JP2014060061A - 撚線導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
30心の素線で構成される撚線導体において、低い圧縮率で圧縮加工し、又は圧縮加工することなく、撚線導体の外形形状を略真円形状にすることができる撚線導体を提供する。
【解決手段】
4心の素線を中心層11とし、該中心層11の周囲を10心の素線が覆い囲んで内層12を形成し、該内層12の外周を16心の素線が覆い囲んで外層13を形成する30心の撚線導体1であって、前記内層12又は外層13を、細径線2と太径線4で構成し、それ以外の層を中径線3で構成し、前記細径線2の基となる線材の直径は、前記中径線3の基となる線材の直径よりも小さく、前記中径線3の基となる線材の直径は、前記太径線4の基となる線材の直径よりも小さくした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撚線導体に関するもので、詳しくは、電線等に使用される30心の同心撚り配列で構成される撚線導体に関するものである。
従来、電線等に使用される撚線導体を構成する各々の素線は、一般的に、全て断面円形の丸線で、かつ、同一径である。該素線として銅線が主として用いられ、その銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたものやアルミ線、各種合金線等が使用される。
また、30心の素線で構成される撚線導体は、一般的に、図5,6に示すように、中心に4心の素線101を配置してなる中心層102と、その周囲を10心の素線101が覆い囲んで形成する内層103と、該内層103の外周を16心の素線101が覆い囲んで形成する外層104で撚線導体100が構成されている。また、その素線101を形成する線材を撚線機により、同一方向に撚ることで撚線導体100が製造される。
前記の各素線101は全て、断面円形で、かつ、同一径の線材から形成されていることから、素線101で構成される30心の同心撚り配列の撚線導体100における横断面の外形形状は、図5,6に示すように、六角形状に近似した形状となる。以下、前記の撚線導体100を従来技術1とする。
また、この撚線導体100は、一般的に、図5,6に示すように、外周部に石油を主成分とする絶縁材110で被覆された状態で使用され、この外形形状は、略真円形状であることが望まれている。
前記絶縁材110で、撚線導体100の外周を略均一に被覆することは、耐圧特性の点で重要である。また、前記絶縁材110の減量化は、資源の有効利用の観点からも大変重要であり、撚線導体の細径化が要求されている。
しかし、前記のように撚線導体100の外形形状が六角形で、かつ、被覆線の外面形状を真円とすると、図5,6に示すように、撚線導体100の外形形状が六角形の頂点部の近傍に位置する絶縁材110の厚みは薄く、六角形の辺部の中央に至るほど厚くなり、絶縁材110の厚みが不均一となるという問題が生じる。また、耐圧不良を防止するためには、前記六角形の頂点部に位置する絶縁材110の厚みを一定以上確保する必要がある。そのため、撚線導体100の中心からその頂点までの径よりも被覆線を細くすることができず、被覆線の細径化、軽量化には限界があるという問題がある。
また、六角形の辺部に位置する絶縁材110の肉厚は、性能の観点からは過剰であるが、断面を真円とするためには必要であるため、絶縁材110の減量化にも限界が生じるという問題がある。
また、撚線導体100の外形形状が六角形であると、被覆線を端末加工する時等において、被覆材110をストリップする際に撚線導体100を傷つける虞があるという問題がある。
また、撚線導体100の外周形状には不規則な凹凸が発生し、撚線導体100に被覆材110を被覆する際に、凹部に被覆材110の樹脂の噛み込みが起こり易くなり、被覆材110の外周部に凹凸が生じ、その価値を損ねる虞がある。
上記の問題点は、撚線導体の外形形状を略真円とすることで解決することができる。
この解決手段として、特許文献1記載のように、全て断面円形で、かつ、同一径の線材を、一方向に撚りながら圧縮ダイスを通すことにより、撚線導体の外層素線の外面を加圧変形して、その撚線導体の外形形状を略真円とする方法が提案されている。以下、この撚線導体を従来技術2とする。
特開2000−057852号公報
上記、従来技術2の撚線導体において、外形形状を略真円形状とするためには、高い圧縮率((1−圧縮ダイスの内径/線材を寄集めた時の外径)×100)で行う必要がある。このように、外層素線が、高い圧縮率で変形されると、その撚線導体における伸び特性、柔軟性、可とう性等の物理特性が損なわれるという問題がある。
そこで、本発明は、30心の素線で構成される撚線導体において、該素線を従来技術2の撚線導体よりも低い圧縮率で圧縮加工し、又は圧縮加工することなく、撚線導体の外形形状を略真円形状にすることができる撚線導体を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、4心の素線を中心層とし、該中心層の周囲を10心の素線が覆い囲んで内層を形成し、該内層の外周を16心の素線が覆い囲んで外層を形成する30心の撚線導体であって、
前記内層又は外層を、細径線と太径線で構成し、それ以外の層を中径線で構成し、
前記細径線の基となる線材の直径は、前記中径線の基となる線材の直径よりも小さく、前記中径線の基となる線材の直径は、前記太径線の基となる線材の直径よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記中心層と外層を中径線で構成し、
前記内層は、4心の太径線を有し、この隣接する太径線間に形成される4つの間隔において、対向する一方の間隔には1心の細径線を設け、対向する他方の間隔には2心の細径線を設けたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記中心層と内層を中径線で構成し、
前記外層は、4心の太径線を有し、この隣接する太径線間に3心の細径線を設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記中心層の中心点から、前記外層を構成する中径線の最縁端までの夫々の距離が、略同一であることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記中心層の中心点から、前記外層を構成する太径線の最縁端までの距離と前記外層を構成する細径線の最縁端までの距離が、略同一であることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記外層を圧縮変形して形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、素線は圧縮変形されることなく、若しくは、従来技術2の撚線導体よりも低い圧縮率で、撚線導体の外形形状を略真円形状とすることができる。
これにより、圧縮変形しない場合には、従来技術2の圧縮して成形される撚線導体に対して、本発明においては、線材を圧縮ダイスに通すことがなく、すなわち、外層素線を、圧縮変形することなく撚線導体の外形形状を略真円形状とすることができる。そのため、線材の伸び特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことがなく、素線の物理特性を維持することができ、信頼性の高い品質の撚線導体を得ることができる。
更に、圧縮ダイスが不要であるため、圧縮ダイスが必要なものと比較して、製造機械(撚線機)の回転数を一定値以下にし、かつ、回転数を安定させる必要がないため、生産効率を高くすることができる。
また、従来技術1、2の撚線導体よりも最大外径を細くできる。
このように、撚線導体の外形が略真円形状で、かつ、上述のように、従来技術1、2の撚線導体よりも細径化できることにより、絶縁材の被覆の厚みを全周にわたって薄くでき、かつ、略均一化することができ、絶縁材を減量でき、コストを低減することができる。
本発明における実施例1の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図。 本発明における撚線導体の製造方法を示す概略図。 本発明における撚線導体の製造時に用いる目板の正面図。 本発明における実施例2の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図。 従来技術1の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面図。 他の従来技術1の撚線導体の軸方向と直交する方向に切断した断面図。
本発明を実施するための形態を図に基づいて説明する。
[実施例1]
図1乃至3は、本発明の実施例1を示すものである。
図1は、撚線導体1の軸方向と直交する方向に切断した断面模式図で、各素線の基となる線材の断面形状と素線の断面形状が同一とした場合の模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
前記該撚線導体1は、図1に示すように、総数30心の素線で構成され、該素線は、細径線(素線)2と、中径線(素線)3と、太径線(素線)4の3種類により構成されている。
また、前記撚線導体1は、中心に位置する4心の中径線3により構成された中心層11と、該中心層11の外周を覆い囲むように配置された6心の細径線2と4心の太径線4からなる総計10心により形成された内層12と、該内層12の外周を覆い囲むように配置された16心の中径線3で形成された外層13とで構成されている。
なお、前記細径線2は断面円形(丸形)の第1線材22を基にして形成され、前記中径線3は断面円形(丸形)の第2線材23を基にして形成され、前記太径線4は断面円形(丸形)の第3線材24を基にして形成されたものである。
前記第1線材22の直径は前記第2線材23の直径より小さく、前記第2線材23の直径は前記第3線材24の直径より小さく形成されている。
この線材22〜24としては、従来と同様に、銅線や該銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたもの、或いはアルミ線、各種合金線等が使用できる。
2心の中径線3は、図1に示すように、中心Aで接するように、図1における横X方向に配置され、この2心の中径線3の谷間に夫々1心の中径線3が配置され、計4心の中径線3で中心層11が構成されている。2心の中径線3の谷間に配置された中径線3,3は、図1における縦Y方向に位置し、中心Aで接する2心の中径線3,3と、中径線3の谷間に配置された中径線3,3とが、直交するように配置され、隣接する中径線3,3は、図1の断面においては点接触し、撚線導体1の軸方向では線接触している。
前記中心層11を構成する中径線3の谷間に、夫々1心の太径線4が、中心層11を構成する中径線3と接するように、計4心の太径線4が配置されている。この隣接する太径線4,4の間には、図1に示すように、夫々間隔16(17)があり、計4つの間隔16,17,16,17が形成されている。この4つの間隔のうち対向する一方の間隔16,16には、1心の細径線2が配設され、この1心細径線2は、図1に示すように、太径線4とは接するが、中心層11を構成する中径線3とは接していない。また、前記4つの間隔のうち対向する他方の間隔17,17には、2心の細径線2が周方向に配設され、この2心の細径線2は、図1に示すように、隣接する太径線4と中心層11を構成する中径線3と接している。この計4心の太径線4と計6心の細径線2で内層12が構成されている。
前記内層12の外周には、図1に示すように、16心の中径線3が周方向に配置され、この中径線3は、隣接する中径線3と内層を構成する太径線4又は細径線2と接触している。
上記の構成により、撚線導体1の外形形状は、従来技術1の撚線導体100と比較してより略真円形状に近い形状となる。
次に、本実施例1の具体的な適用例について説明する。
細径線2の基となる第1線材22の直径d1を0.1485mm、中径線3の基となる第2線材23の直径d2を0.1800mm、太径線4の基となる第3線材24の直径d3を0.2385mmとし、これを用いて、撚ピッチ10.2mm、前記従来技術2より低い圧縮率で圧縮して撚線導体1の試作品を得た。
この試作品を顕微鏡にて観察すると、各素線は隣接する素線と複数の接触点を有し、この最大直径は1.1313mm、最小直径は1.1026mmであり、略真円形状となった。また、外層13を構成する素線の伸び率の平均は、17.6%であった。前記従来技術2の圧縮した撚線導体における外層を構成する素線の伸び率4.6%であり、本実施例に係る試作品が高い品質であることが分かる。
また、本実施例の試作品の直径は、従来技術1の撚線導体100の直径よりも約3.1%細径化できた。
また、本実施例の試作品の伸び率は、従来技術2の撚線導体の伸び率よりも高く、試作品は、従来技術2の撚線導体よりも物理特性が高く、品質の高いものが得られることが分った。これは、従来技術2の撚線導体が圧縮成形しているのに対し、試作品は圧縮することなく成形したことによるものである。
なお、撚線導体1の外形形状をより真円形状に近づけるために、撚線導体1の製造時に圧縮を行い、中心Aから外層13を構成する夫々の中径線3の最外縁端までの距離を略同一となるように形成してもよい。その場合、従来技術2の撚線導体よりも低い圧縮率で、撚線導体1の外形形状を真円形状とすることができるため、圧縮を行っても従来技術2の撚線導体よりも物理特性の低下を低く抑えることができる。
本実施例1の撚線導体1は、上記の構造を有しているために、次のような作用、効果を奏する。
撚線導体1の外形形状を圧縮することなく略真円形状とし、かつ、素線2〜4が隣接する全ての素線2〜4と接触することができる。
撚線導体1の外形が略真円形状で、かつ、上述のように、従来技術1、2の撚線導体100よりも細径化できることにより、絶縁材の被覆を外周全体にわたって、厚みを薄く、かつ、略均一化することができ、絶縁材の減量を図り、コストを低減することができる。
また、本実施例1の撚線導体1は、従来技術2の撚線導体と比較して、外層13を形成する中径線3が、圧縮変形されることなく形成することができるため、伸び特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を損うことなく、線材の物理特性を高く維持することができ、信頼性の高い撚線導体1を得ることができる。
する。
次に、参考として圧縮ダイスを用いた撚線導体1の製造方法について述べる。
本実施例1の撚線導体1は、図2に示すような、集線口31を有する撚線機32を用いて製造する。該集線口31内には圧縮ダイス33が設けられ、該集線口31より後方には目板35が設けられている。該目板35には、図3に示すように、前記圧縮ダイス33の中心軸を中心とする円上に所定の間隔で30個の線材通過穴35a、35b、35cが目板35の表裏を貫通して形成されている。
また、目板35の後方には、線材供給部36が配置され、該線材供給部36から細径線2、中径線3、太径線4の基となる断面円形(丸形)の第1線材22、第2線材23、第3線材24が供給される。
先ず、図2(a)に示すように、線材供給部36から線材23を、前記目板35の線材通過穴35bへ供給する。このとき、線材23が、最外周方向の16個の線材通過穴35bへ供給されるようになっている。
第2線材23は、図3に示すように、図1における中径線3の位置に対応する線材通過穴35bへと供給される。
前記線材通過穴35bを通過した線材23は、目板35の中心方向、すなわち、圧縮ダイス33の中心方向に均等に寄せ集められる。
寄り集められた線材23は、撚線機32に供給される。該撚線機32に線材23が供給される際、図2(a)に示すように、線材23とで形成される円の中心に位置するようにリードワイヤ40を同時に供給する。
該リードワイヤ40の直径は、外層13の内径である内層12の外径と同一のものを使用する。また、リードワイヤ40の長さは、素線3の長さより短ければよく、本実施例においては150mmのものを用いた。リードワイヤ40の材質は、限定されるものではないが、線材22〜24と同じ材質とすることが望ましい。
線材22〜24は、所定の配列で配設された状態で、リードワイヤ40と圧縮ダイス33間を通過するとともに、撚線機32により一方向に撚られる。なお、圧縮ダイス33による圧縮率は任意に設定することができ、圧縮成形しない場合は圧縮ダイス33を用いなくても良い。また、撚りピッチは任意に設定する。
圧縮ダイス33及びリードワイヤ40により、線材23は、圧縮変形されて、中径線3となり外層13を形成する。
次に、図2(b)に示すように、線材供給部36から第1〜3線材22〜24を、前記目板35の線材通過穴35a〜35cへ供給する。このとき、線材22〜24が、中心部の4個の線材通過穴35b、及び、その外側に設けられた10個の線材通過穴35a,35cへ供給されるようになっている。第1線材22は、図3に示すように、図1における細径線2の位置に対応する線材通過穴35aへと供給され、第2線材23は、図3に示すように、図1における中径線3の位置に対応する線材通過穴35bへと供給され、第3線材24は、図3に示すように、図1における太径線4の位置に対応する線材通過穴35cへと供給される。なお、外層13を形成する線材23は、前述と同様に、線材供給部36から前記目板35の線材通過穴35bへ供給し続ける。
線材22〜24は、図2に示すように、線材通過穴35a〜35cへと供給され、線材通過穴35a〜35cを通過した線材23は、目板35の中心方向、すなわち、圧縮ダイス33の中心方向に均等に寄せ集められる。
寄り集められた線材23の最先端は、前記リードワイヤ40の後端部に接着等により連結されており、寄り集められた線材23は、リードワイヤ40が位置した場所に供給される。
供給された線材22〜24は、撚線機32により一方向に撚られ、細径線2,中径線3,太径線4となり、中心層11及び内層12を形成する。
以上により、圧縮ダイスを用いた撚線導体1が連続的に形成される
なお、圧縮ダイスを用いず圧縮変形することなく、撚線導体1を製造する場合には、圧縮ダイス33及びリードワイヤ40を用いず、上記と同様の製造方法により製造する。
[実施例2]
図4は、本発明の実施例2を示すものである。
本実施例2の該撚線導体41も、図4に示すように、前記実施例1の撚線導体1と同様に、総数30心の素線で構成され、該素線は、細径線(素線)2と、中径線(素線)3と、太径線(素線)4の3種類により構成されている。なお、図4において、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
4心の中径線3は、図1に示すように、中心Aから略等距離となるように、配置され中心層42を構成する。
前記中心層42の外周に、10心の中径線3を周方向に配置して内層43を構成している。この中径線3は、図4に示すように、隣接する中径線3と中心層42を構成する中径線3に接している。
前記内層43の外周には、所定の間隔で4心の太径線4が配置され、隣接する太径線4,4間には3心の細径線2が周方向に配置され、4心の太径線4と12心の細径線2で外層44を構成している。
本実施例2の撚線導体41の製造方法は、前記実施例1の撚線導体1と同様である。
細径線2の基となる第1線材22の直径d1を0.1665mm、中径線3の基となる第2線材23の直径d2を0.1800mm、太径線4の基となる第3線材24の直径d3を0.2133mmとし、これを用いて、撚ピッチ10.2mm、前記従来技術2よりも低い圧縮率で圧縮して撚線導体41の試作品を得た。
この試作品を顕微鏡にて観察すると、各素線は隣接する素線と複数の接触点を有し、この最大直径は1.1051mm、最小直径は1.1044mmであり、略真円形状となった。また、外層13を構成する素線の伸び率の平均は、19.3%であり、前記従来技術2の圧縮した撚線導体における外層を構成する素線の伸び率4.6%があるのと比較すると高い品質であることが分かった。
なお、撚線導体41の外形形状をより真円形状に近づけるために、撚線導体41の製造時に圧縮を行い、中心Aから外層13を構成する太径線4の最外縁端までの距離と、中心Aから外層13を構成する細径線2の最外縁端までの距離とを略同一となるように形成してもよい。
本実施例2の撚線導体41においても、前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
1,41 撚線導体
2 細径線
3 中径線
4 太径線
11,42 中心層
12,43 内層
13,44 外層

Claims (6)

  1. 4心の素線を中心層とし、該中心層の周囲を10心の素線が覆い囲んで内層を形成し、該内層の外周を16心の素線が覆い囲んで外層を形成する30心の撚線導体であって、
    前記内層又は外層を、細径線と太径線で構成し、それ以外の層を中径線で構成し、
    前記細径線の基となる線材の直径は、前記中径線の基となる線材の直径よりも小さく、前記中径線の基となる線材の直径は、前記太径線の基となる線材の直径よりも小さいことを特徴とする撚線導体。
  2. 前記中心層と外層を中径線で構成し、
    前記内層は、4心の太径線を有し、この隣接する太径線間に形成される4つの間隔において、対向する一方の間隔には1心の細径線を設け、対向する他方の間隔には2心の細径線を設けたことを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
  3. 前記中心層と内層を中径線で構成し、
    前記外層は、4心の太径線を有し、この隣接する太径線間に3心の細径線を設けたことを特徴とする請求項1記載の撚線導体。
  4. 前記中心層の中心点から、前記外層を構成する中径線の最縁端までの夫々の距離が、略同一であることを特徴とする請求項2記載の撚線導体。
  5. 前記中心層の中心点から、前記外層を構成する太径線の最縁端までの距離と前記外層を構成する細径線の最縁端までの距離が、略同一であることを特徴とする請求項3記載の撚線導体。
  6. 前記外層を圧縮変形して形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撚線導体。
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