JP5998643B2 - 積層基板および多層配線板の製造方法 - Google Patents

積層基板および多層配線板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子搭載用パッケージに用いる板厚が極めて薄い多層配線板とその製造方法に関するものである。
近年、電子機器の小型化、軽量化、多機能化が一段と進み、これに伴ない、配線の高集積化と小型化が急速に進み、配線の微細化が進んでいる。また、半導体チップとほぼ同等のサイズの、いわゆるチップサイズパッケージ(CSP;Chip Size/Scale Package)などの小型化したパッケージへの要求が強くなっている。一方、エッチングにより配線を形成するサブトラクティブ法で歩留り良く形成できる配線は、導体幅(L)/導体間隙(S)=50μm/50μm程度である。
更に微細な導体幅/導体間隙=35μm/35μm程度の配線を実現するために、特許文献1では、離脱が可能なピーラブル銅箔を2枚向かい合わせた間にプリプレグを挟んで積層して硬化させた支持基板を作製する。そして、そのピーラブル銅箔上にめっきレジストを形成して、電解金属めっきで導体を必要な厚さに形成した配線層を形成し、レジストを剥離した後に、その配線層の上に層間絶縁樹脂層と配線パターンを順次ビルドアップして多層構造体を形成する。
そして、支持基板の両面に形成した多層構造体を、ピーラブル銅箔を剥離して分離し、多層構造体の表面に残ったピーラブル銅箔の薄い金属層をソフトエッチングで除去するというセミアディティブ法を利用した技術により、板厚が極めて薄い多層配線板を製造する技術が開示されている。
特開2005−101137号公報
特許文献1の技術では、支持基板の外側にプリプレグを介してピーラブル銅箔を積層することで硬化したプリプレグの絶縁樹脂材料の外側にピーラブル銅箔を貼り合せ、そのピーラブル銅箔上に銅めっきすることにより配線パターンを形成し、その上に層間絶縁樹脂層と配線パターンを複数層積層した後、ピーラブル銅箔を剥離していた。そして、ピーラブル銅箔の層をエッチングして除去することでその上に形成していた配線パターンと層間絶縁樹脂層の面とを露出させていたので、その露出した配線パターンは層間絶縁樹脂層に埋め込まれていて、その表面からは突出していない構造に形成していた。
特許文献1の技術では、そのようにして多層配線板を製造していたので、ピーラブル銅箔側の面の配線パターンは、絶縁樹脂層に埋め込まれた構造であり、絶縁樹脂層から突出した金属による凸電極が形成できなかった。そのため、その多層配線板のピーラブル銅箔側の面には、凸電極上にICチップのバンプを接合して、ICチップと層間絶縁樹脂層の表面の間にアンダーフィル樹脂を注入してICチップを固定するフリップチップ実装を行うことは難しい問題があった。
本発明の課題は、上記の問題を解決して、その製造に用いるピーラブル銅箔側の面にICチップをフリップチップ実装することができる、絶縁樹脂層の面から突出した凸電極を
形成した、板厚が極めて薄い多層配線板を得ることにある。
本発明は、上記課題を解決するために、層配線板の製造に用いる積層基板が、
支持基板の外側に半硬化絶縁樹脂シートと、剥離可能な複数の金属層を有する多層構造の金属箔と、を有し、前記半硬化絶縁樹脂の絶縁樹脂材料で前記多層構造の金属箔の外周部分を一体に覆う構造を備え、かつ、前記多層構造の金属箔の外周部分を一体に覆う構造が粗面の表面を有することを特徴とする積層基板である。
また、本発明は、支持基板の外側に半硬化の絶縁樹脂シートを重ね、該半硬化の絶縁樹脂シートの外側に、該半硬化の絶縁樹脂シートよりも寸法が小さく、両面に複数の金属層が剥離可能に積層されて成る多層構造の金属箔を、そのキャリア銅箔層を外側にして重ねて積層する工程と、前記多層構造の金属箔の外側に第1の層間絶縁樹脂層を積層する時に粗面処理したフィルムを挟むことで、前記層間絶縁樹脂層の絶縁樹脂が前記多層構造の金属箔の外縁部の表面の上に流れ出すことにより、前記絶縁樹脂により前記多層構造の金属箔の外周部分を覆った積層基板を形成する工程と、前記層間絶縁樹脂層の外側から穴あけ加工用レーザー光線によって前記多層構造の金属箔の前記キャリア銅箔層に達するビアホール下穴を形成する工程と、銅めっきにより前記ビアホール下穴を充填した第1のビアホール及び前記第1の層間絶縁樹脂層の外側に前記第1のビアホールのランドと第1の配線パターンを形成する工程と、前記第1の層間絶縁樹脂層と第1の配線パターンの外側に次の層間絶縁樹脂層と配線パターンの層を交互に積層して多層配線構造を形成する工程と、前記多層構造の金属箔を剥離することで、前記支持基板から、前記キャリア銅箔層を含む前記多層配線構造を分離する工程と、前記キャリア銅箔層をエッチングすることで前記第1のビアホールの位置に前記第1のビアホールを覆う凸端子のパターンを形成する工程とを有することを特徴とする多層配線板の製造方法である。
本発明の多層配線板の製造方法によると、凸端子1がビアホール32の下側(下底側)の、ビアホール32とビアホールのランド32bとの接続部分を覆って、その接続部分に応力が集中することを回避させる効果がある。また、ビアホールのランド32bが、凸端子1の下面とビアホール32の上面との接続境界部分を下側から覆うので、凸端子1の下面とビアホール32の上面との接続境界部分に応力が集中することを回避させる効果がある。それにより、ビアホール32と凸端子1との接続信頼性を高くできる効果がある。
本発明の製造方法の実施形態を示す部分断面図である(その1)。 本発明の製造方法の実施形態を示す部分断面図である(その2)。 本発明の製造方法の実施形態を示す部分断面図である(その3)。 本発明の製造方法の実施形態を示す部分断面図である(その4)。 本発明の製造方法の実施形態を示す部分断面図である(その5)。 本発明の製造方法の実施形態を示す部分断面図である(その6)。 本発明の変形例3の積層基板構造の部分断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1から図7の側断面図に、本発明の多層配線板の製造方法の一実施形態を工程順に示す。
構造に用いる材料、構成については、製造方法の実施形態を例に以下に説明する。
(支持基板)
先ず、図1(a)のように、支持基板10として、厚み0.04mmから0.4mmの基板で、両面に厚み18μmの銅箔11を有する、有機樹脂をガラスやポリイミド、液晶などから成る補強繊維に含浸させた材料から成る銅張積層板(例えば、サイズが610×510mm)を用いる。
この支持基板10を構成する有機樹脂材料は、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、エポキシアクリレート系、フェノールエポキシ系、ポリイミド系、ポリアミド系、シアネート系、液晶系を主体とする有機樹脂を用いることができる。また、その有機樹脂にシリカやブチル系有機材料、炭酸カルシウムなどによるフィラーを含ませた基板を用いることもできる。
(支持基板の銅箔粗化処理工程)
先ず、支持基板10の銅箔11の表面を、過水硫酸等のエッチング液によるソフトエッチング処理により粗化処理する。次に、支持基板10の表面に、ピーラブル銅箔などの多層構造の金属箔13を重ねる位置合せマークとして、銅箔11をエッチングしたパターンで位置合せマークを形成する。
(変形例1)
変形例1として、この支持基板10として、ガラス(青板、無アルカリガラス、石英)、又は、金属(ステンレス、鉄、銅、チタン、タングステン、マグネシウム、アルミニウム、クロム、モリブデンなどを主体とする)を用いることもできる。
(多層構造の金属箔の積層工程)
次に、図1(b)のように、サイズが例えば610×510mmの支持基板10を中心にし、その支持基板10の外側に、平面視で支持基板10と同じサイズの寸法が610×510mmのプリプレグもしくは樹脂フィルムから成る半硬化絶縁樹脂シート12aを重ね、その外側に、半硬化絶縁樹脂シート12aより小さいサイズの寸法が600×500mmの多層構造の金属箔13を重ねる。そして、その多層構造の金属箔13の外側に離型フィルム20を重ねて、真空積層プレスにより、支持基板10の外側に半硬化絶縁樹脂シート12aを介して多層構造の金属箔13を積層する。
真空積層プレス装置によって加熱・加圧する積層処理によって、支持基板10の外側の半硬化絶縁樹脂シート12aを硬化させて絶縁樹脂材料12にし、その支持基板10と絶縁樹脂材料12とからなる支持基板の外側の面に多層構造の金属箔13が一体となった積層基板100を製造する。
(半硬化絶縁樹脂シート)
ここで用いる半硬化絶縁樹脂シート12aとしては、厚さが0.04mmから0.4mmの(例えば厚さが0.07mmの)、有機樹脂が補強繊維に含浸されて成るプリプレグを半硬化絶縁樹脂シート12aとして用いる。プリプレグは、樹脂リッチに調整している方が好ましい。必要なハンドリング性を確保できる場合は、補強繊維を含まない樹脂フィルムの半硬化絶縁樹脂シート12aを用いても構わない。
半硬化絶縁樹脂シート12aの有機樹脂の材料としては、エポキシ樹脂、ビスマレイミ
ド−トリアジン樹脂(以下、BT樹脂と称す)、ポリイミド樹脂、PPE樹脂、フェノール樹脂、PTFE樹脂、珪素樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、PPS樹脂、PPO樹脂、シアネート樹脂、シアネートエステル樹脂などの有機樹脂を使用することができる。
また、補強繊維は、ガラス繊維、アラミド不織布やアラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、液晶繊維などを用いることができる。また、半硬化絶縁樹脂シート12aの有機樹脂には、シリカやブチル系有機材料、炭酸カルシウムなどによるフィラーを含ませることもできる。
(複数の金属層が剥離可能に積層されて成る多層構造の金属箔)
複数の金属層が剥離可能に積層されて成る多層構造の金属箔13として、例えば、厚さ10μm〜35μm(例えば18μm)のキャリア銅箔層13bの金属層に、厚さ1μm〜8μm(例えば5μm)の極薄銅箔層13aの金属層を剥離可能に積層したピーラブル金属箔を用いる。キャリア銅箔層13bと極薄銅箔層13aの金属層を剥離可能に積層する手段は、剥離可能に接着剤で接着する方法や、その他の剥離可能な積層方法を用いる。
この多層構造の金属箔13を、キャリア銅箔層13bを外側にし極薄銅箔層13aを内側にして半硬化絶縁樹脂シート12aの外側に重ねる。
図1(b)のように、多層構造の金属箔13の外側に、離型フィルム20を重ねて真空積層プレスにより、支持基板10の外側に半硬化絶縁樹脂シート12aを介して多層構造の金属箔13を積層する。真空積層プレスの条件は、適用する半硬化絶縁樹脂シート12aの材料に合わせて昇温速度や圧力、加圧タイミングを調整して実施する。流動性が高い材料を用いる場合は、昇温速度や加圧タイミングを遅くする調整を施しても構わない。
そして、半硬化絶縁樹脂シート12aを固化させて絶縁樹脂材料12にした後に離型フィルム20を剥離して、図2(c)のように、サイズ600×500mmの多層構造の金属箔13の外周部を絶縁樹脂材料12による幅5mmの額縁部14が囲み、多層構造の金属箔13の外縁部の表面の上に、額縁部14の絶縁樹脂材料12と連結している薄い樹脂薄膜15を形成させた支持基板である積層基板100を製造する。この状態に置いて、多層構造の金属箔13の内側の面、側壁、外側の端部が一体の絶縁樹脂材料にて覆われる。
(変形例3)
変形例3として、支持基板10を用いずに、2枚の多層構造の金属箔13の間に、その多層構造の金属箔13より大きいサイズの、積層による硬化後に剛性が十分に確保できる厚さ及び剛性を有する絶縁樹脂材料12になる半硬化絶縁樹脂シート12aを挟んで真空積層プレスにより積層処理して積層基板100を製造することもできる。その積層基板100は、図7のように、2枚の多層構造の金属箔13の間に絶縁樹脂材料12が形成された構造であり、その2枚の多層構造の金属箔13のサイズは積層基板100のサイズより小さい。そして、多層構造の金属箔13の外側の面の端部を絶縁樹脂材料12の一部である樹脂薄膜15が覆う構造が形成される。結局、変形例3によっても、多層構造の金属箔13の内側の面と多層構造の金属箔13の外側の面の端部とが、一体構造に形成された絶縁樹脂材料12で覆われている積層基板100を製造することができる。
(離型フィルム)
図1(b)の工程で、真空積層プレスの際に真空積層プレス装置のステンレス製のプレス板との間に挟む離型フィルム20としては、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド等の樹脂材料とステンレス、真鍮等の金属材料とを組み合わせた複合材料からなるフィルムを用いる。
離型フィルム20の熱収縮率は、加熱加圧処理を施す温度において、0.01〜0.9%の熱収縮率を持つ離型フィルム20を用いる。また、離型フィルム20の加熱加圧処理後における伸びの低下率が加熱加圧処理前の30%以下である離型フィルム20を用いる。
離型フィルム20の形態は、厚みが、10〜200μmの樹脂材料からなり、特に、離型フィルム20の表面に、JIS B0601に規定される平均粗さRaを300nm以上1500nm以下に粗面化処理(マット処理)を施した離型フィルム20を用いる。
図1(b)の工程で、支持基板10の外側に、樹脂リッチに調整した半硬化絶縁樹脂シート12aを重ね、その外側に多層構造の金属箔13を重ね、その外側に、平均粗さRaを300nm以上1500nm以下に粗面化処理(マット処理)した離型フィルム20を重ねて、プレス板の間に挟んで、そのプレス板で加熱・加圧する真空積層プレス装置を用いて積層して積層基板100を製造する。
その際に、離型フィルム20の面のマット処理の効果により、図2(c)のように、多層構造の金属箔13の外縁部の表面の上に、額縁部14の絶縁樹脂材料12と連結している薄い樹脂薄膜15が形成される。
この樹脂薄膜15が適切に形成されるように、離型フィルム20の面のマット処理と半硬化絶縁樹脂シート12aの樹脂リッチな度合いと真空積層プレスの加熱・加圧条件を調整する。それにより、加熱・加圧された半硬化絶縁樹脂シート12aの樹脂材料が多層構造の金属箔13の外縁部の表面の上に適切に流れ出して、多層構造の金属箔13の外縁部の上に絶縁樹脂材料12の樹脂薄膜15が厚さが3μm以下で、幅が0.1mm以上10mm以下の範囲の幅で形成される。
これにより、積層基板100を、多層構造の金属箔13のサイズが、積層基板100全体のサイズより小さく形成する。そして、図2(c)の部分断面図に示すとおり、多層構造の金属箔13の外側である額縁部14の絶縁樹脂材料12が、多層構造の金属箔13の内側の面と外側の端部と、多層構造の金属箔13の露出面の外周部分とを、一体に覆うようにする。それにより積層基板を用いた基板製造工程での金属箔13の層の剥離を効果的に防止することができる。
積層基板100の樹脂薄膜15は、額縁部14の絶縁樹脂材料12と連結して、多層構造の金属箔13の極薄銅箔層13aとキャリア銅箔層13bとの剥離の界面の境界線を絶縁樹脂材料12内に埋め込んで保護する効果がある。それにより、以降の製造工程のストレスで、多層構造の金属箔13の、極薄銅箔層13aとキャリア銅箔層13bの剥離の境界面が剥離することを防止でき、その界面の剥離による製造不良を防止できる効果がある。
特に、樹脂薄膜15の幅を0.1mm以上にすることで、多層構造の金属箔の剥離の界面の境界線が十分に保護される効果があり、それにより、基板の以降の製造工程において多層構造の金属箔13が予期せず剥離する不具合を防止できる効果がある。一方、樹脂薄膜15の幅を10mmより大きくすると、多層構造の金属箔13が樹脂薄膜15で覆われない有効領域の面積が狭くなり製品コストを増加させてしまう。なお、好ましくは、この樹脂薄膜15が多層構造の金属箔13を覆う幅を0.5μm以上5mm以下の幅となるように製造条件を調整することが望ましい。
この樹脂薄膜15と額縁部14の絶縁樹脂材料12の表面には、マット処理された離型
フィルム20の、平均粗さRaが300nm以上1500nm以下の粗度の粗さが転写されている。それにより、後に形成する金属めっき層と、この樹脂薄膜15の表面及び額縁部14の絶縁樹脂材料12の表面との密着力を強くできる効果がある。Raが300nmより小さくなると発現される密着力が弱く、工程中に絶縁樹脂材料12表面に設けられる金属めっき層が剥離する。また、Raが1500nmより大きくなる場合、凸部となる絶縁樹脂材料12が脱離しやすく、この脱離物により工程中の歩留低下を発生させる。
ここで、両面に銅箔11を有する支持基板10とその両面の外側に半硬化絶縁樹脂シート12aを重ねて積層する場合は、それらを多層構造の金属箔13の間に挟んで積層して積層基板100を製造すると、その積層基板100が銅箔11で補強される効果がある。また、銅箔11により、積層基板100の表面の熱膨張係数が銅の熱膨張係数に整合され、後に積層基板100の外側にビルドアップして形成する銅の配線パターン33と積層基板100の表面の熱膨張係数の差が小さくなり、製造工程での熱処理により積層基板100と配線パターン33の界面に生じる熱ストレスを軽減できる効果がある。
(層間絶縁樹脂層の形成工程)
次に、層間絶縁樹脂層31の形成のための前処理として、多層構造の金属箔13の表面を、粒界腐食のエッチング処理により粗化処理するか、酸化還元処理による黒化処理、又は、過水硫酸系のソフトエッチング処理により粗化処理する。
次に、図2(d)のように、多層構造の金属箔13上に層間絶縁樹脂層31を、ロールラミネートまたは積層プレスで熱圧着させる。例えば厚さ45μmのエポキシ樹脂をロールラミネートする。ガラスエポキシ樹脂を使う場合は任意の厚さの銅箔を重ね合わせ積層プレスで熱圧着させる。
層間絶縁樹脂層31の樹脂材料として、エポキシ樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂(以下、BT樹脂と称す)、ポリイミド樹脂、PPE樹脂、フェノール樹脂、PTFE樹脂、珪素樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、PPS樹脂、PPO樹脂、シアネート樹脂、シアネートエステル樹脂などの有機樹脂を使用することができる。また、これらの樹脂単独でも、複数樹脂を混合しあるいは化合物を作成するなどの樹脂の組み合わせも使用できる。更に、これらの材料に、ガラス繊維の補強材を混入させた層間絶縁樹脂層31を用いることができる。補強材には、アラミド不織布やアラミド繊維、ポリエステル繊維を用いることができる。
(ビアホール及び配線パターンの形成工程)
次に、図3(e)のように、層間接続用のビアホール下穴32aを、穴あけ加工用レーザー光線によって形成する。なお、層間絶縁樹脂層31の熱圧着に銅箔を使用した場合は、ビアホール下穴32aを形成する前処理として、その銅箔を全面エッチングするか、銅箔にビアホール下穴32a用の開口を形成するエッチング処理を行うか、あるいは、銅箔の表面処理を行うことでビアホール下穴32a部分の銅箔のレーザー吸収性を改善してレーザー光線によってビアホール下穴32aを形成する。このビアホール下穴32aは円錐状に形成される。
次に、図3(f)のように、ビアホール下穴32aの壁面および層間絶縁樹脂層31の表面に無電解めっきを施し、その外側に電解銅めっきの層を形成し、銅めっきで充填したビアホール32を形成する。ビアホール32は、支持基板側を上側にし基板の外側を下側にすると、円錐台状に形成される。
次に、電解銅めっきの層の面に感光性めっきレジストフィルムを形成して露光・現像することで、エッチングレジストのパターンを形成し、そのエッチングレジストで保護して
電解銅めっきのパターンをエッチングし、次に、エッチングレジストのパターンを剥離することで、図3(g)のように、層間絶縁樹脂層31上にビアホールのランド32bと配線パターン33を形成する。
そして、その配線パターン33と層間絶縁樹脂層31上に、同様のビルドアップ工法による層間絶縁樹脂層34の形成工程と、ビアホール35及び配線パターンの形成工程を繰り返して、図4(h)のように、積層基板100上に、層間絶縁樹脂層31及び34とビアホール32及び35と配線パターンを複数層ビルドアップした多層配線構造30を形成する。
次に、多層配線構造30の表面をマイクロエッチング剤で粗化処理した上にアゾール化合物の厚い被膜を形成させてソルダーレジストの接着性を向上させる処理を行う。次に、感光性のソルダーレジスト36の膜を形成し、露光・現像しパッド部分を開口させ、加熱硬化させる。粗化処理後に多層配線構造30とソルダーレジスト36との密着が確保できる場合は、アゾール化合物による処理は実施しなくても構わない。
次に、多層配線構造30の表面に、所望のサイズのエッチングレジストを張り付け、図4(i)の切断線16で多層配線構造30と積層基板100を切断することで額縁部14を切り離し、その切断面に多層構造の金属箔13の剥離の境界線を露出させる。そして、図5(j)のように、露出させた剥離の境界線から多層構造の金属箔13の極薄銅箔層13aからキャリア銅箔層13bを剥離することで、厚さ0.4mmの積層基板100から多層配線構造30を分離する。
次に、そうして分離した多層配線構造30に対し、多層配線構造30のキャリア銅箔層13bの表面にエッチングレジストのパターンを形成してキャリア銅箔層13bをエッチングすることで、図5(k)のように、凸端子1を層間絶縁樹脂層31から突出させて形成した多層配線構造30を得る。なお、必要な凸端子1の高さに合わせるため、エッチングする前にパネルめっきを実施したり、ハーフエッチングを実施しても構わない。
この凸端子1の部分の形状は、図6のように、円錐台状のビアホール32の上面(上底)の高さと層間絶縁樹脂層31の上面の高さと凸端子1の下面の高さが略一致する形であり、かつ、ビアホール32と凸端子1との接続界面が存在する。一方、凸端子1がビアホール32の下側(下底側)では、ビアホール32の内側とビアホールのランド32bが銅を代表とする金属にて一体で設けられ、接続界面がビアホール32の下側には接続界面が存在しない構成となる。
凸端子1が、層間絶縁樹脂層31下面に密着することで、凸端子1近傍の層間絶縁樹脂層31は凸端子1に拘束され変形しない状態とすることができ、この凸端子1に拘束された層間絶縁樹脂層31の領域内にビアホール32の上面に存在する接続界面周囲の変形を効果的に低減できる。
特にLSIなど部品を接続したときに熱膨張係数差を主として発生する応力がかかる状況において、ビアホール32の上側では凸端子1による層間絶縁樹脂層31の変形抑制が、ビアホール32の下側では樹脂が変形しやすい領域でのくびれた構造よりビアホール32の上側より高い応力が集中する。つまり、ビアホール32の下側に接続界面が存在すると接続部での破断を引き起こす確率が高くなる。特にLSIを接続する端子は、反対面に設けられるBGAやLGA端子より小さいことから、応力が集中しやすく、ビアの接続界面の位置が重要となる。
(ランド部分のめっき)
次に、ソルダーレジスト36の開口部の部分及び凸端子1に、無電解Niめっきを3μm以上形成し、その上に無電解Auめっきを0.03μm以上形成する。無電解Auめっきは1μm以上形成しても良い。更にその上にはんだをプリコートすることも可能である。あるいは、ソルダーレジスト開口部に、電解Niめっきを3μm以上形成し、その上に電解Auめっきを0.5μm以上形成しても良い。更に、ソルダーレジスト開口部に、金属めっき以外に、有機防錆皮膜を形成しても良い。
(外形加工)
次に、多層配線構造30の外形をダイサーなどで加工して個片の多層配線板に分離する。
1・・・凸端子
10・・・支持基板
11・・・銅箔
12・・・絶縁樹脂材料
12a・・・半硬化絶縁樹脂シート
13・・・多層構造の金属箔
13a・・・極薄銅箔層
13b・・・キャリア銅箔層
14・・・額縁部
15・・・樹脂薄膜
16・・・切断線
20・・・離型フィルム
30・・・多層配線構造
31、34・・・層間絶縁樹脂層
32、35・・・ビアホール
32a・・・ビアホール下穴
32b・・・ビアホールのランド
33・・・配線パターン
36・・・ソルダーレジスト
100・・・積層基板

Claims (2)

  1. 層配線板の製造に用いる積層基板が、
    支持基板の外側に半硬化絶縁樹脂シートと、
    剥離可能な複数の金属層を有する多層構造の金属箔と、
    を有し、
    前記半硬化絶縁樹脂の絶縁樹脂材料で前記多層構造の金属箔の外周部分を一体に覆う構造を備え、かつ、前記多層構造の金属箔の外周部分を一体に覆う構造が粗面の表面を有することを特徴とする積層基板。
  2. 支持基板の外側に半硬化の絶縁樹脂シートを重ね、該半硬化の絶縁樹脂シートの外側に、該半硬化の絶縁樹脂シートよりも寸法が小さく、両面に複数の金属層が剥離可能に積層されて成る多層構造の金属箔を、そのキャリア銅箔層を外側にして重ねて積層する工程と、
    前記多層構造の金属箔の外側に第1の層間絶縁樹脂層を積層する時に粗面処理したフィルムを挟むことで、前記層間絶縁樹脂層の絶縁樹脂が前記多層構造の金属箔の外縁部の表面の上に流れ出すことにより、前記絶縁樹脂により前記多層構造の金属箔の外周部分を覆った積層基板を形成する工程と、
    前記層間絶縁樹脂層の外側から穴あけ加工用レーザー光線によって前記多層構造の金属箔の前記キャリア銅箔層に達するビアホール下穴を形成する工程と、
    銅めっきにより前記ビアホール下穴を充填した第1のビアホール及び前記第1の層間絶縁樹脂層の外側に前記第1のビアホールのランドと第1の配線パターンを形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁樹脂層と第1の配線パターンの外側に次の層間絶縁樹脂層と配線パターンの層を交互に積層して多層配線構造を形成する工程と、
    前記多層構造の金属箔を剥離することで、前記支持基板から、前記キャリア銅箔層を含む前記多層配線構造を分離する工程と、
    前記キャリア銅箔層をエッチングすることで前記第1のビアホールの位置に前記第1のビアホールを覆う凸端子のパターンを形成する工程とを有することを特徴とする多層配線板の製造方法。
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