置する縦の框11を框本体25と称する。
図3に示すように、第1補強部材18は、框本体25の中空部11aを形成し、見付け方向に沿う屋内側及び屋外側の内面25aに沿って配置される一対の対向壁部18a、18bと、一対の対向壁部18a、18bの内周側の縁を繋ぐ連結壁部18cと、が一体をなすような、框体10の外周側に開放された平面視コ字状をなしている。第1補強部材18の一対の対向壁部18a、18bのうちの屋内側に配置される対向壁部18aには、第2補強部材21を固定する皿ビス30が螺合されるビスホール(不図示)が設けられている。
第1補強部材18は、框本体25の長手方向に沿ってほぼ全長に渡って設けられているが、框本体25の端部25bが上下に位置する上框11及び下框11、と溶着される際に、框本体25の端部25bに当接されるヒーターが接触しないように、図4に示すように、框本体25から突出しない長さに形成されている。すなわち、第1補強部材18は、框本体25と上框11及び下框11とが溶着された接合部に至ることなく框本体25の中空部11aに設けられている。
第2補強部材21は、図3に示すように、見付け方向に沿う見付け方向壁部21aと、見付け方向壁部21aの見付け方向における両端部から見込み方向に沿って延出された見込み方向壁部21bとを有しており、屋外側に開放された平面視コ字状をなしている。すなわち、見付け方向壁部21aは、框本体25と見込み方向に間隔を隔てて配置される。第2補強部材21の見付け方向の幅は、框本体25に設けられて第1補強部材18が収容されている中空部11aの見付け方向の幅より広く形成されている。そして、第2補強部材21は、框本体25の屋内側にて、框本体25に設けられている中空部11aを形成する部位と、中空部11aと見付け方向に並ぶように形成された面材収容部10aを形成する部位としてのガラス当接部11cに跨るとともに対向するように配置されている。すなわち、第2補強部材21は、面材収容部10aと見込み方向に重なるように設けられている。第2補強部材21の見付け方向壁部21aには、当該第2補強部材21を第1補強部材18と連結するための皿ビス30が貫通される貫通孔(不図示)が、第1補強部材18に設けられたビスホールと位置を合わせて設けられている。
第2補強部材21は、框本体25の長手方向に沿ってほぼ全長に渡って框本体25の屋内側に設けられている。そして、図4に示すように、框本体25の中空部11aの外側に配置されて、框本体25の端部25bを越え、溶着されている内召合せ框20と上框11及び下框11とに跨るように配置されている。
框本体25と第2補強部材21との間には、カバー係止部材23が設けられている。カバー係止部材23は、アルミニウム製の押出成形部材であり、第2補強部材21と同じ長さを有し、長手方向に連通して断面がほぼ矩形状をなす中空部23aを有する本体部23bと、本体部23bの見付け方向における両側部の屋外側に偏った位置から見付け方向に延出された係止片23cと、本体部23bの両側部に係止片23cとともに形成され長手方向に沿ってビスが螺合されるビスホール23dとを有している。
カバー係止部材23は、本体部23bから見付け方向に延出されている2つの係止片23cの両端の距離となる見付け方向の幅が、框本体25の見付け方向の幅より僅かに狭く形成されている。カバー係止部材23の両係止片23cに第2補強部材21の見込み方向壁部21bの先端21cが当接されるように、第2補強部材21を屋内側から配置すると、カバー係止部材23の本体部23bが、第2補強部材21の見付け方向壁部21aの屋外側の面に近接するように形成されている。また、カバー係止部材23の本体部23bの見付け方向の幅は、第2補強部材21の見込み方向壁部21bの間隔よりも狭く形成されており、カバー係止部材23に設けられたビスホール23dは第2補強部材21の内側に位置するように配置される。
第2補強部材21を、框本体25の屋内側に当接されたカバー係止部材23に屋内側から被せるように配置した状態にて、第2補強部材21に設けられた貫通孔に挿通された皿ビス30がカバー係止部材23の本体部23b、及び、框本体25の屋内側の部位を貫通して第1補強部材18に設けられたビスホールに螺合されることにより、カバー係止部材23が框本体25側に固定されるとともに、第2補強部材21と第1補強部材18とが連結される。
カバー部材22は、第2補強部材21の見付け方向壁部21aを覆って当接される屋内カバー部22aと屋内カバー部22aの見付け方向における両端部から、第2補強部材21とともに固定されたカバー係止部材23の係止片23cの先端に向かって延出された側方カバー部22bと、側方カバー部22bの先端に設けられ、係止片23cに係止されるフック片22cとを有している。カバー部材22は、合成樹脂製の押出成形部材であり、第2補強部材21及びカバー係止部材23と同じ長さを有している。
カバー部材22は、カバー係止部材23とともに第1補強部材18と連結された第2補強部材21の屋外側から第2補強部材21に被せるように配置され、カバー係止部材23の係止片23cにフック片22cが係止されて取り付けられる。すなわち、第2補強部材21及びカバー係止部材23は、框本体25とカバー部材22との間に形成される空間S内に設けられている。
取り付けられたカバー部材22の上下の端部には、カバー部材22と框本体25との間に形成された空間Sを覆うように端部キャップ24が設けられ、カバー係止部材23に設けられたビスホール23dに螺合されるビスにて固定されている。
本実施形態の建具1によれば、内障子3の内召合せ框20が有する中空部11a内に長手方向に沿って設けられる第1補強部材18と、框本体25の屋内側に設けられたカバー部材22との間に形成された空間S内に長手方向に沿って設けられた第2補強部材21とが連結されているので、内召合せ框20の中空部11a内のみに補強部材が設けられている場合より、高い剛性を備えることが可能である。このため、屋内外を仕切る内障子3に風圧が作用しても内召合せ框20に撓みや捻れが生じにくい。よって、風圧等により撓みや捻れが生じ難い内障子3を備えた建具1を提供することが可能である。
また、框本体25の屋内側に設けられる第2補強部材21及びカバー係止部材23は、框本体25とカバー部材22との間の空間Sに設けられているので、第2補強部材21及びカバー係止部材23は屋内側に露出しない。このとき、鉄製の第2補強部材21は、加工しやすい簡単な形状として内召合せ框20の剛性を高めるために機能させ、第2補強部材21を覆うカバー部材22を係止するカバー係止部材23をアルミニウム製とすることによりカバー部材22を係止するために好適な形状に加工することが可能となる。このため、内召合せ框20に高い剛性を備えるとともに優れた意匠性を備えることが可能である。すなわち、意匠性に優れ、かつ、より高い剛性の内召合せ框20を有する内障子3を備えた建具1を提供することが可能である。
更に、カバー係止部材23は、第2補強部材21とともに第1補強部材18と連結されているので、より少ない組立工数にてカバー係止部材23を設けることができ、確実にカバー部材22を係止することが可能である。
複層ガラス2の周縁部を収容する面材収容部10aには、中空部11aのように補強部材が設けられていないので、剛性が低くなるが、本実施形態の建具1は、第2補強部材21が、内召合せ框20の、中空部11aを形成する部位と面材収容部10aを形成する部位としてのガラス当接部11cに跨るとともに対向するように設けられているので、面材収容部10a側の剛性も高めることが可能である。
また、第2補強部材21が、見付け方向壁部21aの両端部から見込み方向に沿って延出された見込み方向壁部21bを有する形状、すなわち、平面視コ字状をなしているので、より高い剛性を備えることが可能である。また、見付け方向壁部21aは、框本体25と見込み方向に間隔を隔てて配置されて、第1補強部材18と連結されているので、第1補強部材18と第2補強部材21とが連結された形状は、見込み方向の距離が長くなる。これにより断面二次モーメントが大きくなるため、第1補強部材18と第2補強部材21とが独立している場合より高い剛性を備えることが可能である。また、第2補強部材21の見込み方向壁部21bはアルミニウム製のカバー係止部材23に当接されて、見込み方向壁部21bが框本体25に接触しないので、框本体25の損傷を防止することが可能である。
框本体25と、上框11及び下框11とは互いの端部を斜めに切断した小口を突き合わせて溶着されるので、框本体25と上框11及び下框11とがヒーター等にて溶融された後に突き合わされて溶着される。このため、中空部11aに設けられる第1補強部材18は、框本体25から突出することはできない。すなわち、第1補強部材18は、框本体25と上框11及び下框11とに跨らないので、第1補強部材18だけでは、框本体25と上框11及び下框11との接合部を補強することができない。本実施形態の建具1は、第2補強部材21が、上框11及び下框11に跨るように設けられているので、第1補強部材18だけでは補強できない框本体25と上框11及び下框11との接合部を、第2補強部材21により補強することが可能である。
上記実施形態においては、カバー係止部材23を、第2補強部材21及びカバー部材22と同様に、上下方向に沿って框本体25とほぼ同じ長さに形成されている例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図5に示すように、上下方向の長さが第2補強部材21及びカバー部材22より十分に短い、ピース状のカバー係止部材27を框本体25と第2補強部材21との間に、上下方向に互いに間隔を隔てて複数設けてもよい。
また、第2補強部材21を、1枚の板金を折り曲げて形成したような平面視コ字状の部材として説明したが、例えば、図6に示すように、見付け方向壁部21aに、当該見付け方向壁部21aと見込み方向に重なるような鉄製の平板28を溶着することにより、更に剛性を高めることが可能である。このとき、重ね合わせる鉄製の平板28は1枚に限るものではない。
また、上記実施形態においては、第1補強部材18を、1枚の板金を折り曲げて形成したような平面視コ字状の部材として説明したが、第1補強部材は、少なくとも第2補強部材21の見付け方向壁部21aと対向する見付け方向壁部を有していれば良く、例えば、鉄製の平板であっても、また、L字状に曲げられた2枚の板材を対向させて溶接し断面が矩形状をなすように形成された部材であっても構わない。
上記実施形態においては、内障子3と外障子4との2枚の障子を有する引き違い方式の建具1を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、引き戸をなす3枚以上の障子が設けられた連窓サッシであっても構わない。この場合には、見込み方向に隣り合う2枚の障子のうち、屋内側に位置する障子の召合せ框に、第2補強部材、カバー部材、カバー係止部材を設けて補強することが望ましい。また、引き戸をなす一枚の障子が袖壁等の室内側にて見付け方向に移動可能に設けられた片引き窓や、開口の一部が固定された面材にて覆われており、覆われていない部分を覆おう移動可能な障子が設けられている建具であっても構わない。このとき、固定されている面材が、框体を備えた障子を固定して設けられている場合には、固定されている障子の召合せ框も、第2補強部材、カバー部材、カバー係止部材を設けて補強することが望ましい。
上記実施形態においては、カバー係止部材23をアルミニウム製とし、第1補強部材18及び第2補強部材21を鉄製としたが、これに限らず、第1補強部材18及び第2補強部材21を、カバー係止部材23より剛性が高い材質とすることにより、内召合せ框20の剛性を高めつつも、適宜形状のカバー係止部材23を備えて、第2補強部材21をカバー部材22にて覆うことが可能である。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 複層ガラス、3 内障子、4 外障子、5 枠体、
10 框体、10a 面材収容部、11 框、11a 中空部、
18 第1補強部材、20 内召合せ框、21 第2補強部材、
21a 見付け方向壁部、21b 見込み方向壁部、
21c 見込み方向壁部の先端、22 カバー部材、
23 カバー係止部材、25 框本体、27 カバー係止部材、
28 平板

Claims (4)

  1. 屋内外の境界に開口を形成する枠体と、
    前記枠体に設けられ前記屋内外を仕切る少なくとも1枚の障子と、
    を有する建具であって、
    前記障子は、面材と、前記面材の四周に設けられる4本の框により組まれた框体と、を有し、
    前記4本の框のうちの、前記枠体と長手方向に沿って係合しない部分係合框は、
    前記長手方向に連通する中空部を有する合成樹脂製の框本体と、
    前記框本体の屋内側に設けられ、前記框本体との間に空間を形成するカバー部材と、
    前記空間内に設けられ前記カバー部材を係止するアルミニウム製のカバー係止部材と、
    前記カバー係止部材より高い剛性を備え前記中空部内に前記長手方向に沿って設けられる第1補強部材と、
    前記カバー係止部材より高い剛性を備え、前記空間内において前記カバー係止部材の屋内側に前記長手方向に沿って設けられ前記カバー係止部材とともに前記第1補強部材と連結される第2補強部材と、
    を備えていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記部分係合框には、前記面材の周縁部を収容する面材収容部が前記中空部と見付け方向に並ぶように形成し、
    前記第2補強部材は、前記部分係合框の屋内側にて、当該部分係合框の、前記中空部を形成する部位と前記面材収容部を形成する部位とに跨るとともに対向するように設けられていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記第2補強部材は、見付け方向に沿う見付け方向壁部と、前記見付け方向壁部の両端部から見込み方向に沿って延出された見込み方向壁部とを有し、
    前記見付け方向壁部は、前記框本体と見込み方向に間隔を隔てて配置され、前記見込み方向壁部は、その先端が前記カバー係止部材に当接されていることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記部分係合框は、前記4本の框のうちの、前記面材の上下の縁に設けられた上框及び下框と、互いの端部を斜めに切断した小口を突き合わせて溶着されており、
    前記第1補強部材は、溶着された接合部に至ることなく前記中空部内に設けられており、
    前記第2補強部材は、前記上框及び前記下框に跨るように設けられていることを特徴とする建具。
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