JP2018155099A - 過給空気冷却ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を実現可能な過給空気冷却ユニットを提供することである。【解決手段】過給空気冷却ユニットX1は、過給機1からエンジン2へ供給される過給空気を冷却するための単一の冷却器5と、過給空気との間で熱交換される作動媒体の通過を許容する第1冷却部62と、第1冷却部62において気化した作動媒体が流入する膨張機63と、膨張機63の動力を回収する動力回収機64と、を有するエネルギー回収装置6と、過給空気との間において熱交換される冷却媒体の通過を許容する第2冷却部82bを有する冷却装置8と、を備え、第1冷却部62および第2冷却部82bは、冷却器5に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、過給空気冷却ユニットに関連する。
従来、船舶等のエンジンに供給される過給空気を冷却する過給空気冷却ユニットが知られている。このような過給空気冷却ユニットの一例として、特許文献1には、エンジンと過給機とを繋ぐ吸気ラインと、吸気ラインを通過する過給空気の熱エネルギーを回収する排熱回収装置と、吸気ラインを通過する過給空気を冷却するガスクーラと、が記載されている。
特許文献1では、排熱回収装置は、作動媒体を加熱する加熱器と、加熱器から流出した作動媒体が流入する膨張機と、膨張機に繋がる動力回収機と、を有している。そして、加熱器において吸気ラインを通過する過給空気と作動媒体との間で熱交換を行わせることにより、過給空気を冷却させつつ作動媒体を蒸発させ、当該蒸発した作動媒体を膨張機に流入させることにより、動力回収機において熱エネルギーを回収する。
また、特許文献1では、ガスクーラは、排熱回収装置の加熱器よりも過給空気の流れ方向の下流側に位置しており、当該ガスクーラ内に設けられた吸気ラインを通過する過給空気と冷却媒体との間で熱交換を行わせることにより、当該過給空気をさらに冷却する。
特開2015−200181号公報
特許文献1では、排熱回収装置の加熱器とガスクーラとによって過給空気を冷却することができるため、加熱器およびガスクーラのいずれか一方に不具合が生じた場合であっても過給空気を冷却することができる。しかしながら、加熱器とガスクーラとは、別個に設けられているため、過給機とエンジンとの間における配置スペースを広く確保する必要があり、過給空気冷却ユニットの全体が大型化してしまう虞がある。
本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、小型化を実現可能な過給空気冷却ユニットを提供することである。
本発明に係る過給空気冷却ユニットは、過給機からエンジンへ供給される過給空気を冷却するための単一の冷却器と、前記過給空気との間で熱交換される作動媒体の通過を許容する第1冷却部と、前記第1冷却部において気化した前記作動媒体が流入する膨張機と、前記膨張機の動力を回収する動力回収機と、を有するエネルギー回収装置と、前記過給空気との間において熱交換される冷却媒体の通過を許容する第2冷却部を有する冷却装置と、を備え、前記第1冷却部および前記第2冷却部は、前記冷却器によって設けられている。
上記の過給空気冷却ユニットは、エネルギー回収装置の第1冷却部および冷却装置の第2冷却部のそれぞれが単一の冷却器に設けられている。このため、単一の冷却器によって、エネルギー回収装置の作動媒体と過給空気との熱交換による当該過給空気の冷却が可能であるとともに、冷却装置の冷却媒体と過給空気との熱交換による当該過給空気に冷却が可能である。このように、上記の過給空気冷却ユニットでは、作動媒体による過給空気の冷却と冷却媒体による過給空気の冷却とが単一の冷却器において達成されるため、別個に設けられた2つの冷却器のそれぞれにおいて作動媒体による冷却と冷却媒体による冷却とを達成する場合に比べて、小型化を実現することができる。
前記エネルギー回収装置は、前記膨張機から流出した前記作動媒体を凝縮する凝縮部を有し、前記冷却装置は、前記冷却媒体の供給源からの前記冷却媒体が供給されるとともに前記第2冷却部を含む第1流路と、前記第1流路とは分岐するように当該第1流路に繋がっており前記供給源から供給された前記冷却媒体を前記凝縮部の前記作動媒体との間で熱交換させる第3冷却部を含む第2流路と、を有することが好ましい。
上記の過給空気冷却ユニットでは、冷却装置は、冷却媒体の供給源に繋がるとともに互いに分岐する第1流路および第2流路を有している。このため、第1,2流路を通じて、単一の供給源から第2冷却部および第3冷却部のそれぞれに対して冷却媒体を供給することができ、過給空気冷却ユニットの構成を簡略化しつつ過給空気の冷却と作動媒体の凝縮のそれぞれを達成することができる。
前記冷却器において冷却された前記過給空気の温度に関する情報を検知可能な検知センサと、前記検知センサから前記情報を受ける制御部と、をさらに備え、前記冷却装置は、前記第1流路に供給される前記冷却媒体の流量である第1流量と前記第2流路に供給される前記冷却媒体の流量である第2流量との割合を調整可能な流量調整部を有し、前記制御部は、前記第1流量が前記第2流量よりも少ない状態において、前記検知センサから受けた前記情報に基づいて前記冷却器において冷却された前記過給空気の温度が予め設定された所定温度以上であると判定した場合に、前記第1流量が前記第2流量よりも多くなるように前記流量調整部の制御を行うことが好ましい。
上記の過給空気冷却ユニットでは、検知センサから受けた過給空気の温度に関する情報に基づいて制御部が流量調整部の制御を行うことにより、エネルギー回収装置に不具合が生じた場合であっても過給空気を確実に冷却することができる。具体的には以下のとおりである。
上記の過給空気冷却ユニットでは、エネルギー回収装置が正常に動作している通常時において、第1流路に供給される冷却媒体の流量が第2流路に供給される冷却媒体の流量よりも少なくなるように流量調整部が調整されており、これにより主にエネルギー回収装置の第1冷却部において過給空気を冷却している。ここで、検知センサは、冷却器において冷却された過給空気の温度に関する情報を検知しており、制御部は、検知センサにおいて検知された当該情報を受信している。これにより、制御部は、当該情報に基づいてエンジンに流入する過給空気の温度が予め設定された所定温度以上であるか否かを判定する。そして、エンジンに流入する過給空気の温度が予め設定された所定温度以上であると判定した場合に、エネルギー回収装置に不具合が生じているものと判断して、第1流路に供給される冷却媒体の流量が第2流路に供給される冷却媒体の流量よりも多くなるように流量調整部を制御する。このため、上記の過給空気冷却ユニットでは、エネルギー回収装置が正常に運転している場合において主にエネルギー回収装置の第1冷却部で過給空気を冷却し、エネルギー回収装置に不具合が生じた場合において主に冷却装置の第2冷却部で過給空気を冷却することができる。
前記制御部は、前記エネルギー回収装置の駆動開始時において前記第1流量と前記第2流量との割合を前記第2流量よりも前記1流量が少なくなる第1流量割合とするように前記流量調整部の第1制御を行うことが好ましい。
上記の過給空気冷却ユニットでは、エネルギー回収装置の駆動開始に応じて制御部が流量調整部を第1制御することにより、エネルギー回収装置が通常に運転している状態において主に当該エネルギー回収装置の第1冷却部で過給空気を冷却することができる。
前記制御部は、前記第1制御を行った後、前記検知センサから受けた前記情報に基づいて前記冷却器において冷却された前記過給空気の温度が前記所定温度以上であるか否かを判定し、前記所定温度以上であると判定した場合に前記第1流量と前記第2流量との割合を前記第2流量よりも前記第1流量が多くなる第2流量割合とするように前記流量調整部の第2制御を行うことが好ましい。
上記の過給空気冷却ユニットでは、制御部は、第1制御を行った後に、過給空気の温度が所定温度以上であるか否かを判定し、第2制御を行う。このため、制御部は、エネルギー回収装置の駆動開始後に当該エネルギー回収装置に不具合が生じた場合に、主に冷却装置の第2冷却部で過給空気を冷却するように第1流量と第2流量との割合を調整する。これにより、エネルギー回収装置の駆動開始後において過給空気を確実に冷却することができる。
前記冷却器は、前記過給空気が通過する内部空間を形成しており、前記第1冷却部および第2冷却部のそれぞれは、前記内部空間に位置するとともに互いに分岐した複数の分岐流路を含み、前記第1冷却部の複数の前記分岐流路と、前記第2冷却部の複数の前記分岐流路とは、前記過給空気の流れ方向に交差する方向において交互に並んでいることが好ましい。
上記の過給空気冷却ユニットでは、第1冷却部の複数の分岐流路と第2冷却部の複数の分岐流路とが内部空間内において過給空気の流れ方向に交差する方向に交互に並んでいる。このため、主に第1冷却部によって過給空気を冷却する場合と、主に第2冷却部で過給空気を冷却する場合との間で、過給空気の冷却に偏りが生じる可能性を低減することができる。
本発明によれば、小型化を実現可能な過給空気冷却ユニットが提供される。
第1の実施形態に係る過給空気冷却ユニットの概略構成図である。 第1の実施形態に係る過給空気冷却ユニットの冷却器の概略構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係る過給空気冷却ユニットの動作手順を示すフローチャート図である。 第2の実施形態に係る過給空気冷却ユニットの冷却器の概略構成を示す平面図である。 第3の実施形態に係る過給空気冷却ユニットの概略構成図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の各実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1を説明するために必要となる主要な構成要素を簡略化して示したものである。したがって、本発明の各実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成要素を備え得る。
(第1の実施形態)
図1に示すように、第1の実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1は、過給機1からエンジン2へと供給される過給空気を冷却するためのユニットである。第1の実施形態では、過給空気冷却ユニットX1は、エンジン2の動力によって走行する船舶に搭載される。具体的に、第1の実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1は、冷却器5、エネルギー回収装置6、凝縮器7、冷却装置8、検知センサ9、および制御部10を備えており、これらの構成要素が過給機1、エンジン2、掃気ライン3、および排気ライン4とともに船舶に搭載されている。
以下では、図1を参照しながら、船舶に搭載された過給機1、エンジン2、掃気ライン3、排気ライン4、冷却器5、エネルギー回収装置6、凝縮器7、冷却装置8、検知センサ9、および制御部10について具体的に説明する。
過給機1は、圧縮機11およびタービン12を有している。圧縮機11とタービン12とは、軸で互いに連結されている。圧縮機11は、掃気ライン3を介してエンジン2に繋がっており、タービン12は、排気ライン4を介してエンジン2に繋がっている。
圧縮機11に供給された空気は、圧縮機11において圧縮されることにより過給空気となり、当該過給空気が掃気ライン3を通じてエンジン2に供給される。これにより、エンジン2が駆動され、当該エンジン2を搭載した船舶が走行する。このとき、エンジン2にて生じた排ガスは、排気ライン4を通じてタービン12に送られる。タービン12は、排ガスの膨張エネルギーによって駆動され、このタービン12の駆動力により圧縮機11が駆動される。そして、タービン12を通過した排ガスは、当該タービン12の外部へと排出される。
ここで、圧縮機11からエンジン2へと過給空気を供給する掃気ライン3は、第1部位31と、第2部位32と、第3部位33と、を含んでいる。
第1部位31は、圧縮機11から過給空気が流入する部位であって、過給空気の流れ方向における冷却器5の上流側に位置している。第2部位32は、冷却器5に設けられており、過給空気の流れ方向における第1部位31の下流側に繋がっている。第3部位33は、第2部位32から流出した過給空気をエンジン2に流入させる部位であって、過給空気の流れ方向における第2部位32の下流側とエンジン2とを繋いでいる。
過給機1において生成された過給空気は、第1部位31、第2部位32、第3部位33の順に掃気ライン3を通過する途中で冷却器5において所定の温度まで冷却され、エンジン2へと供給される。なお、冷却器5の具体的な構成については、後述する。
エネルギー回収装置6は、作動媒体のランキンサイクルを利用した発電システムである。エネルギー回収装置6に利用される作動媒体としては、例えば、R245fa等の水よりも低沸点の有機流体が挙げられる。
エネルギー回収装置6は、ポンプ61、第1冷却部62、膨張機63、動力回収機64、凝縮部65、および循環配管66を備えている。ポンプ61、第1冷却部62、膨張機63、凝縮部65は、作動媒体がこの順番に循環するように循環配管66によって繋がっている。具体的には、ポンプ61と第1冷却部62とは、循環配管66の第1配管66aを介して互いに繋がっている。また、第1冷却部62と膨張機63とは、循環配管66の第2配管66b介して互いに繋がっている。また、膨張機63と凝縮部65とは、循環配管66の第3配管66cを介して互いに繋がっている。また、凝縮部65とポンプ61とは、循環配管66の第4配管66dを介して互いに繋がっている。
ポンプ61は、循環配管66内で作動媒体が循環するように当該作動媒体を加圧する。ポンプ61は、第1配管66aに繋がっており、当該第1配管66aを通じて第1冷却部62に作動媒体が流入するように、当該作動媒体を圧送する。ポンプ61としては、インペラをロータとして備える遠心ポンプや、ロータが一対のギアからなるギアポンプ等が用いられる。
第1冷却部62は、過給機1からエンジン2へと供給される過給空気と当該第1冷却部62に流入する作動媒体との間で熱交換を行わせることにより、過給空気を冷却しつつ作動媒体を蒸発させる。第1冷却部62は、作動媒体の流れ方向におけるポンプ61の下流側に位置している。第1配管66aは、ポンプ61により圧送された液相の作動媒体が該第1冷却部62に流入するように、第1冷却部62とポンプ61とを繋いでいる。第1冷却部62は、掃気ライン3の第2部位32と同様に、冷却器5に設けられている。具体的には、第1冷却部62は、掃気ライン3の第2部位32を流れる過給空気を冷却可能なように、冷却器5に設けられている。これにより、過給空気冷却ユニットX1では、冷却器5において、液相の作動媒体と過給空気との間で熱交換が行われ、これにより作動媒体が蒸発するとともに過給空気が冷却される。
膨張機63は、作動媒体の流れ方向における第1冷却部62の下流側に位置している。第2配管66bは、第1冷却部62において蒸発した気相の作動媒体が膨張機63に流入するように、膨張機63と第2配管66bとを繋いでいる。本実施形態では、膨張機63としてスクリュ膨張機が用いられ、気相の作動媒体の膨張エネルギーによりスクリュであるロータ部が回転駆動される。なお、膨張機63としては、スクリュ膨張機に限らず、例えば遠心式のものやスクロールタイプのもの等が用いられてもよい。
動力回収機64は、膨張機63に接続されている。動力回収機64は、気相の作動媒体の膨張エネルギーにより回転駆動されたロータ部を通じて動力を回収する。これにより、エネルギー回収装置6は、過給空気の熱エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することができる。
凝縮部65は、作動媒体の流れ方向において膨張機63の下流側に位置している。第3配管66cは、膨張機63から流出した気相の作動媒体が凝縮部65に流入するように、膨張機63と凝縮部65とを繋いでいる。
ここで、凝縮部65は、凝縮器7に設けられている。凝縮器7は、液相の作動媒体を凝縮することにより再び液相の作動媒体にするためのものである。凝縮器7は、膨張機63から凝縮部65に流入した気相の作動媒体と後述する冷却媒体との間で熱交換を行わせることにより、凝縮部65を流れる作動媒体を凝縮させる。そして、凝縮部65において凝縮された作動媒体は、第4配管66dを通じてポンプ61へと流入し、再び第1冷却部62へと送られることになる。
冷却装置8は、エネルギー回収装置6とは別個に設けられた過給空気を冷却するための装置である。冷却装置8は、作動媒体によって過給空気を冷却するエネルギー回収装置6とは異なり、冷却媒体によって過給空気を冷却する。本実施形態では、過給空気冷却ユニットX1が船舶に搭載されているため、冷却媒体としては海水を利用することができる。
冷却装置8は、供給流路81、第1流路82、第2流路83、流量調整部84、およびポンプ85,86を有する。
供給流路81は、冷却媒体の供給源に繋がっている。
第1流路82は、流量調整部84を介して、冷却媒体の流れ方向における供給流路81の下流側に繋がっている。第1流路82は、上流部82a、第2冷却部82b、および下流部82cを含んでいる。
上流部82aは、供給流路81と第2冷却部82bとを繋いでいる。上流部82aには、ポンプ85が取り付けられている。供給流路81から流量調整部84を介して上流部82aに流入した冷却媒体は、ポンプ85によって第2冷却部82bへと圧送される。
第2冷却部82bは、過給機1からエンジン2へと供給される過給空気と当該第2冷却部82bに流入する冷却媒体との間で熱交換を行わせることにより、過給空気を冷却する部位である。第2冷却部82bは、上流部82aと下流部82cとを繋いでいる。第2冷却部82bは、掃気ライン3の第2部位32およびエネルギー回収装置6の第1冷却部62と同様に、冷却器5に設けられている。具体的には、第2冷却部82bは、当該第2冷却部82bを流れる冷却媒体によって掃気ライン3の第2部位32を流れる過給空気を冷却可能なように、冷却器5に設けられている。これにより、過給空気冷却ユニットX1では、冷却器5において、過給空気と作動媒体との熱交換によって当該過給空気を冷却可能であるとともに、過給空気と冷却媒体との熱交換によっても当該過給空気を冷却可能である。
下流部82cは、冷却媒体の流れ方向における第2冷却部82bの下流側に繋がっている。第2冷却部82bから流出した冷却媒体は、下流部82cを通じて冷却装置8の外部へ排出される。
第2流路83は、第1流路82とは分岐するように、流量調整部84を介して冷却媒体の流れ方向における供給流路81の下流側に繋がっている。第2流路83は、上流部83a、第3冷却部83b、および下流部83cを含んでいる。
上流部83aは、供給流路81と第3冷却部83bとを繋いでいる。上流部83aには、ポンプ86が取り付けられている。供給流路81から流量調整部84を介して上流部83aに流入した冷却媒体は、ポンプ86によって第3冷却部83bへと圧送される。
第3冷却部83bは、上流部83aと下流部83cとを繋いでいる。第3冷却部83bは、エネルギー回収装置6の凝縮部65と同様に、凝縮器7に設けられている。具体的には、第3冷却部83bは、凝縮部65を流れる作動媒体を凝縮可能なように、凝縮器7に設けられている。これにより、過給空気冷却ユニットX1では、凝縮器7において、作動媒体と冷却媒体との熱交換によって当該作動媒体を凝縮可能である。
下流部83cは、冷却媒体の流れ方向における第3冷却部83bの下流側に繋がっている。第3冷却部83bから流出した冷却媒体は、下流部83cを通じて冷却装置8の外部へ排出される。
流量調整部84は、第1流路82に供給される冷却媒体の流量である第1流量Fと第2流路83に供給される冷却媒体の流量である第2流量Fとを調整可能な弁部材である。本実施形態では、流量調整部84は、3方電磁弁あるいは3方電動弁等の3方弁である。冷却装置8では、各流路82,83に対する流量調整部84の弁開度を調整することによって、供給源から供給流路81を通じて第2,3流路82,83に供給される冷却媒体の第1流量Fと第2流量Fとの割合を調整可能である。
ここで、図2を参照しながら、掃気ライン3の第2部位32、エネルギー回収装置6の第1冷却部62、および冷却装置8の第2冷却部82bを含む冷却器5について、具体的に説明する。
図2は、冷却器5を上面視した概略図であって、説明の便宜上、内部空間S1に位置する第1冷却部62および第2冷却部82bを実線にて示した図である。図2に示すように、本実施形態では、冷却器5は、シェル&チューブ式の熱交換器である。冷却器5は、筐体51と、第1冷却部62と、第2冷却部82bと、を有している。
筐体51は、内部空間S1を形成している。内部空間S1は、掃気ライン3の第2部位32に相当する。すなわち、圧縮機11から圧送された過給空気は、第1部位31を通じて筐体51の内部空間S1に流入し、当該内部空間S1において第1冷却部62および第2冷却部82bの少なくとも一方に冷却された後、当該内部空間S1から第3部位33へ流出する。本実施形態では、筐体51は、矩形状をなしている。
第1冷却部62は、筐体51の内部空間S1に設けられている。第1冷却部62は、作動媒体流入ヘッダ62aと、作動媒体流出ヘッダ62bと、複数の分岐流路62cと、を有している。
作動媒体流入ヘッダ62aと作動媒体流出ヘッダ62bとは、内部空間S1における過給空気に流れ方向に沿って間隔を空けて並んでいる。内部空間S1における過給空気の流れ方向とは、冷却器5における過給空気の入口から出口へ向かう方向である。複数の分岐流路62cのそれぞれは、作動媒体流入ヘッダ62aと作動媒体流出ヘッダ62bとを繋ぐように過給空気の流れ方向に延びている。エネルギー回収装置6のポンプ61によって圧送された作動媒体は、第1配管66aから作動媒体流入ヘッダ62aを通じて内部空間S1内の各分岐流路62cに流入し、当該各分岐流路62cを過給空気の流れ方向に略平行な方向に流れ、作動媒体流出ヘッダ62bを通じて第2配管66bへと流出する。
第2冷却部82bは、筐体51の内部空間S1に設けられている。第2冷却部82bは、冷却媒体流入ヘッダ82dと、冷却媒体流出ヘッダ82eと、複数の分岐流路82fと、を有している。第2冷却部82bは、水平方向(本実施形態では、水平方向且つ過給空気の流れ方向に直交する方向)において第1冷却部62に隣り合うように位置している。すなわち、第1冷却部62と第2冷却部82bとは、鉛直方向において互いに重ならないように位置している。
冷却媒体流入ヘッダ82dと冷却媒体流出ヘッダ82eとは、内部空間S1における過給空気に流れ方向に沿って間隔を空けて並んでいる。複数の分岐流路82fのそれぞれは、冷却媒体流入ヘッダ82dと冷却媒体流出ヘッダ82eとを繋ぐように過給空気の流れ方向に延びている。供給流路81を通じて第1流路82の上流部82aに流入した冷却媒体は、冷却媒体流入ヘッダ82dを通じて内部空間S1内の各分岐流路82fに流入し、当該各分岐流路82fを過給空気の流れ方向に略平行な方向に流れ、冷却媒体流出ヘッダ82eを通じて下流部82cへと流出する。
このように、本実施形態では、単一の冷却器5に、過給空気が通過する内部空間S1(掃気ライン3の第2部位32)と、作動媒体が通過する第1冷却部62と、冷却媒体が通過する第2冷却部82bと、が設けられている。そして、内部空間S1を通過する過給空気と、第1冷却部62の各分岐流路62cを通過する作動媒体および第2冷却部82bの各分岐流路82fを通過する冷却媒体の少なくとも一方との間で、熱交換が行われることにより、内部空間S1を通過する過給空気が冷却される。これにより、単一の冷却器5によって、作動媒体による過給空気の冷却が可能であるとともに冷却媒体により過給空気の冷却が可能である。
検知センサ9は、掃気ライン3の第3部位33に取り付けられている。これにより、検知センサ9は、冷却器5において第1冷却部62または第2冷却部82bによって冷却された後エンジン2に流入する前の過給空気の温度Tを検知可能である。検知センサ9において検知された温度Tに応じた信号は、後述する制御部10に送られる。
制御部10は、例えば図略のCPU、ROM、RAM等からなるMPU等を備えており、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、以下の各種制御を行う。なお、図1では、説明の便宜上、制御部10を単一の矩形にて示すが、制御部10の機能を実現する手段は任意であって、単一の構成要素によって制御部10の全ての機能が実現されるものではない。
制御部10は、エネルギー回収装置6および冷却装置8を制御する。制御部10は、エネルギー回収装置6のポンプ86等の駆動を制御するエネルギー回収装置制御部と、流量調整部84の弁開度を制御する流量調整部制御部と、検知センサ9から受けた温度Tに応じた信号に基づいた判定を行う判定部と、各種の情報を記憶する記憶部と、を機能的に有している。
制御部10の記憶部は、第1流量Fと第2流量Fとの流量割合に関する情報である第1,第2流量割合P,Pと、エンジン2に流入する過給空気の上限温度に関する情報である上限温度値Tとを記憶している。第1流量割合Pは、第1流量Fよりも第2流量Fが多くなる値に設定されている。第2流量割合Pは、第2流量Fよりも第1流量Fが多くなる値に設定されている。本実施形態では、第1流量割合Pは、第1流量F:第2流量F=1:9となるように設定されており、第2流量割合Pは、第1流量F:第2流量F=9:1となるように設定されている。
制御部10の流量調整部制御部は、エネルギー回収装置制御部によるエネルギー回収装置6の駆動開始に応じて第1流量Fと第2流量Fとの割合が第1流量割合Pとなるように流量調整部84を制御する。また、制御部10の流量調整部制御部は、判定部における判定結果に基づいて第1流量Fと第2流量Fとの割合が第2流量割合Pとなるように流量調整部84を制御する。
制御部10の判定部は、検知センサ9からの温度情報を受け付け、当該温度情報と記憶部に記憶された上限温度値Tとを比較することにより、冷却器5において冷却された過給空気の温度が上限温度値以上であるか否かを判定する。
次に、図3に示すフローチャート図を参照しながら、過給空気冷却ユニットX1の動作手順を説明する。
図3に示す開始時点において、エネルギー回収装置6は駆動停止状態であり、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第2流量割合Pになるように流量調整部84が制御された状態で、第2,3流路82,83に冷却媒体が供給されている。すなわち、エネルギー回収装置6が駆動停止状態では、供給源から供給流路81へと流入する冷却媒体が主に第1流路82に供給されており、冷却器5における過給空気の冷却が主に第2冷却部82bにおいて行われている。
過給空気冷却ユニットX1の作業者によってエネルギー回収装置6の駆動開始ボタンが押されることにより、当該駆動開始ボタンから開始信号を受けた制御部10のエネルギー回収装置制御部は、エネルギー回収装置6のポンプ61および膨張機63を駆動開始させるように当該ポンプ61および膨張機63を制御する。これにより、エネルギー回収装置6の駆動が開始される(ステップST1)。
ステップST1にてエネルギー回収装置6を駆動開始させた後、制御部10の流量調整部制御部は、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第2流量割合Pから第1流量割合Pに変更されるように、記憶部に記憶された当該第1流量割合Pに基づいて流量調整部84の弁開度を制御する(ステップST2)。これにより、供給源から供給流路81へと流入する冷却媒体が主に第2流路83に供給され、冷却器5における過給空気の冷却が主に第1冷却部62において行われることになる。
ステップST2にて第1流量Fと第2流量Fとの割合を第1流量割合Pに調整した後、制御部10の判定部は、検知センサ9から受信した信号に基づいて温度Tと記憶部に記憶された上限温度値Tとを比較し、T≧Tであるか否かを判定する(ステップST3)。
制御部10の判定部においてT≧Tでないと判定された場合(ステップST3にてNO)、制御部10は、流量調整部84の弁開度を現状のまま維持し、判定部における判定を繰り返す。
一方、制御部10の判定部においてT≧Tであると判定された場合(ステップST3にてYES)、エネルギー回収装置6の不具合によって冷却器5における過給空気の冷却が正常に行われていないことが疑われるため、冷却器5における過給空気の冷却をエネルギー回収装置6の第1冷却部62を主体としたものから冷却装置8の第2冷却部82bを主体としたものに変更する。具体的には、ステップST3にてYESと判定された場合、制御部10の流量調整部制御部は、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第1流量割合Pから第2流量割合Pに変更されるように、記憶部に記憶された当該第2流量割合Pに基づいて流量調整部84の弁開度を制御する(ステップST4)。これにより、供給源から供給流路81へと流入する冷却媒体が主に第1流路82に供給され、冷却器5における過給空気の冷却が主に第2冷却部82bにおいて行われることになる。
以上のとおり、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、エネルギー回収装置6の第1冷却部62および冷却装置8の第2冷却部82bのそれぞれが単一の冷却器5に設けられている。このため、単一の冷却器5によって、エネルギー回収装置6の作動媒体と過給空気との熱交換による当該過給空気の冷却が可能であるとともに、冷却装置8の冷却媒体と過給空気との熱交換による当該過給空気に冷却が可能である。このように、上記の過給空気冷却ユニットX1では、作動媒体による過給空気の冷却と冷却媒体による過給空気の冷却とが単一の冷却器5に設けれているため、別個に設けられた2つの冷却器5のそれぞれにおいて作動媒体による冷却と冷却媒体による冷却とを達成する場合に比べて、小型化を実現することができる。
さらに、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、冷却装置8は、供給流路81から互いに分岐する第1流路82および第2流路83を有している。このため、第1,第2流路82,83を通じて、単一の供給源から第2冷却部82bおよび第3冷却部83bのそれぞれに対して冷却媒体を供給することができ、過給空気冷却ユニットX1の構成を簡略化しつつ過給空気の冷却と作動媒体の凝縮のそれぞれを達成することができる。
さらに、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、第1冷却部62と第2冷却部82bとが水平方向に並んでいる。このため、第1冷却部62と第2冷却部82bとが鉛直方向に重なる場合に比べて冷却器5の高さを低くすることができ、当該鉛直方向におけるスペースが狭くなる小型の船舶等にも冷却器5を搭載することが可能である。
さらに、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、検知センサ9から受けた過給空気の温度に関する情報に基づいて制御部10が流量調整部84の制御を行うことにより、エネルギー回収装置6に不具合が生じた場合であっても過給空気を確実に冷却することができる。具体的には以下のとおりである。
エネルギー回収装置6が正常に動作している通常時において、制御部10は、流量調整部84を制御し、第1流量Fが第2流量Fよりも少なくなるように当該第1流量Fと第2流量Fとの割合を第1流量割合Pに調整する。これにより、エネルギー回収装置6が正常に動作している通常時において、冷却器5では主に第1冷却部62によって過給空気が冷却される。ここで、検知センサ9は、冷却器5において冷却された過給空気の温度Tに関する情報を検知しており、制御部10は、検知センサ9において検知された当該情報を受信している。これにより、制御部10は、当該情報に基づいてエンジンに流入する過給空気の温度Tが予め設定された上限温度値T以上であるか否かを判定する。そして、温度Tが上限温度値T以上であると判定した場合に、制御部10は、エネルギー回収装置6に不具合が生じているものと判断して、流量調整部84を制御し、第1流量Fが第2流量Fよりも多くなるように当該第1流量Fと第2流量Fとの割合を第1流量割合Pに調整する。このため、過給空気冷却ユニットX1では、エネルギー回収装置6が正常に運転している場合において主に第1冷却部62で過給空気を冷却し、エネルギー回収装置6に不具合が生じた場合において主に第2冷却部82bで過給空気を冷却することができる。
さらに、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、エネルギー回収装置6の駆動を開始する開始信号に応じて、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第1流量割合Pになるように制御部10が流量調整部84を制御する。このため、エネルギー回収装置6の駆動開始に合わせて、主に当該エネルギー回収装置6の第1冷却部62で過給空気を冷却することができる。
さらに、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、制御部10は、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第1流量割合Pになるように流量調整部84を制御した後に、温度Tが上限温度値T以上であるか否かを判定する。そして、温度Tが上限温度値T以上であると判定した場合に、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第2流量割合Pになるように流量調整部84を制御する。このため、エネルギー回収装置6の駆動を開始する開始信号に応じて、通常時は主にエネルギー回収装置6の第1冷却部62で過給空気を冷却しつつ、エネルギー回収装置6に不具合が生じたときにのみ主に冷却装置8の第2冷却部82bで過給空気を冷却することができ、当該過給空気の冷却を確実なものとすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1について図4を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
図4は、図2と同様に、冷却器5を上面視した概略図であって、説明の便宜上、内部空間S1に位置する第1冷却部62および第2冷却部82bを実線にて示した図である。
本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、図4に示すように、第1冷却部62の各分岐流路62cと第2冷却部82bの各分岐流路82fとが過給空気の流れ方向に交差する方向において交互に並んでいる。
第1冷却部62の作動媒体流入ヘッダ62aと第2冷却部82bの冷却媒体流入ヘッダ82dとは、過給空気の流れ方向に直交する方向に並ぶように、互いに略平行に延びている。また、第1冷却部62の作動媒体流出ヘッダ62bと第2冷却部82bの冷却媒体流出ヘッダ82eとは、過給空気の流れ方向に直交する方向に並ぶように、互いに略平行に延びている。そして、第1冷却部62の各分岐流路62cと第2冷却部82bの各分岐流路82fとは、鉛直方向において互いに重ならないように、過給空気の流れ方向に直交する方向に交互に並んでいる。これにより、過給空気の流れ方向に直交する方向において、内部空間S1の全体に亘って各分岐流路62c,82fが間隔を空けて配置されている。
このように、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、第1冷却部62の各分岐流路62cと第2冷却部82bの各分岐流路82fとが内部空間S1内において過給空気の流れ方向に直交する方向に交互に並んでいる。このため、主に第1冷却部62によって内部空間S1を流れる過給空気を冷却する場合と、主に第2冷却部82bによって内部空間S1を流れる過給空気を冷却する場合との間で、冷却に偏りが生じる可能性を低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1について図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
図5は、図1と同様に、過給空気冷却ユニットX1の概略構成を示す図である。
本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、図5に示すように、第1の実施形態において掃気ライン3の第3部位33に取り付けられていた検知センサ9が、第1流路82の下流部82cに取り付けられている。
ここで、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1は、第1の実施形態と同様に、第1流量Fと第2流量Fとの割合を第1流量割合Pと第2流量割合Pとの間で変更するものであるが、いずれの流量割合P,Pであっても第1流量Fが0ではないため、第1流路82には常時冷却媒体が供給される。このため、検知センサ9では、第1流路82の第2冷却部82bを通過する過程において過給空気との間で熱交換を行った後の冷却媒体の温度が、常時検知される。検知センサ9において検知された冷却媒体の温度は、制御部10へと送られる。
制御部10は、検知センサ9において検知された冷却媒体の温度から、冷却器5において冷却された過給空気の温度Tを推定し、当該温度Tとエンジン2に流入する過給空気の上限温度である上限温度値Tとを比較する。具体的には、制御部10は、例えば、第1配管66aにおける冷却媒体の温度、第1流量Fと第2流量Fとの割合、および検知センサ9において検知された温度等の情報に基づいて、冷却器5の内部空間S1から流出する過給空気の温度Tを推定する。これにより、推定された温度Tが上限温度値T以上であると判定した制御部10は、第1流量Fと第2流量Fとの割合が第2流量割合Pになるように、流量調整部84の弁開度を制御する。
このように、本実施形態に係る過給空気冷却ユニットX1では、第2冷却部82bを通過した後の冷却媒体の温度を検知センサ9によって検知し、当該温度に基づいて流量調整部84の弁開度を制御する。すなわち、第1の実施形態のように冷却器5において冷却された過給空気の温度Tを直接検知せずとも、当該温度Tを推定可能な冷却媒体の温度情報を検知することができれば、第1の実施形態と同様にエネルギー回収装置6に不具合が生じているか否かの判断を行うことが可能である。
以上説明した各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の各実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記の各実施形態では、過給空気冷却ユニットX1が船舶に適用される例について説明したが、これに限らない。過給空気冷却ユニットX1は、過給機1からエンジン2へ供給される過給空気を冷却するものであればよく、例えば過給機1およびエンジン2を搭載した車両等に適用されてもよい。過給空気冷却ユニットX1が車両等に適用される場合には、冷却装置8における冷却媒体として、海水ではなく、例えば貯留タンクに貯留された冷却水を用いることができる。
また、上記の各実施形態では、流量調整部84として3方弁を用いる例について説明したが、これに限らない。流量調整部84は、第1流量Fと第1流路82との割合を調整可能なように構成されていればよい。例えば、2つの2方弁によって流量調整部84を構成してもよい。この場合、一方の2方弁を第1流路82の上流部82aにおけるポンプ85よりも上流側の部位に取り付けるとともに、他方の2方弁を第2流路83の上流部83aにおけるポンプ86よりも上流側の部位に取り付ける。そして、各2方弁の開度を制御部10によって制御することにより、第1流量Fと第1流路82との割合を調整することが可能である。
また、上記の各実施形態では、冷却器5内において、内部空間S1を流れる過給空気の流れ方向と、各分岐流路62c,82fを流れる作動媒体および冷却媒体の流れ方向とは、同一方向であるが、これに限らない。冷却器5内における過給空気の流れ方向と作動媒体および冷却媒体の流れ方向とは、例えば、互いに反対向きの方向であってもよい。
また、上記の各実施形態では、冷却器5は、シェル&チューブ式の熱交換器であるが、これに限らない。冷却器5は、例えば、複数のプレートが積層されることにより構成されるプレート式の熱交換器であってもよい。この場合、複数のプレートが一体になるように形成された単一の冷却器5に、掃気ライン3の第2部位32、エネルギー回収装置6の第1冷却部62、および冷却装置8の第2冷却部82bが設けられる。
また、上記の各実施形態では、検知センサ9が掃気ライン3の第3部位33に取り付けられる例と、検知センサ9が第1流路82の下流部82cに取り付けられる例について説明したが、これに限らない。検知センサ9は、冷却器5において冷却された過給空気の温度に関する情報を検知することができればよく、例えば冷却器5に取り付けられてもよい。
また、上記の各実施形態では、第1流量割合Pが第1流量F:第2流量F=1:9となるように設定されているとともに、第2流量割合Pが第1流量F:第2流量F=9:1となるように設定されているが、これに限らない。第1流量割合Pは、第1流量Fよりも第2流量Fが多くなる値に設定されていればよく、第2流量割合Pは、第2流量Fよりも第1流量Fが多くなる値に設定されていればよい。このため、例えば、第1流量割合Pにおいて第1流量Fが0となるように設定されるとともに、第2流量割合Pにおいて第2流量Fが0となるように設定されてもよい。この場合、エネルギー回収装置6が駆動開始して正常に運転しているときには、冷却器5において第1冷却部62のみによって過給空気が冷却され、エネルギー回収装置6に不具合が生じたときには、冷却器5において第2冷却部82bのみによって過給空気が冷却されることになる。
X1 過給空気冷却ユニット
1 過給機
2 エンジン
5 冷却器
6 エネルギー回収装置
8 冷却装置
9 検知センサ
10 制御部
62 第1冷却部
62c 分岐流路
63 膨張機
64 動力回収機
65 凝縮部
82 第1流路
82b 第2冷却部
82f 分岐流路
83 第2流路
83b 第3冷却部
84 流量調整部

Claims (6)

  1. 過給機からエンジンへ供給される過給空気を冷却するための単一の冷却器と、
    前記過給空気との間で熱交換される作動媒体の通過を許容する第1冷却部と、前記第1冷却部において気化した前記作動媒体が流入する膨張機と、前記膨張機の動力を回収する動力回収機と、を有するエネルギー回収装置と、
    前記過給空気との間において熱交換される冷却媒体の通過を許容する第2冷却部を有する冷却装置と、を備え、
    前記第1冷却部および前記第2冷却部は、前記冷却器によって設けられている、過給空気冷却ユニット。
  2. 前記エネルギー回収装置は、前記膨張機から流出した前記作動媒体を凝縮する凝縮部を有し、
    前記冷却装置は、前記冷却媒体の供給源からの前記冷却媒体が供給されるとともに前記第2冷却部を含む第1流路と、前記第1流路とは分岐するように当該第1流路に繋がっており前記供給源から供給された前記冷却媒体を前記凝縮部の前記作動媒体との間で熱交換させる第3冷却部を含む第2流路と、を有する、請求項1に記載の過給空気冷却ユニット。
  3. 前記冷却器において冷却された前記過給空気の温度に関する情報を検知可能な検知センサと、
    前記検知センサから前記情報を受ける制御部と、をさらに備え、
    前記冷却装置は、前記第1流路に供給される前記冷却媒体の流量である第1流量と前記第2流路に供給される前記冷却媒体の流量である第2流量との割合を調整可能な流量調整部を有し、
    前記制御部は、前記第1流量が前記第2流量よりも少ない状態において、前記検知センサから受けた前記情報に基づいて前記冷却器において冷却された前記過給空気の温度が予め設定された所定温度以上であると判定した場合に、前記第1流量が前記第2流量よりも多くなるように前記流量調整部の制御を行う、請求項2に記載の過給空気冷却ユニット。
  4. 前記制御部は、前記エネルギー回収装置の駆動開始時において前記第1流量と前記第2流量との割合を前記第2流量よりも前記1流量が少なくなる第1流量割合とするように前記流量調整部の第1制御を行う、請求項3に記載の過給空気冷却ユニット。
  5. 前記制御部は、前記第1制御を行った後、前記検知センサから受けた前記情報に基づいて前記冷却器において冷却された前記過給空気の温度が前記所定温度以上であるか否かを判定し、前記所定温度以上であると判定した場合に前記第1流量と前記第2流量との割合を前記第2流量よりも前記第1流量が多くなる第2流量割合とするように前記流量調整部の制御を行う、請求項4に記載の過給空気冷却ユニット。
  6. 前記冷却器は、前記過給空気が通過する内部空間を形成しており、
    前記第1冷却部および第2冷却部のそれぞれは、前記内部空間に位置するとともに互いに分岐した複数の分岐流路を含み、
    前記第1冷却部の複数の前記分岐流路と、前記第2冷却部の複数の前記分岐流路とは、前記過給空気の流れ方向に交差する方向において交互に並んでいる、請求項3または4に記載の過給空気冷却ユニット。
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