JP6004849B2 - ハロゲン化アルミニウムガスの製造方法 - Google Patents
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Description
アルミニウムを収容した収容部を備えた反応器の上流側からハロゲン系ガスを該収容部に供給することにより、該アルミニウムと該ハロゲン系ガスとを接触させてハロゲン化アルミニウムガスを製造する方法において、
該ハロゲン系ガスと第一キャリアガスとを該収容部の上流側から供給することにより、該収容部の下流側からハロゲン化アルミニウムガス及び第一キャリアガスを排出し、かつ
該アルミニウムと接触しないように第二キャリアガスを該収容部より下流側に供給することにより、該収容部の下流側から排出されたハロゲン化アルミニウムガス及び第一キャリアガスと、該第二キャリアガスとを混合させて、該ハロゲン化アルミニウムガスを反応器の下流側から排出するに際し、
該ハロゲン系ガス、該第一キャリアガス及び該第二キャリアガスの合計供給流量に対する該第二キャリアガスの供給流量の割合を0.20以上0.90以下とし、
該アルミニウムと該ハロゲン系ガスとが接触する該収容部の温度を200〜700℃とすることを特徴とするハロゲン化アルミニウムガスの製造方法である。
図1、2において、反応器1、101は、収容部6、106及び第二キャリアガス供給管5、105を有する。該収容部の上流側に希釈ハロゲン系ガス供給管4、104を有し、該収容部の下流側に、第二キャリアガス供給管の下流側と接続した混合部10、110を有する。そして、該混合部の下流側に排出口12、112を有する。ハロゲン系ガスは、ハロゲン系ガス供給管2、102中を流通し、収容部に供給される前に第一キャリアガス供給管3、103より供給された第一キャリアガスと混合され、希釈ハロゲン系ガス供給管を通って収容部に供給される。収容部、混合部、及び輸送配管1、111を外部加熱手段13、113により加熱することができる。
図1の反応器を用いて、本発明について説明する。
図1に示すようなハロゲン化アルミニウムガス製造反応器を使用してハロゲン化アルミニウムガスを製造した例について説明する。本実施例では、ハロゲン系ガスに塩化水素ガスを用い、主成分が三塩化アルミニウムガスであり、一塩化アルミニウムガスを含むハロゲン化アルミニウムガスを製造した。
アルミニウム析出量[mg]=定量結果[mg/L]×0.04[L]×希釈倍率(1)
に代入し、輸送配管内におけるアルミニウム析出量を算出した。その結果、配管内に析出したアルミニウムは1.15mgであった。
三塩化アルミニウム収率[%]=三塩化アルミニウム定量結果[g/L]×0.1[L]×希釈倍率/(20[sccm]×60[min]/3/22400[cc/mol]×133.3[g/mol])×100 (2)
に代入し、三塩化アルミニウム収率を算出した。その結果、三塩化アルミニウム収率は96%(誤差範囲10%以内)であり、原料部において塩化水素ガスとアルミニウムとの反応が十分に行われたことが分かった。
第一キャリアガスの供給流量を700sccm、第二キャリアガスの供給流量を400sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.36であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、0.94mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は92%であった。これら結果を表1にまとめた。
第一キャリアガスの供給流量を400sccm、第二キャリアガスの供給流量を700sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.63であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、0.89mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は92%であった。これら結果を表1にまとめた。
第一キャリアガスの供給流量を100sccm、第二キャリアガスの供給流量を1000sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.89であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、0.13mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は96%であった。これら結果を表1にまとめた。
第一キャリアガスの供給流量を500sccm、第二キャリアガスの供給流量を100sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.16であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、1.03mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は96%であった。これら結果を表1にまとめた。
第一キャリアガスの供給流量を100sccm、第二キャリアガスの供給流量を500sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.81であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、0.23mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は96%であった。これら結果を表1にまとめた。
収容部及び混合部の温度を450℃、第一キャリアガスの供給流量を130sccm、第二キャリアガスの供給流量を50sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.25であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、0.17mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は96%であった。これら結果を表1にまとめた。
第一キャリアガスの供給流量を1100sccm、第二キャリアガスの供給流量を0sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.00であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、1.22mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は88%であった。
第一キャリアガスの供給流量を600sccm、第二キャリアガスの供給流量を0sccmとした以外は、参考例1と同じ条件で塩化アルミニウムガスの製造を行った。このとき、全ガスの合計供給流量に対する第二キャリアガスの供給流量の割合は0.00であった。参考例1と同様に輸送配管内に析出したアルミニウムを定量したところ、1.15mgであった。また、三塩化アルミニウム収率は88%であった。これら結果を表1にまとめた。
2 ハロゲン系ガス供給管
3 第一キャリアガス供給管
4 希釈ハロゲン系ガス供給管
5 第二キャリアガス供給管
6 収容部
7 外殻ケーシング
8 アルミニウム
9 開口部
10 混合部
11 輸送配管
12 排出口
13 外部加熱手段
101 反応器
102 ハロゲン系ガス供給管
103 第一キャリアガス供給管
104 希釈ハロゲン系ガス供給管
105 第二キャリアガス供給管
106 収容部
108 アルミニウム
109 開口部
110 混合部
111 輸送配管
112 排出口
113 外部加熱手段
Claims (3)
- アルミニウムを収容した収容部を備えた反応器の上流側からハロゲン系ガスを該収容部に供給することにより、該アルミニウムと該ハロゲン系ガスとを接触させてハロゲン化アルミニウムガスを製造する方法において、
該ハロゲン系ガスと第一キャリアガスとを該収容部の上流側から供給することにより、該収容部の下流側からハロゲン化アルミニウムガス及び第一キャリアガスを排出し、かつ
該アルミニウムと接触しないように第二キャリアガスを該収容部より下流側に供給することにより、該収容部の下流側から排出されたハロゲン化アルミニウムガス及び第一キャリアガスと、該第二キャリアガスとを混合させて、該ハロゲン化アルミニウムガスを反応器の下流側から排出するに際し、
該ハロゲン系ガス、該第一キャリアガス及び該第二キャリアガスの合計供給流量に対する該第二キャリアガスの供給流量の割合を0.20以上0.90以下とし、
該アルミニウムと該ハロゲン系ガスとが接触する該収容部の温度を200〜700℃とすることを特徴とするハロゲン化アルミニウムガスの製造方法。 - 前記収容部を囲むように外殻ケーシングを設置し、該収容部と該外殻ケーシングとの間から前記第二キャリアガスを該収容部より下流側に供給することにより、該収容部の外周方向から第二キャリアガスをハロゲン化アルミニウムガス及び第一キャリアガスと混合させることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化アルミニウムガスの製造方法。
- 請求項1又は2に記載の方法により製造したハロゲン化アルミニウムガスガス、第一キャリアガス、及び第二キャリアガスを含む混合ガスを、アルミニウム系III族窒化物単結晶の原料ガスとして使用することを特徴とするアルミニウム系III族窒化物単結晶の製造方法。
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