JP6004625B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。更に詳しくは、ストレートスタイルの形成およびパーマスタイルの再現に用いられる毛髪化粧料に関する。
美しいストレートスタイルを形成するためには、毛髪のくせや広がりが抑制されることが必要である。また、ウェーブがいわゆるダレた状態のパーマスタイルを、リッジ(毛髪のウェーブの山の部分)がくっきりとしたスタイルに再現することが求められている。
そこで、上記要望に対応した毛髪化粧料として、高級アルコールおよびカチオン界面活性剤を使用して乳化させた組成物に、固形または半固形の油剤および樹脂等を配合したクリーム状の毛髪化粧料が用いられている。
しかしながら、上記毛髪化粧料は、手でクリームを延ばしにくいため、毛髪に均一に塗布させることが難しく、毛髪へのなじみや浸透性も良好でなかった。また、高級アルコールを使用するため、毛髪が柔らかくなって十分なセット力が出ないとともに、毛髪がベタついて手触りも良くなかった。そして、このようにベタつきおよび重さを生じるため、セットしたスタイルの持続性が弱かった。さらには、上記塗布性の問題点を解消するために、低粘度のクリームとすると、安定性の面から、固形または半固形の油剤および樹脂等を多量に配合することが困難であった。
手での延ばしやすさ及び安定性を向上させるために、上記高級アルコールおよびカチオン界面活性剤を使用して乳化させた組成物にヒドロキシプロピルデンプンリン酸またはその塩を配合した組成物が知られている(たとえば特許文献1参照)。しかしながら、さらにスタイリング力を兼ね備えることについては、検討されていなかった。
特開2011−93832号公報
本発明は、手で延ばしやすく、毛髪に均一に塗布することが容易で、塗布後は毛髪に良好になじんで浸透性が良く、製品の安定性も良好である毛髪化粧料を提供することを課題とする。また、セット力およびウェーブ再現力に優れ、形成したヘアスタイルの持続性も良好な毛髪化粧料を提供することを課題とする。
[1]潮解性を有するカチオン性増粘剤(A)および界面活性剤(B)を含むことを特徴とする毛髪化粧料。
[2]前記成分(A)が、前記成分(A)を水に分散させて作成した粘度10000cpsのジェル100gにNaClを2g配合すると、上記ジェルが50%以上の粘度低下を起こすものであることを特徴とする[1]に記載の毛髪化粧料。
[3]さらに油剤および/またはその誘導体(C)を含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の毛髪化粧料。
[4]前記成分(A)を0.005〜5重量%、前記成分(B)を0.4〜6重量%を含むことを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
[5]前記成分(C)を0.01〜20重量%含むことを特徴とする[3]または[4]に記載の毛髪化粧料。
[6]さらに樹脂(D)を0.1〜20重量%含むことを特徴とする[1]〜[5]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
[7]さらにエタノール(E)を0.1〜30重量%含むことを特徴とする[1]〜[6]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
[8]前記成分(B)が、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤および両性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[1]〜[7]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
[9]前記成分(C)が、炭化水素類、油脂類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類およびシリコーン油ならびにそれらの誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[3]〜[8]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
[10]パーマスタイルの再現に用いられ、かつ前記成分(C)が25℃で固体または半固体の油剤および/またはその誘導体であることを特徴とする[3]〜[9]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
[11]ストレートスタイルの形成に用いられ、かつ前記成分(C)が25℃で液体または半固体の油剤および/またはその誘導体であることを特徴とする[3]〜[9]のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
本発明の毛髪化粧料は、潮解性を有し、手にとると液状化するため、毛髪への延びが良く、毛髪に均一に塗布することが容易であり、また、毛髪へ指通り良くなじんで浸透する。そして、セット力に優れるとともに、弾力あるウェーブを再現することができ、さらに毛束も容易に形成できる。そのようにして形成されたスタイルはまとまりおよび持続性に優れる。そして製品の安定性も良好である。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の毛髪化粧料は、潮解性を有するカチオン性増粘剤(A)および界面活性剤(B)を含む。
(1)成分
(A)潮解性を有するカチオン性増粘剤
カチオン性増粘剤とは、水中で解離して陽イオンとなる増粘剤をいう。潮解性を有するカチオン性増粘剤を用いた毛髪化粧料は、手に取ると液状化して、毛髪化粧料の粘度が下がるため、毛髪化粧料の毛髪への均一な塗布が容易であるとともに、毛髪化粧料の毛髪へのなじみおよび浸透性が良好である。
カチオン性増粘剤の潮解性の程度としては、カチオン性増粘剤を水に分散させて作成した粘度10000cpsのジェル100gにNaClを2g配合すると、上記ジェルが50%以上の粘度低下を起こすものが好ましい。なお、本明細書において、粘度はブルックフィールド社のBM型粘度計により測定した値である。
カチオン性増粘剤(A)としては、ポリクオタニウム37、ポリクオタニウム86、(ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド)コポリマー等が挙げられる。潮解性を有するカチオン性増粘剤(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
毛髪化粧料の毛髪への延びのよさ、均一な塗布および浸透性の観点から、潮解性を有するカチオン性増粘剤(A)の量は、毛髪化粧料全体に対して0.005〜5重量%が好ましく、0.01〜3重量%がより好ましく、0.05〜1.5重量%が特に好ましい。
(B)界面活性剤
界面活性剤としては、上記潮解性を有するカチオン性増粘剤を良好に分散できる界面活性剤であれば、制限なく用いられる。
界面活性剤(B)の種類としては特に限定されず、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれも用いることができる。界面活性剤(B)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記カチオン性界面活性剤としては、たとえば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5E.O.)、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩;脂肪酸アミドアミン塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;ピリジウム塩;イミダゾリニウム塩などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル/アルキルアリルエーテル硫酸塩;スルホコハク酸塩;N−アシルスルホン酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩;オレフィンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;N−アシルアミノ酸塩;POEアルキルエーテルリン酸およびその塩などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、たとえば、(POE)アルキルエーテル類;POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;多価アルコール脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル類;ポリグリセリン脂肪酸エステル類;オレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;POEグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビット脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;アルキルアルカノールアミド類;POE硬化ヒマシ油;ピログルタミン酸イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油;POEエチレンラノリン;POEコレステロール;POEフィトステロール;POEコレスタノール;POEフィトスタノール、PPG−1トリデセス−6などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、たとえば、コカミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型;2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン型;アミノ酸型;アルキルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
これらの中でも、潮解性を有するカチオン性増粘剤(A)を良好に分散する観点から、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアリルトリモニウムブロミド)、ラウリル硫酸ナトリウム、オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、オレイン酸ソルビタン、PPG−1トリデセス−6が好ましい。
毛髪化粧料の毛髪に対するなじみ及び毛髪の指通りの観点から、界面活性剤(B)の量は、毛髪化粧料全体に対して0.4〜6重量%が好ましく、0.45〜4重量%がより好ましく、0.5〜2重量%が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、成分(A)および成分(B)以外に以下の成分を含むことが好ましい。
(C)油剤および/またはその誘導体
本発明の毛髪化粧料は、油剤および/またはその誘導体を含むことが好ましい。油剤および/またはその誘導体を含むことにより、スタイリング力が向上する。
油剤および/またはその誘導体(C)としては、25℃で液体、固体または半固体の油剤および/またはその誘導体が挙げられる。
25℃で液体の油剤としては、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ヒマシ油、マカデミアンナッツオイル、ツバキ油等の油脂類、ホホバ油等のロウ類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類、ジメチルシリコーン、揮発性シリコーン、高重合ジメチルシリコーン、高重合ジメチコノール、フェニル変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン油などが挙げられる。
25℃で固体の油剤としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、ポリエチレンワックス等の炭化水素類、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ブチル等のエステル類、カカオ脂、ココア脂、モクロウ、牛脂、乳脂等の油脂類、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ミツロウ、鯨ロウ等のロウ類、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸類などが挙げられる。
25℃で半固体の油剤としては、ワセリン等の炭化水素類、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等のエステル類、パーム油、パーム核油、ヤシ脂、シア脂、馬油等の油脂類、ラノリン、還元ラノリン等のロウ類、ラノリンアルコール等の高級アルコール類、ラノリン脂肪酸などの脂肪酸類などが挙げられる。
油剤の誘導体としては、上記油剤にエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを付加したもの等が挙げられる。
上記油剤および/またはその誘導体(C)は1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。25℃で液体、固体および半固体の油剤および/またはその誘導体を組み合わせて用いてもよい。
上記の中で、25℃で液体の油剤および/またはその誘導体としては流動パラフィン、ジメチルポリシロキサン、スクワラン、ツバキ油およびそれらの誘導体が好ましく、25℃で固体の油剤および/またはその誘導体としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ポリエチレンワックス、ミツロウ、POE(30)セチルアルコールおよびそれらの誘導体が好ましく、25℃で半固体の油剤および/またはその誘導体としては、ワセリン、ラノリン、シアバター、POE(40)硬化ひまし油およびそれらの誘導体が好ましい。また、25℃で固体の油剤および/またはその誘導体よりも、25℃で半固体の油剤および/またはその誘導体の方が、ごわつきが少なく、柔らかな仕上がりとなるため好ましい。25℃で半固体の油剤および/またはその誘導体の中でもワセリンが特に好ましい。
パーマスタイルの再現に用いる毛髪化粧料には、ウェーブの再現性および毛のまとまりが良好であることから、25℃で固体または半固体の油剤および/またはその誘導体を用いることが好ましい。ストレートスタイルの形成に用いる毛髪化粧料には、毛髪の手触りおよび毛先のまとまりが良好であることから、25℃で液体または半固体の油剤および/またはその誘導体を用いることが好ましい。
セット力、弾力あるウェーブ再現力または束感といったスタイリング力の観点から、油剤および/またはその誘導体(C)の量は、毛髪化粧料全体に対して0.01〜20重量%が好ましく、0.5〜15重量%がより好ましく、1〜10重量%が特に好ましい。
油剤および/またはその誘導体を上記範囲の上限の量まで配合可能としたのは、本発明の毛髪化粧料が潮解性を有するカチオン性増粘剤を用いたことによる。カチオン性増粘剤を界面活性剤と組み合わせると、上記油剤および/またはその誘導体をよりよく乳化・分散させることができる。よって、成分(A)および成分(B)を含む系で成分(C)を乳化した組成物は、高級アルコールおよび界面活性剤で成分(C)を乳化した組成物よりもはるかに安定で、製品の安定性を損なうことがない。
(D)樹脂
本発明の毛髪化粧料は、成分(A)以外の樹脂を含むことも好ましい。樹脂を含むとセット力が向上するとともに、形成されたスタイルの持続性を高めることができる。
樹脂(D)としては、特に限定されるものではなく、いわゆる皮膜形成樹脂を用いることができ、具体的には(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウムなどのアニオン性樹脂、(ポリメタクリロイルエチルベタイン、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーなどの両性樹脂、(ポリクオタニウム-56、(マレイン酸ラネス−40/スチレンスルホン酸Na)コポリマーなどのカチオン性樹脂、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、ポリビニルカプロラクタムなどのノニオン性樹脂が挙げられる。樹脂(D)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
樹脂(D)を用いる場合は、樹脂(D)の量は、セット力の観点から、毛髪化粧料全体に対して0.1〜20重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
(E)エタノール
本発明の毛髪化粧料は、エタノールを含むことも好ましい。エタノールを配合することにより、毛髪化粧料の速乾性を上げることができる。
速乾性と毛髪の手触りの観点から、エタノール(E)の量は、毛髪化粧料全体に対して0.1〜30重量%が好ましく、0.5〜15重量%がより好ましい。
(F)その他の成分
本願の毛髪化粧料は、その効果を損なわない範囲で、紫外線吸収剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、トリエタノールアミンのようなpH調整剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、色素等の添加剤を含有することができる。
本発明の毛髪化粧料は、さらに水を含んでいてもよく、水としては特に限定されないが、精製水、イオン交換水、水道水が挙げられる。
(2)剤型
本発明の毛髪化粧料の剤型としては、特に限定されないが、ヘアワックス、ヘアミルク、ヘアクリーム、洗い流さないトリートメント等が挙げられる。特に、クリーム状のヘアワックスまたはヘアミルクの剤型にすると、スタイル形成性が良好に発揮され、また再整髪が容易であるため好ましい。
(3)毛髪化粧料の製造方法
本発明の毛髪化粧料は、上述した各成分を、公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散および乳化等を必要に応じて選択して行うことによって製造することができる。本発明の毛髪化粧料が成分(C)を含む場合は、成分(B)で成分(A)を分散させた後、該分散液に成分(C)を添加してから、乳化することが好ましい。
(4)毛髪化粧料の使用方法
本発明の毛髪化粧料を用いてストレートスタイルを形成する場合、毛髪に本発明の毛髪化粧料を塗布して、コーム等で毛髪を真っ直ぐに整え、そのままの状態で毛髪を乾燥させる。
本発明の毛髪化粧料を用いてパーマスタイルを再現する場合、毛髪に本発明の毛髪化粧料を塗布した後、毛髪を指でクルクルと絡めながら乾燥させる。
その他、本発明の毛髪化粧料を毛髪に塗布した後、毛髪にくせづけを行ったり、毛束を作成して、毛髪を自由にスタイリングすることが可能である。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1−1〜1−3および表2〜5に示す組成の毛髪化粧料を、全成分を配合した後、均一になるまで充分に攪拌して調製し、以下の項目、方法および基準で評価した。なお、ワセリン、キャンデリラロウおよび流動パラフィンは、潮解性を有するカチオン性増粘剤を界面活性剤で分散させた組成物に添加して乳化した。評価結果を表1−1〜1−3および表2〜5に示す。なお、表中の各成分の配合量の単位は、重量%であり、全成分の合計を100重量%とする。
実施例では、以下の市販品を用いた。
(ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド)コポリマー:BASF社製、TINOVIS CD
ポリクオタニウム37:BASF社製、Salcare SC96
ポリクオタニウム86:BASF社製、Luvigel Advanced
なお、表中の界面活性剤の配合量には、上記製品に含まれる界面活性剤の量も含まれている。
評価は、専門パネラー(美容師)10名により、以下の基準で行い、協議による総意によって判定した。
毛髪としては、PAMS社製の人毛ウィッグUN(トップ40cm、ネープ25cm)を用いた。評価(7)および(8)は、上記毛髪を23mmのロッドで巻いた後、株式会社アリミノ製コスメカール H ファーストローションを塗布して室温で10分放置後、株式会社アリミノ製コスメカール アフターローションを塗布して室温で15分放置することによりパーマ処理したものを用いた。
<評価基準>
(1)潮解性
室温(25℃)の条件下で、手の上に試料1gを出してから1分後のクリームの状態を目視で観察し、判定した。
◎:良く溶けている。
○:溶けている。
△:あまり溶けていない。
×:溶けていない。
(2)延びの良さ
室温(25℃)の条件下で、試料1gを手に取って手の上で延ばす際の、試料の延びの良さを下記の基準で官能評価した。
◎:とても良く延びる。
○:良く延びる。
△:やや延びにくい。
×:延びが悪い。
(3)均一性
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布した際に、ムラにならず均一に塗布できるかどうかを評価した。
◎:非常に均一に塗布できる。
○:均一に塗布できる。
△:やや均一に塗布しにくい。
×:均一に塗布出来ない。
(4)浸透性
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布した後、毛髪への試料のなじみ及び浸透性を評価した。
◎:毛髪にとてもなじみ、良く浸透する。
○:毛髪になじみ、浸透する。
△:毛髪になじみにくく、浸透しにくい。
×:毛髪になじまず、浸透しにくい。
(5)指通り
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛流れを(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通しての風合いを触感で評価した。
◎:かなり指通りが良い。
○:指通りが良い。
△:指通りが少し悪い。
×:指通りがとても悪い。
(6)セット力
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛流れを(ヘアスタイル)を作った。その毛流れを肉眼で評価し、セット力判断の基準とした。
◎:ヘアスタイルの形成力がかなり強い。
○:ヘアスタイルの形成力が強い。
△:ヘアスタイルの形成力に少し劣る。
×:ヘアスタイルの形成力にかなり劣る。
(7)ウェーブ再現力
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛髪の毛先〜中間部分を指で円を描くように絡めながら乾燥させることにより、ウェーブスタイルを作った。そのウェーブの再現力を肉眼で評価し、ウェーブ再現力判断の基準とした。
◎:ウェーブが非常に再現されている。
○:ウェーブが再現されている。
△:ウェーブがあまり再現されていない。
×:ウェーブが再現されていない。
(8)弾力感
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛髪の毛先〜中間部分を指で円を描くように絡めながら乾燥させることにより、ウェーブスタイルを作った。その作ったウェーブの弾力感を触感で評価した。
◎:非常に弾力がある。
○:弾力がある。
△:あまり弾力がない。
×:弾力がない。
(9)束感
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛流れを(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)が、どの程度束になっているのかを肉眼で評価した。
◎:非常に束になっている。
○:束になっている。
△:あまり束になっていない。
×:束になっていない。
(10)まとまり
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛流れを(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)の毛先が、どの程度まとまっているかを肉眼で評価した。
◎:きれいにまとまっている。
○:ややきれいにまとまっている。
△:あまりまとまっていない。
×:まとまっていない。
(11)持続力
室温(25℃)の条件下で、毛髪に五百円玉2個分程度の試料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛流れを(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)が、どの程度維持されるかを肉眼で評価した。
◎:形成されたヘアスタイルが長時間持続する。
○:形成されたヘアスタイルが持続する。
△:形成されたヘアスタイルがあまり持続しない。
×:形成されたヘアスタイルが全く持続しない。
(12)安定性
時間の経過により、試料が分離など状態の変化を起こさないかを評価した。
◎:まったく状態の変化を起こさない。
○:状態の変化を起こさない。
△:やや状態変化する。
×:状態変化する。
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Claims (9)

  1. カチオン性増粘剤(A)、界面活性剤(B)ならびに油剤および/またはその誘導体(C)を含み、
    前記成分(A)が、(ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド)コポリマーであり、
    前記成分(A)の含有量が、1.5〜5重量%であり、
    前記成分(B)が、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤および両性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記カチオン性界面活性剤が4級アンモニウム塩であり、
    前記成分(C)が、25℃で固体の油剤、25℃で半固体の油剤、25℃で液体の油剤、前記油剤のエチレンオキサイド付加物および前記油剤のプロピレンオキサイド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記25℃で液体の油剤が、25℃で液体の、炭化水素類、油脂類、ロウ類、高級アルコール類および脂肪酸類からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするクリーム状の毛髪化粧料(ただし染毛性整髪用組成物である毛髪化粧料を除く)。
  2. 前記成分(B)を0.4〜6重量%含むことを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記成分(C)を0.01〜20重量%含むことを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
  4. さらに樹脂(D)を0.1〜20重量%含み、前記樹脂(D)が皮膜形成樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  5. さらにエタノール(E)を0.1〜30重量%含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  6. 前記25℃で固体の油剤および25℃で半固体の油剤が、25℃で固体または半固体の、炭化水素類、油脂類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類およびエステル類からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  7. 前記25℃で半固体の油剤が、ワセリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、パーム油、パーム核油、ヤシ脂、シア脂、馬油、ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコールおよびラノリン脂肪酸からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  8. パーマスタイルの再現に用いられ、かつ前記成分(C)が25℃で固体または半固体の油剤、前記油剤のエチレンオキサイド付加物および/または前記油剤のプロピレンオキサイド付加物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  9. ストレートスタイルの形成に用いられ、かつ前記成分(C)が25℃で液体の油剤、25℃で半固体の油剤、前記油剤のエチレンオキサイド付加物および/または前記油剤のプロピレンオキサイド付加物であり、前記25℃で液体の油剤が、25℃で液体の、炭化水素類、油脂類、ロウ類、高級アルコール類および脂肪酸類からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
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