JP6005387B2 - セラミック部品の製造方法 - Google Patents
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Description
(a)セラミックグリーンシート積層体に粘着テープを貼着する。
(b)この粘着テープを介してセラミックグリーンシート積層体を台座上に固定する。
(c)台座上に固定したセラミックグリーンシート積層体を切断して複数の生チップを形成する。
(d)複数の生チップを粘着テープから取り出す。
しかし、特許文献1に記載されているような従来の粘着テープでは、粘着力の低下が十分ではなく、歩留りよくセラミック部品を製造できないという問題があった。
しかし、感温性粘着テープを使用しても、歩留りよくセラミック部品を製造できないことがあった。
(1)基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープを、セラミックグリーンシート積層体に貼着する第1工程と、前記セラミックグリーンシート積層体を、前記粘着テープを介して台座上に固定する第2工程と、台座上に固定した前記セラミックグリーンシート積層体を切断して複数の生チップを形成する第3工程と、前記複数の生チップの状態を検査する第4工程と、検査後の前記複数の生チップを前記粘着テープから取り出す第5工程と、を含み、前記粘着テープは、前記粘着剤層が側鎖結晶性ポリマーを含有し、かつ該側鎖結晶性ポリマーの凍結点以下の温度で粘着力が低下する感温性粘着テープであり、前記第1〜第4工程を前記凍結点よりも高い雰囲気温度で行うとともに、前記第5工程を前記凍結点以下の雰囲気温度で行うことを特徴とするセラミック部品の製造方法。
(2)前記凍結点が10〜15℃であるとともに、前記第4工程における雰囲気温度が20〜25℃である前記(1)に記載のセラミック部品の製造方法。
(3)前記第4工程を、目視によって行う前記(1)または(2)に記載のセラミック部品の製造方法。
(4)前記第4工程を、前記複数の生チップのうち互いに隣接している生チップ同士の間隔が広がるように前記基材フィルムを湾曲させることによって行う前記(1)〜(3)のいずれかに記載のセラミック部品の製造方法。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のセラミック部品の製造方法に使用することを特徴とする感温性粘着テープ。
(6)ポリエチレンテレフタレートに対する180°剥離強度が、前記第3工程において0.3N/25mm以上であり、前記第4工程において7.0N/25mm以上であり、前記第5工程において0.2N/25mm以下である前記(5)に記載の感温性粘着テープ。
(7)前記第3工程の雰囲気温度が60〜80℃であり、前記第4工程の雰囲気温度が20〜25℃であり、前記第5工程の雰囲気温度が0〜15℃である前記(6)に記載の感温性粘着テープ。
(8)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のセラミック部品の製造方法で得られる生チップを焼成してセラミックチップを得、このセラミックチップの端面に外部電極を形成して積層セラミックコンデンサを製造することを特徴とする積層セラミックコンデンサの製造方法。
第2工程:セラミックグリーンシート積層体を、感温性粘着テープを介して台座上に固定する。
第3工程:台座上に固定したセラミックグリーンシート積層体を切断して複数の生チップを形成する。
第4工程:複数の生チップの状態を検査する。
第5工程:検査後の複数の生チップを感温性粘着テープから取り出す。
第6工程:得られた生チップを焼成してセラミックチップを得、このセラミックチップの端面に外部電極を形成して積層セラミックコンデンサを得る。
ベヘニルアクリレートを45部、メチルアクリレートを50部、アクリル酸を5部、およびパーブチルND(日油社製)を0.2部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に添加して混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は65万、融点は55℃、凍結点は43℃であった。
ベヘニルアクリレートを17部、ステアリルアクリレートを28部、メチルアクリレートを50部、アクリル酸を5部、およびパーブチルND(日油社製)を0.2部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に添加して混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は60万、融点は40℃、凍結点は27℃であった。
セチルアクリレートを15部、ステアリルアクリレートを30部、メチルアクリレートを50部、アクリル酸を5部、およびパーブチルND(日油社製)を0.2部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に添加して混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は52万、融点は30℃、凍結点は15℃であった。
セチルアクリレートを15部に代えて30部にし、ステアリルアクリレートを30部に代えて15部にした以外は、合成例3と同様にしてモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は58万、融点は25℃、凍結点は10℃であった。
まず、合成例1〜4で得られた各共重合体を、酢酸エチルを用いて固形分が30重量%になるよう調整して共重合体溶液を得た。次に、この共重合体溶液を、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に塗布して乾燥させ、厚さ40μmの粘着剤層が形成された感温性粘着テープを得た。
得られた感温性粘着テープについて、180°剥離強度を評価した。評価方法を以下に示すとともに、その結果を表2に示す。
得られた感温性粘着テープについて、70℃、23℃、15℃、10℃および5℃の各雰囲気温度における180°剥離強度をJIS Z0237に準拠して測定した。具体的には、まず、70℃の雰囲気温度で感温性粘着テープをポリエチレンテレフタレート製の板に貼着し、20分間静置した後にロードセルを用いて300mm/分の速度で180°剥離し、70℃の雰囲気温度における180°剥離強度を測定した。
Claims (5)
- 基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープを、セラミックグリーンシート積層体に貼着する第1工程と、
前記セラミックグリーンシート積層体を、前記粘着テープを介して台座上に固定する第2工程と、
台座上に固定した前記セラミックグリーンシート積層体を切断して複数の生チップを形成する第3工程と、
前記複数の生チップの状態を検査する第4工程と、
検査後の前記複数の生チップを前記粘着テープから取り出す第5工程と、を含み、
前記粘着テープは、前記粘着剤層がセチルアクリレート、ステアリルアクリレート、メチルアクリレートおよびアクリル酸を重合させて得られる側鎖結晶性ポリマーを含有し、かつ該側鎖結晶性ポリマーの凍結点以下の温度で粘着力が低下する感温性粘着テープであり、前記凍結点が10〜15℃であり、ポリエチレンテレフタレートに対する180°剥離強度が、前記第3工程において0.3N/25mm以上、前記第4工程において7.0N/25mm以上、前記第5工程において0.2N/25mm以下であり、
前記第1〜第4工程を前記凍結点よりも高い雰囲気温度で行うとともに、前記第5工程を前記凍結点以下の雰囲気温度で行うとともに、前記第4工程における雰囲気温度が20〜25℃であることを特徴とするセラミック部品の製造方法。 - 前記第4工程を、目視によって行う請求項1に記載のセラミック部品の製造方法。
- 前記第4工程を、前記複数の生チップのうち互いに隣接している生チップ同士の間隔が広がるように前記基材フィルムを湾曲させることによって行う請求項1または2に記載のセラミック部品の製造方法。
- 前記第3工程の雰囲気温度が60〜80℃であり、前記第5工程の雰囲気温度が0〜15℃である請求項1〜3のいずれかに記載のセラミック部品の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のセラミック部品の製造方法で得られる生チップを焼成してセラミックチップを得、このセラミックチップの端面に外部電極を形成して積層セラミックコンデンサを製造することを特徴とする積層セラミックコンデンサの製造方法。
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