JP5997074B2 - 給電システム、給電制御プログラムおよび給電制御方法 - Google Patents

給電システム、給電制御プログラムおよび給電制御方法 Download PDF

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本発明はたとえば、燃料電池コジェネレーションシステム(以下単に「FCシステム」と称する。)などの定置用発電機器を含む給電システム、給電制御プログラムおよび給電制御方法に関する。
FCシステムは、電流センサで計測される電力負荷量に応じて発電し、その電力を電力負荷へ供給する。一般に、FCシステムは電流型インバータを備え、系統電圧を利用して発電を行う。系統電力に停電が発生すると、FCシステムは電圧源を失い、発電を停止する。
そこで、FCシステムに蓄電池システムを組み合わせ、系統電源が停電した際には、蓄電池システムから電力をFCシステムに供給すれば、FCシステムが発電を継続することができる。これにより、系統電源の停電時、FCシステムの発電電力を電力負荷に給電することが可能である。
系統電源の停電時、太陽光発電装置と蓄電池の組み合わせにより負荷に電力を供給することが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2012−44733号公報
ところで、蓄電池システムおよびFCシステムを備える給電システムでは、系統連系時、電力負荷の消費電力は系統、蓄電池システムおよびFCシステムの各電力で賄われる。この場合、蓄電池システムから電力負荷までの総合インピーダンスをZ1、FCシステムから電力負荷までの総合インピーダンスをZ2とすると、Z2はZ1より小さく、Z1>Z2が成立している。
系統電源の停電時には、系統電源が解列し、蓄電池システムの給電を得てFCシステムを発電させれば、電力負荷にはFCシステムの発電電力および蓄電池システムの電力の双方を供給することができる。
斯かる電力が供給される電力負荷には、電気冷蔵庫など、急冷時に瞬間的に大電流を消費する特殊な負荷(特殊電力負荷)が含まれている。このような特殊電力負荷に大電流が流れると、瞬間的にFCシステムからの電力品質が低下するという課題がある。つまり、既述のZ1>Z2が成立した状態で、特殊電力負荷が瞬間的に大電流を消費すると、インピーダンスの低いFCシステム側から大電流が特殊電力負荷に供給される。
FCシステム側から大電流が消費されると、FCシステムの出力電圧が低下し、電力品質が低下して保護機能が働く。つまり、FCシステムの出力電圧に電圧波形の乱れなどが生じると、FCシステムでは単独運転検知が行われ、一定時間、発電を停止したり、単独運転検知回数や単独運転検知の継続によってはエラー停止を起こす。瞬間的な大電流が消費されなければ、FCシステムの発電電力を電力負荷に供給できるのに対し、瞬間的な大電流の供給のため、系統電源の停電時、FCシステムの発電電力が利用できないという課題がある。
しかし、系統電源と連系するFCシステムや蓄電池システムの分散型電源の単独運転検知機能などの保護機能は、系統連系上、必要不可欠である。系統連系規程の充足は必須であり、系統連系状態において、分散型電源の保護機能に対する動作条件の変更や無効化は認められない。
系統電源の停電時、または分散電源の自立運転時にFCシステムの発電電力を併用する場合、FCシステムの発電が停止すれば、FCシステムの発電電力を利用できないうえ、蓄電池に対する負担が増大し、蓄電池の消耗が顕著となるという課題がある。
このような課題は、FCシステムのみならず、蓄電手段に太陽光発電などの発電手段を含む他の分散型電源においても同様の課題がある。
そこで、本発明の目的は、系統電源の停電時、または分散電源の自立運転時に蓄電手段や発電手段を含む分散電源を有する給電システムにおいて、電力負荷に対する給電の継続性や安定性を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明の給電システムは、複数の電力負荷に給電する給電システムであって、前記複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷を系統電源に接続する配電系統と、前記複数の電力負荷から選択された第2の電力負荷と前記配電系統との間に設置され、前記系統電源の停電時、または分散電源の自立運転時、前記配電系統に対する前記第2の電力負荷側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替えるインピーダンス切替え手段と、少なくとも蓄電手段または発電手段のいずれかを含み、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記第1の電力負荷に給電するとともに、前記高インピーダンスに切り替えられた前記第2の電力負荷に給電する分散電源とを備える。
上記給電システムにおいて、前記配電系統に前記系統電源の停電を検出し、または前記分散電源の自立運転を検出する検出手段と、前記インピーダンス切替え手段のインピーダンス切替えを制御する制御手段とを備えてもよい。
上記給電システムにおいて、前記インピーダンス切替え手段は、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記配電系統と前記第2の電力負荷との間に高インピーダンス回路を挿入してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の給電制御プログラムは、少なくとも蓄電手段または発電手段のいずれかを含む分散電源を備える給電システムに搭載されたコンピュータに実行させる給電制御プログラムであって、系統電源の停電時または前記分散電源の自立運転時に制御情報を生成し、複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷および第2の電力負荷のうち、前記第2の電力負荷と配電系統との間に設置されたインピーダンス切替え手段を前記制御情報により制御し、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記第2の電力負荷側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替え、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記第1の電力負荷および前記高インピーダンスに切り替えられた前記第2の電力負荷に前記分散電源から給電させる処理を前記コンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明の給電制御方法は、複数の電力負荷に給電する給電制御方法であって、前記複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷を配電系統により系統電源に接続し、少なくとも蓄電手段または発電手段のいずれかを含む分散電源を前記配電系統に接続し、前記複数の電力負荷から選択された第2の電力負荷と前記配電系統との間にインピーダンス切替え手段を設置し、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記配電系統に対する前記第2の電力負荷側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替え、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、該分散電源から前記第1の電力負荷に給電するとともに、前記高インピーダンスに切り替えられた前記第2の電力負荷に給電する。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 瞬間的に大電流を消費する電力負荷には系統電源の連系時、系統電源および分散電源からの給電を行い、系統電源の停電時には瞬間的に大電流を消費しない電力負荷に対し、分散電源のみで給電を行うことができる。
(2) 分散電源に対する負荷を低減でき、分散電源側の単独運転検知を回避し、系統電源の停電時には瞬間的に大電流を消費しない電力負荷に対して継続的な給電を行うことができ、給電の継続性および安定性を維持できる。
(3) 瞬間的に大電流を消費する電力負荷には系統電源の連系時、系統電源および分散電源からの給電を行い、系統電源の停電時または分散電源の自立運転時には瞬間的に大電流を消費する電力負荷に接続された配電系統を高インピーダンス化して電流を低減するので、分散電源の単独運転検知による発電手段の発電停止を回避でき、電力負荷に対する給電の継続性を高めることができ、給電の安定性が向上する。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る給電システムを示す図である。 給電システムの系統連系(停電から復電)時および停電時の動作を示す図である。 電力負荷の一例を示す図である。 FCシステムの制御機能を示す図である。 制御部のハードウェアの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る給電システムを示す図である。 系統連系(停電から復電)時の給電システムの動作を示す図である。 停電時の給電システムの動作を示す図である。 第3の実施の形態に係る給電システムを示す図である。 FCシステムの制御機能を示す図である。 外部制御部のハードウェアの一例を示す図である。 給電制御の処理手順を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る高インピーダンス切替え部を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
<システム構成>
図1は、第1の実施の形態に係る給電システムを示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
この給電システム2は、本発明の給電システムの一例である。この給電システム2には、複数の配電系統として第1の配電系統4−1および第2の配電系統4−2が含まれる。これら配電系統4−1、4−2には共通に系統電源6が接続されている。この系統電源6はたとえば、電力会社から提供される電源である。
配電系統4−1、4−2には電力負荷8が接続されている。この電力負荷8は複数の電力負荷の一例である。この電力負荷8には一例として一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2が含まれる。一般電力負荷8−1は複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷の一例である。特殊電力負荷8−2は複数の電力負荷から選択された第2の電力負荷の一例である。
ところで、電力負荷8には、エアコン(エアコンディショナ)、電気冷蔵庫、電気便座などのように急激な電流変化を生じるものや、電灯やテレビ受像機などのように電流変化の少ないものなどが含まれる。そこで、給電時に急激な高電流が流れるか否かを負荷選択条件とすれば、給電時に急激な高電流が流れないものを一般電力負荷8−1、急激な高電流が流れるものを特殊電力負荷8−2とすればよい。
配電系統4−1には一般電力負荷8−1が接続されるとともに、分散電源10が接続されている。分散電源10は分散型電源の一例である。配電系統4−2には特殊電力負荷8−2が接続されている。つまり、一般電力負荷8−1には系統電源6の連系時、系統電源6および分散電源10から給電され、系統電源6の停電時または系統電源6の解列時、自立運転が可能な分散電源10から給電される。これに対し、特殊電力負荷8−2には系統電源6のみが給電され、系統電源6の停電時、給電停止となる。
分散電源10には少なくとも蓄電システム12またはFCシステム(燃料電池コジェネレーションシステム)14が含まれる。蓄電システム12は蓄電手段の一例である。また、FCシステム14は発電手段の一例である。
蓄電システム12は、系統連系時、系統電源6から系統電力を受けて蓄電し、系統電源6の停電時や、分散電源10の自立運転時(以下単に「自立運転時」と称する。)に一般電力負荷8−1やFCシステム14に給電する。この蓄電システム12には電圧センサ16、開閉器18、インバータ(INV)20および蓄電池22が含まれる。
電圧センサ16は系統電源6の状態としてたとえば、停電、停電からの復電などの状態を検出する状態検出手段の一例である。この電圧センサ16は配電系統4−1の入力端に接続され、この入力端で系統電源6の停電発生または停電からの復電を検出する。
開閉器18は配電系統4−1の入力端側に挿入され、配電系統4−1の遮断手段の一例である。この開閉器18は、電圧センサ16のセンサ出力を受け、系統連系時に閉じ、系統電源6の停電時に開かれる。この電圧センサ16と開閉器18はたとえば、リレーのソレノイドおよび常閉接点で構成できる。つまり、系統連系時にソレノイドの励磁により常閉接点を閉じて系統電源6を配電系統4−1に給電させ、系統電源6の停電時、ソレノイドの励磁解除により常閉接点を開き、系統電源6を配電系統4−1から解列させる。
INV20は開閉器18と一般電力負荷8−1の間の配電系統4−1に接続されている。このINV20は系統連系時、系統電源6からの交流入力を直流に変換して蓄電池22に給電し、停電時、蓄電池22からの直流出力を交流に変換する。
蓄電池22は、系統連系時、INV20の直流出力を受けて充電されるとともに直流出力を送出し、系統電源6の停電時や、自立運転時に、蓄電電力をINV20に出力する。この蓄電出力はINV20で交流に変換され、配電系統4−1に送出される。
FCシステム14は、蓄電システム12と一般電力負荷8−1の間の配電系統4−1に接続され、系統連系時、系統電源6の給電により発電し、系統電源6の停電時や自立運転時、蓄電システム12からの給電により発電する。このFCシステム14には、発電スタック24、インバータ(INV)26、電流センサ27および制御部28が含まれる。発電スタック24は、INV26を介して配電系統4−1から電圧入力を受け発電する。
INV26は、系統連系時および系統電源6の停電時、発電スタック24の直流出力を交流に変換する。FCシステム14の発電電力がINV26から配電系統4−1に給電される。
制御部28は制御手段の一例でありたとえば、マイクロコンピュータで構成される。この制御部28は、INV26から配電系統4−1に対する交流出力の監視とともに、系統連系、停電または復電の監視により、発電制御を行う。この実施の形態では、制御部28に対し、電圧センサ16から監視情報として、系統連系情報、停電情報または復電情報が通知される。制御部28は、系統連系情報により系統連系時の動作、停電情報により停電時の動作、または復電情報により系統連系時の動作に移行する。交流出力の監視には電流センサ27のセンサ出力などが用いられる。急激な電流変化に対応し、たとえば、FCシステム14から急激な電流が送出される場合には単独運転検知動作により、FCシステム14の発電を停止させる。
<系統連系時の動作>
この給電システム2では、図2のAに示すように、電圧センサ16が系統電源6の連系状態を検出し、開閉器18を閉じる。これにより、系統電源6から系統電力Ps1が配電系統4−1に給電され、一般電力負荷8−1に供給される。このとき、蓄電システム12は充電や放電を行うが、放電を行う場合、蓄電システム12からの電力Pbが配電系統4−1に出力され、一般電力負荷8−1に供給される。また、FCシステム14は系統電源6から給電されて発電し、その発電電力Pgが配電系統4−1に出力され、一般電力負荷8−1に供給される。一般電力負荷8−1に供給される電力をPw1とすれば、この供給電力Pw1は、
Pw1≒Ps1+Pb+Pg ・・・(1)
となる。
この系統連系時には、配電系統4−2に系統電源6から系統電力Ps2が給電される。これにより、特殊電力負荷8−2には系統電源6から電力が給電される。
<系統電源6の停電時の動作>
図2のBに示すように、電圧センサ16が系統電源6の停電を検出し、開閉器18が開かれる。これにより、配電系統4−1から系統電源6が解列する。蓄電システム12は、電力Pbを配電系統4−1に出力し、一般電力負荷8−1およびFCシステム14に供給する。
また、FCシステム14は蓄電システム12から給電されて発電し、その発電電力Pgを配電系統4−1に出力し、一般電力負荷8−1に供給する。この場合、一般電力負荷8−1に供給される電力をPw2とすれば、この供給電力Pw2は、Ps1=0であるから、
Pw2≒Pb+Pg ・・・(2)
となる。
この系統電源6の停電時には、配電系統4−2から系統電源6が解列する。このため、特殊電力負荷8−2では給電停止となる。
<系統電源6の復電時の動作>
図2のAに示すように、電圧センサ16が系統電源6の復電を検出すれば、開閉器18が閉じる。これにより、系統電源6の解列が解除され、系統連系運転に移行する。これにより、系統電源6から系統電力Ps1が配電系統4−1に給電され、一般電力負荷8−1に供給される。これにより、一般電力負荷8−1には、既述の電力Pw1(≒Ps1+Pb+Pg)が供給される。
この復電時、配電系統4−2には系統電源6から系統電力Ps2が給電される。これにより、特殊電力負荷8−2には配電系統4−2を通じて系統電力Ps2が給電される。
<電力負荷8>
図3は、電力負荷8の一例を示している。この電力負荷8にはエアコン、電気冷蔵庫、電気便座、電灯、電気時計、テレビ受像機などの複数の電力負荷が含まれる。
給電時に急激な高電流が流れるか否かを負荷選択条件とすれば、給電時に急激な高電流が流れないものを一般電力負荷8−1、急激な高電流が流れるもの特殊電力負荷8−2に選択される。この場合、一般電力負荷8−1には電灯8−11、電気時計8−12、テレビ受像機8−13などが選択されている。特殊電力負荷8−2にはエアコン8−21、電気冷蔵庫8−22、電気便座8−23などが選択される。
<FCシステム14の制御機能>
図4は、FCシステム14の制御機能を示している。FCシステム14の制御部28は、コンピュータによる情報処理を実行する。この情報処理には、状態判断機能30、発電出力監視機能32、保護制御機能34などが含まれる。
状態判断機能30は、系統電源6の状態を判断する。系統電源6の状態は系統連系、停電、停電からの復電がある。つまり、状態判断機能30は、系統連系、停電、停電からの復電の各状態判断機能である。そこで、この状態判断機能30では一例として電圧センサ16のセンサ出力を受け、系統電源6が連系状態か、停電状態か、停電から復電した状態かを判断する。この状態判断には、この実施形態のように、電圧センサ16からのセンサ出力を受けて判断してもよいし、蓄電システム12から状態情報を受けてもよい。
発電出力監視機能32はたとえば、電流センサ27のセンサ出力を受け、単独運転検知などを行う。FCシステム14は単独運転を検知すると、その保護機能を達成するための監視出力を送出する。
保護制御機能34は、設定されている保護条件の範囲内で、FCシステム14の運転を実行する。FCシステム14は、系統連系時や、停電から復電した場合、発電出力監視機能32で既述の単独運転の検知が行われると、発電停止などの保護機能を実行する。
<制御部28のハードウェア>
図5は、制御部28のハードウェアの一例を示している。この制御部28はコンピュータで構成されている。この制御部28にはたとえば、プロセッサ40、ROM(Read-Only Memory)42、NVM(Non Volatile Memory )44、RAM(Random-Access Memory)46および入出力部(I/O)48が含まれる。これらプロセッサ40などの機能部はバス50で接続されている。
プロセッサ40は、ROM42にあるOS(Operating System)を実行し、ファームウエアプログラムやアプリケーションプログラムを実行し、既述の機能を含む情報処理や制御を行う。ROM42は、プログラム記憶部の一例であり、たとえば、半導体記憶素子などの記憶媒体で構成する。このROM42にはOS、ファームウエアプログラム、アプリケーションプログラムが格納されている。NVM44には各種データが格納され、データベースが構築される。このNVM44はたとえば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリで構成される。このNVM44には設定情報などの各種の制御情報などが格納され、この制御情報には既述の保護機能を実現するための保護条件情報が含まれる。この保護条件情報はたとえば、系統連系保護機能(検知条件)データテーブルや単独運転検知(受動的方式)条件データテーブル、単独運転検知(能動的方式)条件データテーブルなどが含まれる。RAM46は、情報処理のワークエリアを形成する。I/O48は、設定情報の入力や制御出力の取出しに用いる。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態では、次のような効果が得られる。
(1) 系統電源6の給電を受ける配電系統が分散電源10より上流側で配電系統4−1、4−2に分岐され、配電系統4−1には系統電源6および分散電源10が給電され、配電系統4−2には系統電源6のみが別個に給電されている。複数の電力負荷8は、瞬間的に大電流を消費しない一般電力負荷8−1と、瞬間的に大電流を消費する特殊電力負荷8−2に区分されている。配電系統4−1には一般電力負荷8−1、配電系統4−2には特殊電力負荷8−2が接続され、別個に給電される。このような給電の系統分離により、系統電源6の停電時には特殊電力負荷8−2は使用できないものの、瞬間的な大電流が生じない一般電力負荷8−1が特殊電力負荷8−2と区別されて分散電源10から給電することができる。斯かる構成では、FCシステム14は単独運転検知による発電停止を回避し、発電の継続で発電電力を有効に利用できる。
(2) 系統電源6による系統電力で特殊電力負荷8−2を使用している場合であっても、特殊電力負荷8−2と分離された配電系統4−1にFCシステム14を含む分散電源10から給電しているので、単独運転検知による発電停止などの動作異常を生じることなく、運転を継続し、FCシステム14の発電電力を有効に利用できる。
(3) 系統連系時、一般電力負荷8−1の消費電力は、系統電源6の系統電力、蓄電システム12およびFCシステム14を含む分散電源10の出力電力で賄うことができる。
(4) 特殊電力負荷8−2には系統電力を直接供給するので、分散電源10の影響を受けることなく給電することができる。
(5) 系統電源6の停電時、特殊電力負荷8−2への電力供給が停止し、特殊電力負荷8−2の使用はできないが、一般電力負荷8−1に対する給電を継続でき、しかも、給電継続時間を伸延させることができる。
(6) 系統電源6の停電時または系統電源6が給電中であっても、分散電源10を自立運転させた場合、瞬間的な大電流が分散電源10側で消費されることがなく、FCシステム14の単独運転検知による動作停止などの不都合を回避しつつ、FCシステム14などの分散電源10の電力の有効利用が図られる。
〔第2の実施の形態〕
<システム構成>
図6は、第2の実施の形態の給電システムを示している。図6に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図6において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、配電系統4−2が配電系統4−1の分散電源10側から分岐されている。この配電系統4−2には、高インピーダンス切替え部60が接続されている。高インピーダンス切替え部60はインピーダンス切替え手段の一例である。特殊電力負荷8−2には、高インピーダンス切替え部60を介して系統電源6の系統電力Ps、分散電源10の蓄電電力Pb、発電電力Pgが給電される。
高インピーダンス切替え部60は、リアクトル62、スイッチ64および短絡回路66が含まれる。リアクトル62は、特殊電力負荷8−2側のインピーダンスを高インピーダンスにする高インピーダンス化回路の一例である。
スイッチ64は、電圧センサ16のセンサ出力により切り替えられる。このスイッチ64には一例として、接点aと接点bとを備えている。接点a側には短絡回路66が接続され、接点b側にはリアクトル62が接続されている。
<系統連系時の動作>
この給電システム2では、図7に示すように、電圧センサ16が系統電源6の連系状態を検出し、開閉器18が閉じる。このとき、スイッチ64は接点a側に閉じる。つまり、高インピーダンス切替え部60では短絡回路66に切り替えられて短絡状態となり、リアクトル62が高インピーダンス切替え部60から切り離される。
これにより、系統電源6からの系統電力Psは配電系統4−1から一般電力負荷8−1に給電されるとともに、配電系統4−1から分岐された配電系統4−2に給電される。
このとき、蓄電システム12は充電や放電を行うが、放電を行う場合、蓄電システム12からの電力Pbが配電系統4−1、4−2に出力され、一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2に供給される。FCシステム14は系統電源6から給電されて発電し、その発電電力Pgは配電系統4−1、4−2に出力され、一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2に供給される。一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2に供給される電力をPw21、一般電力負荷8−1に供給される電力をPw211、特殊電力負荷8−2に供給される電力をPw212とすれば、この供給電力Pw21は、
Pw21=Pw211+Pw212≒Ps+Pb+Pg ・・・(1)
となる。
<系統電源6の停電時の動作>
図8に示すように、電圧センサ16が系統電源6の停電を検出し、開閉器18が開かれる。これにより、配電系統4−1、4−2から系統電源6が解列する。このとき、電圧センサ16のセンサ出力を受けたスイッチ64は接点a側から接点b側に切り替わる。配電系統4−2では、特殊電力負荷8−2にリアクトル62が直列に接続され、高インピーダンス化される。
蓄電システム12は、電力Pbを配電系統4−1、4−2に出力し、一般電力負荷8−1、FCシステム14、および高インピーダンス化された特殊電力負荷8−2を含む配電系統4−2に供給する。
FCシステム14は蓄電システム12から給電されて発電し、その発電電力Pgを配電系統4−1、4−2に出力する。この場合、一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2側に供給される電力をPw22とすれば、この供給電力Pw22は、Ps=0であるから、一般電力負荷8−1に供給される電力をPw221、特殊電力負荷8−2に供給される電力をPw222とすれば、この供給電力Pw22は、
Pw22=Pw221+Pw222≒Pb+Pg ・・・(2)
となる。
この場合、特殊電力負荷8−2を含む配電系統4−2はリアクトル62の直列接続により高インピーダンス化されている。これにより、高インピーダンス化された特殊電力負荷8−2を含む配電系統4−2に供給電力Pw22が給電され、分散電源10から特殊電力負荷8−2に対する消費電流が低減される。
<系統電源6の復電時の動作>
電圧センサ16が系統電源6の復電を検出すれば、図7に示したように、開閉器18が閉じ、系統電源6の解列が解除され、系統連系運転に移行する。このとき、スイッチ64は接点bから接点aに復帰する。短絡回路66が選択され、リアクトル62が切り離される。
これにより、系統電源6から系統電力Psが配電系統4−1、4−2に給電され、一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2に供給される。これにより、一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2には、既述の電力Pw21(≒Ps+Pb+Pg)が供給される。
この系統連系時では瞬間的に大電流を生じる特殊電力負荷8−2による分散電源10への電流集中を回避できる。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態では、次のような効果が得られる。
(1) この実施の形態によれば、第1の実施の形態と異なり、系統電源6の系統連系時、系統電源6および分散電源10の電力により一般電力負荷8−1および特殊電力負荷8−2の双方に給電することができる。系統連系時には、電力負荷8の消費電力は、系統電源6、蓄電システム12およびFCシステム14の電力で賄うことができる。
(2) 電圧センサ16が系統電源6の停電を検知すると、特殊電力負荷8−2側には高インピーダンス切替え部60のリアクトル62が直列に接続され、特殊電力負荷8−2側が高インピーダンス化することができる。このため、この実施の形態では、分散電源10の電力を一般電力負荷8−1および高インピーダンス化された特殊電力負荷8−2側にも給電することができる。この実施の形態では、特殊電力負荷8−2の配電系統4−2が高インピーダンス化されるので、停電発生時、特殊電力負荷8−2側の高インピーダンス化により電流配分を低減することができる。このため、瞬間的な大電流を抑制しつつ特殊電力負荷8−2を使用でき、FCシステム14が単独運転の検知を回避して発電を継続することができ、FCシステム14の発電電力の有効利用を図ることができる。しかも、特殊電力負荷8−2を瞬間的な大電流の消費を抑制しながら、分散電源10からの電力供給により利用でき、利便性の高い給電システム2を構築できる。
(3) 特殊電力負荷8−2が使用されている場合でもFCシステム14を分散電源10の単独運転検知を回避し、運転を継続でき、蓄電電力や発電電力の有効利用を図ることができる。
(4) 系統連系から停電に移行しても、スイッチ64のリアクトル62の接続のみで、特殊電力負荷8−2の使用を継続できる。特殊電力負荷8−2に対する給電経路の切替えは不要である。
(5) 停電時や分散電源10の自立運転時、リアクトル62の接続で特殊電力負荷8−2側の配電系統4−2に瞬間的な大電流が流れるのを抑制でき、電力消費の抑制とともに、分散電源10側の電力負担を軽減できる。
〔第3の実施の形態〕
<システム構成>
図9は、第3の実施の形態に係る給電システムを示している。図9において、図6と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態の給電システム2には、図6に示す給電システム2に開閉器68および外部制御部70が備えられている。開閉器68は、系統連系時、つまり系統電源6が停電していない場合に、分散電源10を自立運転に切り替えるための切替え手段の一例である。この開閉器68は、電圧センサ16の前段側に設置され、この実施の形態では、系統電源6と配電系統4−1の入力端の間に設置されている。この開閉器68は外部制御部70により開閉可能である。
外部制御部70は開閉器68やスイッチ64の開閉制御などを行う制御手段の一例である。この外部制御部70はたとえば、コンピュータで構成され、電圧センサ16のセンサ出力を受ける。この場合、電圧センサ16は、開閉器68が閉じている場合には、系統電源6の状態検出手段、停電検出手段または復電検出手段として機能する。これに対し、系統連系時に強制的に開閉器68が開かれた場合には、系統電源6の解列が電圧センサ16によって検出される。つまり、電圧センサ16が分散電源10の自立運転への移行を表すセンサ出力を発生することになる。したがって、この実施の形態では電圧センサ16は自立運転検出手段としての機能を果たし、この場合、センサ出力は自立運転情報を示す。
<外部制御部70を含む給電システム2の機能>
図10は、外部制御部70を含む給電システム2の機能を示している。制御部28では既述の機能(図4)が実行されるのに対し、外部制御部70を含む構成では、外部制御部70側で運転切替え機能72、状態判断機能74およびスイッチ切替え機能76が実現される。
運転切替え機能72は、ユーザのニーズや、電力負荷8の負荷状況により系統連系運転から分散電源10の自立運転、その自立運転から系統連系運転に切り替えを行う。
状態判断機能74は、運転切替え機能72の運転切替え時、たとえば、電圧センサ16のセンサ出力を含む自立運転検知情報に基づき、系統電源6が分散電源10から解列したか、解列状態から系統連系に切り替えられたかなどの状態を判断する。
スイッチ切替え機能76は、自立運転時、高インピーダンス切替え部60のスイッチ64を系統連系時の状態からリアクトル62の接続に切り替える。つまり、この実施の形態では、接点aの導通から接点bの導通に切り替える。自立運転から系統電源6に復電する場合には、系統連系時の状態に切り替える。
<外部制御部70のハードウェア>
図11は、外部制御部70のハードウェアの一例を示している。この外部制御部70はコンピュータで構成されている。この外部制御部70にはたとえば、プロセッサ78、ROM80、NVM82、RAM84および入出力部(I/O)86が含まれる。これらプロセッサ78などの機能部はバス88で接続されている。
プロセッサ78は、既述のプロセッサ40(図5)と同様に、ROM80にあるOSを実行し、ファームウエアプログラムやアプリケーションプログラムを実行し、既述の機能を含む情報処理や制御を行う。ROM80は、プログラム記憶部の一例であり、たとえば、半導体記憶素子などの記憶媒体で構成する。このROM80にはOS、ファームウエアプログラム、アプリケーションプログラムが格納されている。NVM82には各種データが格納され、データベースが構築される。このNVM82はたとえば、EEPROMなどの不揮発性メモリで構成される。このNVM82には設定情報などの各種の制御情報などが格納される。RAM84は情報処理のワークエリアを形成する。
I/O86は、設定情報の入力や制御出力の取出しに用いる。このI/O86には、運転切替え操作部90、開閉器68の駆動部92、スイッチ64の駆動部94などが接続されている。
運転切替え操作部90はたとえば、操作パネルに設置され、分散電源10の自立運転指令やその解除指令の入力操作に用いられる。開閉器68の駆動部92は、外部制御部70からの制御出力により開閉器68の開閉を行う。スイッチ64の駆動部94は、外部制御部70からの制御出力によりスイッチ64の接点a→接点b、接点b→接点aの接点切替えを行う。開閉器68やスイッチ64がたとえば、リレー接点で構成される場合、駆動部92、94は接点を開閉するためのソレノイドなどである。
斯かる構成によれば、系統連系時に運転切替え操作部90の操作に基づき、自立運転を指示すれば、外部制御部70は自立運転モードに切り替わる。この場合、開閉器68が開かれる。そして、スイッチ64が接点b側に閉じられる。これにより、分散電源10の自立運転が開始される。この自立運転の動作は、第2の実施の形態に記載しているので、その説明を割愛する。
また、自立運転時に運転切替え操作部90の操作に基づき、自立運転解除を指示すれば、外部制御部70は連系運転モードに切り替わる。この場合、開閉器68が閉じられ、スイッチ64が接点a側に閉じられる。これにより、自立運転が解除され、系統連系運転に移行する。この連系運転動作は、第2の実施の形態に記載しているので、その説明を割愛する。
<処理手順>
図12は、自立運転制御の処理手順の一例を示している。この処理手順は、本発明の給電制御プログラムまたは給電制御方法の一例である。
この処理手順はたとえば、系統連系時に実行される。この処理手順では、系統電源6の状態監視を行う(S101)。この状態監視では、系統電源6の状態、給電システム2が連系運転中か否かを判断する(S102)。連系運転中でなければ(S102のNO)、状態監視を継続する。
連系運転中であれば(S102のYES)、運転切替え監視を行う(S103)。この運転切替え監視では、自立運転か否かを判断する(S104)。この自立運転か否かは、開閉器68のONまたはOFFを行う運転切替え指示情報により判断すればよい。
自立運転でなければ(S104のNO)、状態監視(S101)を継続する。自立運転であれば(S104のYES)、自立運転モードに移行し、電圧センサ16のセンサ出力を判断する。この電圧センサ16のセンサ出力は、自立運転制御情報である。電圧センサ16のセンサ出力=0〔V〕であるかを判断し(S105)、電圧センサ16のセンサ出力=0〔V〕でなければ(S105のNO)、S105の処理の実行を待つ。
電圧センサ16のセンサ出力=0〔V〕であれば(S105のYES)、自立運転モードに移行し、スイッチ64の接点b側を閉じ、配電系統4−2にリアクトル62を接続し、自立運転を行う(S106)。
この自立運転中、状態監視を行い(S107)、自立運転解除かを判断する(S108)。自立運転解除でなければ(S108のNO)、自立運転を継続する(S106)。
自立運転解除であれば(S108のYES)、自立運転を解除して連系運転モードに移行し(S109)、S101に戻る。
この実施の形態では、連系運転時に分散電源10を自立運転させる場合を示しているが、分散電源10が動作停止から自立運転を開始する場合にも同様に行うことができる。
<第3の実施の形態の効果>
(1) このように自立運転制御では、系統電源6から分離された分散電源10の自立運転時に制御情報を生成する。自立運転時には、配電系統4−2にリアクトル62を接続して特殊電力負荷8−2側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替え分散電源10から給電させることができる。
(2) この第3の実施の形態によれば、第1または第2の実施の形態と同様にFCシステム14の発電の継続性が高められ、電力負荷8に対する発電電力の有効利用を図ることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 第3の実施の形態では、制御部28と外部制御部70とを併用しているが、外部制御部70の制御機能を制御部28で実現させてもよく、制御部28の機能を外部制御部70で実現してもよい。
(2) 上記実施の形態では、定置用発電機器としてFCシステム14を例示したが、太陽光発電システムや、エンジン発電システムであってもよい。
(3) 第2の実施の形態では、電圧センサ16のセンサ出力でスイッチ64を開閉する構成としているが、スイッチ64を第3の実施の形態と同様に外部制御部70で開閉する構成としてもよいし、制御部28で電圧センサ16のセンサ出力を受けることによりスイッチ64を切り替える構成としてもよい。
(4) 第2の実施の形態では、スイッチ64でリアクトル62、短絡回路66のいずれかを選択する構成としたが、図13に示すように、リアクトル62にスイッチ64を介して短絡回路66を接続する構成としてもよい。斯かる構成とすれば、スイッチ64が電圧センサ16のセンサ出力によって開閉される。系統電源6の給電時、スイッチ64が閉じられ、リアクトル62が短絡回路66により短絡される。系統電源6の停電時、スイッチ64が開かれ、リアクトル62が特殊電力負荷8−2に直列に接続される。これにより、上記実施の形態と同様に停電時、つまり分散電源10の自立運転時、リアクトル62の直列接続により特殊電力負荷8−2を高インピーダンス化することができる。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、給電システム、給電制御プログラムおよび給電制御方法であって、系統電源の停電時、FCシステムなど、定置用発電機器の単独運転検知による発電停止を回避して、継続した発電を実現し、発電電力の継続的利用および有効利用を図ることができる。
2 給電システム
4−1、4−2 配電系統
6 系統電源
8 電力負荷
8−1 一般電力負荷
8−2 特殊電力負荷
10 分散電源
12 蓄電システム
14 FCシステム
16 電圧センサ
18 開閉器
20 インバータ
22 蓄電池
24 発電スタック
26 インバータ
28 制御部
30 状態判断機能
32 発電出力監視機能
34 保護制御機能
40 プロセッサ
42 ROM
44 NVM
46 RAM
48 入出力部
50 バス
60 高インピーダンス切替え部
62 リアクトル
64 スイッチ
66 短絡回路
68 開閉器
70 外部制御部
72 運転切替え機能
74 状態判断機能
76 スイッチ切替え機能
78 プロセッサ
80 ROM
82 NVM
84 RAM
86 入出力部(I/O)
88 バス
90 運転切替え操作部
92、94 駆動部

Claims (5)

  1. 複数の電力負荷に給電する給電システムであって、
    前記複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷を系統電源に接続する配電系統と、 前記複数の電力負荷から選択された第2の電力負荷と前記配電系統との間に設置され、 前記系統電源の停電時、または分散電源の自立運転時、前記配電系統に対する前記第2の電力負荷側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替えるインピーダンス切替え手段と、
    少なくとも蓄電手段または発電手段のいずれかを含み、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記第1の電力負荷に給電するとともに、前記高インピーダンスに切り替えられた前記第2の電力負荷に給電する分散電源と、
    を備えることを特徴とする給電システム。
  2. 前記配電系統に前記系統電源の停電を検出し、または前記分散電源の自立運転を検出する検出手段と、
    前記インピーダンス切替え手段のインピーダンス切替えを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の給電システム。
  3. 前記インピーダンス切替え手段は、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記配電系統と前記第2の電力負荷との間に高インピーダンス回路を挿入することを特徴とする請求項または請求項に記載の給電システム。
  4. 少なくとも蓄電手段または発電手段のいずれかを含む分散電源を備える給電システムに搭載されたコンピュータに実行させる給電制御プログラムであって、
    系統電源の停電時または前記分散電源の自立運転時に制御情報を生成し、
    複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷および第2の電力負荷のうち、前記第2の電力負荷と配電系統との間に設置されたインピーダンス切替え手段を前記制御情報により制御し、前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記第2の電力負荷側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替え、
    前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記第1の電力負荷および前記高インピーダンスに切り替えられた前記第2の電力負荷に前記分散電源から給電させる
    処理を前記コンピュータに実行させるための給電制御プログラム。
  5. 複数の電力負荷に給電する給電制御方法であって、
    前記複数の電力負荷から選択された第1の電力負荷を配電系統により系統電源に接続し、
    少なくとも蓄電手段または発電手段のいずれかを含む分散電源を前記配電系統に接続し、
    前記複数の電力負荷から選択された第2の電力負荷と前記配電系統との間にインピーダンス切替え手段を設置し、
    前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、前記配電系統に対する前記第2の電力負荷側のインピーダンスを高インピーダンスに切り替え、
    前記系統電源の停電時、または前記分散電源の自立運転時、該分散電源から前記第1の電力負荷に給電するとともに、前記高インピーダンスに切り替えられた前記第2の電力負荷に給電する
    ことを特徴とする給電制御方法。
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