JP5995499B2 - 自発光式道路標識 - Google Patents
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Description
ダイオードと、前記発光ダイオードを点滅又は点灯させる制御手段とを備えた自発光式道路標識板であって、前記表示板が形成する隅部各々の近傍に、各々前記発光ダイオードが三体以上集約されて発光体群として配置されていることを特徴とする自発光式道路標識板、が本出願人によって開示されている。
すなわち本発明に係る自発光式道路標識は、表示板と、該表示板の周囲に配置される発光体と、該発光体を発光させる電力を生起する太陽電池ユニットとを備えた自発光式道路標識であって、
前記表示板の後方には取付部が設けられ、該取付部の後面側に支柱保持部材が左右に摺動可能に取り付けられて、支柱へ固定されるようになされると共に
前記太陽電池ユニットと前記支柱保持部材との間に前後方向の隙間を形成させる嵩上材が、前記取付部の前面側に取り付けられており、
前記表示板の周囲には別体に形成された枠体が設けられ、
該枠体には前記発光体と、前記太陽電池ユニットとが取り付けられており、
前記取付部は前記嵩上材を介して前記枠体に取り付けられると共に、
前記表示板は前記嵩上材とは異なる表示板嵩上材を介して前記取付部に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、表示板の後方に取付部を設け、この取付部の後面側へ支柱保持部材を左右に摺動可能に取り付けて、支柱へ固定させるので、支柱への前記表示板の取り付け位置を左右方向に調整させることができる。
また、前記太陽電池ユニットと前記支柱保持部材との間に前後方向の隙間を形成させる嵩上材を、前記取付部の前面側に取り付けるので、取付部へ取り付ける支柱保持部材の位置を左右へ摺動させて調整させたときに、支柱保持部材が太陽電池ユニットに接触することがなく、前記表示板の支柱への取付位置をより自由に調整できる。
また、前記取付部を、前記嵩上材を介して前記枠体に取り付けると共に、前記表示板を前記嵩上材とは異なる表示板嵩上材を介して前記取付部に取り付ければ、前記表示板と、前記枠体との前後方向の位置を容易にあわせることができ、好ましい。
図面において、1は自発光式道路標識である。
本実施形態の自発光式道路標識1は、前面に道路標識が描かれた表示板2と、その周囲を囲うように形成された枠体3を備え、この枠体3に取り付けられた発光体31の発光により表示板2の存在喚起を高めるように設けられている。
具体的には、表示板2は、上端から左斜め下方向及び右斜め下方向へそれぞれ延びる2つの斜辺25と、この各斜辺25の下部から垂直下方へそれぞれ延びる2つの縦辺26と、各縦辺26の下部を水平に繋げる底辺27とを備える五角形形状に形成されている。
前記枠体3はその内側に前記表示板2を収納できる大きさに形成されており、具体的には、枠体3と表示板2の縁との間に若干の間隔Kが生じる程度に、枠体3を大きく形成させている。
本実施形態の発光体31は、五角形形状の枠体3において、上端の角部分に1個、各斜辺35にそれぞれ2個づつ合計4個、各縦辺にそれぞれ1個づつ合計2個、左下の角部分に1個、右下の角部分に1個、底辺37に2個取り付けられており、枠体3全体で合計11個の発光体31が取り付けられている。
尚、枠材32の前面側には透光カバー33が取り付けられており、各発光体31はこの透光カバー33の内側に収納されて、風雨やごみなどから保護されている。
図3は図1の太陽電池ユニット4を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、図4は図3の太陽電池ユニット4の側面図であり、図5は図2のA−A断面図である。
本実施形態の太陽電池ユニット4は、上方に開口する中空箱状のケース45と、このケース45の上方に取り付けられてケース45の開口を塞ぐ透明な透光カバー46とを備えた中空箱形状に形成され、その内部に太陽電池41、蓄電池42、制御部43が内装されている。そして、透光カバー46を透過する太陽光を、太陽電池41が受光して電力を生起させ、この電力を蓄電池42に蓄えて、電気的に接続された枠体3の発光体31へ蓄電池42の電力を供給して発光させるようになされている。蓄電池42への蓄電や、発光体31への電力の供給など制御は、制御部43にて行われる。
支持部47は、平行に配置されて上下に2個並設されており、各支持部47の上下の間隔は、枠体3の枠材32の外側面と内側面の間隔より若干大きく形成されている。即ち、図5に示すように、各支持部47は、その間に枠材32を挿入可能な大きさに形成されている。
太陽電池ユニット4は、各支持部47の間に枠材32を後面側から挿入させ、この枠材32と各支持部47とを貫通する固定ボルトB1にナットを締結させて、枠体3に固定されている。
前記各取付部7は、嵩上材6を介して前記枠体3に取り付けられ、また、前記表示板2は、表示板嵩上材5を介してこの各取付部7に取り付けられている。
本実施形態の表示板2はアルミニウム板で形成されており、その後面には、アルミニウム押出形材で形成された胴縁21がスポット熔接によって固定されている。
胴縁21は、平板状の板部22と、その長手方向の全長に亘って形成されて後面から後方へ突出する2つの突条部23a、23bを備えておいる。そして、その長手方向を横に向け、前記板部22の前面を表示板2の後面へ当接させて、固定されている。
前記胴縁21は、上下に2個平行に配置されて、表示板2にそれぞれ固定されており、胴縁21の固定によって、表示板2の変形に対する強度が向上する。
具体的には、前記突条部23a、23bは、その間に後述する固定ボルトB2の頭部を収納させて支持可能に形成されており、突条部23a、23bに支持された固定ボルトB2が、その雄ねじ部分を突条部23a、23bの後面から後方へ突出させて、表示板2の後面側へ取り付けられるようになされている。
本実施形態の表示板嵩上材5は、折り曲げ加工されたアルミニウム板から形成されており、矩形に形成された前板部51と、その左右の縦辺からそれぞれ垂直後方へ延設される2個の嵩上部55と、各嵩上部55の後部から垂直側方へ延設されてそれぞれ外側方向へ突出する2個の後板部57とを備えている。
また、後板部57には、丸穴形状の貫通穴58が形成されており、この貫通穴58は各後板部57にそれぞれ2個づつ合計4個設けられている。そして、後板部57の前面において、前記各貫通穴58に対応する位置にナット部材N4がそれぞれ1個づつ合計4個固定されている。
最初に、表示板2の胴縁21へ固定ボルトB2を取り付ける。突条部23a、23bに支持されて取り付けられた固定ボルトB2は、雄ねじ部分を後方へ突出させ、上側に配置された胴縁21と、下側に配置された胴縁21とへ、それぞれ2個づつ合計4個取り付けられる。
これら4個の各固定ボルトB2の雄ねじ部分を、表示板嵩上材5の各貫通長穴52へそれぞれ挿通させ、更にナットN2を螺結させて、表示板嵩上材5を表示板2へ固定させる。
表示板嵩上材5は、前板部21の前面を、各胴縁21の突条部23a、23bの後面へ当接させて、表示板2へ固定される。
また、表示板嵩上材5は、固定ボルトB2の雄ねじ部分を挿通させる各貫通長穴52を、それぞれ上下方向に長い長穴形状に形成させているので、固定ボルトB2の取り付けられた表示板2に対して上下方向への位置調整が可能となされている。
即ち、表示板2に取り付けられる表示板嵩上材5は、表示板2に対して上下及び左右方向の位置調整可能に取り付けられるようになされている。
枠材32で構成される、斜辺35、縦辺36、底辺37からなる五角形形状に形成された枠体3の後面には、嵩上材6がリベット止めされて固定されている。
嵩上材6は、各前板部61の前面を、枠体3の後面へ当接させて、固定されている。
前記嵩上材6は、上下に2個平行に配置されて、枠体3にそれぞれ固定されており、上方に配置された嵩上材6は、枠体3の2つの斜辺35の間に架け渡されて取り付けられ、下方に配置された嵩上材6は、枠体3の2つの縦辺36の間に架け渡されて取り付けられている。
本実施形態の各取付部7は、前記胴縁21と同一の断面形状に形成されている。
即ち、各取付部7は、平板状の板部72と、その長手方向の全長に亘り形成されて後面から後方へ突出する2つの突条部73a、73bを備えており、上側に配置された前記突条部73aは、後部が垂直下方へ折れ曲がるように延設されており、下側に配置された前記突条部73bは、後部が垂直上方へ折れ曲がるように延設されている。前記突条部73a、73bは、その間に後述する固定ボルトB3の頭部を収納させて支持可能に形成されている。
そして、各取付部7は、その長手方向を横に向け、前記板部72の前面を嵩上材6の後板部67の後面へ当接させて、固定されている。
前記貫通穴78は、前記各取付部7及び嵩上材6において、それぞれ2個づつ合計4個形成されている。
4個の貫通穴78は、前記表示板嵩上材5の各後板部57に形成された4個の貫通穴58の配置に対応する位置にそれぞれ形成されている。
枠体3へ取り付けられた嵩上材6及び取付部7に形成された各貫通孔78へ、固定ボルトB4の雄ねじ部分を挿入させる。各貫通孔78は、固定ボルトB4の雄ねじ部分が挿通可能で、そのボルトの頭部が挿通不能な大きさに形成されている。
前記各固定ボルトB4を、表示板2へ取り付けられた表示板嵩上材5の各貫通孔58へ挿入し、ナット部材N4へ螺結させて、枠体3と前記表示板嵩上材5とを固定させている。
即ち、表示板2は、胴縁21に取り付けられた表示板嵩上材5の後板部57の後面を、枠体3に取り付けられた嵩上材6の後板部67の前面へ当接させて、枠体3の取付部7に固定されている。
図12においては、図面の簡略化のために、表示板2と、表示板嵩上材5の図示を省略している。
本実施形態の自発光式道路標識1は、取付部7に取り付けられる支柱保持部材8を介して、立設される支柱Sへ取り付けられるようになされている。
本実施形態の支柱保持部材8は、帯状の金属板を曲げ加工して形成された所謂Uバンドであり、支柱Sの外周面に沿う曲板形状に形成された巻回部81と、この巻回部の両側の端から外側側方へそれぞれ突出する平板形状の当接部82とを備え、各当接部82には丸穴形状の貫通穴83がそれぞれ1個づつ合計2個形成されている。
各固定ボルトB3の雄ねじ部分を、支柱Sへ巻回部81を巻回させた2個の支柱保持部材8の各貫通穴83へそれぞれ挿通させて、その後方からナットN3を螺結させる。
各支柱保持部材8は、各々の各当接部82の前面を、各取付部7の突条部73a、73bの後面へ当接させて、各取付部7へ取り付けられ、自発光式道路標識1が支柱Sへ取り付けられる。
また、Uバンドからなる支柱保持部材8は、支柱Sの任意の高さで巻回させて取り付け可能となされる。
即ち、自発光式道路標識1は、支柱Sに対して上下及び左右方向の位置調整可能に取り付けられるようになされている。
また、各取付部7は、各嵩上材6を介して枠体3へ取り付けられているので、取付部7の後面位置Rと枠体3との間に、少なくとも嵩上部65の前後の大きさ以上の隙間が形成されるようになされている。
このように、表示板2と、枠体3を、それぞれ表示板嵩上材5と嵩上材6を介して取付部7へ固定させるので、支柱保持部材8を介して自発光式道路標識1を支柱Sへ取り付けたときに、表示板2と枠体3との前後の位置に大きな隔たりが生じず、別体に形成された表示板2と枠体3とが一体的に視認できるようになされている。
そして、本実施形態の表示板2の胴縁21は、取付部7と同一の断面形状に形成されているので、支柱保持部材8の取り付けに用いられる固定ボルトB3を前記胴縁21へ支持させ、支柱保持部材8を胴縁21へ取り付けて、枠体3を取り外した表示板2を支柱Sへ容易に取り付けることができる。
このとき、胴縁21へ取り付ける支柱保持部材8を左右へ摺動させて位置調整させ、表示板2の支柱への取付位置を容易に調整可能であることも明確である。
2 表示板
21 胴縁
22 平板部
23a、23b 突条部
3 枠体
31 発光体
32 枠材
33 透光カバー
35 斜辺
36 縦辺
37 底辺
4 太陽電池ユニット
41 太陽電池
42 蓄電池
43 制御部
45 ケース
46 透光カバー
47 支持部
5 表示板嵩上材
51 前板部
52 貫通長穴
55 嵩上部
57 後板部
58 貫通穴
6 嵩上材
61 前板部
65 嵩上部
67 後板部
7 取付部
78 貫通穴
8 支柱保持部材
81 巻回部
82 当接部
83 貫通穴
Claims (1)
- 表示板と、該表示板の周囲に配置される発光体と、該発光体を発光させる電力を生起する太陽電池ユニットとを備えた自発光式道路標識であって、
前記表示板の後方には取付部が設けられ、該取付部の後面側に支柱保持部材が左右に摺動可能に取り付けられて、支柱へ固定されるようになされると共に
前記太陽電池ユニットと前記支柱保持部材との間に前後方向の隙間を形成させる嵩上材が、前記取付部の前面側に取り付けられており、
前記表示板の周囲には別体に形成された枠体が設けられ、
該枠体には前記発光体と、前記太陽電池ユニットとが取り付けられており、
前記取付部は前記嵩上材を介して前記枠体に取り付けられると共に、
前記表示板は前記嵩上材とは異なる表示板嵩上材を介して前記取付部に取り付けられていることを特徴とする自発光式道路標識。
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