JP6003283B2 - 赤外線検知素子の製造方法、および赤外線検知素子 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線検知素子に関し、より詳細には赤外線検知素子を構成するセンサ基板と回路基板の接合の技術に関するものである。
受光した中・遠赤外線を吸収し、このときに流れる電流によって赤外線を検知する赤外線検知素子が知られている。赤外線検知素子は赤外線領域における量子化された準位のエネルギー差を用いて赤外線を検知するもので、GaAsなどの化合物半導体が用いられている。GaAsが用いられる理由は、一般的な半導体回路素子を形成するSiでは格子整合をさせながらバンドギャップを変えることが難しいためである。一方、GaAsなどでは安定な酸化膜が得られないためFETやキャパシタの形成が困難である。このため、受光した赤外線を検知する赤外線センサ(以降、単にセンサとも言う場合もある)はGaAsなどの基板で形成し(ここでは、センサ基板と言う)、センサに流れる電流量に応じた出力電圧を読み出す読出回路(ROIC:ReadOut Integrated Circuit)はSiの基板で形成する(ここでは、読出回路を形成した基板を回路基板と言う)ハイブリッド構造が一般的である。センサ基板と回路基板の両基板はバンプを介して接合されるが、バンプ材料は一般にInが用いられている。Inが用いられる理由は、GaAsに高い圧力をかけると結晶転位を起こすためInは低加圧での接合が可能なことと、Inの材質が柔らかいために冷却時の熱膨張係数差を吸収できることによる。
量子井戸型(QWIP:Quantum Well Infrared Photodetector)、あるいは量子ドット型(QDIP:Quantum Dot Infrared Photodetector)の赤外線センサは複数の画素が二次元的に配列されたセンサアレイを成している。近年では、赤外線検知素子の高解像度化の要求が高まっており、このための画素数の増加は必然的にセンサの受光部の面積を増大させることとなる。即ち、センサアレイを形成したセンサ基板は大型化してきている。
Leonard Chen et al.,”Overview of advances in high performance ROIC designs for use with IRFPAs”, Proceeding of SPIE, Vol.4028(2000), pp.124-138
上記したように、赤外線検知素子は赤外線を検知するセンサ基板と、センサから出力電圧を読み出す回路基板とをバンプの接合により貼り合わせた構造になっている。バンプの接合においては、センサ基板と回路基板のバンプを位置合わせして加圧圧接し、その後に加熱によりInバンプの一体化を行うが、センサ基板の大型化(回路基板も同時に大型化することになる)に伴い、両基板の貼り合わせ時においてバンプの位置ずれが生じる。即ち、センサ基板のGaAsと回路基板のSiの熱膨張係数が大きく異なるため、基板の大型化に伴って基板周辺の領域においてバンプ位置のずれが生じるものである。このバンプの位置ずれは、隣接バンプ同士がショートする不具合を生じさせる場合がある。
本発明は、上記の問題に鑑み、加熱を伴うバンプの接合においてセンサ基板と回路基板にバンプの位置ずれが生じない構造の赤外線検知素子の製造方法と赤外線検知素子とを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、配線パターンを形成した第1の材料からなる配線基板と、赤外線を検知する画素から信号を読み出す複数の駆動回路を形成した第2の材料からなる駆動回路基板とを室温で接合する第1の接合工程と、配線基板に接合された駆動回路基板を個片化する個片化工程と、個片化された駆動回路基板と、第1の材料からなり赤外線を検知する画素を配列したセンサ基板とを所定の温度で加熱接合する第2の接合工程とを有する、赤外線検知素子の製造方法を提供できる。
開示の赤外線検知素子によれば、バンプ接合時に加熱しても配線基板はセンサ基板と同じように熱膨張し、配線基板上の個片化した回路基板とセンサ基板とに位置ずれが生じない。
一般的な赤外線検知素子の接合例を示す図である。 基板サイズ大型化に伴う隣接バンプのショート例を示す図である。 赤外線検知素子の読出回路例を示す図である。 本発明による赤外線検知素子の部分構造例を示す図である。 感光素子基板の作製フロー例(その1)を示す図である。 センサ基板の作製フロー例(その2)を示す図である。 赤外線検知素子の作製フロー例(その1)を示す図である。 赤外線検知素子の作製フロー(その2)を示す図である。 赤外線検知素子の作製フロー(その3)を示す図である。 赤外線検知素子の全体構造例を示す図である。
本発明の実施形態の理解を容易にするために、一般的な赤外線検知素子の接合例とセンサ基板の大型化に伴う隣接バンプのショート例について説明する。
図1(a)は、一般的な赤外線検知素子10において、センサ基板20と回路基板30とを接合する状態を模式的に示した図である。センサ基板20はGaAsを用いて作製され、赤外線を受光する基板部21と受光した赤外線の入射量を検知する赤外線感光部22、および読出回路との接合を行なうバンプ23で構成する。回路基板30は、Si基板31上にFETやキャパシタなどの回路素子や配線が形成され(不図示)、その上にバンプ32を形成している。図1(a)に示されるように、センサ基板20のバンプ23と回路基板30のバンプ32は相対するように配置して位置合わせされた状態を示している。
図1(b)は、図1(a)の状態からセンサ基板20を下降し、上方から下方に向かってセンサ基板20を加圧する状態を示している。加圧によりバンプ23とバンプ32とは圧接される。いわゆる冷間圧接された状態にある。このときの加圧は常温下で行なわれる。
図1(b)に続いて、より接合を確実にするために加熱を行い、バンプを溶融する(図1(c))。加熱温度は、バンプのInの溶融温度が165℃であるので、180〜200℃である。これで、センサ基板20と回路基板30とが貼り合わされたことになる。
従来では、センサ基板のサイズは10mm角程度であったため、加熱による接合を行なっても、両基板が熱膨張により伸びることによるバンプの位置ずれは特に問題となることはなかった。しかし、センサ基板が大型化した場合(例えば20mm角程度)にはバンプの位置ずれが発生する場合がある。図2は、センサ基板20の周辺部において位置ずれを起こしている状態を示している。上の図は、センサ基板20と回路基板30とを基板のほぼ中心で位置合わせした状態を示し、中央の図は周辺部を部分拡大した図である。加熱により、センサ基板20のGaAsは回路基板30のSiより熱膨張係数が大きいためより大きく熱膨張し、バンプの位置ずれを生じている。この状態で加熱してバンプを溶融した状態が下に示した図で、バンプの溶融により隣接バンプとショートを起こしている。
加熱時にバンプの位置ずれを生じさせないようにするには、GaAsのセンサ基板またはSiの回路基板を例えば画素ごとに分割して個片化し、相手側の基板に固定したうえで加熱接合することが考えられる。センサ基板側を分割した場合、分割したセンサチップの受光面を入射光に対して垂直に揃える必要があり、すべての画素の個片(例えば、画素ごとに個片化した場合、数万〜数十万個になる)をこのように揃える必要がある。
(第1の実施例)
第1の実施例は、Siの回路基板側を分割する例である。まず、分割を行なう赤外線検知素子の回路について説明する。図3は赤外線検知素子の回路概念を1画素について抜き出した図で、図の点線がバンプによる接合される境を示し、左側がセンサ基板に形成され、右側が回路基板に形成される。左側のQWIPまたはQDIPの上方の1端の電極は図3に示される一点鎖線で囲った回路(1画素分のセンサを駆動する回路であるので、ここでは駆動回路と言う)と接続し、他端は共通電極としてグランドに接続している。駆動回路は、図3に示されるように3つのスイッチS1、S2、S3と1つのキャパシタCで形成される。回路動作は、まずスイッチS1、S3をオープンとし、スイッチS2をクローズしてキャパシタCをチャージする(スイッチS2は図示しない電源に接続している)。次にスイッチS2をオープンしてスイッチS1をクローズし、センサ(QWIP、またはQDIP)を介してキャパシタCに蓄積された電荷をディスチャージする。センサに入射した赤外線の入射量が多い場合はディスチャージする電荷の量は多く、反対に入射量が少ない場合はディスチャージの電荷の量は少ない。所定時間後にスイッチS1をオープンにスイッチS3をクローズしてキャパシタCに残っている電荷量を電圧として出力することで、赤外線の入射量を検知できる。
回路基板を分割するとき、この駆動回路が最小に分割して個片化できる単位である。本発明の赤外線検知素子の構造の詳細は後述されるが、回路基板は駆動回路以外に画素を走査するためのシフトレジスタや選択スイッチ、ADコンバータなどで構成する回路素子があるが、駆動回路のみを個片化する。それ以外の回路素子は汎用のチップを用いることができるので、配線基板を新たに設けて個片化した駆動回路とその他の回路素子のチップとを搭載して読出回路とするものである。即ち、配線基板上に駆動回路とチップを搭載した状態が従来の回路基板に相当する。配線基板は単に配線パターンを形成するだけであるので、Si以外の基板上でも作製可能である。
次に、本発明の赤外線検知素子の構造例を図4を用いて説明する。図4において、赤外線検知素子100は、GaAsのセンサ基板200とSiの駆動回路基板300およびGaAsの配線基板400で構成される。センサ基板200は基板部210、赤外線感光部220およびバンプ230から構成する。これは、図1で示したセンサ基板20の基板部21、赤外線感光部22、バンプ23と同一である。
駆動回路基板300は図3で示した読出回路の中の駆動回路部分を個片化したもので、Si基板310の上にスイッチ動作を行なうFETやキャパシタを形成した回路素子層320、回路素子層320の上に形成したInのバンプ330、さらにSi基板310を貫通して形成された貫通端子(TSV:Through-Silicon via)340から構成する。貫通端子340の端部にはマイクロバンプ350が形成される。駆動回路基板300は、この貫通端子340のマイクロバンプ350を介して配線基板400と接合する。また、駆動回路基板300は、駆動回路基板300上に形成したバンプ330を介してセンサ基板200と接合する。
配線基板400は、GaAs基板410上に配線パターン420やマイクロバンプ430を形成したものである。配線基板400には、駆動回路基板300やシフトレジスタやADコンバータ等のチップ(不図示)が搭載される。これらのチップは、配線パターンと貫通端子340とを介して駆動回路と電気信号の遣り取りを行なうことになる。
図4に示されるように、Siで作成される駆動回路基板300は画素ごとに分割され、GaAsで作成される配線基板400とセンサ基板200とに挟まれた構造を成しているので、熱が加わっても配線基板400とセンサ基板200は同じ熱膨張率で膨張する。このため、SiとGaAsとの熱膨張差による問題は発生しない。またセンサ基板200は画素ごとに分割されず一体となっているので、従来通り共通配線を利用することができると共に、画素ごとに受光面の向きが不ぞろいになる不具合も生じない。
次に、赤外線検知素子100の作成フローについて説明する。赤外線検知素子100は前述のようにセンサ基板200と駆動回路基板300、配線基板400の3種類の基板から構成するので、これらの基板を用意する。赤外線検知素子100の作成フローの説明の前に、用意される各基板について概要を説明する。
最初に、センサ基板200から説明する。ここでは量子井戸型赤外線センサを例とし、センサ基板200の作成フローを図5と図6を用いて説明する。まず図5(a)においてMBE(Molecular Beam Epitaxy)によりGaAs基板201上に1μm程度の膜厚のi−GaAs膜をバッファ層202として成膜する。続いて、バッファ層202の上に、0.1μm程度のAl0.3Ga0.7As膜をエッチングストッパー層203として、さらに1.2μm程度のn−GaAs膜を下部電極204として成膜する。このときのn型ドーパントとしてSiを用い、その濃度は約1×1018cm−3である。次に波長が9μmの赤外線に対して感度の有る感光素子の形成に移る。感光素子は、Al0.26Ga0.74As膜(膜厚約500Å)とn−GaAs膜(膜厚約50Å)とを交互に成膜して積層し、感光素子層205を形成する。このときのn−GaAs膜のドーパントはSiで、濃度は約1×1017cm−3である。そして、感光素子層205の上に0.1μm程度のn−GaAs膜を上部電極206として成膜する。
続いて、フォトリソグラフィーとドライエッチングを用いて画素ごとに感光素子層を分離する素子分離溝を形成する。このとき、下部電極204は共通電極とするためこの下部電極204部分は残しておく(図5(b))。
素子分離を行なった上部電極層206の上にオーミックコンタクトを得るためのAuGe膜207を形成する。その上から金属膜(Ti/Au)を成膜して、バンプと配線の下地となる下地層208を形成する。この際に、金属膜には回折格子パターン(図示せず)を構成することで赤外線に対する感度を向上できる。下地層208の上にInのバンプ230を形成してセンサ基板200は完成する(図5(c)〜図6(e))。
次に、駆動回路基板300について説明する。駆動回路基板300はSi基板を用いて通常のLSIプロセスにより各画素に対応する図3の一点鎖線で囲った駆動回路を形成する。このとき、Si基板の厚み方向に貫通端子の形成も行なう。その後、Si基板の裏面をバックグラインドして薄片化を行い、バックエッチングによりSi基板を貫通した貫通端子の露出を行なう。さらに、貫通端子の端部の絶縁膜を除去して電極材を露出し、ここにマイクロバンプを形成する。Si基板には、分離前(個片化前)の駆動回路基板300が複数個が形成された状態となっている。
配線基板400は、GaAs基板を用いて通常のLSIプロセスにより多層の配線パターンを形成する。そして、駆動回路基板300やシフトレジスタ等のチップが搭載される位置にはマイクロバンプを形成する。マイクロバンプとしてはIn/Auなどを用いることができる。一般にGaAs系材料は応力などにより結晶転位が起こりやすく、素子性能に影響するため高加圧をかけるプロセスを用いることはできないが、この場合の配線基板400には配線層のみを形成しているので、結晶転位等の心配をする必要はない。
以上の説明で、赤外線検知素子100の作製に必要なセンサ基板200とSi基板上に複数個が形成された駆動回路基板300、および配線基板400が揃ったことになる。これらの基板を用いて赤外線検知素子100の作製フローを図7〜図9により説明する。なお、この作製フローでは、センサ基板200と駆動回路基板300、および配線基板400の接合を中心に説明する。
図7において、まず配線基板400を載置台(不図示)に置き、この配線基板400に対して上方から個片化前の駆動回路基板300を同基板のマイクロバンプ350が、配線基板400のマイクロバンプ430と一致するように位置合わせを行い、重ね合わせる。この状態で、駆動回路基板300を配線基板400に加圧圧接する。この圧接は常温下で行なうので、配線基板400のGaAsと駆動回路基板300のSiとの熱膨張係数差による位置ずれは発生しない(図7(a)、(b))。
図7(b)の駆動回路基板300を配線基板400に接合した状態で、駆動回路基板300に対してレーザーダイシングにより1画素に対応した駆動回路に切断する。即ち、個片化を行なう。続いて、個片化した各駆動回路基板300の上面にInのバンプ330を形成する。ここでは、個片化の後にバンプ330の形成を行なったが、個片化前にバンプ330の形成を行なってもよい。また、レーザーダイシングにより個片化を行なったが、フォトリソグラフィーとドライエッチングを用いて個片化を行なってもよい(図7(c)、(d))。
配線基板400に個片化された駆動回路基板300が搭載された状態で、前述したセンサ基板200のバンプ230を下方にして、センサ基板200バンプ230が駆動回路基板300のバンプ330と一致するように位置合わせを行い、重ね合わせて加圧する。加圧により、バンプ230とバンプ330とは圧接される(図8(e)、(f))。
圧接をより堅固のものとするため、Inの溶融温度以上に加熱(ここでは180〜200℃)してバンプ230とバンプ330の溶融を行なう。バンプの溶融によりバンプ230とバンプ330は一体化する。加熱により、配線基板400とセンサ基板200は共にGaAsであるので同じように熱膨張で伸びると共に、熱膨張係数がGaAsと異なるSiの駆動回路基板300は画素ごとに分割されているので熱膨張係数の違いによるバンプ230とバンプ330間で位置ずれを起こす不具合は発生しない。また、感光素子部220は比較的柔らかいInのバンプ230を用いて接合されるので、応力などによる結晶転位等の問題は起こらず性能が維持される(図9(g))。
バンプの溶融を行なった後、センサ基板200のGaAs基板201側からドライエッチングを行い、エッチングストッパー層203までのGaAs基板201とバッファ層202を削り薄板化する。薄板化は、入射光した赤外線が基板部210を透過するときの減衰を抑制し、効率よく赤外線感光部220に到達するようにするために実施される。これで赤外線検知素子100は完成したことになる。なお、実施例では個片化する前の駆動回路基板300を配線基板400に接合した後に分離(個片化)したが、先に個片化した駆動回路基板300を配線基板400に接合するようにしてもよい。また、ここでは駆動回路基板300を1画素ごとに対応するようにしたが、数画素ごとに対応した駆動回路基板としてもよい。
以上、センサ基板200、駆動回路基板300、および配線基板400の接合方法を中心とした作製フローを示した。配線基板400には、さらにシフトレジスタやADコンバータ等のチップを搭載する必要がある。図10は、これらのチップを搭載した状態を示した図である。図10(a)は赤外線検知素子100の赤外線が入射する側から見た平面のレイアウトを示し、図10(b)は図10(a)に示したA−A’の断面を示した図である。図10(a)に示すように、配線基板400はセンサ基板200より大きなサイズとし、中央にセンサ基板200が搭載されその周辺にシフトレジスタ等のチップ500を搭載している。センサ基板200の下には点線で示される駆動回路基板300が二次元に配列して搭載されている。二次元に配列された駆動回路基板300の斜線で示した一つは共通電極配線用のショート基板301で、センサ基板200の共通電極と配線基板400とを接続するショートバーの役割をなすものである。このショート基板301を設けることにより、センサ基板の赤外線感光部220上に二つのバンプを形成する必要はなくなる(一つのバンプでよい)。駆動回路基板300とシフトレジスタ等のチップ500間は図10(b)の部分拡大図に示される配線パターン420で電気的に接続されている。
10 赤外線検知素子
20 センサ基板
21 基板部
22 赤外線感光部
23 バンプ
30 回路基板
31 Si基板
32 バンプ
100 赤外線検知素子
200 センサ基板
201 GaAs基板
202 バッファ層
203 エッチングストッパー層
204 下部電極
205 感光素子層
206 上部電極
207 AuGe膜
208 下地層
210 基板部
220 赤外線感光部
230 バンプ
300 駆動回路基板
301 ショート基板
310 Si基板
320 回路素子層
330 バンプ
340 貫通端子
350 マイクロバンプ
400 配線基板
410 GaAs基板
420 配線パターン
430 マイクロバンプ
500 チップ

Claims (5)

  1. 配線パターンを形成した第1の材料からなる配線基板と、赤外線を検知する画素から信号を読み出す複数の駆動回路を形成した第2の材料からなる駆動回路基板とを室温で接合する第1の接合工程と、
    前記配線基板に接合された前記駆動回路基板を個片化する個片化工程と、
    個片化された前記駆動回路基板と、前記第1の材料からなり赤外線を検知する前記画素を配列したセンサ基板とを所定の温度で加熱接合する第2の接合工程と
    を有することを特徴とする赤外線検知素子の製造方法。
  2. 前記第1の材料はGaAsであり、前記第2の材料はSiである
    ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線検知素子の製造方法。
  3. 前記センサ基板と前記駆動回路基板とは、Inバンプにより接合される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の赤外線検知素子の製造方法。
  4. 前記画素は、量子井戸型、または量子ドット型のセンサである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の赤外線検知素子の製造方法。
  5. 第1の材料から成り、赤外線を検知する複数の画素を配列したセンサ基板と、
    第2の材料からなり、前記複数の画素から信号を読み出す複数の駆動回路の各々が形成された複数の個片が実装された、前記第1の材料からなり、配線パターンを形成した配線基板とを有し、
    前記複数の画素の各々に対応して前記複数の個片が前記配線基板上に搭載され、さらに前記複数の個片の各々に前記センサ基板の前記複数の画素の各々が搭載された
    ことを特徴とする赤外線検知素子。
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