JP6007843B2 - 信号伝送回路、半導体集積回路、及び信号伝送回路の調整方法 - Google Patents

信号伝送回路、半導体集積回路、及び信号伝送回路の調整方法 Download PDF

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Description

開示する技術は、信号伝送回路、半導体集積回路、及び信号伝送回路の調整方法に関する。
半導体記憶装置に設けられるデータ出力ドライブ回路としては、複数のドライブインピーダンスに対応するデータ出力ドライブ回路が提案されている。データ出力ドライブ回路は、出力インピーダンスが複数のドライブインピーダンスの最小公倍数となるドライバ、及び出力インピーダンスが最小公倍数の約数となるドライバが並列配置され、ドライブインピーダンスに応じて、並列接続するドライバが設定される。また、ドライバは、出力インピーダンスの調整のために、各々に抵抗が接続された複数のPMOSトランジスタを用いたプルアップドライバ、及び各々に抵抗が接続された複数のNMOSトランジスタを用いたプルダウンドライバを用いて形成されている。
一方、半導体集積回路では、製造プロセスの変動、及び温度変動によりトランジスタ及び抵抗の抵抗値が変動する。ここから、半導体集積回路のインターフェイス回路としては、ドライバ回路に設けたトランジスタのオン抵抗を調整するためのキャリブレーション回路を備えたインターフェイス回路が提案されている。このインターフェイス回路は、複数のトランジスタを組み合わせたドライバ回路、及び終端抵抗備える。キャリブレーション回路は、定電流源を用いてNチャネルのMOSFETのオン抵抗値、PチャネルのMOSFETのオン抵抗値、及び抵抗の抵抗値の変化を検出し、検出結果に基づいてドライバ回路の複数のトランジスタを選択的にオンする。これにより、インターフェイス回路は、製造プロセスの変動及び温度変動にかかわらず、ドライバ回路のトランジスタのオン抵抗と終端抵抗との合成抵抗値が伝送路の特性インピーダンスに合わせられる。
ところで、伝送線路に論理信号を送信する出力バッファ回路としては、伝送線路における信号減衰を補償するために、送信出力波形にプリエンファシスをかける出力バッファ回路が提案されている。この出力バッファ回路は、複数のバッファ回路の各々に相補的に動作するP型トランジスタとN型トランジスタとを設け、出力電圧に依らずバッファごとの出力インピーダンスが一定となるようにしている。この出力バッファ回路は、バッファごとの出力インピーダンスを伝送線路の特性インピーダンスに一致する範囲に設定することで、出力バッファ回路の出力インピーダンスを伝送線路の特性インピーダンスに整合させている。また、出力バッファ回路は、複数のバッファにスイッチを設け、プリエンファシス量及びプリエンファシスタップ数を調整する際に、出力インピーダンスを伝送線路の特性インピーダンスに整合するように、同時にオンするバッファ数を制限するようにしている。
特開2007−228585号公報 特開2008−182516号公報 特開2011−239467号公報
しかしながら、前記したように半導体集積回路では、例えば、製造プロセスの変動によりトランジスタ及び抵抗素子の抵抗値にばらつきが生じ、トランジスタ及び抵抗素子等の抵抗値が設計値と異なることがある。また、半導体集積回路では、温度や電圧等の変動に基因し、トランジスタ及び抵抗素子等の抵抗機能素子の抵抗値が変化することがある。
半導体集積回路に形成される信号伝送回路のドライブ回路は、トランジスタや抵抗素子の抵抗値の変動により出力抵抗値が変化するため、信号伝送回路の終端抵抗値が変動する。また、信号伝送回路は、ドライブ回路に設けたトランジスタや抵抗素子の抵抗値の変動に応じて、電気的特性に変動が生じるという問題を有している。
開示の技術は、一つの側面として、半導体集積回路の特性変動に基因する信号伝送回路の電気的特性の変化の抑制を図るものである。
開示の技術は、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路を含む。複数のドライバ回路の各々は、所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を備える。複数のドライバ回路は、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて動作単位回路の出力抵抗値が設定され、動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の動作単位回路が並列接続して動作して入力される信号に応じた電圧の信号を出力する。個別検出部は、複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの動作単位回路の出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する。
設定部は、少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出する。また、設定部は、複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する。この際、設定部は、少なくとも一つのドライバ回路について算出した出力抵抗値に基づく比、及び複数のドライバ回路に対して予め設定された出力抵抗値に基づく比から、複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が予め設定された出力抵抗値となるようにする。
開示の技術は、一つの側面として、動作単位回路に設ける抵抗機能素子の特性変動に基因する電気的特性の変化を抑制することができる、という効果を有する。
第1の実施形態に係る送信回路の一例を示すブロック図である。 ドライバ回路の一例を示す回路図である。 ドライバ回路に用いるドライバユニットの他の一例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る送信回路の要部の機能ブロック図である。 抵抗値の配列を示すドライバ回路の概略図である。 基礎設定部の一例を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態に係るコード設定部の一例を示す機能ブロック図である。 (A)及び(B)は、各々タップの重みの理論値とシミュレーション値を示す線図である。 第1の実施形態の比較例の送信回路の機能ブロック図である。 出力電圧の波形の一例を示す線図である。 第2の実施形態に係る調整制御部の機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る重み設定部の一例を示す機能ブロック図である。 第3の実施形態に係るコード設定部の一例を示す機能ブロック図である。 第4の実施形態に係る調整制御部の一例を示す機能ブロック図である。 第5の実施形態に係る送信回路の要部の機能ブロック図である。 第5の実施形態に係る調整制御部の一例を示す機能ブロック図である。 第6の実施形態に係る調整制御部の一例を示す機能ブロック図である。 第6の実施形態に係る調整制御部の処理の一例を示す流れ図である。 第7の実施形態に係る調整制御部の一例を示す機能ブロック図である。 第7の実施形態に係る調整制御部の処理の一例を示す流れ図である。 (A)及び(B)の各々は、ドライバユニットに設ける切替回路の他の一例を示す回路図である。 ドライバユニットに設ける切替回路の他の一例を示す回路図である。
以下、図面を参照して開示する技術の実施の形態の一例を詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に、第1の実施形態に係る送信回路10を示す。送信回路10は、開示の技術に係る信号伝送回路の一例として機能する。送信回路10は、信号伝送装置12に含まれる。信号伝送装置12は、送信回路10、受信回路14及び伝送線路16を備え、伝送線路16の一端に送信回路10が接続され、伝送線路16の他端に受信回路14が接続される。
送信回路10には、伝送すべきデータが入力信号Siとして入力される。送信回路10は、入力信号Siに応じた電圧波形の伝送信号Soを生成し、生成した伝送信号Soを伝送線路16へ出力する。これにより、信号伝送装置12は、入力信号Siに応じたデータを、伝送線路16を介して受信回路14に伝送する。
信号伝送装置12は、各種の機能部品の間を接続するインターフェイスの一部として機能する。信号伝送装置12の送信回路10は、半導体集積回路18に設けられる。半導体集積回路18は、第1の実施形態において半導体集積回路の一例として機能する。信号伝送装置12の受信回路14は、例えば、半導体集積回路18とは別の半導体集積回路18A設けられる。これにより、信号伝送装置12は、半導体集積回路18から半導体集積回路18Aへデータを伝送する。
また、信号伝送装置12は、例えば、受信回路14を、送信回路10と同じ半導体集積回路18に設け、半導体集積回路18内の異なるブロック回路間においてデータ伝送を行っても良い。また、信号伝送装置12は、送信回路10を、同一の回路基板内でのデータ伝送、及びバックプレーン(backplane)を介したドーターカード(ドーターボード:daughter board)間等の異なる回路基板間でのデータ伝送に適用しても良い。さらに、信号伝送装置12は、送信回路10を、例えばサーバー(server)や信号処理装置等に設け、異なるサーバ間や信号処理装置間でのデータ伝送に適用しても良い。
図1に示すように、送信回路10は、入力信号Siが入力される信号変換部20、複数のマルチプレクサ22、プリバッファ部24、及びファイナルドライバ部(以下、ドライバ部とする)26を備える。また、送信回路10は、調整制御部46を含む。本実施の形態では、入力信号Siの一例としてパラレル信号(パラレルデータ)を適用しおり、信号変換部20は、パラレル信号である入力信号Siを複数のマルチプレクサ22の各々に分岐して出力する。信号変換部20は、第1の実施形態において分岐部の一例として機能する。
各タップのマルチプレクサ22は、クロック信号CLKに同期して動作し、パラレル信号をシリアル信号に変換(パラレル−シリアル変換)して出力する。送信回路10は、パラレル−シリアル変換を行うことで、入力信号Siの伝送速度に対して、高い伝送速度の伝送信号Soを出力する。なお、入力信号Siは、パラレル信号に替えてシリアル信号を適用しても良く、この場合、マルチプレクサ22を省略することができる。
プリドライバ部24は、複数のマルチプレクサ22の各々に対応するプリドライバ回路28を備える。プリドライバ回路28の各々は、マルチプレクサ22から入力される信号に応じた電圧の信号を出力する。ドライバ部26は、プリドライバ回路28の各々に対応して複数のドライバ回路30を備える。ドライバ回路30の各々は、プリドライバ回路28から入力された信号に応じた電圧の信号を出力する。送信回路10は、ドライバ回路30の各々から出力される信号を合成し、出力信号Soとして出力する。すなわち、送信回路10は、複数のドライバ回路30が並列配置され、各々のドライバ回路30に対応して、マルチプレクサ22及びプリドライバ回路28が設けられ、信号変換部20により入力信号Siを複数のドライバ回路30の各々に分岐する。ドライバ回路30は、第1の実施形態において複数のドライバ回路の一例として機能する。
ドライバ回路30の各々は、複数のドライバユニット32を備える。ドライバ回路30の各々は、複数のドライバユニット32から動作するドライバユニット32の数(以下、動作数とする)が設定されることで、設定された動作数のドライバユニット32が並列接続して動作する。ドライバ回路30の各々は、並列接続したドライバユニット32の出力抵抗値の合成値が、ドライバ回路30の各々の出力抵抗値となる。送信回路10は、複数のドライバ回路30が並列接続されていることで、複数のドライバ回路30の出力抵抗値の合成値が、終端抵抗値(終端インピーダンス)となる。送信回路10は、終端抵抗値が伝送線路16の特性インピーダンスと整合するように予め設定されている。調整制御部46は、ドライバ回路30の各々において、ドライバユニット32の動作数を制御することで、送信回路10が予め設定された終端抵抗値となるように調整する。
送信回路10は、FFE(Feed Forward Equalizer)機能を備え、一例として、FFE機能を用いてデエンファシス(de-emphasis)を行う。デエンファシスは、伝送線路16等における高周波信号の損失を補償する方法の一つであり、送信回路10は、FFE機能により、予め高周波成分に対して低周波成分を減衰させた信号を伝送信号Soとして生成する。この際、送信回路10は、入力信号Siを複数に分岐し、分岐した各々の信号に対して遅延、及び極性反転等を行った後に合成することで伝送信号Soを生成する。本実施形態では、一例として分岐数を4(4tap)とし、それぞれをタップa、タップb、タップc、及びタップdと表記して説明する。また、以下の説明では、タップa〜dに対応する機能部品の基本的構成が同じであり、特に区別する場合にa〜dの符号を付記する。
送信回路10は、タップ毎にマルチプレクサ22、及びプリドライバ回路28を備える。また、送信回路10は、タップaに対応するドライバ回路30a、タップbに対応するドライバ回路30b、タップcに対応するドライバ回路30c、及びタップdに対応するドライバ回路30dを備える。なお、ドライバ回路30a〜30dは、基本的構成が同じであるので、ドライバ回路30a〜30dを区別しない場合、ドライバ回路30と表記する。
送信回路10の信号変換部20には、デエンファシスを行うためにタップa〜dの各々に対して遅延時間、及び極性反転の有無が設定される。信号変換部20は、入力信号Siに対し、タップa〜dの各々に対する設定に基づいて遅延及び極性反転を行って出力する。これにより、ドライバ回路30a〜30dには、入力信号Siがタップa〜dについて設定された遅延時間及び極性反転の有無に応じて変換された信号Sia、Sib、Sic、Sidがプリドライバ回路28から入力される。ドライバ回路30a〜30dは、プリドライバ回路28から入力される信号Sia〜Sidに応じた電圧の信号Soa〜Sodを出力する。送信回路10は、ドライバ回路30a〜30dが出力する信号Soa〜Sodを合成し、伝送信号Soとして出力する。信号Sia〜Sidは、第1の実施形態においてドライバ回路の各々に入力される信号の一例として機能し、信号Soa〜Sodは、第1の実施形態においてドライバ回路の各々が出力する信号の一例として機能する。
送信回路10は、タップa〜dの間で重み付けが行われ、タップa〜dの各々に対する遅延時間、及び極性反転の有無に加え、タップa〜dの各々に対する重み付けを用いて伝送信号Soに対するデエンファシスを行う。送信回路10は、タップa〜dの重み付けを、タップa〜dのドライバ回路30a〜30dの出力抵抗値に基づいた比を用い行う。送信回路10は、重み付けを行う際のドライバ回路30a〜30dの出力抵抗値に基づいた比として、出力抵抗値の比の逆比が用いられる。本実施形態では、逆比を重みW(Wa〜Wd)として用いる。送信回路10は、タップa〜dの各々に対する遅延時間、極性反転の有無、及びタップa〜dの各々に対する重みWa〜Wdの組み合わせによりデエンファシスの強度(低周波成分の減衰度)が設定される。以下では、ドライバ回路30a、30b、30c、30dの各々の出力抵抗値を合成抵抗値Roa、Rob、Roc、Rodとする。また、合成抵抗値Roa〜Rodを総称する場合、合成抵抗値Roと表記する。合成抵抗値Roa〜Rodは、第1の実施形態においてドライバ回路の各々の出力抵抗値の一例として機能する。重みWa〜Wdは、本実施形態においてドライバ回路の各々の出力抵抗値に基づく比の一例として機能する。
図2には、1タップ分のドライバ回路30を示す。ドライバ回路30は、複数のドライバユニット32を備える。ドライバユニット32は、一例として電圧モードで動作するSST(source series terminated)を用いた単位回路34を含む。ドライバユニット32は、本実施形態において動作単位回路の一例として機能する。
単位回路34は、P型MOSトランジスタを用いたトランジスタMg、及びN型MOSトランジスタを用いたトランジスタMhを含む。単位回路34は、トランジスタMgのソースSに電圧Vddが印加され、トランジスタMhのソースSが接地されている。また、単位回路34は、トランジスタMgのドレインDとトランジスタMhのドレインDとが接続され、この接続点に抵抗素子36の一端が接続されている。これにより、単位回路34は、トランジスタMg、Mhが相補的に動作するインバータとして機能し、信号Sia〜Sidが入力されることで動作し、信号Sia〜Sidに応じてトランジスタMg、Mhが駆動する。
ドライバユニット32は、単位回路34のトランジスタMg、Mhが動作したときの抵抗値Rt、及び抵抗素子36の抵抗値Rにより、出力抵抗値が定まる。トランジスタMg、Mh、及び抵抗素子36が抵抗素子として機能する。ドライバユニット32は、単位回路34のトランジスタMg、Mhが相補的に動作することで出力抵抗値が一定となる。ドライバユニット32は、出力抵抗値が予め設定した単位抵抗値Rxが得られるように形成される。単位抵抗値Rxは、第1の実施形態において動作単位回路の出力抵抗値の一例として機能する。
ドライバ回路30は、ドライバユニット32に限らず、相補的に動作するトランジスタMg、Mhを備える各種の構成を適用することができる。図3には、ドライバユニット32に替えてドライバ回路30に設け得るドライバユニットの一例を示す。図3に示すドライバユニット250は、単位回路252を備える。単位回路252は、直列接続された2つの抵抗素子254、256によりトランジスタMgのドレインDとトランジスタMhのドレインDとが接続されている。ドライバユニット250は、トランジスタMgがオフし、トランジスタMhがオンすることで、出力抵抗値がトランジスタMhと抵抗素子254との合成抵抗値となる。また、ドライバユニット250は、トランジスタMhがオフし、トランジスタMgがオンすることで、出力抵抗値がトランジスタMgと抵抗素子256との合成抵抗値となる。
従って、ドライバユニット250は、抵抗素子254、256の各々の抵抗値を、抵抗素子36の抵抗値Rと同様とすることにより、ドライバユニット32と電気的に等価となるように機能する。開示の技術における動作単位回路としては、ドライバユニット32に限らず、所望の抵抗値を出力し得る機能を有するものであれば、例えば、トランジスタ等の能動素子のみで形成しても良く、抵抗素子のみで形成しても良く、更に、他の機能部品を含んでも良い。
図1及び図4に示すように、ドライバ回路30a〜30dの各々は、複数のドライバユニット32が並列配置されて形成されている。ドライバ回路30a〜30dの間では、ドライバユニット32(単位回路34、図2参照)のトランジスタMg及びトランジスタMhのトランジスタサイズが合わせられ同様の抵抗値Rtとなるように形成されている。また、ドライバ回路30a〜30dの間では、ドライバユニット32の単位回路34に設けている抵抗素子36(図2参照)の抵抗値Rが異なっている。以下では、ドライバ回路30a〜30dに設けるドライバユニット32を区別する場合、ドライバユニット32a〜32dと表記する。また、以下では、ドライバユニット32a、32b、32c、32dの単位回路34を区別する場合、単位回路34a、34b、34c、34dと表記する。また、ドライバユニット32a〜32d(単位回路34a〜34d)の抵抗素子36を区別する場合、抵抗素子36a、36b、36c、36dと表記し、抵抗素子36a、36b、36c、36dの抵抗値Rを、抵抗値Ra、Rb、Rc、Rdと表記する。
ドライバ回路30a〜30dは、複数のドライバユニット32a〜32dのうち動作するドライバユニット32a〜32dが並列に接続する。従って、ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodは、動作するドライバユニット32a〜32dの数、及びドライバユニット32a〜32dの単位抵抗値Rxa〜Rxdにより定まる。
送信回路10のドライバ部26は、ドライバ回路30a〜30dが並列配置され、ドライバ回路30a〜30dの出力が合成される。これにより、送信回路10の出力抵抗値である終端抵抗値(出力インピーダンス)Zoutは、ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodの合成値となる。送信回路10は、終端抵抗値Zoutが伝送線路16の特性インピーダンスZoとなるように設定される。終端抵抗値Zoutは、第1の実施形態においてドライバ回路の出力抵抗値を合成した終端抵抗値の一例として機能する。
前記したように、ドライバ回路30a〜30dの各々は、合成抵抗値Roa〜Rodが重みW(Wa〜Wd)に応じて設定される。重みWa〜Wdは、合成抵抗値Roa〜Rodの比の逆比が用いられ、合成抵抗値Roa〜Rodは、重みWa〜Wdの数値が大きいほど小さくなる。送信回路10は、ドライバ回路30の各々のドライバユニット32a〜32dの単位抵抗値Rxa〜Rxdが、重みWa〜Wdに基づいて設定されている。
ここで、単位重み(重みW=1)当たりのドライバユニット32の抵抗値を抵抗値Runitとする。ドライバユニット32a〜32dの単位抵抗値Rxa〜Rxdは、抵抗値Runit、及び重みWa〜Wbにより定まる。また、ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodは、単位抵抗値Rxa〜Rxdと並列接続されるドライバユニット32a〜32dの数Nにより定まる。送信回路10の終端抵抗値Zoutは、並列接続されているドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodから得られる。ドライバ回路30a〜30dの各々についてN個のドライバユニット32を並列接続して終端抵抗値Zoutとする場合、終端抵抗値Zoutは、抵抗値Runit、重みWa〜Wd、及びドライバユニット32の個数Nにより定まる。ここから、抵抗値Runitは、終端抵抗値Zout、合成抵抗値Roa〜Rodの比の逆比とする重みWa〜Wd、及び所定数Nから、以下に示す(1)式から設定される。抵抗値Runitは、本実施形態において単位重み当たりの抵抗値の一例として機能する。
Runit=Zout・(Wa+Wb+Wc+Wd)・N ・・・(1)
また、単位抵抗値RunitのN個のドライバユニット32を並列接続した場合のドライバ回路30の合成抵抗値Roは、以下に示す(2)式から得られる。
Ro=Runit/N ・・・(2)
ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa、Rob、Roc、Rodは、合成抵抗値Roa〜Rodの比の逆比としているドライバ回路30a〜30dの重みWa〜Wdに応じる。従って、(1)式及び(2)式から、ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodは、一例として、以下の(3)、(4)、(5)、(6)式の演算により得られる。
Roa=(Wa+Wb+Wc+Wd)・Zout/Wa ・・・(3)
Rob=(Wa+Wb+Wc+Wd)・Zout/Wb ・・・(4)
Roc=(Wa+Wb+Wc+Wd)・Zout/Wc ・・・(5)
Rod=(Wa+Wb+Wc+Wd)・Zout/Wd ・・・(6)
図5には、一例として、ドライバ回路30a〜30dの各々でN個のドライバユニット32(32a〜32d)を並列接続した場合の抵抗値の概略を示す。ドライバ回路30aは、N個の抵抗素子36aによる抵抗値がRa/Nとなり、ドライバ回路30bは、N個の抵抗素子36bによる抵抗値がRb/Nとなる。また、ドライバ回路30cは、N個の抵抗素子36cによる抵抗値がRc/Nとなり、ドライバ回路30dは、N個の抵抗素子36dによる抵抗値がRd/Nとなる。
例えば、重みWa〜Wdが、Wa:Wb:Wc:Wd=1:3:10:2、終端抵抗値Zout=Zo=50Ωとする。N=7の場合、抵抗値Runitは、Runit=5600Ωとなる。また、合成抵抗値Roa〜Rodは、抵抗値Runitから、合成抵抗値Roa=800Ω、合成抵抗値Rob=267Ω、合成抵抗値Roc=80Ω、合成抵抗値Rod=400Ωとして得られる。なお、第1の実施形態では、重みWa〜Wdの値を整数値として説明する。
合成抵抗値Roa〜Rodの各々は、以下の演算式に示すように、ドライバユニット32a〜32dの単位抵抗値Rxa〜Rxdと並列接続されるドライバユニット32a〜32dの数Nから得られる。
Roa=Rxa/N=(Rt+Ra)/N
Rob=Rxb/N=(Rt+Rd)/N
Roc=Rxc/N=(Rt+Rc)/N
Rod=Rxd/N=(Rt+Rd)/N
従って、ドライバユニット32a〜32dに設ける抵抗素子36a〜36dの抵抗値Ra〜Rdは、Rxa=Roa・N、Rxb=Rob・N、Rxc=Roc・N、Rxd=Rod・Nとなる。なお、各ドライバユニット32の抵抗素子36の抵抗値Rの設定方法はこれに限るものではない。
ところで、半導体集積回路18に形成されるトランジスタ及び抵抗素子等は、製造プロセス(Process)に基因して抵抗値にばらつきが生じることがある。また、製造された半導体集積回路18は、温度(Temperature)の変動、及び電圧(Voltage)の変動等に基因し、内部に形成されたトランジスタ及び抵抗素子等の抵抗値の変動が生じる。送信回路10は、トランジスタ及び抵抗素子の抵抗値が変動することで特性変動が生じる。
送信回路10に設けられるドライバ回路30a〜30dは、ドライバユニット32a〜32dのトランジスタMg、Mhの抵抗値Rt及び抵抗素子36a〜36dの抵抗値Ra〜Rdにばらつきが生じると、合成抵抗値Roa〜Rodが変化する。送信回路10は、ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodが変動することで終端抵抗値Zoutが変化する。また、送信回路10は、合成抵抗値Roa〜Rodの変化が、重みWa〜Wdの変化として現れて所望のデエンファシスを行った出力信号Soが得られなくなるなどの電気的特性に変化が生じてしまう。
図1に示すように、調整制御部46は、ドライバ回路30a〜30dの各々に調整コードCca〜Ccdを出力し、ドライバ回路30a〜30dの各々において動作させるユニット32a〜32dの数とする動作数Na〜Ndを制御する。調整制御部46は、ドライバ回路30a〜30dと共に半導体集積回路18に設けたトランジスタ及び抵抗素子の抵抗値に応じて調整コードCca〜Ccdを設定する。動作数Na〜Ndは、第1の実施形態において動作単位回路の動作数の一例として機能する。送信回路10では、ドライバ回路30a〜30dの各々に並列配置するユニット32a〜32dの数Lを、終端抵抗値Zoutを特性インピーダンスZoに整合させるための合成抵抗値Roa〜Rodが得られる数よりも多くしている。例えば、終端抵抗値Zoutを特性インピーダンスZoに整合させるための合成抵抗値Roa〜Rodが得られるドライバユニット32a〜32dの数をNとした場合、ドライバユニット32a〜32dの数Lは、Nより大きく設定される(N<L)。本実施形態では、例えば、N=8で送信回路10を設計する場合に、ドライバ回路30a〜30dの各々に設けるユニット32a〜32dの数LをL=9としている。
調整制御部46は、調整コードCca〜Ccdによりドライバ回路30a〜30dの各々において動作するユニット32a〜32dの数を変えることで、送信回路10の終端抵抗値Zout、及びタップa〜dの重みWa〜Wdを制御する。なお、並列配置するユニット32の数Lは、例えば、重みWの数値が最も大きいドライバ回路30の数Lを、他のドライバ回路30より多くするなどしてドライバ回路30a〜30dの間で異なっても良い。
図2に示すように、ドライバユニット32は、切替回路38を含む。切替回路38は、一例として、NAND回路40、NOR回路42、及びインバータ回路44を含む。NAND回路40は、出力端子が単位回路34のトランジスタMgのゲートGに接続され、NOR回路42は、出力端子が単位回路34のトランジスタMhのゲートGに接続されている。また、NAND回路40、及びNOR回路42には、信号Sia、Sib、Sic、Sidが入力される。
調整制御部46は、ドライバ回路30a〜30dの各々に対する動作数Na〜Ndを設定する。調整制御部46は、動作数Na〜Ndに基づいた調整コードCca〜Ccdを、ドライバ回路30a〜30dに出力する。調整コードCca〜Ccdは、ドライバ回路30a〜30dにおいて動作数Na〜Ndに対応するデータを示す。調整コードCca〜Ccdの各々は、例えば、ドライバ回路30a〜30dに並列配置したユニット32の数Lに対応するビット数を含むバイナリデータが用いられる。
ドライバユニット32a〜32dの各々は、調整コードCca〜Ccdが切替回路38に入力される。切替回路38は、調整コードCca〜CcdがNAND回路40に入力され、また、インバータ回路44を介してNOR回路42に入力される。切替回路38は、調整コードCca〜Ccdの対応するビットのデータ(1又は0)により、信号Sia〜Sidを単位回路34へ入力するか否かを切り替える。ドライバユニット32a〜32dは、切替回路38から信号Sia〜Sidが単位回路34に入力されることで動作する。ドライバユニット32a〜32dは、動作する単位回路34が並列に接続された状態となる。また。ドライバユニット32a〜32dは、切替回路38から信号Sia〜Sidが単位回路34に入力されないことで動作を停止し、並列接続から切り離される。
図1及び図4に示すように、調整制御部46は、基礎設定部48、バッファ部50、及びコード設定部52を含む。コード設定部52は、第1の実施形態において設定部の一例として機能する。図6には、基礎設定部48の一例を示す。基礎設定部48は、基礎電圧検出部54、単位抵抗算出部56、及び基礎数設定部58を含む。基礎電圧検出部54は、第1の実施形態において基礎検出部の一例として機能する。単位抵抗算出部56は、第1の実施形態において単位抵抗算出部の一例として機能する。基礎数設定部58は、第1の実施形態において基礎設定部の一例として機能する。
基礎電圧検出部54は、レプリカユニット60a、60b、60c、60dを含む。レプリカユニット60aは、ドライバ回路30aのドライバユニット32aに対応し、レプリカユニット60bは、ドライバ回路30bのドライバユニット32bに対応する。また、レプリカユニット60cは、ドライバ回路30cのドライバユニット32cに対応し、レプリカユニット60dは、ドライバ回路30dのドライバユニット32dに対応する。レプリカユニット60a〜60dは、第1の実施形態において全検出部に用いる複数の複製回路の一例として機能する。
レプリカユニット60a〜60dは、ドライバユニット32a〜32dから切替回路38を除いた単位回路34a〜34dに対応し、トランジスタMg、Mh及び抵抗素子36a〜36dを用いたSSTが形成されている。従って、ユニット60a〜60dの各々は、ドライバユニット32a〜32dの各々の単位回路34a〜34dと同様に機能する。
基礎電圧検出部54は、レプリカユニット60a〜60dを用いることで、ドライバユニット32a〜32dの一つずつの組(以下、スライスと称する)に対応するレプリカ回路62が形成されている。レプリカ回路62は、第1の実施形態において全複製回路の一例として機能する。レプリカ回路62は、半導体集積回路18に形成されることで、レプリカユニット60a〜60dの抵抗値とする出力抵抗値がドライバユニット32a〜32dの単位抵抗値Rxa〜Rxdと同様に、製造プロセス、温度、及び電圧の影響を受ける。
基礎電圧検出部54は、レプリカユニット60a〜60dの各々に、電圧Vddが入力される。また、基礎電圧検出部54は、ノード66においてレプリカユニット60a〜60dの各々の出力側が接続されている。
基礎電圧検出部54は、較正用の基準抵抗素子68を備える。基準抵抗素子68は、一端側に電圧Vddが印加され、他端がノード66に接続されている。基準抵抗素子68は、所定の抵抗値Rcalが、製造プロセスの変動、温度の変動、及び電圧の変動の影響を受けずに一定となるように形成されている。
半導体集積回路18では、例えば抵抗素子を形成する際の面積を大きくするほど、抵抗素子の抵抗値が製造プロセスの変動、温度の変動、及び電圧の変動の影響を受け難くなる。基準抵抗素子68は、製造プロセスの変動、温度の変動、及び電圧の変動による抵抗値Rcalの変化が抑えられるように半導体集積回路18に形成されている。なお、基準抵抗素子68は、半導体集積回路18に形成されるものに限らず、半導体集積回路18の外部に設けるものであっても良い。
基礎電圧検出部54は、レプリカユニット60a〜60dの各々に電圧Vddが入力されることで、レプリカユニット60a〜60dの各々においてトランジスタMhがオンする。ノード66の電圧Vmは、電圧Vdd、及びレプリカユニット60a〜60dの出力抵抗値の合成抵抗値と基準抵抗素子68の抵抗値Rcalとの比率に応じた電圧となる。電圧Vmは、レプリカユニット60a〜60dに設けているトランジスタMg、Mhの抵抗値及び抵抗素子36(36a〜36d)の抵抗値に応じて変化する。
基礎電圧検出部54は、ドライバ回路30a〜30dにおける1スライス分のドライバユニット32a〜32dの単位抵抗値Rxa〜Rxdの合成抵抗値に応じた電圧Vmを出力する。なお、基礎電圧検出部54は、レプリカユニット60a〜60dのトランジスタMhをオン駆動しているが、例えば、レプリカ回路60a〜60dの各々の入力側を接地してトランジスタMgをオン駆動するようにしても良い。また、基礎電圧検出部54は、レプリカユニット60a〜60dの各々のトランジスタMg又はトランジスタMhの一方をオン駆動すればよいので、レプリカユニット60a〜60dのトランジスタMg又はトランジスタMhの他方を省略しても良い。
単位抵抗算出部56は、基礎電圧検出部54が出力する電圧Vmに基づいて、1スライス分のドライバユニット32a〜32dの抵抗値に応じた合成抵抗値を、抵抗値Rsliceとして算出する。電圧Vmは、抵抗値Rsliceと基準抵抗素子68の抵抗値Rcalとの比に応じた電圧となる。ここから、単位抵抗算出部56は、例えば、以下に示す一般的演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。なお、ロジック回路を用いる場合、単位抵抗算出部56では、電圧Vmに対してアナログ‐デジタル変換を行う。また、以下の説明においてロジック回路を用いて演算処理を行う場合、演算結果に対して端数処理を行う。
Rslice=Rcal・Vm/(Vdd−Vm)
基礎数設定部58は、抵抗値Rslice、及び送信回路10に要求される終端抵抗値Zout(伝送線路16の特性インピーダンスZo)に基づいて、基礎動作数SNを設定する。基礎動作数SNは、第1の実施形態において基礎動作数の一例として機能する。基礎数設定部58で設定される基礎動作数SNは、送信回路10の終端抵抗値Zoutを特性インピーダンスZoに整合させるのに必要なスライスの数であり、ドライバ回路30a〜30dの間でドライバユニット32a〜32dの動作数と同数となる。ドライバ部26は、SNスライス分のドライバユニット32a〜32dを動作させることで、抵抗値Rsliceの抵抗をSN個だけ並列接続した合成値が出力抵抗値となる。ここから、基礎数設定部58は、例えば、前記した(2)式に基づき、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。なお、基礎動作数SNは、整数値が用いられるが、第1の実施形態では、基礎動作数SNに対して補正処理を行うので、必ずしも整数である必要はない。
SN=Rslice/Zout
図1及び図4に示すように、基礎設定部48は、バッファ部50に接続されている。また、バッファ部50は、コード設定部52に接続されている。バッファ部50は、基礎設定部48の基礎数設定部58で設定された基礎動作数SNを読み込んで保持する。コード設定部52は、バッファ部50が保持した基礎動作数SNを用いて、ドライバ回路30a〜30dの各々に対する動作数Na〜Ndを設定する。
基礎動作数SNは、その数のドライバ回路30a〜30dのドライバユニット32a〜32dを動作させることで、送信回路10の終端抵抗値Zoutを伝送線路16の特性インピーダンスZoに整合させることができる。ただし、基礎動作数SNは、必ずしもドライバ回路30a〜30dの出力抵抗値を重みWa〜Wdに応じた合成抵抗値Roa〜Rodとしていない場合がある。コード設定部52は、少なくとも一つのドライバ回路30について重みを算出し、算出した重み、予め設定された重みWa〜Wd、及び基礎動作数SNを用い、ドライバ回路30a〜30dに対する基礎動作数SNを設定する。
図7には、コード設定部52の一例を示す。コード設定部52は、重み設定部70、及び動作数設定部72を含む。重み設定部70は、基準検出部74、対象検出部76、及び重み算出部84を含む。基準検出部74及び対象検出部76は、第1の実施形態において個別検出部の一例として機能する。重み算出部84は、第1の実施形態において抵抗比算出部の一例として機能する。重み設定部70は、タップa〜タップdのドライバ回路30a〜30dのうちの少なくとも2つのドライバ回路30に対応されている。また、重み設定部70は、2つのドライバ回路30のうちの一方のドライバ回路30を基準として他方のドライバ回路30を較正対象とし、基準のドライバ回路30に対する較正対象のドライバ回路30の重みを算出する。また、重み設定部70は、算出した重みを較正対象のドライバ回路30の重みに設定する。基準検出部74は、基準とするタップのドライバ回路30に設けたドライバユニット32に対応し、対象検出部76は、較正対象とするタップのドライバ回路30に設けたドライバユニット32に対応する。
基準とするタップのドライバ回路30及び較正対象のタップのドライバ回路30は、タップa〜dから任意のタップが設定される。また、基準とするタップのドライバ回路30としては、重みに応じて設定される合成抵抗値Roが最も大きいタップ(例えば、重みWa=1のタップa)のドライバ回路30aとすることが好ましい。
較正対象のタップのドライバ回路30は、例えば、半導体集積回路18の製造に先立って、半導体集積回路18に形成する送信回路10の動作のシミュレーションを行い、シミョレーションの結果に基づいて設定する。較正対象のタップのドライバ回路30は、シミュレーションの結果から、例えば、重みWに変化が生じたドライバ回路30、又は重みWの変化が最も大きいドライバ回路30を適用する。また、較正対象のタップのドライバ回路30としては、重みに応じて設定される合成抵抗値Roが最も小さいタップ(例えば、重みWc=10のタップc)のドライバ回路30cを適用しても良い。
図7では、一例として、基準としてタップaのドライバ回路30aを適用し、較正対象としてタップcのドライバ回路30cを適用している。半導体集積回路18では、予め基準とするタップ及び較正対象とするタップが予め設定されることで、基準とするタップのドライバ回路30aに対応して基準検出部74が形成される。また、半導体集積回路18には、較正対象のタップのドライバ回路30cに対応して対象検出部76が形成される。
基準検出部74は、タップaのドライバユニット32a(単位回路34a)に対応するトランジスタ及び抵抗素子(以下、トランジスタMh及び抵抗素子36aとする)を含むレプリカ回路74aを備える。対象検出部76は、タップcのドライバユニット32c(単位回路34c)に対応するトランジスタ及び抵抗素子(以下、トランジスタMh及び抵抗素子36cとする)を含むレプリカ回路76cを備える。また、基準検出部74及び対象検出部76は、所定の抵抗値の抵抗素子78を含む。レプリカ回路74a、76cは、第1の実施形態において個別検出部に用いられる複製回路の一例として機能する。なお、レプリカ回路74a及びレプリカ回路76cは、トランジスタMhに替えてトランジスタMgを用いて形成しても良い。
基準検出部74のレプリカ回路74aは、抵抗素子36a及び抵抗素子78を介してトランジスタMhのドレインDに電圧Vddが印加され、トランジスタMhのゲートGに電圧Vddが入力される。また、対象検出部76のレプリカ回路76cは、抵抗素子36c及び抵抗素子78を介してトランジスタMhのドレインDに電圧Vddが印加され、トランジスタMhのゲートGに電圧Vddが入力される。
基準検出部74は、抵抗素子36aと抵抗素子と78の接続点となるノード80から、トランジスタMh及び抵抗素子36aの抵抗値(合成抵抗値)と抵抗素子78の抵抗値との比に応じた電圧Vmsを出力する。対象検出部76は、抵抗素子36cと抵抗素子78との接続点となるノード82から、トランジスタMh及び抵抗素子36cの抵抗値(合成抵抗値)と抵抗素子76の抵抗値との比に応じた電圧Vmoを出力する。
電圧Vmsは、ドライバユニット32aの実際の単位抵抗値Rxamと抵抗素子78の抵抗値との比に対応する。電圧Vmoは、ドライバユニット32cの実際の単位抵抗値Rxcmと抵抗素子78の抵抗値との比に対応する。従って、電圧Vmsに対する電圧Vmoの比は、ドライバ回路30aの重みに対するドライバ回路30cの重みの比となる。レプリカ回路74a、76cは、半導体集積回路18に形成されることで、出力抵抗値が、ドライバユニット32a、32cの出力抵抗値である単位抵抗値Rxa、Rxcと同様に、製造プロセス、温度、及び電圧の影響を受ける。
重み算出部84は、電圧Vms、Vmoに基づき、基準とするタップ(タップa)の重みWに対する較正対象のタップ(タップc)の重みWの比を算出する。また、重み算出部84は、算出した重みWの比、及び基準とするタップ(タップa)の重みW(Wa)に基づき、較正対象のタップ(タップc)の重みW(CWc)を算出する。基準検出部74と対象検出部76との間では、同様の電圧Vdd及び抵抗素子78を用いていることで、電圧Vmsと電圧Vmoとの比は、実際の単位抵抗値RxamとRxcmとの比となる。重みWは、合成抵抗値Roの比の逆比を適用している。従って、較正対象のドライバ回路30cの重みWc(較正した重みCWc)は、基準とするドライバ回路30aに対する重みWa、及び電圧Vmo、Vmsから一般的演算式を用いて得られる。重み算出部84は、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。
CWc=Wa・Vms(Vdd‐Vmo)/Vmo(Vdd‐Vms)
動作数設定部72は、ユニット設定部86、及びタップa〜dの各々に対応する個別設定部88a、88b、88c、88dを含む。ユニット設定部86は、第1の実施形態において抵抗値設定部の一例として機能する。個別設定部88a〜88dは、第1の実施形態において個別設定部の一例として機能する。
ユニット設定部86は、ユニット32の単位重み(W=1)当たりの抵抗値Runitを設定する。ユニット設定部86は、抵抗値Runitの設定に、重み算出部84で算出した較正対象のタップc(ドライバ回路30c)に対応する重みCWc、及び較正対象のタップc以外の各タップa、b、dに対して予め設定されている重みWa、Wb、Wdを用いる。また、ユニット設定部86は、抵抗値Runitの設定に、バッファ部50(図1、図4参照)に保持されている基礎動作数SN、及び終端抵抗値Zout(又は目標とする特性インピーダンスZo)を用いる。
ユニット設定部86における抵抗値Runitの設定には、前記(1)式に基づき、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路が用いられる。
Runit=Zout・(Wa+Wb+CWc+Wd)・SN
個別設定部88aは、タップaのドライバ回路30aに対する動作数Naを設定し、設定した動作数Naに基づく調整コードCcaを出力する。個別設定部88bは、タップbのドライバ回路30bに対する動作数Nbを設定し、設定した動作数Nbに基づく調整コードCcbを出力する。また、個別設定部88cは、タップcのドライバ回路30cに対する動作数Ncを設定し、設定した動作数Ncに基づく調整コードCccを出力する。個別設定部88dは、タップdのドライバ回路30dに対する動作数Ndを設定し、設定した動作数Ndに基づく調整コードCcdを出力する。
個別設定部88a〜88dは、動作数Na〜Ndの設定に、抵抗値Runit、タップa〜dの各々に対する重みWa〜Wd、及び予め設定されたドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa、Rob、Roc、Rodを用いる。この際、較正対象以外のタップ(タップa、b、d)に対応する個別設定部88a、88b、88dは、予め設定された重みWa、Wb、Wdを用いる。また、較正対象のタップ(タップc)に対応する個別設定部88cは、重み算出部84において算出した重みCWcを用いる。
個別設定部88a〜88dの各々は、前記(1)式〜(6)式に基づき、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。
Na=Runit/(Roa・Wa)
Nb=Runit/(Rob・Wb)
Nc=Runit/(Roc・CWc)
Nd=Runit/(Rod・Wd)
個別設定部88a〜88dは、動作数Na〜Ndの演算結果に対して所定の端数処理(例えば、四捨五入等)を行い、動作数Na〜Ndを正の整数値に設定する。また、個別設定部88a〜88dは、動作数Na〜Ndをバイナリデータ(調整コードCca〜Ccd)に変換して出力する。
個別設定部88a〜88dで設定する動作数Na〜Ndは、ドライバ回路30a〜30dで動作させるドライバユニット32a〜32dの数に対応する。個別設定部88a〜88dが、基礎動作数SNに基づいて設定された抵抗値Runitを用いることで、動作数Na〜Ndは、基礎動作数SNをドライバ回路30a〜30bについて補正した値となっている。
図1に示すように、調整コードCca〜Ccdは、ドライバ回路30a〜30dに入力される。ドライバ回路30a〜30dは、ドライバユニット32a〜32dに設けている切替回路38の各々に調整コードCca〜Ccdが入力され、調整コードCca〜Ccdに応じた数のドライバユニット32a〜32dが動作する。
以下に、第1の実施形態の作用を説明する。
送信回路10は、タップa〜dの各々に設定された重みWa〜Wdに基づいてドライバ回路30a〜30dが形成される。送信回路10が設けられる半導体集積回路18は、製造に先立って送信回路10の動作のシミュレーションが行われる。送信回路10の動作のシミュレーションにおいては、例えば、製造プロセスに基因するタップa〜dの重みWa〜Wdの変動の有無の判定が行われる。
図8(A)及び図8(B)には、タップa〜dの重みWa、Wb、Wc、Wdが、Wa:Wb:Wc:Wd=1:3:10:2の場合のシミュレーションの結果の一例を示す。なお、図8(A)及び図8(B)では、シミュレーションの結果を実線で示し、理論値(設計値)を二点鎖線で示している。
図8(A)には、標準条件において、タップaの重みWa=1を基準としたタップb〜dの重みWb〜Wdを示している。半導体集積回路18の送信回路10では、標準条件において、タップa〜dの何れかで重みWの相対値が変化することがある。特に、重みWとして合成抵抗値Roa〜Rodの比の逆比を用いていることで、重みWの数値が大きいタップにおいては、ドライバ回路30の合成抵抗値Roが小さく重みの変化が現れ易い。
また、半導体集積回路18に形成されるトランジスタや抵抗素子は、製造プロセス等に基因して動作速度の特性が設計時の特性と異なることがあり、動作速度等の特性の相違によりトランジスタの抵抗値、及び抵抗素子の抵抗値が変化する。図8(B)には、トランジスタを形成する領域が設計より遅く動作し、抵抗素子を形成する領域が設計より速く動作する条件において、温度を高くした場合のシミュレーションの結果を示す。
半導体集積回路18の送信回路10では、動作速度の特性や温度によってタップa〜dの何れかで重みWの相対値が変化することがある。較正対象とするタップは、シミュレーションにより例えば、タップcの重みが変化した場合、タップcが設定される。また、基準とするタップは、例えば、重みWの数値が最も小さく、合成抵抗値Roが大きく設定されたタップaが適用される。
調整制御部46のコード設定部52は、タップcが較正対象とされることで、重み設定部70の対象検出部76に、タップcのドライバ回路30cのドライバユニット32cに対応するレプリカ回路76cが形成される。また、コード設定部52は、タップaが基準に設定されることで、重み設定部70の基準検出部74に、タップaのドライバ回路30aのドライバユニット32aに対応するレプリカ回路74aが形成される。重み設定部70は、タップaの重みWaを基準としたタップcの重みCWcを算出する。
また、コード設定部52のユニット設定部86は、予め設定されているタップcの重みWcに替えて、重み設定部70で算出される重みCWcを用いて抵抗値Runitを設定するように形成される。さらに、コード設定部52の個別設定部88cは、重みCWcを用いて調整コードCccを設定するように形成される。
従って、半導体集積回路18は、タップaを基準としてタップcを較正対象とした調整制御部46を含む送信回路10が形成されて製造される。製造された半導体集積回路18の送信回路10は、例えば、半導体集積回路18に電源に接続されて電力が供給開始されることで、調整制御部46が動作する。調整制御部46は、動作することでドライバ回路30a〜30dのドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndを設定し、設定した動作数Na〜Ndに基づいた調整コードCca〜Ccdをドライバ回路30a〜30dの各々へ出力する。
調整制御部46は、単位抵抗算出部56が、レプリカ回路62から出力する電圧Vmに基づき1スライス分のドライバユニット32a〜32dの出力抵抗値の合成値である抵抗値Rsliceを算出する。基礎数設定部58は、抵抗値Rsliceを用いて、現状のトランジスタMg、Mhの抵抗値Rt及び抵抗素子36a〜36dの抵抗値Ra〜Rdから終端抵抗値Zoutを特性インピーダンスZoとするための基礎動作数SNを設定する。
従って、終端抵抗値Zoutを特性インピーダンスZoとする場合、基礎動作数SNは、少なくとも送信回路10の終端抵抗値Zoutを特性インピーダンスZoとする数値となっている。しかし、送信回路10では、タップa〜dの間で重みWの相対値が変化し、重みWの変化に基因してFFEとしての電気的特性が変化していることがある。
ここから、調整制御部46のコード設定部52は、較正対象のタップcの実際の重みCWc、及び基礎動作数SNを含めて、ドライバ回路30a〜30dの各々に対する動作数Na〜Ndを設定する。コード設定部52の重み設定部70は、基準検出部74から出力される電圧Vms、及び対象検出部76から出力される電圧Vmoから、タップaの重みWaを基準としたタップcの重みCWcを算出する。
コード設定部52のユニット設定部86は、基礎設定部48で設定された基礎動作数SN、較正対象以外のタップa、b、dの重みWa、Wb、Wd、及び較正対象のタップcの重みCWcを用いて、抵抗値Runitを設定する。また、個別設定部88a〜88dは、タップa〜dのドライバ回路30a〜30dに対する動作数Na〜Ndを設定する。
例えば、電圧Vdd=0.8v、基準検出部74の電圧Vmo=0.229v、及び対象検出部76の電圧Vms=0.618vであった場合、重み算出部84において算出される重みCWcは、8.2(CWc=8.2)となる。また、基礎動作数SN=8であった場合、ユニット設定部86において設定される抵抗値Runitは、5680Ω(Runit=5680)となる。
個別設定部88aは、抵抗値Runitに基づいてタップaのドライバ回路30aに対する動作数Naを7(Na=7)に設定し、個別設定部88bは、抵抗値Runitに基づいてタップbのドライバ回路30aに対する動作数Nbを7(Nb=7)に設定する。また、個別設定部88dは、抵抗値Runitに基づいてタップdのドライバ回路30dに対する動作数Ndを7(Nd=7)に設定する。さらに、個別設定部88cは、抵抗値Runitに基づいてタップcのドライバ回路30cに対する動作数Ncを9(Nc=9)に設定する。
従って、ドライバ回路30a〜30には、半導体集積回路18上の実際のトランジスタMg、Mhの抵抗値Rt、及び抵抗素子36a〜36dの抵抗値Ra〜Rdに合わせた調整コードCca〜Ccdが入力される。
ドライバ回路30a〜30dは、調整コードCca〜Ccdによりドライバユニット32a〜32d毎に動作・停止が切り替えられ、動作数Na〜Ndのドライバユニット32a〜32dが動作する。従って、送信回路10は、終端抵抗値Zoutが特性インピーダンスZoに整合された状態で、かつタップa〜dの間の相対的な重みWが、予め設定された重みWa〜Wdに維持されて動作する。重みWa〜Wdは、ドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodの比の逆比が用いられており、ドライバ回路30a〜30dは、予め設定された合成抵抗値Roa〜Rodに調整される。
(比較例)
図9には、第1の実施形態における比較例とする送信回路300を示す。送信回路300は、4タップ(タップa〜d)のFFEとして機能する。送信回路300は、プリドライバ部24に対応するプリドライバ部302が、プリドライバ回路28に対応するプリドライバ回路304を備える。また、送信回路300は、ドライバ部26に対応するドライバ部306が、ドライバ回路30a〜30dに対応するドライバ回路308a〜30dを備える。ドライバ回路308a〜308dは、ドライバユニット32a〜32dに対応する複数のドライバユニット310a〜310dを備える。また、送信回路300は、調整制御部312を備え、調整制御部312は、基礎設定部314及びバッファ部316を備える。
基礎設定部314は、基礎設定部48に対応する機能を備え、送信回路300の終端抵抗値を伝送線路の特性インピーダンスに整合させるための基礎動作数SNを出力する。バッファ部316は、基礎動作数SNに基づいた調整コードCcを格納し、かつ格納した調整コードCcをドライバ回路308a〜308dの各々へ出力する。これにより、送信回路300のドライバ回路308a〜308dは、同一の調整コードCcに基づき、同数のドライバユニット310a〜310dが動作する。ドライバ回路308a〜308dは、ドライバユニット310a〜310dの動作数が所謂スライス単位で設定される。
図10には、第1の実施形態に係る送信回路10が伝送信号Soとして出力する電圧波形の一例を実線で示し、比較例に係る送信回路300が出力する電圧波形を破線で示す。なお、送信回路10及び送信回路300は、入力信号Siが0v(直流)である時の出力電圧(図10において、点P、点Qに対応する電圧)に対するピーク電圧が8.5dB(理論値)となるように設計されている。
また、一般に、電圧波形の振幅の許容範囲が、理論値に対して±1dBであることから、送信回路10、及び送信回路300には、入力信号Si=0vを基準としてピーク電圧が8.5dB±1dBとなることが好ましい。ここで、送信回路300では、入力信号Siが0v(点Q)の場合の出力電圧が0.12vであり、ピーク電圧(点Qp)が0.43vとなっている。従って、送信回路300では、ピークの電圧の比が11.3dBとなっており、理論値の許容範囲から大きく外れる。
これに対して、送信回路10は、ピーク電圧(点Pp)が0.43vであり、入力信号Siが0v(点P)の出力電圧が0.17vとなっている。従って、送信回路10では、ピークの電圧の比が理論値の8.5dBに近い8.3dBであり、要求される回路特性が満たされる。
送信回路10の調整制御部46は、較正対象として設定されたタップcの重みCWcを算出し、算出した重みCWcに基づいてドライバ回路30a〜30dに対するドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndを個別に設定する。また、調整制御部46は、半導体集積回路18に電力の供給が開始されたとき、送信回路10の動作に先立ってドライバ回路30a〜30dに対するドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndを設定する。
従って、送信回路10は、製造プロセスの変動、温度の変動、及び電圧変動に基因して抵抗素子36等の抵抗値が変化しても、所望の電圧波形の伝送信号Soを出力することができる。また、送信回路10は、デエンファシスの強度を適切にし、受信回路14で適切に復調可能な伝送信号Soを出力することができる。
以上説明した第1の実施形態では、半導体集積回路18の製造前に行うシミュレーションの結果に基づいて較正対象とするタップを設定したが、シミュレーションを行うことなく、予め何れかのタップに対して重みWの較正が行われるものであっても良い。
この場合の較正対象に設定するタップは、例えば、複数のタップの間で重みWの数値が最も大きいタップを適用する。重みWの数値の最も大きいタップは、合成抵抗値Roが小さく、抵抗値の変動により重みWが変動し易い。また、基準とするタップは、重みWの数値が小さく、合成抵抗値Roが大きく設定されたタップが好ましい。これにより、送信回路10では、タップa〜dの間の相対的な重みの変化を高精度で抑制することができる。従って、送信回路10は、製造プロセス、温度、及び電圧の変動に基因して、トランジスタMg、Mh、及び抵抗素子36の抵抗値に変化が生じても、回路特性の変化が抑えられる。
また、第1の実施形態では、ドライバ回路の出力抵抗値に基づく比として、出力抵抗値の比の逆比とする重みWを用いたが、これに限らず、出力抵抗値の比を用いても良い。更に、第1の実施形態では、複数のタップa〜dから一つのタップを較正対象として設定したが、これに限らず、2個以上のタップを較正対象としても良い。
〔第2の実施形態〕
次に開示の技術に係る第2の実施形態を詳細に説明する。なお、第2の実施形態の基本的構成は、第1の実施形態と同じであり、第2の実施形態において第1の実施形態と同様の機能部品については、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図11には、第2の実施形態に係る調整制御部90を示す。調整制御部90は、第1の実施形態に係る調整制御部46に替えて用いる。調整制御部90は、基礎設定部48、バッファ部50、及びコード設定部92を備える。コード設定部92は、第1の実施形態に係るコード設定部52に替えて用いる。コード設定部92は、第2の実施形態において設定部の一例として機能する。
コード設定部92は、重み設定部94、ユニット設定部96、及び個別設定部98a、98b、98c、98dを備える。ユニット設定部96は、第2の実施形態において抵抗値設定部の一例として機能し、個別設定部98a〜98dは、第2の実施形態において個別設定部の一例として機能する。
図12には、重み設定部94を示す。重み設定部94は、複数のタップa〜dのうちの一つのタップ(タップa)に対応する基準検出部74、及び他のタップ(タップb、c、d)の各々に対応する対象検出部100、76、102を含む。すなわち、重み設定部94は、タップaを基準として、タップb、c、dの各々を較正対象としている。基準検出部74、及び対象検出部76、100、102は、第2の実施形態において個別検出部の一例として機能する。
対象検出部100は、タップbのドライバ回路30bに対応し、対象検出部102は、タップdのドライバ回路30dに対応し、対象検出部100、102の基本的構成は、対象検出部76と同様としている。対象検出部100は、ドライバユニット32b(単位回路34b)に対応するトランジスタMh及び抵抗素子36bを含むレプリカ回路100bを備える。対象検出部102は、ドライバユニット32d(単位回路34d)に対応するトランジスタMh及び抵抗素子36dを含むレプリカ回路102dを備える。
これにより、対象検出部100は、抵抗素子36bと抵抗素子78との接続点となるノード104から、抵抗素子78の抵抗値とドライバユニット32bの抵抗値Rxaに応じた抵抗値とに基づく電圧Vmnを出力する。また、対象検出部102は、抵抗素子36dと抵抗素子78との接続点となるノード106から、抵抗素子78の抵抗値とドライバユニット32dの出力抵抗値に応じた抵抗値とに基づく電圧Vmpを出力する。
重み設定部94は、タップcに対応する重み算出部84、タップbに対応する重み算出部108、及びタップdに対応する重み算出部110を備える。重み算出部108には、基準検出部74の電圧Vms、及び対象検出部100の電圧Vmnが入力される。重み算出部108は、電圧Vms、Vmnに基づき、タップaの重みWaを基準としたタップbに対する重みCWbを算出する。また、重み算出部110には、基準検出部74の電圧Vms、及び対象検出部102の電圧Vmpが入力される。重み算出部110は、電圧Vms、Vmpに基づき、タップaの重みWaを基準としたタップdに対する重みCWdを算出する。
重みCWbの算出に用いる重み算出部108、及び重みCWdの算出に用いる重み算出部110の各々は、重み算出部84と同様に、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。
CWb=Wa・Vms(Vdd‐Vmn)/Vmn(Vdd‐Vms)
CWd=Wa・Vms(Vdd‐Vmp)/Vmp(Vdd‐Vms)
図11に示すように、重み設定部94で算出された重みCWb、CWc、CWdは、ユニット設定部96に入力される。ユニット設定部96は、タップaの重みWa、タップbに対応する重みCWb、タップcに対応する重みCWc、及びタップdに対応する重みCWd、並びに基礎設定部48で設定された基礎動作数SNから抵抗値Runitの設定を行う。
ユニット設定部96における抵抗値Runitの設定には、前記(1)に基づき、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路が用いられ。
Runit=Zout・(Wa+CWb+CWc+CWd)・SN
一方、個別設定部98aは、個別設定部88aと同様に動作し、ドライバ回路30aのドライバユニット32aに対する動作数Naを設定する。個別設定部98cは、個別設定部88cと同様に動作し、ドライバ回路30cのドライバユニット32cに対する動作数Ncを設定する。
個別設定部98bは、抵抗値Runit、タップbに対して設定された重みCWb、及びタップbに対応するドライバ回路30bの合成抵抗値Robに基づいて、ドライバ回路30bのドライバユニット32bに対する動作数Nbを設定する。個別設定部98dは、抵抗値Runit、タップdに対して設定された重みCWd、及びタップdに対応するドライバ回路30dの合成抵抗値Rodに基づいて、ドライバ回路30dのドライバユニット32dに対する動作数Ndを設定する。
個別設定部98a〜98dの各々は、例えば、前記(1)式〜(6)式に基づき、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。
Na=Runit/(Roa・Wa)
Nb=Runit/(Rob・CWb)
Nc=Runit/(Roc・CWc)
Nd=Runit/(Rod・CWd)
個別設定部98a〜98dは、設定した動作数Na〜Ndに応じた調整コードCca〜Ccdを出力する。従って、コード設定部92は、ドライバユニット32a〜32dのトランジスタMg、Mhの抵抗値Rt、及び抵抗素子36a〜36dの抵抗値Ra〜Rbが変動した場合でも、タップa〜dの間で適切な重み付けを行うことができる。また、コード設定部92は、一つのタップを基準として、基準としたタップ以外の全てのタップの重みWを設定するので、抵抗値の変化に起因する重みの誤差を高精度で抑制することができる。
調整制御部90が設けられる送信回路10は、コード設定部92から出力する調整コードCca〜Ccdに基づい動作数Na〜Ndのドライバユニット32a〜32dが操作する。従って、調整制御部90が設けられる送信回路10は、製造プロセスの変動、温度の変動、及び電圧の変動が生じた場合でも、デエンファシスの効果が損なわれることがない。
なお、第2の実施形態では、タップaを基準としてタップb〜dの各々の相対的な重みCWb〜CWdを算出したが、較正対象を少なくとも2つ以上のタップに設定するものであれば良い。例えば、較正対象とするタップは、重みWb、Wc、Wdのうちから数値が大きく、合成抵抗値Roが小さく設定された2つのタップとしても良い。
〔第3の実施形態〕
次に開示の技術に係る第3の実施形態を説明する。なお、第3の実施形態の基本的構成は、第1の実施形態と同じであり、第3の実施形態において第1の実施形態と同様の機能部品については、同一の符号を付与してその説明を省略する。また、第3の実施形態では、一例として、タップaを基準としてタップcに対する重みCWcの設定を行う。
図13には、第3の実施形態に係るコード設定部112を示している。コード設定部112は、第1の実施形態に係るコード設定部52に替えて用いる。コード設定部112は、第3の実施形態において設定部の一例として機能する。コード設定部112は、重み設定部114を備える。重み設定部114は、第1の実施形態に係る重み設定70に替えて用いる。
重み設定部114は、変位検出部116及び重み算出部118を含む。変位検出部116は、第3の実施形態において個別検出部の一例として機能する。変位検出部116は、基準とするタップaのユニット32aに対応するトランジスタMg、及び抵抗素子36aを備えるレプリカ回路116aを含む。また、変位検出部116は、較正対象のタップcのユニット32cに対応するトランジスタMh抵抗素子36cを備えるレプリカ回路116cを含む。レプリカ回路116a、116cは、第3の実施形態において個別検出部に用いる複製回路の一例として機能する。
変位検出部116は、抵抗素子36a、36cが直列接続され、抵抗素子36a、36cを介してトランジスタMgのドレインDとトランジスタMhのドレインDとが接続されている。変位検出部116は、レプリカ回路116aのトランジスタMgのゲートGを接地させ、レプリカ回路116cのトランジスタMhのゲートGに電圧Vddを印加している。これにより、変位検出部116は、レプリカ回路116aのトランジスタMg、及びレプリカ回路116cのトランジスタMhがオン駆動している。
変位検出部116は、トランジスタMg、Mhがオン駆動していることで、レプリカ回路116aの抵抗素子36aとレプリカ回路116cの抵抗素子36cとの接続点のノード120から電圧Vvを出力する。電圧Vvは、ドライバユニット32aの抵抗値Rxaに対応する抵抗値とドライバユニット32cの抵抗値Rxcに対応する抵抗値との比に応じた電圧となっている。また、変位検出部116は、ドライバユニット32aの出力抵抗値とドライバユニット32cの出力抵抗値との相対値、及び電圧Vddの少なくとも一方が変化すると電圧Vvが変化する。
重み算出部118は、電圧Vvに基づいてタップaの重みWaに対するタップcの重みCWcを算出する。重み算出部118は、例えば、以下の一般的な演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。
CWc=Wa・(Vdd‐Vv)/Vv
ユニット設定部86は、タップcの重みCWcを用いて抵抗値Runitを設定する。個別設定部88a〜88dは、抵抗値Runit、及び重みWa、Wb、CWc、Wdを用いて動作数Na〜Ndを設定する。また、個別設定部88a〜88dは、設定した動作数Na〜Ndに基づいた調整コードCca〜Ccdを出力する。
ドライバ回路30a〜30dは、調整コードCca〜Ccdによりドライバユニット32a〜32dの各々の動作/停止が切り替えられ、動作数Na〜Ndのドライバユニット32a〜32dが動作する。送信回路10は、動作数Na〜Ndのドライバユニット32a〜32dが動作することにより、製造プロセス、温度、及び電圧に変動が生じても、終端抵抗値Zoutの変動を抑え、かつ回路特性の変化が抑えられる。コード設定部112は、較正対象のタップの重みW(例えばタップcの重みCWc)を算出する際に抵抗素子78が不要となるなどの部品数の削減が図られる。
〔第4の実施形態〕
次に開示の技術に係る第4の実施形態を説明する。第4の実施形態の基本的構成は、第2の実施形態と同じであり、第4の実施形態において第2の実施形態と同様の機能部品については、第2の実施形態と同一の符号を付与して説明を省略する。
図14には、第4の実施形態に係る調整制御部122を示す。調整制御部122は、第2の実施形態に係る調整制御部90に替えて用いる。調整制御部122は、基礎設定部48、バッファ部50及びコード設定部124を含み、コード設定部124は、重み設定部94、及びユニット設定部96を含む。コード設定部124は、第4の実施形態において設定部の一例として機能する。
コード設定部124は、個別設定部126a、126b、126c、126d、及び重み入力部128を含む。個別設定部126a〜126dは、第2の実施形態に係る個別設定部98a〜98dに替えて用いる。個別設定部126a〜126dは、第4の実施形態において個別設定部の一例として機能する。
例えば、信号伝送装置12において伝送線路16が替わった場合、伝送線路16は、特性インピーダンスZoが変わらなくても、高周波信号の損失等の特性が変化する。FFE機能を備える送信回路10は、伝送線路16の高周波信号の損失等の特性の変化に応じてタップ毎のデエンファシスの強度(減衰度)等を変えることが好ましい。FFE機能を用いてデエンファシスを行う送信回路10は、信号変換部20におけるタップa〜dに対する遅延時間の設定、及び極性反転の有無の設定が変わらなくとも、タップa〜dの間の重みを相対的に変えることでデエンファシスの強度が変わる。従って、送信回路10は、タップa〜dの重み又は重みの相対値を変化させることで、デエンファシスの強度等の効果を細かく調整することができる。
調整制御部122は、重み受付部128を備える。重み受付部128は、基準とするタップa以外のタップb〜dに対する重みWib、Wic、Widの入力を受け付ける。また、個別設定部126a〜126dは、重み受付部128が、重みWib〜Widを受け付けた場合、動作数Na〜Ndを設定する際に、予め設定された重みWb〜Wdに替えて、重み受付部128が受け付けた重みWib、Wic、Widを用いる。重み受付部128は、予め設定された重みWa〜Wbを格納している。新たな重みWib〜Widが入力されていない場合、個別設定部126a〜126dは、動作数Na〜Ndを設定する際に、重み受付部128が格納している予め設定された重みWa〜Wdを用いる。なお、重み受付部128は、基準とするタップa以外のタップb〜dの何れか少なくとも一つのタップに対応する重みWiを受け付けるものであっても良い。この場合、動作数Na〜Ndの設定には、重みWiを受け付けたタップ以外のタップについて、予め設定された重みWが用いられる。
重み受付部128は、例えば、記憶素子、又は記憶機能を含むロジック回路を用いることができる。重み受付部128は、記憶素子等に重みWib、Wic、Widが書き込まれることで重みWib〜Widを受け付ける。重み受付部128に記憶素子を用いる場合、記憶素子は、不揮発性であることが好ましく、これにより、受け付けた重みWib、Wic、Widが消失するのを防止できる。
また、重み受付部128は、記憶素子に限らず、基準とするタップaを除く個別設定部126b〜126dの各々に、重みWib、Wic、Widを入力し得る機能を含むものであれば良い。また、重み受付部128は、半導体集積回路18の外部から、個別設定部126b〜126dに、新たな重みWib、Wic、Widを入力し得るものであっても良い。
調整制御部122に用いる個別設定部126a〜126dは、ドライバユニット32a〜32dに対する動作数Na〜Ndを設定する際、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。以下の、演算式は、前記(1)式〜(6)式を用いることで得られる。なお、以下に示す演算式では、重みWib〜Widが入力されない場合、重みWib〜Widが重みWb〜Wdに置き換えられる。
Na=Runit/(Zo・Wa・(Wa+Wib+Wic+Wid))
Nb=Runit/(Zo・CWb・(Wa+Wib+Wic+Wid))
Nc=Runit/(Zo・CWc・(Wa+Wib+Wic+Wid))
Nd=Runit/(Zo・CWd・(Wa+Wib+Wic+Wid))
調整制御部122は、動作数Na〜Ndを、基礎設定部48で設定した基礎動作数SN、重み設定部94で設定した重みCWb、CWc、CWd、及び重み受付部128に入力された重みWib、Wic、Widに基づいて設定する。
従って、調整制御部122が設けられた送信回路10は、伝送線路16が替わった場合でも、終端抵抗値Zoutを伝送線路16の特性インピーダンスZoに整合させながら、所望のデエンファシスの強度が得られる伝送信号Soを出力する。また、調整制御部122は、タップa〜タップdの遅延時間及び極性反転の有無の設定を変えることなく、デエンファシスの強度等を調整することができる。
なお、第4の実施形態では、一例として第2の実施形態に係る調整制御部90における個別設定部98a〜98dに替えて個別設定部126a〜126d及び重み受付部128を用いているが、これに限るものではない。個別設定部126a〜126d及び重み入力部128は、例えば、第1の実施形態、又は第3の実施形態に係る個別設定部88a〜88dに替えて用いられても良い。
〔第5の実施形態〕
次に開示の技術における第5の実施形態を説明する。第5の実施形態の基本的構成は、第1の実施形態と同じであり、第5の実施形態において第1の実施形態と同様の機能部品については、第1の実施形態と同一の符号を付与して説明を省略する。
図15には、第5の実施形態に係る送信回路130を示す。送信回路130は、調整制御部132を備える。調整制御部132は、第1の実施形態の調整制御部46に替えて用いる。調整制御部132は、コード設定部134及びバッファ部136を含む。
図16には、コード設定部134の一例を示す。コード設定部134は、検出部138、ユニット算出部140、及び個別設定部142a、142b、142c、142dを備える。検出部138は、第5の実施形態において電圧検出部の一例として機能する。レプリカ回路60a〜60dは、第5の実施形態において電圧検出部に用いられる複製回路の一例として機能する。また、ユニット算出部140及び個別設定部142a〜142dは、第5の実施形態において電圧検出部が検出する複製回路の出力電圧に基づいて動作数を設定する設定部の一例として機能する。
検出部138は、レプリカユニット60a〜60dを用いたレプリカ回路62、抵抗素子64、及び較正用の基準抵抗素子68を含む。また、検出部138は、スイッチ素子144(144a〜144d)、及びスイッチ素子146(146a〜146d)を含む。検出部138は、スイッチ素子144a〜144dを含む点で第1の実施形態に係る基礎検出部54と相違する。
スイッチ素子144a〜144dは、レプリカ回路62と基準抵抗素子68との間に設けられる。スイッチ素子144aは、レプリカユニット60aに対応し、スイッチ素子144bは、レプリカユニット60bに対応し、スイッチ素子144cは、レプリカユニット60cに対応し、スイッチ素子144dは、レプリカユニット60dに対応する。また、スイッチ素子146a〜146dは、ユニット算出部140と個別設定部142a〜142dとを接続する。スイッチ素子146aは、個別設定部142aに対応し、スイッチ素子146bは、個別設定部142bに対応し、スイッチ素子146cは、個別設定部142cに対応し、スイッチ素子146dは、個別設定部142dに対応する。
コード設定部134では、スイッチ素子144a〜144dが一つずつ閉じられる。検出部138は、スイッチ素子144aの接点が閉じられると、レプリカユニット60aと基準抵抗素子68とが接続され、レプリカユニット60a内のトランジスタMh及び抵抗素子36a(図2参照)の抵抗値に応じた電圧Vmaを出力する。同様に、検出部138は、スイッチ素子144bの接点が閉じられることで、ドライバユニット32bの抵抗値Rxbに対応する抵抗値に応じた電圧Vmbを出力する。検出部138は、スイッチ素子144cの接点が閉じられることで、ドライバユニット32cの抵抗値Rxcに対応する抵抗値に応じた電圧Vmcを出力する。また、検出部138は、スイッチ素子144dの接点が閉じられることで、ドライバユニット32dの抵抗値Rxdに対応する抵抗値に応じた電圧Vmbを出力する。
ユニット算出部140には、スイッチ素子144a〜144dが一つずつ閉じられることで電圧Vma〜Vmdが個別に入力される。ユニット算出部140は、電圧Vma〜Vmd、及び較正用の基準抵抗素子68の抵抗値Rcalに基づき、ドライバユニット32a〜30dの抵抗値Rxa〜Rxdに対応する実際の抵抗値Rxam〜Rxdmを算出する。
ユニット算出部140は、例えば、以下の演算式を実行するロジック回路を用いて形成することができる。(但し、Rxm=Rxam〜Rxdm、Vcal=Vma〜Vmdとする。)
Rxm=(Vcal・Rcal)/(Vdd‐Vcal)
コード設定部134は、スイッチ素子144a〜144dとスイッチ素子146a〜146dとが同期して動作させる。コード設定部134は、スイッチ素子144aとスイッチ素子146aとを同期させて閉じ、スイッチ素子144bとスイッチ素子146bとを同期させて閉じる。また、コード設定部134は、スイッチ素子144cとスイッチ素子146cとを同期させて閉じ、スイッチ素子144dとスイッチ素子146dとを同期させて閉じる。
従って、個別設定部142aには、スイッチ素子144a、146aが閉じられることにより、ドライバユニット32aに対応する抵抗値Rxamが入力され、個別設定部142bには、ドライバユニット32bに対応する抵抗値Rxbmが入力される。また、個別設定部142cには、ドライバユニット32cに対応する抵抗値Rxcmが入力され、個別設定部142dには、ドライバユニット32dに対応する抵抗値Rxdmが入力される。
個別設定部142a〜142dは、抵抗値Rxam〜Rxdm、及びドライバ回路30a〜30dに設定されている合成抵抗値Roa〜Rodを用いて、ドライバ回路30a〜30dに対するドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndを設定する。
合成抵抗値Roa〜Rodは、重みWを考慮してドライバ回路30a〜30dの各々に設定されている。重みWa〜Wdに応じたドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rodを得るために必要なドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndは、合成抵抗値Roa〜Rod、及び電圧Vma〜Vmdに基づいた抵抗値Rxma〜Rxmdから得られる。
ここから、個別設定部142a〜142dは、前記(1)式〜(6)式に基づき、例えば、以下に示す演算式を実行するロジック回路によって形成することができる。
Na=Rxam/Roa
Nb=Rxbm/Rob
Nc=Rxcm/Roc
Nd=Rxdm/Rod
図15に示すうように、バッファ部136は、ドライバ回路30aに対応するレジスタバッファ回路136a、及びドライバ回路30bに対応するレジスタバッファ回路136bを含む。また、バッファ部136は、ドライバ回路30cに対応するレジスタバッファ回路136c、及びドライバ回路30dに対応するレジスタバッファ回路136dを含む。
レジスタバッファ回路136a〜136dは、調整制御部132から出力する調整コードCca〜Ccdを格納して保持する。また、レジスタバッファ回路136a〜136dは、調整コードCca〜Ccdを対応するドライバ回路30a〜30dへ出力する。送信回路130は、調整制御部132が出力する調整コードCca〜Ccdに基づき、ドライバ回路30a〜30dの各々においてドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndが制御される。
従って、送信回路130は、製造プロセスの変動、温度の変動、及び電圧の変動等に基因してドライバユニット32に設けている素子の抵抗値が変化しても、終端抵抗値Zoutが伝送線路16の特性インピーダンスZoに整合される。
〔第6の実施形態〕
次に開示の技術における第6の実施形態を説明する。第6の実施形態の基本的構成は、第1の実施形態と同じであり、第6の実施形態において第1の実施形態と同様の機能部品については、第1の実施形態と同一の符号を付与して説明を省略する。
図17には、第6の実施形態に係る調整制御部150を示している。調整制御部150は、第1の実施形態に係る送信回路10における調整制御部46に替えて用いる。
調整制御部150は、基礎設定部48、バッファ部50、及びコード設定部52を含む。基礎設定部48は、基礎動作数SNを設定し、バッファ部50は、基礎動作数SNを保持する。また、バッファ部50は、保持した基礎動作数SNをコード設定部52へ出力する。
コード設定部52は、重み設定部70、ユニット設定部86、及び個別設定部88a〜88dを備える。コード設定部52は、例えば、タップaの重みWaを基準として較正対象のタップcの重みCWcを設定し、基礎動作数SN、及びタップa〜dの重みWa、Wb、CWc、Wdに基づいて抵抗値Runitを設定する。また、コード設定部52は、個別設定部88a〜88dが、抵抗値Runit、重みWa、Wb、CWc、Wd、及び合成抵抗値Roa、Rob、Roc、Rodに基づいて動作数Na〜Ndを設定する。
一方、調整制御部150は、動作制御部152を含む。動作制御部152は、コード設定部52の動作を制御する。動作制御部152は、所定ビットのカウンタ部154、フラグ制御部156、及び2つのAND回路158、160を含む。 AND回路158は、ユニット設定部86に対応して設けられ、AND回路160は、個別設定部88a〜88dに対応して設けられている。カウンタ部154、フラグ制御部156、及びAND回路158は、第6の実施形態において第1の時間計測部の一例として機能する。カウンタ部154、フラグ制御部156、及びAND回路160は、第6の実施形態において第2の時間計測部の一例として機能する。
動作制御部152のカウンタ部154は、クロック信号CLKが入力されることで、入力されたクロック信号CLKに基づいてフラグ制御部156へ動作信号を出力する。フラグ制御部156は、動作信号が入力されることで入力された動作信号に応じてフラグ信号Fr、Fsを出力する。
AND回路158は、入力端子にクロック信号CLK、及びフラグ制御部156が出力するフラグ信号Frが入力される。また、AND回路158は、出力端子がユニット設定部86に接続され、フラグ信号FrがHレベル(オン)なることで、クロック信号CLKをユニット設定部86へ出力する。ユニット設定部86は、クロック信号CLKが入力されることで、クロック信号CLKに同期して動作し、抵抗値Runitの設定を開始する。
AND回路160は、入力端子にクロック信号CLK、及びフラグ制御部156が出力するフラグ信号Fsが入力される。また、AND回路160は、出力端子が個別設定部88a〜88dの各々に接続され、フラグ信号FsがHレベル(オン)となることで、クロック信号CLKを個別設定部88a〜88dの各々へ出力する。個別設定部88a〜88dは、クロック信号CLKが入力されることで、クロック信号CLKに同期して動作し、動作数Na〜Ndの設定を開始する。
動作制御部152は、カウンタ部154及びフラグ制御部156が、コード設定部52を動作させるタイマーとして機能する。例えば、カウンタ部154は、クロック信号CLKをカウントし、カウント値が所定値に達する毎に所定の動作信号(例えば、1クロック分のパルス)をフラグ制御部156へ出力する。
フラグ制御部156は、例えば、動作信号をカウントし、カウント値から予め設定された時間が経過した否かを判定する。この際、フラグ制御部156は、最初に動作信号が入力されてから所定の時間Trが経過するとフラグ信号Frをオンする。また、フラグ制御部156は、フラグ信号Frがオンしてから所定の時間Tsが経過するとフラグ信号Fsをオンする。
フラグ制御部156は、時間Trとして、半導体集積回路18に電力が供給されて調整制御部150が動作を開始してから、基礎動作数SNの設定及び較正対象のタップに対する重みの算出が終了するまでの時間が設定されている。また、フラグ制御部156は、時間Tsとして、フラグ信号Frがオンしてからユニット設定部86で抵抗値Runitの設定が終了するまでの時間が設定されている。カウンタ部154及びフラグ制御部156は、一般的論理素子を用いて形成される。
ここで、図18を参照しながら、動作制御部152に制御されて動作するコード設定部52を含む調整制御部150における処理の流れを説明する。調整制御部150は、例えば、半導体集積回路18に電力の供給が開始され、クロック信号CLKが入力されることで動作を開始する。調整制御部150は、最初に基礎設定部48が動作し、基礎動作数SNの設定処理を開始する(ステップ200)。また、調整制御部150は、重み設定部70が動作し、較正対象のタップの重みW(CWc)の算出処理を開始する(ステップ202)。さらに、動作制御部152は、カウンタ部154がクロック信号CLKのカウントを開始し、所定の時間間隔でフラグ制御部156へ動作信号を出力する。
フラグ制御部156は、最初に動作信号が入力されてから所定の時間Trが経過すると、フラグ信号Frを出力(オン)する。フラグ信号Frは、基礎設定部48及び重み設定部70が動作を開始してから時間Trが経過した後にオンする。従って、フラグ信号Frは、基礎動作数SNの設定、及び重みCWcの算出が終了した後にオンされる。
フラグ信号Frがオンされると、AND回路158は、ユニット設定部86へクロック信号CLKを出力する(ステップ204で肯定判定)。ユニット設定部86は、クロック信号CLKが入力されることで、クロック信号CLKに同期して抵抗値Runitの設定を開始する(ステップ206)。
また、フラグ制御部156は、フラグ信号Frをオンした後、所定の時間Trが経過すると、フラグ信号FsをAND回路160に出力(フラグFsをオン)する。フラグ信号Fsは、フラグ信号Frがオンしてから時間Tsが経過すると出力されるように設定されている。従って、フラグ信号Fsは、抵抗値Runitの設定が終了した後にオンされる。
フラグ信号Fsがオンされると、AND回路160は、個別設定部88a〜88dの各々にクロック信号CLKを出力する(ステップ208で肯定判定)。個別設定部88a〜88dは、クロック信号CLKが入力されると、クロック信号CLKに同期して動作し、ドライバ回路30a〜30dに対するドライバユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndの設定を開始する(ステップ210)。
この後、調整制御部150は、個別設定部88a〜88dの各々において動作数Na〜Ndの設定が終了すると、設定した動作数Na〜Ndに応じた調整コードCca〜Ccdをドライバ回路30a〜30dの各々へ出力する。従って、調整制御部150は、動作制御部152を備えることで、半導体集積回路18が電源に接続され電力の供給が開始される毎に、動作数Na〜Ndの設定を円滑に行うことができる。
なお、第6の実施形態では、半導体集積回路18に電力の供給が開始されることで、調整制御部150と動作制御部152とが動作を開始するようにしたが、調整制御部150及び動作制御部150の動作開始は、これに限るものではない。例えば、調整制御部150と動作制御部152とをリセットするリセット機構を設け、リセット機構によりリセットされる毎に、調整制御部150及び動作制御部152が動作を開始するものであっても良い。これにより、送信回路10は、動作数Na〜Ndが任意のタイミングでリセットされ、その時点での電圧及び温度に応じた適切なユニット32a〜32dの動作数Na〜Ndが設定される。
〔第7の実施形態〕
次に開示の技術に係る第7の実施形態を説明する。第7の実施形態の基本的構成は、第1の実施形態と同じであり、第7の実施形態において第1の実施形態と同様の機能部品については、第1の実施形態と同一の符号を付与して説明を省略する。
第1の実施形態では、ロジック回路を用いて各種の演算等を実行するようにしているが、第7の実施形態では、ロジック回路に替え、プログラムを実行する。第7の実施形態では、プログラムを実行することで、ドライバ回路30a〜30dのドライバユニット32a〜32dに対する動作数Na〜Ndの設定を行う。
図19には、第7の実施形態に係る調整制御部162を示す。調整制御部162は、第7の実施形態において第1の実施形態に係る調整制御部46に替えて用いる。調整制御部162は、コンピュータ164を備える。コンピュータ164は、CPU166、メモリ168、及び不揮発性の記憶部170等を備え、これらがバス172に接続されている。
また、調整制御部162は、基礎電圧検出部54、基準検出部74、及び対象検出部76を備える。基礎電圧検出部54、基準検出部74、及び対象検出部76の各々は、例えばA−D変換器(ADC)174、176、178を介してバス172に接続されている。これにより、コンピュータ164には、基礎電圧検出部54で検出される電圧Vm、基準検出部74で検出される電圧Vms、及び対象検出部76で検出される電圧Vmoが入力される。
コンピュータ164の記憶部170には、コンピュータ164を基礎設定部48として動作させるための基礎設定プログラム180が記憶される。基礎設定プログラム180は、コンピュータ164を単位抵抗算出部56として動作させるための単位抵抗算出プロセス182、及び基礎数設定部58として動作させるための基礎数設定プロセス184を含む。
また、記憶部170には、コンピュータ164を、重み設定部70として動作させるための重み設定プログラム186が記憶される。重み設定プログラム186には、コンピュータ164を重み算出部84として機能させるための重み算出プロセス188が含まれる。
また、記憶部170には、コンピュータ164を動作数設定部72として動作させるための動作数設定プログラム190が記憶される。動作数設定プログラム190には、コンピュータ164をユニット設定部86として動作させるためのユニット設定プロセス192が含まれる。また、動作数設定プログラム190には、コンピュータ164を個別設定部88a、88b、88c、88dとして動作させるための個別設定プロセス194a、194b、194c、194dが記憶される。
また、コンピュータ164により調整制御部162が実現される場合、記憶部170には、タップa〜dの各々ついて設定された重みWa、Wb、Wc、Wd、及びドライバ回路30a〜30dの合成抵抗値Roa〜Rod等の情報が記憶される。
CPU166は、記憶部170から基礎設定プログラム180を読出してメモリ168に展開し、基礎設定プログラム180が有する単位抵抗算出プロセス182、及び基礎数設定プロセス184等のプロセスを順に実行する。また、CPU166は、記憶部170から重み設定プログラム186を読出してメモリ168に展開し、重み設定プログラム186が有する重み算出プロセス188等のプロセスを順に実行する。
さらに、CPU166は、記憶部170から動作数設定プログラム190を読出してメモリ168に展開し、動作数設定プログラムが有するユニット設定プロセス192、及び個別設定プロセス194a、194b、194c、194d等のプロセスを順に実行する。
次に、図20を参照しながら、調整制御部162で実行される処理の流れを説明する。なお、図20において図18と対応する処理には、図18と同一のステップ番号を括弧書きで併記する。
調整制御部162のコンピュータ164は、半導体集積回路18に電源が供給されると動作を開始する。また、調整制御部162は、半導体集積回路18に電源が供給されると基礎電圧検出部54、基準検出部74、及び対象検出部76が動作を開始する。
図20のフローチャートの最初のステップ220において、コンピュータ164は、基礎電圧検出部54から出力される電圧Vmを読み込み、ステップ222において、電圧Vmに基づいて1スライス分の抵抗値Rsliceを算出する。また、コンピュータ164は、ステップ224において、抵抗値Rslice及び目標とする終端抵抗値Zoutに基づいて基礎動作数SNを設定する。
ステップ226では、基準検出部74から出力される電圧Vms、及び対象検出部76から出力される電圧Vmoを読み込む。ステップ228では、読み込んだ電圧Vms、Vmo、及び基準とするタップaの重みWaから、較正対象のタップcの重みWc(CWc)を算出する。なお、ステップ220〜224とステップ226〜228とは、並行して実行されるものであって良い。
一方、ステップ230では、基礎動作数SN、及び較正対象のタップcに対する重みCWcが得られた否かが確認され、肯定判定されるとステップ232へ移行する。ステップ232では、抵抗値Runitの設定を行う。抵抗値Runitの設定には、基礎動作数SN、終端抵抗値Zoutの目標値(Zo)、較正対象のタップcについて算出された重みCWc、及びタップc以外のタップa、b、dの重みWa、Wb、Wdが用いられる。
コンピュータ164は、抵抗値Runitの設定が終了すると、ステップ232へ移行し、タップa〜dの各々に対応する動作数Na〜Ndの設定を行う。また、コンピュータ164は、動作数Na〜Ndの設定を終了すると、ステップ234へ移行し、設定した動作数Na〜Ndに応じた調整コードCca〜Ccdをドライバ回路30a〜30dへ出力する。
送信回路10は、ドライバ回路30a〜30dのドライバユニット32a〜32dの各々に調整コードCca〜Ccdが入力されることで、動作数Na〜Ndに応じたドライバユニット32a〜32dが動作する。従って、送信回路10は、製造プロセスの変動のみでなく、温度の変動、及び電圧の変動などによってドライバユニット32a〜32dの抵抗値が変化した場合でも、終端抵抗値Zoutが特性インピーダンスZoに整合される。また、送信回路10は、抵抗値の変化に基因する重みの変動が抑えられるので、所望のデエンファシスの強度となる伝送信号Soを出力する。従って、送信回路10は、受信回路14が高精度で入力信号Siを復調できるようにデータ伝送を行うことができる。
以上説明した第7の実施形態では、コンピュータ164を含む調整制御部162を、第1の実施形態に係る調整制御部46に替えて用いたが、コンピュータ164は、第2〜第6の実施形態に適用しても良い。例えば、コンピュータ164は、第2の実施形態に係る調整制御部90、第3の実施形態に係るコード設定部112を含む調整制御部、及び第4の実施形態に係る調整制御部122に用いることができる。また、コンピュータ164は、第5の実施形態に係る調整制御部132、及び第6の実施形態に係る調整制御部150に用いても良い。
送信回路10は、コンピュータ164を含む調整制御部162を備えることで、予め設定した任意のタイミングで、ドライバ回路30a〜30dのドライバユニット32a〜32dに対する動作数Na〜Ndを設定することができる。従って、送信回路10は、製造プロセスの変動のみでなく、動作中の半導体集積回路18に温度変動、及び電圧変動等が生じても、伝送線路16への終端抵抗値Zoutの整合、及び適切なデエンファシスの強度の維持を図ることができる。
また、コンピュータ164を用いた場合、送信回路10は、基準とするタップaを除く、他のタップb〜dに対する重みW(Wib〜Wid)を変化させることができる。これにより、送信回路10は、伝送線路16の特性の変化に対応し得るのみでなく、デエンファシスの強度を任意に調整することができる。
さらに、コンピュータ164は、半導体集積回路18の外部に設けられ、任意のタイミングで半導体集積回路18に接続されても良い。この場合、コンピュータ164は、半導体集積回路18に形成した基礎電圧検出部54、基準検出部74、及び対象検出部76に接続し、電圧Vm、Vms、Vmoを取得する。また、コンピュータ164は、例えば、バッファ回路を介してドライバ回路30a〜30dに接続し、動作数Na〜Ndに応じた調整コードCca〜Ccdを送信回路10に入力すれば良い。
一方、本実施形態では、ドライバユニット32の各々に切替回路38を設け、調整コードCca〜Ccdに応じてドライバユニット32の各々の動作/停止が切替られるようにしたが、ドライバユニット32の動作/停止の切り替えは、これに限るものではない。図21(A)、図21(B)、及び図22には、切替回路38に替えて設ける切替部を示す。なお、図21(A)、21(B)、及び図22では、調整コードCca〜Ccdを、調整コードCcとして表記し、調整コードCcを反転した信号を調整コードCcxと表記する。
図21(A)には、ドライバユニット260を示す。ドライバユニット260は、単位回路262を備える。単位回路262は、相補的に動作するトランジスタMg、Mh、及び抵抗素子264を備える。また、ドライバユニット260は、切替回路266を備える。切替回路266は、P型MOSトランジスタを用いたトランジスタMm、N型MOSトランジスタを用いたトランジスタMn、及びインバータ268を備える。トランジスタMmは、トランジスタMgの電源側に設けられ、トランジスタMmのドレインDが、トランジスタMgのソースSに接続され、トランジスタMmのソースSに電圧Vddが印加される。また、トランジスタMnは、トランジスタMhの接地側に設けられ、トランジスタMnのドレインDがトランジスタMhのソースSに接続され、トランジスタMnのソースSが接地されている。切替回路266は、トランジスタMmのゲートG又はトランジスタMnのゲートGにインバータ268が接続されている。なお、切替回路266では、一例としてトランジスタMmのゲートGにインバータ268が接続されている。
切替回路266のトランジスタMnには、ゲートGに調整コードCcが入力され、トランジスタMmには、調整コードCcがインバータ268により反転されて調整コードCcxとして入力される。従って、切替回路260は、ドライバユニット260に入力される調整コードCcによりトランジスタMm、Mnの各々がオンするか、又はトランジスタMm、Mnの各々がオフする。
ドライバユニット260は、切替回路260のトランジスタMm、Mnの各々がオンすることにより、単位回路262のトランジスタMgのソースSに電圧Vddが印加され、トランジスタMhのソースSが接地される。従って、ドライバユニット260は、切替回路260のトランジスタMm、Mnがオンすることで、トランジスタMg、Mhの各々のゲートGに信号Sia〜Sidが入力され、信号Sia〜Sidに応じた電圧の信号を出力する。この際、ドライバユニット260は、出力抵抗値が、トランジスタMg、Mm、及び抵抗素子264の合成抵抗値又はトランジスタMh、Mn、及び抵抗素子264の合成抵抗値となる。
また、ドライバユニット260は、切替トランジスタMm、Mnの各々がオフすることで、トランジスタMg、Mhの動作が停止される。従って、切替回路266は、調整コードCcに応じてドライバユニット260の動作/停止の切り替えを行うことができる。
図21(B)には、ドライバユニット270を示す。ドライバユニット270は、単位回路272を備える。単位回路272は、相補的に動作するトランジスタMg、Mh、及び抵抗素子274を備える。また、ドライバユニット270は、切替回路276を備える。切替回路276は、トランスミッションゲート(以下、TGとする)278、及びインバータ280を備える。
切替回路276のTG278は、入力側が、トランジスタMgとトランジスタMhとの間のノード282に接続され、出力側が抵抗素子274に接続されている。これにより、ドライバユニット270は、切替回路276のTG278がオンすることにより、信号sia〜Sidに応じた電圧の信号を、抵抗素子274を介して出力する。また、ドライバユニット270は、TG278がオフすることにより、トランジスタMg、Mhと抵抗素子274との間が開放され、信号Sia〜が入力されても電圧出力を停止する。
切替回路276は、TG278はP型MOSトランジスタのゲート側の制御端子278p又はN型MOSトランジスタのゲート側の制御端子278nの一方にインバータ280が接続される。なお、切替回路276では、一例として制御端子278pにインバータ280が接続されている。
切替回路276は、TG278の制御端子278nに調整コードCcが入力され、TG278の制御端子278pに、インバータ280により反転された調整コードCc(インバータCcx)を介して入力され、調整コードCcによりTG278がオン・オフされる。従って、ドライバユニット270は、切替回路276に入力される調整コードCcにより電圧出力/停止が切り替えられる。
図22には、ドライバユニット274を示す。ドライバユニット284は、単位回路286を備える。単位回路286は、相補的に動作するトランジスタMg、Mh、及び抵抗素子288を備える。また、ドライバユニット284は、切替回路290を備える。切替回路290は、P型MOSトランジスタを用いたトランジスタMr、N型MOSトランジスタを用いたトランジスタMs、2つのトランスミッションゲート(TG)292、294、及びインバータ296を備える。
切替回路290のTG292は、単位回路286のトランジスタMgのゲートG側に設けられ、トランジスタMgのゲートGとドライバユニット284の信号入力側との間を開閉する。また、TG294は、単位回路286のトランジスタMhのゲートG側に設けられ、トランジスタMhのゲートGとドライバユニット284の信号入力側との間を開閉する。
切替回路290のトランジスタMrは、単位回路286のトランジスタMgとTG292との間に設けられ、ドレインDがトランジスタMgのゲートGに接続され、ソースSに電圧Vddが印加される。また、トランジスタMsは、トランジスタMhとTG294との間に設けられ、ドレインDがトランジスタMhのゲートGに接続され、ソースSが接地されている。
切替回路290は、トランジスタMrがオンすることにより単位回路286のトランジスタMgのゲートGに電圧Vddを印加さ、トランジスタMsがオンすることにより単位回路286のトランジスタMhのゲートGを接地させる。単位回路286は、トランジスタMgのゲートGに電圧Vddが印加されることにより、トランジスタMgが動作を停止し、トランジスタMhのゲートGが接地されることにより、トランジスタMhが動作を停止する。
切替回路290は、TG292、294の各々がオンすることにより、信号Sia〜SidをトランジスタMgのゲートG、及びトランジスタMhのゲートGへ入力する。また、切替回路290は、TG292、294の各々がオフすることにより、単位回路286をドライバユニット284の信号入力側から切り離す。
切替回路290は、一例として、調整コードCcが、トランジスタMrのゲートG、及びTG292、294の各々のP型MOSトランジスタのゲート側の制御端子292p、294pに入力される。また、切替回路290は、調整コードCcがインバータ296により反転されて、調整コードCcxとされてトランジスタMsのゲートG、及びTG292、294の各々のN型MOSトランジスタのゲート側の制御端子292n、294nに入力される。
従って、切替回路290は、調整コードCcに応じ、トランジスタMr、Msがオン・オフされ、TG292、294が、オフ・オンされる。また、切替回路290は、トランジスタMr、Msの各々がオフする際、TG292、294の各々がオンし、トランジスタMr、Msの各々がオンする際、TG292、294の各々がオフする。
ドライバユニット284は、切替回路290のトランジスタMr、Msの各々がオフし、TG292、294の各々がオンすることにより抵抗素子288を介して、信号Sia〜Sidに応じた電圧の信号を出力する。また、ドライバユニット284は、切替回路290のトランジスタMr、Msの各々がオンし、TG292、294の各々がオフすることにより、トランジスタMg、Mhの動作が停止される。
従って、ドライバユニット284は、切替回路290を設けることによって、調整コードCc(Cca〜Ccd)に応じてトランジスタMg、Mhの動作/停止が切り替えられる。また、ドライバユニット284は、トラジス多Mg、Mhの動作が停止される際に、信号入力側と単位回路286との間が開放される。
開示の技術は、上記実施の形態に記載に限らず、各部分が目的とする機能を含む形態であれば良い。また、本明細書に記載された全ての特許出願及び特許出願に開示される技術文献は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に、参照により取り込まれる。
開示の技術は、以下の付記を含む。
(付記1)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路と、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出部と、
前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する設定部と、
を含む信号伝送回路。
(付記2)
前記個別検出部は、前記複製回路として前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応するドライバ回路毎の複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出し、
前記設定部において、前記個別検出部で検出した前記複数のドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記複数のドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の各々の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路の出力抵抗値に対する前記他のドライバ回路の各々の出力抵抗値に基づく比を算出する、
付記1記載の信号伝送回路。
(付記3)
前記個別検出部は、前記複製回路として、前記複数のドライバ回路のうちの2つのドライバ回路の動作単位回路に対応する複製回路を用い、当該複製回路の一方を電源側とし他方を接地側として直列接続した接続点の電圧を前記出力電圧として検出する、
付記1記載の信号伝送回路。
(付記4)
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎検出部と、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部で検出した電圧に基づいて設定する基礎設定部と、
を含み、前記設定部が、前記基礎動作数、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比、及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
付記1から付記3の何れかに記載の信号伝送回路。
(付記5)
前記設定部は、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎に動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
を含む付記4記載の信号伝送回路。
(付記6)
前記個別検出部が出力電圧を検出する動作、及び前記基礎検出部が前記出力電圧を検出する動作を開始してから前記基礎動作数の設定が終了するまでの第1の時間が設定され、前記個別検出部及び前記基礎検出部が前記動作を開始してから前記第1の時間が経過することで前記抵抗値設定部の動作を開始させる第1の時間計測部と、
前記抵抗値設定部が動作を開始してから前記単位重み当たりの抵抗値の設定を終了するまでの第2の時間が設定され、前記抵抗値設定部が動作を開始してから前記第2の時間が経過することで、前記個別設定部の各々において前記動作数の設定を開始させる第2の時間計測部と、
を含む付記4記載の信号伝送回路。
(付記7)
前記設定部は、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付ける受付部と、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
を含む付記4記載の信号伝送回路。
(付記8)
前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
付記1から付記7の何れかに記載の信号伝送回路。
(付記9)
前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
付記1から付記8の何れかに記載の信号伝送回路。
(付記10)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力された信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路と、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、前記複数の複製回路の各々の出力電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部で検出される前記出力電圧、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の前記動作単位回路の出力抵抗値を算出し、当該算出した出力抵抗値に基づいて前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する設定部と、
を含む信号伝送回路。
(付記11)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値の比の逆比を重みとし、当該重み応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路と、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎電圧検出部と、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続し前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎電圧検出部で検出した出力電圧に基づいて設定する基礎設定部と、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出部と、
前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の重みを算出する抵抗比算出部と、
前記基礎動作数、前記抵抗比算出部で算出した重み、及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された重みに基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付ける受付部と、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となり、かつ重みが受け付けられたドライバ回路を除くドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
を含む信号伝送回路。
(付記12)
前記動作単位回路は、前記入力される信号に応じて相補的に動作する一対の能動素子、及び抵抗素子を含む、付記1から付記11の何れかに記載の信号伝送回路。
(付記13)
入力される信号を複数に分岐する分岐部と、
所定の出力抵抗値となるように形成され前記分岐部で分岐されて入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように前記分岐部で分岐された信号の各々に対して設けられて並列接続された複数のドライバ回路と、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出部と、
前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する設定部と、
を含む半導体集積回路。
(付記14)
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎検出部と、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部で検出した電圧に基づいて設定する基礎設定部と、
を含み、前記設定部が、前記基礎動作数、及び前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
付記13記載の半導体集積回路。
(付記15)
前記設定部は、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎に動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
を含む付記14記載の半導体集積回路。
(付記16)
前記個別検出部が出力電圧を検出する動作、及び前記基礎検出部が前記出力電圧を検出する動作を開始してから前記基礎動作数の設定が終了するまでの第1の時間が設定され、前記個別検出部及び前記基礎検出部が前記動作を開始してから前記第1の時間が経過することで前記抵抗値設定部の動作を開始させる第1の時間計測部と、
前記抵抗値設定部が動作を開始してから前記単位重み当たりの抵抗値の設定を終了するまでの第2の時間が設定され、前記抵抗値設定部が動作を開始してから前記第2の時間が経過することで、前記個別設定部の各々において前記動作数の設定を開始させる第2の時間計測部と、
を含む付記15記載の半導体集積回路。
(付記17)
前記設定部は、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付ける受付部と、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
を含む付記14記載の半導体集積回路。
(付記18)
前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
付記13から付記17の何れかに記載の半導体集積回路。
(付記19)
前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
付記13から付記18の何れかに記載の半導体集積回路。
(付記20)
入力される信号を複数に分岐する分岐部と、
所定の出力抵抗値となるように形成され前記分岐部で分岐されて入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力された信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように前記分岐部で分岐された信号の各々に対して設けられて並列接続された複数のドライバ回路と、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、前記複数の複製回路の各々の出力電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部で検出される前記出力電圧、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の前記動作単位回路の出力抵抗値を算出し、当該算出した出力抵抗値に基づいて前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する設定部と、
を含む半導体集積回路。
(付記21)
入力される信号を複数に分岐する分岐部と、
所定の出力抵抗値となるように形成され前記分岐部で分岐されて入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値の比の逆比を重みとし、当該重み応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように前記分岐部で分岐された信号の各々に対して設けられて並列接続された複数のドライバ回路と、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎電圧検出部と、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続し前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎電圧検出部で検出した出力電圧に基づいて設定する基礎設定部と、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出部と、
前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の重みを算出する抵抗比算出部と、
前記基礎動作数、前記抵抗比算出部で算出した重み、及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された重みに基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付ける受付部と、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となり、かつ重みが受け付けられたドライバ回路を除くドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
を含む半導体集積回路。
(付記22)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力する複数のドライブ回路を、各々が出力した信号を合成するように並列接続し、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用いる個別検出部により、当該複製回路の各々の出力電圧を検出し、
前記個別検出部により検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、
前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する、
ことを含む信号伝送回路の調整方法。
(付記23)
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用いる基礎検出部により、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出し、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部により検出した電圧に基づいて設定し、
前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記基礎動作数、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
ことを含む付記22記載の信号伝送回路の調整方法。
(付記24)
前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、
前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定し、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に対する重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎の動作単位回路の前記動作数を設定する、
ことを含む付記23記載の信号伝送回路の調整方法。
(付記25)
前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、
前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定し、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付け、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎の動作単位回路の前記動作数を設定する、
ことを含む付記23記載の信号伝送回路の調整方法。
(付記26)
前記個別検出部に、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を含め、
前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
ことを含む付記22から付記25の何れかに記載の信号伝送回路の調整方法。
(付記27)
前記個別検出部に、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路を含め、
前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
ことを含む付記22から付記26の何れかに記載の信号伝送回路の調整方法。
(付記28)
前記信号伝送回路を形成する半導体集積回路の製造に先立って、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値の変化を検出するシミュレーションを行い、前記シミュレーション結果に基づき、前記個別検出部に用いる複製回路が対応する前記少なくとも2つのドライバ回路を設定する、
ことを含む付記22から付記27の何れかに記載の信号伝送回路の調整方法。
(付記29)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力された信号に応じた電圧の信号を出力する複数のドライバ回路を、出力した信号が合成されるように並列接続し、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の出力抵抗値となる複数の複製回路を用いる電圧検出部により、当該複数の複製回路の各々の出力電圧を検出し、
前記電圧検出部で検出される前記出力電圧、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の前記動作単位回路の出力抵抗値を算出し、
前記算出した出力抵抗値に基づいて前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
ことを含む信号伝送回路の調整方法。
(付記30)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値の比の逆比を重みとし、当該重み応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力する複数のドライバ回路を、出力した信号が合成されるように並列接続し、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用いる基礎電圧検出部により、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出し、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続し前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎電圧検出部で検出した出力電圧に基づいて設定し、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用いる個別検出部により、当該複製回路の各々の出力電圧を検出し、
前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の重みを算出し、
前記基礎動作数、前記抵抗比算出部で算出した重み、及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された重みに基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定し、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付け、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となり、かつ重みが受け付けられたドライバ回路を除くドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
ことを含む信号伝送回路の調整方法。
(付記31)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、各々が出力した信号を合成するように並列接続された複数のドライブ回路を含む信号伝送回路に接続されるコンピュータを、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出ステップと、
前記個別検出ステップにより検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する設定ステップと、
を含む処理を実行させるための信号伝送回路の調整プログラム。
(付記32)
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎検出ステップと、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部により検出した電圧に基づいて設定する基礎設定ステップと、
を含み、前記設定ステップは、前記基礎動作数、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比、及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
ことを含む処理を実行する付記31記載の信号伝送回路の調整プログラム。
(付記33)
前記設定ステップは、
前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定ステップと、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に対する重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎の動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定ステップと、
を含む付記32記載の信号伝送回路の調整プログラム。
(付記34)
前記設定ステップは、
前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定ステップと、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付ける受付ステップと、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎の動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定ステップと、
を含む付記32記載の信号伝送回路の調整プログラム。
(付記35)
前記個別検出ステップにより検出する前記出力電圧に、前記複数のドライバ回路のうちで前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧を含め、
前記設定ステップは、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
ことを含む付記31から付記34の何れかに記載の信号伝送回路の調整プログラム。
(付記36)
前記個別検出ステップにより検出する前記出力電圧に、前記複数のドライバ回路のうちで前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧を含め、
前記設定ステップは、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
ことを含む付記31から付記35の何れかに記載の信号伝送回路の調整プログラム。
(付記37)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力された信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路を含む信号伝送回路に接続されるコンピュータを、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路の各々の出力電圧を検出する電圧検出ステップと、
前記電圧検出ステップにより検出した前記出力電圧、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の前記動作単位回路の出力抵抗値を算出し、前記算出した出力抵抗値に基づいて前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する設定ステップと、
を含む処理を実行させるための信号伝送回路の調整プログラム。
(付記38)
所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値の比の逆比を重みとし、当該重み応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路を含む信号伝送回路に接続されるコンピュータを、
前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎電圧検出ステップと、
前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続し前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎電圧検出ステップにより検出した出力電圧に基づいて設定する基礎設定ステップと、
前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出ステップと、
前記個別検出ステップにより検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の重みを算出する抵抗比算出ステップと、
前記基礎動作数、前記抵抗比算出部で算出した重み、及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された重みに基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定ステップと、
前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路について新に設定する重みを受け付ける受付ステップと、
前記単位重み当たりの抵抗値、前記受付部で受け付けた重み、及び前記出力抵抗値に基づく重みから、重みが受け付けられたドライバ回路の出力抵抗値が受け付けた重みに応じた出力抵抗値となり、かつ重みが受け付けられたドライバ回路を除くドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する設定ステップと、
を含む処理を実行させるための信号伝送回路の調整プログラム。
10、130 送信回路
12 信号伝送装置
16 伝送線路
18 半導体集積回路
20 信号変換部
22 マルチプレクサ
24 プリドライバ部
26 ドライバ部
30(30a〜30d) ドライバ回路
32(32a〜32d) ドライバユニット
34(34a〜34d) 単位回路
46、90、122、132、150、162 調整制御部
48 基準設定部
52、92、112、124 コード設定部
54 基礎検出部
56 単位抵抗算出部
58 基礎数設定部
60a〜60d レプリカ回路
62 レプリカ回路
70、94、114 重み設定部
72 動作数設定部
74 基礎検出部
76、100、102 対象検出部
84、108、110、118 重み算出部
86、96 ユニット設定部
88a〜88d、98a〜98d、126a〜126d、142a〜142d コード設定部
116 変位検出部
128 重み入力部
134 コード設定部
138 検出部
140 ユニット算出部
144a〜144d、146a〜146d スイッチ素子
152 動作制御部
154 カウンタ部
156 フラグ制御部
164 コンピュータ

Claims (15)

  1. 所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように並列接続された複数のドライバ回路と、
    前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出部と、
    前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する設定部と、
    を含む信号伝送回路。
  2. 前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎検出部と、
    前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部で検出した電圧に基づいて設定する基礎設定部と、
    を含み、前記設定部が、前記基礎動作数、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比、及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
    請求項1記載の信号伝送回路。
  3. 前記設定部は、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値(Runit)を設定する抵抗値設定部と、
    前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎に動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
    を含む請求項2記載の信号伝送回路。
  4. 前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
    請求項1から請求項3の何れか1項記載の信号伝送回路。
  5. 前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
    請求項1から請求項4の何れか1項記載の信号伝送回路。
  6. 入力される信号を複数に分岐する分岐部と、
    所定の出力抵抗値となるように形成され前記分岐部で分岐されて入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力し、出力した信号が合成されるように前記分岐部で分岐された信号の各々に対して設けられて並列接続された複数のドライバ回路と、
    前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用い、当該複製回路の各々の出力電圧を検出する個別検出部と、
    前記個別検出部で検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比、及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する設定部と、
    を含む半導体集積回路。
  7. 前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用い、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出する基礎検出部と、
    前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部で検出した電圧に基づいて設定する基礎設定部と、
    を含み、前記設定部が、前記基礎動作数、及び前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
    請求項6記載の半導体集積回路。
  8. 前記設定部は、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定する抵抗値設定部と、
    前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎に動作単位回路の前記動作数を設定する個別設定部と、
    を含む請求項7記載の半導体集積回路。
  9. 前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
    請求項6から請求項8の何れか1項記載の半導体集積回路。
  10. 前記個別検出部は、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路を含み、前記設定部において、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
    請求項6から請求項9の何れか1項記載の半導体集積回路。
  11. 所定の出力抵抗値となるように形成され入力される信号に応じた電圧を出力するように動作する複数の動作単位回路を各々が備え、各々に対して予め設定された出力抵抗値に応じて前記動作単位回路の前記出力抵抗値が設定され、前記動作単位回路の動作数が設定されることにより当該動作数の前記動作単位回路が並列接続して動作して前記入力される信号に応じた電圧の信号を出力する複数のドライブ回路を、各々が出力した信号を合成するように並列接続し、
    前記複数のドライバ回路のうちの少なくとも2つのドライバ回路について抵抗値が一つの前記動作単位回路の前記出力抵抗値となる複製回路を用いる個別検出部により、当該複製回路の各々の出力電圧を検出し、
    前記個別検出部により検出した前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの一つのドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧と前記少なくとも2つのドライバ回路のうちの他のドライバ回路に対応する複製回路の出力電圧との電圧比に基づいて、前記一つのドライバ回路に対する前記他のドライバ回路の出力抵抗値に基づく比を算出し、
    前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路に対して前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の動作数を設定する、
    ことを含む信号伝送回路の調整方法。
  12. 前記複数のドライバ回路の各々の一つの動作単位回路に対応し、抵抗値が対応する動作単位回路の前記出力抵抗値となる複数の複製回路を用いる基礎検出部により、当該複数の複製回路を並列接続した全複製回路の出力電圧を検出し、
    前記複数のドライバ回路の各々において同数の動作単位回路を並列接続して前記複数のドライバ回路の出力抵抗値の合成した終端抵抗値を所定値とする際の基礎動作数を、前記基礎検出部により検出した電圧に基づいて設定し、
    前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記基礎動作数、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した前記出力抵抗値に基づく比及び前記複数のドライバ回路の前記予め設定された出力抵抗値に基づく比から、前記複数のドライバ回路の各々の出力抵抗値が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記複数のドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する、
    ことを含む請求項11記載の信号伝送回路の調整方法。
  13. 前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記予め設定された出力抵抗値に基づく比として、前記予め設定された出力抵抗値の比の逆比から得られる重みを用い、前記複数のドライバ回路の各々の重み、及び前記基礎動作数に基づいて、前記終端抵抗値を得るための動作単位回路の単位重み当たりの抵抗値を設定し、
    前記単位重み当たりの抵抗値、前記少なくとも一つのドライバ回路について算出した重み、及び前記複数のドライバ回路の各々の前記予め設定された出力抵抗値に対する重みに基づいて、前記複数のドライバ回路の各々が前記予め設定された出力抵抗値となるように、前記ドライバ回路毎の動作単位回路の前記動作数を設定する、
    ことを含む請求項12記載の信号伝送回路の調整方法。
  14. 前記個別検出部に、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を含め、
    前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記予め設定された出力抵抗値が最も大きいドライバ回路を基準として前記他のドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
    ことを含む請求項11から請求項13の何れか1項記載の信号伝送回路の調整方法。
  15. 前記個別検出部に、前記少なくとも2つのドライバ回路に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路を含め、
    前記ドライバ回路の各々の動作単位回路の前記動作数を設定する際に、前記予め設定された出力抵抗値が最も小さいドライバ回路の出力抵抗値の比を算出する、
    ことを含む請求項11から請求項14の何れか1項記載の信号伝送回路の調整方法。
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