JP6004522B2 - 静電選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、選別対象に混在する異物を、静電気力を利用して選別する静電選別装置に関する。
静電選別装置として、金属片A2とプラスチック片A1との混合物Aをドラム電極4上に投入し、コロナ放電用の針状電極5からコロナイオンを混合物Aに照射し、さらに混合物Aをドラム電極4と板状電極9との間の静電場に導入して落下軌跡を変化させ、金属片A2とプラスチック片A1とを分離するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−126577号公報
特許文献1の選別装置は、導電性の金属片と非導電性のプラスチック片との混合物を選別対象としているため、この混合物をドラム電極上に投入した際にはコロナ放電用の針状電極によって金属片が正に、プラスチック片が負にそれぞれ帯電する。そのため、針状電極とドラム電極との間に形成される電界の形成位置がドラム電極の上部に限られていても、ドラム電極にプラスチック片が吸着する一方で、金属片が反発する。したがって、金属片とプラスチック片とを比較的容易に選別することができる。
しかしながら、特許文献1の選別装置においては電界の形成位置がドラム電極の上部に限られているため、選別対象も異物もそれぞれ同極性に帯電する条件であると、ドラム電極の表面が下向きとなる領域で選別対象及び異物のそれぞれに静電気力が十分に作用せず、これらが共に落下してしまい十分な選別精度を得ることができなかった。
そこで、本発明は、十分な選別精度を得ることができる静電選別装置を提供することを目的とする。
本発明の静電選別装置は、選別対象に混在し前記選別対象と質量差がある異物を選別する静電選別装置において、高低差を有するように設定された弧状の経路に沿って移動し、かつ前記経路の曲率半径方向外側に向けられた走行面を有し、前記選別対象が前記走行面に供給される接地された接地電極と、前記走行面に供給された前記選別対象を帯電させる帯電手段と、前記接地電極から離れ、かつ前記走行面が下向きとなる領域内に配置され、前記接地電極との間に電界を形成する電界形成手段と、を備え、前記電界形成手段には、前記走行面から落下した前記選別対象又は前記異物が通り抜け可能な空間が形成され、前記電界形成手段として、前記経路の曲率中心を通り、かつ前記走行面と平行な方向に関して間隔を空けて設けられ、前記経路の湾曲に沿って延びる一対の棒状電極が設けられることにより、前記一対の棒状電極の電極間に前記空間が形成され、前記一対の棒状電極を鉛直上方から見た場合に前記接地電極の前記走行面が前記一対の棒状電極の電極間に位置するように、前記接地電極及び前記一対の棒状電極がそれぞれ配置されているものである(請求項1)。
この静電選別装置によれば、電界形成手段によって接地電極の走行面が下向きとなる領域に電界を形成できる。したがって、電界形成手段と接地電極との間に形成される電界の強さを選別対象と異物との質量差等に応じて適宜調整することによって、接地電極の走行面に吸着した選別対象及び異物のそれぞれの落下位置を比較的容易にコントロールできる。そして、電界形成手段には、接地電極の走行面から落下した選別対象又は異物が通り抜け可能な空間が形成されているので、走行面から落下した選別対象又は異物が電界形成手段の上に留まることを抑制できる。これにより、走行面から落下した選別対象又は異物の回収が容易になる。また、複数の棒状電極によって接地電極との間に電界を形成することができる。各棒状電極が経路の湾曲に沿って延びているので、経路に沿う方向に関する電界の強さの偏りを少なくすることができる。さらに、接地電極の直下を棒状電極が遮ることがないので、接地電極の走行面から落下した選別対象及び異物を確実に回収できる。なお、走行面が下向きとは、走行面が鉛直方向に向いた場合のみならず、走行面が鉛直方向に対して斜め下向きの場合も含まれる。
本発明の静電選別装置の一態様において、前記複数の棒状電極は、それぞれの断面形状が円形状であってもよい(請求項)。この態様によれば、断面形状が円形状であるため、異物又は選別対象が棒状電極上に落下しても滑り落ち易い。したがって、接地電極から落下した異物又は選別対象が棒状電極上に留まり難くなる。
本発明の静電選別装置の一態様としては、前記経路が円弧状であり、前記接地電極として、前記走行面が円筒面状に構成され、かつ前記経路の曲率中心を通る回転軸線の回りに回転するドラム状電極が設けられており、前記選別対象が前記走行面に供給される供給位置よりも前記ドラム状電極の回転方向後方で、かつ前記走行面が上向きに移動する位置に配置され、前記走行面上の物質を吸引する吸引手段を更に備えてもよい(請求項)。この態様によれば、仮に、走行面に吸着した異物が落下せずに走行面が上向きとなる位置まで達しても、その異物は吸引手段にて吸引される。したがって、走行面に吸着した異物が供給位置に達することを確実に防止できる。
以上説明したように、本発明の静電選別装置によれば、電界形成手段によって接地電極の走行面が下向きとなる領域に電界を形成できる。そのため、電界形成手段と接地電極との間に形成される電界の強さを適宜調整することによって、接地電極の走行面に吸着した選別対象及び異物のそれぞれの落下位置を比較的容易にコントロールできる。しかも、接地電極の走行面から落下した選別対象又は異物が通り抜け可能な空間が電界形成手段に形成されているので、走行面から落下した選別対象又は異物が電界形成手段の上に留まることを抑制できる。そのため、走行面から落下した選別対象又は異物の回収が容易になる。
本発明の一形態に係る静電選別装置の全体構成を示した斜視図。 図1の矢印IIの方向から見た静電選別装置の要部を示した図。 図1の静電選別装置の動作原理を説明する説明図。 ドラム状電極の回転速度を10rpmとした場合の試験結果の一例を示した図。 第1変形例を示した説明図。 図5Aの矢印Vb方向から見た状態を示した図。 第2変形例を示した説明図。 図6Aの矢印VIb方向から見た状態を示した図。 第3変形例を示した説明図。 図7Aの矢印VIIb方向から見た状態を示した図。 図7Aの矢印VIIc方向から見た状態を示した図。 接地電極の他の例を示した説明図。
図1に示すように、静電選別装置1は各部を支持しかつ所定の床面に据付けられるフレーム2を備えている。フレーム2の下部には複数のキャスター3が設けられている。フレーム2の上部には接地電極としての接地されたドラム状電極4が回転軸線Axの回りを回転可能な状態で設けられている。ドラム状電極4は所定の金属材料で構成されていて、不図示の電動モータによって所定の回転速度で、矢印A(図3)に示す反時計方向に回転駆動される。ドラム状電極4は円筒面状の走行面5を有し、その走行面5は図3に示した経路Cに沿って移動する。走行面5は経路Cの曲率半径方向外側に向けられている。ドラム状電極4は円筒状に形成され、かつ回転軸線Axはフレーム2に対して移動しない。したがって、経路Cは走行面5の軌跡に一致し、円弧部を含む円形状の経路となる。回転軸線Axは、ほぼ水平に配置されているため経路Cは高低差を有する。
ドラム状電極4の上方には、選別対象を保持しかつ、その選別対象をドラム状電極4上に設定された供給位置P1に供給するフィーダ6が設けられている。その供給位置P1はドラム状電極4の最上部に設定されている。供給位置P1よりもドラム状電極4の回転方向前方の所定位置には、ドラム状電極4の走行面5に供給された選別対象及びその選別対象に混入した異物を帯電させる帯電手段としてのコロナ帯電バー7が設けられている。コロナ帯電バー7はコロナイオンをドラム状電極4の走行面5に向かって照射する。
図3にも示したように、ドラム状電極4の下方領域、すなわちドラム状電極4から離れかつ走行面5が下向きとなる領域ARには電界形成手段としての一対の棒状電極10が設けられている。各棒状電極10には負の所定電圧が印加される。各棒状電極10は、その断面形状が円形状であり、かつ経路Cの湾曲に沿うようにして円弧状に延びている。本形態では、各棒状電極10は領域ARのうちドラム状電極4の最下部を少し超えた位置まで延びている。各棒状電極10は、経路Cの曲率中心Oを通り、かつ走行面5と平行な方向、すなわち図3の紙面と直交する方向に関して間隔を空けて設けられている。換言すれば、各棒状電極10は、回転軸線Axの方向に関して間隔を空けて設けられている(図2参照)。図2に示したように、一対の棒状電極10を鉛直上方から見た場合、ドラム状電極4の走行面5が棒状電極10間に位置する。つまり、ドラム状電極4と一対の棒状電極10とが鉛直方向に関して重ならないように配置されている。したがって、その間隔Dによってドラム状電極4の走行面5から落下した選別対象又は異物が通り抜け可能な空間Spが形成される。
図1及び図3に示すように、一対の棒状電極10の下方には、選別処理後の選別対象又は異物を回収できるように上部が開口した回収容器12が設けられている。この回収容器12は、ドラム状電極4の回転方向前方(図3の右方向)に向かって順番に並ぶ10個の回収室12a〜12jに区分されている。本形態では、左から7個までの回収室12a〜12gが選別処理後の選別対象を回収する回収室として設定され、右側の3個の回収室12h〜12jが選別処理後の異物を回収する回収室として便宜上設定されている。
図3に示すように、ドラム状電極4の最下部よりもやや上方で、かつ各棒状電極10の終端部10aよりも回転方向前方の位置には、帯電した選別対象等を電気的に中和させて除電するイオナイザー13が配置されている。また、供給位置P1よりもドラム状電極4の回転方向後方で、かつ走行面5が上向きに移動する位置には、吸引手段としての集塵機15が配置されている。
静電選別装置1は、選別対象を非導電性物質の茶葉として想定するとともに、その茶葉よりも比重及び質量が小さくかつ非導電性物質のビニール紐や毛髪等を異物として想定して設計されている。ちなみに、茶葉の摘み取りは、摘み取った茶葉をビニールで包んだり、ビニール紐で束ねたりする工程を伴う。また、こうした茶葉の摘取り作業、茶葉を揉んで味に深みを持たせる手もみ、あるいは機械では選別できない各種異物の除去などはいずれも作業員が手作業で実施される。したがって、静電選別装置1の設計にあたっては、これらの工程で茶葉に混入し得るビニール片、ビニール紐や毛髪を異物として想定している。
静電選別装置1を用いた静電選別処理は次の通り実施される。図3に示したように、まず、フィーダ6に保持された茶葉Stと異物xとがドラム状電極4の供給位置P1に供給される。ドラム状電極4の走行面5に載った茶葉St及び異物xはコロナ帯電バー7が照射するコロナイオンによって負に帯電する。負に帯電した茶葉St及び異物xは接地されたドラム状電極4に鏡像力によって引き寄せられて走行面5に吸着する。走行面5に吸着し、負に帯電した茶葉St及び異物xは、負の電圧が印加された一対の棒状電極10とドラム状電極4との間に形成された電界によって生じる静電気力にてドラム状電極4の走行面5に押し付けられながら、走行面5とともに移動する。走行面5が移動する経路Cは高低差があるので、まず茶葉Stのうち、質量が大きなものに働く鏡像力及び静電気力を重力が上回ることで自由落下し始める。そして、ドラム状電極4の最下部の付近に至るまでの間に、ほぼ全ての茶葉Stが質量の大きなものから順番に落下位置を変えながら自由落下する。したがって、棒状電極10の下方に配置された回収容器12の回収室12a〜12gには、茶葉Stが、質量が大きなものから順番に回収される。
一方、異物xは、茶葉Stよりも質量が小さいため、重力が鏡像力及び静電気力に打ち勝つことなく走行面5に吸着したままで、棒状電極10の終端部10aを超えた位置まで移動する。走行面5に吸着した異物xは、終端部10aよりも上方に配置されたイオナイザー13によって除電される。その除電により異物xの一部は鏡像力及び静電気力の影響を失って自由落下し、回収容器12の回収室12h〜12jに回収される。走行面5に残った異物xは、走行面5に接触するブラシヘッド15aを有する集塵機15にて吸引されて回収される。
以上説明した静電選別装置1によれば、一対の棒状電極10によってドラム状電極4の走行面5が下向きとなる領域ARに電界を形成できる。したがって、各棒状電極10とドラム状電極4との間に形成される電界の強さを選別対象と異物との質量差等に応じて適宜調整することによって、ドラム状電極4の走行面5に吸着した選別対象及び異物のそれぞれの落下位置を比較的容易にコントロールできる。しかも、走行面から落下した選別対象又は異物が通り抜け可能な空間Spが一対の棒状電極10の電極間に形成されているので、選別対象又は異物が各棒状電極10の上に留まることを抑制できる。これにより、走行面5から落下した選別対象又は異物の回収が容易になる。
特に、静電選別装置1は図2に示したようにドラム状電極4の直下を各棒状電極10が遮ることがないので、ドラム状電極4の走行面5から落下した選別対象及び異物を確実に回収できる。また、各棒状電極10の断面形状が円形状であるため、異物又は選別対象が棒状電極10上に落下しても滑り落ち易いから、ドラム状電極4から落下した異物又は選別対象が棒状電極10上に留まり難くなる。さらに、各棒状電極10が経路Cの湾曲に沿って延びているので、経路Cに沿う方向に関する電界の強さの偏りを少なくすることができる。
さらに、静電選別装置1は、選別対象の供給位置P1よりもドラム状電極4の回転方向後方で、かつ走行面5が上向きに移動する位置に集塵機15が配置されているため、仮に、走行面5に吸着した異物が落下せずに走行面5が上向きとなる位置まで達しても、その異物は集塵機15にて吸引される。したがって、走行面5に吸着した異物が供給位置P1に達することを確実に防止できる。なお、図3に示したように、集塵機15のブラシヘッド15aが走行面5に接する位置P2は、本発明に係る吸引手段が配置される位置に相当する。
静電選別装置1に対して以下の試験を行った。本試験は、選別対象として茶葉を用意し、その茶葉に、ビニールフィルムを3mm×45mm程度の大きさに加工したビニール片、梱包用に市販されているビニール紐を45mm程度に裁断したビニール紐、及び適当な長さに切断した毛髪を、それぞれ混入した3種類の試料を用意した。具体的には、茶葉10gに対して異物としてのビニール片を11個混入したもの、茶葉10gに対して異物としてのビニール紐を12本混入したもの、茶葉10gに対して異物としての毛髪を15本混入したものを、それぞれ一回の投入量とした。各試料に対しては静電選別装置1へ投入する前に除電処理を40sec実施した。
静電選別装置1の運転条件としては、各棒状電極10の印加電圧を−20kVに、コロナ帯電バー7の印加電圧を−15kVにそれぞれ設定したうえで、ドラム状電極4の回転速度が10rpmの場合と4rpmの場合との2パターンについて、各試料に対して静電選別装置1にて静電選別処理を実施した。試験結果の評価は、回収容器12の回収室12a〜12gに回収された場合と、回収室12h〜12j及び集塵機15に回収された場合との2パターンの範囲で、これらの回収率[%]を算出することにより実施した。なお、この回収率は、回収された試料量/投入量×100の式にて算出される。なお、この式において茶葉の試料量や投入量は質量を、異物の試料量や投入量は個数を基準として回収率を算出した。
図4に示すように、ドラム状電極4の回転速度を10rpmとした場合、各異物はすべて集塵機15にて回収され、茶葉は回収容器12の各回収室12a〜12jに図示の回収率で回収された。一方、ドラム状電極4の回転速度を4rpmとした場合、回収容器12の回収室12f及び回収室12gの位置で異物がドラム状電極4の走行面5から剥がれて落下し、異物の選別精度が悪化した。ドラム状電極4の回転速度が小さいと、試料の供給位置P1で試料が重なりあって試料の停滞が生じる。この停滞によって異物とドラム状電極4の走行面5とが直接触れる接触面積が少なくなり、異物に十分なクーロン力が働かずに異物が走行面5から剥がれ落ち易い状況になるためと推察される。
したがって、この試験で使用した試料及び異物の場合には、各棒状電極10の印加電圧を−20kVに、コロナ帯電バー7の印加電圧を−15kVにそれぞれ設定したうえで、ドラム状電極4の回転速度を10rpmに設定することが好ましいことが判明した。
本発明は上記形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記形態では、一対の棒状電極10によって電界形成手段を実現したが、走行面5が下向きとなる領域ARに配置され、かつ選別対象又は異物が通過し得る空間Spが形成されたものであれば種々の変更が可能である。
例えば、図5A及び図5Bに示した第1変形例は、ドラム状電極4の回転軸線Axの方向に関して間隔d1を空けて設けられ、経路Cの湾曲に沿って延びる3本の棒状電極31にて電界形成手段が構成されている。各棒状電極31は間隔d1を空けて配置されているため、これらの電極間に空間Spが形成される。第1変形例のように電界形成手段を構成しても本発明の効果を得ることができる。棒状電極31の本数は2本又は4本以上に変更することもできるし、棒状電極31の太さも変化させてもよい。また、電極間の間隔d1は空間Spが形成されればよいので、等間隔でなくてもよい。各棒状電極31の断面形状は円形状であるが、断面形状を他の形状に変更することも可能である。
また、図6A及び図6Bに示した第2変形例は、ドラム状電極4の回転軸線Axの方向に関して互いに平行に延びる4本の棒状電極32が、経路Cの湾曲に沿って間隔d2を空けて並べられることによって電界形成手段を構成している。各棒状電極32が間隔d2を空けて並べられているため、電極間に空間Spが形成される。第2変形例のように電界形成手段を構成しても本発明の効果を得ることができる。棒状電極32の本数は適宜調整でき、棒状電極32の太さも変化させることもできる。電極間の間隔d2は空間Spが形成されればよいので、等間隔でなくてもよい。各棒状電極32の断面形状は円形状であるが、断面形状を他の形状に変更することも可能である。
図7A〜図7Cに示した第3変形例は、多数の空間Spが形成されるように格子状に構成され、領域AR内に広がる格子状電極33が設けられることによって電界形成手段を構成している。第3変形例のように電界形成手段を構成しても本発明の効果を得ることができる。さらに、第3変形例は、各空間Spの大きさ、すなわち格子の密度を調整することによって、格子状電極33をふるいとして機能させることができる。したがって、異物が選別対象よりも大きい場合は、格子状電極33によって選別対象を通過させつつ異物を捕捉することができる。逆に、異物が選別対象よりも小さい場合は、格子状電極33によって異物を通過させつつ選別対象を捕捉することができる。
接地電極としてドラム状電極を用いることは一例にすぎない。高低差を有する弧状の経路に沿って移動する走行面を有し、かつ接地された電極であればドラム状電極でなくてもよい。例えば、図8に示すように周知の導電性ベルトコンベア40を接地電極として用いることもできる。導電性ベルトコンベア40は図8の矢印方向に移動する走行面41を有し、走行面41は円弧状の経路Cに沿って移動する。導電性ベルトコンベア40は、図8の実線で示すように全体を水平に配置するだけでなく、図8の二点鎖線で示すように全体を水平に対して傾けて配置して接地電極として使用することもできる。また、本発明において、走行面が移動する経路は、図1又は図8に示すような円弧状に限らず、円弧以外の湾曲した経路であってもよい。
本発明が想定する選別対象は先に例示した茶葉に限らず、帯電可能であればどのような物質でもよい。また、選別対象に混入する異物も先に例示したビニール、ビニール紐や毛髪等に限らず帯電可能であればどのような物質でもよい。
1 静電選別装置
4 ドラム状電極(接地電極)
5 走行面
7 コロナ帯電バー(帯電手段)
10 棒状電極(電界形成手段)
31 棒状電極(電界形成手段)
32 棒状電極(電界形成手段)
33 格子状電極(電界形成手段)
40 導電性ベルトコンベア(接地電極)
AR 領域
Ax 回転軸線
C 経路
Sp 空間

Claims (3)

  1. 選別対象に混在し前記選別対象と質量差がある異物を選別する静電選別装置において、
    高低差を有するように設定された弧状の経路に沿って移動し、かつ前記経路の曲率半径方向外側に向けられた走行面を有し、前記選別対象が前記走行面に供給される接地された接地電極と、
    前記走行面に供給された前記選別対象を帯電させる帯電手段と、
    前記接地電極から離れ、かつ前記走行面が下向きとなる領域内に配置され、前記接地電極との間に電界を形成する電界形成手段と、を備え、
    前記電界形成手段には、前記走行面から落下した前記選別対象又は前記異物が通り抜け可能な空間が形成され、
    前記電界形成手段として、前記経路の曲率中心を通り、かつ前記走行面と平行な方向に関して間隔を空けて設けられ、前記経路の湾曲に沿って延びる一対の棒状電極が設けられることにより、前記一対の棒状電極の電極間に前記空間が形成され、
    前記一対の棒状電極を鉛直上方から見た場合に前記接地電極の前記走行面が前記一対の棒状電極の電極間に位置するように、前記接地電極及び前記一対の棒状電極がそれぞれ配置されている、
    ことを特徴とする静電選別装置。
  2. 前記一対の棒状電極は、それぞれの断面形状が円形状である、請求項に記載の静電選別装置。
  3. 前記経路が円弧状であり、
    前記接地電極として、前記走行面が円筒面状に構成され、かつ前記経路の曲率中心を通る回転軸線の回りに回転するドラム状電極が設けられており、
    前記選別対象が前記走行面に供給される供給位置よりも前記ドラム状電極の回転方向後方で、かつ前記走行面が上向きに移動する位置に配置され、前記走行面上の物質を吸引する吸引手段を更に備える、請求項1又は2に記載の静電選別装置。
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