JP5986957B2 - 携帯端末、無効領域設定プログラムおよび無効領域設定方法 - Google Patents
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Description
この発明は、携帯端末、無効領域設定プログラムおよび無効領域設定方法に関し、特にタッチパネルを有する携帯端末、無効領域設定プログラムおよび無効領域設定方法に関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1の携帯端末では、無効領域設定アプリケーションが実行されると、アプリケーションが実行されているときにタッチパネルで検知されている接触領域を取得し、その接触領域が無効領域として登録される。
特開2012-234386号公報[G06F 3/041]
ところが、特許文献1の携帯端末では、無効領域を登録するためには、使用者は無効領域設定アプリケーションを実行して登録しなければならない。また、使用者が無効領域設定アプリケーションの実行方法を知らなければ、使用者は無効領域を登録することが出来ない。さらに、特許文献1で挙げられる誤操作は携帯端末が把持された時点で生じるため、無効領域設定アプリケーションを実行して無効領域が設定されるまでに誤操作が生じてしまう可能性がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、無効領域設定プログラムおよび無効領域設定方法を提供することである。
この発明の他の目的は、ユーザに意識させることなく無効領域を設定することが出来る、携帯端末、無効領域設定プログラムおよび無効領域設定方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、表示部および表示部の表面上に設けられるタッチパネルを有し、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定でき、ロック状態が設定されているときにタッチパネルに対するタッチ操作によってロック状態を解除することができるロック画面が表示部に表示される、携帯端末であって、ロック画面の所定領域に対するタッチ操作を検出する検出部、および検出部により所定領域に対するタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ操作に基づいてタッチ操作を無効にする無効領域を設定する設定部を備える、携帯端末である。
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、タッチパネル(16)が設けられた表示部(14)など有する。たとえば、携帯端末が操作されず所定時間が経過すると、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態が設定される。この状態で携帯端末に対してキー操作がされると、タッチパネルに対するタッチ操作によってロック状態を解除することができるロック画面が表示される。検出部(30,S15)は、ロック画面に設定されている所定領域に(80a,80b)対するタッチ操作を検出する。たとえば、所定領域でタッチ操作が検出され、かつユーザがロック状態を解除すると、設定部(30,S25)は検出されたタッチ操作に基づいて無効領域(NA)の範囲を設定する。
第1の発明によれば、ロック画面で検出されるタッチ操作に基づいて無効領域が設定されるため、ユーザに無効領域の設定操作を行わせることなく、無効領域を設定することが出来る。
第2の発明は、第1の発明に従属し、所定領域に対するタッチ操作によるタッチ領域を示す情報を履歴データとして記憶する記憶部をさらに備え、決定部は、履歴データに基づいて無効領域を決定する。
第2の発明では、記憶部(30,S17)は、所定領域でタッチ操作が検出されると、タッチ操作によるタッチ領域を示す履歴データをテーブルなどに記憶させる。そして、決定部は、たとえば複数の履歴データに基づいて無効領域を決定する。
第2の発明によれば、履歴データに基づいて無効領域を決定することで、誤タッチ操作が行われやすい所に無効領域を設定することが出来るようになる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、設定部によって設定された無効領域に対するタッチ操作が無効であることを通知する通知部をさらに備える。
第3の発明では、通知部(30,S53)は、たとえば無効領域に対してタッチ操作がされると、無効領域に対するタッチ操作が無効であることを、ポップアップなどを利用してユーザに通知する。
第3の発明によれば、ユーザは無効領域に対してタッチ操作を行ったことを知ることが出来る。
第4の発明は、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに従属し、設定部によって設定された無効領域に対するタッチ操作の回数をカウントするカウント部、カウント部によってカウントされたタッチ操作の回数が所定回数より多いとき、その無効領域を解除するかを判断する判断部、および無効領域を解除すると判断されたとき、無効領域を解除する解除部をさらに備える。
第4の発明では、カウント部(30,S49)は、無効領域に対してタッチ操作がされると、無効領域に対するタッチ操作の回数をカウントする。判断部(30,S59)は、カウントされたタッチ操作の回数が所定回数より多くなったとき、その無効領域を解除するかを判断する。このとき、ユーザが無効領域を解除する操作が行えば解除部(30,S61)は無効領域を解除する。
第4の発明によれば、ユーザは無効領域を任意に解除することが出来る。
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかに従属し、決定部は、タッチ操作によるタッチ領域に所定領域の境界線が含まれているとき、所定領域内のタッチ領域に基づいて無効領域を決定する。
第5の発明では、タッチパネルにおいて、所定領域と通常の領域とを跨ぐようにタッチ操作がされたとき、タッチ領域に所定領域の境界線が含まれる。このようなタッチ操作がされた場合、所定領域の中には無効領域が設定され、所定領域の外には無効領域が設定されない。
第5の発明によれば、無効領域が設定される範囲を任意に限定することが出来る。
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに従属し、所定領域は、タッチパネルの縁に設定される。
第6の発明によれば、ユーザの誤タッチ操作が検出されやすい所に所定領域が設定される。
第7の発明は、表示部(14)および表示部の表面上に設けられるタッチパネル(16)を有し、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定でき、ロック状態が設定されているときにタッチパネルに対するタッチ操作によってロック状態を解除することができるロック画面が表示部に表示される、携帯端末(10)のプロセッサ(30)を、ロック画面の所定領域(80a,80b)に対するタッチ操作を検出する検出部(S15)、および検出部により所定領域に対するタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ操作に基づいてタッチ操作を無効にする無効領域(NA)を設定する設定部(S25)として機能させる、無効領域設定プログラムである。
第7の発明でも、第1の発明と同様、ロック画面で検出されるタッチ操作に基づいて無効領域が設定されるため、ユーザに無効領域の設定操作を行わせることなく、無効領域を設定することが出来る。
第8の発明は、表示部(14)および表示部の表面上に設けられるタッチパネル(16)を有し、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定でき、ロック状態が設定されているときにタッチパネルに対するタッチ操作によってロック状態を解除することができるロック画面が表示部に表示される、携帯端末(10)における無効領域設定方法であって、携帯端末のプロセッサ(30)が、ロック画面の所定領域(80a,80b)に対するタッチ操作を検出ステップ(S15)、および検出ステップにより所定領域に対するタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ操作に基づいてタッチ操作を無効にする無効領域(NA)を設定する設定ステップ(S25)を実行する、無効領域設定方法である。
第8の発明でも、第1の発明と同様、ロック画面で検出されるタッチ操作に基づいて無効領域が設定されるため、ユーザに無効領域の設定操作を行わせることなく、無効領域を設定することが出来る。
この発明によれば、無効領域を設定することが出来る。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この発明の一実施例の携帯電話機10は、一例としてスマートフォン(smart phone)であり、縦長の扁平矩形のハウジング12を含む。ただし、この発明は、タブレット端末、PDAなど任意の携帯端末に適用可能であることを予め指摘しておく。
ハウジング12の一方主面(表面)には、表示部として機能する、たとえば液晶や有機ELなどのディスプレイ14が設けられる。ディスプレイ14の上には、タッチパネル16が設けられる。したがって、この実施例の携帯電話機10では、後述のハードキーの操作によるものを除く大部分の入力操作は、このタッチパネル16を介して行われる。
ハウジング12の縦方向一端の主面側にスピーカ18が内蔵され、縦方向他端の主面側にマイク20が内蔵される。
ハウジング12の一方主面には、タッチパネル16と共に入力操作手段を構成するハードキーとして、この実施例では、通話キー22a、終話キー22bおよびメニューキー22cが設けられる。
たとえば、ユーザは、ディスプレイ14に表示されたダイヤルキーに対して、タッチパネル16によってタッチ操作を行うことで電話番号を入力でき、通話キー22aを操作して音声通話を開始することができる。終話キー22bを操作すれば、音声通話を終了することができる。なお、この終話キー22bを長押しすることによって、携帯電話機10の電源をオン/オフすることができる。
また、メニューキー22cを操作すれば、ディスプレイ14にメニュー画面が表示され、その状態でディスプレイ14に表示されているソフトキーやメニューアイコンなどに対してタッチ操作を行うことによってメニューを選択し、その選択を確定させることができる。
図2を参照して、図1に示す実施例の携帯電話機10は、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ30などを含む。プロセッサ30には、無線通信回路32、A/D変換器36、D/A変換器38、入力装置40、表示ドライバ42、フラッシュメモリ44、RAM46およびタッチパネル制御回路48などが接続される。
プロセッサ30は、携帯電話機10の全体制御を司る。記憶部として機能するRAM46には、フラッシュメモリ44に予め設定されているプログラムの全部または一部が使用に際して展開され、プロセッサ30はこのRAM46上のプログラムに従って動作する。なお、RAM46はさらに、プロセッサ30のワーキング領域ないしバッファ領域として用いられる。
入力装置40は、図1に示すハードキー22を含むものである。そのため、ハードキー22に対するユーザからのキー操作を受け付ける操作受付部を構成する。ユーザが操作したハードキーの情報(キーデータ)はプロセッサ30に入力される。
無線通信回路32は、アンテナ34を通して、音声通話やメールなどのための電波を送受信するための回路である。実施例では、無線通信回路32は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、ユーザが入力装置40を操作して電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路32は、プロセッサ30の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ34を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ30は通話処理を実行する。
A/D変換器36には図1に示すマイク20が接続され、マイク20からの音声信号はA/D変換器36を通してディジタルの音声データとしてプロセッサ30に入力される。D/A変換器38にはスピーカ18が接続される。D/A変換器38は、ディジタルの音声データを音声信号に変換して、アンプを介してスピーカ18に与える。したがって、音声データに基づく音声がスピーカ18から出力される。
表示ドライバ42には図1に示すディスプレイ14が接続され、したがって、ディスプレイ14はプロセッサ30から出力される映像または画像データに従って映像または画像を表示する。つまり、表示ドライバ42は、プロセッサ30の指示の下、当該表示ドライバ42に接続されたディスプレイ14の表示を制御する。また、表示ドライバ42は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリを含む。ディスプレイ14には、たとえばLEDなどを光源とするバックライトが設けられており、表示ドライバ42はプロセッサ30の指示に従って、そのバックライトの明るさや、点灯/消灯を制御する。
タッチパネル制御回路48には、図1に示すタッチパネル16が接続される。タッチパネル制御回路48は、タッチパネル16に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル16に対するユーザによるタッチの開始を示すタッチ開始信号、ユーザによるタッチの終了を示す終了信号、およびユーザがタッチしたタッチ位置を示す座標データをプロセッサ30に入力する。したがって、プロセッサ30はこの座標データに基づいて、ユーザがディスプレイ14に表示されるどのアイコンやキーにタッチしたかを判断することができる。
実施例では、タッチパネル16は、その表面と表面に接近した指などの物体との間に生じる静電容量の変化を検出する静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル16は、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル16に触れたことを検出する。そのため、タッチパネル16はポインティングデバイスとも呼ばれる。タッチパネル制御回路48は検出部として機能し、タッチパネル16のタッチ有効範囲内でのタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ30に出力する。つまり、ユーザは、タッチパネル16の表面に対してタッチ操作を行うことによって、操作位置や、操作方向などを携帯電話機10に入力する。
本実施例のタッチ操作には、タップ操作、ロングタップ操作、フリック操作、スライド操作などが含まれる。
タップ操作は、タッチパネル16の表面に指を接触(タッチ)させた後、短時間のうちにタッチパネル16の表面から指を離す(リリースする)操作である。ロングタップ操作は、所定時間以上、指をタッチパネル16の表面に接触させ続けた後、指をタッチパネル16の表面から離す操作である。フリック操作は、タッチパネル16の表面に指を接触させ、任意の方向へ所定速度以上で指を弾く操作である。スライド操作は、タッチパネル16の表面に指を接触させたまま任意の方向へ移動させた後、タッチパネル16の表面から指を離す操作である。
また、上記のスライド操作には、ディスプレイ14の表面に表示されたオブジェクトに指を触れ、オブジェクトを移動させるスライド操作、いわゆるドラッグ操作も含まれる。
なお、以下の説明では、ドラッグ操作の後、タッチパネル16の表面から指を離す操作をドロップ操作と呼ぶ。また、タッチ操作、ロングタップ操作、フリック操作、スライド操作、ドラッグ操作およびドロップ操作は、それぞれ「操作」を省略して記述することがある。
また、本実施例のオブジェクトには、機能を実行するためのアイコン、ショートカットアイコン、ファイル、フォルダなどが含まれる。
また、タッチパネル16の検出方式には、上述した静電容量方式に代えて、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などが採用されてもよい。また、タッチ操作はユーザの指だけに限らず、スタイラスペンなどによって行われてもよい。
本実施例の携帯電話機10は、電話機能のほかに、メール機能などを実行することが可能である。
また、本実施例の携帯電話機10は、タッチパネル16に対するユーザの意図しない入力による誤操作を防止するために、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定することができる。たとえば、終話キー22bが操作されると、ディスプレイ14およびタッチパネル16の電源がオフにされると共にロック状態が設定される。この状態で、メニューキー22cなどが操作されると、ディスプレイ14およびタッチパネル16の電源がオンとなり、タッチパネル16に対するタッチ操作(解除操作)によってロック状態を解除することができるロック画面(図3参照)が表示される。ただし、ディスプレイ14の表示が一定時間変化しなくても、ディスプレイ14は自動的にオフにされ、ロック状態が設定される。
なお、本実施例のロック状態では、ロック画面が表示されるまでは、ディスプレイ14およびタッチパネル16の電源がオフにされているため、携帯電話機10の消費電力が抑えられる。ただし、他の実施例では、タッチパネル16の電源をオフにすることなく、プロセッサ30が入力されたタッチ操作を処理しないことで、タッチ操作を無効にしてもよい。
図3を参照して、ロック画面を表示するディスプレイ14の表示範囲は、状態表示領域60および機能表示領域62を含む。状態表示領域60には、アンテナ34による電波受信状態を示すアイコン(ピクト)、二次電池の残電池容量を示すアイコンおよび日時が表示される。また、機能表示領域62には、現在日時70が表示され、下側にはロックオブジェクトROおよび解除オブジェクトDOが表示される。
図4(A)を参照して、ロックオブジェクトROに対してタッチされると、解除オブジェクトDOが軌道上に配置されるように円周Cが表示される。また、ロックオブジェクトROに対してドラッグが行われると、その表示位置がユーザの指の位置、つまり現在のタッチ位置に合わせて変化する。
図4(B)を参照して、ロックオブジェクトROに対してドラッグが行われ、ロックオブジェクトROが解除オブジェクトDOと重なった状態で、ロックオブジェクトROがドロップされると、ロック状態が解除される。ロック状態が解除されると、図4(C)に示すようにロック画面に代えて待受画面が表示される。つまり、ユーザは、ロックオブジェクトROをドラッグして、解除オブジェクトDOにドロップすることで、ロック状態を解除することが出来る。
図4(A)に示すようにロックオブジェクトROおよび解除オブジェクトDOがディスプレイ14の下側に表示されるため、ユーザはロックオブジェクトROを利用するロック状態の解除操作を片手で容易に行うことができる。また、ユーザは、左右の手のどちらでも、ロック状態の解除操作を行うことができる。
なお、ロックオブジェクトROを解除オブジェクトDOにドロップする際は、ロックオブジェクトROが解除オブジェクトDOの一部と重なった状態であってもよいし、全部と重なった状態であってもよい。つまり、どちらの状態でドロップされたとしても、ロック状態は解除される。
また、ロック画面には、メール機能などに対応するショートカットオブジェクトが表示されていてもよい。たとえば、ショートカットオブジェクトは円周C上に表示されるように配置される。そして、ロックオブジェクトROがドラッグされショートカットオブジェクトにドロップされると、ロック状態が解除される共にショートカットオブジェクトと対応する機能が実行される。つまり、ユーザは、ロック状態を解除すると共に機能を実行することが可能となる。
ここで、本願発明では、ロック画面が表示されているときに検出されるタッチ操作に基づいて、誤ったタッチ操作(誤タッチ操作)を無効にする無効領域を、ユーザに意識させることなく設定する。
図5を参照して、タッチパネル16(ロック画面)の縁には、幅が約2mmの所定領域80が設定される。たとえば本実施例では、タッチパネル16の左端に所定領域80aが設定され、右端に所定領域80bが設定される。つまり、ユーザの誤タッチ操作が検出されやすい所に所定領域80が設定される。
図6を参照して、ロック画面に所定領域80が設定されている状態で携帯電話機10が手で持たれた場合、所定領域80bに指が誤って触れてしまうことがある。この場合、図7に示すように、指が所定領域80b(タッチパネル16)に触れている領域がタッチ操作によるタッチ領域TAとして検出される。
図8(A),(B)を参照して、所定領域80bおよびタッチ領域TAに着目して、ロック画面が表示されているときに所定領域80bでタッチ操作が検出されると、所定領域80内のタッチ領域TAを含む仮無効領域IAが設定される。仮無効領域IAは矩形であり、その仮無効領域IAを示す情報が履歴データとして履歴テーブルに記憶される。
図9は履歴テーブルに記憶される履歴データの一例を示す図解図である。履歴テーブルには、ロック画面が表示されているときに検出されたタッチ操作による仮無効領域IAを示す情報が履歴データとして記憶される。履歴データは、仮無効領域IAの左上を示す座標(X1,Y1)および仮無効領域IAのサイズを示す情報として縦方向の長さ(L1)が関連付けて記憶される。履歴テーブルには5個の履歴データが記憶され、6個目の履歴データが追加されると、古い履歴データが削除される。そして、本実施例では、無効領域NAは、履歴テーブルに記憶されている履歴データ(仮無効領域IA)を全て含むように決められる。なお、本実施例では履歴データが記憶される最大数は5個であるが、他の実施例では5個より少なくてもよいし、5個より多くてもよい。
図10を参照して、ロック状態が解除されると決定された無効領域NAが設定され、ユーザの指が無効領域NAに対してタッチされている状態となる。たとえば、ユーザは、携帯電話機10を持つときに、略同じ位置に指をかけることがある。そのため、上述のように過去5回分の履歴データに基づいて無効領域NAを決定することで、誤タッチ操作が行われやすい所に無効領域NAを設定することが出来る。これにより、ロック状態を解除した後の誤タッチ操作による誤動作が軽減する。
また、ロック画面で行われる誤タッチに基づいて無効領域NAが設定されるため、ユーザに無効領域NAの設定操作を行わせることなく、無効領域NAを設定することが出来る。
なお、本実施例では、無効領域NAに対するタッチを検出したとしても、その後の処理を実行しないように処理することでタッチ操作を無効にしている。ただし、他の実施例では、無効領域NAと対応するタッチパネル16の電極に対して電力が供給されないようにしてタッチ操作を無効にしてもよい。また、無効領域NA内に開始位置が含まれるフリック操作やドラッグ操作などのタッチ操作も無効とされる。さらに、タッチ操作の一部が無効領域NAに含まれていている場合も、そのタッチ操作は無効にされる。
図11(A)を参照して、無効領域NAに対してタッチ操作がされると、図11(B)に示すように通知ポップアップP1がディスプレイ14に表示される。本実施例では、無効領域NAはユーザに意識させずに設定される。そのためタッチ操作を行ったときに反応が無い場合に、ユーザが携帯電話機10の故障を疑ってしまうことがある。そこで、本実施例では、無効領域NAにタッチ操作がされた場合は、通知ポップアップP1を表示することで、タッチ操作が無効にされたことをユーザに通知する。これにより、ユーザは無効領域NAに対してタッチ操作を行ったことを知ることが出来る。この通知ポップアップP1は一定時間(たとえば、1秒)が経過すれば、自動的に消去される。また、無効領域NAが設定される前からタッチされている状態、たとえばロック画面でタッチされたままロック状態が解除された場合は、通知ポップアップP1は表示されない。
なお、他の実施例では、通知ポップアップP1に代えて、音声や、振動および光などによって通知してもよい。また、無効領域NAを視認できるように無効領域NAを着色してもよい。さらに、無効領域NAを着色する場合、タッチ操作に応じて一時的に着色してもよいし、着色された状態を維持するようにしてもよい。
次に、無効領域NAに対するタッチ操作の回数が所定回数(たとえば、5回)を超えた場合は、通知ポップアップP1に代えて、無効領域NAを解除するかを確認する確認ポップアップP2が表示される。この確認ポップアップP2には、無効領域NAを解除することを承認する承認キーYおよび無効領域NAを解除することを拒否する拒否キーNが含まれる。そして、承認キーYに対してタッチ操作がされると無効領域NAが解除される。また、拒否キーNに対してタッチ操作がされると無効領域NAは解除されない。なお、どちらか一方のキーが操作されると、確認ポップアップP2は消去される。また、確認ポップアップP2が表示されてから一定時間(たとえば、5秒)が経過すると拒否キーNが自動的に選択され、確認ポップアップP2の表示が消去される。
このように、ユーザは無効領域NAがタッチ操作の邪魔になる場合は、任意に解除することが出来る。
続いて、所定領域80に対するタッチ操作の一例を図12−図14を利用して説明する。まず、図12(A)−(C)を参照して、所定領域80と他の領域とを跨るタッチ操作がされた場合、つまりタッチ領域TAに所定領域80の境界線が含まれている場合、図13(C)に示すように仮無効領域IAは所定領域80の中に設定される。一方、所定領域80の外側には仮無効領域IAが設定されない。このように、無効領域NAが設定される範囲を任意に限定することが出来る。
図13(A)−(C)を参照して、各所定領域80a,80bのそれぞれに対してタッチ操作がされた場合、図13(C)に示すように、複数の所定領域80a,80bのそれぞれに仮無効領域IA1,IA2が設定される。
また、図13(B)に示すように、1つの所定領域80aの中に2つのタッチ領域TA2,TA3が含まれている場合、これらのタッチ領域TAを含むように仮無効領域IA2が設定される。ただし、他の実施例では、図14(A)−(C)に示すように、2つのタッチ領域TA4,TA5のそれぞれ対応する仮無効領域IA3,IA4が設定されてもよい。
なお、他の実施例では、仮無効領域IAの重心位置の平均値に基づいて無効領域NAが設定されてもよい。たとえば、最初の仮無効領域IAのサイズ(長さL)に基づいて無効領域NAの標準サイズを設定し、算出された重心位置の平均値に基づいて標準サイズの無効領域NAが決定される。ただし、その他の実施例では、無効領域NAのサイズも複数の仮無効領域IAの平均値とされてもよい。
また、所定領域80、仮無効領域IAおよび無効領域NAを示す情報は、左上の座標および縦方向の長さを含んでいるが、他の実施例では左上の座標および右下の座標を含んでいてもよい。また、所定領域80が1か所に設定されており、かつ仮無効領域IAの形状が矩形であれば、仮無効領域IAの左上(右下)の位置を示す座標のうち横方向の座標(X)は所定領域80の境界線上に位置することになる。そのため、履歴テーブルに記憶される座標から横領域の座標が省略されてもよい。
また、仮無効領域IAおよび無効領域NAは矩形でなくてもよく、その他の実施例では、タッチ領域TAの形状がそのまま仮無効領域IAおよび無効領域NAに反映されてもよい。
上述では実施例の特徴を概説した。以下では、図15に示すメモリマップおよび図16、図17に示すフロー図を用いて詳細に説明する。
図15を参照して、図2に示すRAM46には、プログラム記憶領域302とデータ記憶領域304とが形成される。プログラム記憶領域302は、先に説明したように、フラッシュメモリ44(図2)に予め設定しているプログラムデータの一部または全部を読み出して記憶(展開)しておくための領域である。
プログラム記憶領域302には、ロック状態を解除するためのロック状態解除プログラム310および無効領域NAを解除するための無効領域制御プログラム312などが記憶される。なお、プログラム記憶領域302には、電話機能およびメール機能などを実行するためのプログラムも含まれる。
続いて、RAM46のデータ記憶領域304には、タッチバッファ330および仮無効領域バッファ332などが設けられると共に、タッチ座標マップ334、履歴テーブル336、所定領域データ338および無効領域データ340などが記憶される。また、データ記憶領域304には、タッチフラグ342、ロックフラグ344、無操作カウンタ346および操作カウンタ348などが設けられる。
タッチバッファ330には、タッチパネル制御回路48が出力するタッチ座標のデータが一時的に記憶される。無効領域バッファ332には、タッチ領域TAに基づいて設定される仮無効領域IAを示す情報が一時的に記憶される。
タッチ座標マップ334は、タッチ操作におけるタッチ座標とディスプレイ14の表示座標とを対応付けるためのデータである。つまり、タッチ座標マップ334に基づいて、タッチパネル16に対して行われたタッチ操作の結果が、ディスプレイ14の表示に反映される。履歴テーブル336は、たとえば図9に示すように複数の履歴データが記憶されるテーブルである。所定領域データ338は、ロック画面に設定されている所定領域80を示すデータである。無効領域データ340は、履歴テーブル336に記憶される履歴データに基づいて決定された無効領域NAを示す情報を含む。
タッチフラグ342は、タッチパネル16に対してタッチされているか否かを判断するためのフラグである。たとえば、タッチフラグ342は、1ビットのレジスタで構成される。タッチフラグ342がオン(成立)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定される。一方、タッチフラグ342がオフ(不成立)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。なお、タッチフラグ342は、タッチパネル制御回路48が出力する信号に基づいてオン/オフが切り換えられる。
また、ロックフラグ344は、ロック状態が設定されているか否かを示すためのフラグである。たとえば、ロックフラグ344は、ディスプレイ14およびタッチパネル16の電源をオフにする処理に応じてオンにされる。また、ロックフラグ344は、上述したロック状態解除プログラム310の処理に応じてオフにされる。そして、ロックフラグ344の構成は、タッチフラグ342と略同じであるため、構成についての詳細な説明は省略する。
無操作カウンタ346は、操作されていない時間(無操作時間)を計測するためのカウンタであり、無操作カウンタ346は初期化されると、カウントを開始し所定時間(たとえば30秒)が経過すると満了する。そのため、無操作カウンタ346は無操作タイマと呼ばれることもある。操作カウンタ348は、無効領域NAに対してタッチされた回数をカウントするためのカウンタである。たとえば、操作カウンタ348の値は、無効領域NAにタッチ操作がされる毎にインクリメントされる。
なお、データ記憶領域304には、待機状態で表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタや、フラグも設けられる。
プロセッサ30は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図16に示すロック状態解除処理および図17に示す無効領域制御処理などを含む複数のタスクを並列的に処理する。
ロック状態解除処理は、ロック状態が設定された状態(ロックフラグ344がオン)で、終話キー22bなどに対して操作がされると実行される。
ステップS1でプロセッサ30は、ディスプレイ14の電源をオンにする。続いて、ステップS3でプロセッサ30は、ロック画面を表示する。たとえば、ロック画面を表示するために必要なデータを読み出して、ディスプレイ14の機能表示領域62に対して、図3に示すようなロック画面を表示する。
続いて、ステップS5でプロセッサ30は無操作タイマを実行する。つまり、無操作カウンタ346が初期化される。
続いて、ステップS7でプロセッサ30は、タッチされたか否かを判断する。つまり、タッチパネル16に対してタッチ操作がされタッチフラグ342がオンであるかが判断される。ステップS7で“NO”であれば、つまりタッチ操作がされていなければ、ステップS9でプロセッサ30は、無操作タイマが満了したか否かが判断される。つまり、携帯電話機10に対して操作がさていない状態で所定時間が経過したかが判断される。ステップS9で“YES”であれば、つまり無操作の状態で所定時間が経過すると、プロセッサ30はステップS23に進む。一方、ステップS9で“NO”であれば、無操作の状態で所定時間が経過していなければステップS7に戻る。
ステップS7で“YES”であれば、つまりタッチ操作がされると、ステップS11でプロセッサ30は無操作タイマを初期化する。つまり、無操作の状態で所定時間が経過するまえにタッチ操作がされたため、無操作カウンタ346が再び初期化される。
続いて、ステップS13でプロセッサ30は、解除操作か否かを判断する。たとえば、図4に示す解除操作がされたかが判断される。ステップS13で“NO”であれば、つまり解除操作がされていなければ、ステップS15でプロセッサ30は、所定領域80にタッチされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、タッチバッファ330に記憶されているタッチ領域TAの座標が所定領域データ338によって示される所定領域80の中に含まれているかを判断する。ステップS15で“NO”であれば、つまり所定領域80に対してタッチ操作がされていなければ、ステップS7の処理に戻る。なお、ステップS15の処理を実行するプロセッサ30は検出部として機能する。
一方、ステップS15で“YES”であれば、たとえば図6に示すように所定領域80bに対してタッチ操作がされていれば、ステップS17でタッチ操作に基づく仮無効領域IAを履歴テーブル336に記憶する。たとえば、図6に示すように所定領域80bに対してタッチされている場合、図7に示すタッチ領域TAに基づいて図8(B)に示す仮無効領域IAが設定され、その仮無効領域IAを示す情報が仮無効領域バッファ332に記憶される。そして、仮無効領域バッファ332に記憶される情報は履歴データとして履歴テーブル336に記憶される。続いて、ステップS19でプロセッサ30は、複数の履歴データに基づいて無効領域NAを決定する。たとえば、複数の仮無効領域IAと対応する履歴データが履歴テーブル336に記憶されている場合、複数の仮無効領域IAが含まれるように無効領域NAが決定され、無効領域NAを示す情報は無効領域データ340として記憶される。そして、ステップS19の処理が終了すると、ステップS7に戻る。なお、ステップS17の処理を実行するプロセッサ30は記憶部として機能し、ステップS19の処理を実行するプロセッサ30は決定部として機能する。
また、ステップS13で“YES”であれば、つまり解除操作がされるとステップS21でプロセッサ30はロック状態を解除する。続いて、ステップS23でプロセッサ30は、無効領域NAが決定しているか否かを判断する。つまり、無効領域データ340が無効領域NAを示す情報を含んでいるかが判断される。ステップS23で“NO”であれば、たとえば所定領域80に対してタッチ操作がされておらず、無効領域NAが決定していなければ、プロセッサ30はロック状態解除処理を終了する。
一方、ステップS23で“YES”であれば、たとえば図6に示すように所定領域80に対してタッチ操作がされていれば、ステップS25でプロセッサ30は、無効領域NAを設定する。たとえば、無効領域データ340に基づいて、図10に示すような無効領域NAが設定される。そして、ステップS25の処理が終了すれば、プロセッサ30はロック状態解除処理を終了する。なお、ステップS25の処理を実行するプロセッサ30は設定部として機能する。
図17は無効領域制御処理のフロー図である。ロック状態が解除されると、プロセッサ30は無効領域制御処理を実行する。ステップS41でプロセッサ30は、無効領域NAに対してタッチされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、タッチバッファ330に記憶されているタッチ位置が、無効領域データ340によって示される無効領域NAに含まれているかを判断する。なお、ステップS41で検出されたタッチ操作に応じて、所定の処理が実行されることはない。
ステップS41で“NO”であれば、つまり無効領域NAに対してタッチされていなければ、ステップS43でプロセッサ30は、ロック状態が設定されたか否かを判断する。たとえば、プロセッサ30は終話キー22bが押下され、ロックフラグ344がオンになったかを判断する。ステップS43で“YES”であれば、つまりロック状態が設定されると、プロセッサ30は、ステップS45で無効領域NAを解除し、ステップS47で操作カウンタ348を初期化して、無効領域制御処理を終了する。つまり、無効領域データ340に含まれる無効領域NAの情報を消去し、操作カウンタ348によってカウントされた回数が初期化される。一方、ステップS43で“NO”であれば、たとえばロック状態を設定する操作がされなければ、プロセッサ30はステップS41に戻る。
ステップS41で“YES”であれば、つまり無効領域NAに対してタッチ操作がされると、ステップS49でプロセッサ30は、操作カウンタ348をインクリメントする。つまり、無効領域NAに対する操作回数がカウントされる。続いて、ステップS51でプロセッサ30は操作回数が所定回数よりも多いか否かを判断する。つまり、操作カウンタ348によってカウントされた操作回数が所定回数(たとえば、5回)よりも多いかが判断される。ステップS51で“NO”であれば、つまり操作回数が所定回数よりも少なければ、ステップS53でプロセッサ30は、通知ポップアップP1を表示する。たとえば、図11(B)に示すように、通知ポップアップP1がディスプレイ14に表示される。そして、通知ポップアップP1を表示してから一定時間が経過すると、プロセッサ30は通知ポップアップP1の表示を消去してから、ステップS41の処理に戻る。なお、ステップS49の処理を実行するプロセッサ30はカウント部として機能し、ステップS53の処理を実行するプロセッサ30は通知部として機能する。
一方、ステップS51で“YES”であれば、つまり操作回数が所定回数より多ければ、ステップS55でプロセッサ30は、確認ポップアップP2を表示する。たとえば、図11(C)に示すように、無効領域NAの解除を確認する確認ポップアップP2がディスプレイ14に表示される。続いて、ステップS57でプロセッサ30は、操作カウンタ348を初期化する。つまり、操作回数が所定回数よりも多い状態となったため、操作カウンタ348によってカウントされた操作回数が初期化される。
続いて、ステップS59でプロセッサ30は、解除するか否かを判断する。たとえば、プロセッサ30は、無効領域NAの解除を承諾する承諾キーYが操作されたかを判断する。ステップS59で“NO”であれば、たとえば拒絶キーNが操作されると、ステップS41に戻る。一方、ステップS59で“YES”であれば、たとえば承諾キーYが操作されると、ステップS61でプロセッサ30は、ステップS45と同様、無効領域NAを解除する。なお、ステップS59の処理を実行するプロセッサ30は判断部として機能し、ステップS61の処理を実行するプロセッサ30は解除部として機能する。
続いて、ステップS63でプロセッサ30は、ステップS43と同様、ロック状態が設定されたか否かを判断する。ステップS63で“NO”であれば、たとえばロック状態を設定する操作がされなければ、プロセッサ30はステップS63の処理を繰り返す。一方、ステップS63で“YES”であれば、たとえばロック状態を設定する操作がされると、プロセッサ30は無効領域制御処理を終了する。
なお、ロック状態解除処理では、所定領域80でタッチ操作が検出されていなくても、履歴データが記憶されていればロック状態が解除された後に無効領域NAが設定されてもよい。また、無効領域制御処理では、ロック状態が設定されても、無効領域NAが解除されないようにしてもよい。
また、解除された無効領域NAは、一定時間が経過すると再度設定されるようにしてもよい。
また、他の実施例の無効領域制御処理では、操作回数のカウントは所定時間毎に初期化されてもよいし、ディスプレイ14の表示内容が切り替えられる度に初期化されてもよい。たとえば、ディスプレイ14の表示内容によって無効領域NAに触れる回数や触れる位置は異なると考えられる。そのため、上記の他の実施例では、ユーザの操作に応じた無効領域NAの解除/設定をより適切に行うことが出来る。
また、無効領域NAの設定の有効/無効が、所定のアプリケーションの実行中や所定の画面の表示中に行われることとしてもよい。たとえば、操作頻度が高いWeb画面やメールアプリケーションに関する画面の表示中は無効領域NAの設定を有効する。一方、操作頻度が低いTVアプリケーションや電子書籍のブラウザに関する画面の表示中は無効領域NAの設定を無効とする。また、画面全体に操作対象が表示されるホーム画面やゲームアプリケーションに関する画面などが表示されているときは無効領域NAの設定が無効にされてもよい。
また、上述の実施例では、所定回数などの閾値に対して「より多い」の言葉を用いたが、「閾値より多い」という表現には「閾値以上」の意味も含まれる。また、「閾値よりも多くない」と言う表現は「閾値よりも少ない」という表現に置き換えることができ、これらの表現には「閾値以下」および「閾値未満」の意味が含まれる。
また、本実施例で用いられたプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blue-Ray Disk)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、プログラムが本実施例と同等の構成の携帯端末にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。
10 … 携帯電話機
14 … ディスプレイ
16 … タッチパネル
30 … プロセッサ
40 … 入力装置
44 … フラッシュメモリ
46 … RAM
14 … ディスプレイ
16 … タッチパネル
30 … プロセッサ
40 … 入力装置
44 … フラッシュメモリ
46 … RAM
Claims (8)
- 表示部および前記表示部の表面上に設けられるタッチパネルを有し、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定でき、前記ロック状態が設定されているときに前記タッチパネルに対するタッチ操作によって前記ロック状態を解除することができるロック画面が前記表示部に表示される、携帯端末であって、
前記ロック画面の所定領域に対するタッチ操作を検出する検出部、および
前記検出部により前記所定領域に対するタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ操作に基づいてタッチ操作を無効にする無効領域を設定する設定部を備える、携帯端末。 - 前記所定領域に対するタッチ操作によるタッチ領域を示す情報を履歴データとして記憶する記憶部をさらに備え、
前記決定部は、前記履歴データに基づいて無効領域を決定する、請求項1記載の携帯端末。 - 前記設定部によって設定された無効領域に対するタッチ操作が無効であることを通知する通知部をさらに備える、請求項1または2記載の携帯端末。
- 前記設定部によって設定された無効領域に対するタッチ操作の回数をカウントするカウント部、
前記カウント部によってカウントされたタッチ操作の回数が所定回数より多いとき、その無効領域を解除するかを判断する判断部、および
前記無効領域を解除すると判断されたとき、前記無効領域を解除する解除部をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯端末。 - 前記決定部は、タッチ操作によるタッチ領域に前記所定領域の境界線が含まれているとき、前記所定領域内のタッチ領域に基づいて無効領域を決定する、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯端末。
- 前記所定領域は、前記タッチパネルの縁に設定される、請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
- 表示部および前記表示部の表面上に設けられるタッチパネルを有し、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定でき、前記ロック状態が設定されているときに前記タッチパネルに対するタッチ操作によって前記ロック状態を解除することができるロック画面が前記表示部に表示される、携帯端末のプロセッサを、
前記ロック画面の所定領域に対するタッチ操作を検出する検出部、および
前記検出部により前記所定領域に対するタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ操作に基づいてタッチ操作を無効にする無効領域を設定する設定部として機能させる、無効領域設定プログラム。 - 表示部および前記表示部の表面上に設けられるタッチパネルを有し、タッチ操作に基づく所定の処理の実行を制限するロック状態を設定でき、前記ロック状態が設定されているときに前記タッチパネルに対するタッチ操作によって前記ロック状態を解除することができるロック画面が前記表示部に表示される、携帯端末における無効領域設定方法であって、前記携帯端末のプロセッサが、
前記ロック画面の所定領域に対するタッチ操作を検出ステップ、および
前記検出ステップにより前記所定領域に対するタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ操作に基づいてタッチ操作を無効にする無効領域を設定する設定ステップを実行する、無効領域設定方法。
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