JP6002417B2 - 廃熱回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過給機にて吸気を加圧して原動機に供給する過給機付き原動機の廃熱を回収する廃熱回収装置に関する。
従来より、ランキンサイクルを利用して原動機からの廃熱を回収する技術が知られている。近年、特許文献1や非特許文献1のように、過給機で加圧された吸入空気(圧縮空気)を冷却する空気冷却器から廃熱を回収する装置が提案されている。特許文献1の装置では、圧縮空気の廃熱の一部とシリンダジャケットの冷却水の廃熱を、中間流体によって回収し、中間流体により回収された回収熱により、低沸点の有機媒体である作動流体を加熱および蒸発させる技術が開示されている。非特許文献1の装置でも同様に、舶用ディーゼルエンジンの過給機による圧縮空気の冷却廃熱を、中間流体によって回収し、中間流体とは異なる作動流体を加熱および蒸発させる。
一方、特許文献2では、車両用のエンジンに係る廃熱を熱源とする廃熱利用装置が開示されている。当該廃熱利用装置では、過給器で加圧された圧縮空気の熱が、車両の走行条件に応じて大きく変動した場合であっても、安定したランキンサイクルの稼働が可能となるように、圧縮空気の熱を熱源とする熱交換器と、エンジンの冷却液の熱を熱源とするもう1つの熱交換器とが設けられる。
また、特許文献3では、発電用のガスエンジンの廃熱により蒸気タービンを駆動して発電を行う発電システムが開示されている。特許文献2の発電システムでは、水を作動流体としてランキンサイクルを行う高温側発電ユニットと、水よりも低沸点の冷媒を作動流体としてランキンサイクルを行う低温側発電ユニットとが設けられる。当該発電システムでは、ガスエンジンからの廃熱の熱量が小さい場合であても確実に熱回収を行うことができるように、ガスエンジンの負荷が小さく排気ガスの温度が低温になっている場合は、高温側発電ユニットのランキンサイクルが停止され、低温側発電ユニットのみによる発電が行われる。
特許文献4は、低沸点媒体を用いた舶用発電装置に関するものである。当該舶用発電装置では、電源等の熱源により臨界温度まで加熱・保温された低沸点溶液が保温ドラムに貯蔵されており、消費電力の一時的かつ急激な増大に発電量が追従できない場合(すなわち、蒸気タービンに流入する蒸気量が不足する場合)、必要に応じた蒸気が保温ドラムからフラッシャへと供給される。これにより、消費電力の一時的な変動に発電量を追従させることが可能とされる。
特開2011−231636号公報 特開2008−8224号公報 特開2002−161716号公報 実公平3−30563号公報
三井造船株式会社、"船舶用バイナリー発電システムの開発について"、[online]、平成22年11月14日、三井造船株式会社、[平成23年3月23日検索]、インターネット〈URL:http://www.mes.co.jp/press/2011/20111114.html〉
ところで、熱サイクルの効率は、高温側温度(蒸発温度)と低温側温度(凝縮温度)の差で決定され、当該温度差が大きくなるに従って得られる仕事も大きくなる。凝縮温度は、大気温度等によりほぼ決定されてしまうため、廃熱から効率良くエネルギーを回収するためには、蒸発温度を高くする必要がある。しかしながら、特許文献1や非特許文献1のように、中間流体を用いて作動流体を加熱および蒸発させる装置では、廃熱源である圧縮空気から作動流体に効率良く熱を移動させるために、圧縮空気と中間流体との間、および、中間流体と作動流体との間に適当な温度差が必要となる。このため、圧縮空気の温度に対して、作動流体の蒸発温度を高くすることができず、効率良く廃熱を回収することが困難である。
また、特許文献2の車両用の廃熱利用装置では、エンジン出力が低下して圧縮空気の温度が低下した場合、圧縮空気の熱を回収することはできず、発電量が低下してしまう。さらに、複数の熱交換器を設ける必要があるため、廃熱利用装置が大型化してしまう。特許文献3の発電システムでも、複数のランキンサイクルを設けることにより、発電システムが大型化するとともに製造コストが増大するおそれもある。特許文献4の舶用発電装置では、低沸点溶液を臨界温度に維持するための熱エネルギーが常時必要となるため、廃熱回収の効率を向上することが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ、熱負荷の変動に追従して効率良く廃熱を回収することを目的としている。また、舶用または発電用の過給機付き原動機の廃熱を効率的に回収することも目的としている。
請求項1に記載の発明は、過給機にて吸気を加圧して原動機に供給する過給機付き原動機の廃熱を回収する廃熱回収装置であって、前記過給機にて加圧された吸気である加圧吸気を前記原動機へと導く流路において、前記加圧吸気を熱源として作動流体を加熱して気化する熱交換器と、前記熱交換器にて気化された前記作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する膨張器と、前記膨張器にて膨張させた前記作動流体を凝縮して液化する凝縮器と、前記凝縮器にて液化された前記作動流体を前記熱交換器へと送出するポンプと、前記熱交換器における熱負荷を取得する熱負荷検出部と、前記熱交換器における熱負荷と、前記熱交換器における前記作動流体の所望の圧力である設定圧力との関係を示す熱負荷−設定圧力情報を記憶する記憶部と、前記熱負荷検出部からの出力、および、前記熱負荷−設定圧力情報に基づいて、前記ポンプの特性であるポンプ特性、および、前記ポンプから前記熱交換器を経由して前記膨張器に至る前記作動流体の流路の抵抗特性の少なくとも一方を変更することにより、前記熱交換器における前記作動流体の圧力を制御する制御部と、前記ポンプと前記熱交換器との間において前記作動流体の流量を調節する調節弁と、前記ポンプと前記調節弁との間から分岐して前記ポンプと前記凝縮器との間、または、前記凝縮器に合流する分岐流路と、前記分岐流路に設けられて前記作動流体の流量を調節するもう1つの調節弁とを備え、前記制御部が、前記調節弁の開度を変更することにより、前記抵抗特性を変更し、前記制御部が、前記もう1つの調節弁の開度を変更して、前記分岐流路を介して前記ポンプと前記凝縮器との間、または、前記凝縮器へと戻される前記作動流体の流量を変更することにより、前記熱交換器における前記作動流体の流量も制御する
請求項に記載の発明は、請求項に記載の廃熱回収装置であって、前記熱交換器における前記作動流体の流量を測定する流量センサをさらに備え、前記制御部による制御が、前記流量センサからの出力にも基づいて行われる。
発明では、装置の大型化を抑制しつつ、熱負荷の変動に追従して効率良く廃熱を回収することができる
第1の実施の形態に係る原動機システムの構成を示す図である。 原動機負荷−掃気温度情報および原動機負荷−掃気流量情報を示す図である。 ポンプ特性および抵抗特性を示す図である。 ポンプ特性および抵抗特性を示す図である。 比較例の廃熱回収装置において、熱交換器に供給される掃気の温度を変更した場合の出力の変化を示す図である。 第2の実施の形態に係る原動機システムの構成を示す図である。 ポンプ特性および抵抗特性を示す図である。 他の原動機システムの構成を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る原動機システム1の構成を示す図である。原動機システム1は、船舶の主機システムとして利用される。原動機システム1は、舶用原動機である過給機付き原動機2と、過給機付き原動機2の廃熱を回収する廃熱回収装置6とを備える。
過給機付き原動機2は、2ストロークエンジンである原動機3と、ターボチャージャである過給機4とを備える。原動機3と過給機4とは、掃気路31および排気路32により接続される。過給機4は、タービン41およびコンプレッサ42を備え、タービン41は、原動機3から排気路32を介して送り込まれた排気により回転する。タービン41の回転に利用された排気は、原動機システム1の外部に排出される。コンプレッサ42は、タービン41にて発生する回転力を利用して(すなわち、タービン41の回転を動力として)、原動機システム1の外部から吸気路43を介して取り込んだ吸気(空気)を加圧して圧縮する。コンプレッサ42により加圧された吸気である加圧吸気(以下、「掃気」という。)は、掃気路31上に設けられた熱交換器62(いわゆる、インタークーラ)にて冷却された後、原動機3に供給される。このように、過給機4では、排気を利用して吸気を加圧し、掃気が生成される。
廃熱回収装置6は、作動流体が流れる配管61と、熱交換器62と、膨張器63と、凝縮器64と、ポンプ65と、調整弁66と、熱負荷検出部71と、圧力センサ72と、流量センサ73と、記憶部74と、制御部75とを備える。熱交換器62、膨張器63、凝縮器64、ポンプ65および調整弁66は、配管61により接続される。作動流体としては、様々な流体が用いられてよく、本実施の形態では、R245faのような代替フロン等の有機媒体が作動流体として用いられ、廃熱回収装置6において、いわゆる有機ランキンサイクル(ORC:Organic Rankine Cycle)が行われる。
熱交換器62は、上述のように、原動機3へと掃気を導く流路である掃気路31において、掃気路31内を流れる掃気を熱源として作動流体を加熱して気化させる。膨張器63は、熱交換器62により気化された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。本実施の形態では、膨張器63として、熱交換器62にて気化された作動流体により回転する蒸気タービンが利用される。当該蒸気タービンの軸は発電機8に接続されており、熱交換器62から配管61を介して送り込まれる作動流体の飽和蒸気により蒸気タービンが駆動されることにより、発電機8において発電が行われる。
凝縮器64は、膨張器63にて膨張させた作動流体を凝縮して液化させる。ポンプ65は、凝縮器64にて液化された作動流体を加圧しつつ熱交換器62へと送出する昇圧ポンプである。ポンプ65はインバータポンプであり、制御部75によりポンプ65の回転数が変更されることにより、ポンプ65の特性であるポンプ特性が変更される。調整弁66は、ポンプ65と熱交換器62との間において、配管61を流れる作動流体の流量を調整する。
熱負荷検出部71は、熱交換器62における熱負荷を取得する。熱負荷検出部71による熱負荷の取得は、原動機3の回転数に基づいて行われる。具体的には、コンプレッサ42から熱交換器62へと掃気路31を流れる掃気の温度および流量が、原動機3の回転数とに基づいて求められ、掃気温度および掃気流量に基づいて熱負荷が取得される。より具体的には、原動機3の負荷とコンプレッサ42から熱交換器62へと送出される掃気の温度との関係(すなわち、原動機3の回転数と掃気温度との関係)を示す「原動機負荷−掃気温度情報」、および、原動機3の負荷と掃気の流量との関係(すなわち、原動機3の回転数と掃気流量との関係)を示す「原動機負荷−掃気流量情報」が、予め記憶部74に記憶される。
図2は、原動機負荷−掃気温度情報、および、原動機負荷−掃気流量情報を示す図である。図2の横軸は原動機負荷(%)を示し、左側の縦軸は掃気温度(℃)を示す。また、右側の縦軸は、原動機負荷が85%である場合の掃気流量に対する各原動機負荷(%)における掃気流量の割合を示す。図2中の実線91は原動機負荷−掃気温度情報を示し、破線92は原動機負荷−掃気流量情報を示す。図2から、原動機の負荷が小さくなると、掃気の温度および流量が共に低下し、掃気が供給される熱交換器62における熱負荷も小さくなることがわかる。
熱負荷検出部71では、過給機付き原動機2から送られた原動機3の負荷と、図2に示す原動機負荷−掃気温度情報、および、原動機負荷−掃気流量情報とに基づいて、熱交換器62に供給される掃気の温度および流量が求められ、熱交換器62の熱負荷が取得される。なお、掃気の温度は、例えば、コンプレッサ42と熱交換器62との間において掃気路31内の温度が測定されることにより取得されてもよい。圧力センサ72は、熱交換器62における作動流体の圧力を測定する。流量センサ73は、熱交換器62における作動流体の流量を測定する。
記憶部74は、熱交換器62における熱負荷と、熱交換器62における作動流体の所望の圧力である設定圧力との関係を示す「熱負荷−設定圧力情報」を記憶する。記憶部74は、また、熱交換器62における熱負荷と、熱交換器62における作動流体の所望の流量である設定流量との関係を示す「熱負荷−設定流量情報」も記憶する。熱負荷−設定圧力情報および熱負荷−設定流量情報の詳細については後述する。
図3は、ポンプ65のポンプ特性、および、ポンプ65から熱交換器62を経由して膨張器63に至る作動流体の流路の抵抗特性(以下、単に「抵抗特性」という。)を示す図である。図3の横軸は流量を示し、縦軸は圧力を示す。図3中の実線93は、所定の回転数(以下、「基準回転数」という。)にて回転するポンプ65のポンプ特性を示し、破線94は、基準回転数よりも小さい回転数にて回転するポンプ65のポンプ特性を示す。また、図3中の実線95は、調整弁66の開度が所定の開度(以下、「基準開度」という。)である場合の抵抗特性を示し、破線96は、調整弁66の開度が基準開度よりも小さい場合の抵抗特性を示す。図3中におけるポンプ特性93と抵抗特性95との交点(Q1,P1)が、基準回転数および基準開度のときの熱交換器62における作動流体の流量および圧力を示す。
制御部75は、ポンプ65の回転数を変更することによりポンプ特性を変更し、また、調整弁66の開度を変更することにより上述の抵抗特性を変更する。これにより、熱交換器62における作動流体の圧力および流量が制御される。廃熱回収装置6では、熱負荷検出部71からの出力された熱交換器62における熱負荷、並びに、記憶部74に予め記憶されている熱負荷−設定圧力情報、および、熱負荷−設定流量情報に基づいて、設定圧力および設定流量が求められる。
そして、圧力センサ72および流量センサ73から出力される熱交換器62における作動流体の圧力および流量が、設定圧力および設定流量に等しくなるように、制御部75により、ポンプ65の回転数、および、調整弁66の開度が変更される。換言すれば、制御部75は、熱負荷検出部71からの出力、熱負荷−設定圧力情報、熱負荷−設定流量情報、圧力センサ72からの出力、および、流量センサ73からの出力に基づいて、熱交換器62における作動流体の圧力および流量を制御する。
熱負荷−設定圧力情報は、熱交換器62における熱負荷が低下すると、設定圧力が小さくなるという関係を示す情報であり、熱負荷−設定流量情報は、熱交換器62における熱負荷が低下すると、設定流量が小さくなるという関係を示す情報である。したがって、熱交換器62における熱負荷が低下すると、設定流量および設定圧力は、図4に示すように(Q1,P1)よりもそれぞれ小さい(Q2,P2)となる。廃熱回収装置6では、制御部75の制御により、ポンプ65の回転数が低下し、ポンプ特性が二点鎖線93aから実線94aに変更される。また、調整弁66の開度が小さくされ、抵抗特性が二点鎖線95aから実線96aに変更される。これにより、熱交換器62における作動流体の圧力および流量が、設定圧力および設定流量に等しい(Q2,P2)となる。
図5は、熱交換器における作動流体の圧力および流量が固定されている廃熱回収装置(以下、「比較例の廃熱回収装置」という。)において、熱交換器に供給される掃気の温度を変更した場合の出力の変化を示す図である。図5中の実線97は、熱交換器における作動流体の圧力が所定の第1圧力にて固定された場合の出力を示し、破線98は、熱交換器における作動流体の圧力が第1圧力よりも小さい第2圧力にて固定された場合の出力を示し、一点鎖線99は、熱交換器における作動流体の圧力が第2圧力よりも小さい第3圧力にて固定された場合の出力を示す。
熱交換器では、作動流体の圧力により作動流体の飽和温度が決定される。比較例の廃熱回収装置では、熱交換器における作動流体の圧力が第1圧力、第2圧力、第3圧力のとき、熱交換器における作動流体の飽和温度はそれぞれ150℃、130℃、100℃である。図5中の横軸は掃気温度(℃)を示す。また、縦軸は、掃気温度が220℃かつ作動流体の飽和温度が150℃である場合の比較例の廃熱回収装置の出力を定格出力として、各掃気温度における比較例の廃熱回収装置の出力の定格出力に対する割合を示す。
図5に示すように、作動流体の飽和温度が150℃(実線97)のときの出力は、掃気温度が約190℃以上の範囲では最も大きいが、掃気温度が約190℃以下の範囲では、他の飽和温度のときの出力よりも小さくなり、掃気温度が約160℃以下になると廃熱を回収することはできなくなる。一方、作動流体の飽和温度が100℃(一点鎖線99)のときは、掃気温度が120℃以上であれば廃熱を回収することができ、その出力も、掃気温度が約170℃以下の範囲では最も大きいが、掃気温度が約170℃以上の範囲では他の飽和温度のときの出力よりも小さくなる。したがって、比較例の廃熱回収装置のように作動流体の圧力が一定である装置では、掃気温度の広い範囲に亘って効率良く廃熱回収を行うことはできない。
これに対し、図1に示す廃熱回収装置6では、上述のように、記憶部74に予め記憶される熱負荷−設定圧力情報が、熱交換器62における熱負荷が低下すると(すなわち、掃気温度が低下すると)、設定圧力が小さくなるという関係を示す情報であり、熱交換器62における作動流体の圧力は、熱負荷検出部71からの出力、および、熱負荷−設定圧力情報に基づいて、設定圧力に等しくなるように制御される。したがって、原動機3の負荷が低下し、熱交換器62における熱負荷が低下すると、制御部75が、熱交換器62における作動流体の圧力を低下させて飽和温度を低下させる。これにより、熱交換器62における熱負荷が低い場合であっても、熱交換器62において作動流体を効率的に気化させることができ、効率良く廃熱を回収することができる。また、原動機3の負荷が比較的高い状態では、熱交換器62における作動流体の圧力が高くなるように制御されて飽和温度が高い状態とされる。これにより、熱交換器62における熱負荷が高い状態でも、効率良く廃熱を回収することができる。
廃熱回収装置6では、例えば、熱負荷検出部71から出力される熱負荷(以下、「熱負荷検出値」という。)が、所定の基準熱負荷から増大するに従って、熱交換器62における作動流体の圧力が漸次増大し、熱負荷検出値が基準熱負荷から減少するに従って、作動流体の圧力が漸次減少するように制御される。あるいは、熱負荷検出値が、掃気温度が約190℃のときの熱負荷よりも大きい場合、熱交換器62における作動流体の飽和温度が150℃となるように作動流体の圧力が制御され、熱負荷検出値が、掃気温度が約180〜190℃のときの熱負荷に等しい場合、熱交換器62における作動流体の飽和温度が130℃となるように作動流体の圧力が制御され、熱負荷検出値が、掃気温度が約180℃の時の熱負荷未満である場合、熱交換器62における作動流体の飽和温度が100℃となるように作動流体の圧力が段階的に制御されてもよい。
廃熱回収装置6では、上述のように、1つの有機ランキンサイクルにおいて、熱交換器62における作動流体の圧力を制御することにより、熱交換器62における熱負荷の広い範囲に亘って、すなわち、熱負荷の変動に追従して効率良く廃熱を回収することができる。したがって、廃熱回収装置6は、低負荷にて運転される頻度が比較的高い舶用原動機である過給機付き原動機2が設けられた原動機システム1に特に適している。また、廃熱回収装置6では、複数のランキンサイクルを設けたり、予備の作動流体を飽和温度近傍まで加熱・保温しておく場合に比べて、装置の大型化を抑制して装置の製造コストの増大を抑制することができ、また、余分な熱エネルギーを消費することなく廃熱回収の効率を向上することができる。
上述のように、記憶部74に予め記憶される熱負荷−設定流量情報は、熱交換器62における熱負荷が低下すると設定流量が小さくなるという関係を示す情報であり、熱交換器62における作動流体の流量は、熱負荷検出部71からの出力、および、熱負荷−設定流量情報に基づいて、設定流量に等しくなるように制御される。したがって、原動機3の負荷が低下して熱交換器62における熱負荷が低下すると、すなわち、熱交換器62において掃気の熱により気化させることができる作動流体の量が減少すると、制御部75が、熱交換器62における作動流体の流量を低下させる。これにより、熱交換器62において気化可能な量よりも多い作動流体が熱交換器62に供給されることを防止することができる。その結果、廃熱回収装置6において作動流体の環流に要するエネルギーの増大を防止することができる。
上述のように、廃熱回収装置6では、制御部75によりポンプ特性および抵抗特性が変更されることにより、熱交換器62における作動流体の圧力が制御され、作動流体の飽和温度が制御される。制御部75は、ポンプ65の回転数を変更することにより、ポンプ特性を容易に変更することができ、調整弁66の開度を変更することにより、抵抗特性を容易に変更することができる。これにより、熱交換器62における作動流体の圧力を容易に制御することができる(すなわち、作動流体の飽和温度を容易に制御することができる)とともに、作動流体の流量も容易に制御することができる。
また、制御部75による制御が、熱交換器62における作動流体の圧力を測定する圧力センサ72からの出力に基づいても行われることにより、熱交換器62における作動流体の圧力を高精度に制御することができる。さらに、制御部75による制御が、熱交換器62における作動流体の流量を測定する流量センサ73からの出力に基づいても行われることにより、熱交換器62における作動流体の流量を高精度に制御することができる。
熱負荷検出部71では、熱交換器62における熱負荷を、原動機3の回転数に基づいて容易に取得することができる。また、膨張器63が、熱交換器62にて気化された作動流体により回転する蒸気タービンであるため、廃熱回収装置6の構造は、比較的大きい廃熱を回収する装置に特に適している。
舶用の原動機システムでは、通常、過給機からの掃気は、原動機へと導かれる流路において海水等により冷却され、冷却に利用された海水は船外へと廃棄される。また、特開2011−231636号公報の廃熱回収発電装置(以下、「第2の比較例の装置」という。)では、掃気の廃熱を中間流体によって回収し、中間流体により回収された回収熱により、低沸点の有機媒体である作動流体を気化させ、気化された作動流体から機械的エネルギーが回収される。当該廃熱回収発電装置では、掃気と中間流体との間、および、中間流体と作動流体との間に適当な温度差が必要となるため、作動流体の蒸発温度を高くすることができず、掃気の廃熱を効率良く回収することが困難である。
これに対し、上記実施の形態に係る舶用の原動機システム1では、廃熱回収装置6により、掃気路31内を流れる掃気を熱源として有機媒体である作動流体を直接的に(すなわち、中間流体を介さずに)加熱して気化し、気化した作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。これにより、制御部75により熱交換器62における作動流体の圧力の制御が行われない場合であっても、過給機付き原動機2の掃気の廃熱を効率良く回収することができる。例えば、熱交換器62により冷却される前の掃気温度が230℃である場合、廃熱回収装置6に接続される発電機8による発電量は、制御部75による制御が行われない場合であっても、第2の比較例の装置による発電量の約2倍である。廃熱回収装置6は、陸上等で使用される発電用の過給機付き原動機にも適用可能であり、制御部75による上述の制御が行われない場合であっても、コンプレッサにより加圧された吸気の廃熱を効率良く回収することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る原動機システムについて説明する。図6は、第2の実施の形態に係る原動機システム1aの構成を示す図である。原動機システム1aでは、図1に示す廃熱回収装置6に代えて、廃熱回収装置6とは一部構造が異なる廃熱回収装置6aが設けられる。廃熱回収装置6aでは、図1に示すポンプ65に代えて、回転数が制御されることなく一定の回転数にて駆動するポンプ65aが設けられ、調整弁66に加えてもう1つの調整弁67が設けられる。その他の構成は、図1に示す廃熱回収装置6と同様であり、以下の説明では同符号を付す。
図6に示す廃熱回収装置6aでは、ポンプ65aと調整弁66との間の配管61から分岐配管61aが分岐し、凝縮器64とポンプ65aとの間にて配管61に合流する。分岐配管61aは、ポンプ65aと調整弁66との間から分岐して凝縮器64に合流してもよい。もう1つの調整弁67は、分岐流路である分岐配管61a上に設けられ、分岐配管61aを流れる作動流体の流量を調整する。以下の説明では、調整弁66と調整弁67とを区別するために、それぞれ「第1調整弁66」および「第2調整弁67」という。
廃熱回収装置6aでは、図1に示す廃熱回収装置6と同様に、熱負荷検出部71からの出力された熱交換器62における熱負荷、並びに、記憶部74に予め記憶されている熱負荷−設定圧力情報、および、熱負荷−設定流量情報に基づいて、設定圧力および設定流量が求められる。そして、制御部75により、第1調整弁66の開度が変更されることにより、ポンプ65aから熱交換器62を経由して膨張器63に至る作動流体の流路の抵抗特性が変更され、圧力センサ72により測定される熱交換器62における作動流体の圧力が設定圧力に等しくなる。また、制御部75により、第2調整弁67の開度が変更されることにより、分岐配管61aを介してポンプ65aと凝縮器64との間、または、凝縮器64へと戻される作動流体の流量が変更される。これにより、ポンプ65aから第1調整弁66を介して熱交換器62へと供給される作動流体の流量(すなわち、熱交換器62における作動流体の流量)が設定流量に等しくなる。
例えば、熱交換器62における熱負荷が低下すると、設定流量および設定圧力は、図7に示すように(Q1,P1)よりもそれぞれ小さい(Q2,P2)となる。廃熱回収装置6aでは、制御部75の制御により、第1調整弁66の開度が大きくされ、抵抗特性が二点鎖線95bから実線96bに変更される。これにより、熱交換器62における作動流体の圧力が、設定圧力P2に等しくなる。また、第2調整弁67の開度が大きくされることにより、熱交換器62における作動流体の流量が減少し、設定流量Q2に等しくなる。
廃熱回収装置6aでは、図1に示す廃熱回収装置6と同様に、原動機3の負荷が低下し、熱交換器62における熱負荷が低下すると、制御部75が、熱交換器62における作動流体の圧力を低下させて飽和温度を低下させる。これにより、熱交換器62における熱負荷が低下した場合であっても、効率良く廃熱を回収することができる。また、原動機3の負荷が比較的高い状態では、熱交換器62における作動流体の圧力が高くなるように制御されて飽和温度が高い状態とされる。これにより、熱交換器62における熱負荷が高い状態でも、効率良く廃熱を回収することができる。
廃熱回収装置6aでは、1つの有機ランキンサイクルにおいて、熱交換器62における作動流体の圧力を制御することにより、装置の大型化を抑制しつつ、熱交換器62における熱負荷の広い範囲に亘って、すなわち、熱負荷の変動に追従して効率良く廃熱を回収することができる。したがって、廃熱回収装置6aは、低負荷にて運転される頻度が比較的高い舶用原動機である過給機付き原動機2が設けられた原動機システム1aに特に適している。
また、廃熱回収装置6aでは、原動機3の負荷が低下して熱交換器62における熱負荷が低下すると、すなわち、熱交換器62において掃気の熱により気化させることができる作動流体の量が減少すると、制御部75が、熱交換器62における作動流体の流量を低下させる。これにより、熱交換器62において気化可能な量よりも多い作動流体が熱交換器62に供給されることを防止することができる。その結果、廃熱回収装置6aにおいて作動流体の環流に要するエネルギーの増大を防止することができる。
制御部75は、第1調整弁66の開度を変更することにより、抵抗特性を容易に変更することができる。これにより、熱交換器62における作動流体の圧力を容易に制御することができる。また、制御部75は、第2調整弁67の開度を変更することにより、熱交換器62における作動流体の流量を容易に制御することができる。さらに、制御部75による制御が、圧力センサ72および流量センサ73からの出力に基づいても行われることにより、熱交換器62における作動流体の圧力および流量を高精度に制御することができる。
熱負荷検出部71では、図1に示す廃熱回収装置6と同様に、熱交換器62における熱負荷を、原動機3の回転数に基づいて容易に取得することができる。また、膨張器63が、熱交換器62にて気化された作動流体により回転する蒸気タービンであるため、廃熱回収装置6aの構造は、比較的大きい廃熱を回収する装置に特に適している。
第2の実施の形態に係る舶用の原動機システム1aでは、第1の実施の形態と同様に、廃熱回収装置6aにより、掃気路31内を流れる掃気を熱源として作動流体を直接的に(すなわち、中間流体を介さずに)加熱して気化し、気化した作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。これにより、制御部75により熱交換器62における作動流体の圧力の制御が行われない場合であっても、過給機付き原動機2の掃気の廃熱を効率良く回収することができる。また、廃熱回収装置6aは、陸上等で使用される発電用の過給機付き原動機にも適用可能であり、制御部75による上述の制御が行われない場合であっても、コンプレッサにより加圧された吸気の廃熱を効率良く回収することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
膨張器63は、蒸気タービンには限定されず、例えば、膨張弁が膨張器63として利用されてよい。熱交換器62における作動流体の圧力や流量が十分な精度で制御することができる場合、圧力センサ72や流量センサ73は必ずしも設けられなくてもよい。
廃熱回収装置6,6aでは、熱交換器62における作動流体の圧力が制御されるのであれば、熱交換器62における作動流体の流量は必ずしも制御される必要はない。作動流体の流量の制御が行われない場合、第1の実施の形態に係る廃熱回収装置6では、制御部75により、ポンプ特性および抵抗特性の少なくとも一方が変更されることにより、熱交換器62における作動流体の圧力が制御される。流量制御が行われない場合であっても、熱交換器62における作動流体の圧力が制御されることにより、廃熱回収装置6,6aの大型化を抑制しつつ、熱交換器62における熱負荷の変動に追従して効率良く廃熱を回収することができる。なお、気化可能な量を超えて熱交換器62に作動流体が供給された場合、作動流体は、図示省略の気液分離部において気体と液体とに分離された後、気体のみが膨張器63に供給され、液体は、凝縮器64とポンプ65,65aとの間の配管61、または、凝縮器64に戻される。
原動機3は、必ずしも2ストロークエンジンである必要はなく、4ストロークエンジンが原動機3として利用されてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様に、廃熱回収装置6,6aの大型化を抑制しつつ、コンプレッサ42により加圧された吸気である給気の温度変動、すなわち、熱交換器62における熱負荷の変動に追従して効率良く廃熱を回収することができる。
原動機システム1,1aでは、掃気路31の熱交換器62と原動機3との間に、海水等により掃気を冷却する冷却装置が設けられてもよい。これにより、掃気をさらに冷却して原動機3の効率をより向上することができる。また、メンテナンス等により廃熱回収装置6が停止される場合であっても、掃気を冷却することができる。
上述のように、舶用の原動機システム1,1aにおいて、制御部75による制御が行われない場合、廃熱回収装置6は、図8に示すように、熱交換器62に加えて、排気路32上に配置される他の熱交換器62aを備えてもよい。この場合、熱交換器62aは、分岐配管61bにより配管61に接続される。分岐配管61bは、配管61のポンプ65と熱交換器62との間から分岐し、熱交換器62と膨張器63との間に合流する。熱交換器62aでは、排気路32内を流れる排気を熱源として上述の作動流体が加熱されて気化され、気化された作動流体は膨張器63に供給される。これにより、過給機付き原動機2の廃熱を効率的に回収することができる。
膨張器63は、必ずしも発電機8に接続される必要はなく、膨張器63からの出力は、原動機システム1,1aが配置される船内の様々な用途に利用されてよい。熱負荷検出部71からの出力、および、熱負荷−設定圧力情報に基づいて、ポンプ65のポンプ特性、および、ポンプ65,65aから熱交換器62を経由して膨張器63に至る作動流体の流路の抵抗特性の少なくとも一方を変更することにより、熱交換器62における作動流体の圧力が制御されるのであれば、原動機システム1,1aは、船舶の主機システム以外の用途に使用されてよく、過給機付き原動機2は、舶用原動機には限定されない。また、この場合、作動流体も有機媒体には限定されない。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a 原動機システム
2 過給機付き原動機
3 原動機
4 過給機
6,6a 廃熱回収装置
31 掃気路
61a 分岐配管
62 熱交換器
63 膨張器
64 凝縮器
65,65a ポンプ
66 (第1)調整弁
67 第2調整弁
71 熱負荷検出部
72 圧力センサ
73 流量センサ
74 記憶部
75 制御部

Claims (2)

  1. 過給機にて吸気を加圧して原動機に供給する過給機付き原動機の廃熱を回収する廃熱回収装置であって、
    前記過給機にて加圧された吸気である加圧吸気を前記原動機へと導く流路において、前記加圧吸気を熱源として作動流体を加熱して気化する熱交換器と、
    前記熱交換器にて気化された前記作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する膨張器と、
    前記膨張器にて膨張させた前記作動流体を凝縮して液化する凝縮器と、
    前記凝縮器にて液化された前記作動流体を前記熱交換器へと送出するポンプと、
    前記熱交換器における熱負荷を取得する熱負荷検出部と、
    前記熱交換器における熱負荷と、前記熱交換器における前記作動流体の所望の圧力である設定圧力との関係を示す熱負荷−設定圧力情報を記憶する記憶部と、
    前記熱負荷検出部からの出力、および、前記熱負荷−設定圧力情報に基づいて、前記ポンプの特性であるポンプ特性、および、前記ポンプから前記熱交換器を経由して前記膨張器に至る前記作動流体の流路の抵抗特性の少なくとも一方を変更することにより、前記熱交換器における前記作動流体の圧力を制御する制御部と、
    前記ポンプと前記熱交換器との間において前記作動流体の流量を調節する調節弁と、
    前記ポンプと前記調節弁との間から分岐して前記ポンプと前記凝縮器との間、または、前記凝縮器に合流する分岐流路と、
    前記分岐流路に設けられて前記作動流体の流量を調節するもう1つの調節弁と、
    を備え
    前記制御部が、前記調節弁の開度を変更することにより、前記抵抗特性を変更し、
    前記制御部が、前記もう1つの調節弁の開度を変更して、前記分岐流路を介して前記ポンプと前記凝縮器との間、または、前記凝縮器へと戻される前記作動流体の流量を変更することにより、前記熱交換器における前記作動流体の流量も制御することを特徴とする廃熱回収装置。
  2. 請求項に記載の廃熱回収装置であって、
    前記熱交換器における前記作動流体の流量を測定する流量センサをさらに備え、
    前記制御部による制御が、前記流量センサからの出力にも基づいて行われることを特徴とする廃熱回収装置。
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