JP7199712B2 - 整髪料 - Google Patents
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Description
本発明は、例えば以下の[1]~[7]である。
[3]前記3価以上のポリオール(B)が、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトールから選択される少なくとも1種である、[1]または[2]に記載の整髪料。
[5]前記炭化水素油(C)が、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワランから選択される少なくとも1種である、[1]~[4]のいずれかに記載の整髪料。
<整髪料>
本発明の整髪料は、ジラウロイルグルタミン酸塩(A)を0.2~0.5質量%と、3価以上のポリオール(B)と、炭化水素油(C)と、HLB8~10のノニオン界面活性剤(D)を0.2~4質量%と、アニオン性被膜形成樹脂およびノニオン性被膜形成樹脂から選択される少なくとも1種の被膜形成樹脂(E)を0.01~0.4質量%と、エタノール(F)を0.075~0.8質量%と、水(G)を0.6~4質量%とを含み、前記炭化水素油(C)と、前記3価以上のポリオール(B)との質量比(C/B)が、2.79~3.74である。
なお、上記の各成分の含有量は、整髪料を100質量%とした場合の含有量を示している。
本発明の整髪料は、ジラウロイルグルタミン酸塩(A)を0.2~0.5質量%、好ましくは0.3~0.35質量%含む。
ジラウロイルグルタミン酸塩(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の整髪料は、3価以上のポリオール(B)を含み、後述する炭化水素油(C)と、3価以上のポリオール(B)との質量比(C/B)が、2.79~3.74であり、好ましくは2.97~3.74、より好ましくは2.99~3.08である。
本発明の整髪料は、後述する炭化水素油(C)と、3価以上のポリオール(B)との質量比(C/B)が、前記規定値より小さいと、剤型の安定性が保てず分離してしまう。前記規定値より大きいと、剤の伸びが悪くなる。
3価以上のポリオール(B)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の整髪料は、炭化水素油(C)を含み、炭化水素油(C)と、3価以上のポリオール(B)との質量比(C/B)が、2.79~3.74であり、好ましくは2.97~3.74、より好ましくは2.99~3.08である。
本発明の整髪料は、炭化水素油(C)を含むことによって、濡れたような艶を付与することができる。
炭化水素油(C)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の整髪料は、HLB8~10のノニオン界面活性剤(D)を0.2~4質量%、好ましくは1~3質量%、より好ましくは1~2質量%含む。
HLB8~10のノニオン界面活性剤(D)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の整髪料は、アニオン性被膜形成樹脂およびノニオン性被膜形成樹脂から選択される少なくとも1種の被膜形成樹脂(E)を0.01~0.4質量、好ましくは0.01~0.3質量%、より好ましくは0.15~0.3質量%含む。
アニオン性被膜形成樹脂およびノニオン性被膜形成樹脂から選択される少なくとも1種の被膜形成樹脂(E)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の整髪料は、エタノール(F)を0.075~0.8質量%、好ましくは0.075~0.4質量%、より好ましくは0.2~0.4質量%含む。
エタノール(F)としては、例えば、整髪料の成分として通常用いられるエタノールを、特に制限なく使用することができる。
本発明の整髪料は、水(G)を0.6~4質量%、好ましくは2.5~4質量%、より好ましくは2.5~3.5質量%含む。
水(G)として、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
本発明の整髪料は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、保湿剤、生薬類、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、清涼剤、ビタミン類、タンパク質、香料、抗菌剤、および色素等の添加剤を含有することができる。
本発明の整髪料は、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。製造方法としては各成分を均一に混合するために、好ましくは加熱条件下、例えば75~85℃の加熱条件下で、本発明の整髪料を製造することが好ましい。
本発明の整髪料は、毛髪に塗布して使用することができる。
本発明の整髪料の剤型としては、例えば、ローション状、ゲル状、グリース状などが挙げられ、これらの中でも、ゲル状が好ましい。
表1~4に示す処方で各成分を混合することにより整髪料を製造し、試料として以下の方法で評価した。なお、表中の処方の数値は、整髪料を100質量%とした場合の、各成分の質量%を表している。結果を表1~4に示す。
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa:ペリセア L-30(旭化成ケミカルズ株式会社)
グリセリン:化粧品原料用濃グリセリン(アヅマ株式会社)
ジグリセリン:ジグリセリン(阪本薬品工業株式会社)
ソルビトール:ソルビトール(花王株式会社)
プロピレングリコール:プロピレングリコール(株式会社ADEKA)
流動パラフィン:流動パラフィン(カネダ株式会社)
軽質流動イソパラフィン:PARLEAM(登録商標)4(日油株式会社)
スクワラン:スクワラン(日光ケミカルズ株式会社)
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル:クロダモルGTCC-LQ-(SG)(クローダジャパン株式会社)
ジメチコン:トーレ・シリコーン SH200(100cs)(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(15E.O.):EMALEX GWIS-315(日本エマルジョン株式会社)
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.):EMALEX GWIS-320(日本エマルジョン株式会社)
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(30E.O.):EMALEX GWIS-330(日本エマルジョン株式会社)
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(40E.O.):EMALEX GWIS-340(日本エマルジョン株式会社)
酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体:アコーンM(大阪有機化学工業株式会社)
(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP:プラスサイズ L-6466(互応化学工業株式会社)
ビニルピロリドン・N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体硫酸塩液:H.C.ポリマー5(大阪有機化学工業株式会社)
エタノール:95%未変性アルコール(日本合成アルコール株式会社)
1,3-ブチレングリコール:1.3ブタンジオール(化粧品用)(株式会社ダイセル)
カルボキシビニルポリマー:Carbopol(登録商標) Ultrez 10 polymer (Lubrizol Advanced Materials)
2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール:AMP-ULTRA PC1000(ダウ・ケミカル日本株式会社)
キャンデリラロウ分散液:
キャンデリラロウ(精製キャンデリラワックス R-2CG(ミツバ貿易株式会社))とポリオキシエチレンセチルエーテル(10E.O.)(NIKKOL BC-10(日光ケミカルズ株式会社))と水とを配合したものである。キャンデリラロウおよびポリオキシエチレンセチルエーテル(10E.O.)の配合量は、いずれも10%であり、水に分散したキャンデリラロウの体積基準による平均粒子径が100nm以下のものである。
専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ、20cmにカットした人毛ウィッグ(人毛ウィッグUN:PAMS社製)を用いて、官能評価を行った。
官能評価は、(1)~(7)に記載した評価項目と評価基準に従って、各項目につき10名の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
物性評価は、後述する(8)の項目に記載した評価項目および評価基準に従って行った。評価は、上記(1)~(7)の官能評価と同様に行った。
(1)剤型の透明性
試料5gを手に取り、目視で透明性を評価した。
4点:非常に透明で試料の反対側がよく透けて見える
3点:わずかに濁ってはいるものの、ほぼ透明で試料の反対側が透けて見える
2点:白濁が強く、試料の反対側が透けて見えない
1点:明らかに白く、透明性は全くない
試料5gを2回にわけて万遍なく毛髪全体に塗布し、5分後の柔らかさを触感で評価した。
4点:まったく硬さを感じない
3点:わずかに硬さを感じるものの、整髪した毛髪を自由に動かせる
2点:わずかに柔軟性があるものの、整髪した毛髪を自由に動かせない
1点:しっかりと固まっており柔軟性が全くない
試料5gを2回にわけて万遍なく毛髪全体に塗布し、5分後の艶を目視で評価した。
4点:自然でありながらも濡れたような綺麗な艶がある
3点:自然な艶がある
2点:あまり艶がない
1点:艶がない
試料5gを2回にわけて万遍なく毛髪全体に塗布し、5分後の整髪の状態を目視で評価した。
4点:たくさんの毛髪が集まり、太い束ができている
3点:太い束ができている
2点:多少まとまっているものの束になっていない
1点:全く束になっていない
試料2gを手に取り、手の上で伸ばす際の伸びの良さを触感で評価した。
4点:非常に伸びが良い
3点:伸びが良い
2点:伸びが悪い
1点:非常に伸びが悪い
試料5gを2回にわけて万遍なく毛髪全体に塗布し、5分後の毛髪のべたつきを触感で評価した。
4点:全くべたつきがない
3点:べたつきがない
2点:ややべたつきがある
1点:非常にべたつきがあり、不快に感じる
試料5gを2回にわけて万遍なく毛髪全体に塗布した。1時間後にシャンプーを1.0g使用して30秒間洗い、水温38℃付近の水で1分間水洗した。その際の洗い落ちを触感で評価した。シャンプーはシェルパ デザインサプリ シャンプー D-2(株式会社アリミノ)を使用した。
4点:非常に洗い落ちが良い
3点:洗い落ちが良い
2点:洗い落ちが悪い
1点:非常に洗い落ちが悪い
試料50gをPET製の容器に入れ、40℃のインキュベーターで30日間保存した。保存後の試料の状態と、試料製造直後の状態とを比較し、評価した。
4点:変化が見られない
3点:わずかに減粘している
2点:著しく減粘している
1点:分離している
比較例2で製造した整髪料は、ジラウロイルグルタミン酸塩(A)の配合量が規定量より多いため、伸びが悪く、べたつきがあった。
比較例4で製造した整髪料は、質量比(C/B)の値が規定値より小さいため、経時安定性が悪かった。
比較例6で製造した整髪料は、HLB8~10のノニオン界面活性剤(D)の配合量が規定量より多いため、べたつきがあった。
比較例8で製造した整髪料は、ノニオン界面活性剤のHLBが規定値より高いため、経時安定性が悪かった。
比較例12で製造した整髪料は、エタノール(F)の配合量が規定量より多いため、剤が白濁し、経時安定性も悪かった。
比較例14で製造した整髪料は、水(G)の配合量が規定量より多いため、経時安定性が悪かった。
比較例16で製造した整髪料は、3価以上のポリオール(B)が配合されていなかったため、分離してしまった。
比較例18で製造した整髪料は、炭化水素油(C)が配合されていなかったため、毛髪の束ができなかった。
Claims (7)
- ジラウロイルグルタミン酸塩(A)を0.2~0.5質量%と、
3価以上のポリオール(B)と、
炭化水素油(C)と、
HLB8~10のノニオン界面活性剤(D)を0.2~4質量%と、
アニオン性被膜形成樹脂およびノニオン性被膜形成樹脂から選択される少なくとも1種の被膜形成樹脂(E)を0.01~0.4質量%と、
エタノール(F)を0.075~0.8質量%と、
水(G)を0.6~4質量%とを含み、
前記炭化水素油(C)と、前記3価以上のポリオール(B)との質量比(C/B)が、2.79~3.74である、整髪料。 - 前記ジラウロイルグルタミン酸塩(A)が、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムである、請求項1に記載の整髪料。
- 前記3価以上のポリオール(B)が、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトールから選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の整髪料。
- 前記炭化水素油(C)を65~80質量%含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の整髪料。
- 前記炭化水素油(C)が、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワランから選択される少なくとも1種である、請求項1~4のいずれか一項に記載の整髪料。
- 前記HLB8~10のノニオン界面活性剤(D)が、オキシエチレン構造の平均付加モル数が20~30のトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の整髪料。
- 前記アニオン性被膜形成樹脂およびノニオン性被膜形成樹脂から選択される少なくとも1種の被膜形成樹脂(E)が、酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体および(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPから選択される少なくとも1種である、請求項1~6のいずれか一項に記載の整髪料。
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Yanagiya Honten, Japan,Designing Hard Hair Grease,Mintel GNPD [online],2018年07月,Internet <URL:https://WWW.portal.mintel.com>,ID#5814427, [検索日:2022年11月18日],製品詳細, 製品情報 |
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