JP6644227B1 - 撚線導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮することなく、若しくは、低い圧縮率で、撚線導体の断面形状を真円状に近い形状に製造できる撚線導体を提供する。【解決手段】3本の最内層線2を中心に配設して形成した中心層11を有し、該中心層11の外側に複数層からなる外層15を設け、前記外層15における各層12,13は、夫々、3本の太径線3(5)を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された太径線3,3(5,5)間に、該太径線3(5)の外径より小さい細径線4(6)を偶数本配設した。【選択図】 図1

Description

本発明は、撚線導体に関するものである。
従来、電線等に使用される撚線導体を構成する各々の素線は、一般的に、全て断面円形の丸線で、かつ、同一径である。この素線として銅線が主として用いられ、その銅線に、錫、ニッケル、銀、或いはアルミ、各種合金をメッキしたものが使用されている。
一般的に、図4に示すように、中心部に3本の素線101を配設して中心層102を構成し、この中心層102の外側に、9本の素線103を周方向に配設して第1内層104を設け、この第1内層104の外側に、15本の素線105を周方向に配設して外層10を設けた同心撚り配列に配列し、それを同一方向に撚ることで形成された撚線導体110が知られ、この撚線導体110を構成する素線101,103,105は全て同じ径の素線を用いて構成されている。
また、図5に示すように、上記撚線導体110と同様の中心層102と第1内層104と外層10を有するとともに、外層106の外側に、素線101,103,105の径と同じ径の素線111を21本配設した最外層112を設けた同心撚り配列に配列し、それを同一方向に撚ることで形成された撚線導体201が知られている。以下、この撚線導体110,201を従来技術1とする。
この撚線導体110,201は、それを構成する全ての素線101,103,105,111が、断面円形で、かつ、同一径で形成されていることから、この素線101,103,105,111で構成された撚線導体110,201の外周形状は、図4,図5に示すように、六角形状に近似した形状となり、丸形状に近似した形状とはならない。
一般的に、撚線導体110,201は、外周部に絶縁材を被覆した後に、電線等(被覆線)として使用される。被覆線の断面形状は、略真円形状であることが望まれている。一方、絶縁材は、耐圧特性の点から撚線導体の外周部に略均一に被覆されることが望ましい。また、資源の有効利用、被覆線の軽量化の観点から、撚線導体の断面形状は真円であることが望まれている。
特許文献1記載のように、断面円形で、かつ、全て同一径の素線を、一方向に撚りながら圧縮ダイスを通すことにより、撚線導体の断面形状を略真円とする方法が提案されている。以下、この撚線導体を従来技術2とする。
特開平11−25758号公報
上記従来技術2の撚線導体は、素線を圧縮ダイスに通す時に、外層素が、外側から圧縮変形されることにより、のび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性が損なわれるという問題点がある。
そこで、本発明は、圧縮することなく、若しくは、上記従来技術2よりも低い圧縮率で、撚線導体の断面形状を真円状に近い形状に製造できる撚線導体を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、3本の最内層線を中心に配設して形成した中心層を有し、該中心層の外側に設けた第1外層と、第1外層の外側に設けた第2外層を少なくとも有する外層を設け、
前記外層における各層は、夫々、3本の太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された太径線間に、該太径線の外径より小さい細径線を偶数本周方向に配設し、
前記第1外層を構成する太径線は、周方向に隣り合う前記最内層線で構成する外側の谷間部に配設し、
前記第1外層の外側に設けた各層を構成する太径線を、その層の一つ内側の層を構成し、かつ、太径線間の周方向に配設された偶数本の細径線のうち、周方向の中央部に位置する2本の細径線で構成する外側の谷間部に配設したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記外層は、前記中心層の外側に設けた第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で構成し、
前記第1外層を、3本の第1太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第1太径線間に、該第1太径線の外径より小さい第1細径線を2本配設して構成し、
前記第2外層を、3本の第2太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第2太径線間に、該第2太径線の外径より小さい第2細径線を4本配設して構成したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記第2太径線の外径を前記第1太径線の外径より小さく、前記第2細径線の外径を前記第2太径線の外径より小さく、前記第1細径線の外径を第2細径線の外径より小さく、前記第2太径線の外径と前記最内層線の外径は同じであることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記外層は、前記中心層の外側に設けた第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層と、該第2外層の外側に設けた第3外層で構成し、
前記第1外層を、3本の第1太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第1太径線間に、該第1太径線の外径より小さい第1細径線を2本配設して構成し、
前記第2外層を、3本の第2太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第2太径線間に、該第2太径線の外径より小さい第2細径線を4本配設して構成し、
前記第3外層を、3本の第3太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第3太径線間に、該第3太径線の外径より小さい第3細径線を6本配設して構成したことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において前記第2太径線の外径を前記第1太径線の外径より小さく、前記第3細径線の外径を前記第2太径線の外径より小さく、前記第2細径線の外径を前記第3細径線の外径より小さく、前記第1細径線の外径を前記第2細径線の外径より小さく、
前記第2太径線の外径と前記第3太径線の外径と前記最内層線の外径は同じであることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記第2太径線の外径を前記第1太径線の外径より小さく、前記第3細径線の外径を前記第2太径線の外径より小さく、前記第1細径線の外径を前記第3細径線の外径より小さく、
前記第2細径線の外径は前記第3細径線の外径と同じで、
前記第2太径線の外径と前記第3太径線の外径と前記最内層線の外径は同じであることを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の発明において、径方向の最も外側に位置する層を構成する素線は、外側から圧縮変形されていることを特徴とするものである。
本発明の撚線導体は、3本の最内層線を中心に配設して形成した中心層を有し、中心層の外側に複数層からなる外層を設け、外層における各層は、夫々、3本の太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された太径線間に、太径線の外径より小さい細径線を偶数本配設したことにより、圧縮することなく、若しくは、上記従来技術2よりも低い圧縮率で、撚線導体の断面形状を真円状に形成できる。
本発明の実施例1に係る撚線導体の横断面図。 本発明の実施例2に係る撚線導体の横断面図。 本発明の実施例3に係る撚線導体の一例の横断面図。 従来技術1に係る撚線導体の横断面図。 従来技術1に係る他の撚線導体の横断面図。
本発明を実施するための形態を、図1〜図3を基にして説明する。なお、図1〜図3においては、本発明の各実施例における撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図で、各素線の基となる線材の断面形状と素線の断面形状が同一とした場合の模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1における撚線導体1の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図である。
撚線導体1は、図1に示すように、配列された総数27本の素線を、軸方向に撚ることにより成形されたものである。この素線は、最内層線(素線)2、第1太径線(素線)3、第1細径線(素線)4、第2太径線(素線)5、第2細径線(素線)6の5種類により構成されている。最内層線2、第1太径線3、第1細径線4、第2太径線5、第2細径線6は、夫々直径の異なる断面円形(丸形)の線材を基にして形成されたものである。これらの線材としては、従来と同様に、銅線やこの銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたもの、或いはアルミ線、各種合金線等が使用できる。
また、撚線導体1は、図1に示すように、中心層11と、中心層11の外側に設けられ、かつ、第1外層12と、第2外層13の2層で構成された外層15で構成されている。すなわち、外層15の内側に内層13が設けられている。
中心層11は、撚線導体1の中心部に、3本の最内層線2を周方向に配設して構成されている。
第1外層12は、中心層11の外周を覆い囲むように配置された3本の第1太径線3と6本の第1細径線4の総計9本により構成されている。
各第1太径線3は、図1に示すように、隣り合う最内層線2と2の外側の谷間部17に配設され、3本の第1太径線3は周方向に離間して配設されている。第1外層12の周方向において、最も近い位置に配設された第1太径線3と3の間には、偶数本である2本の第1細径線4が周方向に配設されている。
第2外層13は、第1外層12の外周を覆い囲むように配置された3本の第2太径線5と、12本の第2細径線6の総計15本により構成されている。
各第2太径線5は、図1に示すように、隣り合う第1細径線4と4の外側の谷間部18に配設され、3本の第2太径線5は周方向に離間して配設されている。第2外層13の周方向において、最も近い位置に配設された第2太径線5と5の間には、偶数本である4本の第2細径線6が周方向に配設されている。
第1太径線3の直径dは、5種類の素線の中で最も大きく形成され、最内層線2の直径dは、第1太径線3の直径dより小さく形成され、最内層線2の直径dと第2太径線5の直径dは同じに形成され、第2細径線6の直径dは、第2太径線5の直径dより小さく形成され、第1細径線4の直径dは、第2細径線6の直径dより小さく形成されている。
そして、前記のように形成された撚線導体1の外周に絶縁材を被覆して、電線等に使用できる。
上記の構成により、撚線導体1の外形形状は、略真円形状に近い形状とすることができる。すなわち、中心Aから第2外層13を構成する第2太径線5の最外縁端Bまでの距離L1と、中心Aから第2外層13を構成する第2細径線6の最外縁端Cまでの距離L2が略同一となるように形成されている。つまり、第2外層13を形成する全ての第2太径線5、第2細径線6の最外縁端B,Cは、図1に示すように、中心Aから第2太径線5の最外縁端Bまでの距離L1を半径とする真円線に近い位置に位置するように形成されている。
例えば、
=1.195d ・・・(1)
=d ・・・(2)
=0.90d ・・・(3)
=0.815d ・・・(4)
の関係式を満たすように設定することにより、撚線導体1を圧縮することなく形成しても、撚線導体1の中心点Aから第2太径線5の最外縁端Bまでの距離L1と、中心点Aから第2細径線6の最外縁端Cまでの距離L2までの距離L2が略同一で、かつ、各素線2,3,4,5,6が、隣接する略全ての素線2,3,4,5,6と相互に接触させることができる。
本実施例1の撚線導体1は、上記の構造を有しているために、次のような作用、効果を奏する。
撚線導体1の外形形状を圧縮することなく、略真円形状とし、かつ、素線2,3,4,5,6が、隣接する略全ての素線2,3,4,5,6と接触することができる。
撚線導体1の外形が略真円形状で、絶縁材の被覆を外周全体にわたって、厚みを薄く、かつ、略均一化することができ、絶縁材の減量を図り、コストを低減することができる。
なお、前記実施例1の撚線導体1を構成する素線2,3,4,5,6は、第1太径線3の直径dを、5種類の素線の中で最も大きく形成し、最内層線2の直径dを、第1太径線3の直径dより小さく形成し、最内層線2の直径dと第2太径線5の直径dは同じに形成し、第2細径線6の直径dを、第2太径線5の直径dより小さく形成し、第1細径線4の直径dを、第2細径線6の直径dより小さく形成していれば、上記記載の径を有する素線以外にも任意の径を有する素線を用いて撚線導体1を構成することができる。
また、その第2外層13の外周部から圧縮ダイス等により圧縮して、撚線導体1を形成するようにしてもよい。 この圧縮により、第2外層13の外周部は、圧縮変形され、撚線導体の外形形状をより真円形状に近づけることができる。圧縮ダイス等による圧縮は、撚線導体1を製造する際に行っても良いし、撚線導体1を製造した後に行っても良い。なお、圧縮率に関しては、任意に設定する。
本実施例1の撚線導体1は、圧縮することなく、若しくは、上記従来技術2の撚線導体と比較して低い圧縮率で形成することができるため、のび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を、上記従来技術2の撚線導体よりも向上させることができる。
[実施例2]
本実施例2の撚線導体21は、図2に示すように、上記実施例1の第2外層13の外側に第3外層22を設けて、外層23を3層で構成したものである。
第3外層22は、第2外層13の外周を覆い囲むように配置された3本の第3太径線25と、18本の第3細径線26の総計21本により構成され、撚線導体21は、総数48本の素線で構成されている。
各第3太径線25は、図2に示すように、第2外層13において、最も近い位置に配設された第2太径線5と5の間に配設された4本の第2細径線6の内、周方向の中央部に配置された第2細径線6と6の外側の谷間部27に配設され、3本の第3太径線25は周方向に離間して配設されている。第3外層22の周方向において、最も近い位置に配設された第3太径線25と25の間には、偶数本である6本の第3細径線26が周方向に配設されている。
第3太径線25の直径dは、最内層線2の直径dと第2太径線5の直径dと同じに形成され、第3細径線26の直径dは、第2太径線5の直径dより小さく、かつ、第2細径線6の直径dより大きく形成されている。
例えば、
=1.195d ・・・(1)
=d ・・・(2)
=0.90d ・・・(3)
=0.815d ・・・(4)
=d ・・・(5)
=0.925d ・・・(6)
の関係式を満たすように設定することにより、撚線導体21を圧縮することなく形成しても、撚線導体1の中心点Aから第3太径線25のまでの距離と、中心点Aから第3細径線26の最外縁端までの距離が略同一で、かつ、各素線2,3,4,5,6,25,26が、隣接する略全ての素線2,3,4,5,6,25,26と相互に接触させることができる。
上記以外の構成は、上記実施例1と同様であるため、上記実施例1と同様の符号を付してその説明を省略する。
本実施例2においても、上記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
なお、上記実施例2においては、第3細径線26の直径dを、第2太径線5の直径dより小さく、かつ、第2細径線6の直径dより大きく形成したが、第3細径線26の直径dを、第2細径線6の直径dと同じに形成してもよい。
[実施例3]
外層は、複数層で構成されていれば、任意の数で構成することができ、外層を構成する各層は、3本の太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された太径線間に、この太径線の外径より小さい細径線を偶数本配設して構成する。
例えば、撚線導体31は、図3に示すように、上記実施例2の第3外層22の外側に第4外層32を設けて、外層33を4層で構成し、第4外層32は、第3外層22の外周を覆い囲むように配置された3本の第4太径線35と、24本の第4細径線36の総計27本により構成され、撚線導体31は、総数75本の素線で構成されている。
各第4太径線35は、図3に示すように、第3外層22において、最も近い位置に配設された第3太径線25と25の間に配設された6本の第2細径線6の内、周方向の中央部に配置された第3細径線26と26の外側の谷間部37に配設され、3本の第4太径線35は周方向に離間して配設されている。第4外層32の周方向において、最も近い位置に配設された第4太径線35と35の間には、偶数本である8本の第4細径線36が周方向に配設されている。
第4太径線35の直径dは、第1太径線3の直径dより小さく、かつ、第2太径線5の直径dより大きく形成され、第4細径線36の直径dは、第3細径線26の直径dより小さく、かつ、第2細径線6の直径dより大きく形成されている。
上記以外の構成は、上記実施例2と同様であるため、上記実施例2と同様の符号を付してその説明を省略する。
本実施例3においても、上記実施例1,2と同様の作用、効果を奏する。
1,21,31 撚線導体
2 最内層線
3,5,25,35 太径線
3 第1太径線(太径線)
4,6,26,36 細径線
4 第1細径線(細径線)
5 第2太径線(太径線)
6 第2細径線(細径線)
11 中心層
12 第1外層
13 第2外層
15,23,33 外層、
22 第3外層
25 第3太径線(太径線)
26 第3細径線(細径線)

Claims (7)

  1. 3本の最内層線を中心に配設して形成した中心層を有し、該中心層の外側に設けた第1外層と、第1外層の外側に設けた第2外層を少なくとも有する外層を設け、
    前記外層における各層は、夫々、3本の太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された太径線間に、該太径線の外径より小さい細径線を偶数本周方向に配設し、
    前記第1外層を構成する太径線は、周方向に隣り合う前記最内層線で構成する外側の谷間部に配設し、
    前記第1外層の外側に設けた各層を構成する太径線を、その層の一つ内側の層を構成し、かつ、太径線間の周方向に配設された偶数本の細径線のうち、周方向の中央部に位置する2本の細径線で構成する外側の谷間部に配設したことを特徴とする撚線導体。
  2. 前記外層は、前記中心層の外側に設けた第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で構成し、
    前記第1外層を、3本の第1太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第1太径線間に、該第1太径線の外径より小さい第1細径線を2本配設して構成し、
    前記第2外層を、3本の第2太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第2太径線間に、該第2太径線の外径より小さい第2細径線を4本配設して構成したことを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
  3. 前記第2太径線の外径を前記第1太径線の外径より小さく、前記第2細径線の外径を前記第2太径線の外径より小さく、前記第1細径線の外径を第2細径線の外径より小さく、前記第2太径線の外径と前記最内層線の外径は同じであることを特徴とする請求項2記載の撚線導体。
  4. 前記外層は、前記中心層の外側に設けた第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層と、該第2外層の外側に設けた第3外層で構成し、
    前記第1外層を、3本の第1太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第1太径線間に、該第1太径線の外径より小さい第1細径線を2本配設して構成し、
    前記第2外層を、3本の第2太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第2太径線間に、該第2太径線の外径より小さい第2細径線を4本配設して構成し、
    前記第3外層を、3本の第3太径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配設された第3太径線間に、該第3太径線の外径より小さい第3細径線を6本配設して構成したことを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
  5. 前記第2太径線の外径を前記第1太径線の外径より小さく、前記第3細径線の外径を前記第2太径線の外径より小さく、前記第2細径線の外径を前記第3細径線の外径より小さく、前記第1細径線の外径を前記第2細径線の外径より小さく、
    前記第2太径線の外径と前記第3太径線の外径と前記最内層線の外径は同じであることを特徴とする請求項4記載の撚線導体。
  6. 前記第2太径線の外径を前記第1太径線の外径より小さく、前記第3細径線の外径を前記第2太径線の外径より小さく、前記第1細径線の外径を前記第3細径線の外径より小さく、
    前記第2細径線の外径は前記第3細径線の外径と同じで、
    前記第2太径線の外径と前記第3太径線の外径と前記最内層線の外径は同じであることを特徴とする請求項4記載の撚線導体。
  7. 径方向の最も外側に位置する層を構成する素線は、外側から圧縮変形されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撚線導体。
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