JP6008437B2 - 解体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物を解体するための解体装置に関する。
従来より、高層建築では、設備や躯体の老朽化を理由として、建築物を解体し、新たに建築物を構築する建て替えが行われる場合がある。この建築物は、例えば、特許文献1に示すような方法で解体される。
すなわち、まず、建築物の周囲に複数の仮設支柱を設置するとともに、これら仮設支柱で支持されてかつ建築物の最上階を覆う養生体本体を設けて、養生体とする。また、この養生体本体の下面に、走行式の解体装置を設ける。
この走行式の解体装置は、養生体本体の下面に設置された走行レールと、この走行レールの下面に沿って移動可能な台車(トロリー)と、アタッチメント(高圧水ジェットカッティングヘッド)と、台車に設けられてこのアタッチメントの位置や姿勢を制御するアームおよびブームと、を備える。
次に、解体装置を用いて、養生体本体の直下の部分つまり建築物の最上階を解体し、この解体作業が完了した後、養生体本体を仮設支柱に沿って下方に盛り替える。
このようにして、解体作業と養生体本体の盛り替え作業とを交互に行って、建築物を解体する。
特開平11−30038号公報
しかしながら、建築物を解体する際、アタッチメントには大きな衝撃が繰り返し加わる。この衝撃力は、走行レールに伝達されるため、走行レールの剛性の確保が重要となる。走行レールの剛性を確保するため、走行レールの構成部材の厚みを大きくして大型化する方法が考えられるが、走行レールを大型化すると、重量が過大となって、施工性が低下する、という問題が生じる。
また、上述の解体装置では、台車は走行レールの下面に沿って走行するため、アタッチメントに水平方向の衝撃が加わると、この衝撃で台車が走行レールから外れてしまうおそれがあった。
本発明は、解体作業時に、走行レールの剛性を向上しつつ軽量化を実現するとともに、走行レールから台車が外れるのを防止できる解体装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の解体装置(例えば、後述の天井走行解体装置70)は、構造物(例えば、後述の既存建物1)の解体に用いられる解体装置であって、解体場所の天井面に設置される断面矩形枠状の走行レール(例えば、後述の走行レール80)と、当該走行レールの外周面を覆うとともに当該走行レール上を走行可能な台車(例えば、後述の台車71)と、アタッチメント(例えば、後述の破砕機72)と、前記台車に取り付けられて、当該アタッチメントの前記台車に対する3次元空間上の相対位置および姿勢を変化させるアタッチメント移動部(例えば、後述のアタッチメント移動部73)と、を備えることを特徴とする。
アタッチメントとしては、コンクリート塊を破砕する破砕機、解体材を掬い取るバケットなどが挙げられる。
この発明によれば、走行レールを断面矩形枠状としたので、走行レールの断面係数が大きくなって、曲げ剛性が向上するから、走行レールに大きな衝撃力が作用しても、この衝撃力に十分に抵抗できる。また、このようにしても、走行レールが断面矩形枠状であるので、重量がそれほど大きくならない。
さらに、台車で走行レールの外周面を覆ったので、アタッチメントに水平方向や鉛直方向の衝撃が加わっても、この衝撃で台車が走行レールから外れるのを防止できる。
請求項2に記載の解体装置は、前記アタッチメント移動部は、前記台車に第1軸(例えば、後述の第1軸A)で旋回可能に軸支された旋回体(例えば、後述の旋回体90)と、当該旋回体に第2軸(例えば、後述の第2軸B)で回動可能に軸支されたブーム(例えば、後述のブーム91)と、当該ブームに第3軸(例えば、後述の第3軸C)で回動可能に軸支されて前記アタッチメントを第4軸(例えば、後述の第4軸D)で回動可能に軸支するアーム(例えば、後述のアーム92)と、前記各軸を駆動する駆動装置(例えば、後述の油圧アクチュエータ93A〜93D)と、を備え、前記4つの軸のうち少なくとも1つについて、所定以上の負荷がかかると、前記駆動装置の駆動力を低下させることを特徴とする。
この発明によれば、各軸のうち少なくとも1つについて、所定以上の負荷がかかると、駆動装置により各軸の駆動力を低下させる。よって、アタッチメントに大きな衝撃力が加わって、各軸の回転力に大きな負荷がかかっても、この負荷に対する抵抗力が低下するので、解体装置の故障や損傷を軽減できる。
請求項3に記載の解体用装置は、前記アタッチメント移動部は、既存の油圧ショベルの一部を転用したものであることを特徴とする。
この発明によれば、既存の油圧ショベルをアタッチメント移動部に転用したので、解体装置の製造コストを低く抑えることができる。
本発明によれば、走行レールを断面矩形枠状としたので、走行レールの断面係数が大きくなって、曲げ剛性が向上するから、走行レールに大きな衝撃力が作用しても、この衝撃力に十分に抵抗できる。また、このようにしても、走行レールが断面矩形枠状であるので、重量がそれほど大きくならない。
さらに、台車で走行レールの外周面を覆ったので、アタッチメントに水平方向や鉛直方向の衝撃が加わっても、この衝撃で台車が走行レールから外れるのを防止できる。
本発明の一実施形態に係る解体装置が適用された既存建物の断面図である。 前記実施形態に係る既存建物に取り付けられる仮設柱の正面図および側面図である。 前記実施形態に係る仮設柱の下部の横断面図である。 前記実施形態に係る仮設柱の中央部の横断面図である。 前記実施形態に係る仮設柱の平面図である。 前記実施形態に係る解体装置の側面図である。 前記実施形態に係る解体装置の台車の見上げ図である。 図7のA−A断面図である。 図7のB−B断面図である。 前記実施形態に係る既存建物を解体する手順を説明するための図(その1)である。 前記実施形態に係る既存建物を解体する手順を説明するための図(その2)である。 前記実施形態に係る既存建物を解体する手順を説明するための図(その3)である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る解体装置が適用された既存建物1の断面図である。
既存建物1は、24階建ての鉄骨造であり、複数本の角形鋼管である既存柱11と、これら既存柱11同士を連結する複数の鉄骨梁である既存梁12と、既存梁12に支持される既存スラブ13と、を備える。
この既存建物1には、既存建物1を解体するために、解体システム60が構築されている。解体システム60は、仮設屋根61と、この仮設屋根61の外周に設けられた外周足場62と、既存建物1の構造体に支持されて略鉛直方向に延びて仮設屋根61を支持する仮設柱20と、を備える。
仮設屋根61は、24階床レベルの外周側の既存梁12と、24階の外周側の既存柱11と、R階床レベルの一部の既存梁12である仮設梁63と、この仮設梁63の上に張り付けられた透光性を有する板材64と、仮設梁63の梁上に設けられた図示しないテルハと、仮設梁63の梁下に設置された図示しない天井走行クレーンおよび解体装置としての天井走行解体装置70と、を備える。
外周足場62は、仮設梁63に支持されている。
また、テルハの直下には、床開口15が形成されている。
仮設柱20は、既存建物1の既存柱11の近傍に設置される。
以下、既存柱11のうち既存柱11Aの近傍に設置された仮設柱20Aについて説明するが、他の仮設柱20も同様の構成である。
図2は、仮設柱20Aの正面図および側面図である。図2では、理解の容易のため、後述の水平支持レール23Bを省略している。
仮設柱20Aは、鉛直方向に略平行に延びる一対の柱部材21と、これら2本の柱部材21を連結する連結部材22と、柱部材21に沿って延びる水平支持レール23A、23B(図3参照)と、を備える。
各柱部材21は、断面略H形状の下部211と、この下部211の上に設けられた断面略箱形状の中央部212と、この中央部212の上に設けられた断面略H形状の上部213と、を備える。
また、下部211には、互いに対向する一対の貫通孔214が長さ方向に沿って2組形成されている。
この仮設柱20には、仮設柱20の長さ方向に沿って延びるステップロッド24と、このステップロッド24に沿って移動可能なステップロッドジャッキ25と、このステップロッドジャッキ25の下端に取り付けられた第1かんぬき部材26と、仮設柱20に取り付けられた一対の直線状のかんざし部材27と、このかんざし部材27に連結された第2かんぬき部材30と、が内蔵されている。
図3は、仮設柱20Aの下部211の横断面図である。
仮設柱20は、既存建物1の既存スラブ13を貫通して延びている。すなわち、既存柱11Aの近傍の各階の既存スラブ13には、床開口14が形成されており、仮設柱20は、各階の床開口14に挿通される。
第2かんぬき部材30は、一対の柱部材21の間に挿通され、軸方向の長さが変更可能な構造である。すなわち、第2かんぬき部材30は、所定長さの本体31と、この本体31の両端側に水平方向に回動自在に設けられた係止部32と、を備える。
この第2かんぬき部材30では、係止部32および本体31を一直線上に配置することで、第2かんぬき部材30の軸方向の長さを長くできる。一方、係止部32を水平方向に折り曲げることで、第2かんぬき部材30の軸方向の長さを短くできる。この状態では、第2かんぬき部材30の軸方向の長さが床開口14の内法寸法よりも短くなるため、第2かんぬき部材30は、床開口14を通って鉛直方向に移動可能となっている。
一対のかんざし部材27は、柱部材21の上下の2組の貫通孔214のうちの上側の一組に挿通されている。
上述の第2かんぬき部材30の上面は、かんざし部材27の下面に当接して固定されている。これにより、第2かんぬき部材30は、仮設柱20とともに略鉛直方向に移動するようになっている。
第2かんぬき部材30を所定高さに配置して、第2かんぬき部材30の軸方向の長さを長くすることで、第2かんぬき部材30は、既存柱11Aから互いに直交して延びる2つの既存梁12に跨って配置される。
この状態では、第2かんぬき部材30が既存梁12に係止し、この第2かんぬき部材30にかんざし部材27が係止するので、仮設柱20は第2かんぬき部材30を介して既存梁12に支持されることになる。
また、床開口14のうち仮設柱20の下部211が挿通されるものには、既存建物1に支持されて仮設柱20の側面に当接する一対の水平反力受け部材51、52が設けられる。
すなわち、水平反力受け部材51、52は、既存梁12上に取り付けられて仮設柱20の側面に当接する略コの字形状の第1水平反力受け部材51と、既存スラブ13上に取り付けられて仮設柱20の側面に当接する略コの字形状の第2水平反力受け部材52と、からなる。
各水平反力受け部材51、52は、水平支持レール23Aに当接する長尺状の第1ガイド部53と、この第1ガイド部53の両端から直交して延びて水平支持レール23Bに当接する第2ガイド部54と、を備える。これにより、仮設柱20を下方に向かって円滑に移動可能となっている。
水平反力受け部材51、52は、仮設柱20を挟んで略矩形枠状に配置されており、これにより、第2かんぬき部材30の上下方向の移動に干渉しないようになっている。
図4は、仮設柱20の中央部212の横断面図である。
ステップロッドジャッキ25の下端面には、水平に直線状に延びる第1かんぬき部材26が連結され、この第1かんぬき部材26の両端側は、2つの既存梁12の直上に位置している。
第1かんぬき材の中央には、ステップロッド24が挿通される挿通孔が形成されている。
第1かんぬき部材26を所定高さに配置することで、第1かんぬき部材26は既存柱11Aから互いに直交して延びる2つの既存梁12に跨って配置される。このとき、これら2本の既存梁12の上面が露出しているため、第1かんぬき部材26は、既存梁12に直接載置される。
この状態では、第1かんぬき部材26が既存梁12に係止するので、仮設柱20は第1かんぬき部材26を介して既存梁12に支持されることになる。
図5は、仮設柱20の平面図である。
仮設柱20は、既存柱11Aの上端から互いに直交して延びる2つの仮設梁63の間に設置されている。
仮設柱20の上端面には、水平に直線状に延びる支持部材28が設けられ、2つの仮設梁63は、この支持部材28の両端側の上面に位置している。これにより、仮設柱20の上端面は、支持部材28を介して、仮設屋根61の仮設梁63に連結されている。
図2に戻って、仮設柱20の上部213の側面には、継手29が設けられている。仮設柱20の上部213の側面は、この継手29を介して、仮設屋根61の一部である24階の既存柱11Aの上側の側面に連結されている。
図6は、天井走行解体装置70の側面図である。
天井走行解体装置70は、既存建物1の解体に用いられるものであり、仮設屋根61の天井面に設置される走行レール80と、走行レール80の外周面を覆うとともに当該走行レール上を走行可能な台車71と、アタッチメントとしての破砕機72と、台車71に取り付けられて破砕機72の台車71に対する3次元空間上の相対位置および姿勢を変化させるアタッチメント移動部73と、を備える。
アタッチメント移動部73は、既存の油圧ショベルの一部を転用したものである。このアタッチメント移動部73は、台車71に第1軸Aで旋回可能に軸支された旋回体90と、旋回体90に第2軸Bで回動可能に軸支されたブーム91と、ブーム91に第3軸Cで回動可能に軸支されて破砕機72を第4軸Dで回動可能に軸支するアーム92と、各軸A〜Dおよび破砕機72を駆動する駆動装置としての5つの油圧アクチュエータ93A〜93Eと、を備える。
図7は、台車71の見上げ図である。図8は、図7のA−A断面図であり、図9は、図7のB−B断面図である。
走行レール80は、解体場所である解体システム60の内部の天井面に設置される。具体的には、この走行レール80は、断面矩形枠状であり、仮設梁63あるいは仮設柱20に支持される。
走行レール80は、四隅に位置する4本の円筒形状の円筒部材81と、これら4本の円筒部材81のうち隣り合うもの同士を連結する板状の連結部材82と、を備える。
台車71は、中央に旋回体90が設けられる矩形平版状の本体74と、この本体74の四隅に設けられた4つの走行部75と、を備える。各走行部75は、各走行レール80の円筒部材81の上を走行する4組の走行装置76で構成される。
各走行装置76は、一対の車輪77が2列に並んで構成されており、各列の車輪77は、円筒部材81の連結部材82との接合部分を走行する。
台車71の本体74には、各走行装置76および油圧アクチュエータ93A〜93Eを制御する制御装置78が設けられている。
制御装置78は、図示しない操作盤により無線通信で遠隔操作される。この制御装置78は、各油圧アクチュエータ93A〜93Eについて、所定以上の負荷がかかると、油圧を開放して、駆動力を低下させる。
次に、既存建物1を解体する手順について説明する。
ステップ1では、図1に示すように、R階の設備機器、目隠し壁、およびフレーム等を解体する。また、R階床レベルの既存梁12の一部を残して解体して、残った既存梁12を仮設梁63とする。さらに、24階床レベルの外周の既存梁12を残して、24階の外壁を含む立上がりおよび24階床レベルの内側の既存梁12を解体する。
また、仮設柱20の外側に仮設梁63に支持される外周足場62を設ける。
ステップ2では、仮設梁63の梁上にテルハを取り付けるとともに、仮設梁63の梁下に天井走行クレーンおよび天井走行解体装置70を取り付ける。また、仮設梁63に透光性を有する板材64を貼り付けて、仮設屋根61を完成させる。これにより、仮設屋根61および外周足場62で囲まれた解体作業スペースを形成する。
なお、図示しないが、仮設屋根61には、雨水を利用した散水設備およびドライミスト装置を設ける。
ステップ3では、各階の既存スラブ13に床開口14、15を形成し、20〜23階床レベルの床開口14に水平反力受け部材51、52を設置する。
その後、既存建物1の外周の既存柱11の近傍に仮設柱20を配置する。
ステップ4では、ステップロッドジャッキ25駆動して、23階床レベルの既存梁12に第1かんぬき部材26を係止させ、仮設柱20を23階床の既存梁12に支持させる。また、第2かんぬき部材30を収縮させておく。
その後、23階の既存柱11を柱頭部で切断し、23階の外壁を含む立上がりを解体する。このとき、天井走行解体装置70を用いて解体するとともに、天井走行クレーンを利用して、解体材を床開口15に移動する。そして、小型テルハによりこの解体材を搬出階に荷下ろしする。荷下ろしした解体材は、リサイクル可能な材料と産業廃棄物との仕分けを行って、場外に搬出する。
ステップ5では、図10に示すように、ステップロッドジャッキ25を駆動して、ステップロッド24の上方に向かって移動させる。
これにより、仮設柱20が下降し、仮設屋根61および外周足場62も下降し、第2かんぬき部材30は21階床レベルの高さに位置する。このとき、水平反力受け部材51、52により、仮設柱20の移動を案内する。
次に、第2かんぬき部材30を伸長させて、この第2かんぬき部材30を21階床レベルの既存梁12に係止させ、仮設柱20の荷重を21階床の既存梁12に支持させる。
ステップ6では、図11に示すように、ステップロッドジャッキ25を駆動して、第1かんぬき部材26を上方に向かってわずかに移動し、解体対象である23階床から退避させる。
また、23階床レベルに設置した水平反力受け部材51、52を19階床レベルに盛り替える。
次に、解体作業スペース内で、天井走行解体装置70を利用して、23階の床から22階の外壁を含む立上がりまで(図11中破線で示す部分)を解体対象として解体する。このとき、天井走行クレーンを利用して、解体材を床開口15に移動し、テルハによりこの解体材を搬出階に荷下ろしする。
ステップ7では、図12に示すように、ステップロッドジャッキ25を駆動して、第1かんぬき部材26を下方に向かって移動し、22階床レベルの既存梁12に係止させ、仮設柱20を22階床の既存梁12に支持させる。また、第2かんぬき部材30を収縮させておく。
以下、ステップ5〜7の作業を繰り返すことで1層毎に解体して、1階まで解体する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)走行レール80を断面矩形枠状としたので、走行レール80の断面係数が大きくなって、曲げ剛性が向上するから、走行レール80に大きな衝撃力が作用しても、この衝撃力に十分に抵抗できる。また、このようにしても、走行レール80が断面矩形枠状であるので、重量がそれほど大きくならない。
さらに、台車71で走行レール80の外周面を覆ったので、破砕機72に水平方向や鉛直方向の衝撃が加わっても、この衝撃で台車71が走行レール80から外れるのを防止できる。
(2)各軸A〜Dのうち少なくとも1つについて、所定以上の負荷がかかると、制御装置78は、油圧アクチュエータ93A〜93Eを制御して、各軸A〜Dの駆動力を低下させる。よって、破砕機72に大きな衝撃力が加わって、各軸A〜Dの回転力に大きな負荷がかかっても、この負荷に対する抵抗力が低下するので、天井走行解体装置70の故障や損傷を軽減できる。
(3)既存の油圧ショベルをアタッチメント移動部73に転用したので、天井走行解体装置70の製造コストを低く抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
A…第1軸
B…第2軸
C…第3軸
D…第4軸
1…既存建物(構造物)
11、11A…既存柱
12…既存梁
13…既存スラブ
14…床開口
15…床開口
20、20A…仮設柱
21…柱部材
22…連結部材
23A…水平支持レール
23B…水平支持レール
24…ステップロッド
25…ステップロッドジャッキ
26…第1かんぬき部材
27…かんざし部材
28…支持部材
29…継手
30…第2かんぬき部材
31…本体
32…係止部
51、52…水平反力受け部材
53…第1ガイド部
54…第2ガイド部
60…解体システム
61…仮設屋根
62…外周足場
63…仮設梁
64…板材
70…天井走行解体装置
71…台車
72…破砕機(アタッチメント)
73…アタッチメント移動部
74…本体
75…走行部
76…走行装置
77…車輪
78…制御装置
80…走行レール
81…円筒部材
82…連結部材
90…旋回体
91…ブーム
92…アーム
93A、93B、93C、93D、93E…油圧アクチュエータ(駆動装置)
211…下部
212…中央部
213…上部
214…貫通孔

Claims (3)

  1. 構造物の解体に用いられる解体装置であって、
    解体場所の天井面に設置される断面矩形枠状の走行レールと、
    当該走行レールの外周面を覆うとともに当該走行レール上を走行可能な台車と、
    アタッチメントと、
    前記台車に取り付けられて、当該アタッチメントの前記台車に対する3次元空間上の相対位置および姿勢を変化させるアタッチメント移動部と、を備えることを特徴とする解体装置。
  2. 前記アタッチメント移動部は、前記台車に第1軸で旋回可能に軸支された旋回体と、
    当該旋回体に第2軸で回動可能に軸支されたブームと、
    当該ブームに第3軸で回動可能に軸支されて前記アタッチメントを第4軸で回動可能に軸支するアームと、
    前記各軸を駆動する駆動装置と、を備え、
    前記4つの軸のうち少なくとも1つについて、所定以上の負荷がかかると、前記駆動装置の駆動力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の解体装置。
  3. 前記アタッチメント移動部は、既存の油圧ショベルの一部を転用したものであることを特徴とする請求項2に記載の解体装置。
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