JP6000471B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤ放電加工装置に関する。
ワイヤ放電加工によって被加工物にコーナ形状の加工を施す場合、1回目の加工ではあらかじめ仕上げ代を残した状態で荒加工と呼ばれる溝加工を行い、2回目以降の仕上げ加工では加工エネルギの小さな電気条件に切り換え、残された仕上げ代に対してオフセット量を段階的に小さくしながらコーナ形状精度を改善していく。
ここで一定の加工速度で加工していると、コーナ部では直線部に対して加工代が増減するため、加工代が増加する場合は目標形状に対して取り残し、加工代が減少する場合は取り過ぎを生じ、コーナ形状精度が悪化するという問題があった。そこでコーナ部の形状精度を改善するためには、所定時間あたりの直線部とコーナ部の加工体積を等しくする制御が必要となる。
これに対して、特許文献1で開示された技術においては、コーナ制御情報記憶手段に記憶された情報に基づいてワイヤ電極の所定移動距離あたりの直線部とコーナ部の加工体積を正確に算出する。そして、直線部とコーナ部の加工体積比に応じて、直線部とコーナ部の加工速度比をあらかじめ算出し、コーナ部では直線部の加工速度と前記加工速度比から算出した加工速度に制御することによってコーナ形状精度を改善している。
特許第5077433号公報
コーナ部には加工体積が過渡的に変化するコーナ前後区間がある。コーナ前後区間の長さはごく短いため、従来、連続するコーナ間でコーナ前後区間が重なる形状は少なかった。しかし、近年では加工形状が複雑化し、複数のコーナ間でコーナ前後区間が重なる形状(以降、連続コーナと呼ぶ)の加工が増えてきている。特許文献1で開示された技術によって、単一のコーナ形状に対しては形状精度を改善する効果は得られる。しかし、連続コーナ形状に対しては、連続するコーナが重なる区間において適切なコーナ速度指令を算出できないためにコーナ形状精度が悪化するという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、連続コーナ部の形状精度を改善することが可能なワイヤ放電加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、NCプログラムに基づいて、駆動装置によりワイヤ電極と被加工物とを相対移動させつつ、前記ワイヤ電極と前記被加工物との間にパルス電圧を印加するワイヤ放電加工装置において、直線部加工時に直線部の代表速度を演算する代表速度演算装置と、前記NCプログラムを先読みしてコーナ部を検出した時に、前記コーナ部の入口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ前区間の長さを算出するコーナ前区間長さ演算装置と、前記コーナ部の出口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ後区間の長さを算出するコーナ後区間長さ演算装置と、前記コーナ部の加工体積が一定値となるコーナ中区間と前記直線部の加工体積比から、前記コーナ中区間と前記直線部の加工速度比を算出するコーナ速度係数演算装置と、前記コーナ前区間とコーナ後区間では前記コーナ速度係数演算装置で算出したコーナ速度係数を補間するコーナ速度係数補間装置と、前記代表速度と前記コーナ速度係数補間装置で補間したコーナ速度係数とに基づき、前記コーナ部の加工速度指令を算出する速度指令演算装置と、前記速度指令演算装置で算出した前記加工速度指令にもとづいて前記駆動装置を制御する駆動制御装置と、前記コーナ前区間長さ演算装置が算出した前記コーナ前区間の長さに比べて二つの前記コーナ部を接続する直線部の長さの方が短い時に、連続するコーナ区間の重なりを判別する連続コーナ検出装置と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかるワイヤ放電加工装置によれば、連続するコーナのコーナ区間が重なる場合でも適切な加工速度指令を算出できるため、連続コーナ部の形状精度を改善できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置の装置全体の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態におけるインコーナを円弧軌跡で複数回、仕上げ加工している様子を示した図である。 図3は、本実施の形態におけるインコーナの円弧軌跡における所定加工送り距離毎の加工体積の変化を示した図である。 図4は、本実施の形態におけるインコーナの円弧軌跡において、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図5は、本実施の形態におけるインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図6は、本実施の形態における単一インコーナの円弧軌跡での加工体積と、単一アウトコーナの円弧軌跡での加工体積を、インコーナの後区間とアウトコーナの前区間が重なるように描画した図である。 図7は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へと連続した時の加工体積を示した図である。 図8は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へと連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図9は、本実施の形態において単一インコーナの円弧軌跡においてコーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令と、単一アウトコーナの円弧軌跡においてコーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令とを、インコーナの後区間とアウトコーナの前区間が重なるように描画した図である。 図10は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図11は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へと連続した時の加工体積を示した図である。 図12は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へと連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図13は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図14は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続した時の加工体積を示した図である。 図15は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図16は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図17は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続した時の加工体積を示した図である。 図18は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図19は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図20は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続した時の加工体積を示した図である。 図21は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図22は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図23は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続した時の加工体積を示した図である。 図24は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。 図25は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡から直線軌跡、インコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。 図26は、本発明の実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置のコーナ加工時のコーナ制御動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかるワイヤ放電加工装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態で述べるワイヤ放電加工装置500の装置全体の構成を示すブロック図である。ワイヤ放電加工装置500は、ワイヤ電極1と、ワイヤ電極1に接触する一対の給電子2と、発振器5の出力に応じて給電子2に高電圧を印加する加工電源4と、被加工物3を搭載した被加工物テーブル7を移動させる駆動装置8と、駆動装置8を制御する駆動制御装置9と、発振器5及び駆動制御装置9を上位で制御する数値制御(NC)装置6とを備える。そして、ワイヤ電極1と被加工物3を相対的に所定の速度で移動させながら、ワイヤ電極1と被加工物3の間で放電を発生させて加工を行う。すなわち、ワイヤ放電加工装置500は、数値制御(NC)装置6が実行するNCプログラムに予めプログラムされた軌跡に沿って駆動装置8により被加工物テーブル7を移動させてワイヤ電極1と被加工物3とを相対移動させつつ、ワイヤ電極1と被加工物3との間にパルス電圧を印加して加工を行う。
さらに本実施の形態のワイヤ放電加工装置500は、コーナ部の入口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ前区間の長さを算出するコーナ前区間長さ演算装置10と、コーナ部の出口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ後区間の長さを算出するコーナ後区間長さ演算装置11と、直線部とコーナ部の加工速度比を算出するコーナ速度係数演算装置12と、コーナ前後区間におけるコーナ速度係数を補間するコーナ速度係数補間装置13と、直線部の代表的な加工速度を算出する代表速度演算装置14と、連続するコーナのコーナ区間が重なるかによって連続コーナであるかを判別する連続コーナ検出装置15と、連続するコーナのコーナ区間が重なる部分での速度係数を補間する連続コーナ部速度係数補間装置16と、加工速度指令を算出する速度指令演算装置17とを備える。
本発明の実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置500の動作を説明する前に、本実施の形態にかかるワイヤ放電加工の原理を以下に説明する。まずは、単一コーナを加工する時の加工体積変化について説明する。図2は、本実施の形態において被加工物3のインコーナを円弧軌跡で複数回、仕上げ加工している様子を示した図である。紙面奥行き方向が被加工物3の板厚方向である。一点鎖線20は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線21は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線22は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点23、点24、点25、点26を中心とする各円は、ワイヤ電極1に放電ギャップ長を加算した円(以降、放電円と呼ぶ)である。点Oは、コーナの中心点である。
点24はワイヤ電極1の中心が直線部からコーナ部に入る地点を示しており、点26はワイヤ電極1の中心がコーナ部から直線部に入る地点を示している。直線部を加工しているワイヤ電極1の中心が点23に到達するまでの直線部では、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積は一定である。ワイヤ電極1の中心が点23に到達した後は、点24に到達するまで所定距離移動する毎の加工体積が過渡的に増加する。このコーナ部入口手前でワイヤ電極1が所定距離移動する毎に加工体積が変化する区間をコーナ前区間と呼ぶ。具体的には線分27で示される区間である。
ワイヤ電極1の中心が点24に到達した後は、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積は点24における加工体積から変化せず、点25に到達するまでは常に一定である。コーナ部において、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積が一定である区間をコーナ中区間と呼ぶ。具体的には、線分28で示される区間である。
ワイヤ電極1の中心が点25に到達した後は、点26に到達するまでワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積が過渡的に減少する。このコーナ部出口手前でワイヤ電極1が所定距離移動する毎に加工体積が変化する区間をコーナ後区間と呼ぶ。具体的には、線分29で示される区間である。
ワイヤ電極1の中心が点26に到達した後は、ワイヤ電極1が一定距離進む毎の加工体積は点26における加工体積から変化せず、一定である。ここで、点26での加工体積は点23での加工体積と等しくなる。
このようにコーナ部では、コーナ部の入口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ前区間と、コーナ部の出口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ後区間とが存在する。ここではインコーナを円弧軌跡で加工する場合で説明したが、アウトコーナおよびエッジ軌跡で加工する場合でも同様に加工体積が過渡的に変化する区間が存在する。ただし、インコーナのエッジ軌跡ではコーナ前区間の終点はエッジ軌跡の頂点となり、コーナ前区間の終点とコーナ部の出口が一致するため、コーナ後区間は存在しない。
コーナ部においてワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積と、当該加工体積の変化に対して良好なコーナ形状精度を実現する加工速度指令について説明する。
図3は、本実施の形態におけるインコーナの円弧軌跡において、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積の変化を示したものである。区間30、区間31、区間32はそれぞれ図2におけるコーナ前区間、コーナ中区間、コーナ後区間である。
図4は、本実施の形態におけるインコーナの円弧軌跡において、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示したものである。区間40、41、42はそれぞれ図2におけるコーナ前区間、コーナ中区間、コーナ後区間である。この加工速度指令は所定移動距離毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図3に示す加工体積比の逆比となる。
そこで、直線部とコーナ部の加工体積をあらかじめ算出し、直線部とコーナ部の所定移動距離毎の加工体積比の逆比となるように、直線部の加工速度に対してコーナ速度指令を生成することによって良好なコーナ加工形状精度を実現することができる。
具体的には、加工体積の逆比をコーナ速度係数とし、直線部の代表速度にコーナ速度係数を乗算する。コーナ中区間における加工体積の算出式としては、特許文献1に記載されているものなど公知の方法を利用することができる。また、コーナ前後区間におけるコーナ速度係数は、コーナ中区間のコーナ速度係数へと適切な関数で補間する。
次に、コーナ形状が連続する場合について説明する。図5は、本実施の形態におけるインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示したものである。紙面奥行き方向が被加工物3の板厚方向である。一点鎖線50は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線51は、前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線52は、今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点53、点54、点55、点56、点57、点58を中心とする各円は放電円である。
点53は、インコーナのコーナ前区間の始点、点54はインコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点55はインコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点であると同時にアウトコーナのコーナ前区間の始点、点56はインコーナのコーナ後区間の終点であると同時に、アウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点57はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点、点58はアウトコーナのコーナ後区間の終点である。
また、線分59はインコーナのコーナ前区間、線分510はインコーナのコーナ中区間、線分511はインコーナのコーナ後区間であると同時にアウトコーナのコーナ前区間、線分512はアウトコーナのコーナ中区間、線分513はアウトコーナのコーナ後区間である。
線分511の区間では、インコーナの後区間とアウトコーナの前区間が重なった状態にある。このようなコーナ区間の重なりは、連続するコーナのうち、後に現れるコーナのコーナ前区間長さが、連続する二つのコーナを接続する直線の長さより長い時に起きる。このように連続する二つのコーナのコーナ区間が重なる場合、単一コーナのコーナ前後区間と同じようにコーナ速度係数を補間することはできない。
図6は、本実施の形態における単一インコーナの円弧軌跡での加工体積と、単一アウトコーナの円弧軌跡での加工体積を、インコーナの後区間とアウトコーナの前区間が重なるように描画したものである。実線60は単一インコーナの円弧軌跡での加工体積、破線61は単一アウトコーナの円弧軌跡での加工体積である。また、区間62、63はそれぞれインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間64はインコーナのコーナ後区間とアウトコーナのコーナ前区間、区間65、66はそれぞれアウトコーナのコーナ中区間とコーナ後区間である。
図7は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へ連続した時の、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積である。区間70、71はそれぞれインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間72はインコーナのコーナ後区間とアウトコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間73、74はそれぞれアウトコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。区間70と71では図6のインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間の加工体積、区間73と74では図6のアウトコーナのコーナ中区間とコーナ後区間の加工体積となる。区間72では直線部の加工体積を基準にそれより体積が多ければ正、少なければ負として、インコーナのコーナ後区間の加工体積とアウトコーナのコーナ前区間の加工体積を足し合わせた加工体積となる。
図8は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へ連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示したものである。区間80、81はそれぞれインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間82はインコーナのコーナ後区間とアウトコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間83,84はそれぞれアウトコーナのコーナ中区間とコーナ後区間である。この加工速度指令はワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図7に示す加工体積比の逆比となる。
連続コーナの加工ではそれぞれのコーナ部に対して、ワイヤ電極1の所定移動距離毎の加工体積をあらかじめ算出し、直線部とコーナ部の上記加工体積の逆比をコーナ中区間のコーナ速度係数とする。連続コーナで区間が重ならないコーナ前後区間におけるコーナ速度係数は、直線区間とコーナ中区間のコーナ速度係数を適切な関数で補間する。連続するコーナが重なる区間では、始点の速度係数は先に現れるコーナのコーナ中区間における速度係数と等しく、終点のコーナ速度係数は後に現れるコーナのコーナ中区間における速度係数と等しく、その間のコーナ速度係数は、当該区間と直線区間の加工体積比の逆比となる関数で補間する。そして、直線部の代表速度にコーナ区間毎のコーナ速度係数を乗算してコーナ速度指令を算出することによって良好なコーナ加工形状精度を実現する。
なお、コーナ前後区間および連続するコーナが重なる区間ではコーナ速度係数を補間するとしたが、コーナ速度指令を補間するとしてもよい。コーナ速度指令を補間する場合は、あらかじめ直線部の代表速度にコーナ速度係数を乗算してコーナ中区間におけるコーナ速度指令を算出しておく。
また、連続するコーナが重なる区間におけるコーナ速度係数およびコーナ速度指令の補間については、当該区間と直線区間の加工体積比に対して必ずしも厳密に逆比にしなくてはならないわけではない。これについては、以下で図9を用いて説明する。
図9は、単一インコーナの円弧軌跡においてコーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令と、単一アウトコーナの円弧軌跡においてコーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令とを、インコーナの後区間とアウトコーナの前区間が重なるように描画した図である。
図9の実線90は単一インコーナの円弧軌跡での加工速度指令、破線91は単一アウトコーナの円弧軌跡での加工速度指令である。また、区間92、93はそれぞれインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間94はインコーナのコーナ後区間とアウトコーナのコーナ前区間、区間95、96はそれぞれアウトコーナのコーナ中区間とコーナ後区間である。
連続するコーナが重なる区間94では、両コーナのコーナ速度指令の範囲(図9の斜線部分の範囲)内となるようにコーナ速度指令を補間することでも、連続するコーナが重なる区間におけるコーナ形状精度をある程度は改善できる。すなわち、インコーナからアウトコーナへ連続する場合には、コーナが重なる区間における(加工)速度指令は、単一のインコーナの後区間における速度指令以上、かつ単一のアウトコーナの前区間における速度指令以下の速度指令としてもよい。また、アウトコーナからインコーナへ連続する場合には、コーナが重なる区間における速度指令は、単一のアウトコーナの後区間における速度指令以下、かつ単一のインコーナの前区間における速度指令以上の速度指令としてもよい。
これまではインコーナの円弧軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へと連続する場合で説明したが、その他の連続コーナのパターンについては、連続するコーナ形状、連続するコーナの加工体積、そして、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を以下に説明する。
図10は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へと連続する形状を加工している様子を示したものである。一点鎖線100は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線101は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線102は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点103、点104、点105、点106、点107、点108を中心とする各円は放電円である。
点103は、インコーナのコーナ前区間の始点、点104はインコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点105はインコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点であると同時に、アウトコーナのコーナ前区間の始点、点106はインコーナのコーナ後区間の終点であると同時に、アウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点107はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点、点108はアウトコーナのコーナ後区間の終点である。また、線分109はインコーナのコーナ前区間、線分1010はインコーナのコーナ中区間、線分1011はインコーナのコーナ後区間であると同時にアウトコーナのコーナ前区間、線分1012はアウトコーナのコーナ中区間、線分1013はアウトコーナのコーナ後区間である。
図11は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へ連続した時の、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積を示した図である。区間110、111はそれぞれインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間112はインコーナのコーナ後区間とアウトコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間113、114はそれぞれアウトコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。アウトコーナのエッジ軌跡ではコーナ中区間で加工代がゼロとなる空走区間となる。また、区間112では加工体積の変化に折れ点を生じ、加工体積はゼロへと向かう。
図12は、本実施の形態においてインコーナの円弧軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へ連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。区間120、121はそれぞれインコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間122はインコーナのコーナ後区間とアウトコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間123、124はそれぞれアウトコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。この加工速度指令は所定移動距離毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図11に示す加工体積比の逆比となる。ただし、アウトコーナのコーナ中区間速度は加工体積がゼロであるため、逆比をとると速度指令が無限大となるので、実際はアウトコーナのエッジ軌跡では速度指令に上限を設ける。
図13は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示したものである。一点鎖線130は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線131は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線132は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点133、点134、点135、点136、点137、点138を中心とする各円は放電円である。
点133はアウトコーナのコーナ前区間の始点、点134はアウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点135はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の始点、点136はアウトコーナのコーナ後区間の終点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点137はインコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点、点138はインコーナのコーナ後区間の終点である。
また、線分139はアウトコーナのコーナ前区間、線分1310はアウトコーナのコーナ中区間、線分1311はアウトコーナのコーナ後区間であると同時にインコーナのコーナ前区間、線分1312はインコーナのコーナ中区間、線分1313はインコーナのコーナ後区間である。
図14は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へ連続した時の、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積である。区間140、141はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間142はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間143、144はそれぞれインコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。
図15は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へ連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。区間150、151はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間152はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間153、154はそれぞれインコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。この加工速度指令は所定移動距離毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図14に示す加工体積比の逆比となる。
図16は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。一点鎖線160は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線161は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線162は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点163、点164、点165、点166を中心とする各円は放電円である。
点163はアウトコーナのコーナ前区間の始点、点164はアウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点165はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の始点、点166はアウトコーナのコーナ後区間の終点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の終点である。また、線分167はアウトコーナのコーナ前区間、線分168はアウトコーナのコーナ中区間、線分169はアウトコーナのコーナ後区間であると同時にインコーナのコーナ前区間である。なお、インコーナのエッジ軌跡では、コーナ前区間の終点はエッジ軌跡の頂点であり、点166を過ぎると直線加工となるため、コーナ中区間はエッジ軌跡の頂点のみとなり、コーナ後区間は存在しない。
図17は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へ連続した時の、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積を示した図である。区間170、171はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間172はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間である。
図18は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へ連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。区間180、181はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間182はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間である。この加工速度指令は所定移動距離毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図17に示す加工体積比の逆比となる。
図19は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。一点鎖線190は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線191は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線192は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点193、点194、点195、点196、点197、点198を中心とする各円は放電円である。
点193はアウトコーナのコーナ前区間の始点、点194はアウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点195はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の始点、点196はアウトコーナのコーナ後区間の終点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点197はインコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点、点198はインコーナのコーナ後区間の終点である。
また、線分199はアウトコーナのコーナ前区間、線分1910はアウトコーナのコーナ中区間、線分1911はアウトコーナのコーナ後区間であると同時にインコーナのコーナ前区間、線分1912はインコーナのコーナ中区間、線分1913はインコーナのコーナ後区間である。
図20は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナの円弧軌跡へ連続した時の、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積を示した図である。区間200、201はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間202はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間203、204はそれぞれインコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。アウトコーナのエッジ軌跡ではコーナ中区間201で加工代がゼロとなる空走区間となる。
図21は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナの円弧軌跡へ連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。区間210、211はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間212はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間、区間213、214はそれぞれインコーナのコーナ中区間、コーナ後区間である。この加工速度指令は所定移動距離毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図20に示す加工体積比の逆比となる。ただし、アウトコーナのコーナ中区間速度は加工体積がゼロであるため、逆比をとると速度指令が無限大となるので、実際はアウトコーナのエッジ軌跡では速度指令に上限を設ける。
図22は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナのエッジ軌跡へと連続する形状を加工している様子を示した図である。一点鎖線220は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線221は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線222は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点223、点224、点225、点226を中心とする各円は放電円である。
点223はアウトコーナのコーナ前区間の始点、点224はアウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点225はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の始点、点226はアウトコーナのコーナ後区間の終点であると同時に、インコーナのコーナ前区間の終点である。また、線分227はアウトコーナのコーナ前区間、線分228はアウトコーナのコーナ中区間、線分229はアウトコーナのコーナ後区間であると同時にインコーナのコーナ前区間である。なお、インコーナのエッジ軌跡ではコーナ前区間の終点はエッジ軌跡の頂点であり、点226を過ぎると直線加工となるため、コーナ中区間はエッジ軌跡の頂点のみとなり、コーナ後区間は存在しない。
図23は、本実施の形態においてアウトコーナのエッジ軌跡からインコーナのエッジ軌跡へ連続する時の、ワイヤ電極1が所定距離移動する毎の加工体積を示した図である。区間230、231はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間232はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間である。アウトコーナのエッジ軌跡ではコーナ中区間231で加工代がゼロとなる空走区間となる。
図24は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡からインコーナのエッジ軌跡へ連続する場合に、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくするための理想的な加工速度指令を示した図である。区間240、241はそれぞれアウトコーナのコーナ前区間とコーナ中区間、区間242はアウトコーナのコーナ後区間とインコーナのコーナ前区間が重なる区間である。この加工速度指令は所定移動距離毎の加工体積に反比例するもので、直線部に対するコーナ部の加工速度比は図23に示す加工体積比の逆比となる。ただし、アウトコーナのコーナ中区間速度は加工体積がゼロであるため、逆比をとると速度指令が無限大となるので、実際はアウトコーナのエッジ軌跡では速度指令に上限を設ける。
これまでに説明したコーナが連続する組み合わせパターン以外に、インコーナのエッジ軌跡からアウトコーナの円弧軌跡へ連続する場合と、インコーナのエッジ軌跡からアウトコーナのエッジ軌跡へ連続する場合もあるが、インコーナのエッジ軌跡にはコーナ後区間がないため、先にインコーナのエッジ軌跡が現れる場合は連続するコーナの区間が重なることはありえない。したがって、これら二つのパターンは本実施の形態で説明する連続コーナには該当せず、たとえば特許文献1の技術によってもコーナ形状精度を改善できる。
次に連続するコーナの区間が重なる連続コーナの判別方法について説明する。図25は、本実施の形態においてアウトコーナの円弧軌跡から直線軌跡、インコーナの円弧軌跡へと連続する形状を加工している様子を示したものである。一点鎖線250は今回の加工において被加工物3に対するワイヤ電極1の中心の相対移動軌跡(オフセット軌跡)を示しており、矢印は相対移動方向を示している。実線251は前回の加工における被加工物3の加工面を示し、実線252は今回の加工による被加工物3の加工面を示している。点253、点254、点255、点256、点257、点258、点259、点2510を中心とする各円は放電円である。
点253はアウトコーナのコーナ前区間の始点、点254はアウトコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点255はアウトコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点、点256はインコーナのコーナ前区間の始点、点257はアウトコーナのコーナ後区間の終点、点258はインコーナのコーナ前区間の終点、かつコーナ中区間の始点、点259はインコーナのコーナ中区間の終点、かつコーナ後区間の始点、点2510はインコーナのコーナ後区間の終点である。また、線分2511はアウトコーナのコーナ前区間、線分2512はアウトコーナのコーナ中区間、線分2513はアウトコーナのコーナ後区間、線分2514はアウトコーナとインコーナの間の直線区間、線分2515はインコーナのコーナ前区間、線分2516はインコーナのコーナ中区間、線分2517はインコーナのコーナ後区間である。
図25より、後に現れるコーナのコーナ前区間の長さが、連続するコーナ間の直線区間長さより長い時には、後に現れるコーナのコーナ前区間と先に現れるコーナのコーナ後区間が重なる。本実施の形態では連続するコーナの区間が重なる形状を連続コーナと呼んでおり、次の式(1)を満たす時には連続するコーナの区間が重なっていると判別する。
後に現れるコーナのコーナ前区間長さ>前後のコーナ間の直線区間長さ・・・(1)
次に、本実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置500の動作について、図1および図26を用いて説明する。図26は、実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置500のコーナ加工時の制御動作を示すフローチャートである。
加工を開始する前に、作業者は加工条件および加工形状を数値制御装置6に入力する。また、数値制御装置6にはコーナ前区間長さ、コーナ後区間長さ、コーナ速度係数の算出に必要なコーナ径、ワイヤ径、放電ギャップ、加工取り代があらかじめ記憶されている。
図26のステップS1の加工スタートで加工が開始されると、図示しないワイヤ電極走行装置によってワイヤ電極1が走行され、発振器5の指令に従って加工電源4が給電子2を介してワイヤ電極1と被加工物3の間にパルス電圧を印加することによって加工が行われる。また、駆動制御装置9は数値制御装置6から出力される軸送り指令に従って駆動装置8を駆動する。駆動装置8は、被加工物テーブル7を移動させることによって、ワイヤ電極1と被加工物3とを相対移動させる。
数値制御装置6は、ワイヤ電極1の中心より加工進行方向に所定距離だけ先にコーナ部が存在するかを随時先読みしている、すなわちコーナ部が存在するか否か判断している(ステップS2)。ここで、先読みする所定距離は、通常考えられ得るコーナ前区間の長さより十分長く設定される。先読み区間にコーナ部が存在しない場合(ステップS2:No)は、ステップS3に進み、先読み区間にコーナ部が存在する場合(ステップS2:Yes)はステップS4に進む。
ステップS3では、直線部の加工速度制御を行う。すなわち、数値制御装置6は直線部の加工速度指令を駆動制御装置9に送出する。また、この直線部の加工時に代表速度演算装置14は数値制御装置6が送出する直線部の加工速度指令を随時記憶し、所定時間ごとに直線部の加工速度の平均値(以下、直線部代表速度と呼ぶ)を算出して、これを記憶する。なお、直線部代表速度としては、加工速度の平均値に限定する訳ではなく、例えば、所定の直線区間における加工速度の中間値などとしても構わない。
ステップS4では、コーナ前区間長さ演算装置10がコーナ前区間長さを、コーナ後区間長さ演算装置11がコーナ後区間長さを、コーナ速度係数演算装置12がコーナ速度係数を算出し、ステップS5に進む。ステップS4では、数値制御装置6に記憶されたコーナ径、ワイヤ径、放電ギャップ、加工取り代を参照して、それぞれの演算を行う。なお、コーナ前区間長さ、コーナ後区間長さ、コーナ速度係数の算出式としては、特許文献1に記載されているものなど公知の方法を利用することができる。
ステップS5では、連続コーナ検出装置15が、先読み区間内にコーナ部が二つ以上存在するか否かを判別する。先読み区間内にコーナ部が二つ以上存在する場合(ステップS5:Yes)はステップS6に進み、コーナ部が一つしか存在しない場合(ステップS5:No)はステップS8に進む。
ステップS6では、連続コーナ検出装置15が、先に出現するコーナ部がインコーナのエッジ軌跡であるか否かを判別する。先に出現するコーナ部がインコーナのエッジ軌跡でない場合(ステップS6:No)はステップS7に進み、インコーナのエッジ軌跡である場合(ステップS6:Yes)はステップS8に進む。
ステップS7では、連続コーナ検出装置15が数値制御装置6の加工形状情報を参照し、連続するコーナ間の直線長さを算出する。一方で、コーナ前区間長さ演算装置10は、後から出現するコーナ部のコーナ前区間長さを算出し、連続コーナ検出装置15に送出する。連続コーナ検出装置15は連続するコーナ間の直線長さと、後から出現するコーナ部の前区間長さとを比較し、後から出現するコーナ部のコーナ前区間長さの方が長いか否かを判別する(ステップS7)。後から出現するコーナ部のコーナ前区間長さの方が長い場合(ステップS7:Yes)は、連続するコーナ部の区間が重なっていると判別してステップS9に進み、連続するコーナ間の直線長さの方が長い場合(ステップS7:No)は、連続するコーナ部の区間が重なっていないと判別してステップS8に進む。
ステップS8では、ステップS4で算出したコーナ前区間長さ、コーナ後区間長さ、コーナ速度係数を用いて、単一コーナの加工速度制御を行う。コーナ速度係数補間装置13がコーナ中区間のコーナ速度係数へと適切な関数で補間することによってコーナ前後区間におけるコーナ速度係数を算出し、速度指令演算装置17に送出する。速度指令演算装置17は、コーナ速度係数補間装置13から送出されるコーナ速度係数と、代表速度演算装置14から送出される直線部代表速度とを乗算し、コーナ速度指令として駆動制御装置9に送出する。
ステップS9では、ワイヤ電極1の中心が、連続するコーナ部のコーナ区間が重なる位置にあるかを判別する。ワイヤ電極1の中心がコーナ区間の重なる位置にある場合(ステップS9:Yes)は、ステップS10に進み、コーナ区間が重なる位置にない場合(ステップS9:No)はステップS11に進む。
ステップS10では、連続コーナ部速度係数補間装置16が、連続する二つのコーナ部が図5、図10、図13、図16、図19、および図22のいずれかのパターンであるかを分別し、連続コーナのパターンに応じて、先に出現するコーナ部のコーナ速度係数と後から出現するコーナ速度係数を補間し、速度指令演算装置17に速度係数を送出し、ステップS12に進む。
ステップS11では、コーナ速度係数補間装置13がコーナ中区間のコーナ速度係数へと補間することによってコーナ前後区間におけるコーナ速度係数を算出し、速度指令演算装置17に送出し、ステップS12に進む。
ステップS12では、ワイヤ電極1の中心が連続するコーナ部のコーナ区間が重なる位置にある時は、連続コーナ部速度係数補間装置16から送出されるコーナ速度係数と代表速度演算装置14から送出される直線部代表速度を速度指令演算装置17が乗算し、コーナ速度指令として駆動制御装置9に送出する。ワイヤ電極1の中心が連続するコーナ部のコーナ区間が重なる位置にない時は、コーナ速度係数補間装置13から送出されるコーナ速度係数と代表速度演算装置14から送出される直線部代表速度を速度指令演算装置17が乗算し、コーナ速度指令として駆動制御装置9に送出する。
その後、ステップS13に進み、加工終了か否かが判断され、加工終了である場合(ステップS13:Yes)は終了し、加工終了でない場合(ステップS13:No)は、ステップS2に戻る。
なお、本実施の形態では、コーナ前後区間および連続するコーナが重なる区間においてはコーナ速度係数を補間する方式で説明したが、コーナ速度指令を補間する方式としてもよい。コーナ速度指令を補間する方式の場合は、あらかじめ直線部代表速度にコーナ速度係数を乗算してコーナ中区間におけるコーナ速度指令を算出し、コーナ前後区間および連続するコーナが重なる区間においてはコーナ速度指令を補間する。
以上説明したように、本実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置500の構成によれば、連続するコーナのコーナ区間が重なる連続コーナの加工においても、コーナ部の形状寸法を直線部と等しくする理想的な加工速度指令を生成できるため、連続コーナ部のコーナ形状精度を改善することができる。
すなわち、本実施の形態にかかるワイヤ放電加工装置500においては、連続する複数コーナに対して、後から出現するコーナのコーナ前区間長さと、前後のコーナ間の直線長さを算出し、後から出現するコーナのコーナ前区間長さが前後のコーナ間の直線長さより長い時は前後のコーナのコーナ区間が重なる連続コーナと判別する。連続コーナを検出した時には連続コーナのパターンを分別し、連続するコーナが重なる区間では先に出現するコーナ部の速度係数と、後に出現するコーナ部の速度係数をつないだ速度係数に補間することによって、コーナ部の加工速度指令を算出する。
これにより、連続するコーナのコーナ区間が重なる連続コーナ形状では、連続するコーナが重なる区間の加工体積を考慮できないために適切なコーナ速度指令を算出できず、コーナ形状精度が悪化するという問題を解決することが可能となる。
さらに、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。更に、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上のように、本発明にかかるワイヤ放電加工装置は、ワイヤ放電加工によって被加工物にコーナ形状の加工を施す場合に有用であり、特に、連続コーナ部の形状精度を改善することが可能なワイヤ放電加工装置に適している。
1 ワイヤ電極、2 給電子、3 被加工物、4 加工電源、5 発振器、6 数値制御(NC)装置、7 被加工物テーブル、8 駆動装置、9 駆動制御装置、10 コーナ前区間長さ演算装置、11 コーナ後区間長さ演算装置、12 コーナ速度係数演算装置、13 コーナ速度係数補間装置、14 代表速度演算装置、15 連続コーナ検出装置、16 連続コーナ部速度係数補間装置、17 速度指令演算装置、20,50,100,130,160,190,220,250 一点鎖線、21,22,51,52,60,90,101,102,131,132,161,162,191,192,221,222,251,252 実線、61,91 破線、23,24,25,26,53,54,55,56,57,58,103,104,105,106,107,108,133,134,135,136,137,138,163,164,165,166,193,194,195,196,197,198,223,224,225,226,253,254,255,256,257,258,259,2510 点、27,28,29,59,510,511,512,513,109,1010,1011,1012,1013,139,1310,1311,1312,1313,167,168,169,199,1910,1911,1912,1913,227,228,229 線分、30,31,32,40,41,42,62,63,64,65,66,70,71,72,73,74,80,81,82,83,84,110,111,112,113,114,120,121,122,123,124,140,141,142,143,144,150,151,152,153,154,170,171,172,180,181,182,200,201,202,203,204,210,211,212,213,214,230,231,232,240,241,242 区間、500 ワイヤ放電加工装置。

Claims (5)

  1. NCプログラムに基づいて、駆動装置によりワイヤ電極と被加工物とを相対移動させつつ、前記ワイヤ電極と前記被加工物との間にパルス電圧を印加するワイヤ放電加工装置において、
    直線部加工時に直線部の代表速度を演算する代表速度演算装置と、
    前記NCプログラムを先読みしてコーナ部を検出した時に、前記コーナ部の入口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ前区間の長さを算出するコーナ前区間長さ演算装置と、
    前記コーナ部の出口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ後区間の長さを算出するコーナ後区間長さ演算装置と、
    前記コーナ部の加工体積が一定値となるコーナ中区間と前記直線部の加工体積比から、前記コーナ中区間と前記直線部の加工速度比を算出するコーナ速度係数演算装置と、
    前記コーナ前区間とコーナ後区間では前記コーナ速度係数演算装置で算出したコーナ速度係数を補間するコーナ速度係数補間装置と、
    前記代表速度と前記コーナ速度係数補間装置で補間したコーナ速度係数とに基づき、前記コーナ部の加工速度指令を算出する速度指令演算装置と、
    前記速度指令演算装置で算出した前記加工速度指令にもとづいて前記駆動装置を制御する駆動制御装置と、
    前記コーナ前区間長さ演算装置が算出した前記コーナ前区間の長さに比べて二つの前記コーナ部を接続する直線部の長さの方が短い時に、連続するコーナ区間の重なりを判別する連続コーナ検出装置と、
    を備える
    ことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  2. 前記連続コーナ検出装置が連続するコーナ区間の重なりを検出した時には、連続するコーナが重なる区間においては、前記コーナ速度係数を先に出現する前記コーナ部のコーナ速度係数と後に出現する前記コーナ部のコーナ速度係数を補間した値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工装置。
  3. 前記連続コーナ検出装置が連続するコーナ区間の重なりを検出した時には、連続するコーナが重なる区間においては、前記加工速度指令を先に出現する前記コーナ部の加工速度指令と後に出現するコーナ部の加工速度指令を補間した値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工装置。
  4. NCプログラムに基づいて、駆動装置によりワイヤ電極と被加工物とを相対移動させつつ、前記ワイヤ電極と前記被加工物との間にパルス電圧を印加するワイヤ放電加工装置において、
    直線部加工時に直線部の代表速度を演算する代表速度演算装置と、
    前記NCプログラムを先読みしてコーナ部を検出した時に、前記コーナ部の入口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ前区間の長さを算出するコーナ前区間長さ演算装置と、
    前記コーナ部の出口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ後区間の長さを算出するコーナ後区間長さ演算装置と、
    前記コーナ部の加工体積が一定値となるコーナ中区間と前記直線部の加工体積比から、前記コーナ中区間と前記直線部の加工速度比を算出するコーナ速度係数演算装置と、
    前記コーナ前区間とコーナ後区間では前記コーナ速度係数演算装置で算出したコーナ速度係数を補間するコーナ速度係数補間装置と、
    前記代表速度と前記コーナ速度係数補間装置で補間したコーナ速度係数とに基づき、前記コーナ部の加工速度指令を算出する速度指令演算装置と、
    前記速度指令演算装置で算出した前記加工速度指令にもとづいて前記駆動装置を制御する駆動制御装置と、
    を備え、
    前記速度指令演算装置は、インコーナからアウトコーナへと連続する場合に、連続するコーナが重なる区間において、前記加工速度指令は、単一のインコーナの後区間における加工速度指令以上、かつ単一のアウトコーナの前区間における加工速度指令以下とする
    ことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  5. NCプログラムに基づいて、駆動装置によりワイヤ電極と被加工物とを相対移動させつつ、前記ワイヤ電極と前記被加工物との間にパルス電圧を印加するワイヤ放電加工装置において、
    直線部加工時に直線部の代表速度を演算する代表速度演算装置と、
    前記NCプログラムを先読みしてコーナ部を検出した時に、前記コーナ部の入口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ前区間の長さを算出するコーナ前区間長さ演算装置と、
    前記コーナ部の出口手前で加工体積が過渡的に変化するコーナ後区間の長さを算出するコーナ後区間長さ演算装置と、
    前記コーナ部の加工体積が一定値となるコーナ中区間と前記直線部の加工体積比から、前記コーナ中区間と前記直線部の加工速度比を算出するコーナ速度係数演算装置と、
    前記コーナ前区間とコーナ後区間では前記コーナ速度係数演算装置で算出したコーナ速度係数を補間するコーナ速度係数補間装置と、
    前記代表速度と前記コーナ速度係数補間装置で補間したコーナ速度係数とに基づき、前記コーナ部の加工速度指令を算出する速度指令演算装置と、
    前記速度指令演算装置で算出した前記加工速度指令にもとづいて前記駆動装置を制御する駆動制御装置と、
    を備え、
    前記速度指令演算装置は、アウトコーナからインコーナへと連続する場合に、連続するコーナが重なる区間において、前記加工速度指令は、単一のアウトコーナの後区間における加工速度指令以下、かつ単一のインコーナの前区間における加工速度指令以上とする
    ことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
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