JP6003940B2 - 残量警報システム、及び、ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
そのため、生活圏では、燃料が切れる直前になっても車両を運行することにさほど不安感を覚えないが、非生活圏では、燃料の残量に余裕を持ちたいという運転者の心理が働く。
また、この警報の目安となる値は、安全を見て、燃料が切れる直前よりも高い値に設定されている。
そこで本発明では、生活圏ではうっとうしさを感じさせず、非生活圏では燃料が切れる不安を抱かせないよう適切なタイミングで警報を行うことができる残量警報システム、及びこれが適用されたナビゲーション装置を提供することを目的とする。
も少なくならないと警報が行われない。
そのため、本発明では、生活圏においても、エネルギー残量が少なくなっていることを、運転者にうっとうしさを感じさせることなく知らせることができる。
本実施形態は、本発明の残量警報システムが適用されたナビゲーション装置1に関する。
本体部2は、CPU、ROM、RAM20a等を備える中央制御装置20を備えている。
これら各種情報がHD3に記憶される記憶領域を、運転者情報記憶領域3a、GS情報記憶領域3b、地図情報記憶領域3cと以下言う。
このID情報は、本実施形態では、入力部26を運転者が操作することによって入力される。
指定店舗情報は、運転者が使用したいと考えているガソリンスタンドの店舗名を指定した情報である。
本実施形態では、自宅や学校、会社等の位置を運転者が指定すると、前記自宅、学校、会社などを包含した領域が生活圏として設定される。
GS情報は、各ガソリンスタンドの位置情報と、各ガソリンスタンドが販売しているガソリンのブランド情報、店舗情報とが関連付けられた情報である。
この地図情報は、経路案内時に使用されることはもちろん、後述するように、GSの位置を運転者に知らせるため、GSの位置を示す記号等が描画された地図をディスプレイ22に表示する際にも使用される。この地図情報には、ガソリンスタンドの位置情報など各種建物の位置情報や、道路の敷設位置情報など、様々な位置情報が画像情報に紐付けて記憶されている。
ナビゲーション装置1は、車両に取り付けられるとき、このディスプレイ22の画面が車内側に向くように取り付けられる。
入力部26は、複数の操作ボタン等からなり、ナビゲーション装置1の筐体表面上であって、ディスプレイ22の画面の周囲に各操作ボタンが設置される。この入力部26は、少なくとも上述したID情報を入力可能な数や種類の操作ボタンを有している。
ガソリン計量器40は、ガソリンタンク内に設置されるもので、中央制御装置20がガソリンの残量を把握するための装置である。
本実施形態の中央制御装置20は、後述する警報処理において必要な場合に、このインジケータの点灯装置42を制御して、インジケータの点灯器を点灯させる。
(特定処理)
次に、上述したナビゲーション装置1の中央制御装置20で実行される特定処理について図2を用いて説明する。
尚、以下では、特に説明がない限り、ステップ番号の小さいものから順に実行されるものとする。
S10では、運転者にID情報の入力を促す指定アナウンスが実行される。
S12では、運転者が入力部26を操作してID情報が入力される。
S16では、運転者に生活圏の指定を促す生活圏指定アナウンスが実行される。
S18では、運転者により入力部26を操作して生活圏を指定する操作が実行される。
この指定は、住所を入力したり、電話番号を入力するなどして行われ、複数指定してもよい。
S20では、S18での入力が終わると、これらに対応する位置情報を、地図情報等を用いて検索し、その位置情報を生活圏指定情報としてRAM20aに一時的に記憶する処理が実行される。このとき、生活圏指定情報は、ID情報に紐付けられてRAM20aに記憶される。
S22では、運転者に給油タイミングの指定を促す給油タイミング指定アナウンスが実行される。
S24では、運転者により入力部26を操作して給油タイミングを指定する操作が実行される。
例えば、「給油ブランド及び店舗を指定してください」等の音声情報を音声出力装置24から出力する処理が実行される。
ここで行われる指定は、例えば、レギュラー、ハイオク等を指定する操作と、ガソリンを販売している店舗を指定する操作が実行される。
(警報処理)
次に、上述したナビゲーション装置1の中央制御装置20で実行される警報処理について図3を用いて説明する。
この警報処理は、運転者が入力部26を操作して、当該処理をスタートさせる指示をするとS40から実行される。
例えば、「ID情報を入力してください」等の音声情報を音声出力装置24から出力する処理が実行される。
S44では、S42で入力されたID情報に対応するID情報に紐付けられた生活圏指定情報、給油タイミング情報、ブランド情報、指定店舗情報をHD3から読み出してRAM20aに一時記憶させる処理が実行され、このうち、生活圏指定情報と、地図情報とに基づいて、生活圏の範囲を特定する処理が実行される。
ただし、これらは一例であって、生活圏の指定は、これに限るものではない。
S46では、後述する残量警報処理において指定が必要な注意レベル及び警報レベルが設定される。
また、生活圏における注意レベルは、給油タイミングの2倍(走行可能距離100km)が設定される。
尚、生活圏の注意レベル及び非生活圏の警報レベルについても、運転者により指定するようにしてもよい。
S48では、S42でID情報を入力した運転者が、直前に車両を使用した運転者と異なっているか判定する処理を実行する。
そのため、このS50では、先回稼働時に最後に記録されたガソリン残量と、このS50実行時にRAM20aに記録されているガソリン残量とを比較し、その差が、予め定めた一定量より大きいか否かを判定している。
このようにS50、S52の処理を行うことによって、現在車両に乗っている運転者と、前回車両に乗った運転者とが異なるときに、現在車両に乗っている運転者が予想しているよりもガソリンの残量が減っているとき、すなわち、運転者が記憶しているガソリン残量と実際のガソリン残量との乖離が大きいとき、これを知ることができる。
(残量警報処理)
次に、上述したナビゲーション装置1の中央制御装置20で実行される残量警報処理について図4を用いて説明する。
この残量警報処理は、前述した警報処理の最後の処理S7で実行される処理である。
S70では、現在位置が生活圏か判定する処理が実行される。
このナビゲーション装置1では、稼働すると、GPSアンテナ装置30から中央制御装置20に一定時間ごとに現在位置情報が入力され、RAM20aに記録される。
すなわち、本実施形態では自宅や学校、会社などを包含した領域として設定される。
このS72で、ガソリン残量が注意レベル未満と判定された場合は(S72:YES)、次にS74の処理が実行され、ガソリン残量が注意レベル以上と判定された場合は(S72:NO)、再び、S70の処理が実行される。
この第2警報は、後述する第1警報のように音声を出力するなどして、運転者に警報を強く印象づけるものではない警報で、第1警報よりも弱い警報である。
生活圏では、ガソリンスタンドがどこにあるか分かっているので、注意レベルがされる程度のガソリン残量で運転者に強く印象づける警報がなされるとうっとうしい。
一方、ガソリンが給油されないときは(S76:NO)、次に、S80の処理が実行される。
このS80で、ガソリン残量が警報レベル未満と判定された場合は(S80:YES)、次にS82の処理が実行され、ガソリン残量が警報レベル以上と判定された場合は(S80:NO)、再び、S70の処理が実行される。
この第1警報は、運転者に警報を強く印象づけことができる警報で、第2警報よりも強い警報である。
ただし、本実施形態では、生活圏に位置する場合(第2警報が行われた場合)と、生活圏に位置しない場合(第2警報が行われなかった場合)とで、給油タイミングを異ならせている。
これは、生活圏では、土地勘があり、ガソリンスタンドがどこにあるか分かっているので、警報レベルのガソリン残量であっても給油がすぐに行えるが、非生活圏だと、土地勘がないので、給油がすぐに行えないからである。
継続して鳴らすと、運転者苛立たせる可能性があり危険であるからである。
S88では、ガソリン残量が、警報レベル以上になったか否かが判定される。この判定は、S72と同様に行う。このS88では、具体的には、ガソリンが給油されたか否かが判定されている。
一方、ガソリンが給油されていないときは(S88:NO)、次に、S90の処理が実行される。
Tは、Δtよりも大きい時間であり、xは、間欠回数、tは、Tよりも十分に小さい時間である。
また、このS90では、第1警報がなされてからT−(x−1)t秒経過したと判定されていない場合は(S90:NO)、第1警報音は鳴動せず、第1警報がなされてからT−(x−1)t秒経過したと判定されると(S90:YES)、再びS86が実行されて、第1警報がなされるので、第1警報が間欠的に鳴らされることとなる。
従って、この残量警報処理では、ガソリン残量が警報レベルに達すると、第1警報が間欠的になされるのである。
S92では、第1警報を終了する処理と、S84で表示していた地図を消去する処理が実行され、S70の処理が実行される。
(本実施形態のナビゲーション装置の特徴)
以上説明したナビゲーション装置1は、以下のような特徴的を有する。
そのため、本実施形態では、生活圏においても、ガソリン残量が少なくなっていることを、運転者にうっとうしさを感じさせることなく知らせることができる。
そのため、非生活圏では、燃料が切れる不安を運転者に抱かせないよう適切なタイミングで警報を行うことができる
本実施形態では、第1警報がなされるときガソリンスタンドがディスプレイ22に表示される。
[他の実施形態]
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲に記載された発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3)上記実施形態では、ガソリン残量について警報する例について説明したが、電気、ガス等他のエネルギー源の残量を警報するようにしてもよく、これらを組み合わせてもよい。
(6)上記実施形態では、給油タイミングを走行可能距離で設定しているが、ガソリン残量で設定してもよい。その他、給油タイミングを警報する基準として適切であればどのように設定してもよい。
3a… 運転者情報記憶領域 3b… GS情報記憶領域 3c… 地図情報記憶領域
20… 中央制御装置 22… ディスプレイ 24… 音声出力装置 26… 入力部
29… バス 30… GPSアンテナ装置 32… 外部監視カメラ
34… 生体信号取得装置 40… ガソリン計量器 42… 点灯装置
Claims (8)
- 車両のエネルギー源の残量を認識する残量認識手段(40)と、
車両の現在位置を特定する位置特定手段(30)と、
予め指定された位置にしたがって定まる指定地域を含む少なくとも2つの地域に異なる前記残量の警報レベルが設定され(S46)、前記残量が前記現在位置に対応する前記地域の前記警報レベルである場合に警報を行う第1警報手段と(S86)、
前記指定地域に最も低い前記警報レベルが設定され、前記指定地域に前記警報レベルよりも前記残量が多い注意レベルが少なくとも設定され(S46)、前記残量が前記現在位置に対応する前記地域の前記注意レベルである場合に、前記第1警報手段が行う警報よりも弱い警報を行う第2警報手段(S74)と、
を備えることを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1に記載の残量警報システムにおいて、
車両のエネルギー源の補充が可能な場所の位置情報を記憶する補充場所記憶手段(3b)と、
前記第1警報手段又は前記第2警報手段で警報を行うときに、前記現在位置に近い前記補充が可能な場所の位置情報を提示する補充場所提示手段(S84)と
を備えることを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1,2のいずれか1項に記載の残量警報システムにおいて、
前記車両の運転者の生活圏を設定する生活圏設定手段(S44)と、
前記生活圏として設定された前記地域を前記指定地域とする警報レベル設定手段(S46)と
を備えることを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の残量警報システムにおいて、
前記第1警報手段は、
前記警報を間欠的に実行する(S90)ことを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の残量警報システムにおいて、
前記第1警報手段は、
警報が実行されるタイミングを次第に短くする(S90)ことを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の残量警報システムにおいて、
運転者を特定する運転者特定手段(S40)を備え、
前記運転者特定手段で特定された運転者に対応した前記警報レベル及び前記注意レベルで前記第1警報手段及び前記第2警報手段を実行する(S46)ことを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の残量警報システムにおいて、
前回の運転者と今回の運転者が異なる場合であって、エネルギー残量が一定量以上減少した場合に警報を行う第三警報手段(S48〜S52)を備えることを特徴とする残量警報システム。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の残量警報システムで用いられるナビゲーション装置であって、
前記位置特定手段と、前記第1警報手段と、前記第2警報手段(S74)とを少なくとも備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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