JP6008195B2 - 計器装置 - Google Patents

Description

本発明は、透光性材料からなる目盛り部材を備えた計器装置に関するものである。

従来より、指針式計器装置が種々提案されており、例えば特許文献１に開示されている。斯かる指針式計器装置は、加飾リングを文字板上に配設し、この加飾リングを溶着によって固定するものである。加飾リングとしては、例えば目盛り部を導光部材によって構成する導光リングと、導光リングを部分的に覆い隠す遮光リングとから構成され、このような場合の組付け構造においては遮光リングと導光リングとをフックによって固定し、その後、導光リングと一体に設けられた溶着ピンを文字板の孔に挿入し、その溶着ピンを溶着することによって装飾リングを文字板に固定するものである。文字板は、発光ダイオード等の発光素子によって透過照明される。

特開２００９−１２８０９６号公報

しかしながら、車両運転者の視点が変わった場合、文字板を透過照明する発光素子の光によって、導光リングの溶着ピンが光って見えてしまうため、指針式計器装置の視認性が低下するという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、溶着部が目立たない計器装置を提供するものである。

本発明は、請求項１に記載したように、表示板４０と、前記表示板４０を透過照明する発光素子２４と、前記表示板４０に固定された目盛り部材５０と、前記目盛り部材５０を指示する指針１０と、前記指針１０を回動させる指針駆動手段２２と、を備えた計器装置であって、前記目盛り部材５０は、複数の目盛り部５１と、前記目盛り部５１を連結する連結部５２と、複数の前記目盛り部５１に夫々対応する個所に形成された溶着部５３と、を有するものである。

また、本発明は、請求項２に記載したように、前記目盛り部材５０の前記連結部５２を隠す装飾リング部材６０を備えたものである。

また、本発明は、請求項３に記載したように、前記目盛り部材５０の前記溶着部５３は、前記装飾リング部材６０によって隠されるものである。

目盛り部に夫々対応する個所に溶着部を形成したことにより、溶着部が目立たない。

本発明の第一実施形態を示す断面図。 同上実施形態を示す正面図。 同上実施形態を示す要部拡大断面図。 同上実施形態を示す後面図。 本発明の第二実施形態を示す断面図。 同上実施形態を示す後面図。 本発明の他の実施形態を示す後面図。

以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。図１乃至図４は、第一実施形態を示す図である。計器装置は、指針１０と、回路基板２０と、ケース体３０と、表示板４０と、目盛り部材５０と、装飾リング部材６０、背面カバー７０と、を備えている。

指針１０は、各種の合成樹脂によって形成され、目盛部５１を指示する。回路基板２０は、基板本体２１と、基板本体２１の背面側に実装された指針駆動部２２と、基板本体２１の表面側に実装された光源２４，２５と、を備えている。

基板本体２１は、平板状のガラスエポキシ系基材に、指針駆動部２２を駆動させる駆動回路、光源２４，２５を発光させる発光回路等を形成した硬質プリント基板からなる。駆動回路及び発光回路は、夫々、配線パターン，抵抗，コンデンサ等によって構成される。駆動回路は、制御部から供給される制御信号に基づいて、指針駆動部２２を駆動する。発光回路は、制御部から供給される制御信号に基づいて、光源２４，２５を発光させる。

指針駆動部２２は、可動磁石式駆動装置，ステッピングモータ等からなるものである。指針駆動部２２の回動軸２２ａは、基板本体２１に形成された貫通孔２１ａに挿入され、指針駆動部２２の回動軸２２ａには、指針１０が取り付けられる。指針１０のボス部は、表示板４０に形成された指針挿入孔４０ａに挿入されている。

基板本体２１の駆動回路は、制御部から供給される制御信号に基づいて、指針駆動部２２を駆動して、制御信号に応じた回転角度で回動軸２２ａを回転させる。回動軸２２ａの回転に応じて指針１０も回転する。これによって、指針１０は、車両速度に応じた所定の回転角度で回転し、目盛部５１を指示する。

光源２４，２５は、夫々、１個以上の発光ダイオード等によって構成される。光源２４は、表示板４０の数字部４１を透過照明する。光源２５は、指針１０を光輝させる。

ケース体３０は硬質の合成樹脂からなり、このケース体３０に回路基板２０が固定されている。ケース体は３０は、光源２５の照明室を形成する円筒形状の壁部３１と、光源２４が発した照明光を反射させる反射部３２とを有している。表示板４０は、数字部４１が印刷形成されている。また、表示板４０の中央は、指針１０のボス部が回転可能に挿入される指針挿入孔４０ａを備えている。

目盛り部材５０は、透光性樹脂からなるものであり、目盛り部５１，円環部５２，溶着ピン５３，５４を有している。目盛り部材５０の目盛り部５１は、円環部５２の内周面から内側に突出しており、傾斜面５１ａを有している。複数の目盛り部５１は、等角度間隔で配置されている。目盛り部材５０の円環部５２は、目盛り部５１を連結している。円環部５２の外周面５２ａは円筒面、後面５２ｂは平面になっている。

目盛り部材５０の溶着ピン５３，５４は、円環部５２の後面５２ｂから突出しており、表示板４０を貫通している。溶着ピン５３，５４は、表示板４０を貫通し、表示板４０の後面側で端部が溶融される。目盛り部材５０は、溶着ピン５３によって表示板４０に固定されている。溶着ピン５３は、目盛り部５１に対応する個所に、等角度間隔で形成されている。溶着ピン５４は、目盛り部５１に対応していない個所に形成されている。

装飾リング部材６０は、不透明な樹脂からなるものであり、正面視で円環状になっている。装飾リング部材６０は、断面が略逆Ｖ字状になっている。装飾リング部材６０は、内側傾斜面６１，外側傾斜面６２，前面６３を有している。装飾リング部材６０の内側傾斜面６１，外側傾斜面６２，前面６３には、金属調の加飾層が形成されている。

図５及び図６は、第二実施形態を示すものである。第二実施形態は、溶着ピン５３が形成される個所のみが異なり、他の構成は第一実施形態と同様である。

目盛り部材５０は、透光性樹脂からなるものであり、複数の目盛り部５１，円環部５２，溶着ピン５３を有している。目盛り部材５０の溶着ピン５３は、目盛り部５１の後面５１ｂから突出しており、表示板４０を貫通している。

第一，第二実施形態によれば、光源２４の照明光は、溶着ピン５３，５４から入射して、円環部５２及び目盛り部５１が若干光輝してしまうが、目盛り部５１に夫々対応する個所に溶着部５３を形成したことにより、溶着ピン５３が目立たない。なお、本発明は、第一，第二実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図７に示すように、目盛り部材５０の円環部５２は、円弧状であっても良い。

１０ 指針
２２ 指針駆動部（指針駆動手段）
２４ 光源（発光素子）
４０ 表示板
５０ 目盛り部材
５１ 目盛り部
５２ 円環部（連結部）
５３ 溶着ピン（溶着部）
６０ 装飾リング部材

Claims (3)

1. 表示板と、前記表示板を透過照明する発光素子と、前記表示板に固定された目盛り部材と、前記目盛り部材を指示する指針と、前記指針を回動させる指針駆動手段と、を備えた計器装置であって、
   前記目盛り部材は、複数の目盛り部と、前記目盛り部を連結する連結部と、複数の前記目盛り部に夫々対応する個所に形成された溶着部と、を有することを特徴とする計器装置。
2. 前記目盛り部材の前記連結部を隠す装飾リング部材を備えたことを特徴とする請求項１に記載の計器装置。
3. 前記目盛り部材の前記溶着部は、前記装飾リング部材によって隠されることを特徴とする請求項２に記載の計器装置。

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