JP6001130B1 - 撚線導体 - Google Patents
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Abstract
【課題】61心の素線で構成し、低い圧縮率で圧縮加工し、又は圧縮加工することなく、撚線導体の外形形状を略真円形状にできる撚線導体の提供。【解決手段】中心線11を第1中径内層線3で構成し、第1層12を第1中径内層線3で構成し、第2層13を細径内層線2と太径内層線5を周方向に交互に配置して構成し、第3層14を周方向に隣り合う1心の細径内層線2と1心の細径内層線2との間に2心の第2中径内層線4,4を配置して構成し、最外層15を、2心の第2中径内層線4,4の谷部に太径外層線8を配置するとともに、その周方向において太径外層線8を挟み込むように中径外層線7を1心ずつ配置し、更に、中径外層線7,7間で、かつ、細径内層線2の外側に位置するように細径外層線6を配置して構成する撚線導体。【選択図】図1
Description
本発明は、撚線導体に関するもので、詳しくは、電線等に使用される61心の同心撚り配列で構成される撚線導体に関するものである。
従来、電線等に使用される撚線導体を構成する各々の素線は、一般的に、全て断面円形の丸線で、かつ、同一径である。該素線として銅線が主として用いられ、その銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたものやアルミ線、各種合金線等が使用される。
また、61心の素線で構成される撚線導体は、一般的に、図3に示すように、中心に1心の素線101を配置してなる中心線102と、その周囲を6心の素線101が覆い囲んで形成する第1層103と、該第1層103の外周を12心の素線101が覆い囲んで形成する第2層104と、その周囲を18心の素線101が覆い囲んで形成する第3層105と、該第3層105の外周を24心の素線101が覆い囲んで形成する第4層(最外層)106で撚線導体100が構成されている。また、その素線101を形成する線材を撚線機により、同一方向に撚ることで撚線導体100が製造される。
前記の各素線101は全て、断面円形で、かつ、同一径の線材から形成されていることから、素線101で構成される61心の同心撚り配列の撚線導体100における横断面の外形形状は、図3に示すように、六角形状に近似した形状となり、丸形状に近似した形状とはならない。以下、前記の撚線導体100を従来技術1とする。
また、撚線導体100は、一般的に、図3に示すように、外周部に絶縁材110を被覆した被覆線として、電線等に使用される。この被覆線の外形形状は、略真円形状であることが望まれている。一方、絶縁材110は、耐圧特性の点から撚線導体100の外周部に略均一の厚みに被覆されることが望ましい。したがって、撚線導体の外形形状は真円であることが望まれている。
また、石油を主成分とする絶縁材110の減量化は、資源の有効利用の観点からも大変重要であり、撚線導体の細径化や丸形化が要求されている。
しかし、前記のように撚線導体100の外形形状が六角形で、かつ、被覆線の外面形状を真円とすると、図3に示すように、撚線導体100の外形形状が六角形の頂点部の近傍に位置する絶縁材110の厚みは薄く、六角形の辺部の中央に至るほど厚くなり、絶縁材110の厚みが不均一となるという問題が生じる。また、耐圧不良を防止するためには、六角形の頂点部に位置する絶縁材110の厚みを一定以上確保する必要がある。そのため、撚線導体100の中心からその頂点までの径よりも被覆線を細くすることができず、被覆線の細径化、軽量化には限界があるという問題がある。
また、六角形の辺部に位置する絶縁材110の肉厚は、性能の観点からは過剰であるが、断面を真円とするためには必要であるため、絶縁材110の減量化にも限界が生じるという問題がある。
また、撚線導体100の外形形状が六角形であると、被覆線を端末加工する時等において、被覆材110をストリップする際に撚線導体100を傷つける虞があるという問題がある。
上記の問題点は、撚線導体の外形形状を略真円とすることで解決することができる。
この解決手段として、特許文献1記載のように、全て断面円形で、かつ、同一径の線材を、一方向に撚りながら圧縮ダイスを通すことにより、図4に示すように、撚線導体201の外層素線202の外面203を加圧変形して、その撚線導体201の外形形状を略真円とする方法が提案されている。以下、該撚線導体201を従来技術2とする。
特開2000−057852号公報
上記、従来技術2の撚線導体201において、外形形状を略真円形状とするためには、高い圧縮率((1−圧縮ダイスの内径/線材を寄集めた時の外径)×100)が必要となる。このように、外層素線202が、高い圧縮率で変形されると、その撚線導体201におけるのび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性が損なわれるという問題がある。
そこで、本発明は、61心の素線で構成される撚線導体において、該素線を従来技術2の撚線導体よりも低い圧縮率で圧縮加工し、又は圧縮加工することなく、撚線導体の外形形状を略真円形状にすることができる撚線導体を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、1心の素線を中心線とし、該中心線の周囲を6心の素線が覆い囲んで第1層を形成し、該第1層の外周を12心の素線が覆い囲んで第2層を形成し、該第2層の外周を18心の素線が覆い囲んで第3層を形成し、該第3層の外周を24心の素線が覆い囲んで最外層を形成する61心の撚線導体であって、
前記中心線を第1中径内層線で構成し、前記第1層を6心の第1中径内層線で構成し、第2層を6心の細径内層線と6心の太径内層線を周方向に交互に配置して構成し、
前記第3層を6心の細径内層線と12心の第2中径内層線で構成し、かつ、周方向において隣り合う第3層を構成する1心の細径内層線と第3層を構成する1心の細径内層線との間に2心の前記第2中径内層線を配置して構成し、
前記最外層を、6心の細径外層線と12心の中径外層線と6心の太径外層線で構成するとともに、前記2心の第2中径内層線の谷部に前記太径外層線を配置するとともに、その周方向において前記太径外層線を挟み込むように前記中径外層線を1心ずつ配置し、更に、前記中径外層線間で、かつ、第3層を構成する細径内層線の外側に位置するように前記細径外層線を配置して構成し、
前記細径内層線の直径は前記細径外層線の直径よりも小さく、前記細径外層線の直径は前記中径外層線の直径よりも小さく、前記中径外層線の直径は前記第1中径内層線及び第2中径内層線の夫々の直径よりも小さく、前記第1中径内層線及び第2中径内層線の直径は前記太径外層線の直径よりも小さく、前記太径外層線の直径は前記太径内層線の直径よりも小さいことを特徴とするものである。
前記中心線を第1中径内層線で構成し、前記第1層を6心の第1中径内層線で構成し、第2層を6心の細径内層線と6心の太径内層線を周方向に交互に配置して構成し、
前記第3層を6心の細径内層線と12心の第2中径内層線で構成し、かつ、周方向において隣り合う第3層を構成する1心の細径内層線と第3層を構成する1心の細径内層線との間に2心の前記第2中径内層線を配置して構成し、
前記最外層を、6心の細径外層線と12心の中径外層線と6心の太径外層線で構成するとともに、前記2心の第2中径内層線の谷部に前記太径外層線を配置するとともに、その周方向において前記太径外層線を挟み込むように前記中径外層線を1心ずつ配置し、更に、前記中径外層線間で、かつ、第3層を構成する細径内層線の外側に位置するように前記細径外層線を配置して構成し、
前記細径内層線の直径は前記細径外層線の直径よりも小さく、前記細径外層線の直径は前記中径外層線の直径よりも小さく、前記中径外層線の直径は前記第1中径内層線及び第2中径内層線の夫々の直径よりも小さく、前記第1中径内層線及び第2中径内層線の直径は前記太径外層線の直径よりも小さく、前記太径外層線の直径は前記太径内層線の直径よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の撚線導体において、前前記第1中径内層線の直径が、前記第2中径内層線の直径よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の撚線導体において、前記第1中径内層線の直径が、前記第2中径内層線の直径と同じであることを特徴とするものである。
本発明によれば、素線を、圧縮することなく、若しくは、従来技術2の撚線導体201よりも低い圧縮率で圧縮変形させて撚線導体を構成するとともに、その撚線導体の外形形状を略真円形状とすることができる。
これにより、圧縮変形しない場合には、従来技術2における圧縮して成形される撚線導体201に対して、本発明においては、線材を圧縮ダイスに通すことがなく、すなわち、外層素線を、圧縮変形することなく撚線導体の外形形状を略真円形状とすることができる。そのため、線材ののび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことがなく、素線の物理特性を維持することができ、信頼性の高い品質の撚線導体を得ることができる。
更に、圧縮ダイスが不要であるため、圧縮ダイスが必要なものと比較して、製造機械(撚線機)の回転数を一定値以下にし、かつ、回転数を安定させる必要がないため、生産効率を高くすることができる。
また、圧縮変形する場合においても、従来技術2の撚線導体201よりも、低い圧縮率で外形形状を略真円形状とすることができるため、線材ののび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性の低下が少なく、素線の物理特性を高く維持することができ、信頼性の高い品質を得ることができる。
このように、撚線導体の外形が略真円形状で、かつ、上述のように、従来技術1の撚線導体100よりも細径化できることにより、絶縁材の被覆の厚みを全周にわたって薄くでき、かつ、略均一化することができ、絶縁材を減量でき、コストを低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1を示すものである。
図1は、本発明の実施例1を示すものである。
図1は、撚線導体1の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図で、各素線の基となる線材の断面形状と素線の断面形状が同一とした場合の模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
実施例1に示す該撚線導体1は、図1に示すように配列された総数61心の素線を、軸芯を中心として周方向に撚ることにより成形されたものである。この素線は、細径内層線(素線)2と、第1中径内層線(素線)3と、第2中径内層線(素線)4と、太径内層線(素線)5と、細径外層線(素線)6と、中径外層線(素線)7と、太径外層線(素線)8の7種類により構成されている。
また、撚線導体1は、中心に位置する1心の第1中径内層線3により構成された中心線11と、この中心線11の外周を覆い囲むように配置された6心の第1中径内層線3により構成された第1層12と、この第1層12の外周を覆い囲むように配置された6心の太径内層線5と6心の細径内層線2からなる総計12心により形成された第2層13と、この第2層13の外周を覆い囲むように配置された12心の第2中径内層線4と6心の細径内層線2からなる総計18心により形成された第3層14と、この第3層14の外周を覆い囲むように配置された6心の細径外層線6と12心の中径外層線7と6心の太径外層線8からなる総計24心により形成された第4層(最外層)15で構成されている。
なお、細径内層線2、第1中径内層線3、第2中径内層線4、太径内層線5、細径外層線6、中径外層線7、太径外層線8は、夫々直径の異なる断面円形(丸形)の線材を基にして形成されたものである。これらの線材としては、従来と同様に、銅線や該銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたもの、或いはアルミ線、各種合金線等が使用できる。
細径内層線2の基となる線材の直径は細径外層線6の基となる線材の直径より小さく、細径外層線6の基となる線材の直径は中径外層線7の基となる線材の直径より小さく、中径外層線7の基となる線材の直径は第1中径内層線3の基となる線材の直径より小さく、第1中径内層線3の基となる線材の直径は第2中径内層線4の基となる線材の直径より小さく、第2中径内層線4の基となる線材の直径は太径外層線8の基となる線材の直径より小さく、太径内層線5の基となる線材の直径は太径外層線8の基となる線材の直径より小さく形成されている。
第1層12を形成する各第1中径内層線3は、図1に示すように、中心線11の中心Aから等距離に位置し、かつ、第1層12を形成する隣接する第1中径内層線3の相互、及び中心線11と点接触するように配置されている。この接触は、図1の断面においては点接触し、軸方向では線接触している。
第2層13を形成する6心の太径内層線5は、それぞれ、その一部が第1層12における隣接する第1中径内層線3、3の外周面間で形成された各谷部16に入り込み、かつ、第1層12を形成する2心の第1中径内層線3と点接触するように配置されている。そして、第2層13の周方向に隣り合う太径内層線5と太径内層線5との間には、図1に示すように、1心の細径内層線2が配置されている。すなわち、第2層13の周方向には、太径内層線5と細径内層線2が交互に配置されている。
第3層14を形成する6心の細径内層線2は、それぞれ、第2層13を構成する太径内層線5の頂点部、すなわち、中心線11の中心Aと第2層13を構成する太径内層線5の中心を結ぶ線の延長線上に配置されている。
また、第3層14の周方向に隣り合う1心の細径内層線2と1心の細径内層線2との間には、図1に示すように、2心の第2中径内層線4、4が配置されている。すなわち、第3層14の周方向において、各細径内層線2と2との間に、2心の第2中径内層線4、4が配置されている。
また、第3層14を構成する6心の第2中径内層線4は、それぞれ、その一部が第2層13において周方向に隣接する太径内層線5と細径内層線2の外周面間で形成された各谷部17に入り込み、かつ、第2層13を構成する太径内層線5及び細径内層線2と点接触するように配置されている。
第4層(最外層)15を構成する6心の太径外層線8は、それぞれ、その一部が第3層14における隣接する第2中径内層線4、4の外周面間で形成された各谷部18に入り込み、かつ、中心線11の中心Aと第2層13を構成する細径内層線2の中心を結ぶ線の延長線上に略配置されている。
また、第4層(最外層)15の周方向において、それぞれの太径外層線8の両隣には、中径外層線7が1心ずつ配置されている。すなわち、第4層(最外層)15の周方向において、太径外層線8は、1心ずつの中径外層線7,7により挟み込まれている。
また、第4層(最外層)15の周方向において、それぞれの中径外層線7の太径外層線8とは反対側に、1心の細径外層線6が配置されるとともに、それぞれの細径外層線6は、第3層14を構成する細径内層線2の外側に位置するように配置されている。すなわち、それぞれの細径外層線6は、中心線11の中心Aと第3層14を構成する細径内層線2の中心を結ぶ線の延長線上に略配置されている。
すなわち、第4層(最外層)15の周方向において、中径外層線7は、1心おきになるように配置されている。
そして、前記のように形成された撚線導体1の外周に絶縁材を被覆して、電線等に使用できる。
上記の構成により、撚線導体1の外形形状は、従来技術1の撚線導体100と比較してより略真円形状に近い形状となる。すなわち、中心線11の中心Aから最外層15を形成する太径外層線8の最外縁端Bまでの距離L1と、中心線11の中心Aから最外層15を形成する細径外層線6の最外縁端Cまでの距離L2が略同一となるように形成されている。つまり、最外層15を形成する全ての細径外層線6、中径外層線7、太径外層線8の各最外縁端B、C、Dは、図1に示すように、中心線11の中心Aから太径外層線8の最外縁端Bまでの距離L1を半径とする真円線(図1の二点鎖線)に近い位置に位置するように形成されている。
中心線11等に用いる第1中径内層線3の直径d1、細径内層線2の直径d2、第2中径内層線4の直径d3、太径内層線5の直径d4、細径外層線6の直径d5、中径外層線7の直径d6、太径外層線8の直径d7を、例えば、
d2=0.76d1 ・・・(1)
d3=1.02d1 ・・・(2)
d4=1.15d1 ・・・(3)
d5=0.87d1 ・・・(4)
d6=0.935d1 ・・・(5)
d7=1.06d1 ・・・(6)
の関係式を満たすように設定することにより、撚線導体1の中心点Aから太径外層線8の最外縁端Bまでの距離L1と、中心点Aから細径外層線6の最外縁端Cまでの距離L2が略同一で、かつ、各素線が、隣接する全ての素線と相互に接触させることができる。
d2=0.76d1 ・・・(1)
d3=1.02d1 ・・・(2)
d4=1.15d1 ・・・(3)
d5=0.87d1 ・・・(4)
d6=0.935d1 ・・・(5)
d7=1.06d1 ・・・(6)
の関係式を満たすように設定することにより、撚線導体1の中心点Aから太径外層線8の最外縁端Bまでの距離L1と、中心点Aから細径外層線6の最外縁端Cまでの距離L2が略同一で、かつ、各素線が、隣接する全ての素線と相互に接触させることができる。
本実施例1の撚線導体1は、上記の構造を有しているために、次のような作用、効果を奏する。
撚線導体1の外形形状を圧縮することなく略真円形状とし、かつ、素線2〜8が、隣接する全ての素線2〜8と接触することができる。
撚線導体1の外形が略真円形状で、従来技術1の撚線導体100よりも細径化できることにより、絶縁材の被覆を外周全体にわたって、厚みを薄く、かつ、略均一化することができ、絶縁材の減量を図り、コストを低減することができる。
また、本実施例1の撚線導体1は、従来技術2の撚線導体201と比較して、最外層15を形成する素線6,7,8が、圧縮変形されることなく形成されるため、のび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことなく、線材の物理特性を高く維持することができ、信頼性の高い撚線導体1を得ることができる。
する。
する。
なお、圧縮ダイスを用いて、撚線導体1を圧縮変形させて形成してもよい。このように圧縮ダイスを用いた場合でも、従来技術2の撚線導体201よりも低い圧縮率で製造することができるために、従来技術2の撚線導体201と比較して、のび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことなく、線材の物理特性を高く維持することができる。
[実施例2]
図2は、本発明の実施例2を示すものである。
図2は、本発明の実施例2を示すものである。
図2は、撚線導体21の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
上記実施例1においては、細径内層線(素線)2と、第1中径内層線(素線)3と、第2中径内層線(素線)4と、太径内層線(素線)5と、細径外層線(素線)6と、中径外層線(素線)7と、太径外層線(素線)8の7種類の素線を用いたが、本実施例2のように、第1中径内層線3と、第2中径内層線4を同一のものとし、すなわち、第1中径内層線3及び第2中径内層線4を同一の線材を基にして形成して、細径内層線2と、第1中径内層線3と、太径内層線5と、細径外層線6と、中径外層線7と、太径外層線8の6種類で構成しても良い。
その他の構造は、前記実施例1と同様であるので前記と同じ符号を付して説明を省略する。
本実施例2は、上記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
更に、本実施例2は、上記実施例1よりも構成する素線の種類が少ないため、コストを低減できる。
1、21 撚線導体
2 細径内層線(素線)
3 第1中径内層線(素線)
4 第2中径内層線(素線)
5 太径内層線(素線)
6 細径外層線(素線)
7 中径外層線(素線)
8 太径外層線(素線)
11 中心線
12 第1層
13 第2層
14 第3層
15 最外層
2 細径内層線(素線)
3 第1中径内層線(素線)
4 第2中径内層線(素線)
5 太径内層線(素線)
6 細径外層線(素線)
7 中径外層線(素線)
8 太径外層線(素線)
11 中心線
12 第1層
13 第2層
14 第3層
15 最外層
Claims (3)
- 1心の素線を中心線とし、該中心線の周囲を6心の素線が覆い囲んで第1層を形成し、該第1層の外周を12心の素線が覆い囲んで第2層を形成し、該第2層の外周を18心の素線が覆い囲んで第3層を形成し、該第3層の外周を24心の素線が覆い囲んで最外層を形成する61心の撚線導体であって、
前記中心線を第1中径内層線で構成し、前記第1層を6心の第1中径内層線で構成し、第2層を6心の細径内層線と6心の太径内層線を周方向に交互に配置して構成し、
前記第3層を6心の細径内層線と12心の第2中径内層線で構成し、かつ、周方向において隣り合う第3層を構成する1心の細径内層線と第3層を構成する1心の細径内層線との間に2心の前記第2中径内層線を配置して構成し、
前記最外層を、6心の細径外層線と12心の中径外層線と6心の太径外層線で構成するとともに、前記2心の第2中径内層線の谷部に前記太径外層線を配置するとともに、その周方向において前記太径外層線を挟み込むように前記中径外層線を1心ずつ配置し、更に、前記中径外層線間で、かつ、第3層を構成する細径内層線の外側に位置するように前記細径外層線を配置して構成し、
前記細径内層線の直径は前記細径外層線の直径よりも小さく、前記細径外層線の直径は前記中径外層線の直径よりも小さく、前記中径外層線の直径は前記第1中径内層線及び第2中径内層線の夫々の直径よりも小さく、前記第1中径内層線及び第2中径内層線の直径は前記太径外層線の直径よりも小さく、前記太径外層線の直径は前記太径内層線の直径よりも小さいことを特徴とする撚線導体。 - 前記第1中径内層線の直径が、前記第2中径内層線の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
- 前記第1中径内層線の直径が、前記第2中径内層線の直径と同じであることを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
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