JP3394754B2 - 車両用の燃料警告装置 - Google Patents

車両用の燃料警告装置

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JP3394754B2 JP2000381730A JP2000381730A JP3394754B2 JP 3394754 B2 JP3394754 B2 JP 3394754B2 JP 2000381730 A JP2000381730 A JP 2000381730A JP 2000381730 A JP2000381730 A JP 2000381730A JP 3394754 B2 JP3394754 B2 JP 3394754B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動2輪車等にお
ける燃料タンク内の燃料残量が少なくなったことを運転
者に適切に知らせる車両用の燃料警告装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】この種の
従来の燃料警告装置の一般的なものとして、燃料タンク
内の燃料液位が所定値以下となったとき、警告灯を点灯
させるようにしたものがある。しかし、この場合、警告
灯が点灯開始する燃料レベル(液位)は1か所のみとし
てあるため、警告灯の点灯開始を運転者が見落とすと、
その後に点灯に気付いても、その時点から以後、どれだ
け走行可能か判断しにくくなる。
【0003】また、前記装置を改善したものとして、前
記構成に加えて、警告灯点灯後の走行距離を表示するよ
うにしたもの(特開昭64−16925号公報)や、警
告灯点灯後の走行可能距離を表示するようにしたものが
知られている。しかし、このように警告灯点灯後の走行
距離や走行可能距離を表示しても、運転者に注意を促す
効果は十分とはいえない。また、そのような距離表示を
オド距離表示(積算距離表示)やトリップ距離表示(ト
リップ開始からの距離表示)と勘違いすることもあり、
判りにくい。
【0004】また、燃料が所定レベル以下となったとき
警告灯を点灯させる前記構成に加えて、警告灯点灯後の
燃料残量を表示するようにしたもの(特開昭64−16
925号公報の従来技術の欄)も知られている。しか
し、このように、警告灯点灯後の燃料残量を表示して
も、運転者に注意を促す効果は小さい。
【0005】さらに、燃料タンク内の燃料レベル検出位
置を2段階に分けて設け、第1段階での燃料レベル検出
により警告灯を点滅させ、第2段階での燃料レベル検出
により警告灯を連続点灯させるようにしたものも知られ
ている。この構成の場合、燃料タンク内の燃料残量が少
なくなったことを運転者に知らせる効果は大きいが、燃
料レベル検出位置を2か所としているので、装置が複雑
で高価になる。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、簡単で安価な構成により、燃料タンク内の燃料残
量が少なくなったことを運転者に適切に知らせることが
できる車両用の燃料警告装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る車両用の燃料警告装置は、
燃料警告ランプおよび走行距離表示用の液晶表示盤を備
えた表示器と、車両の燃料タンク内の燃料残量が所定値
以下になったことを検出して、これを表示するように前
記表示器を第1モードで作動し、前記燃料警告ランプを
点灯させるレベル検出器と、前記表示器の第1モードで
の作動開始時点からの車両の走行距離を積算する燃料警
告用距離積算手段と、前記燃料警告用距離積算手段によ
る走行距離が一定値に達したとき、これを表示するよう
に前記表示器を第2モードで作動し、前記液晶表示盤に
警告表示を行う最終表示制御手段とを備えている。
【0008】前記車両用の燃料警告装置によれば、燃料
タンク内の燃料残量が所定値以下になると、表示器が第
1モードで作動し、前記燃料警告ランプを点灯させ、
の作動開始時点からの走行距離が一定値に達すると、表
示器が第2モードで作動し、走行距離表示用の液晶表示
盤に警告表示を行うので、安価な構成により、燃料タン
ク内の燃料残量が少なくなったことを運転者に適切に知
らせることができる。しかも、燃料レベル検出位置は、
第1モードでの作動を開始させるための1ヵ所だけで済
むから、レベル検出器が簡単な構造で安価になる。
【0009】
【0010】
【0011】本発明の好ましい実施形態では、車両の電
気系統のメインスイッチがオフされたとき、またはサイ
ドスタンドが起立されたとき、前記燃料警告用距離積算
手段による積算データを保持するデータ保持手段を備え
ている。
【0012】このように構成した場合には、燃料警告用
距離積算手段による車両停止前の積算データが、メイン
スイッチがオフした車両停止時にも保持されるので、そ
の積算データを車両が再発進したときにそのまま生かす
ことができる。
【0013】また、本発明の好ましい実施形態では、さ
らに、前記メインスイッチがオフされたのちにオンし、
および/またはサイドスタンドが起立されたのち収納さ
れたとき、前記燃料警告用距離積算手段による積算を再
開させる積算再開手段を備えている。
【0014】このように構成した場合には、停止してい
た車両が再発進することを、メインスイッチのオン、ま
たはサイドスタンドの起立後の収納により、あるいはメ
インスイッチのオンとサイドスタンドの起立後の収納の
両方により検知して、燃料警告用距離積算手段による積
算が再開され、停止前の積算データが生かされるので、
車両が途中で停止しても、燃料タンク内の燃料残量が少
なくなったことを運転者に適切に知らせることができ
る。
【0015】また、本発明の好ましい実施形態では、車
両停止後に再発進するときに、前記レベル検出器からの
検出信号が所定時間ない場合、前記燃料警告用距離積算
段による積算と、前記最終表示制御手段による表示器
の第2モードでの作動とをキャンセルするキャンセル手
段を備えている。
【0016】このように構成した場合には、車両が途中
で停止して燃料タンクへの燃料補給が行われたとき、前
記積算手段をリセットして次回のレベル検出に備える待
機状態とすることができ、また表示器を第2モードでの
作動に至らない前の状態に戻すことができる。しかも、
そのキャンセル動作を、所定時間待ったのち行うから、
レベル検出器の作動遅れを補償することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
第1実施形態である車両用の燃料警告装置の概略構成を
示すブロック図である。ここでの車両は、自動2輪車で
ある。この燃料警告装置は、燃料警告用距離積算手段1
と、表示器2と、レベル検出器3と、最終表示制御手段
4とを備える。
【0018】燃料警告用距離積算手段1は、図2に示す
自動2輪車5における表示器2の電子制御を行うマイク
ロコンピュータからなる制御ユニット6に含まれる手段
であって、エンジン7に接続されたトランスミッション
における出力軸8の回転数から車速を検出する車速セン
サ9の検出信号に基づいて、走行距離を計測する。計測
される走行距離の積算データは、制御ユニット6内の所
定のメモリ18(図1)に書き込まれる。
【0019】表示器2は、ハンドル41が取り付けられ
たアッパブラケット42に設置され、図3の平面図に示
すように、スピードメータ10、タコメータ11、液晶
表示盤12、方向指示ランプ13、ニュートラルランプ
14、燃料警告ランプ15、切換スイッチ16およびリ
セットスイッチ17を有する。
【0020】液晶表示盤12は、図4(A)に示すよう
に、積算走行距離を表示するオドメータと、トリップ開
始からの走行距離を表示するトリップメータとに共用さ
れるデジタル型のメータであり、後述する燃料警告の第
2モード表示部としても使用される。オドメータとトリ
ップメータの切り換えは、図3の切換スイッチ16の操
作により行われる。リセットスイッチ17は、前記液晶
表示盤12のトリップメータを0にリセットしたり、燃
料警告の第2モード表示状態から、オドメータやトリッ
プメータ等となる通常の表示状態にリセットする操作手
段である。
【0021】図1のレベル検出器3は、図2の自動2輪
車5の燃料タンク21内の燃料レベル(液位)、つまり
燃料残量が所定値以下になったことを検出して前記表示
器2を第1モードで作動させるものであり、ここでは、
図1のバッテリ電源BTとアース間に、前記燃料警告ラ
ンプ15と直列にサーミスタ22を接続して構成されて
いる。サーミスタ22は、燃料タンク21内の燃料残量
が所定値以下となったとき、燃料液面から露出する高さ
となるように、燃料タンク21内に設置される。これに
より、燃料残量が所定値以下となったとき、燃料液面か
ら露出する図1のサーミスタ22の温度が上昇すること
で、サーミスタ22の抵抗が低下し、その結果、表示器
2は、燃料警告ランプ15が例えば連続点灯する第1モ
ードの作動状態となる。
【0022】第1モード作動開始時点は、サイドスタン
ドが収納された状態(走行姿勢)にあるとき、制御ユニ
ット6に含まれる作動開始検出手段23によって検出さ
れる。この検出手段23は、例えば前記燃料警告ランプ
15とサーミスタ22との接続点での電圧を入力電圧と
し、これを所定の基準電圧と比較する比較器からなり、
ここでは、その入力電圧が基準電圧より低くなったと
き、第1モードでの表示器2の作動開始時点を示す検出
信号が作動開始検出手段23から出力されて、燃料警告
用距離積算手段1に与えられる。これにより、燃料警告
用距離積算手段1が車両の走行距離を計測し始め、その
積算データがメモリ18に書き込まれる。なお、この場
合の作動開始検出手段23の検出信号は、燃料警告ラン
プ15が点灯しているか否かを判断する信号としても使
用される。
【0023】最終表示制御手段4も制御ユニット6に含
まれる手段であって、前記表示器2の第1モード作動開
始時点からの前記燃料警告用距離積算手段1による積算
走行距離が一定値(例えば30Km)に達したとき、そ
の積算を停止させるとともに、表示器2を第2モードで
作動させる。第2モードで作動を開始した時点で、その
後の残燃料での走行可能距離は例えば30Km程度とな
るように設定されている。
【0024】表示器2の第2モード作動は、ここでは液
晶表示盤12を、オドメータやトリップメータとしての
数値表示から、例えば図4(B)に示す「FUEL」の
ような警告文字の点滅表示に切り換えることにより行わ
れる。
【0025】図1の制御ユニット6には、このほかデー
タ保持手段24、積算再開手段25およびキャンセル手
段26が含まれている。データ保持手段24は、電気系
統のメインスイッチであるイグニッションスイッチ29
がオフされたとき、前記燃料警告用距離積算手段1によ
る走行距離のそれまでの積算データを保持する。車両の
停止は、このようにイグニッションスイッチ29のオフ
によっても検出されるが、イグニッションスイッチ29
をオンにしたままエンジン停止スイッチをオフにして停
止する場合もあり、その場合、サイドスタンド(図示せ
ず)の起立により停止が検出されて、積算データが保持
される。イグニッションスイッチ29とサイドスタンド
起立の両方を検出して積算データを保持させてもよい。
【0026】積算再開手段25は、燃料警告用距離積算
手段1が積算している途中で車両が停止してから再発進
可能の状態となった場合、その距離積算手段1による計
測を再開させる。
【0027】キャンセル手段26は、車両が停止する前
に、燃料警告用距離積算手段1が走行距離を積算し、か
つ表示器2が第1モードで作動している状態、または表
示器2が第2モードで作動している状態(燃料警告用距
離積算手段1は停止)で、車両が停止してから再発進可
能の状態となった場合に、所定時間(例えば120秒)
内において、キャンセル条件が発生したとき、積算再開
手段25により再開されていた距離積算手段1による積
算や表示器2の第2モードでの作動をキャンセルする。
この場合のキャンセル条件は、前記レベル検出器3から
の検出信号が存在しないことである。
【0028】次に、前記構成の燃料警告装置の動作を説
明する。車両の走行に伴い、燃料タンク21内の燃料残
量が所定値以下、すなわちサーミスタ22が燃料液面か
ら露出するところまで減少すると、レベル検出器3のサ
ーミスタ22の抵抗が低下して、表示器2が第1モード
で作動する。すなわち、表示器2の燃料警告ランプ15
が連続点灯する。この点灯により、燃料タンク21内の
燃料がかなり減少していることを運転者に警告すること
ができるが、この時点で燃料警告ランプ15の点灯を運
転者が気付かない場合もある。
【0029】前記燃料警告ランプ15の点灯開始時点
は、サイドスタンドが収納状態であることを条件とし
て、作動開始検出手段23により燃料警告用距離積算手
段1に知らされる。これにより、燃料警告用距離積算手
段1は、車速センサ9の検出信号に基づき走行距離の積
算を開始し、点灯開示時点からの積算データがメモリ1
8に書き込まれる。このように、サイドスタンドが収納
状態にあることを条件として、燃料警告ランプ15の点
灯開始の確認、つまりレベル検出器3からの検出信号の
有無を確認すれば、車体が起立した走行姿勢となって燃
料タンク21の燃料液面が傾斜のないほぼ正常な状態と
なるので、その確認を正しく行うことができる。なお、
走行中においては、燃料残量が所定値を越えている場合
でも、車体の傾きや振動に起因する燃料タンク21内に
おける燃料液面の変動によって、燃料警告ランプ15が
短い時間間隔で点灯・不点灯を繰り返すことがあるの
で、作動開始検出手段23は、このような短い時間間隔
での点灯・不点灯の繰り返しを無視して、検出信号を出
力しないように設定されている。
【0030】こうして、メモリ18に書き込まれる燃料
警告用距離積算手段1による走行距離の積算値が一定値
(ここでは、例えば30Km)に達したとき、その積算
動作を終了させるとともに、最終表示制御手段4は表示
器2を第2モードで作動させる。すなわち、表示器2に
おける液晶表示盤12は、それまでのオドメータやトリ
ップメータとしての走行距離値のデジタル表示から、図
4(B)に示す「FUEL」という警告文字の点滅表示
に自動的に切り換えられる。
【0031】このように、第1モードと異なる第2モー
ドにより2回目の警告が行われるので、図1の燃料警告
ランプ15の点灯開始を運転者が気付かなかった場合で
も、燃料残量が少くなったことを運転者に適切に知らせ
ることができる。また、第2モードの警告表示は、数値
でなく文字表示により行われるので、オドメータやトリ
ップメータとして使用される液晶表示盤12でこの表示
を行っても、オドメータやトリップメータとしての一般
的な距離表示と間違うことはなく、注意喚起効果が大き
い。なお、図4(B)の液晶表示盤12における「FU
EL」文字の点滅表示は、例えば、その警告に気付いた
運転者が、図3の表示器2のリセットスイッチ17を押
すことでリセット操作することによりキャンセルでき、
これにより液晶表示盤12はオドメータやトリップメー
タとしての通常の表示状態に戻る。
【0032】図1の燃料警告用距離積算手段1により走
行距離が計測されている途中で、車両を停止させる場
合、イグニッションスイッチ29のオフ、またはサイド
スタンドの起立に応答して、データ保持手段24がメモ
リ18に書き込まれている停止直前の走行距離の積算デ
ータを保存する。
【0033】また、車両停止前に燃料警告用距離積算手
段1により走行距離が計測され、かつ表示器2が第1モ
ードで作動している途中で、車両が停止した後、再発進
が可能となった場合、すなわちイグニッションスイッチ
29がオフからオンに切り換えられたとき、またはサイ
ドスタンドが起立状態から収納状態に切り換えられたと
き、あるいはイグニッションスイッチ29がオフからオ
ンに切り換えられ、かつサイドスタンドが起立状態から
収納状態に切り換えられたとき、積算再開手段25は、
前記燃料警告用距離積算手段1による計測を再開させ
る。すなわち、メモリ18に保存されている停止前の積
算データをそのまま生かして積算を再開する。
【0034】一方、車両が停止した後、再発進可能な状
態となってから所定時間(120秒)内、つまりイグニ
ッションスイッチ29がオン、および/またはサイドス
タンドが収納された時点から所定時間内に、前記レベル
検出器3からの検出信号が無い場合(燃料警告ランプ1
5が点灯していない場合)、キャンセル手段26は、車
両停止中に燃料補給が行われたと判断して、燃料警告用
距離積算手段1による走行距離の計測をキャンセルし、
さらに、メモリ18に保存されていた停止前の積算デー
タも消去する。これにより、燃料警告装置は表示器2が
第1モードで作動する前の待機状態に戻る。このよう
に、積算のキャンセルを、所定時間待ったのち行うか
ら、サーミスタ22の抵抗値の変動が遅いことにより生
じるレベル検出器3の作動遅れを補償することができ
る。表示器2が第1モードで作動しているとき、レベル
検出器3からの検出信号が無くなると同時に燃料警告ラ
ンプ15が消灯するので、第1モードをキャンセルする
手段は設ける必要がない。
【0035】液晶表示盤12における「FUEL」文字
の点滅表示が行われる表示器2の第2モード作動状態で
の走行途中に車両が停止した後で、車両が再発進可能な
状態となった場合、すなわち、イグニッションスイッチ
29がオフからオンに切り換えられたとき、またはサイ
ドスタンドが起立状態から収納状態に切り換えられたと
き、あるいはイグニッションスイッチ29がオフからオ
ンに切り換えられ、かつサイドスタンドが起立状態から
収納状態に切り換えられたとき、最終表示制御手段4
は、液晶表示盤12における「FUEL」文字を点滅表
示する第2モードの作動を再開させる。
【0036】一方、車両が上記の再発進可能な状態とな
ってから、所定時間内にキャンセル条件が発生したと
き、前記キャンセル手段26は表示器2の第2モードで
の作動状態をキャンセルする。すなわち、イグニッショ
ンスイッチ29がオン、および/またはサイドスタンド
が収納された時点から所定時間内に、前記レベル検出器
3からの検出信号がないとき(燃料警告ランプ15が点
灯していないとき)、キャンセル手段26は、最終表示
制御手段4の作動を停止させて、液晶表示盤12におけ
る「FUEL」文字(図4(B))の点滅表示をキャン
セルする。これにより液晶表示盤12はオドメータやト
リップメータとしての通常の表示状態に戻る。第2モー
ドでは、燃料警告用距離積算手段1は作動していないの
で、この積算手段1による積算をキャンセルする必要は
ない。
【0037】図5は本発明に含まれない参考例の車両用
の燃料警告装置の概略構成を示すブロック図である。こ
の燃料警告装置では、図1に示した第1実施形態におけ
る燃料警告用距離積算手段1を、燃料警告用消費燃料積
算手段31に置き換えている。この燃料警告用消費燃料
積算手段31も制御ユニット6に含まれる手段であっ
て、電子式の燃料噴射装置38が燃料噴射量を制御する
ために発生するパルス信号(燃料制御信号)に基づい
て、車両の燃料消費量を計測する。計測される燃料消費
量の積算データがメモリ18に書き込まれることは第1
実施形態の場合と同様である。
【0038】また、この燃料警告装置では、データ保持
手段24は、電気系統のメインスイッチであるイグニッ
ションスイッチ29がオフされたとき、前記燃料警告用
消費燃料積算手段31による燃料消費量のそれまでの積
算データを保持する。すなわち、この参考例では、サイ
ドスタンドの起立を積算データ保持の条件として採用し
ていない。したがって、停車してサイドスタンドを起立
した状態でエンジンを運転した場合、燃料消費量が積算
される。
【0039】積算再開手段25は、車両が停止後に再発
進可能な状態となったとき、すなわち、イグニッション
スイッチ29がオフしたあとでオンしたとき、前記燃料
警告用消費燃料積算手段31による計測を再開させる。
その他の構成は先の第1実施形態の場合と同様である。
【0040】この燃料警告装置においても、車両の走行
に伴い、燃料タンク21内の燃料残量が所定値以下とな
るまで、つまりサーミスタ22が燃料液面から露出する
ところまで減少すると、表示器2が第1モードで作動す
る。すなわち、表示器2の燃料警告ランプ15が点灯す
る。燃料警告ランプ15の点灯開始時点は、サイドスタ
ンドが収納状態にあることを条件として、作動開始検出
手段23により燃料警告用消費燃料積算手段31に知ら
される。これにより、消費燃料積算手段31は、燃料噴
射装置38の燃料制御信号に基づき燃料消費量の積算を
開始し、点灯開始時点からの積算データがメモリ18に
書き込まれる。この積算値が一定値(例えば3リット
ル)に達したとき、最終表示制御手段4は表示器2を第
2モードで作動させる。すなわち、図3に示す表示器2
における液晶表示盤12は、それまでのオドメータやト
リップメータとしての走行距離値のデジタル表示から、
図4(B)に示した「FUEL」という警告文字の点滅
表示に自動的に切り換えられる。
【0041】停止してから再発進するときの燃料警告装
置の動作は、サイドスタンドの起立・収納を条件として
採用しない点を除いて、第1実施形態の場合と同様であ
り、ここではその説明を省略する。
【0042】なお、前記実施形態および参考例では、図
3に示す表示器2の第2モード作動状態として、オドメ
ータやトリップメータとして使用される液晶表示盤12
で「FUEL」の警告文字を点滅表示するようにした
、連続点灯表示としてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、燃料タ
ンク内の燃料が所定値以下になると、表示器が第1モー
ドで作動し、前記燃料警告ランプを点灯させ、その作動
開始時点からの走行距離が一定の値に達すると、表示器
が第2モードで作動し、走行距離表示用の液晶表示盤に
警告表示を行うので、燃料タンク内の燃料残量が少なく
なったことを運転者に適切に知らせることができる。し
かも、燃料レベル検出位置は、第1モードでの作動を開
始させる1ヵ所だけで済むから、レベル検出器が簡単な
構造で安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用の燃料警告
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同燃料警告装置を備えた車両の側面図である。
【図3】同燃料警告装置における表示器の平面図であ
る。
【図4】(A)は同表示器における液晶表示盤の平面
図、(B)は同液晶表示装置の警告文字表示状態を示す
平面図である。
【図5】本発明に含まれない参考例に係る車両用の燃料
警告装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…燃料警告用距離積算手段、2…表示器、3…レベル
検出器、4…最終表示制御手段、5…自動2輪車(車
両)、9…車速センサ、12…液晶表示盤、15…ラン
プ、21…燃料タンク、24…データ保持手段、25…
積算再開手段、26…キャンセル手段、29…イグニッ
ションスイッチ(メインスイッチ)、31…燃料警告用
消費燃料積算手段、30…サイドスタンド起立/収納ス
イッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/00 B60K 15/077 F02M 37/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料警告ランプおよび走行距離表示用の
    液晶表示盤を備えた表示器と、 車両の燃料タンク内の燃料残量が所定値以下になったこ
    とを検出して、これを表示するように前記表示器を第1
    モードで作動し、前記燃料警告ランプを点灯させるレベ
    ル検出器と、 前記表示器の第1モードでの作動開始時点からの車両の
    走行距離を積算する燃料警告用距離積算手段と、 前記燃料警告用距離積算手段による走行距離が一定値に
    達したとき、これを表示するように前記表示器を第2モ
    ードで作動し、前記液晶表示盤に警告表示を行う最終表
    示制御手段とを備えた車両用の燃料警告装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、車両の電気系統のメ
    インスイッチがオフされたとき、またはサイドスタンド
    が起立されたとき、前記燃料警告用距離積算手段による
    積算データを保持するデータ保持手段を備えた車両用の
    燃料警告装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらに、前記メイン
    スイッチがオフされたのちにオンし、および/またはサ
    イドスタンドが起立されたのち収納されたとき、前記燃
    料警告用距離積算手段による積算を再開させる積算再開
    手段を備えた車両用の燃料警告装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    車両停止後に再発進するときに、前記レベル検出器から
    の検出信号が所定時間ない場合、前記燃料警告用距離積
    算手段による積算と、前記最終表示制御手段による表示
    器の第2モードでの作動とをキャンセルするキャンセル
    手段を備えた車両用の燃料警告装置。
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