JP6008577B2 - 濃度測定装置及び脱硝装置 - Google Patents

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Description

本発明は、濃度測定装置及び脱硝装置に関するものである。
従来、配合ガスに含まれる特定物質の濃度測定を行う装置としてレーザ式ガス分析計が知られている。このレーザ式分析計は、気体状のガス分子がそれぞれ固有の光吸収スペクトルを有するという特性を利用し、特定物質が含まれるガスにレーザ光を照射し、その特定波長の吸光量から特定物質の濃度を測定するものである。
下記特許文献1には、アンモニアを含むガスが流通する配管ユニットからガスを吸引し、吸引したガスをレーザ式ガス分光計に導いてガス中に含まれるアンモニア濃度を測定する技術が開示されている。
特許文献2には、煙道の内部に挿入されて排ガスを採取するサンプリング管と、サンプリング管に対して加熱導管を介して接続されるフローセルユニットと、フローセルユニットに接続されるレーザ式ガス分析計とを備えるアンモニア濃度測定装置が開示されている。特許文献2に開示されているアンモニア濃度測定装置では、サンプリング管の内部に三酸化硫黄(SO)を吸着するがアンモニアを通過させる吸着剤を装填し、排ガスから三酸化硫黄を除去したガスをレーザ式ガス分析計に導入させることで、アンモニアの測定精度を向上させている。
特許文献1、2に開示されているサンプリング方式の濃度測定装置では、以下のような問題点があった。
ガスを吸引して測定用の配管に導く際、測定の高速化が困難である。
ガスを測定用の配管に引き込んだ後に濃度測定を行うことから、配管を流通しているガスと測定管に引き込まれたガスの状態(例えば、温度等)が異なってしまい、測定精度が低下する。
流通ガスを局所的に採取して濃度測定を行うため、局所的なガス濃度測定はできても、濃度分布を取得することができない。また、サンプリング箇所を逐次変えて濃度測定を行えば、濃度分布を取得することは可能であるが、位置毎にガスの吸引、排出が必要となり、作業が煩雑であるとともに時間がかかる。
また、上記のように、ガスを測定用の配管に吸引するのではなく、ガスが流通する管そのものにレーザ式ガス分析計を配置する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3には、ガスが存在する内部空間に突出させた外筒と、外筒内にレーザを透過する光透過性部材によって閉塞された密閉空間を有する内筒とからなる二重管ノズルをレーザ光照射装置とレーザ光受光装置とにそれぞれ設け、この二重管ノズルの間の距離および突出位置を調節することにより、二重管ノズル間に存在する特定物質の濃度を測定する技術が開示されている。
特開2012−8008号公報 特開2010−236877号公報 特開2011−38877号公報
しかしながら、特許文献3には、濃度分布を取得することについては何ら開示されていない。また、特許文献3に開示されている装置を用いて濃度分布を取得する場合には、濃度測定位置に応じて二重管ノズルの位置を調節する必要があり、制御が煩雑となる上、相当な時間を要するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、測定対象物質が含まれるガスまたは液体を採取することなく、測定対象物質の濃度分布を取得することが可能な濃度測定装置及び脱硝装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の濃度測定装置及び脱硝装置は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る濃度測定装置は、測定対象が含まれるガスが存在する機器の内部空間に仮想的に設けられた第1領域及び前記第1領域に隣接する第2領域に向けてレーザ光を照射する第1送光手段と、前記第2領域を含まず前記第1領域に向けてレーザ光を照射する第2送光手段と、前記第1送光手段から照射されて前記第1領域及び前記第2領域を伝搬したレーザ光、又は前記第2送光手段から照射されて前記第1領域を伝搬したレーザ光を受光する1又は複数の受光手段と、前記受光手段によって受光されたレーザ光の光強度を検出する光検出手段と、レーザ光の照射強度、レーザ光の受光強度、前記第1領域又は前記第2領域にて前記レーザ光が通過する距離に基づいて、前記第1領域及び前記第2領域それぞれにおける前記測定対象の濃度を算出する濃度算出手段とを備える。
この発明によれば、第1送光手段から照射されたレーザ光は、第1領域と第2領域を通過し、第2送光手段から照射されたレーザ光は、第1領域を通過する。濃度測定装置は、ガスに対してレーザ光を照射し、ガスを透過したレーザ光の光強度を検出することで、レーザ光が通過する距離に基づいて、測定対象の濃度を測定できる。本発明では、第1送光手段から照射されたレーザ光によって、第1領域及び第2領域を合わせた領域における測定対象の濃度を算出でき、第2送光手段から照射されたレーザ光によって、第1領域における測定対象の濃度を算出できる。そして、算出された両者の濃度を用いることによって、第2領域における測定対象の濃度を算出できる。
第1領域と第2領域は、機器の内部空間に設けられた領域であり、これらの領域に向けてレーザ光が照射されることで、それぞれの領域の測定対象の濃度を直接的に測定できる。したがって、第1領域と第2領域のガスを採取することなく、濃度を測定できる。
上記発明において、前記第1領域と前記第2領域は、レーザ光の光軸方向に配置された領域でもよい。
この発明によれば、レーザ光の光軸方向に配置された第1領域と第2領域のそれぞれにおける測定対象の濃度を算出でき、その結果、レーザ光の光軸方向の濃度分布を得ることができる。
上記発明において、前記内部空間は、前記測定対象を含むガスが流通しており、前記レーザ光の伝搬経路のガス流れ上流側には、遮蔽部が設けられてもよい。
この発明によれば、ガス中に含まれるダストの影響による測定精度の低下を抑制することができる。また、前記遮蔽部は、前記ガス流れ上流側に向けて突出する形状とされてもよく、遮蔽部がガス流れの妨げになることを抑制することができる。
また、本発明に係る脱硝装置は、排ガス中の窒素酸化物を除去する脱硝装置であって、還元剤主系統に設けた総流量制御弁の下流から分岐させた複数の還元剤供給系統が各々少なくとも1個の注入ノズルと該注入ノズルの上流側に位置する流量制御元弁とを備え、前記排ガスを流す流路内に設置されて前記注入ノズルから前記排ガス中に前記還元剤を注入する還元剤注入装置と、前記還元剤と前記排ガスとを混合させる流体混合装置と、前記窒素酸化物と前記還元剤とを反応させた後に主として水と窒素とに分解する脱硝触媒と、前記脱硝触媒下流側の前記流路断面内における前記還元剤濃度分布を測定する上述の濃度測定装置と、窒素酸化物濃度を計測する窒素酸化物濃度計と、前記還元剤濃度分布及び前記窒素酸化物濃度の計測値が入力され、前記窒素酸化物濃度に基づいて前記総流量制御弁の開度の設定を行うとともに、前記還元剤濃度分布に基づいて複数個所の前記流量制御元弁毎の開度の設定を行う開度設定部とを具備する。
本発明によれば、測定対象物質が含まれるガスまたは液体を採取することなく、測定対象物質の濃度分布を取得することができる。
本発明の一実施形態に係る濃度分布測定装置を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置のケース部を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部を示す部分拡大縦断面図である。 図6のVII−VII線で切断した断面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る濃度分布測定装置の制御装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部の変形例を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部の変形例を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部の変形例を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定装置の測定部の変形例を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の一実施形態の適用例に係る脱硝装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態の適用例に係るアンモニア注入装置を示す概略構成図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る濃度分布測定装置1について、図面を参照して説明する。
濃度分布測定装置1は、機器10におけるガスに含まれる、予め測定対象として決められた特定物質(以下「測定物質」ともいう。)のガス濃度の分布を測定することができる。濃度分布測定装置1は、図1に示すように、複数の濃度測定装置2と、制御装置3などを備える。濃度測定装置2は、それぞれ、機器10内に配置される3本の測定部20と、機器10の外壁面に設置される1台のケース部21を有する。各濃度測定装置2と制御装置3は、集束ケーブル28によって結ばれる。集束ケーブル28は、複数本の光ケーブルがまとめられた束状のケーブル群である。これにより、ケーブルの配線をまとめることができ、濃度分布測定装置1の設置においてケーブルの引き回しが複雑になることを防止できる。
機器10は、図1〜図3に示すように、例えば角筒状の空間である。機器10の横断面が図1及び図2に示すように四角形の場合、図2及び図3に示すように、機器10は、互いに対向する第1壁部11と第2壁部12を有する。第1壁部11と第2壁部12は、板状部材であって、互いに平行に配置される。
機器10の内部空間には測定対象を含むガスが流通している。機器10の一例としては、事業用ボイラ、産業用ボイラ、工業炉などの排ガス口に接続された排気ダクトなどのガス配管等が挙げられる。また、ガスが充填された容器等でもよく、機器10の内部空間でガスが流通することなく、測定対象を含むガスが単に存在している状態でもよい。
濃度分布測定装置1は、図1に示すように、2台の機器10(すなわち、機器10Aと機器10B)の内部のガス濃度分布を測定できる。図1及び図2における機器10は、機器10の横断面を示しており、機器10内のガスは、図1及び図2の紙面を手前から奥へ貫通する方向に流れる。図3における機器10は、機器10の縦断面を示しており、機器10内のガスは、図3の紙面の上から下の方向に流れる。なお、本実施形態では、濃度分布測定装置1が2台の機器10を対象とする場合について説明するが、本発明はこの例に限定されない。例えば、濃度分布測定装置1は、1台の機器10を対象としてもよいし、3台以上の機器10を対象としてもよい。
図2及び図3を参照して、本実施形態に係る濃度測定領域Sについて説明する。濃度測定領域Sは、機器10のガス流れに対して垂直方向に切断して形成される機器10内の2次元面又は3次元空間である。機器10の内部空間には、濃度測定領域Sが仮想的に設定されている。濃度測定装置2は、濃度測定領域Sに存在する測定物質のガス濃度を測定する。
次に、本実施形態に係る濃度分布測定装置1の濃度測定装置2について説明する。
機器10内の濃度測定領域Sが、図2に示すように、第1壁部11又は第2壁部12の面内方向に対して平行方向に13列に分割され(A列〜M列)、第1壁部11から第2壁部12にわたって3行に分割される場合、濃度測定領域Sには、仮想的に39個の分割領域が形成される。
濃度測定装置2は、分割領域の各列(A列、B列……)に1台ずつ設置される。濃度測定領域Sが、第1壁部11から第2壁部12にわたって3行に分割される場合、1台の濃度測定装置2に対して測定部20が3本ずつ設置される。図2に示す例では、1台の機器10に対して13台の濃度測定装置2が設置され、各濃度測定装置2は3本の測定部20が設置される。よって、1台の機器10に対して合計39本の測定部20が、ほぼ同一面内に平行に設置される。
なお、濃度測定領域Sにおける分割領域の形成方法は、上述した13列×3行の39個に限定されない。列数や行数、分割領域の数は、他の数でもよい。濃度測定領域SがM列×N行でP個の分割領域が形成される場合、濃度測定装置2はM台設置され、各濃度測定装置2はN本の測定部20を有する。そして、機器10には、合計P本の測定部20が設置される。
濃度測定装置2は、図3及び図4に示すように、パッケージ化された装置である。図3に示すように、機器10の第1壁部11に既設の開口部13が形成され、開口部13の外部側にフランジ9が設置されている場合、機器10に対して新たに開口部を形成することなく、濃度測定装置2を容易に機器10に設置できる。すなわち、機器10の改造が不要となり、工事費等を低減できる。なお、当然、機器10に対して新たに開口部及びフランジを形成して、濃度測定装置2を新設してもよい。
図2に示す例では、開口部13は、第1壁部11に13箇所形成されており、13台の濃度測定装置2が1台の機器10に設置される。
濃度測定装置2は、3本の測定部20と、ケース部21などを備える。
ケース部21は、略直方体形状のケースを有しており、背面部がフランジ9に設置される。また、ケース部21の背面部から測定部20が貫通して延設されている。ケース部21の正面部には、開閉可能な蓋が設置されており、蓋を開くことによってケース部21の内部に設置された各構成部材の操作やメンテナンスが可能である。ケース部21の側面には、通気口、空気用配管口、光ケーブル口などの開口部が設けられる。
ケース部21の内部には、測定部20と接続される光ファイバ8、シールエア配管42,43が収容される。配管・ケーブル類が一つのケース部21内に納められることによって、濃度測定装置2の設置において配管やケーブルの引き回しが複雑になることを防止できる。
以下、濃度測定装置2の測定部20について説明する。
測定部20は、送光部6と、受光部7と、遮蔽部22と、シールエア配管42,43と、シールエア噴出スリット板31と、シールエア拡散板32を備える。
1台のケース部21には、3本の測定部20A,20B,20C(以下、総称して「測定部20」ともいう。)が設けられ、機器10の分割領域の1列に対応している。3本の測定部20は、図3に示すように、機器10の開口部13を介して、第1壁部11を貫通して機器10の内部に設置される。本実施形態では、3本の測定部20A,20B,20Cが1セットであり、図2及び図3に示すように、測定部20A、測定部20B、測定部20Cの順に長さが長くなっている。3本の測定部20A,20B,20Cのうち、測定部20Aの先端部が、第1壁部11から最も近い位置に配置され、測定部20Cの先端部が、第1壁部11から最も離れた位置に配置される。
各測定部20は、図7に示すように、断面が三角形の筒形状である。また、各測定部20は、図8に示すように、測定部20の一端側かつ第1壁部11近傍において、送光部6がそれぞれ設置される。また、各測定部20は、他端側において、受光部7がそれぞれ設置される。送光部6から照射されるレーザ光の光路は、測定部20の軸線方向に対して略平行である。送光部6は例えばファイバーコリメータであり、受光部7は例えばファイバーカプラーである。受光部7は、例えば棒形状の支持部7Aを介して遮蔽部22等に支持される。
測定部20の送光部6と受光部7との間の間隔は、上述の濃度測定領域Sの分割領域の奥行きに対応する。ここで、奥行きとは、機器10の第1壁部11から第2壁部12へ向かう方向の長さである。図2の分割領域A1,A2,A3を用いて説明すると、測定部20Aは、分割領域A3に対応し、測定部20Bは、分割領域A2及び分割領域A3に対応し、測定部20Cは、分割領域A1、分割領域A2及び分割領域A3に対応する。
図8を参照すると、測定部20Aの場合、分割領域A3の奥行き方向の両端部分に送光部6と受光部7がそれぞれ設置され、送光部6と受光部7との間の距離であるレーザ光の光路長は、L1である。測定部20Bの場合、分割領域A2と分割領域A3を合わせた領域の奥行き方向の両端部分に送光部6と受光部7がそれぞれ設置され、レーザ光の光路長は、L1+L2である。測定部20Cの場合、分割領域A1,A2,A3を合わせた領域の奥行き方向の両端部分に送光部6と受光部7がそれぞれ設置され、レーザ光の光路長は、L1+L2+L3である。
遮蔽部22は、レーザ光の経路に沿って設けられた長尺状の部材である。遮蔽部22の縦断面形状は、図7に示すとおり、ガス流れ上流側に突出する形状とされていることが好ましい。図7では、遮蔽部22の縦断面形状が逆V字型である場合を例示しているが、縦断面形状はこの例に限定されず、例えば、円弧形状とされていてもよい。このような形状とすることでガス流れの遮げになることを抑制することができる。
また、このような遮蔽部22をレーザ光の伝搬経路のガス流れ上流側に、レーザ経路に沿って設けることで、レーザ光の光路上に存在するダスト量を低減することができる。すなわち、ダストは、ガス流れと遮蔽部22の効果で遠心力や慣性力により、遮蔽部22のガス流れ下流側に進入しにくくなる。これにより、機器10内が高ダスト雰囲気であっても、遮蔽部22のガス流れ下流側に低ダスト濃度の領域が形成されることとなり、レーザ光へのダストの影響を低減することができる。一方、機器10内のガスに含まれる測定対象は、遮蔽部22のガス流れ下流側に回り込むため、測定対象の流通の変化による測定濃度の誤差は小さいと考えられる。
次に、測定部20におけるシールエアについて説明する。
シールエア配管42,43は、ケース部21の内部に敷設されて、一端部がケース部21の外部に位置し、他端部が測定部20と接続される。シールエア配管42,43の一端部は、機器10が設置されているプラント等に設けられている高圧空気供給設備やコンプレッサと接続される。シールエア配管42の他端側は、図5に示すように、測定部20の第1壁部11側に接続される。一方、シールエア配管43の他端側は、図6に示すように、測定部20の先端部側に接続される。これにより、ケース部21の外部から測定部20へシールエアとしての空気が供給される。シールエア配管42,43には、手動調整弁(図示せず。)が設けられ、手動調整弁は、送光部6側と受光部7側に供給されるシールエアの流量を調整する。
シールエア配管42,43にはフィルタ(図示せず。)が設けられ、フィルタは、シールエア配管42,43内部を流通するシールエアに含まれる不純物を除去する。なお、シールエア配管42,43にポンプ(図示せず。)が設けられて、ポンプがシールエアを供給するようにしてもよい。シールエア配管42,43に設けられるポンプは、例えば、ケース部21の内部に設置される。これにより、高圧空気供給設備やコンプレッサがない場合でも、大気圧よりも高い圧力でシールエアを測定部20へ供給できる。
シールエア配管42,43から供給されるシールエアは、測定部20の送光部6及び受光部7の近傍から吹き出される。シールエアが吹き出されることによって、送光部6のレーザ光送光面及び受光部7のレーザ光受光面の表面へのガスやダストの付着を防止できる。
シールエアは、さらに、図5及び図6に示すように、測定部20内部に形成されたシールエアチャンバー30や貫通孔31Aなどを通過して、機器10の内部へ供給される。
測定部20内部には、シールエア噴出スリット板31と、シールエア拡散板32が軸線方向に設置される。本実施形態では、シールエア噴出スリット板31と、シールエア拡散板32は、送光部6側と受光部7側の両方に設置されるが、いずれか一方のみに設置されてもよい。
シールエア噴出スリット板31は、板状の部材であり、図5及び図6に示すように、中央部分に貫通孔31Aが形成されている。貫通孔31Aは、シールエアが流通することができ、かつ、送光部6から受光部7へ照射されたレーザ光が通過する。
測定部20は、両端部においてシールエア噴出スリット板31によって半密閉状のシールエアチャンバー30が形成される。シールエアチャンバー30には、シールエア配管42,43によってシールエアが供給され、シールエア噴出スリット板31の貫通孔31Aからシールエアが排出される。
そして、貫通孔31Aからのシールエア量を調整することによって、シールエアチャンバー30内部の圧力が測定部20の測定空間33よりも高く設定される。その結果、送光部6又は受光部7から測定部20の内部方向へシールエアが流れることから、送光部6又は受光部7へのダスト等の付着を確実に防止できる。
なお、貫通孔31Aにおけるシールエア量は機器10内部のガスに含まれる測定対象のガス濃度に影響しない程度とし、シールエア配管42,43におけるシールエア量や機器10内部の圧力を勘案して、貫通孔31Aの開口面積が決定される。
また、上記のシールエアチャンバー30にシールエアが流通することによって、シールエアチャンバー30は、送光部6と受光部7の光学部品への熱遮蔽機能を有する。機器10内部のガスは、ガス種によっては、高温(例えば200℃以上)である。一方、シールエアは、通常、大気温(約50℃以下)であるため、シールエアチャンバー30は、高温化した測定部20から受ける熱を遮蔽でき、送光部6と受光部7の光学部品への熱伝導を低減できる。
シールエア拡散板32は、シールエア噴出スリット板31よりも測定部20の中央側に設けられる。シールエア拡散板32は、図7に示すように、円板状の円板部32Aと、円板部32Aを支持する複数本の支持部32Bを備える。円板部32Aは、中央部分に貫通孔32Cが形成されている。貫通孔32Cは、送光部6から受光部7へ照射されたレーザ光が通過する。円板部32Aとレーザ計測セル23の内壁との間には、隙間32Dが形成されている。そして、隙間32Dに、シールエアが流通する。支持部32Bは、例えば、円板部32Aと遮蔽部22との間、円板部32Aとシールエア配管43との間、円板部32Aとシールエア噴出スリット板31との間に設置される。
シールエア噴出スリット板31に追加してシールエア拡散板32が設けられることによって、シールエアをレーザ光の光軸近傍のみでなく、光軸から離れた部分に位置する隙間32Dから噴出させることができるため、シールエアを拡散して噴出できる。
測定部20は、2枚のシールエア拡散板32の間に、測定空間33が形成される。測定空間33の上部は遮蔽部22で覆われているが、測定空間33の下部は開放されており、測定空間33には、濃度測定領域S内のガスが存在する。測定部20の測定空間33は、分割領域A1,A2,A3……の奥行きなどに対応して配置される。これにより、各測定空間33内部には、分割領域A1,A2,A3……のガスがそれぞれ存在する。
分割領域の各列(A列、B列……)に配置された3本の測定部20のそれぞれの測定空間33は、測定部20の軸線方向の長さが異なる。これにより、3本の測定部20において取得される結果を用いて、後述する方法によって、各分割領域の濃度、すなわち濃度測定領域Sの濃度分布を測定できる。
次に、図9を参照して、濃度分布測定装置1の制御装置3について説明する。
制御装置3は、上述したとおり、集束ケーブル28を介して複数台のケース部21と接続されている。
送光側光セレクタ18は、各濃度測定装置2における測定部20それぞれに設けられた送光部6に対して、共通のレーザ光源17からレーザ光を供給する。送光側光セレクタ18は、送光部6の設置数以上のチャネルを有しており、各チャネルと各送光部6とが光ファイバ8を介して接続されている。同様に、レーザ光源17と送光側光セレクタ18とは、光ファイバ8を介して接続されている。レーザ光源17は、レーザ制御部16によって制御される。レーザ光源17としては、測定対象の吸光度の特性に応じた適切な波長を出力する光源が採用される。
このような送光系においては、測定制御部15によってレーザ制御部16に起動・停止の信号が出力されることにより、レーザ制御部16によるレーザ光源17の起動・停止が制御される。更に、測定制御部15によって送光側光セレクタ18のチャネルが走査されることにより、レーザ光源17から射出されたレーザ光が選択されたチャネルの送光部6に供給され、測定空間33に向けて照射される。また、レーザ光源17から照射されるレーザ光の照射強度が、例えば、光検出部36によって検出され、後述する濃度測定部35に通知される。
各濃度測定装置2における測定部20それぞれに設けられた受光部7は、受光側光セレクタ37を介して光検出部36と接続されている。受光側光セレクタ37は、受光部7の設置数以上のチャネルを有しており、各チャネルと各受光部7とが光ファイバ8を介して接続されている。このとき、各受光部7と受光側光セレクタ37との接続チャネルは、その受光部7に対応する送光部6と送光側光セレクタ18との接続チャネルと同じチャネルにされることが好ましい。換言すると、一対の送光部6と受光部7とは同じチャネルにそれぞれ接続されることが好ましい。
受光側光セレクタ37と光検出部36とは光ファイバ8を介して接続されている。
このような受光系においては、測定制御部15が、送光側光セレクタ18のチャネル走査と同期して、受光側光セレクタ37のチャネルを走査することにより、送光部6から照射されたレーザ光が対応する受光部7によって受光され、受光された光の情報が受光側光セレクタ37を介して光検出部36に出力される。光検出部36は、入力された光の情報を電気信号に変換して濃度測定部35に出力する。
濃度測定部35では、上述のように光検出部36から各受光部7によって受光された光の情報が電気信号として入力されるとともに、測定制御部15から受光側光セレクタ37の受光タイミング信号が入力される。これにより、光検出部36からの電気信号と各受光部7とが対応付けられる。
上記のように、送光側光セレクタ18を設けることで、レーザ光源17を共有化でき、また、受光側光セレクタ37を設けることで、光検出部36を共有化できる。これにより、装置の更なる小型化及び低コスト化を図ることが可能となる。
なお、送光側光セレクタ18に代えて、各送光部6に対応してそれぞれレーザ光源17を設けてもよく、同様に、受光側光セレクタ37に代えて、各受光部7に対応して光検出部36をそれぞれ設けることとしてもよい。
また、各測定部20における受光部7に代えて、光検出部36を測定部20それぞれに設けてもよい。この場合、上述した受光部7や受光側光セレクタ37を省略することができるため、光信号の損失を低減でき、測定精度を向上させることができる。光検出部36が測定部20に設置される場合、各測定部20における光検出部36と制御装置3とは、それぞれ電気信号用の信号ケーブルで結ばれる。この信号ケーブルは、例えば、集束ケーブル28にまとめられて配線される。
測定制御部15及び濃度測定部35は、例えば、コンピュータであり、CPU、CPUが実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)、各プログラム実行時のワーク領域として機能するRAM(Random Access Memory)、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)、通信ネットワークに接続するための通信インターフェース、及び外部記憶装置が装着されるアクセス部を備えている。これら各部は、バスを介して接続されている。更に、測定制御部15及び濃度測定部35は、キーボードやマウス等からなる入力部およびデータを表示する液晶表示装置等からなる表示部などと接続されていてもよい。
上記CPUが実行するプログラム等を記憶するための記憶媒体は、ROMに限られない。例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の他の補助記憶装置であってもよい。また、測定制御部15と濃度測定部35とを個別のハードウェアによって実現してもよいし、これらを一体化し、一つのコンピュータによって実現する構成としてもよい。
ターミナルボックス55は、複数の光ファイバ8がまとめられている。そして、これらの光ファイバ8がまとめられた集束ケーブル28がターミナルボックス55から各濃度測定装置2(A-1〜A-13、B-1〜B-13)に配線される。
上述のとおり、濃度測定装置2を構成する送光側光セレクタ18、受光側光セレクタ37及びレーザ制御部16等が、測定制御部15によって制御される。送光側光セレクタ18、受光側光セレクタ37及びレーザ制御部16等は、各種ケーブルで結ばれており、有線での遠隔操作が可能である。そして、測定制御部15において、ガス濃度の測定順番を適正化することによって、測定時間の短縮化を図ることができる。
以下、本実施形態に係る濃度分布の取得原理について説明する。
レーザ光の光強度と測定対象の濃度との関係を示す関係式として、ランベルト・ベール(Lambert−Beer)の法則が知られている。
ランベルト・ベールの法則は、送光点と受光点との間の距離(以下「レーザ経路の距離」という。)をLとし、レーザ光の照射強度をI、レーザ光の受光強度をI(L)、距離L中に存在する測定対象の濃度をCとした場合、以下の(1)式の関係が成立するというものである。
I(L)=Iexp(−kCL) (1)
ここで、kは測定対象の吸光度に応じて設定される比例係数である。
次に、図12のように、レーザ経路をn個の区間に分割し、各区間の濃度平均値をそれぞれC、C、・・・Cnとし、各区間の距離をL、L、・・・、Lとすると、上記(1)式は以下の(2)式のように表すことができる。
I(L)=Iexp[−k(C+C+・・・+C)] (2)
本実施形態に係る濃度分布測定方法は、上記(1)式として知られているランベルト・ベールの法則が上記(2)式のように表されるという点に着目した。
図12に示すように、第1区間と第2区間の境界のレーザ光の強度をI、第2区間と第3区間の境界のレーザ光の強度をIとし、以下同様に、第n−1区間と第n区間の境界のレーザ光の強度をIn−1とする。また、第n区間の第n−1区間と反対側の境界のレーザ光の強度をIとする。このとき、各レーザ光の強度I,I,・・・,Iは、
=Iexp(−kC
=Iexp(−kC
=In−1exp(−kC
と表される。ここで、kは比例係数である。
そして、上記各式を対数で表すと、
lnI−lnI=−kC (3)
lnI−lnI=−kC (4)
lnI−lnIn−1=−kC (5)
となる。
これらは、各区間の境界におけるレーザ光の強度と、各区間の濃度と、各区間のレーザ光の光路長の関係を表している。
したがって、第1区間の両端におけるレーザ光の強度と、第1区間の濃度と、第1区間のレーザ光の光路長の関係は、上記(3)式で表され、
lnI−lnI=−kC (3)
となる。
また、第1区間と第2区間を合わせた区間の両端におけるレーザ光の強度と、第1区間と第2区間を合わせた区間の濃度と、第1区間と第2区間を合わせた区間のレーザ光の光路長の関係は、上記(3)式と(4)式を加算して表され、
lnI−lnI=−k(C+C) (6)
となる。
そして、第1区間〜第n区間を合わせた区間の両端におけるレーザ光の強度と、第1区間〜第n区間を合わせた区間の濃度と、第1区間〜第n区間を合わせた区間のレーザ光の光路長の関係は、
lnI−lnI=−k(C+C+・・・+C) (7)
となる。
図2、図3及び図8の例で説明すると、上記(3)式は、測定部20Aにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度と、分割領域A3の濃度と、分割領域A3のレーザ光の光路長の関係ということもできる。また、上記(6)式は、測定部20Bにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度と、分割領域A2と分割領域A3を合わせた区間の濃度と、分割領域A2と分割領域A3を合わせた区間のレーザ光の光路長の関係ということもできる。
したがって、測定部20Aにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度と、測定部20Bにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度が得られれば、上記の二つの(3)式と(6)式を用いて、分割領域A2の濃度を算出できる。
同様に、測定部20Cにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度と、分割領域A1と分割領域A2と分割領域A3を合わせた区間の濃度と、分割領域A1と分割領域A2と分割領域A3を合わせた区間のレーザ光の光路長の関係は、
lnI−lnI=−k(C+C+C) (8)
で表される。したがって、測定部20Bにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度と、測定部20Cにおける送光部6及び受光部7のレーザ光の強度が得られれば、上記の二つの(6)式と(8)式を用いて、分割領域A1の濃度を算出できる。
図2、図3及び図8の例では、機器10の濃度測定領域Sが3列に分割され、測定部20が3本設置される場合について説明したが、その他の例でも、隣接する二つの測定部20における送光部6及び受光部7のレーザ光の強度を用いれば、順に各区間の濃度を算出できる。
次に、本実施形態に係る濃度測定装置2の動作について説明する。
濃度測定装置2の測定空間33は、濃度測定領域Sに対して開口している。したがって、測定空間33には、測定ガスが常に存在した状態となる。そこで、まず、送光側光セレクタ18を調整して、レーザ光を照射する測定部20を選択する。測定部20にレーザ光が照射されることによって、光検出部36で光の強度が検出される。光の強度は、測定物質の濃度に応じて変化することから、濃度測定装置2は、測定空間33内の対象物質の濃度を測定できる。
そして、順次、送光側光セレクタ18を切り替えていくことによって、全ての測定部20での濃度測定が完了する。
以上、本実施形態によれば、測定部20それぞれで得られる結果を用いることによって、各分割領域の濃度を測定できる。その結果、全ての測定部20で同様に測定を行うことで、濃度測定領域S全体の濃度分布を得ることができる。また、測定部20が機器10に対して固定されており、レーザ光の測定光路長も一定であることから、測定光路長L0の設定するための時間が不要である。その結果、測定全体にかかる時間を短縮化できる。
また、測定の際、測定ガスの吸引が不要であることから、濃度測定装置2における構成部材の点数を低減したり、測定にかかる時間を短縮化したりすることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、レーザ光が測定部20において一端部から他端部に照射される場合について、説明したが、本発明はこの例に限定されない。すなわち、測定部20の一端部に送光部6と受光部7の両方を設置し、他端部に反射鏡34を設けてもよい。図10は、測定部20の変形例の反射鏡34側を示す。この場合、上述の例と異なり、測定部20内部の軸線方向に敷設する光ファイバ8が不要になる。反射鏡34は、例えば棒形状の支持部34Aによって遮蔽部22等によって支持される。
送光部6から照射されたレーザ光は、図11や図13に示すように、反射鏡34で反射して、受光部7に到達する。図13のように、レーザ経路をn個の区間に分割し、各区間の濃度平均値をそれぞれC、C、・・・Cnとし、各区間の距離をL、L、・・・、Lとする。また、第1区間と第2区間の境界のレーザ光の強度をI1、第2区間と第3区間の境界のレーザ光の強度をI2とし、以下同様に、第n−1区間と第n区間の境界のレーザ光の強度をIn−1とする。また、第n区間の第n−1区間と反対側の境界のレーザ光の強度をIとする。さらに、第1区間と第2区間の境界で反射して受光部7で得られるレーザ光の強度をI r1、第2区間と第3区間の境界のレーザ光の強度をI r2とし、第n区間の第n−1区間と反対側の境界のレーザ光の強度をI rnとする。
このとき、ランベルト・ベールの法則を用いると、第1区間におけるレーザ光の強度と、第1区間の濃度と、第1区間のレーザ光の光路長の関係は、
lnI−lnI=−kC (9)
lnI r1−lnεI=−kC (10)
となる。ここで、εは反射鏡34の反射率である。上記(10)式は、
lnI r1−lnI−lnε=−kC (10’)
と表される。以上(9)式と(10')式から、第1区間におけるレーザ光の強度と、第1区間の濃度と、第1区間のレーザ光の光路長の関係は、
lnI r1−lnI−lnε=−2kC (11)
で表される。
また、第2区間におけるレーザ光の強度と、第2区間の濃度と、第2区間のレーザ光の光路長の関係は、
lnI−lnI=−kC (12)
lnI−lnI=−kC (13)
lnI r2−lnεI=−kC (14)
上記(14)式は、
lnI r2−lnI−lnε=−kC (14’)
と表される。
lnI r2−lnI r2=−kC (15)
上記(15)式は、
lnI r2−lnI−lnε=−kC (15’)
と表される。以上、(12)式、(13)式、(14')式及び(15')式から、第1区間と第2区間を合わせた区間におけるレーザ光の強度と、第1区間と第2区間を合わせた区間の濃度と、第1区間と第2区間を合わせた区間のレーザ光の光路長の関係は、上記(12)式、(13)式、(14')式及び(15')式を加算して表され、
lnI r2−lnI−lnε=−2k(C+C) (16)
となる。
そして、第1区間〜第n区間を合わせた区間におけるレーザ光の強度と、第1区間〜第n区間を合わせた区間の濃度と、第1区間〜第n区間を合わせた区間のレーザ光の光路長の関係は、
lnI rn−lnI−lnε=−2k(C+C+・・・+C) (17)
となる。
第1区間における送光部6及び受光部7のレーザ光の強度と、第1区間と第2区間を合わせた区間における送光部6及び受光部7のレーザ光の強度が得られれば、上記の二つの(11)式と(16)式を用いて、第2区間の濃度を算出できる。同様に、順次、隣接する二つの測定部20における送光部6及び受光部7のレーザ光の強度を用いれば、順に各区間の濃度を算出できる。
なお、上記変形例では、送光部6に対応して一つずつ受光部7が設けられる場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、図14に示すように、複数の送光部6に対して一つの受光部7が設置されるとしてもよい。すなわち、送光部6から照射されるレーザ光は、送光側光セレクタ18によって切り替えられて照射されることから、一つの受光部7のみでも測定結果を得ることができる。この場合、受光部7の数を低減できる。
[適用例]
次に、上述した本発明の一実施形態に係る濃度分布測定装置1を脱硝装置70に適用する場合の一実施形態について説明する。
図15は、本実施形態に係る脱硝装置70の概略構成を示した図である。図15において、脱硝装置70は、たとえば石炭を燃料とするボイラ装置85に設置され、石炭を燃焼させて生成された燃焼排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を還元剤のアンモニアと反応させた後、脱硝触媒72を用いて主として水と窒素とに分解して除去する装置である。この脱硝装置70は、ボイラ本体86に接続されて燃焼排ガスを煙突87に導く煙道88に設置されており、煙道88の出口には、燃焼排ガス中の排熱を回収する熱交換器の空気予熱器89が設置されている。
脱硝装置70は、煙道88の直管部に設置されてアンモニアを注入するアンモニア注入装置71と、注入したアンモニアを燃焼排ガスと混合させる混合器(不図示)と、窒素酸化物とアンモニアとを反応させた後に水と窒素とに分解する脱硝触媒72と、アンモニア注入量等の制御を行う開度設定部73と、脱硝後のNOx濃度を監視(測定)する窒素酸化物濃度計(NOx計)74及び脱硝後のガス流路に仮想的に設けられた濃度測定領域における脱硝後のアンモニア濃度分布を測定する濃度分布測定装置1を備えている。
アンモニア注入装置71は、たとえば図16に示すように、アンモニア供給源に接続された流路配管のアンモニア主系統76に総流量制御弁77を備えている。このアンモニア主系統76は、総流量制御弁77の下流において、ヘッダ78から分岐させた複数本(図示の例では6本)のアンモニア供給系統80を備えている。
アンモニア供給系統80は、各々が流量制御元弁79及び複数個(図示の例では3個)の注入ノズル75を備えており、排ガスを流す流路である煙道88の内部に注入ノズル75が格子状の配置となるように設置されている。注入ノズル75は、流路配管のアンモニア主系統76、ヘッダ78及びアンモニア供給系統80を通ってアンモニア供給源から供給されたアンモニアを煙道88の内部に液滴またはガスの状態で流出させ、燃焼排ガス中に還元剤のアンモニアを注入するものである。なお、液滴の状態で注入されたアンモニアは、高温の燃焼排ガスから吸熱して気化する。
こうして煙道88の内部に注入されたアンモニアのガスは、混合器を通過することにより燃焼排ガスと撹拌混合される。この結果、アンモニアは窒素酸化物と反応して脱硝触媒72を通過するので、水と窒素とに分解されることで窒素酸化物が燃焼排ガス中から除去される。
開度設定部73には、濃度分布測定装置1で測定したアンモニア濃度分布、及びNOx計74で測定した窒素酸化物濃度の測定値が入力される。このようなアンモニア濃度及び窒素酸化物濃度の入力を受けた開度設定部73は、窒素酸化物濃度に基づいて総流量制御弁77の開度の設定(開度制御)を行うとともに、複数個所のアンモニア濃度に基づいて各流量制御元弁79の開度の設定(開度制御)を行う。すなわち、開度設定部73は、窒素酸化物濃度に基づく総流量制御弁77や、濃度分布測定装置1で得られたアンモニア濃度分布に基づく流量制御元弁79の開度制御信号を出力する。
この場合、開度設定部73による流量制御元弁79の開度制御は、予め定めたアンモニア濃度と流量制御元弁79毎の開度との相関関係を定めた制御マップに基づいて行われる。すなわち、脱硝装置70は、ボイラ装置85毎に諸条件(煙道88の流路系統や流路断面積、燃料の種類等)が異なるため、事前に相関関係のデータを実験等により入手して制作した制御マップを開度設定部73に記憶しておく。なお、この制御マップでは、煙道88内のアンモニア濃度を同一流路断面内で測定した複数位置のアンモニア濃度に対して、複数系統のアンモニア供給系統80毎に異なる流量制御元弁79の開度を個別に設定するものである。
NOx計74は、煙道88において脱硝触媒72の下流側で脱硝後の窒素酸化物濃度を測定する。すなわち、NOx計74は、脱硝装置70による脱硝効果を監視するセンサであり、所望の脱硝が行われるように、開度設定部73からアンモニア供給量を増減するように総流量制御弁77の開度信号を出力する。
濃度分布測定装置1は、上述したように、脱硝触媒72の下流側における煙道88の流路断面内に仮想的に設定した濃度測定領域のアンモニア濃度分布を作成し、このアンモニア濃度分布を開度設定部73に出力する。
このような脱硝装置70によれば、濃度分布測定装置1によって、煙道88における脱硝触媒72の下流側におけるアンモニア濃度分布が検出されるとともに、NOx計74によって窒素酸化物濃度が検出され、この検出結果がそれぞれ開度設定部73に出力される。開度設定部73では、窒素酸化物濃度に基づいて総流量制御弁77の開度制御が行われ、かつ、濃度分布測定装置1によって得られたアンモニア濃度分布に基づいて流量制御元弁79の開度制御が行われる。これにより、脱硝装置70の運転を継続しながら、時定数の短いアンモニア濃度の測定値に応じ、複数のアンモニア供給系統80毎に分配されるアンモニア注入量を自動的に調整することができる。
このとき、流量制御元弁79の開度制御は、予め定めたアンモニア濃度と流量制御元弁79毎の開度とのマップに基づいて行われるので、窒素酸化物濃度により総供給量が規定されたアンモニアは、流量制御元弁79の開度に応じてアンモニア供給系統80に対するアンモニア分配量が調整される。
アンモニア濃度の検出値が高いことは、すなわち、リークアンモニア(未反応アンモニア)が増大したことは、脱硝触媒72の触媒性能が劣化したことを意味するので、濃度分布測定装置1によって測定されたアンモニア濃度分布から、煙道88の流路断面位置に対応した脱硝触媒72の劣化状況を把握できる。
このように、アンモニア濃度分布が脱硝触媒72の性能劣化と関連しているので、アンモニア濃度分布に基づいてアンモニア注入装置71によるアンモニア注入量の分布制御を実施すれば、リークアンモニアの分布をコントロールすることができる。また、リークアンモニアは、空気予熱器89を閉塞させる原因でもあるから、アンモニア濃度検出に基づいてアンモニア注入装置71によるアンモニア注入量の分布制御を実施すれば、空気予熱器89の閉塞防止も可能になる。
本実施形態に係る脱硝装置70によれば、脱硝装置70の運転を継続しながら、時定数の短い還元剤濃度の測定値に応じて、複数の還元剤供給系統毎に分配される還元剤注入量を自動的に調整することが可能になる。これにより、還元剤注入の分配最適化による脱硝触媒72の寿命延長や脱硝触媒72の更新の効率化を達成することができる。この結果、脱硝装置70においては、脱硝触媒72の更新に伴うコストの低減やアンモニア消費量の最適化を実現できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、複数の測定部20の開口部20aがほぼ同一面内に設置される場合について説明したが、複数の測定部20の配置面は、厳密に同一面である必要はなく、測定結果に影響を及ぼさない範囲で異なる面に配置されてもよい。
また、上述した実施形態では、測定部20が互いに平行な第1壁部11と第2壁部12との間に、一の壁部に対して直交方向に固定されるとしたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、一の壁部に対して斜め方向に測定部20が固定されてもよい。
1 濃度分布測定装置
2 濃度測定装置
6 送光部(第1送光手段、第2送光手段)
7 受光部(受光手段)
10 機器
20 測定部
21 ケース部
22 遮蔽部
28 集束ケーブル
30 シールエアチャンバー
31 シールエア噴出スリット板
32 シールエア拡散板
34 反射鏡
35 濃度測定部(濃度算出手段)
36 光検出部(光検出手段)
42,43 シールエア配管

Claims (5)

  1. 測定対象が含まれるガスが存在する機器の内部空間に仮想的に設けられた第1領域及び前記第1領域に隣接する第2領域に向けてレーザ光を照射する第1送光手段と、
    前記第2領域を含まず前記第1領域に向けてレーザ光を照射する第2送光手段と、
    前記第1送光手段から照射されて前記第1領域及び前記第2領域を伝搬したレーザ光、又は前記第2送光手段から照射されて前記第1領域を伝搬したレーザ光を受光する1又は複数の受光手段と、
    前記受光手段によって受光されたレーザ光の光強度を検出する光検出手段と、
    レーザ光の照射強度、レーザ光の受光強度、前記第1領域又は前記第2領域にて前記レーザ光が通過する距離に基づいて、前記第1領域及び前記第2領域それぞれにおける前記測定対象の濃度を算出する濃度算出手段と、
    を備え
    前記内部空間は、前記測定対象を含むガスが流通しており、
    前記レーザ光の伝搬経路のガス流れ上流側には、遮蔽部が設けられ、
    前記遮蔽部の一端側に前記第1送光手段又は前記第2送光手段が設置され、前記遮蔽部の他端側に前記受光手段が設置され、
    前記第1送光手段、前記第2送光手段又は前記受光手段の近傍からシールエアが吹き出され、
    前記第1送光手段、前記第2送光手段又は前記受光手段よりも前記遮蔽部の長手方向中央側に、前記シールエアが流通し、かつ、前記レーザ光が通過する貫通孔が形成されたスリット板が設置されている濃度測定装置。
  2. 前記スリット板よりも前記遮蔽部の長手方向中央側に、前記シールエアを拡散して噴出するシールエア拡散板が設置されている請求項1に記載の濃度測定装置。
  3. 前記第1領域と前記第2領域は、レーザ光の光軸方向に配置された領域である請求項1又は2に記載の濃度測定装置。
  4. 前記遮蔽部は、前記ガス流れ上流側に向けて突出する形状とされている請求項3に記載の濃度測定装置。
  5. 排ガス中の窒素酸化物を除去する脱硝装置であって、
    還元剤主系統に設けた総流量制御弁の下流から分岐させた複数の還元剤供給系統が各々少なくとも1個の注入ノズルと該注入ノズルの上流側に位置する流量制御元弁とを備え、前記排ガスを流す流路内に設置されて前記注入ノズルから前記排ガス中に還元剤を注入する還元剤注入装置と、
    前記還元剤と前記排ガスとを混合させる流体混合装置と、
    前記窒素酸化物と前記還元剤とを反応させた後に主として水と窒素とに分解する脱硝触媒と、
    前記脱硝触媒下流側の前記流路断面内における前記還元剤濃度分布を測定する請求項1から4のいずれか1項に記載の濃度測定装置と、
    窒素酸化物濃度を計測する窒素酸化物濃度計と、
    前記還元剤濃度分布及び前記窒素酸化物濃度の計測値が入力され、前記窒素酸化物濃度に基づいて前記総流量制御弁の開度の設定を行うとともに、前記還元剤濃度分布に基づいて複数個所の前記流量制御元弁毎の開度の設定を行う開度設定部と
    を具備する脱硝装置。
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