JP5989019B2 - 道路機械における消火器の設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は道路機械に係り、例えば路面の舗装工事等において路面にアスファルト混合物等の舗装材を敷き均すアスファルトフィニッシャー、或いは路面に敷きつめられた舗装材を転圧輪により締め固める転圧機械等の道路機械に対する消火器の設置構造に関する。
例えば路面の舗装工事では、砕石を締め固めた路盤上にプライムコートを施工した上で、アスファルトフィニッシャーによる舗装材の敷均し作業、及び転圧機械による舗装材の締固め作業を実施して、基層及び表層を順次施工している。締固め作業に用いられる転圧機械としてはマカダムローラ、タイヤローラ、コンバインドローラ等の種々の形式があり、例えば特許文献1に記載されたコンバインドローラは、前部転圧輪として鉄輪を備えると共に、後部転圧輪としてゴムタイヤを備え、これらの転圧輪により走行しながら舗装材を締め固めている。
舗装工事ではバーナーにより舗装材を100℃以上に加熱しており、一方で舗装材の施工には可燃物である枕木を使用しているため、火災に対する十分な注意を払って作業が実施されている。このような点を鑑みて、ユーザーの中には突発的な事態に備えて道路機械に消火器を備えたいという要望がある。また道路機械の車体内には、種々の電気機器のためのハーネスが張り巡らされると共に、油圧機器のための油圧回路も備えられている。このため自車或いは現場で作業中の他車において、ハーネスからの発火や油圧配管から漏れた作動油の引火等が万一発生した場合の対処のためにも、消火器の装備に関する要望がある。
特許第5054733号明細書
消火器を使用した消火作業は緊急を要するため、車体上の迅速に取出し可能な位置に消火器を設置する必要がある。より詳しくは消火を要する事態は、作業者による道路機械の運転中や車外での作業中に関わらず、如何なる状況でも発生する可能性がある。よって、車体上の消火器の設置位置は、作業者が運転席に着座している状態からでも車外に立った状態からでも迅速に取り出せるように定める必要がある。
一方で、現場での火災は十分な注意によって防止され、転圧機械の火災は適切な設計や日頃のメンテナンスにより防止されているため、実際のところ消火器を使用する可能性はほとんどない。このため、消火器の存在によって肝心の作業、例えば道路機械の運転操作や道路機械への乗降等が妨げられてしまう事態は避けるべきである。
このように道路機械への消火器の設置には、作業の邪魔にならず且つ迅速に取出し可能であるという相反する2つの要件が要求される。しかしながら、特許文献1に記載されたコンバインドローラに代表されるように、従来からの道路機械では消火器が装備されていないため、必然的にこのような要望を満たすことができないという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、消火器の設置により作業に支障が生じる事態を未然に防止でき、且つ万一の消火を要する事態では消火器を迅速に取り出して使用することができる道路機械における消火器の設置構造を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の道路機械における消火器の設置構造は、走行用動力源が搭載されて自走可能な車体と、車体上に配設された運転席への作業者の乗降のために、車体の側面から運転席の前側位置に亘って設けられた乗降経路と、車体の側面を形作る側面パネルと運転席との間に形成されたスペースに配設されて、少なくとも最前部を運転席の前端よりも後方に位置させ、上部のレバーの操作に応じて薬剤を放出可能な消火器を車外から作業者が取り外せるように脱着可能に取り付ける取付部材と、取付部材に設けられて少なくとも最前部を運転席の前端よりも後方に位置させると共に、取付部材に取り付けられた消火器のレバーよりも運転席側に配設されて、車体の側方より見た側方視において消火器のレバーを取り囲む外形をなすガード部材とを備えたことを特徴とする。
このように構成した道路機械における消火器の設置構造によれば、万一の消火を要する事態では、作業者は運転席に着座している状態からでも車外に立った状態からでも、迅速に消火器を取り出して使用可能となる。
また、運転席の横位置はデッドスペースであり、この位置に消火器が設置されていても、作業者の運転操作の妨げにはならない。また、取付部材及びガード部材の最前部が運転席の前端よりも後方に位置するため、作業者が乗降経路を経て乗降する際の妨げになることもない。よって、消火器の設置により道路機械の作業に支障が生じる事態が未然に防止される。
一方、運転操作中の作業者の肘等が不用意に消火器のレバーに干渉する事態がガード部材により防止されるため、意図しない消火器の作動を未然に防止可能となる。
その他の態様として、取付部材が、車体の側面パネルから車体外側への突出を防止した状態で消火器を脱着可能に取り付けることが好ましい。
このように構成した道路機械における消火器の設置構造によれば、車体の側面パネルが余分な部材が突出することなく平坦な形状に保たれ、道路機械の機動性が損なわれることがない。よって、消火器を設置しても道路機械は本来の機能が維持される。
その他の態様として、ガード部材が、側方視において消火器のレバーを取り囲むように断面略円筒状のパイプ材を湾曲形成して製作されることが好ましい。
このように構成した道路機械における消火器の設置構造によれば、ガード部材が断面略円形状をなしているため、作業者の運転操作がガード部材により妨げられる事態が確実に防止される。また、作業者が運転席に着座する際、或いは着座位置から立ち上がる際等に、作業者がガード部材を把持して動作の助けとして利用可能となる。
その他の態様として、取付部材が、レバーを後方に向けて突出させる姿勢で消火器を脱着可能に取り付け、ガード部材が、レバーの形状に対応して後方に向けて膨出する外形をなすことが好ましい。
このように構成した道路機械における消火器の設置構造によれば、レバーの誤操作を防止した上で、ガード部材を必要最小限の大きさとしてコンパクト化でき、運転席の横位置の限られたスペースへの消火器の設置が容易になる。
その他の態様として、取付部材の一側面が、湾曲形成されたガード部材の内側を遮蔽するように配設されることが好ましい。
このように構成した道路機械における消火器の設置構造によれば、運転席に着座した作業者側からは消火器のレバーが取付部材の一側面で隠蔽されることになり、レバーの誤操作がより確実に防止される。
その他の態様として、道路機械が、センタピンを介して前部車体と後部車体とを水平方向に屈曲可能に連結したアーティキュレート式として構成されると共に、前部車体上または後部車体上の何れか一方に運転席が配設され、取付部材、ガード部材及び消火器が、運転席が設けられた側の車体に配設されることが好ましい。
このように構成した道路機械における消火器の設置構造によれば、ステアリングの操舵に関わらず作業者にとって消火器が常に定位置に保たれ、車両の旋回中においても迅速に消火器を取出し可能となる。
本発明によれば、消火器の設置により作業に支障が生じる事態を未然に防止でき、且つ万一の消火を要する事態では消火器を迅速に取り出して使用することができる。
実施形態の消火器の設置構造を適用したコンバインドローラの側面図である。 同じくコンバインドローラの平面図である。 同じくコンバインドローラの斜視図である。 ブラケットを示す平面図である。 図4のV−V線断面図である。 ブラケットを前方より見た正面図である。 ブラケットを左方より見た左側面図である。 ブラケットを右方より見た右側面図である。 ブラケットを後方より見た背面図である。 消火器の設置状態を斜め前方より見た部分拡大斜視図である。 同じく消火器の設置状態を左方より見た図10のA矢視図である。 同じく消火器の設置状態を前方より見た図10のB矢視図である。 本発明をアスファルトフィニッシャーに適用した別例を示す平面図である。 消火器を傾けた姿勢で設置した他の別例を示す図11に対応する図である。
以下、本発明をコンバインドローラにおける消火器の設置構造に具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の消火器の設置構造を適用したコンバインドローラの側面図、図2は同じくコンバインドローラの平面図、図3は同じくコンバインドローラの斜視図である。以下の説明では、車両を基準として前後方向及び左右方向を規定する。
コンバインドローラ1(以下、車両という場合もある)の車体は、前部転圧輪2を備えた前部車体3と後部転圧輪4を備えた後部車体5とから構成されている。前部車体3と後部車体5とは、センタピン6を介して水平方向に屈曲可能なアーティキュレート式に連結され、相互に屈曲することで車両1の旋回を行うようになっている。前部転圧輪2は単一の鉄輪から構成され、左右のアーム7により支持されて油圧モータ8により回転駆動される。後部転圧輪4は4本のゴムタイヤから構成され、図示はしないがアクスルにより支持されて油圧モータにより回転駆動される。
前部及び後部転圧輪の油圧モータ8は、エンジンを動力源としたハイドロスタティックトランスミッション(以下、HSTという)により駆動される。そのために前部車体3にはエンジン9(走行用動力源)が搭載されており、このエンジン9により図示しない油圧ポンプが駆動され、油圧ポンプから吐出された作動油が油圧配管を経て各油圧モータ8に供給されることにより、上記のように前部及び後部転圧輪2,4が回転駆動されて車両1が走行する。
なお、油圧ポンプから吐出される作動油は、転圧輪2,3の外周面や路面に散水するための散水モータの駆動、及び操舵アシストのためのパワーステアリング用モータの駆動にも利用されるが、本発明の特徴部分とは関係ないため、詳細な説明は省略する。
後部車体5上の前部にはステアリング11を備えた操作台12が設置され、操作台12の後側には運転席13が設置されている。操作台12と運転席13との間には、前部車体3の左右方向全体に亘って運転席13への乗降のための乗降経路14が形成されている。作業者は後部車体5の左側或いは右側から乗降経路14を経て運転席13に着座したり、逆に着座位置から乗降経路14を経て後部車体5の左側或いは右側に降車したりすることが可能となっている。
そして、運転席13に着座した作業者はステアリング11及び足下の図示しないアクセルペダルやブレーキペダルを操作してコンバインドローラ1を走行させ、舗装工事中には前部及び後部転圧輪2,4により路面に敷きつめた舗装材を締め固める。
ところで、[発明が解決しようとする課題]で述べたように、万一の火災を想定してコンバインドローラ1に消火器を装備する場合、その設置位置は、コンバインドローラ1の運転操作や乗降等の妨げることがなく、且つ消火を要する際に迅速に取出しできるように定める必要がある。
本実施形態のようなアーティキュレート式のコンバインドローラ1では、後部車体5上の運転席13に着座した作業者に対して、旋回中に前部車体3が位置変位することから、仮に前部車体3の何れかの位置に消火器を設置すると、作業者に対して消火器の位置も定まらずに迅速な取出しは期待できない。
よって、消火器の設置は後部車体5側が望ましいが、図2に示すように後部車体5上の中央には運転席13が設置され、運転席13の前側には操作台12や乗降経路14が設けられ、運転席13の後部には転圧輪2,3や路面への散水用の水を貯留する貯水タンク15が設置されている。このため、後部車体5上で消火器を設置可能なスペースはごく限られてしまう。
ここで本発明者は、後部車体5上の運転席13の左右両側にデッドスペースが存在し、これらのデッドスペースの何れかに消火器を設置すれば、設置位置に関する上記相反する2つの要件を共に満足できることを見出した。そこで、本実施形態では運転席13の左側に消火器を設置しており、以下、その設置構造について詳述する。
運転席13は、座面13a及び背もたれ13bと、それらの左右両側に設けられた一対の肘掛け13cとから構成されている。左側の肘掛け13cと後部車体5の左側面を形作る側面パネル5aとの間には、後部車体5のフレームの一部が上方に面した平坦面5bとして露出しており、同様に右側の肘掛け13cと前部車体3の右側面を形作る側面パネル5aとの間にも、後部車体5のフレームの一部が上方に面した平坦面5bとして露出している。これらの平坦面5b上は何にも利用されていないデッドスペースであり、本実施形態では左側の平坦面5b上のデッドスペースが消火器の設置に利用される。
消火器はブラケット16(取付部材)を介して左側の平坦面5b上に設置されており、まず、ブラケット16の構成を説明する。
図4はブラケット16を示す平面図、図5は図4のV−V線断面図、図6はブラケット16を前方より見た正面図、図7はブラケット16を左方より見た左側面図、図8はブラケット16を右方より見た右側面図、図9はブラケット16を後方より見た背面図である。なお、各図に記載した前後方向及び左右方向は、車両1へのブラケット16の設置状態を前提としたものである。
ブラケット16は鋼板を折曲して製作されて、上記した後部車体5の平坦面5b上に載置される底面16a、この底面16aを取り囲むように立設された右側面16b(一側面)、前側面16c及び後側面16dからなり、主に上方及び左方に向けて開放されたボックス状をなしている。ブラケット16の底面16a及び後側面16dには、それぞれ一対のボルト孔17が貫設され、後述するように、これらのボルト孔17によりブラケット16が後部車体5に固定されるようになっている。
ブラケット16内において、右側面16bにはホルダプレート18が重ねられてスポット溶接され、このホルダプレート18の下端にはホルダ面18aが直角に折曲され、ホルダプレート18の上下方向の中央には環状をなすクランプ部18bが一体形成されている。
図7,8に示すように、ブラケット16にはガード部材19が固定され、ガード部材19は断面円筒状をなすパイプ材を湾曲形成して製作されている。ガード部材19の一端は上方よりブラケット16内に挿入されて、その前側面16cに沿った姿勢で溶接されている。ブラケット16の上方位置でガード部材19は後方に向けて環状をなすように湾曲形成され、その湾曲箇所はブラケット16の後側面16dを超えて後方に膨出するP字形状をなしている。この湾曲箇所からガード部材19はブラケット16の後側面16dに向けて斜め下方に延設され、その他端は後側面16dに溶接されている。
ブラケット16の前側面16c及び後側面16dに比較して右側面16bは上方に延設されており、右側面16bの上部は上記したガード部材19の湾曲箇所に対応する外形をなし、その周囲をガード部材19の湾曲箇所に対して所定の間隔で点付溶接されている。これによりガード部材19の湾曲箇所の内側は、ブラケット16の右側面を成す板部材16bで遮蔽されている。
図10は消火器の設置状態を斜め前方より見た部分拡大斜視図(図3に対応)、図11は同じく設置状態を左方より見た図10のA矢視図(図7に対応)、図12は同じく設置状態を前方より見た図10のB矢視図(図6に対応)である。
図11に示すように、ブラケット16の載置箇所において後部車体5のフレームは平坦面5bを形成すると共に、この平坦面5bの後側で前方に面する直立面5cを形成している。上記のようにブラケット16は、その底面16aをフレームの平坦面5b上に載置されており、さらに後側面16dをフレームの直立面5c上に重ね合わせて配設されている。ブラケット16の底面16aは、ボルト孔17を介してボルト20及びナット21により平坦面5bに固定され、同じくブラケット16の後側面16dは、ボルト孔17を介してボルト20及びナット21により直立面5cに固定されている。
このようにして後部車体5上にガード部材19と一体でブラケット16が固定されており、図11から明らかなようにブラケット16及びガード部材19の最前部は、運転席13の座面13aの前端よりも後方に位置している。
そしてブラケット16には、消火器23が直立姿勢で脱着可能に取り付けられる。本実施形態の消火器23は粉末ABC消火器であり、本体23aの上部に設けられたレバー23bの操作に応じて、ホース23cの先端のノズル23dから粉末状の薬剤を放出するようになっている。但し、消火器23の種類はこれに限定されるものではなく、任意に変更可能である。
図10〜12に示すように、消火器23の本体23aは上方からブラケット16のホルダプレート18のクランプ部18b内に挿入され、本体23aの底面はホルダプレート18のホルダ面18aに当接して下方より支持されている。この状態でクランプ部18bが締結されることにより消火器23がブラケット16に取り付けられると共に、クランプ部18bの解除によりブラケット16から消火器23を取り外すことができる。即ち、消火器23はブラケット16に対して脱着可能に取り付けられている。
そして、図12に示すように、運転席13の左側の近接位置にブラケット16が固定されているため、運転席13に着座した状態で作業者はブラケット16のクランプ部18bを解除して任意に消火器23を取り外すことができる。また、図1に示すように、ブラケット16は後部車体5上の一般的な人の身長よりも低い位置に固定されている。このため作業者は、車外に立った状態でもクランプ部18bを解除して任意に消火器23を取り外すことができる。
よって、万一の工事現場での火災に対処すべく消火作業を行う場合に、作業者は運転席13に着座している状態からでも車外に立った状態からでも、迅速に車両1から消火器23を取り出して使用することができる。
一方で、運転席13の左側はデッドスペースであり、この位置に消火器23(これと共にブラケット16及びガード部材19も)が設置されていても、運転席13に着座した作業者の運転操作の妨げにはならない。また、ブラケット16及びガード部材19の最前部が運転席13の座面13aの前端よりも後方に位置すると共に、図11に示すように、ブラケット16に取り付けられた消火器23の最前部(ホース23c)も運転席13の座面13aの前端よりも後方に位置している。このため、前部車体3の左側から乗降経路14を経て作業者が乗車或いは降車する際に、ブラケット16及びガード部材19や消火器23が乗降の妨げになることは一切ない。
また、図12に示すように、ブラケット16及びガード部材19が後部車体5の側面パネル5aから車体外側(左方)に突出しないことは勿論、消火器23も側面パネル5aより車体外側への突出が防止されている。このため後部車体5の側面パネル5aは余分な部材が突出することなく平坦な形状に保たれ、コンバインドローラ1の機動性が損なわれることもない。よって、消火器23を設置してもコンバインドローラ1は本来の機能を維持でき、効率的に舗装工事を実施することができる。
加えて、図12に示すように、運転席13と消火器23との間にブラケット16のガード部材19が介在すると共に、図11に示すように、後部車体5の左方より見た側面視において、ガード部材19が消火器23のレバー23bを取り囲む外形をなしている。この位置関係により、運転席13に着座した作業者の運転操作中に、肘等が不用意に消火器23のレバー23bに干渉する事態がガード部材19によって防止される。よって、レバー23bの誤操作に起因する意図しない消火器23の作動を未然に防止でき、その信頼性を向上することができる。
しかも本実施形態では、図11に示すように、ガード部材19の湾曲箇所の内側がブラケット16の右側面を成す板部材16bで遮蔽されている。結果として図8に示すように、運転席13に着座した作業者側からは消火器23のレバー23bがブラケット16の右側面16bで完全に隠蔽されることになる。よって、レバー23bの誤操作をより確実に防止でき、また乗降の際に作業者の衣類等がレバー23bに絡まる事態を防止できる。
さらに本実施形態では、図11に示すように、消火器23のレバー23bが後方に向けて突出し、このレバー23bの形状に対応してガード部材19が後方に膨出するようにP字形状に湾曲形成されている。よって、上記のようなレバー23bの誤操作を防止した上で、ガード部材19を必要最小限の大きさとしてコンパクト化できる。結果として、運転席13の左側の限られたデッドスペースへの消火器23の設置が容易になる。
一方、ガード部材19は断面円筒状をなすパイプ材を湾曲形成して製作されている。上記のようにガード部材19は消火器23のレバー23bに対する作業者の不用意な干渉を防止する機能を果たすが、鋭角の箇所があると作業者の運転操作の妨げになる可能性がある。ガード部材19が断面円形状をなすことにより、このようなデメリットを未然に回避することができる。
また、断面円形状のガード部材19は作業者が把持し易い。このため作業者が運転席13に着座する際、或いは着座位置から立ち上がる際等に、ガード部材19を把持して動作の助けとして利用できる。この点は、コンバインドローラ1の利便性をさらに向上させることに貢献する。
一方、運転席13の左側に消火器23を設置した結果、本実施形態のようなアーティキュレート式のコンバインドローラ1であっても、ステアリング11の操舵に関わらず作業者にとって消火器23が常に定位置(左側)に保たれる。よって、車両1の旋回中に消火を要する事態が発生した場合であっても、作業者は迅速に消火器23を取り出して使用することができる。
なお、当然であるが、運転席13が前部車体3に設けられた道路機械の場合には、消火器23等も前部車体3に設置されることになる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、アーティキュレート式のコンバインドローラ1に具体化したが、車体上の運転席の位置が比較的低くて、運転席の横に設置した消火器23を車外に立った作業者が取外し可能な道路機械であれば、他の用途の車両でもよいし、アーティキュレート式でない車両でもよい。
例えば小型のマカダムローラは運転席の位置が比較的低いため、マカダムローラの消火器23の設置構造として具体化してもよい。また舗装工事の際に舗装材を敷均すアスファルトフィニッシャーは、大型車両であるものの運転席の位置は比較的低いため、アスファルトフィニッシャーの消火器23の設置構造として具体化してもよい。図13はアスファルトフィニッシャー31に適用した場合を示す平面図であり、運転席13の左側にガード部材19を備えたブラケット16と共に消火器23が設置されている。重複する説明はしないが、これらの場合でも上記実施形態と同様の種々の作用効果が得られる。
また上記実施形態では、ブラケット16に消火器23を直立姿勢で脱着可能に取り付けたが、消火器23の姿勢はこれに限定されるものではない。例えば図14に示すように、上部を後方に角度αに傾けた姿勢で運転席13の左側にブラケット16を固定し、そのブラケット16に消火器23を取り付けてもよい。必然的に消火器23も上部を後方に角度αで傾けた姿勢になるが、この場合でも上記実施形態と同様の種々の作用効果が得られる。また、作業者の乗降を妨げないことを条件として、上部を前方に傾けた姿勢で消火器23を設置してもよい。さらに、言うまでもないが上記実施形態及び図13や図14の別例において、運転席13の左側に代えて右側に消火器23を設置してもよい。
また上記実施形態では、パイプ材を湾曲形成してガード部材19を製作したが、これに限るものではなく、例えばガード材19を省略してもよい。この場合には、ブラケット16の右側面16bが本発明のガード部材として機能し、作業者の肘等が消火器23のレバー23bに干渉する事態を防止する。
1 タンデムローラ(道路機械)
3 前部車体
5 後部車体
5a 側面パネル
6 センタピン
9 エンジン(走行用動力源)
13 運転席
14 乗降経路
16 ブラケット(取付部材)
16b 右側面(一側面)
19 ガード部材
23 消火器
23b レバー

Claims (6)

  1. 走行用動力源が搭載されて自走可能な車体と、
    上記車体上に配設された運転席への作業者の乗降のために、該車体の側面から上記運転席の前側位置に亘って設けられた乗降経路と、
    上記車体の側面を形作る側面パネルと上記運転席との間に形成されたスペースに配設されて、少なくとも最前部を上記運転席の前端よりも後方に位置させ、上部のレバーの操作に応じて薬剤を放出可能な消火器を車外から作業者が取り外せるように脱着可能に取り付ける取付部材と、
    上記取付部材に設けられて少なくとも最前部を上記運転席の前端よりも後方に位置させると共に、上記取付部材に取り付けられた消火器のレバーよりも上記運転席側に配設されて、上記車体の側方より見た側方視において上記消火器のレバーを取り囲む外形をなすガード部材と
    を備えたことを特徴とする道路機械における消火器の設置構造。
  2. 上記取付部材は、上記車体の側面パネルから車体外側への突出を防止した状態で上記消火器を脱着可能に取り付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の道路機械における消火器の設置構造。
  3. 上記ガード部材は、側方視において上記消火器のレバーを取り囲むように断面略円筒状のパイプ材を湾曲形成して製作された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の道路機械における消火器の設置構造。
  4. 上記取付部材は、上記レバーを後方に向けて突出させる姿勢で上記消火器を脱着可能に取り付け、
    上記ガード部材は、上記レバーの形状に対応して後方に向けて膨出する外形をなす
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の道路機械における消火器の設置構造。
  5. 上記取付部材の一側面は、上記湾曲形成されたガード部材の内側を遮蔽するように配設された
    ことを特徴とする請求項3に記載の道路機械における消火器の設置構造。
  6. 上記道路機械は、センタピンを介して前部車体と後部車体とを水平方向に屈曲可能に連結したアーティキュレート式として構成されると共に、上記前部車体上または後部車体上の何れか一方に上記運転席が配設され、
    上記取付部材、ガード部材及び消火器は、上記運転席が設けられた側の車体に配設された
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の道路機械における消火器の設置構造。
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